説明

水晶体落屑症候群および緑内障の診断、予後診断および治療における使用のためのマーカーとしての染色体15Q24上の遺伝的変異

本発明は、緑内障および水晶体落屑症候群を含む眼疾患に対する感受性を診断する方法に関する。本発明は、水晶体落屑症候群および緑内障に対する増加したまたは減少した感受性を診断する方法、ならびにリスクアセスメント、治療および予後診断のための方法を提供する。本発明は、さらに、本発明の方法の使用のためのキットに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト個体における水晶体落屑症候群および緑内障から選択される少なくとも1つの眼症状に対する感受性を判定する方法であって、前記方法は、
ヒトLOXL1遺伝子に関連する少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を同定するヒト個体についての核酸配列データを入手する工程であって、前記少なくとも1つの多型マーカーの異なる対立遺伝子は、ヒトにおける少なくとも1つの症状に対する異なる感受性と関連する工程と、
前記核酸配列データから水晶体落屑症候群および緑内障から選択される少なくとも1つの症状に対する感受性を判定する工程と、を含む方法。
【請求項2】
前記LOXL1遺伝子に関連する少なくとも2つの多型マーカーについての核酸配列データを入手する工程を含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
感受性の判定は、前記核酸配列データを、前記ヒトLOXL1遺伝子の多型マーカーと前記少なくとも1つの症状に対する感受性との間の相関データを含むデータベースと比較する工程を含む請求項1または請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記データベースは、前記LOXL1遺伝子の多型マーカーについての前記少なくとも1つの症状に対する感受性の少なくとも1つのリスク基準を含む請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記データベースは、前記多型マーカーについての前記少なくとも1つの症状の少なくとも1つのリスク基準を含む参照表を含む請求項3記載の方法。
【請求項6】
核酸配列データを入手する工程は、前記ヒト個体から生物学的試料を入手する工程と、前記試料中の核酸における前記少なくとも1つの多型マーカーの配列を分析する工程と、を含む請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つの多型マーカーの配列を分析する工程は、前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含む請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記核酸配列データを入手する工程は、既存の記録から得た核酸配列情報を入手する工程を含む請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記個体、前記個体の保護者、遺伝医療提供者、医師、医療機関、および医療保険会社からなる群から選択される少なくとも1つの実体に対して前記感受性を報告する工程をさらに含む請求項1〜8いずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表16に記載されたマーカー、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項1〜9いずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項1〜10いずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
連鎖不平衡は、少なくとも0.2のrの数値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって定められる請求項10または請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)からなる群から選択される請求項1〜12いずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)またはマーカー rs3825942(配列番号107)である請求項1〜13いずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
ヒト個体における水晶体落屑症候群および緑内障から選択される少なくとも1つの眼症状に対する感受性を判定する方法であって、前記方法は、
ヒトLOXL1遺伝子に関連する少なくとも2つの多型マーカーの両方の対立遺伝子を同定するヒト個体についての核酸配列データを入手する工程と、
前記配列データに基づいた少なくとも1つのハプロタイプの同一性を判定する工程と、
前記ハプロタイプのデータから水晶体落屑症候群および緑内障から選択された少なくとも1つの症状に対する感受性を判定する工程と、を含む方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプは、水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する増加した感受性を示す請求項1〜15いずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記増加した感受性は、少なくとも1.5(少なくとも2.0、少なくとも2.5、少なくとも3.0、少なくとも3.5、および少なくとも4.0を含む)の相対リスクまたはオッズ比によって特徴付けられる請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの対立遺伝子は、rs2165241 対立遺伝子T、rs1048661 対立遺伝子Gまたはrs3825942 対立遺伝子Gである請求項16または請求項17記載の方法。
【請求項19】
(a)マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、ならびに/または
(b)マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、
の存在は、水晶体落屑症候群または緑内障の増加した感受性を示す請求項15または請求項16記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する減少した感受性を示す請求項1〜15いずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
rs1048661 対立遺伝子Tおよび/またはrs3825942 対立遺伝子Aの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する減少した感受性を示す請求項17記載の方法。
【請求項22】
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Aの存在によって特徴付けられるハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群または緑内障の発症についての減少した感受性を示す請求項15記載の方法。
【請求項23】
前記減少した感受性は、0.7未満(0.6未満、0.5未満、0.4未満、0.35未満、0.3未満、および0.25未満を含む)のオッズ比または相対リスクによって特徴付けられる請求項17〜19いずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
ヒト個体における水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する感受性を診断する方法であって、前記方法は、
前記個体から得られた核酸試料、または前記個体から得た遺伝子型データセットにおける少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、
前記少なくとも1つの多型マーカーは、前記LOXL1遺伝子に関連し、かつ、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する感受性を示す方法。
【請求項25】
前記少なくとも1つの多型マーカーの両方の対立遺伝子を判定する工程を含む請求項21記載の方法。
