説明

水平対流ファンを有する放熱システム

【課題】 放熱システムの容積を有効に縮減することにより、システム機体の高さを低く抑えることができる。
【解決手段】 一個のシステム機体1および一個の水平対流ファン2を有する。システム機体1には少なくとも一個の水平導風口12が設けられる。水平対流ファン2には一個の框体21が含まれ、框体21の内側には一個のファンホイール22と結合するための水平流路212が形成され、かつ水平流路212と連通する一個の径方向風入口213および一個の径方向風出口214が設けられ、または同じ技術思想の下でシステム機体1の内部で予め一個の水平流路212を形成することにより、水平流路212にファンホイール22を設けることができるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱システムに関するもので、特に水平対流ファンを有する放熱システムに係わるものである。
【背景技術】
【0002】
従来のファンモジュールとしては、大別して軸流式ファンモジュールと遠心式ファンモジュールの二種類が含まれる。その中、軸流式ファンモジュールは軸方向においてそれぞれ相対する一個の軸方向風入口と一個の軸方向風出口を有し、上記軸方向風入口を経由して気流を導入し、それから再び上記軸方向風出口を経由して気流を導出することにより、放熱の効果を提供することができる。また、遠心式ファンモジュールでは軸方向において一個の軸方向風入口を有し、さらに半径方向において一個の径向風出口を有し、上記軸方向風入口を経由して気流を導入し、それから再び上記径向風出口を経由して側面方向に気流を導出することにより、同様に放熱の効果を提供することができる。
【0003】
しかし、上記従来の軸流式放熱ファンでは、気流を導引して軸方向に対して放熱を行うことができるが、気流を導引して径方向に対して放熱を行うことはできない。そのため、軸流式放熱ファンを各種の電子製品に応用させる時、熱源(例えばパソコンの中央處理器の上面)の上方に組み立てなければならないため、電子製品の軸方向の高さを低く抑えることができない。また、遠心式放熱ファンでは、径方向風出口から気流を導出することができるが、依然として軸方向風入口を利用して気流を導入しなければならないため、側辺の方向から気流を導入する電子製品(例えば携帯電話または携帯情報端など)には適用しないという問題点があった。
【0004】
そのため、市場ではファンホイールの径方向において、径方向で気流を導入したり導出したりすることができる従来の水平対流ファンが開発され、その水平対流ファンを側辺の方向から気流を導入する電子製品に応用している。例えば、図7に掲示されている中華民国公告第553323号の「水平対流ファンの構造」において、水平対流ファン8には一個の殼座81と一個のファンホイール82が含まれる。殼座81は一個の底板811、複数個の側壁812と一個の上蓋813により構成される中空框体であり、そして殼座81には径方向風入口83と径方向風出口84が設けられる。ファンホイール82は殻座81の内部に設けられる。これにより、水平対流ファン8を一個の電子製品の機体9の内部に取り付けることができ、そしてファンホイール82が回動される時、径方向風入口83と径方向風出口84によって水平対流を生じさせることにより、機体9内部の一個の熱源(すなわち各種の電子部材)に対して放熱を行うことができるようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中華民国公告第553323号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の図7に掲示されるような従来の水平対流ファンの構造においては、一般的に次のような問題点を有している。従来の水平対流ファン8の殼座81は一個の底板811、複数個の側壁812と上蓋813により構成されるため、従来の水平対流ファン8を電子製品の機体の内部に取り付ける時、機体9の内部では殻座81の底板811、複数個の側壁812と上蓋813を収容するのに必要とする軸方向の高さの空間を充分に確保しなければならない。また、一般的に、電子製品の機体9も同様に予定される厚さを有することにより、電子製品の高さHは同時に機体9、底板811、複数個の側壁812と上蓋813などの部材の厚さを有するようになるため、電子製品の機体9の高さHを低く抑えることができず、そのために全体的な容積を縮減することができないという問題点があった。このように、上記のような従来の水平対流ファンの構造はさらなる改良を必要とするものであった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みて発明されたものであって、その主な目的とするところは、水平対流ファンを放熱システムの機体内部に取り付ける時、過大な軸方向の高さの空間を占めるのを避けることにより、放熱システムの高さと容積を有効に縮減することができる水平対流ファンを有する放熱システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明による水平対流ファンを有する放熱システムは、一個のシステム機体および一個の水平対流ファンを有する。システム機体の内部には一個のチェンバーが形成され、チェンバーには熱源または熱伝導部材が含まれる。システム機体にはチェンバーと連通する二個の水平導風口が設けられる。水平対流ファンにはシステム機体のチェンバーに設置される一個の框体が含まれ、框体には一個の導流側壁が含まれ、導流側壁の内側には一個の水平流路が形成され、かつ水平流路と連通する一個の径方向風入口および一個の径方向風出口が設けられる。径方向風入口および径方向風出口はシステム機体の二個の水平導風口と相互に対向するように形成される。水平流路には一個のファンホイールが設けられ、ファンホイールによって水平対流を生じて熱源または熱伝導部材の温度を低下させる。さらに框体はファンホイールにおける軸方向の両側を密閉しない開放状に形成される。
