説明

水槽付きキャビネット

【課題】足や椅子や収納物出し入れ用の開放スペースを前側下方に開口して設けた水槽付きキャビネットにおいて、上記開放スペースの内奥に取り付ける水槽下カバーの脱着を容易に行えるようにする。
【解決手段】キャビネット10の前側下方に開口した、足や椅子や収納物出し入れ用の第1スペース34と、第1スペース34の上方に設定された、少なくとも水槽20を含む器物収納用の第2スペース50と、第1スペース34の後方に設定された、少なくとも配管28を含む器物収納用の第3スペース52とを備え、スペース34,50を上下に仕切る水槽下カバー40と、スペース34,52を前後に仕切る配管隠し板42とを備え、水槽下カバー40は、その後側の端部が後中桟54に引っ掛けた状態で係止し、その前側の端部がキャビネット10の前上桟48下面にねじ固定した構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厨房キャビネットや洗面化粧台等の水槽付きキャビネットに関するものであり、より詳しくは、キャビネットの前側下方に台所作業等のため足や椅子や収納物等の出し入れ用の開口スペースを備え、この開口スペース上方に水槽や排水器具等を隠すための水槽下カバーを備えた水槽付きキャビネットに関するものである。
【0002】
本発明は、このような水槽下カバーを備えた水槽付きキャビネットにおいて、その水槽や排水器具等の修理、保守、点検等の実施を容易に実施するようにした水槽付きキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0003】
この種のキャビネットには特許文献1に開示されたものがある。従来のキャビネットを、図16を参照して説明する。同特許文献1の明細書には、次のような構成が記載されている。すなわち、同明細書の記載(符号は同明細書に従う)によると、このキャビネットは、上面に水槽やカウンター等が設けられて上面で台所作業を行うものにおいて、キャビネット1に椅子や足を入れるための前面を開口せるオープンスペースSを設け、キャビネット1の後側である奥部にキャビネット1の幅方向に亙って配管収納スペースAを設け、キャビネット1の上部に装着する水槽の下面側を覆う水槽下化粧板6を金属板にて形成すると共にこの水槽下化粧板6をオープンスペースSの上方に配置し、水槽下化粧板(水槽下カバーに相当)6の前側の端部をキャビネット1の前板7の背面の係止溝8に係止し、水槽下化粧板6の後側の端部をキャビネット1に着脱可能な固定ねじ9にて固定してある。
【0004】
また、配管収納スペースAの前面を覆う前面板3をメンテナンス時に着脱可能にし、キャビネット1の下部の支持レール4の上面を開口せる凹部に前面板3の下部を嵌め込み、前面板3の上部を着脱可能な止めねじ5にてキャビネット1に固定する。この場合、止めねじ5を外して前面板3の下端を支持レール4から抜くことで前面板3を外すことができ、配管収納スペースAの前面を開放してメンテナンスが容易にできる。
【特許文献1】特許3176031号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記公報明細書に記載の構成を備えた従来のキャビネットにおいては、以下の課題を抱えている。
【0006】
第1の課題として、水槽下化粧板6が金属製であるためにその前側の端部に撓みやしなりが生じ易く、キャビネット1が幅方向に広くなるほど、キャビネット1の前板7の背面の係止溝8に水槽下化粧板6の前側の端部を嵌め込む作業が困難で手間がかかる。
【0007】
第2の課題として、メンテナンスに際し水槽下化粧板6を取り外すためには、排水管収納スペースBの前面を覆う前面板3を外してから、水槽下化粧板6の後側の端部を固定している固定ねじ9を外す必要があり、水槽下化粧板6のみを取り外してメンテナンスを実施することができない。
【0008】
第3の課題として、水槽下化粧板6の後側の端部を固定している固定ねじ9に緩みが生じていると、キャビネット1内部に椅子や足を出し入れする際に水槽下化粧板6に前方や下方から衝撃が加わると、係止溝8から水槽下化粧板6の前側の端部が外れて水槽下化粧板6が落下することがある。
【0009】
第4の課題として、固定ねじ9は通常の使用状態では、配管収納スペースAの前面を覆う前面板3で隠されているために、固定ねじ9の緩み等の不具合が生じていても、見えないため、その不具合を発見することができない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明第1による水槽付きキャビネットは、キャビネットの前側下方に前面に開放したスペース(開放スペース)を備え、この開放スペースの上方に、水槽等を下方側から覆うカバー(水槽下カバー)を取り付けた水槽付きキャビネットにおいて、水槽下カバーの後側の端部をキャビネットの後中桟に直接的または間接的に係止し、水槽下カバーの前側の端部をキャビネットの前上桟の下面に直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付けたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明第1によると、水槽下カバーの取付けにあたって、先に水槽下カバーの後側の端部を後中桟側に係止して位置決めした状態で、目視できる水槽下カバーの前側の端部をねじ止め操作すればよく、後側の端部をねじ止めして前側の端部を溝に嵌め込み支持する従来構造に比べて水槽下カバーの脱着を容易に行うことができる。