【請求項26】
前記個体における少なくとも1つのハプロタイプの同一性を評価する工程をさらに含み、前記少なくとも1つのハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する感受性を示す請求項22記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表16に記載されたマーカー、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項21〜23いずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項21〜24いずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
連鎖不平衡は、少なくとも0.2のrの数値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって定められる請求項21〜25いずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)からなる群から選択される、請求項21〜26いずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)またはマーカー rs3825942(配列番号107)である請求項21〜27いずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記ハプロタイプは、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子G、または
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子G、の存在によって特徴付けられる請求項23記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する増加した感受性を示す請求項21〜29いずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記増加した感受性は、少なくとも1.5(少なくとも2.0、少なくとも2.5、少なくとも3.0、少なくとも3.5、および少なくとも4.0を含む)の相対リスクまたはオッズ比によって特徴付けられる請求項30記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つの対立遺伝子は、rs2165241 対立遺伝子T、rs1048661 対立遺伝子Gまたはrs3825942 対立遺伝子Gである請求項30または請求項31記載の方法。
【請求項36】
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、ならびに/または
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、の存在は、水晶体落屑症候群または緑内障に関連する症状の発症についての増加した感受性を示す請求項30〜32いずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する減少した感受性を示す請求項21〜28いずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
rs1048661 対立遺伝子Tおよび/またはrs3825942 対立遺伝子Aの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する減少した感受性を示す請求項34記載の方法。
【請求項39】
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Aの存在によって特徴付けられるハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群または緑内障に関連する症状の発症に対する減少した感受性を示す請求項34記載の方法。
【請求項40】
前記減少した感受性は、0.7未満(0.6未満、0.5未満、0.4未満、0.35未満、0.3未満、および0.25未満を含む)のオッズ比または相対リスクによって特徴付けられる請求項34〜36いずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状は、水晶体落屑症候群および/または緑内障の臨床診断によってさらに特徴付けられる請求項21〜37いずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する前記症状は、網膜神経節細胞の変性、上昇した眼圧、視神経乳頭の変化および周辺視野の減少、のうち少なくとも1つの存在によって特徴付けられる請求項21〜38いずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
視神経乳頭の変化は、(a)増加した陥凹乳頭比(薄い神経網膜周縁部)、(b)進行性視神経乳頭陥凹、(c)非対称性視神経乳頭陥凹(0.2超の相違)、(d)前記視神経の後天性の小窩、(e)視神経周囲網脈絡膜の網膜神経線維束の減少、の少なくとも1つによって特徴付けられる請求項39記載の方法。
【請求項44】
前記ヒト個体は、水晶体落屑症候群および/または緑内障についての少なくとも1つの危険因子をさらに有し、前記危険因子は、増加した眼圧、高年齢、アフリカ系アメリカ人種、視野異常、近視、緑内障の家族歴、薄い角膜、全身性高血圧、循環器疾患、片頭痛および末梢血管攣縮から選択される請求項1〜40いずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記緑内障は、落屑緑内障である請求項1〜41いずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
ヒト個体における水晶体落屑症候群および緑内障から選択される少なくとも1つの眼症状に対する感受性を診断する方法であって、前記方法は、
ヒト個体の少なくとも1つのコードされたLOXL1タンパク質についてのLOXL1アミノ酸配列データを入手する工程と、
前記LOXL1アミノ酸配列に関連する少なくとも1つの多型部位を同定する工程であって、前記少なくとも1つの多型部位の異なるアミノ酸は、ヒトにおける少なくとも1つの症状に対する異なる感受性と関連する工程と、
前記アミノ酸配列データから得た水晶体落屑症候群および緑内障から選択される少なくとも1つの症状に対する感受性を診断する工程と、を含む方法。
【請求項47】
配列番号85に記載されるLOXL1タンパク質の位置141のアルギニンおよび/または位置153のグリシンの存在の判定は、前記少なくとも1つの症状に対する増加した感受性を示す請求項43記載の方法。
【請求項48】
配列番号85に記載されるLOXL1タンパク質の位置141のアルギニンおよび位置153のグリシンの存在の判定は、前記少なくとも1つの症状に対する増加した感受性を示す請求項43記載の方法。
【請求項49】
配列番号85に記載されるLOXL1タンパク質の位置141のロイシンおよび/または位置153のアスパラギン酸の存在の判定は、前記少なくとも1つの症状に対する減少した感受性を示す請求項43記載の方法。
【請求項50】
配列番号85に記載されるLOXL1タンパク質の位置141のロイシンおよび位置153のアスパラギン酸の存在の判定は、前記少なくとも1つの症状に対する減少した感受性を示す請求項43記載の方法。
【請求項51】
個体における水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状の感受性を診断する方法であって、前記方法は、
前記個体から入手した核酸試料中の少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の同一性を判定する工程を含み、
前記少なくとも1つのマーカーは、LOXL1 LDブロック内に位置するマーカー群から選択され、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状の感受性は、前記少なくとも1つの対立遺伝子の同一性と相関する方法。
【請求項52】
前記少なくとも1つの多型マーカーの両方の対立遺伝子の判定を含む請求項48記載の方法。
【請求項53】