【0009】
また、システム機体には底板が含まれ、底板の周縁には互いに連接する複数個の側壁が設けられ、それぞれの側壁には一個の蓋板が結合され、底板、側壁と蓋板は共同で囲んでチェンバーを有するシステム機体が形成され、二個の水平導風口は側壁に設けられることもできる。また、底板と蓋板はシステム機体のチェンバーを被覆するように形成されることもできる。また、底板と蓋板は水平対流ファンのファンホイールの軸方向に位置し、かつ底板と蓋板は水平対流ファンのファンホイールの回動の範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路はファンホイールの軸方向において密閉の構造に形成されることもできる。また、蓋板は水平対流ファンのファンホイールの軸方向に位置し、かつ蓋板は水平対流ファンのファンホイールの回動の範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路はファンホイールの軸方向において密閉の構造に形成されることもできる。また、二個の水平導風口は隣接する二個の側壁に設けられることもできる。また、底板と蓋板の間には一個の隙間が形成され、水平対流ファンの導流側壁はファンホイールの軸方向において一個の軸方向の高さが形成され、軸方向の高さは隙間と同じになるように形成されることもできる。また、導流側壁と底板の間または導流側壁と蓋板の間には一個の気密部材が設けられることもできる。また、気密部材は導流側壁が底板または蓋板に向いている周縁に設けられることもできる。また、システム機体の二個の水平導風口の間には少なくとも一個の固定部が設けられ、水平対流ファンは固定部に固定されることもできる。また、システム機体の固定部は二個の係止部材からなり、水平対流ファンの框体の導流側壁には二個の係止フックが設けられ、二個の係止フックは二個の係止部材に係止して結合されることもできる。
【0010】
また、同様な技術思想に基づく本発明による別の水平対流ファンを有する放熱システムは、一個のシステム機体および一個の水平対流ファンを有する。システム機体の内部には一個のチェンバーが形成され、チェンバーには熱源または熱伝導部材が含まれる。システム機体にはチェンバーと連通する一個の水平導風口が設けられる。水平対流ファンにはシステム機体のチェンバーに設置される一個の框体が含まれ、框体には一個の導流側壁が含まれる。導流側壁の内側には一個の水平流路が形成され、かつ水平流路と連通する一個の径方向風入口および一個の径方向風出口が設けられる。径方向風入口または径方向風出口は熱源または熱伝導部材に向くように形成され、径方向風入口または径方向風出口はシステム機体の水平導風口と相互に対向するように形成される。水平流路には一個のファンホイールが設けられ、ファンホイールによって水平対流を生じて熱源または熱伝導部材の温度を低下させる。さらに框体はファンホイールにおける軸方向の両側を密閉しない開放状に形成される。
【0011】
さらに、同様な技術思想に基づく本発明による別の水平対流ファンを有する放熱システムは、一個のシステム機体および一個の水平対流ファンを有する。システム機体の内部には一個のチェンバーが形成され、チェンバーには熱源または熱伝導部材が含まれる。システム機体にはチェンバーと連通する少なくとも一個の水平導風口が設けられ、チェンバーには一個の水平流路が設けられる。水平流路は少なくとも一個の水平導風口と連通するように形成される。水平対流ファンには一個の基座が含まれ、基座はシステム機体の水平流路に設けられる。基座には一個のファンホイールが設けられ、ファンホイールによって水平対流を生じて熱源または熱伝導部材の温度を低く下げるように形成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の水平対流ファンを有する放熱システムによれば、水平対流ファンを放熱システムの機体内部に取り付ける時、過大な軸方向高さの空間を占めるのを避けることにより、放熱システムの高さと容積を有効に縮減することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムの分解斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムの組み立てられた状態の断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムの水平対流ファンの分解斜視図である。
【図4】図4は、図2のA−A線に沿った断面図である。
【図5】図5は、本発明の実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムの分解斜視図である。
【図6】図6は、本発明の実施例3の水平対流ファンを有する放熱システムの分解斜視図である。
