説明

水性皮膚外用剤

【課題】 本発明は水溶性フラーレン誘導体又は包接されたフラーレン化合物を安定化剤として用いた水性皮膚外用剤に関する。
【解決手段】 フラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも1種と、ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とを安定化剤として含有することを特徴とする水性皮膚外用剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも一種と、ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物を組み合わせて含有することを特徴とする水性皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
炭素分子から構成されるフラーレンは、サッカーボールのような表面構造を有する中空の分子であり、抗酸化剤、電子捕獲剤、ラジカルトラップ剤、エレクトロメディエーターとしての利用が期待されている。そして、フラーレン含有組成物のpHを3〜10として、遷移金属化合物の合計濃度が0.1%以下であり、保存安定剤、非イオン界面活性剤、アスコルビン酸誘導体、紫外線防御剤のうち少なくとも1種を含有する組成物が知られている(特許文献1:特開2004-269523号公報)。
【0003】
また、フラーレンはベンゼン、トルエン、酢酸エチルなどの有機溶媒にはよく溶けるが、水への溶解性が極めて低いために水性製剤への利用は困難であった。しかし、近年、γ−シクロデキストリンにより包接したフラーレン包接体(非特許文献1:Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 、33、1597 、1994)や水溶性フラーレン誘導体が開発されたことによって、フラーレン水溶性誘導体やフラーレン包接体を外用組成物や医薬品に用いることが試みられて、抗エイズ治療薬や細胞へのターゲティングへの応用等が報告されている(非特許文献1:機能材料 24、p14-22、2004)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、水に溶解しうるフラーレン化合物を水性製剤に応用した場合に、製剤又は製剤中に配合された各種成分を長期安定に保存することが求められている。しかしながら、いまだ実用化には至っていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、以上の課題を解決することに鋭意研究を行った途上、A)フラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも1種(以下、水溶性フラーレン化合物ともいう。)、及びB)ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とを水性皮膚製剤に組み合わせて含有することによって、水性製剤の安定化が図れ、水性製剤中に配合された各種成分の安定性が保持されることを見出した。
【0006】
本発明は、かかる知見に基づいて開発されたものである。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)に示す水性皮膚外用剤である。
(1) A)フラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも1種、及びB)ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とを含有することを特徴とする水性皮膚外用剤、
(2) A)フラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも1種、及びB)ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とからなる安定化剤、
(3)(2)に記載の安定化剤を含有する水性皮膚外用剤。
なお、本明細書中、特に言及しない限り、%は重量%を意味するものとする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の水性皮膚外用剤においては、水溶性フラーレン化合物とビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とを組み合わせて配合することによって、水性製剤の安定性が保持され、水性製剤中の各種成分の安定性が格段に向上することを見出した。かかる効果は、本発明の特定の組み合わせによって、水溶性フラーレン化合物の本来の作用、すなわち活性酸素や紫外線からの防御や過酸化物生成の防止といった抗酸化作用が安定に、また、相乗的に発揮されたことが推察される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明では、フラーレン水溶性誘導体又はフラーレン包接体から選ばれる少なくとも1種のフラーレン化合物を必須成分として用いる。
本発明のフラーレン水溶性誘導体又はフラーレン包接体におけるフラーレンとしては、特に限定されることなく炭素原子数32(C32)、44(C44)、50(C50)、58(C58)、60(C60)、70(C70)、76(C76)、78(C78)、82(C82)、84(C84)、90(C90)、96(C96)等の各種分子量のもの、アルキレン基を介するなどして複数のフラーレンが結合したものなどを適宜利用することができる。好ましくはC60、C70である。また、これらのフラーレンを1種または2種以上の任意の混合物を用いることができ、C60とC70の混合物が特に好ましい。
【0009】