【0012】
また、本発明第1によると、水槽下カバーの前側の端部をねじ止めするものであるから、水槽下カバーを単独で脱着することができる。
【0013】
さらに、本発明第1によると、水槽等収納スペースに椅子や足を出し入れする際に水槽下カバーに突き当たったとしても、ねじ止め固定された水槽下カバーの前側の端部が外れるおそれはない。
【0014】
さらに、本発明第1によると、水槽下カバーの前側の端部を固定する固定ねじは水槽等収納スペースに隣設されているので、水槽下カバーの前側の端部側での取り付けねじの緩み具合を容易に目視できる。
【0015】
本発明第1は、好ましくは、開放スペースの奥側にある配管隠し板をキャビネットの後中桟と後下桟とに着脱可能な取り付けねじで取り付けることである。
【0016】
この構成によると、後中桟と後下桟とに配管隠し板をねじ止めすることにより後中桟がキャビネット左右幅方向に長くなっても強度が向上し、この後中桟に水槽下カバーの後側の端部を後中桟に安定して係止することができるようになる。
【0017】
本発明第2による水槽付きキャビネットは、キャビネットの前側下方に前面に開放したスペース(開放スペース)を備えた水槽付きキャビネットにおいて、上記開放スペースは、当該開放スペースの左右両側を規定するようその左右両側位置で互いにほぼ平行に対向配置された一対の側板と、当該開放スペースの上側を規定するようその上側位置に配置されて水槽等を下方側から覆う水槽下カバーと、当該開放スペースの奥側を規定するようその奥側位置に配置されてその後方の配管を隠す配管隠し板とで囲むスペースであり、上記水槽下カバーの後側の端部を上記開放スペースの奥側位置で上記両側板に渡された後中桟に直接的または間接的に係止し、上記水槽下カバーの前側の端部を上記開放スペースの前側の上方位置に配置されて上記両側板に渡された前上桟の下面に直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付け、上記配管隠し板を、上記後中桟と、この後中桟より下方位置で上記両側板に渡された後下桟とに、直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付けた、ことを特徴とするものである。
【0018】
前上桟の下面には下穴や埋め込み受け部材を設けてもよい。
【0019】
水槽下カバーで覆う部分は少なくとも水槽を含むが、水槽以外に、排水器具、ならびに排水管や給水管等の配管を含むことができる。
【0020】
水槽下カバーの材料は特に限定しない。
【0021】
水槽下カバーはステンレス等の金属製、樹脂製、その他であってもよいし、水槽側を金属製、開放スペース側を木質製としてもよい。
【0022】
水槽下カバーの上方には水槽や排水器具等を配置する。
【0023】
取り付けねじの形状や形態は特に限定しない。
【0024】
取り付けねじの材質は特に限定しない。
【0025】
水槽下カバーはキャビネットの後中桟に直接係止してもよいし、後中桟に取り付けたねじに間接的に係止してもよい。この係止の形態は特に限定しない。
【0026】
水槽下カバーの前側の端部は、キャビネットの前上桟の下面に直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付けることができる。
【0027】
配管隠し板、前上桟、後中桟、後下桟の材料は特に限定しないが、合板やパーティクルボード等の木質系材料で構成することができる。
【0028】
前上桟、後中桟、後下桟の形状は、両側板に渡すことが可能であれば、特に限定しない。これらは、途中で分岐した部分を備えたり、途中で断面形状が変化したりしてもよい。
【0029】
配管は、可撓性を有しても有さなくてもよい。
【0030】
配管の材料は特に限定しない。
【0031】
配管隠し板で隠す配管の種類は特に限定しない。配管隠し板で隠す器具は少なくとも配管を含むとよく、他の器具を配管と同時に開放スペース側から隠して配置していても、配管隠し板に含む。
【0032】
本発明第2によると、水槽下カバーの取付けにあたって、先に水槽下カバーの後側の端部を後中桟側に係止して位置決めした状態で、目視できる水槽下カバーの前側の端部をねじ止め操作すればよく、後側の端部をねじ止めして前側の端部を溝に嵌め込み支持する従来構造に比べて水槽下カバーの脱着を容易に行うことができる。
【0033】
また、本発明第2によると、水槽下カバーの前側の端部をねじ止めするものであるから、水槽下カバーを単独で脱着することができる。
【0034】
さらに、本発明第2によると、水槽等収納スペースに椅子や足を出し入れする際に水槽下カバーに突き当たったとしても、ねじ止め固定された水槽下カバーの前側の端部が外れるおそれはない。
【0035】
さらに、本発明第2によると、水槽下カバーの前側の端部を固定する固定ねじは水槽等収納スペースに隣設されているので、水槽下カバーの前側の端部側での取り付けねじの緩み具合を容易に目視できる。