【図7】図7は、従来の水平対流ファンを有する放熱システム構造の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態について、以下、図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムの分解斜視図で、図2は本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムの組み立てられた状態の断面図である。図1、2を参照すると、本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムには少なくとも一個のシステム機体1と一個の水平対流ファン2が含まれる。システム機体1は、例えば、携帯情報端末、携帯電話、コンピューターまたはその他の作動時において熱エネルギーが生じ易い各種の電子製品の殻体からなる。水平対流ファン2はシステム機体1の内部に設けられ、そして予定される放熱効果を提供するよう用いられる。
【0016】
システム機体1の内部には一個のチェンバー11が形成される。チェンバー11には一個の熱源111と一個の熱伝導部材112の中の少なくとも一種類が含まれ、例えばチェンバー11には熱源111しか有せず、水平対流ファン2は直接熱源111に対して放熱を行うことができるか、またはチェンバー11には同時に熱源111と熱伝導部材112が含まれ、水平対流ファン2は間接的に熱伝導部材112を通して熱源111に対して放熱を行うことができる。また、システム機体1には二個の水平導風口12が設けられる。二個の水平導風口12はチェンバー11と連通するように形成され、そして二個の水平導風口12の間には少なくとも一個の固定部13が設けられる。固定部13は水平対流ファン2を固定するのに用いることができる各種の構造設計からなることができ、例えば係止手段による構造、ロック手段による構造、熔接による貼合などからなることができる。
【0017】
実施例1において、システム機体1には一個の底板1aが含まれ、底板1aの周縁には互いに連接する複数個の側壁1bが設けられる。それぞれの側壁1bは一個の蓋板1cと結合し、蓋板1cと底板1aは相対するように形成される。これにより、底板1a、側壁1bと蓋板1cが共同して囲んだチェンバー11を有するシステム機体1が形成される。また、二個の水平導風口12は隣接する二個の側壁1bに設けられる。チェンバー11には同時に熱源111と熱伝導部材112が含まれ、その中、熱伝導部材112は一個の放熱フィン112aと一個の放熱板112bにより構成される。放熱フィン112aは一個の水平導風口12の位置に位置するように形成され、放熱板112bの一端は放熱フィン112aと連接し、他端は熱源111と連接するように形成される。また、システム機体1の固定部13は二個の係止部材からなり、その中の一個の係止部材は側壁1bの内側に設けられ、もう一個の係止部材はチェンバー11の一個の突出板14の一方の表面に設けられる。
【0018】
図3は本発明の実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムの水平対流ファンの分解斜視図である。図3を参照すると、水平対流ファン2には一個の框体21が含まれる。框体21はシステム機体1のチェンバー11に設けられ、そして固定部13に固定される。框体21には一個の導流側壁211が含まれ、導流側壁211の内側には一個の水平流路212が形成され、そして導流側壁211には水平流路212と連通する一個の径方向風入口213および一個の径方向風出口214が設けられる。径方向風入口213および径方向風出口214はシステム機体1の二個の水平導風口12と相対するように形成される。この他に、水平流路212には一個のファンホイール22が回動自在に設けられる。ファンホイール22には複数個の羽根221が含まれ、羽根221によって空気を導引して水平対流を生じることができる。さらに框体21はファンホイール22における軸方向の方向Lの両側を密閉しない開放状に形成される。
【0019】
実施例1において、水平対流ファン2の框体21の内側には一個の基座23が設けられる。基座23は複数個の連接部材231(例えばリブなど)によって導流側壁211と連接し、そして基座23にはファンホイール22が枢接するための一個の軸枢接部232が含まれる。また基座23にはファンホイール22を回動するように駆動するための一個の駆動ユニット24が設けられる。駆動ユニット24の基本的構造としては、例えば、コイルユニット、回路板などの部材が含まれる。さらに駆動ユニット24は交番磁界の原理を利用してファンホイール22が回動するように駆動する(ファンホイール22には予め一個の永久磁石が設けられる)ものであるが、これについては本発明の技術分野に属する者にとって自明な技術的事項であるため、ここではその説明を省略する。また、水平対流ファン2の框体21の導流側壁211には二個の係止フック25が設けられる。固定部13が二個の係止部材からなる場合、二個の係止フック25を固定部13に係止して結合することにより、水平対流ファン2は安定してシステム機体1のチェンバー11に結合されるとともに、取外しが容易になってメンテナンスが簡単になる。
【0020】