フラーレン水溶性誘導体としては、水酸基を結合させたヒドロキシ誘導体、ポリアミンやアミン等を結合させたアミン誘導体、糖やムコ糖を結合させた糖誘導体、カルボキシル基を結合させた誘導体などの他、水溶性高分子を結合させた誘導体又はこれらの塩などが挙げられる。また、水溶性デンドリマーを結合したフラーレン等が挙げられる。さらに、フラーレン包接体としては、シクロデキストリンなどで包接したフラーレン等が挙げられる。また、これらの水溶性フラーレン化合物は市販のものを利用することもでき、フラーレンから作製することもできる。
【0010】
本発明の水性皮膚外用剤には、フラーレン水溶性誘導体又はフラーレン包接体から選ばれる少なくとも1種のフラーレン化合物をフラーレン重量換算した総量で、水性皮膚外用剤に対して、好ましくは 0.0001重量%〜5重量%、より好ましくは0.001重量%〜3重量%、さらに好ましくは0.001重量%〜2重量%、特に好ましくは0.005重量%〜1重量%で含有する。
【0011】
本発明に用いることができるビニル系高分子は、通常医薬品、医薬部外品、化粧品において用いられるものであれば特に制限されず、例えばNoveon社のカーボポールAQUA SF−1(商品名)などのアクリル酸アルキルコポリマー、BF Goodrich社のCARBOPOL1342、CARBOPOL2050、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2(いずれも商品名)などのアクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。中でも、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンが特に好ましい。これらのビニル系高分子は1種又は2種以上使用することができる。
また、ビニル系高分子は塩としても使用でき、例えば、有機塩基との塩(例えば、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、モノエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ピリジン塩などのアミンとの塩など)、無機塩基との塩(例えば、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩など)などが挙げられ、特に好ましい塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩である。
【0012】
本発明の水性皮膚外用剤に含有するビニル系高分子の量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、水性皮膚外用剤100重量部あたり通常0.001重量部以上、好ましくは0.01重量部以上、特に好ましくは0.05重量部以上であり、上限は通常5重量部以下、好ましくは3重量部以下、特に好ましくは2重量部以下である。
【0013】
本発明に用いることができる液状油分は、25℃で液体である油分かつ通常医薬品、医薬部外品、化粧品において用いられるものであれば特に制限されない。具体的には、例えば、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソデシル、イソオクタン酸セチル、イソステアリン酸イソステアリル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、ジイソノナン酸プロピレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジイソノナン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸オクチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、テトラオクタン酸ペンタンエリスリット、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、イソステアリン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸グリセリル、(2−ヘキシルデカン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油などが挙げられる。
中でも、イソノナン酸イソノニル、イソオクタン酸セチル、イソステアリン酸イソステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸オクチル、乳酸オクチル、テトラオクタン酸ペンタンエリスリット、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、(2−ヘキシルデカン酸・セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油が好ましい。これらの液状油分は1種又は2種以上使用することができる。
【0014】
本発明の水性皮膚外用剤に含有する液状油分の量は、水性皮膚外用剤100重量部あたり通常0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上、特に好ましくは1重量部以上であり、上限は通常20重量部以下、好ましくは10重量部以下、特に好ましくは7重量部以下の範囲が挙げられる。
【0015】
本発明に用いることができるシリコーン化合物としては、本発明の効果を奏すれば医薬品、医薬部外品、化粧品において用いられるものであれば特に制限されないが、具体的には、例えば、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、セチルジメチコンポリオールなどが挙げられ、中でも、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、セチルジメチコンポリオール、架橋型メチルポリシロキサンが好ましい。これらのシリコーン化合物は1種又は2種以上使用することができる。