前記個体における少なくとも1つのハプロタイプの同一性の評価をさらに含み、前記少なくとも1つのハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する感受性を示す請求項49記載の方法。
【請求項54】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表4に記載されたマーカー群、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカー群から選択される請求項48〜50いずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項48〜51いずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
連鎖不平衡は、少なくとも0.2のrの数値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって定められる請求項51または請求項52記載の方法。
【請求項57】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)からなる群から選択される請求項48〜53いずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)またはマーカー rs3825942(配列番号107)である請求項48〜54いずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する増加した感受性を示す請求項48〜55いずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記増加した感受性は、少なくとも1.2(少なくとも1.5、少なくとも2.0、少なくとも2.5、少なくとも3.0、少なくとも3.5、および少なくとも4.0を含む)のオッズ比または相対リスクによって特徴付けられる請求項56記載の方法。
【請求項61】
前記少なくとも1つの対立遺伝子は、rs1048661 対立遺伝子Gもしくはrs3825942 対立遺伝子G、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカー対立遺伝子である請求項56または請求項57記載の方法。
【請求項62】
(a)マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、ならびに/または
(b)マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、
の存在は、水晶体落屑症候群または緑内障に関連する症状の発症の増加した感受性を示す請求項56〜58いずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する減少した感受性を示す請求項48〜55いずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
rs1048661 対立遺伝子Tおよび/またはrs3825942 対立遺伝子Aの存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する減少した感受性を示す請求項60記載の方法。
【請求項65】
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Aの存在によって特徴付けられるハプロタイプの存在は、水晶体落屑症候群または緑内障に関連する症状の発症の減少した感受性を示す、請求項60記載の方法。
【請求項66】
前記減少した感受性は、0.7未満(0.6未満、0.5未満、0.4未満、0.35未満、0.3未満、および0.25未満を含む)のオッズ比または相対リスクによって特徴付けられる請求項60〜62いずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状は、水晶体落屑症候群および/または緑内障の臨床診断によってさらに特徴付けられる請求項48〜63いずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状は、網膜神経節細胞の変性、上昇した眼圧、視神経乳頭の変化および周辺視野の減少、の少なくとも1つの存在によって特徴付けられる、請求項48〜64いずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
視神経乳頭の変化は、(a)増加した陥凹乳頭比(薄い神経網膜周縁部)、(b)進行性視神経乳頭陥凹、(c)非対称性視神経乳頭陥凹(0.2超の相違)、(d)前記視神経の後天性の小窩、(e)視神経周囲網脈絡膜の網膜神経線維束の減少、の少なくとも1つによって特徴付けられる請求項65記載の方法。
【請求項70】
前記ヒト被験者は、水晶体落屑症候群および/または緑内障についての少なくとも1つの危険因子をさらに有し、前記危険因子は、増加した眼圧、高年齢、アフリカ系アメリカ人種、視野異常、近視、緑内障の家族歴、薄い角膜、全身性高血圧、循環器疾患、片頭痛および末梢血管攣縮から選択される請求項48〜66いずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する感受性の評価における使用のためのマーカーを同定する方法であって、前記方法は、
(c)LOXL1遺伝子に関連する少なくとも1つの多型を同定する工程と、
(d)水晶体落屑症候群および/または緑内障と診断された、またはこれらに対する感受性を有する個体の試料、ならびに対照試料の遺伝子型の状態を判定する工程と、を含み、
前記対照試料における少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、水晶体落屑症候群と診断された、またはこれに対する感受性を有する個体における、少なくとも1つの多型の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の有意差は、前記少なくとも1つの多型が水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する感受性の評価に有用であることを示す方法。
【請求項72】
前記少なくとも1つの多型は、連鎖不平衡にあり、rs1048661(配列番号106)またはrs3825942(配列番号107)に対して0.2超のr値によって特徴付けられる請求項68記載の方法。
【請求項73】
前記対照試料における前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、水晶体落屑症候群と診断された、またはこれに対する感受性を有する個体の前記少なくとも1つの多型の少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の増加は、前記少なくとも1つの多型が水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する増加した感受性の評価に有用であることを示す、請求項68または請求項69記載の方法。
【請求項74】
前記対照試料における前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度と比較した、水晶体落屑症候群と診断された、またはこれに対する感受性を有する個体の前記少なくとも1つの多型の前記少なくとも1つの対立遺伝子の頻度の減少は、前記少なくとも1つの多型は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する減少した感受性、またはこれらに対する保護の評価に有用であることを示す請求項68または請求項69記載の方法。
【請求項75】
水晶体落屑症候群および/または緑内障のリスクを有する、または水晶体落屑症候群および/または緑内障と診断されたヒト個体から入手した核酸試料の遺伝子型を同定する方法であって、前記試料における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の同一性を判定する工程を含み、前記マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択され、かつ、前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の同一性は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する感受性を示す方法。