図4は図2のA−A線に沿った断面図である。図4を参照すると、上述した底板1aと蓋板1cの間には一個の隙間Dが形成され、水平対流ファン2の導流側壁211はファンホイール22の軸方向において一個の軸方向の高さHが形成される。その中、軸方向の高さHは、好ましくは隙間Dと同じように形成され、それにより、水平対流ファン2がシステム機体1のチェンバー11に結合される時、底板1a、蓋板1cと導流側壁211の間に隙間が生じ易くなくなるのを確保することができるため、水平対流ファン2が空気を導引して水平流路212に進出する過程において、気流が底板1a、蓋板1cと導流側壁211との互いの間の隙間を経由して外へ漏れるのを防止することができる。また、底板1a、蓋板1cと導流側壁211の間の気密の効果をさらに高めるべく、導流側壁211と底板1aの間、または導流側壁211と蓋板1cの間にはさらにそれぞれ一個の気密部材26(例えばシリコンまたはゴムなど)が設けられることにより、よりよい気密効果を提供することができる。その中に、導流側壁211が底板1aまたは蓋板1cに向いている周縁に気密部材26を直接設けさせることにより、組み立てがさらに簡単になる。
【0021】
さらに詳しく言えば、上述した底板1aと蓋板1cは、好ましくは、システム機体1のチェンバー11を被覆するように用いられることにより、水平流路212は密閉した構造を確保することができる。上述した技術思想に基づいて、底板1aと蓋板1cは、好ましくは、水平対流ファン2のファンホイール22の軸方向に位置するように形成されることにより、水平対流ファン2のファンホイール22の回動範囲を被覆するか、または蓋板1cだけが水平対流ファン2のファンホイール22の軸方向に位置するように形成されることにより、水平対流ファン2のファンホイール22の回動の範囲を被覆するのに用いることができる。これにより、水平流路212はファンホイール22の軸方向において密閉した構造に形成される。
【0022】
本発明の水平対流ファンを有する放熱システムを実際に使用する時、熱源111(電子製品の内部の各種の電子部材)から発生された熱は、システム機体1の作動により水平対流ファン2の駆動ユニット24によってファンホイール22が回動するのを駆動することができるため、ファンホイール22は一個の水平導風口12と径方向風入口213から気流を水平流路212まで導入し、それから再び熱伝導部材112を通過してもう一個の水平導風口12と径方向風出口214から外部の空間まで導出することにより、気流によって熱源111から熱伝導部材112まで伝導される熱エネルギーを吹き散らすことができるため、本発明の水平対流ファンを有する放熱システムは正常に作動し、使用寿命を高めることができる。
【0023】
上述した構造的特徴によれば、本発明の水平対流ファンを有する放熱システムの主な特徴は、水平対流ファン2の框体21には導流側壁211しか含まれず、框体21のファンホイール22における軸方向の方向Lの両側を密閉しない開放形態に形成されることにより、伝統的な框体の上蓋と底板などの部材(例えば図7の殻座81)を有せず、図4に示すようにシステム機体1のチェンバー11の高さの設計では導流側壁211の軸方向の高さHを収容する空間だけを留保すれば充分であるため、システム機体1の高さを低く下げることができ、システム機体1の容積を有効に縮減できる。また、水平対流ファン2をシステム機体1のチェンバー11に取り付ける時、框体21の水平流路212によってシステム機体1のチェンバー11に予定された流路を区隔することができる。そのため、上述した流路の構造的設計によれば、システム機体1において予め流路を成形しておく必要はなく、システム機体1の製造、組立と構造の複雑性を有効に低く抑えることができる。
【実施例2】
【0024】
図5は本発明の実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムの分解斜視図である。本発明の実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムは実施例1と同様に一個のシステム機体3と一個の水平対流ファン4が含まれる。その中、水平対流ファン4はシステム機体3の内部に設けられる。
【0025】
本発明の実施例2において、システム機体3は一個の底板3a、複数個の側壁3bと一個の蓋板3cによって共同して囲んだチェンバー31を有するシステム機体3が形成され、さらにチェンバー31には一個の熱源311が含まれる。また、システム機体3の一個の側壁3bには一個の水平導風口32が設けられ、水平導風口32はチェンバー31と連通するように形成される。
【0026】
本発明の実施例2に掲示される水平対流ファン4は、実施例1に掲示される水平対流ファン2と同様に、例えば框体41、導流側壁411、水平流路412、径方向風入口413、径方向風出口414、ファンホイール42、羽根421、基座43、連接部材431、軸枢接部432、駆動ユニット44と気密部材46などの部材(実施例2に掲示される框体41は粘着方式でシステム機体1に結合されるため、実施例1の係止フック25は省略される)が含まれる。実施例2の水平対流ファン4は実施例1の水平対流ファン2の構造的特徴と大体同じであり、形状上において少し差異を有するだけであるため、ここではその説明を省略する。
【0027】