【0016】
本発明の水性皮膚外用剤に含有するシリコーン化合物の量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、水性皮膚外用剤100重量部あたり通常0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上、特に好ましくは1重量部以上であり、上限は通常20重量部以下、好ましくは10重量部以下、特に好ましくは7重量部以下の範囲が挙げられる。
【0017】
本発明の水性皮膚外用剤に配合できる多価アルコールとしては、通常医薬品、医薬部外品、化粧品において用いられるものであれば特に制限されないが、具体的には、1,3−ブチレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジグリセリントレハロース、ソルビトール、マルチトールであり、特に好ましくは1,3−ブチレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトールである。これらの多価アルコールは1種又は2種以上使用することができる。
【0018】
本発明の水性皮膚外用剤に含有する多価アルコールの量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されず適宜選択することができるが、通常水性皮膚外用剤100重量部に対して0.01〜30重量部、好ましくは0.01〜20重量部、より好ましくは0.1〜15重量部、特に好ましくは0.1〜10重量部の範囲を挙げることができる。
【0019】
本発明の水性皮膚外用剤は、医薬品又は医薬部外品、化粧品のいずれの範疇に属するものであってもよい。また、本発明の水性皮膚外用剤の用途としては、例えば、痒み、湿疹、血行不良、炎症などに用いる皮膚炎治療剤、切傷などに用いる創傷治癒剤、水虫、ニキビなどに用いる殺菌消毒剤や、消炎鎮痛剤、角質軟化剤などの医薬品、手荒れ、肌荒れ、腋臭抑制などに用いる医薬部外品、保湿、美白、角質軟化、抗シワ、抗老化、サンスクリーン、サンプロテクト、メイクアップなどに用いる化粧品が挙げられるが、特にこれらに制限されるものではない。本発明によれば、水溶性フラーレン化合物が水性皮膚外用剤中で安定に保持されていることから、水溶性フラーレン化合物の有する抗酸化力が十分に奏されることによって、抗酸化化粧品への応用が有用であり、また、水性皮膚外用剤中に含有する他の有用な成分をも安定に保持されており、効果を損なうことなく十分な有効性が期待できる水性皮膚外用剤とすることができる。
【0020】
本発明において、水溶性フラーレン化合物及びビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物を含有した水性皮膚外用剤では、特に水性製剤中で酸化分解を受けやすい化合物の安定性を改善するのに顕著な効果を奏する。特に酸化分解をうけやすい化合物の配合が可能となる利点がある。かかる酸化分解をうけやすい化合物を例示すると、例えば、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のレチノール誘導体(ビタミンA類)、レチナール、レチノイン酸、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、ビタミンA油、ビタミンA脂肪酸エステル等のビタミンA類、β−カロチン、α−カロチン、γ−カロチン、δ−カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、エキネノン等のプロビタミンA類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類、リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル等のニコチン酸類、アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビルなどのビタミンC類、メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類、フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類、γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類、塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類、葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類、パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、ビオチン、ビオチシン等のビオチン類、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸誘導体であるビタミンC類、システイン、メチオニン等の含硫アミノ酸類、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコセン酸、アラキドン酸、エルシン酸の不飽和脂肪酸類、不飽和脂肪酸類を含む天然油脂類、不飽和脂肪酸エステル類、不飽和高級アルコール類等が挙げられる。
【0021】
本発明の水性皮膚外用剤においては、さらに有効成分を配合することができ、必要に応じて種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせることができる。このような成分の種類は特に制限されず、例えば、抗炎症剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、局所麻酔剤、角質軟化剤、鎮痛剤、鎮痒剤、創傷治癒促進剤、保湿剤、美白剤、収斂剤、発毛抑制剤、抗シワ剤などが挙げられる。本発明において好適な成分としては例えば、次のような成分が例示できる。