【0036】
さらに、本発明第2によると、後中桟と後下桟とに配管隠し板をねじ止めすることにより後中桟がキャビネット左右幅方向に長くなっても強度が向上し、この後中桟に水槽下カバーの後側の端部を後中桟に安定して係止することができるようになる。
【0037】
本発明第1、第2は、好ましくは、配管隠し板を、上記後中桟と、後下桟とにそれぞれ面ファスナーで着脱可能に取り付けることが好ましい。これにより、配管隠し板をねじ等を使用することなく、上記後中桟と後下桟に簡単に取り付け、取り外しすることができる。
【0038】
本発明第1、第2は、好ましくは、配管隠し板の高さ寸法を、後中桟の上端と後下桟の下端との間の寸法よりも短く設定することが好ましい。こりにより、水槽付きキャビネットを設置する床、特に、配管隠し板の設置位置とその手前の床に不陸(床表面にうねりや凹凸)が存在する場合でも配管隠し板の取り外しをスムーズに行うことができる。
【0039】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーを後下がりに傾斜させて水槽側の漏水や結露水等を排水する側に誘導可能とすることである。上記構成によると、水槽等収納スペースで水漏れや結露が発生しても、漏水や結露水を水槽下カバーの上面を排水誘導面として後方に流下案内し、滞留することなく配管収納スペースに導かれることになり、開放スペースの床面に流出することを未然に防止できる。
【0040】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーに後下がりに傾斜させた傾斜面を付けてこの傾斜面を開放スペース側から視認可能な意匠・装飾面とすることである。
【0041】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーの後部に落ち込み段差を付けて水槽の後方底部に突設した排水器具等を収納可能とすることである。
【0042】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーの前後2箇所に両側板に亙る全幅に折れ線を形成して水槽下カバー全体の曲げ剛性を高めることである。上記構成によると、水槽下カバー全幅に亘る折り角が当該水槽下カバーの前後2箇所に形成されることで、水槽下カバーの曲げ剛性が高いものとなり、水槽下カバーの脱着時の取扱い性に優れたものとなる。
【0043】
本発明第1、第2は、好ましくは、上記水槽下カバーの後側の端部に係止部を形成し、後中桟の後側にこの係止部が係止することが可能な係止部材を装着し、上記係止部材を上記係止部に係止して水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0044】
この場合、より好ましくは、上記水槽下カバーの後側の端部を下方に折り下げて折下げ辺を形成し、この折下げ辺の下端に1つないし複数の切欠きを上記係止部として形成する一方、上記後中桟の後側に装着した係止部材が、これら折下げ辺の切欠きに対応して後中桟から後方に所定量突出しており、上記切欠きを上記係止部材の突出部分に係止して水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0045】
さらにこの場合、より好ましくは、上記係止部材が、ねじであり、このねじを後中桟と該ねじの頭部との間に折下げ辺の少なくとも厚さ分の隙間を残して装着し、これら折下げ辺の切欠きを上記隙間から臨むねじ部分に係止して水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0046】
上記係止部材は特にねじに限定しない。例えば、上記係止部材は後中桟の後面からピン形状に突出する部材でもよい。
【0047】
上記係止部材をピン形状とした場合、ピン先端を上方に折曲げて、ねじ頭部と同様の作用効果を得ることができるようにしてもよい。ピンの場合、後中桟に一体成形してもよい。
【0048】
この構成によると、水槽下カバーの後側の端部を直接、後中桟に直接、係止する場合よりも、水槽下カバーの後側の端部を後中桟との係止から外れにくくすることができる。特に、折下げ辺下端の切欠きが隙間内のねじにがたつくことなく係止することができ、水槽下カバーの後側の端部における後中桟との係止が安定し、前上桟にねじ止めしている水槽下カバーの前側の端部もそのねじ止め状態が安定するようになる。
【0049】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーの後側の端部にダルマ孔を設け、後中桟の上面に装着したねじをこのダルマ孔に引っ掛けて、水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0050】
この構成によると、開放スペースに椅子を入れたときに水槽下カバーに突き当たっても、水槽下カバーの後側の端部はダルマ孔に引っ掛けられていて、浮き上がらずに済む。
【0051】