【請求項76】
前記マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)およびマーカー rs3825942(配列番号107)から選択される請求項72記載の方法。
【請求項77】
連鎖不平衡は、少なくとも0.2のマーカー間のrの数値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって判定される請求項72または請求項73記載の方法。
【請求項78】
前記試料は、血液試料または頬スワブである請求項72〜74いずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
遺伝子型の同定は、前記少なくとも1つの多型マーカーに隣接するヌクレオチドプライマー対を使用し、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって前記核酸試料を増幅する工程を含む請求項72〜75いずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
遺伝子型の同定は、対立遺伝子特異的なプローブハイブリダイゼーション、対立遺伝子特異的なプライマー伸張、対立遺伝子特異的な増幅、核酸配列判定、5’−エキソヌクレアーゼ消化、分子ビーコンアッセイ、オリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ、サイズ分析、および一本鎖DNA高次構造解析から選択される工程を使用して行われる請求項72〜76いずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記工程は、対立遺伝子特異的なプローブハイブリダイゼーションを含む請求項77記載の方法。
【請求項82】
前記工程は、核酸配列判定を含む請求項77記載の方法。
【請求項83】
前記核酸配列判定は、DNA配列判定である請求項77記載の方法。
【請求項84】
(a)オリゴヌクレオチドプローブと前記核酸の特異的なハイブリダイゼーションのための条件下で、前記核酸のコピーを、検出オリゴヌクレオチドプローブおよびエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブと接触させる工程であって、
(b)前記検出オリゴヌクレオチドプローブは、長さが5〜100ヌクレオチドであり、ヌクレオチド配列が少なくとも1つの多型部位を含む配列番号84によって与えられる、前記核酸の第1の分節に、(ストリンジェントな条件下で)特異的にハイブリダイズし、
(c)前記検出オリゴヌクレオチドプローブは、その3’末端に検出可能な標識、およびその5’末端に消光部分を含み、
(d)前記エンハンサーオリゴヌクレオチドは、長さが5〜100ヌクレオチドであり、前記オリゴヌクレオチドプローブに対して5’の前記ヌクレオチド配列の第2の分節と相補的であり、そのため前記エンハンサーオリゴヌクレオチドは、両方のオリゴヌクレオチドが前記核酸にハイブリダイズされると、前記検出オリゴヌクレオチドプローブに対して3’に位置し、
(e)1つの塩基間隙が、前記第1の分節と前記第2の分節との間に存在し、そのため、前記オリゴヌクレオチドプローブおよび前記エンハンサーオリゴヌクレオチドプローブが両方前記核酸にハイブリダイズされた場合、1つの塩基間隙が前記オリゴヌクレオチド間に存在する工程と、
(f)前記核酸を、前記検出プローブが前記核酸にハイブリダイズされた場合、前記検出可能な標識を、前記検出プローブの3’末端から切断し、フリーの検出可能な標識を放出するエンドヌクレアーゼで処理する工程と、
(g)フリーの検出可能な標識を測定する工程であって、前記フリーの検出可能な標識の存在は、前記検出プローブが前記核酸の前記第1の分節に特異的にハイブリダイズすることを示し、かつ、前記多型部位の配列は前記検出プローブの補完物であることを示す工程と、を含む請求項72〜80いずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記核酸のコピーは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による増幅によって与えられる請求項81記載の方法。
【請求項86】
前記感受性は、増加した感受性である請求項72〜82いずれか1項に記載の方法。
【請求項87】
前記感受性は、減少した感受性である請求項72〜82いずれか1項に記載の方法。
【請求項88】
前記個体から得た試料中の少なくとも1つのバイオマーカーを評価する工程をさらに含む請求項1〜84いずれか1項に記載の方法。
【請求項89】
前記試料は血液試料である請求項85記載の方法。
【請求項90】
前記試料は、涙液である請求項85記載の方法。
【請求項91】
前記バイオマーカーは、LOXL1タンパク質である請求項85〜87いずれか1項に記載の方法。
【請求項92】
前記個体の全体のリスクアセスメント、診断、または予後診断を行うための非遺伝的情報を分析する工程をさらに含む請求項1〜88いずれか1項記載の方法。
【請求項93】
前記非遺伝的情報は、年齢、性別、民族性、社会経済的な状態、以前の疾病診断、被験者の病歴、水晶体落屑症候群および/または緑内障の家族歴、生化学的測定結果、および臨床的測定結果から選択される請求項89記載の方法。
【請求項94】
前記個体から得た試料におけるLOXL1の発現レベルを分析する工程をさらに含む請求項1〜90いずれか1項に記載の方法。
【請求項95】
前記試料は血液試料である請求項91記載の方法。
【請求項96】
前記試料は核酸試料である請求項91記載の方法。
【請求項97】
前記試料は、mRNAを含む請求項93記載の方法。
【請求項98】
発現は、前記試料におけるLOXL1タンパク質レベルを測定することによって決定される請求項91または請求項92記載の方法。
【請求項99】
発現は、前記試料におけるLOXL1 mRNAレベルを測定することによって決定される請求項91〜94いずれか1項に記載の方法。
【請求項100】
LOXL1の減少した発現レベルは、水晶体落屑症候群または緑内障に対する増加した感受性を示す請求項91〜96いずれか1項に記載の方法。
【請求項101】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状を予防および/または寛解するための治療薬に対する反応の可能性について個体を評価する方法であって、
前記個体から入手した核酸試料における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の同一性を判定する工程を含み、
前記少なくとも1つの多型マーカーは、前記ヒトLOXL1遺伝子に関連する多型マーカーから選択され、前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の同一性は、前記治療薬に対する陽性反応の可能性を示す方法。
【請求項102】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)もしくはマーカー rs3825942(配列番号107)、またはこれらと連鎖不平衡にあるマーカーである請求項98記載の方法。
【請求項103】
前記水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状は、網膜神経節細胞の変性、上昇した眼圧、視神経乳頭の変化および周辺視野の減少、のうち少なくとも1つの存在によって特徴付けられる請求項98または請求項99記載の方法。
【請求項104】
視神経乳頭の変化は、(a)増加した陥凹乳頭比(薄い神経網膜周縁部)、(b)進行性視神経乳頭陥凹、(c)非対称性視神経乳頭陥凹(0.2超の相違)、(d)前記視神経の後天性の小窩、(e)視神経周囲網脈絡膜の網膜神経線維束の減少、のうち少なくとも1つによって特徴付けられる請求項100記載の方法。
【請求項105】
前記ヒト被験者は、水晶体落屑症候群および/または緑内障についての少なくとも1つの危険因子を有することによって特徴付けられ、前記危険因子は、増加した眼圧、高年齢、アフリカ系アメリカ人種、視野異常、近視、緑内障の家族歴、薄い角膜、全身性高血圧、循環器疾患、片頭痛および末梢血管攣縮から選択される請求項98〜101いずれか1項に記載の方法。
【請求項106】
前記治療薬は、プロスタグランジン類似体、プロスタミド、α2 アドレナリン作動薬、炭酸脱水酵素阻害薬、β−遮断薬、コリン作動薬から選択される請求項98〜102いずれか1項に記載の方法。