【0022】
抗炎症剤:通常医薬品、医薬部外品、化粧品において用いられるものであれば特に制限されず、具体的には、例えばグリチルレチン酸およびその誘導体(アセチルグリチルレチン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸エステル誘導体など)、アラントインおよびその誘導体(アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、ジアラントインヒドロキシアルミニウムなど)、ブフェキサマク、ピロキシカム、ケトプロフェン、サリチル酸およびその誘導体(サリチル酸メチル、サリチル酸グリコールなど)、ε−アミノカプロン酸、ハチミツ、海水乾燥物、酵母エキス、ラクトフェリン、ラクトフェリシンなどの抗炎症化合物のほか、アマチャ、アロエ、アロエベラ、ウコン、エチナシ、延命層、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オレンジ、カノコソウ、カミツレ、カワラヨモギ、キュウリ、クマザサ、ゲンチアナ、ゴボウ、コンフリー、シソ、センブリ、タイム、トウキ、ドクダミ、ニンジン、ボタン、マロニエ、モモ、ヤグルマソウ、ヨモギ、ローズマリーなどの植物抽出物である。抗炎症剤は単独または2種以上を組み合わせたものであってもよい。
【0023】
抗菌剤:イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウムなど。
抗ウイルス剤:アシクロビル、ペンシクロビルなど。
局所麻酔剤:リドカイン、塩酸リドカイン、ジブカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル、ユーカリ油、オイゲノール、メントール、カンフル、ハッカ油など。
【0024】
角質軟化剤:エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸プロピレン、ヘキシルドデカノール、アラントイン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアジペート、エチルラウリレート、ラノリン、脂肪酸ジアルキロールアミド、サリチル酸、サリチル酸誘導体、尿素、イオウ、レゾルシン、グリコール酸、フィチン酸、乳酸、乳酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど。
【0025】
鎮痛剤:メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、ジクロフェナク、ジクロフェナクナトリウム、フェルビナク、アルクロフェナク、ブフェキサマク、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、フェングロフェン、フルルビプロフェン、ザルトプロフェン、ナプロキセン、フルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、フェンブフェン、リシプフェン、ピロキシカム、アンピロキシカム、テノキシカム、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、クロフェゾン、スリンダック、クリンダック、ベンザダック、L−メントール、カンファー、スルピリン、塩酸チアラミド、オルセノン、フェンチアザック、ベンタゾシン、メピリゾールなど。
【0026】
鎮痒剤:クロタミトン、カンフル、チモール、メントール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、デキサメタゾン、ベタメタゾンなど。
創傷治癒促進剤:ムチン、ペクチン、ヒアルロン酸ナトリウム、キチン、キトサン、ローヤルゼリー、セリシンなど。
【0027】
保湿剤:ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサンなどの高分子化合物、グリシン、アスパラギン酸等のアミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子、セラミド、コレステロール、リン脂質などの脂質、ハマメリスエキス、チャエキスなどの植物抽出エキスなど。
【0028】
美白剤:ビタミンA又はその誘導体、ビタミンC又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類、プラセンタ、アルブチン、コウジ酸、システイン、フィチン酸、イリス(アイリス)、アーモンド、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オドリコソウ、海藻、カッコン、カンゾウ、クチナシ、クジン、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、茶、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ヨクイニン、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、チョウジ等の植物に由来する成分、エキスおよび精油など。
【0029】
収斂剤:クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、アルミニウムクロロヒドロオキシドなど。
【0030】