本発明の実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムと実施例1の水平対流ファンを有する放熱システムとの差異は、システム機体3には一個の水平導風口32だけが設けられ、水平対流ファン4がシステム機体3のチェンバー31に設けられる時、径方向風入口413または径方向風出口414が熱源311に向くように形成され、そして径方向風入口413または径方向風出口414はシステム機体3の水平導風口32と相互に対向するように形成されることである。さらに詳しく言えば、水平対流ファン4のファンホイール42の回動方向(時計回りまたは反時計回り)に基づいて、径方向風入口413が熱源311に向く時、径方向風出口414はシステム機体3の水平導風口32と相対するように形成され、それに反して、径方向風出口414が熱源311に向く時、径方向風入口413はシステム機体3の水平導風口32と相対するように形成される。
【0028】
システム機体3の作動によって熱源311が過熱になる時、一般のシステム機体3は非完全密閉な中空殻体の構造(例えば、システム機体3には風進入口または風排出口として気孔または隙間などが含まれる)からなるため、図5に掲示される実施例2において、水平対流ファン4のファンホイール42は径方向風入口413から熱源311によって生じられた熱気を水平流路412まで吸い込み、それから水平導風口32と径方向風出口414から再び外部空間へ導出することにより、本発明の水平対流ファンを有する放熱システムは正常に作動することができる。また、本発明の実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムは、実施例1と同様に、システム機体3の高さを低く抑え、システム機体3の容積を縮減することができるとともに、システム機体3の製造、組立と構造の複雑性を有効に低く抑えることができる。
【実施例3】
【0029】
図6は本発明の実施例3の水平対流ファンを有する放熱システムの分解斜視図である。本発明の実施例3の水平対流ファンを有する放熱システムは前記実施例と同様に一個のシステム機体5と一個の水平対流ファン6が含まれる。その中、水平対流ファン6はシステム機体5の内部に設けられる。
【0030】
本発明の実施例3において、システム機体5は一個の底板5a、複数個の側壁5bと一個の蓋板5cによって共同して囲んだチェンバー51を有するシステム機体5が形成される。さらにチェンバー51には一個の熱源511と一個の熱伝導部材512が含まれる。また、システム機体5の隣接する二個の側壁5bには二個の水平導風口52(例えば実施例2の技術思想で示されるように、使用上の必要性に応じて一個の水平導風口52を設けることもできる)が設けられ、二個の水平導風口52はチェンバー51と連通するように形成される。その中、チェンバー51には二個の水平導風口52の間において予め複数個の導流側壁53が設けられることにより、一個の水平流路54が形成される。水平流路54は二個の水平導風口52と連通するように形成される。
【0031】
本発明の実施例3に掲示される水平対流ファン6には有一個の基座61が含まれ、基座61を粘着、係止またはロックなどの方式を利用してシステム機体5の水平流路54に結合することができる。実施例3において、基座61は粘着の方式で水平流路54に結合される。基座61にはファンホイール62が枢接するための一個の軸枢接部611が含まれ、またファンホイール62が回動するのを駆動するための一個の駆動ユニット63が設けられる。駆動ユニット63の基本的構造として例えばコイルユニット、回路板などの部材が含まれ、さらに駆動ユニット63は交番磁界の原理を利用してファンホイール62が回動するように駆動するものであるが、これについては本発明の技術分野に属する者にとって自明な技術的事項であるため、ここではその説明を省略する。
【0032】
本発明の実施例3の水平対流ファンを有する放熱システムと実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムとの差異は、システム機体5は複数個の導流側壁53によって気流が流動するための水平流路54を予め設計して形成させることにより、水平対流ファン6には実施例1や実施例2に示すような框体21、41などの部材を設けることはなく、基座61とファンホイール62をシステム機体5のチェンバー51に直接取り付けることにより、組立が便利になるとともに、構造の複雑性を低く抑えることができる。
【0033】
かくして、図6に示すように、システム機体5の作動によって熱源511が熱を発する時、水平対流ファン6のファンホイール62は一個の水平導風口52から熱源511によって生じられた熱気を水平流路54まで吸い込み、それから再び熱伝導部材512を通過してもう一個の水平導風口52から気流を水平流路54まで導入し、それから再びもう一個の水平導風口52から導出して熱源511に対して放熱を行うことにより、本発明の水平対流ファンを有する放熱システムの使用寿命を高めることができる。また、本発明の実施例3の水平対流ファンを有する放熱システムは前記実施例と同様にシステム機体5の高さを低く抑え、システム機体5の容積を縮減することができるとともに、システム機体5の製造、組立と構造の複雑性を有効に低く抑えることができる。
【0034】
上述のように、本発明の実施例1と実施例2の水平対流ファンを有する放熱システムによれば、そのシステム機体1、3のチェンバー11、31の高さの設計では導流側壁211、411の軸方向の高さHを収容する空間だけを留保すれば充分である。また、本発明の実施例3の水平対流ファンを有する放熱システムによれば、そのシステム機体5のチェンバー51の高さの設計ではファンホイール62を収容する空間だけを留保すれば充分である。全体的に言えば、本発明のシステム機体1、3、5によって確実に高さを低く抑え、容積を縮減することができる。