【請求項107】
前記治療薬は、ラタノプロスト、トラボプロスト、ウノプロストン、ビマトプロスト、ブリモニジン、アプラクロニジン、ドルゾラミド、ブリンゾラミド、アセタゾラミド、メタゾラミド、ベタキソロール、カルテオロール、レボブノロール、メチプラノロール、チモロール、ピロカルピン、カルバコール、エコチオパートおよびエピネフリンから選択される請求項98〜103いずれか1項に記載の方法。
【請求項108】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状を経験している個体、または水晶体落屑症候群および/または緑内障と診断された個体の予後診断を予測する方法であって、前記方法は、
ヒトLOXL1遺伝子に関連する少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を同定するヒト個体についての核酸配列データを入手する工程であって、前記少なくとも1つの多型マーカーの異なる対立遺伝子は、ヒトにおける前記少なくとも1つの症状に対する異なる感受性と関連する工程と、
前記核酸配列データから前記個体の予後診断を予測する工程と、を含む方法。
【請求項109】
前記LOXL1遺伝子に関連する少なくとも2つの多型マーカーについての核酸配列データを入手する工程を含む請求項105記載の方法。
【請求項110】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表16に記載されたマーカー、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項105または請求項106記載の方法。
【請求項111】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)もしくはマーカー rs3825942(配列番号107)、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される請求項105〜107いずれか1項に記載の方法。
【請求項112】
前記水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状は、網膜神経節細胞の変性、上昇した眼圧、視神経乳頭の変化および周辺視野の減少のうち少なくとも1つの存在によって特徴付けられる請求項105〜108いずれか1項に記載の方法。
【請求項113】
視神経乳頭の変化は、(a)増加した陥凹乳頭比(薄い神経網膜周縁部)、(b)進行性視神経乳頭陥凹、(c)非対称性視神経乳頭陥凹(0.2超の相違)、(d)前記視神経の後天性の小窩、(e)視神経周囲網脈絡膜の網膜神経線維束の減少のうち少なくとも1つによって特徴付けられる請求項109記載の方法。
【請求項114】
前記ヒト被験者は、水晶体落屑症候群および/または緑内障についての少なくとも1つの危険因子を有することによって特徴付けられ、前記危険因子は、増加した眼圧、高年齢、アフリカ系アメリカ人種、視野異常、近視、緑内障の家族歴、薄い角膜、全身性高血圧、循環器疾患、片頭痛および末梢血管攣縮から選択される請求項105〜110いずれか1項に記載の方法。
【請求項115】
水晶体落屑症候群および/または緑内障についての治療を経験している個体の治療成績を予測する方法であって、前記方法は、
ヒトLOXL1遺伝子に関連する少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を同定するヒト個体についての核酸配列データを入手する工程であって、前記少なくとも1つの多型マーカーの異なる対立遺伝子は、ヒトにおける前記少なくとも1つの症状に対する異なる感受性に関連する工程と、
前記核酸配列データから前記個体の治療成績を予測する工程と、を含む方法。
【請求項116】
前記LOXL1遺伝子と関連する少なくとも2つの多型マーカーについての核酸配列データを入手する工程を含む請求項112記載の方法。
【請求項117】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、表16記載のマーカー、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項ll2または請求項113記載の方法。
【請求項118】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)もしくはマーカー rs3825942(配列番号107)、およびこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される請求項112〜114いずれか1項に記載の方法。
【請求項119】
前記ヒト被験者は、水晶体落屑症候群および/または緑内障についての少なくとも1つの危険因子を有することによって特徴付けられ、前記危険因子は、増加した眼圧、高年齢、アフリカ系アメリカ人種、視野異常、近視、緑内障の家族歴、薄い角膜、全身性高血圧、循環器疾患、片頭痛および末梢血管攣縮から選択される請求項112〜115いずれか1項に記載の方法。
【請求項120】
ヒト個体の水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する感受性を評価するキットであって、
前記キットは、前記個体のゲノムにおける少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子を選択的に検出するための試薬を含み、
前記多型マーカーは、表4、表6および表6aに記載された多型マーカー、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択され、かつ、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在は、水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状に対する感受性を示すキット。
【請求項121】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーからなる群から選択される請求項117記載のキット。
【請求項122】
連鎖不平衡は、少なくとも0.2のrの数値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって定められる請求項117または請求項118記載のキット。
【請求項123】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)またはマーカー rs3825942(配列番号106)である請求項117〜119いずれか1項に記載のキット。
【請求項124】
前記少なくとも1つの対立遺伝子は、rs1048661 対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942 対立遺伝子Gからなる群から選択される請求項117〜120いずれか1項記載のキット。
【請求項125】
前記試薬は、前記少なくとも1つの多型マーカーを含む前記個体のゲノム断片にハイブリダイズする少なくとも1つの近接するオリゴヌクレオチド、バッファー、および検出可能な標識を含む請求項117〜121いずれか1項記載のキット。
【請求項126】
前記試薬は、前記被験者から入手したゲノムの核酸分節の逆ストランドにハイブリダイズする少なくとも1つの対のオリゴヌクレオチドを含み、各オリゴヌクレオチドプライマー対は、1つの多型マーカーを含む前記個体のゲノムの断片を選択的に増幅するように設計され、かつ、前記断片は、大きさが少なくとも30塩基対である請求項117〜122いずれか1項に記載のキット。
【請求項127】
前記少なくとも1つのオリゴヌクレオチドは、前記個体のゲノムと完全に相補的である請求項122または請求項123記載のキット。
【請求項128】
前記オリゴヌクレオチドは、長さが約18〜約50ヌクレオチドである請求項122〜124いずれか1項に記載のキット。
【請求項129】
前記オリゴヌクレオチドは長さが20〜30ヌクレオチドである請求項122〜125いずれか1項に記載のキット。
【請求項130】
前記キットは、
(a)長さが5〜100ヌクレオチドである検出オリゴヌクレオチドプローブ、
(b)長さが5〜100ヌクレオチドであるエンハンサーオリゴヌクレオチドプローブ、および、
(c)エンドヌクレアーゼ酵素、を含み、