本発明第1、第2は、好ましくは水槽下カバーの後側の端部に折下げ辺を設け、後中桟に上記折下げ辺を後方から抱き込み係止する前向きコの字形の係止部を形成し、この折下げ辺を後中桟の上記係止部に後方から抱き込ことにより水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0052】
この構成によると、開放スペースに椅子を入れたときに水槽下カバーに突き当たっても、水槽下カバーの後側の端部の折下げ辺が後中桟に後方から抱き込み係止されているので、水槽下カバーの後側の端部は浮き上がらずに済む。
【0053】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーの後側の端部に折下げ辺を設け、後中桟の背面に形成した溝にこの折下げ辺を後方から係入して当該折下げ辺を前向きコの字形に屈折形成することにより、水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0054】
この構成によると、水槽下カバーの後側の端部を浮き上がりを防止しすることができる。
【0055】
本発明第1、第2は、好ましくは、水槽下カバーの後側の端部を後中桟の上面に載置するとともに、水槽下カバーの後側の端部から下方に切り出した舌片を、後中桟と配管隠し板との間で挟持して、水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止することである。
【0056】
この構成によると、水槽下カバーの後側の端部を浮き上がりを防止しすることができる。本発明第1、第2は、好ましくは、前上桟の下面に下穴を設け、この下穴に水槽下カバーの前側の端部から取り付けねじを挿入することである。この構成によると、水槽下カバーの前側の端部を前上桟の下面に容易にねじ止めすることができる。
【0057】
本発明第1、第2は、好ましくは、上記下穴にナット部材を埋め込み、このナット部材に取り付けねじを水槽下カバーの前側の端部から挿入することである。
【0058】
この構成によると、取り付けねじの着脱を繰り返しても、打破することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態にかかる水槽付きキャビネットを説明する。
【0060】
まず図1および図2を参照して実施の形態の水槽付きキャビネットを説明する。図1はその斜視図、図2は図1のA−A線断面図である。この水槽付きキャビネット10は、キャビネット左横部の左横板12と、キャビネット背部の背板14とを直角に組み付け、背板14内側の後桟16に上面が流し台や調理作業台となる天板18を取り付け、この天板18に水槽20、カラン22、ビルトイン式のガスレンジ等の加熱調理器24を組み込むと共に水槽20の後部排水口に排水器具26を取り付け、この排水器具26をキャビネット背部に引き回した配管28に接続している。
【0061】
キャビネット前部の天板18下側の左右両側に収納部30,32その他を組み込むと共にキャビネット前部下方に足や椅子等の出し入れ用の開放スペース34を設ける。
【0062】
開放スペース34は左右両収納部30,32の対向面に沿い左右両側で平行に対向する左右一対の側板36,38と、水槽20下方側の水槽下カバー40と、キャビネット背部側の配管隠し板42とで前方を除く三方を囲むほぼ箱形のスペースにより形成する。キャビネット前部上部の前幕板44の後部に調整板46を介して前上桟(前板)48を配置する。前上桟48を両側板36,38に渡している。開放スペース34は底板で前方を除く四方を囲むスペースとしてもよい。この開放スペース34は上面に水槽等が設けられて上面で調理作業等を行う場合に、椅子に座って足を入れて作業することができるものであり、また、作業後にはその椅子を収納することもできるスペースである。
【0063】
以上によりキャビネット内は前方に開放した、足や椅子入れ用開放スペース34と、水槽下カバー40により開放スペース34から上方側に区画された水槽等収納スペース50と、配管隠し板42により開放スペース34から後方側に区画された配管収納スペース52とを備える。この配管収納スペース52には配水管、給水管等を収納する。
【0064】
水槽下カバー40の後側の端部は、両側板36,38の後部中部に渡された後中桟54に係止し、水槽下カバー40の前側の端部は前上桟48下面に着脱可能な取り付けねじ56で取り付ける。
【0065】
配管隠し板42は、両側板36,38の後部中部に渡された上記後中桟54と、両側板36,38の後部下部に渡された後下桟58とに着脱可能な取り付けねじ60,62で取り付ける。
【0066】
さらに水槽付きキャビネット10の構成を説明する。
【0067】
図3に側板36,38に対する前上桟48、後中桟54および後下桟58の各部材の分解斜視図、図4にこれら各部材の組み立て斜視図を示す。ただし、図3では側板36,38を示しているが、図4ではその側板36,38の図示を略し、図3よりも拡大して示している。側板36,38は、前側上部に前上桟48用の3個のダボ穴h0、後側上部と中部に背板14の後桟16、中桟64用の2個ずつのダボ穴h1,h2、後側寄り中部に後中桟54用の2個ずつのダボ穴h3、後側寄り下部に後下桟58用の2個ずつのダボ穴h4を有する。前上桟48、後中桟54、後下桟58は両端面に側板36,38それぞれの上記ダボ穴h0−h4に入るダボd0−d4を有し、両側板それぞれのダボ穴h0−h4にそれらダボd0−d4を挿入することにより、左右両側板36,38に渡している。なお、図3、図4には、後述する水槽下カバー40の前側の端部に設けたねじ穴40fと、前上桟48下面のねじ穴65と、それらに着脱可能に取り付ける取り付けねじ56と、水槽下カバー40の後側の端部の切欠き40dも、全体構造の理解のため符号で示している。