紫外線吸収剤又は紫外線遮断剤:桂皮酸系紫外線吸収剤(オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β- フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、3,4,5−トリメトキシケイ皮酸3−メチル−4−[メチルビス(トリメチルシリキシ)シリル]ブチルなど)、サリチル酸系紫外線吸収剤(アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなど)、アントラニル酸系紫外線吸収剤(パラアミノ安息香酸 、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジエトキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステルなど)、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノンなど)、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、テレフィタリリデンジカンファースルホン酸など。
【0031】
発毛抑制剤:イソフラボン、ヒオウギエキス、ドクダミエキス、イリス根エキス、パパイン酵素など。
【0032】
抗シワ剤:ビタミンAおよびその誘導体、ビタミンC、ビタミンE、グリコール酸、フィチン酸、グルコサミン、アシル化グルコサミン、カイネチン、コラーゲン、ヒアルロン酸、トリペプチド、海藻エキス、マロニエエキス、ヤグルマソウエキスなど。
【0033】
これらの成分は1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。またそれらの配合量は、本発明の効果を奏すれば特に制限されないが、望ましくは通常医薬品、医薬部外品、化粧品において用いられる配合量を適宜選択使用することができる。具体的には、水性皮膚外用剤100重量部あたり通常0.001〜20重量部、好ましくは0.001〜10重量部、より好ましくは0.001〜5重量部の範囲から目的に応じて調製することができる。
【0034】
本発明の水性皮膚外用剤の調製方法は、特に制限されず、通常の水性皮膚外用剤を調製するのに必要な各種成分などを適宜選択、配合して、常法により調製することができる。例えば 液剤、ロ-ション剤、乳化剤、分散剤、ゲル剤、ゼリー剤、貼付剤などとすることができる。本発明の水性皮膚外用剤の外皮への適用量や用法は特に制限されず、通常、一日数回、適量を皮膚等の外皮に塗布するなどして用いることができる。
【0035】
本発明の水性皮膚外用剤は、通常pH2〜9の液性を備えていればよいが、皮膚や粘膜に対する低刺激性、および皮膚使用感の良さという観点から、好ましくはpH3〜8、より好ましくはpH4〜8、特に好ましくはpH5〜8であることが望ましい。
【0036】
本発明の水性皮膚外用剤は、水分量が通常5重量部以上、好ましくは10重量部以上、特に好ましくは30重量部以上とするのが好適である。
【0037】
また、本発明の水性皮膚外用剤には、前述する本発明の効果を損なわない限り、種々の着色剤、防腐剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、滑沢剤、pH調整剤、スクラブ剤などの各種添加剤を添加配合することができる。
【実施例】
【0038】
以下に本発明を実施例および試験例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、下記の各処方において%とは、特に言及しない限り、重量(W/W)%を意味するものとする。
【0039】
製造例1
水(30mL)にγ-シクロデキストリン(201mg)を溶かした水溶液と、トルエン(30mL)にフラーレン60(60mg)を溶かした溶液を混ぜ、118℃で30時間加熱還流する。室温まで冷却し、下層を遠心して生ずる沈殿を集める。沈殿は乾燥後、未反応のフラーレン60を除くため、温水(50〜60℃:600mL)に溶かし、ろ過後凍結乾燥した。凍結乾燥品を水から再結晶し、フラーレン60を1モルに対してγ−シクロデキストリン2モルが包接した、フラーレン包接体(以下、C60・2(γ-CD)という)が得られた(収量:180mg)。得られたC60・2(γ-CD)の物性はそれぞれ、融点が270℃以上、IR(KBr法)が1645、1420、1104、1081および1027cm-1であり、UV(λmax/water)は230、260および330nmであった。
【0040】
試験例1 不飽和脂肪酸に対する効果
リノ−ル酸メチル2.9gをジオキサン(20mL)に溶解してシャ−レに入れた。氷冷下、高圧水銀ランプを90分照射した。照射後のリノ−ル酸メチルの減少をGLC(5%chromosorb W80〜100、3mmφx2000mm、FID)を用いて評価したところ、リノ−ル酸メチルは90分の照射により20%減少した。
次に、製造例1で得たC60・2(γ-CD)を17mgと、グリセリンを100mg共存させたところ、リノール酸メチルの減少は17%となり、C60・2(γ-CD)とグリセリン100mgを組み合わせた安定化剤によって、リノ−ル酸メチルが安定化されることが示された。
【0041】
試験例2 アスコルビン酸に対する効果
L-アスコルビン酸(20%)水溶液を調製した。この水溶液を50℃で2週間保存したときのL−アスコルビン酸の残存率は60%となった。
次に、製造例1で得たC60・2(γ-CD)を0.3%共存させたところ、L−アスコルビン酸の残存率は65%に増加し、C60・2(γ-CD)がアスコルビン酸の分解を抑制していることがわかった。一方、製造例1で得たC60・2(γ-CD)を17mgと、ポリビニルアルコール100mg共存させたところ、アスコルビン酸の残存率は65%に増加した。したがって、C60・2(γ-CD)とポリビニルアルコール100mgを組み合わせた安定化剤によって、アスコルビン酸が安定化されることが示された。
【0042】
試験例3 製剤の安定性試験