前記検出オリゴヌクレオチドプローブは、ヌクレオチド配列が少なくとも1つの多型部位を含む配列番号84によって与えられる核酸の第1の分節に特異的にハイブリダイズし、かつ、
前記検出オリゴヌクレオチドプローブは、その3’末端に検出可能な標識、およびその5’末端に消光部分を含み、かつ
前記エンハンサーオリゴヌクレオチドは、長さが5〜100ヌクレオチドであり、前記オリゴヌクレオチドプローブに対して5’のヌクレオチド配列の第2の分節に相補的であり、そのため前記エンハンサーオリゴヌクレオチドは、両方のオリゴヌクレオチドが前記核酸にハイブリダイズされると、前記検出オリゴヌクレオチドプローブに対して3’に位置し、かつ、
1つの塩基間隙が前記第1の分節と前記第2の分節との間に存在し、そのため、前記オリゴヌクレオチドプローブおよび前記エンハンサーオリゴヌクレオチドプローブが両方前記核酸にハイブリダイズされた場合、1つの塩基間隙が前記オリゴヌクレオチド間に存在し、かつ、
前記エンドヌクレアーゼによる前記核酸の処理は、前記検出プローブが前記核酸にハイブリダイズされた場合、前記検出プローブの3’末端から前記検出可能な標識を切断して、フリーの検出可能な標識を放出する、請求項117〜126いずれか1項に記載のキット。
【請求項131】
水晶体落屑症候群または緑内障に対する感受性を診断および/または評価するための診断薬の製造におけるオリゴヌクレオチドプローブの使用であって、前記プローブは、ヌクレオチド配列が少なくとも1つの多型部位を含む配列番号84によって与えられる核酸の分節にハイブリダイズし、前記分節は長さが15〜500ヌクレオチドである使用。
【請求項132】
前記多型部位は、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にある多型から選択される請求項128記載の使用。
【請求項133】
前記多型部位は、rs1048661またはrs3825942である請求項128または請求項129記載の使用。
【請求項134】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に対する感受性を判定するためのコンピューターが実行可能な命令を有するコンピューター可読媒体であって、
前記コンピューター可読媒体は、少なくとも1つの多型マーカーを示すデータと、
前記コンピューター可読媒体上に保存され、かつ、前記少なくとも1つの多型マーカーについて水晶体落屑症候群および/または緑内障を発症するリスクを判定するためにプロセッサによって実行されるように適合されたルーチンと、を含み、
前記少なくとも1つの多型マーカーは、LOXL1遺伝子に関連するコンピューター可読媒体。
【請求項135】
前記コンピューター可読媒体は、少なくとも2つの多型マーカーを示すデータを含む請求項131記載のコンピューター可読媒体。
【請求項136】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される請求項131または請求項132記載のコンピューター可読媒体。
【請求項137】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs1048661(配列番号106)およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される請求項131〜133いずれか1項に記載のコンピューター可読媒体。
【請求項138】
2以上の多型マーカーを含む少なくとも1つのハプロタイプを示すデータをさらに含む請求項131〜134いずれか1項に記載のコンピューター可読媒体。
【請求項139】
ヒト個体における水晶体落屑症候群または緑内障の遺伝的指標を判定する装置であって、
プロセッサと、
LOXL1遺伝子に関連する少なくとも1つの多型マーカーについて、少なくとも1人のヒト個体についてマーカーおよび/またはハプロタイプの情報を分析し、前記マーカーまたはハプロタイプの情報に基づいた結果を生じるために前記プロセッサで実行されるように適合されたコンピューターが実行可能な命令を有するコンピューター可読メモリと、を含み、かつ、
前記結果は、前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプのリスク基準を、前記ヒト個体の水晶体落屑症候群または緑内障の遺伝的指標として含む装置。
【請求項140】
前記コンピューター可読メモリは、
水晶体落屑症候群または緑内障と診断された、またはこれらに関連する症状を呈する複数の個体における、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプの頻度を示すデータと、
複数の参照個体における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプの頻度を示すデータをさらに含み、かつ、
リスク基準は、前記ヒト個体の前記少なくとも1つのマーカーおよび/またはハプロタイプの状態と、水晶体落屑症候群または緑内障と診断された前記複数の個体の前記少なくとも1つのマーカーの頻度および/またはハプロタイプの情報を示すデータとの比較に基づく請求項136記載の装置。
【請求項141】
前記コンピューター可読メモリは、少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプに関連する水晶体落屑症候群および/または緑内障の発症のリスクを示すデータと、をさらに含み、かつ、
前記ヒト個体のリスク基準は、前記ヒト個体の前記少なくとも1つのマーカーおよび/またはハプロタイプの状態と、前記少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または前記少なくとも1つのハプロタイプに関連するリスクとの比較に基づく請求項136記載の装置。
【請求項142】
前記コンピューター可読メモリは、水晶体落屑症候群および/または緑内障と診断された、またはこれらに関連する症状を呈する複数の個体における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプの頻度を示すデータと、
複数の参照個体における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子または少なくとも1つのハプロタイプの頻度を示すデータと、をさらに含み、かつ、
水晶体落屑症候群および/または緑内障の発症のリスクは、水晶体落屑症候群および/または緑内障と診断された、またはこれらに関連する症状を呈する個体および参照個体の、前記少なくとも1つの対立遺伝子またはハプロタイプの頻度の比較に基づく請求項138記載の装置。
【請求項143】
前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択されるマーカーを含み、かつ、前記マーカーまたはハプロタイプの情報に基づく結果を生じ、前記結果は、前記少なくとも1つのマーカーまたはハプロタイプのリスク基準を、前記ヒト個体の水晶体落屑症候群または緑内障の遺伝的指標として含む請求項137〜139いずれか1項に記載の装置。
【請求項144】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs1048661(配列番号106)およびrs3825942(配列番号107)、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される請求項137〜140いずれか1項に記載の装置。
【請求項145】
前記少なくとも1つのハプロタイプは、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプおよび、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、
から選択される請求項137〜141いずれか1項に記載の装置。
【請求項146】
前記リスク基準は、オッズ比(OR)または相対リスク(RR)によって特徴付けられる請求項137〜142いずれか1項に記載の装置。
【請求項147】
ヒト LOXL1遺伝子またはその断片によってコードされるポリペプチド、ならびに薬理学的に許容できる担体および/または賦形剤を含む、治療を必要とする個体における緑内障または水晶体落屑症候群に関連する症状の治療のための医薬組成物。
【請求項148】
前記ポリペプチドは、配列番号85の位置141におけるロイシンの存在によって特徴付けられる請求項144記載の医薬組成物。