【0068】
以上のように両側板36,38に渡した前上桟48、後中桟54、後下桟58に水槽下カバー40と配管隠し板42を取り付ける。
【0069】
図5ないし図8を参照して水槽下カバー40の構成を説明する。図5は水槽下カバー40の後側の端部と後中桟54それぞれの要部を拡大して示す斜視図、図6は図5のB−B線断面図、図7は水槽下カバー40の前側の端部と前上桟48それぞれの要部を拡大して示す斜視図、図8は図7のC−C線断面図である。
【0070】
水槽下カバー40は、ステンレス鋼板からなり、前後に所要箇所、例では2箇所で山折りおよび谷折りに屈折されて、後部が一段低くなった段違い状に形成されており、その高位にあたる高位カバー部分40aは緩く後下がり傾斜するとともに、中間段差部を形成する中位カバー部分40bは急角度で後下り傾斜し、低位にあたる低位カバー部分40cは前後水平になっている。中位カバー部分40bは後下がりに急角度で傾斜した傾斜面となり開放スペース34側から椅子等を出し入れする際に視認することが可能となるので、その傾斜面を意匠や装飾面として利用することができる。
【0071】
このように水槽下カバー40の後部に落ち込み段差を形成することで、水槽20やこの水槽20の後方底部に突設された排水器具26やその他の器具の収納スペース66を形成している。また、水槽下カバー40の前後2箇所で全幅に亘る折れ線を形成することで、水槽下カバー40全体の曲げ剛性が高くなり、脱着する際の取扱い性に優れたものとなっている。
【0072】
高位カバー部分40aおよび中位カバー部分40bが後下り傾斜していることで、水槽20等の収納スペース50で水漏れや結露が発生しても、漏水や結露水を水槽下カバー40の上面により排水誘導すると共に後方に流下案内し、滞留させることなく配管収納スペース52に導くことができる。
【0073】
図5およびそのB−B線断面図である図6で示すように水槽下カバー40の低位カバー部分40cの後側の端部に左右全幅に亘って垂直下方に折り下がった折下げ辺40dを形成している。この折下げ辺40dの下端縁に、下方に開放された切欠き40eを係止部として左右所要箇所、例では3箇所等間隔に形成している。切欠き40eの形状は特に限定しないが、U字形状、V字形状、半円形状、半楕円形状、その他の形状を選択することができる。
【0074】
後中桟54における背面の左右所要箇所、例では3箇所に3本のねじ64が係止部材として後中桟54とねじ64の頭部との間に上記折下げ辺40dの厚さ程度の隙間tを残して装着している。ねじ64の形状は特に限定しないが、切欠き40eに対応して任意に選定することができる。
【0075】
図7およびそのC−C線断面図である図8で示すように水槽下カバー40の高位カバー部分40aは、その前側の端部に左右所要箇所、例では3箇所等間隔に取付け孔40fを形成している。前上桟48の下端の左右所要箇所、例では3箇所に上記取付け孔40fに対応して上記したねじ穴65を設け、各ねじ穴65内にナット部材66を埋設している。
【0076】
図9(a)(b)、図10(a)(b)を参照して水槽下カバー40の組み付けを説明する。
【0077】
図9(a)で示すように水槽下カバー40の後側の端部の折下げ辺40dに形成した各切欠き40eを後中桟54と各ねじ64の頭部との間の隙間tに位置あわせし、図9(b)で示すように各切欠き40eをその隙間tのねじ64の部分に装着する。以上により水槽下カバー40の後側の端部を後中桟54に引っ掛け支持して前後左右の位置決めを行う。
【0078】
次に、図10(a)で示すように水槽下カバー40の前側の端部を前上桟48の下端に押し当て、図10(b)で示すように水槽下カバー40の前側の端部の取付け孔40fに下方から取り付けねじ56を挿通すると共にその挿通した取り付けねじ56を前上桟48の下端の形成したねじ穴65に埋設してあるナット部材66に締め込むことで水槽下カバー40の前側の端部を固定する。
【0079】
以上により水槽下カバー40の組み付けを完了する。
【0080】
なお、水槽下カバー40を後中桟54および前上桟48から取り外す場合には上記手順を逆に行えばよい。
【0081】
次に、図11(a)(b)(c)を参照して配管隠し板42の組み付けを説明すると、図11(a)で示すように配管隠し板42を後中桟54と後下桟58それぞれの前面に当てつける。配管隠し板42には後中桟54と後下桟58に対応してねじ穴42a,42bを予め設けており、図11(b)で示すように、配管隠し板42のねじ穴42a,42bに取り付けねじ60,62を通し、後中桟54と後下桟58にも予め形成している下穴(符号略)に締め付け固定する。以上により配管隠し板42の組み付けが完了する。
【0082】