【0035】
本発明は、その精神と必須の特徴的事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的なものであり、限定を意図するものではない。
【符号の説明】
【0036】
1 システム機体
1a 底板
1b 側壁
1c 蓋板
11 チェンバー
111 熱源
112 熱伝導部材
112a 放熱フィン
112b 放熱板
12 水平導風口
13 固定部
14 突出板
2 水平対流ファン
21 框体
211 導流側壁
212 水平流路
213 径方向風入口
214 径方向風出口
22 ファンホイール
221 羽根
23 基座
231 連接部材
232 軸枢接部
24 駆動ユニット
25 係止フック
26 気密部材
3 システム機体
3a 底板
3b 側壁
3c 蓋板
31 チェンバー
311 熱源
32 水平導風口
4 水平対流ファン
41 框体
411 導流側壁
412 水平流路
413 径方向風入口
414 径方向風出口
42 ファンホイール
421 羽根
43 基座
431 連接部材
432 軸枢接部
44 駆動ユニット
46 気密部材
5 システム機体
5a 底板
5b 側壁
5c 蓋板
51 チェンバー
511 熱源
512 熱伝導部材
52 水平導風口
53 導流側壁
54 水平流路
6 水平対流ファン
61 基座
611 軸枢接部
62 ファンホイール
63 駆動ユニット
8 水平対流ファン
81 殼座
811 底板
812 側壁
813 上蓋
82 ファンホイール
83 径方向風入口
84 径方向風出口
9 機体
D 隙間
H 高さ
L 方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一個のシステム機体(1)および一個の水平対流ファン(2)を有する放熱システムにおいて、システム機体(1)の内部には一個のチェンバー(11)が形成され、チェンバー(11)には熱源(111)または熱伝導部材(112)が含まれ、システム機体(1)にはチェンバー(11)と連通する二個の水平導風口(12)が設けられ、水平対流ファン(2)にはシステム機体(1)のチェンバー(11)に設置される一個の框体(21)が含まれ、框体(21)には一個の導流側壁(211)が含まれ、導流側壁(211)の内側には一個の水平流路(212)が形成され、かつ水平流路(212)と連通する一個の径方向風入口(213)および一個の径方向風出口(214)が設けられ、径方向風入口(213)および径方向風出口(214)はシステム機体(1)の二個の水平導風口(12)と相対するように形成され、水平流路(212)には一個のファンホイール(22)が設けられ、ファンホイール(22)によって水平対流を生じて熱源(111)または熱伝導部材(112)の温度を低く下げ、さらに框体(21)がファンホイール(22)における軸方向の両側を密閉しない開放状に形成されることを特徴とする水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項2】
システム機体(1)には底板(1a)が含まれ、底板(1a)の周縁には互いに連接する複数個の側壁(1b)が設けられ、それぞれの側壁(1b)には一個の蓋板(1c)が結合され、底板(1a)、側壁(1b)および蓋板(1c)が共同して囲んだチェンバー(11)を有するシステム機体(1)が形成され、二個の水平導風口(12)は側壁(1b)に設けられることを特徴とする請求項1に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項3】
底板(1a)と蓋板(1c)はシステム機体(1)のチェンバー(11)を被覆するように形成されることを特徴とする請求項2に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項4】
底板(1a)と蓋板(1c)は水平対流ファン(2)のファンホイール(22)の軸方向に位置し、かつ底板(1a)と蓋板(1c)は水平対流ファン(2)のファンホイール(22)の回動範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路(212)はファンホイール(22)の軸方向において密閉された構造に形成されることを特徴とする請求項3に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項5】
蓋板(1c)は水平対流ファン(2)のファンホイール(22)の軸方向に位置し、かつ蓋板(1c)は水平対流ファン(2)のファンホイール(22)の回動範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路(212)はファンホイール(22)の軸方向において密閉された構造に形成されることを特徴とする請求項3に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項6】
二個の水平導風口(12)は隣接する二個の側壁(1b)に設けられることを特徴とする請求項2に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項7】