【請求項149】
前記ポリペプチドは、配列番号85の位置153のアスパラギン酸の存在によって特徴付けられる請求項144記載の医薬組成物。
【請求項150】
前記ポリペプチドは、配列番号85の位置141のロイシンおよび配列番号85の位置153のアスパラギン酸の存在によって特徴付けられる請求項144記載の医薬組成物。
【請求項151】
水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状の予防または寛解のための、化合物のスクリーニング用のアッセイであって、
(v)水晶体落屑症候群および/または緑内障に関連する症状を有する動物、またはそれらから単離された細胞集団に試料化合物を投与する工程と、
(vi)前記動物から得た試料またはそれらから単離した前記細胞集団におけるLOXL1の遺伝子発現レベルを測定する工程と、
(vii)水晶体落屑症候群または緑内障に関連する症状を有さない少なくとも1つの対照動物、またはそれらから単離された細胞集団から得た試料におけるLOXL1の遺伝子発現レベルを、前記化合物の不存在下で測定する工程と、
(viii)(ii)および(iii)で得られた発現レベルを比較する工程と、を含み、
治療された動物および前記少なくとも1つの対照動物で似ている発現レベルを与える試料化合物は、水晶体落屑症候群または緑内障に関連する症状の予防または寛解のための薬物の候補として同定されるアッセイ。
【請求項152】
前記動物はヒト個体である請求項148記載の方法。
【請求項153】
前記試料化合物の投与前に、マーカー rs1048661(配列番号106)もしくはrs3825942(配列番号107)、またはこれらと連鎖不平衡にあるマーカーについて前記ヒト個体の遺伝子型を判定する工程をさらに含み、
前記ヒト個体の遺伝子型の状態は、前記動物が前記試料化合物のスクリーニングに適しているかどうかの判定に使用される請求項149記載の方法。
【請求項154】
マーカー rs1048661(配列番号106)またはrs3825942(配列番号107)についての前記ヒト個体の遺伝子型が判定され、かつ、
マーカー rs1048661の対立遺伝子Gおよび/またはマーカー rs3825942の対立遺伝子Gの存在は、前記試料化合物のスクリーニングに適している前記ヒト個体の基準である請求項150記載の方法。
【請求項155】
水晶体落屑症候群および緑内障から選択される眼症状に関連する症状についてヒト個体を治療する方法であって、請求項148〜151いずれか1項に記載の方法によって同定された化合物を投与する工程を含む方法。
【請求項156】
水晶体落屑症候群および緑内障から選択される眼症状に関連する症状についてヒト個体を治療する方法であって、in vivoで、前記症状を治療するのに十分な量のヒト LOXL1遺伝子を発現させる工程を含む方法。
【請求項157】
前記LOXL1遺伝子は、少なくとも1つの多型部位を含む、配列番号84に記載されるヌクレオチド配列を有する請求項153記載の方法。
【請求項158】
前記ヌクレオチド配列は、配列番号84の位置7142におけるTの存在によって特徴付けられる請求項154記載の方法。
【請求項159】
前記ヌクレオチド配列は、配列番号84の位置7178におけるAの存在によって特徴付けられる請求項155記載の方法。
【請求項160】
前記ヌクレオチド配列は、配列番号84の位置7142におけるTおよび位置7178におけるAの存在によって特徴付けられる請求項154記載の方法。
【請求項161】
(a)ヒト LOXL1遺伝子を含むベクターを前記ヒト個体に投与する工程と、
(b)水晶体落屑症候群または緑内障に関連する前記症状を治療するのに十分な量のLOXL1タンパク質を発現させる工程と、を含む請求項153〜155いずれか1項に記載の方法。
【請求項162】
前記ベクターは、アデノウイルスベクターおよびレンチウイルスベクターから選択される請求項158記載の方法。
【請求項163】
前記ベクターは、複製欠損ウイルスベクターである請求項158記載の方法。
【請求項164】
前記ベクターは、局所投与、眼内投与、非経口投与、鼻腔内投与、気管内投与、気管支内投与および皮下投与から選択される方法によって投与される請求項158〜160いずれか1項に記載の方法。
【請求項165】
LOXL1遺伝子またはそれがコードしているRNAもしくはタンパク質の、発現、活性または物理的状態を制御する薬剤を投与する工程を含む、水晶体落屑症候群および緑内障から選択される眼症状を治療する方法。
【請求項166】
前記薬剤は、小分子化合物、オリゴヌクレオチド、ペプチドおよび抗体から選択される請求項162記載の方法。
【請求項167】
前記薬剤は、アンチセンス分子または干渉RNAである請求項162記載の方法。
【請求項168】
前記薬剤は、発現修飾因子である請求項162記載の方法。
【請求項169】
前記薬剤は、活性化剤である請求項165記載の方法。
【請求項170】
前記薬剤は、抑圧物質である請求項165記載の方法。
【請求項171】
緑内障または水晶体落屑症候群の治療のためのヒト LOXL1ポリペプチド。
【請求項172】
配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項168記載のポリペプチド。
【請求項173】
位置141にロイシンを有する配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項168または請求項169記載のポリペプチド。
【請求項174】
位置153にアスパラギン酸を有する配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項168または請求項169記載のポリペプチド。
【請求項175】
位置141にロイシン、および位置153にアスパラギン酸を有する配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項168または請求項169記載のポリペプチド。
【請求項176】
治療有効量のLOXL1ポリペプチドを含む組成物を、緑内障または水晶体落屑症候群に関連する症状の予防または寛解を必要とする個体に投与する工程を含む、緑内障または水晶体落屑症候群に関連する症状を予防または寛解する方法。
【請求項177】
前記LOXL1ポリペプチドは、配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項173記載の方法。
【請求項178】
前記ポリペプチドは、位置141にロイシンを有する配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項174記載の方法。
【請求項179】
前記ポリペプチドは、位置153にアスパラギン酸を有する配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項174記載の方法。
【請求項180】
前記ポリペプチドは、位置141にロイシン、および位置153にアスパラギン酸を有する配列番号85に記載されるアミノ酸配列によって特徴付けられる請求項174記載の方法。
【請求項181】
前記LOXL1ポリペプチドは、局所投与、眼内投与、非経口投与、鼻腔内投与、気管内投与、気管支内投与および皮下投与から選択される方法によって投与される請求項173〜177いずれか1項に記載の方法。
【請求項182】
前記LOXL1ポリペプチドは、眼内投与によって投与される請求項173〜178いずれか1項に記載の方法。
【請求項183】
ヒト個体が、糖質コルチコイド治療薬で治療される合併症として上昇した眼圧、水晶体落屑症候群および/または緑内障を発症するリスクを有するかどうかを判定する方法であって、前記方法は、
前記個体における少なくとも1つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含み、
前記少なくとも1つの多型マーカーは、前記LOXL1遺伝子に関連し、かつ、前記少なくとも1つの対立遺伝子の存在の判定は、糖質コルチコイド治療薬で治療される合併症として上昇した眼圧および/または緑内障を発症する増加したリスクを示す方法。
【請求項184】
前記個体における少なくとも2つの多型マーカーの少なくとも1つの対立遺伝子の存在または不存在を判定する工程を含む請求項180記載の方法。