なお、配管隠し板42の上端前面に図11(c)で示すように指掛け用の凹部41を形成しておくと、収納スペース52の内奥に配置された配管隠し板42を脱着する際に便利である。
【0083】
以上の構成を備えた水槽付きキャビネット10の据付け施工に際しては、水槽下カバー40および配管隠しカバー42を外して水槽等収納スペース50および配管収納スペース52を大きく開放した状態で各種の配管処理、等を行い、その後、水槽下カバー40および配管隠し板42を取付けることになる。この場合、水槽下カバー40と配管隠し板42の取付順序は特に問われない。また、据付け後のメンテナンスにおいては、水槽下カバー40のみ、あるいは、配管隠し板42のみ、もしくは、水槽下カバー40と配管隠し板42を任意に取外して行うことができる。
【0084】
以上のように本実施の形態では、水槽下カバー40が金属製であって、その前側の端部に撓みやしなりが生じても、その前側の端部はねじで固定されるので、キャビネットが幅方向に広くなっても、当該水槽下カバー40の前側の端部を前上桟48の下面に容易に取り付けることができ、従来のような第1の課題を解消することができる。
【0085】
本実施の形態では、メンテナンスに際して、水槽下カバー40を取り外すためには、前板に相当する前上桟48を外す必要がなく、また、水槽下カバー40の後側の端部を後中桟54から外すのに従来のように後中桟からねじを外す必要がないから、水槽下カバー40のみを外してメンテナンスを実施することができ、従来のような第2の課題を解消することができる。
【0086】
本実施の形態では、水槽下カバー40の後側の端部を単に後中桟54に係止していても、その前側の端部が前上桟48にねじ止めしているので、従来のように水槽下カバー40の後側の端部を固定している取り付けねじに緩みが生じ、キャビネット内部に椅子や足を出し入れする際に水槽下カバー40に前方や下方から衝撃が加わったときに水槽下カバー40の前側の端部が外れて落下するようなことがない。したがって、本実施の形態では、従来のような第3の課題を解消することができる。
【0087】
本実施の形態では、水槽下カバー40の前側の端部に取り付けねじは開放スペース34から通常の使用状態で視認することができるので、従来のように開放スペース34から視認することができないようことがない。したがって、本実施の形態では、従来のような第4の課題を解消することができる。
【0088】
本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々な変形を含むものであり、例えば、図12(a)と図12(a)のD−D線断面図である図12(b)で示すように、水槽下カバー40の後側の端部に形成したダルマ孔40gを後中桟54の上面に装着したねじ72に引っ掛け支持して、水槽下カバー40の後側の端部の浮き上がりを防止してもよい。
【0089】
また、本発明は、図13で示すように、水槽下カバー40の後側の端部に、後中桟54に後方から抱き込み係止される前向きコの字形の係止部40hを屈折形成したり、あるいは、図14で示すように、後中桟54の背面に形成した溝54aに後方から係入するように前向きコの字形の係止部40iを屈折形成することによりカバー装着状態において水槽下カバー40の後側の端部の浮き上がりを防止してもよい。
【0090】
さらに、本発明は、図15で示すように、水槽下カバー40の後側の端部を後中桟54の上面に載置するとともに、水槽下カバー40の後側の端部から下方に切り出した舌片40jを、後中桟54と配管隠し板42との間で挟持して、水槽下カバー40の後側の端部の浮き上がりを防止してもよい。
【0091】
さらに、本発明は、図17ないし図19で示すように、配管隠し板42を、後中桟54と、後下桟58に取り付けてもよい。ここで、図17は本発明のさらに他の実施の形態に係る水槽付きキャビネット10の要部の断面図、図18(a)は配管隠し板42と後中桟54との別の取り付け形態を示す断面図、図18(b)は配管隠し板42と後下桟58との別の取り付け形態を拡大して示す断面図、図19は配管隠し板42と後中桟54と後下桟58との分解斜視図である。
【0092】
すなわち、配管隠し板42を、後中桟54と、後下桟58にそれぞれ、取り付けねじ60,62で取り付ける代わりに、面ファスナー70,72で着脱可能に取り付けてもよい。これにより、配管隠し板42をねじ等を使用することなく、上記両桟54,58に簡単に取り付け、取り外しをすることができる。
【0093】
面ファスナー70,72は、好ましくは縫製であり、細かいカギ状になっているフック面(フック状に起毛された面)を備えた雄側70a,72aと、小さなループがびっしり並んだル−プ面(ループ状に密集して起毛された面)を備えた雌側70b,72bとの2枚1組からなり、これら両面が互いに押し当てられて雄側70a,72aが雌側70b,72bに引っかかるようになっている。この面ファスナー70の雄側70aは配管隠し板42の後部上部に、面ファスナー72の雄側72aは配管隠し板42の後部下部に図示略の止め具で固定されている。面ファスナー70の雌側70bは後中桟54の前面側に、面ファスナー72の雌側72bは後下桟58の前面側に、それぞれ、図示略の止め具で固定されている。