表1に記載される各処方に従って、レチノール、dl−α―トコフェロール、シリコン処理微粒子酸化亜鉛、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、セチルジメチコンコポリオール、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリオキシエチレンソルビタン(20EO)モノオレエート、ソルビタンモノオレエートを混合し、ディスパー及びホモミキサーで撹拌した後、製造例1で得たC60・2(γ-CD)、L−アルコルビン酸、グリセリン、精製水をディスパー及びホモミキサーで混合・撹拌し、0.01重量%になるようにスダンIIIを混和して試験製剤を調製した。次に、各試験製剤0.2gを35mmシャーレ上へ均一に延ばし、この製剤を色差計にて測色した後、サンテスター(382W/m)で12時間照射後、再度測色し、照射前後の色差(△E)を求め、色差を◎:0〜4.0未満、○:4.0以上〜8.0未満、△:8.0以上12.0未満、×:12.0以上 として評価した。
また、製剤の離漿を目視観察し、離漿が観察された場合を×、観察されなかった場合を○とした。結果は表1に示す。
【0043】
【表1】

【0044】
スダンIIIの変色を指標とした光照射による酸化防御の結果は、表1に示すとおり製造例1で得たC60・2(γ-CD)とトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、セチルジメチコンコポリオール、デカメチルペンタシロキサン、グリセリンを併用した場合に、水性製剤の退色を抑制し離漿を防止することで均一系の製剤化が容易となり、製剤の安定性を保持できることが確認された。
【0045】
製剤例1 美容液
製造例1で得たC60・2(γ−CD) 0.5%
ジグリセリン 10.0%
1,3−ブチレングリコール 59.0%
L−アスコルビン酸 10.0%
精製水 20.0%
香料 0.5%
合 計 100.0%
【0046】
製剤例2 日焼け止めローション
製造例1で得たC60・2(γ−CD) 0.5 %
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 %
デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0 %
濃グリセリン 5.0%
テトラオクタン酸ペンタエリスリチル 20.0 %
dl−α―トコフェロール 1.0%
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 7.5 %
疎水化表面処理微粒子酸化亜鉛 10.0%
疎水化表面処理微粒子酸化チタン 5.0%
精製水 24.0%
合 計 100.0%
【0047】
製剤例3 透明ローション剤
製造例1で得たC60・2(γ−CD) 0.5%
グリセリン 5.0%
プロピレングリコール 10.0%
D−ソルビトール 1.0%
L−アスコルビン酸 3.0%
エタノール 35.0%
ポリエチレン硬化ヒマシ油60 1.0%
精製水 44.5%
合 計 100.0%
【0048】
製剤例4 乳化ローション剤
製造例1で得たC60・2(γ−CD) 0.5%
イソノナン酸イソノニル 10.0%
グリセリン 5.0%
ポリエチレングリコール400 10.0%
レチノール 0.2 %
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 2.5%
イソステアリン酸ソルビタン 0.5 %
キサンタンガム 0.1%
精製水 71.2%
合 計 100.0%
【0049】
製剤例5 クリーム剤
製造例1で得たC60・2(γ−CD) 0.5%
イソステアリン酸パルミテート 10.0%
レチノール 0.2 %
L−アスコルビン酸 1.0%
dl−α―トコフェロール0.5%
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0%
モノステアリン酸グリセリン 1.0%
セチルアルコール 1.0%
固形パラフィン 2.0%
白色ワセリン 6.5%
キサンタンガム 0.3%
精製水 75.0%
合 計 100.0%
【0050】
製剤例6 パック剤
製造例1で得たC60・2(γ−CD) 0.5%
グリセリン 6.0%
1,3−ブチレングリコール 5.0%
dl−α―トコフェロール 1.0%
ベントナイト 13.0%
カオリン 3.0%
セチルアルコール 3.0%
モンモリロナイト 2.0%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 2.0%
親油性モノステアリン酸グリセリン 1.5%
精製水 63.0%
合 計 100.0%


【特許請求の範囲】
【請求項1】
A)フラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも一種と、
B)ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とを含有することを特徴とする水性皮膚外用剤。
【請求項2】
A)フラーレン水溶性誘導体またはフラーレン包接体から選ばれる少なくとも一種と、
B)ビニル系高分子、液状油分、シリコーン化合物又は多価アルコールから選択される少なくとも一種の化合物とからなる安定化剤。
【請求項3】
請求項2に記載の安定化剤を含有する水性皮膚外用剤。

【公開番号】特開2006−193431(P2006−193431A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−3732(P2005−3732)
【出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【出願人】(000115991)ロート製薬株式会社 (366)
【Fターム(参考)】