底板(1a)と蓋板(1c)の間には一個の隙間(D)が形成され、水平対流ファン(2)の導流側壁(211)はファンホイール(22)の軸方向において一個の軸方向の高さ(H)が形成され、軸方向の高さ(H)は隙間(D)と同じになるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項8】
導流側壁(211)と底板(1a)の間または導流側壁(211)と蓋板(1c)の間には一個の気密部材(26)が設けられることを特徴とする請求項2、3、4、5、6または7に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項9】
気密部材(26)は導流側壁(211)が底板(1a)または蓋板(1c)に向いている周縁に設けられることを特徴とする請求項8に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項10】
システム機体(1)の二個の水平導風口(12)の間には少なくとも一個の固定部(13)が設けられ、水平対流ファン(2)は固定部(13)に固定されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項11】
システム機体(1)の固定部(13)は二個の係止部材からなり、水平対流ファン(2)の框体(21)の導流側壁(211)には二個の係止フック(25)が設けられ、二個の係止フック(25)は上記二個の係止部材に係止して結合されることを特徴とする請求項10に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項12】
一個のシステム機体(3)および一個の水平対流ファン(4)を有する水平対流ファンを有する放熱システムにおいて、システム機体(3)の内部には一個のチェンバー(31)が形成され、チェンバー(31)には熱源(311)または熱伝導部材が含まれ、システム機体(3)にはチェンバー(31)と連通する一個の水平導風口(32)が設けられ、水平対流ファン(4)にはシステム機体(3)のチェンバー(31)に設置される一個の框体(41)が含まれ、框体(41)には一個の導流側壁(411)が含まれ、導流側壁(411)の内側には一個の水平流路(412)が形成され、かつ水平流路(412)と連通する一個の径方向風入口(413)および一個の径方向風出口(414)が設けられ、径方向風入口(413)または径方向風出口(414)は熱源(311)または熱伝導部材に向くように形成され、径方向風入口(413)または径方向風出口(414)はシステム機体(3)の水平導風口(32)と相対するように形成され、水平流路(412)には一個のファンホイール(42)が設けられ、ファンホイール(42)によって水平対流を生じて熱源(311)または熱伝導部材の温度を低く下げ、さらに框体(41)がファンホイール(42)における軸方向の両側を密閉しない開放状に形成されることを特徴とする水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項13】
システム機体(3)には底板(3a)が含まれ、底板(3a)の周縁には互いに連接する複数個の側壁(3b)が設けられ、それぞれの側壁(3b)には一個の蓋板(3c)が結合され、底板(3a)、側壁(3b)および蓋板(3c)が共同して囲んだチェンバー(31)を有するシステム機体(3)が形成され、水平導風口(32)は側壁(3b)に設けられることを特徴とする請求項12に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項14】
底板(3a)と蓋板(3c)はシステム機体(3)のチェンバー(31)を被覆するように形成されることを特徴とする請求項13に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項15】
底板(3a)と蓋板(3c)は水平対流ファン(4)のファンホイール(42)の軸方向に位置し、かつ底板(3a)と蓋板(3c)は水平対流ファン(4)のファンホイール(42)の回動範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路(412)はファンホイール(42)の軸方向において密閉された構造に形成されることを特徴とする請求項14に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項16】
蓋板(3c)は水平対流ファン(4)のファンホイール(42)の軸方向に位置し、かつ蓋板(3c)は水平対流ファン(4)のファンホイール(42)の回動範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路(412)はファンホイール(42)の軸方向において密閉された構造に形成されることを特徴とする請求項14に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項17】
底板(3a)と蓋板(3c)の間には一個の隙間(D)が形成され、水平対流ファン(4)の導流側壁(411)はファンホイール(42)の軸方向において一個の軸方向の高さ(H)が形成され、軸方向の高さ(H)は隙間(D)と同じになるように形成されることを特徴とする請求項13に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項18】