【0094】
面ファスナー70,72は後中桟54、後下桟58の前面を覆う大きさの平面視矩形形状であるが、必ずしも、後中桟54、後下桟58の前面を覆う大きさに限定されず、配管隠し板42を、後中桟54と後下桟58に複数箇所で面ファスナーで取り付けるようにしてもよい。
【0095】
面ファスナー70,72は、雄側70a,72aや雌側70b,72bそれぞれの形状に限定されない。
【0096】
面ファスナー70,72は、フックとループとが混在して雄側と雌側とに区別がないタイプも含む。
【0097】
面ファスナー70,72は、マッシュルーム状に起毛されて結合力が強いクリックタイプ等も含む。
【0098】
面ファスナー70,72はその構成素材に限定されない。
【0099】
この場合、配管隠し板42の高さ寸法H1を、図17で示すように、後中桟54の上端と後下桟58の下端との間の寸法H2よりも例えば1−5mm程度短く設定してもよい。この設定により、水槽付きキャビネット10を設置する床、特に、配管隠し板42の設置位置とその手前の床に不陸が存在する場合でも配管隠し板42の取り外しをスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る水槽付きキャビネットの斜視図である。
【図2】図2は図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は側板に対する前上桟、後中桟および後下桟の各部材の分解斜視図である。
【図4】図4は図3に示す各部材の組み立て斜視図である。
【図5】図5は水槽下カバーの後側の端部と後中桟それぞれの要部を拡大して示す斜視図である。
【図6】図6は図5のB−B線断面図である。
【図7】図7は水槽下カバーの前側の端部と前上桟それぞれの要部を拡大して示す斜視図である。
【図8】図8は図7のC−C線断面図である。
【図9】図9(a)(b)は水槽下カバーの後側の端部の組み付けを説明するための図である。
【図10】図10(a)(b)は水槽下カバーの前側の端部の組み付けを説明するための図である。
【図11】図11(a)(b)(c)は配管隠し板の組み付けを説明するための図である。
【図12】図12(a)(b)は本発明の他の実施の形態に係る水槽付きキャビネットの要部の平面図である。
【図13】図13は本発明のさらに他の実施の形態に係る水槽付きキャビネットの要部の断面図である。
【図14】図14は本発明のさらに他の実施の形態に係る水槽付きキャビネットの要部の断面図である。
【図15】図15は本発明のさらに他の実施の形態に係る水槽付きキャビネットの要部の断面図である。
【図16】図16は従来の水槽付きキャビネットの要部を縦断した側面図である。
【図17】図17は本発明のさらに他の実施の形態に係る水槽付きキャビネットの要部の断面図である。
【図18】図18(a)は配管隠し板と後中桟との別の取り付け形態を示す断面図、図18(b)は配管隠し板と後下桟との別の取り付け形態を拡大して示す断面図である。
【図19】図19は配管隠し板と後中桟と後下桟との分解斜視図である。
【符号の説明】
【0101】
10 水槽付きキャビネット
20 水槽
34 開放スペース
36,38 側板
40 水槽下カバー
40a 高位カバー部分
40b 中位カバー部分
40c 低位カバー部分
40d 折下げ辺
40e 切欠き
40f ねじ穴
42 配管隠し板
48 前上桟
50 水槽等収納スペース
52 配管収納スペース
54 後中桟
56 取り付けねじ
58 後下桟
60,62 取り付けねじ
65 ねじ穴
66 ナット部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットの前側下方に前面に開放したスペース(開放スペース)を備え、この開放スペースの上方に、水槽等を下方側から覆うカバー(水槽下カバー)を取り付けた水槽付きキャビネットにおいて、
上記水槽下カバーの後側の端部を、キャビネットの後中桟に直接的または間接的に係止し、
上記水槽下カバーの前側の端部を、キャビネットの前上桟の下面に直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付けた、ことを特徴とする水槽付きキャビネット。
【請求項2】
上記開放スペースの奥側に当該開放スペース側から配管を隠すための配管隠し板をキャビネットの後中桟と後下桟とに着脱可能な取り付けねじで取り付けた、ことを特徴とする請求項1に記載の水槽付きキャビネット。
【請求項3】
キャビネットの前側下方に前面に開放したスペース(開放スペース)を備えた水槽付きキャビネットにおいて、
上記開放スペースは、当該開放スペースの左右両側を規定するようその左右両側位置で互いにほぼ平行に対向配置された一対の側板と、当該開放スペースの上側を規定するようその上側位置に配置されて水槽等を下方側から覆う水槽下カバーと、当該開放スペースの奥側を規定するようその奥側位置に配置されてその後方の配管を隠す配管隠し板とで囲むスペースであり、
上記水槽下カバーの後側の端部を、上記開放スペースの奥側位置で上記両側板に渡された後中桟に直接的または間接的に係止し、