【請求項185】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、マーカー rs2165241 対立遺伝子T、rs1048661 対立遺伝子Gおよびrs3825942 対立遺伝子G、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される請求項180または請求項181記載の方法。
【請求項186】
前記個体の少なくとも1つのハプロタイプの同一性を判定する工程をさらに含む請求項181または請求項182記載の方法。
【請求項187】
前記ハプロタイプは、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子G、または、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子G、の存在によって特徴付けられる請求項183記載の方法。
【請求項188】
連鎖不平衡は、少なくとも0.2のrの数値および/または少なくとも0.8の|D’|値によって定められる請求項182記載の方法。
【請求項189】
前記少なくとも1つの多型マーカーは、rs4886725(配列番号86)、rs12915956(配列番号87)、rs896590(配列番号88)、rs12438872(配列番号89)、rs4261482(配列番号42)、rs2165241(配列番号15)、rs1992314(配列番号44)、rs4886776(配列番号45)、rs2028386(配列番号46)、rs4337252(配列番号47)、rs2028387(配列番号48)、rs4077284(配列番号49)、rs893816(配列番号50)、rs4886782(配列番号51)、rs893817(配列番号17)、rs893818(配列番号52)、rs893820(配列番号53)、rs12440667(配列番号54)、rs1530169(配列番号19)、rs893821(配列番号90)、rs750460(配列番号55)、rs4243042(配列番号56)、rs2304722(配列番号91)、rs4886623(配列番号92)、rs2167648(配列番号93)、rs1584738(配列番号94)、rs1901570(配列番号95)、rs8026593(配列番号6)、rs4886660(配列番号96)、rs4886421(配列番号97)、rs4886663(配列番号98)、rs4886664(配列番号99)、rs4145873(配列番号100)、rs4145874(配列番号101)、rs1452389(配列番号102)、rs1078967(配列番号103)、rs8041642(配列番号104)、rs8041685(配列番号16)、rs8042039(配列番号105)、rs2304719(配列番号18)、rs12437465(配列番号57)、rs1048661(配列番号106)、およびrs3825942(配列番号107)からなる群から選択される請求項180〜195いずれか1項に記載の方法。
【請求項190】
前記糖質コルチコイド治療薬は、薬剤表IIに記載される薬剤から選択される請求項180〜186いずれか1項に記載の方法。
【請求項191】
緑内障および水晶体落屑症候群から選択される眼症状を予防治療する方法であって、
緑内障および水晶体落屑症候群から選択される眼症状のリスクを有するヒト被験者を選択する工程と、
緑内障、上昇した眼圧または水晶体落屑症候群の治療薬を含む、治療有効量の組成物を前記被験者に投与する工程と、を含み、
前記選択する工程は、前記ヒト被験者のLOXL1変異体を判定する工程と、前記眼症状の増加したリスクと相関するLOXL1変異体を有するヒト被験者を予防治療のために選択する工程を含む方法。
【請求項192】
前記選択する工程は、前記眼症状の増加したリスクと相関する前記LOXL1遺伝子の遺伝子型またはハプロタイプの存在または不存在を判定する工程を含む請求項188記載の方法。
【請求項193】
前記遺伝子型は、rs1048661およびマーカー rs3825942、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される少なくとも1つのマーカーを含む請求項189記載の方法。
【請求項194】
前記選択する工程は、rs1048661 対立遺伝子Gおよび/またはrs3825942 対立遺伝子Gを含む遺伝子型を有するヒト被験者の選択を含む請求項189または請求項190記載の方法。
【請求項195】
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Gおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、および
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子Tおよびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、
から選択されるハプロタイプの判定は、前記個体の眼症状の増加したリスクを示す請求項189記載の方法。
【請求項196】
前記選択する工程は、前記配列番号85に記載される配列における位置141のアルギニンおよび/または位置153のグリシンを有する前記ヒト被験者のLOXL1タンパク質の存在の判定を含む請求項188記載の方法。
【請求項197】
前記治療薬は、薬剤表Iに記載される薬剤から選択される請求項188〜192いずれか1項に記載の方法。
【請求項198】
前記ヒト個体は、前記眼症状の前駆症状を有する請求項188〜193いずれか1項に記載の方法。
【請求項199】
緑内障、上昇した眼圧および水晶体落屑症候群から選択される眼症状用の、眼症状の増加したリスクと相関するLOXL1変異体を有するヒト被験者を治療するための治療薬。
【請求項200】
緑内障、上昇した眼圧および水晶体落屑症候群から選択される眼症状のための、前記眼症状の増加したリスクと相関するLOXL1変異体を有するヒト被験者の眼症状を治療するための薬物の製造用の治療薬の使用。
【請求項201】
前記ヒト被験者は、前記眼症状の増加したリスクと相関する前記LOXL1遺伝子における少なくとも1つの遺伝子型またはハプロタイプを有する請求項195または請求項196記載の使用または薬剤。
【請求項202】
前記遺伝子型は、rs1048661およびマーカー rs3825942、ならびにこれらと連鎖不平衡にあるマーカーから選択される少なくとも1つのマーカーを含む請求項197記載の使用または薬剤。
【請求項203】
前記ヒト被験者は、rs1048661 対立遺伝子Gおよび/またはrs3825942 対立遺伝子Gを含む遺伝子型を有する請求項197または請求項198記載の使用または薬剤。
【請求項204】
前記ハプロタイプは、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子G、およびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、ならびに、
マーカー rs1048661(配列番号106)における対立遺伝子T、およびマーカー rs3825942(配列番号107)における対立遺伝子Gの存在によって特徴付けられるハプロタイプ、
から選択される請求項197記載の使用または薬剤。
【請求項205】
前記LOXL1変異体は、配列番号85に記載される配列において、位置141にアルギニン、および/または位置153にグリシンを有するLOXL1タンパク質を含む請求項195または請求項196記載の使用または薬剤。
【請求項206】
前記治療薬は、薬剤表Iに記載される薬剤から選択される請求項195〜201いずれか1項に記載の使用または薬剤。
【請求項207】
前記ヒト個体は、前記眼症状についての前駆症状を有する請求項195〜202いずれか1項に記載の使用または薬剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−533477(P2010−533477A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511785(P2010−511785)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【国際出願番号】PCT/IS2008/000014
【国際公開番号】WO2008/152656
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(509268233)
【Fターム(参考)】