導流側壁(411)と底板(3a)の間または導流側壁(411)と蓋板(3c)の間には一個の気密部材(46)が設けられることを特徴とする請求項13、14、15、16または17に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項19】
気密部材(46)は導流側壁(411)が底板(3a)または蓋板(3c)に向いている周縁に設けられることを特徴とする請求項18に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項20】
システム機体(3)には少なくとも一個の固定部が設けられ、水平対流ファン(4)は上記固定部に固定されることを特徴とする請求項12、13、14、15、16または17に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項21】
システム機体(3)の上記固定部は二個の係止部材からなり、水平対流ファン(4)の框体(41)の導流側壁(411)には二個の係止フックが設けられ、上記二個の係止フックは上記二個の係止部材に係止して結合されることを特徴とする請求項20に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項22】
一個のシステム機体(5)および一個の水平対流ファン(6)を有する水平対流ファンを有する放熱システムにおいて、システム機体(5)の内部には一個のチェンバー(51)が形成され、チェンバー(51)には熱源(511)または熱伝導部材(512)が含まれ、システム機体(5)にはチェンバー(51)と連通する少なくとも一個の水平導風口(52)が設けられ、チェンバー(51)には一個の水平流路(54)が設けられ、水平流路(54)は少なくとも一個の水平導風口(52)と連通するように形成され、水平対流ファン(6)には一個の基座(61)が含まれ、基座(61)はシステム機体(5)の水平流路(54)に設けられ、基座(61)には一個のファンホイール(62)が設けられ、ファンホイール(62)によって水平対流を生じて熱源(511)または熱伝導部材(512)の温度を低く下げるように形成されることを特徴とする水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項23】
チェンバー(51)には予め複数個の導流側壁(53)が設けられることにより、水平流路(54)が形成されることを特徴とする請求項22に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項24】
システム機体(5)の水平導風口(52)は二個からなり、それぞれの導流側壁(53)は二個の水平導風口(52)の間に設けられることを特徴とする請求項22に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項25】
システム機体(5)には底板(5a)が含まれ、底板(5a)の周縁には互いに連接する複数個の側壁(5b)が設けられ、それぞれの側壁(5b)には一個の蓋板(5c)が結合され、底板(5a)、側壁(5b)および蓋板(5c)が共同して囲んだチェンバー(51)を有するシステム機体(5)が形成され、水平導風口(52)は側壁(5b)に設けられることを特徴とする請求項22、23または24に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項26】
底板(5a)と蓋板(5c)はシステム機体(5)のチェンバー(51)を被覆するように形成されることを特徴とする請求項25に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項27】
底板(5a)と蓋板(5c)は水平対流ファン(6)のファンホイール(62)の軸方向に位置し、かつ底板(5a)と蓋板(5c)は水平対流ファン(6)のファンホイール(62)の回動範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路(54)はファンホイール(62)の軸方向において密閉された構造に形成されることを特徴とする請求項26に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。
【請求項28】
蓋板(5c)は水平対流ファン(6)のファンホイール(62)の軸方向に位置し、かつ蓋板(5c)は水平対流ファン(6)のファンホイール(62)の回動範囲を被覆するように形成されることにより、水平流路(54)はファンホイール(62)の軸方向において密閉された構造に形成されることを特徴とする請求項26に記載の水平対流ファンを有する放熱システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−222338(P2012−222338A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153481(P2011−153481)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(597149629)建準電機工業股▲分▼有限公司 (53)
【Fターム(参考)】