上記水槽下カバーの前側の端部を、上記開放スペースの前側の上方位置に配置されて上記両側板に渡された前上桟の下面に直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付け、
上記配管隠し板を、上記後中桟と、この後中桟より下方位置で上記両側板に渡された後下桟とに、直接的または間接的に着脱可能な取り付けねじで取り付けた、ことを特徴とする水槽付きキャビネット。
【請求項4】
上記配管隠し板を、上記後中桟と上記後下桟とに上記取り付けねじに代えて面ファスナーで着脱可能に取り付けた、ことを特徴とする請求項2または3に記載の水槽付きキャビネット。
【請求項5】
上記配管隠し板の高さ寸法を、上記後中桟の上端と上記後下桟の下端との間の寸法よりも短く設定した、ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項6】
上記水槽下カバーを後下がりに傾斜させて水槽側の漏水や結露水等を排水する側に誘導可能とした、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項7】
上記水槽下カバーに後下がりに傾斜させた傾斜面を付けてこの傾斜面を開放スペース側から視認可能な意匠・装飾面とした、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項8】
上記水槽下カバーの後部に落ち込み段差を付けて水槽の後方底部に突設した排水器具等を収納可能とした、ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項9】
上記水槽下カバーの前後2箇所に両側板に亙る全幅に折れ線を形成して水槽下カバー全体の曲げ剛性を高めた、ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項10】
上記水槽下カバーの後側の端部に係止部を形成し、後中桟の後側にこの係止部が係止することが可能な係止部材を装着し、上記係止部を上記係止部材に係止して水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項11】
上記水槽下カバーの後側の端部を下方に折り下げて折下げ辺を形成し、この折下げ辺の下端に1つないし複数の切欠きを上記係止部として形成し、
上記後中桟の後側に装着した係止部材が、これら折下げ辺の切欠きに対応して後中桟から後方に所定量突出しており、上記切欠きを上記係止部材の突出部分に係止して水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項10に記載の水槽付きキャビネット。
【請求項12】
上記係止部材が、ねじであり、このねじを後中桟と該ねじの頭部との間に折下げ辺の少なくとも厚さ分の隙間を残して装着し、これら折下げ辺の切欠きを上記隙間から臨むねじ部分に係止して水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項11に記載の水槽付きキャビネット。
【請求項13】
上記水槽下カバーの後側の端部にダルマ孔を設け、後中桟の上面に装着したねじをこのダルマ孔に引っ掛けて、水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項14】
上記水槽下カバーの後側の端部に折下げ辺を設け、後中桟に上記折下げ辺を後方から抱き込み係止する前向きコの字形の係止部を形成し、この折下げ辺を後中桟の上記係止部に後方から抱き込ことにより水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項15】
上記水槽下カバーの後側の端部に折下げ辺を設け、後中桟の背面に形成した溝にこの折下げ辺を後方から係入して当該折下げ辺を前向きコの字形に屈折形成することにより、水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項16】
上記水槽下カバーの後側の端部を後中桟の上面に載置するとともに、水槽下カバーの後側の端部から下方に切り出した舌片を、後中桟と配管隠し板との間で挟持して、水槽下カバーの後側の端部を後中桟に係止した、ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項17】
上記前上桟の下面に下穴を設け、この下穴に水槽下カバーの前側の端部から取り付けねじを挿入した、ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の水槽付きキャビネット。
【請求項18】
上記下穴にナット部材を埋め込み、このナット部材に取り付けねじを水槽下カバーの前側の端部から挿入した、ことを特徴とする請求項17に記載の水槽付きキャビネット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2007−289631(P2007−289631A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−228807(P2006−228807)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】