説明

水泳用キャップ

【課題】全体として人体の頭部形状に沿っており、耳の下部を覆うことにより使用時にずり上がり難い水泳用キャップを提供する。
【解決手段】本発明の水泳用キャップ(1)は、シリコーンゴム製で一体成形され、側面から見て下部側部(2,3)は円筒形であり、上部(9)は半球状で頂部(5)は中心より後ろにずれている。好ましくは、平面から見て前部(2)は後部(3)よりも細長い円形をしており、全体として人体の頭部形状に沿っており、縁部(12)の肉厚は頂部(5)の肉厚より厚く、前記縁部(12)は人体の耳の下部を押さえる位置からから前部(2)に向かってせりあがっている形状である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーンゴム製の水泳用キャップ(水泳帽)に関する。
【背景技術】
【0002】
水泳用キャップは競泳、水球、高飛び込み、シンクロナイズドスイミングなど水中における運動には必須のものである。水泳用キャップの主な機能は、人体の髪の毛などの落下を防ぎ、水を清浄に保つこと及び髪の毛をまとめておくことなどであるが、水の抵抗を減らすことも泳者からは求められている。
【0003】
従来、側面がクラウン状であり、正面断面が細長逆U字状のシリコーンゴム製キャップが提案されている(特許文献1)。また、開口部が狭く奥(頂部)が広い形状のキャップも提案されている(特許文献2)。また本出願人は、側部は円筒形で頂部は扁平球状のシリコーンゴム製キャップを既に販売している(図8)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平8−15498号公報
【特許文献2】実開平6−83050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のキャップは人体の頭部形状に沿っておらず、浮き、たるみ、シワが入り易く、水流の抵抗を受けやすい問題と、耳の下部を覆うことができず使用時にずり上がりしてしまい、これも水流の抵抗を受けやすい問題があった。
【0006】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、全体として人体の頭部形状に沿っており、耳の下部を覆うことにより使用時にずり上がり難く、水流抵抗が低い水泳用キャップを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の水泳用キャップは、シリコーンゴム製の一体成形された水泳用キャップであって、側面から見て下部側部は円筒形であり、上部は半球状で頂部は中心より後ろにずれていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の水泳用キャップは、側面から見て下部側部は円筒形であり、上部は半球状で頂部は中心より後ろにずれていることにより、全体として人体の頭部形状に沿っており、頭頂部が人体の頭部にフィットし、頭頂部に空気が溜まらず、凹凸が減り、水泳時に浮き、たるみ、シワが入り難く、常に伸びた状態で頭部に着用されるため、水流抵抗が低いものとなる。また、使用時にずり上がり難く、水流抵抗が低い水泳用キャップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は本発明の一実施例における水泳用キャップの右側面図である。
【図2】図2は同、上面図である。
【図3】図3は図2のI−I線断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例における水泳用キャップの背面図である。
【図5】図5は図4のII−II線断面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例における水泳用キャップを下方から見た斜視図である。
【図7】図7は本発明の一実施例で使用した人体頭部モデルの斜視図である。
【図8】図8は従来品の水泳用キャップの側面図である。
【図9】図9は本発明の一実施例における水泳用キャップと従来品との着用時の伸長率測定データを示すグラフである。
【図10】図10A1は従来品の水泳用キャップを人体頭部モデルに被せた正面図、図10A2は同斜視図、図10B1は本発明の一実施例の水泳用キャップを人体頭部モデルに被せた正面図、図10B2は同斜視図である。
【図11】図11は本発明の一実施例の水中における水流抵抗測定装置の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の水泳用キャップは、シリコーンゴム製であり一体成形されている。シリコーンゴムはケイ素ゴムともいい、主鎖がオルガノシロキサン結合からなる合成ゴムである。好ましくはアルキル・シロキサン縮合物であり、シリコーンゴムコンパウンドや液状シリコーンとして市販されている。シリコーンゴムは化学式、RnSiO(4-n)/2(ただし、式中Rは同一又は異種の非置換又は置換の1価炭化水素基(炭素数1)であり、nは1.98〜2.02の正数である。)で示され、脂肪族不飽和基を少なくても2個有するオルガノポリシロキサンである。硬化剤としては、有機過酸化物又はオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金触媒を使用する付加反応硬化の何れの硬化機構でも良く、熱硬化できて電気的に安定した体積固有抵抗が得られるものを選択する。シリカなどの補強性充填材を加えてもよい。一液型と二液型があり、どちらも使用できる。二液型は使用時に主剤と硬化剤を混合し、シラノール縮合やビニル付加反応により硬化する。二液型は液状シリコーン成形材料(LIM: Liquid Injection Molding)として付加反応を利用するもので、自動成形機を使用して計量、混合、吐出、硬化の成形プロセスが低圧かつ短時間で行える利点がある。硬化は加熱硬化、常温硬化のいずれであってもよいが、硬化速度を速めて生産性を上げるためには加熱硬化が好ましい。
【0011】
本発明の水泳用キャップは、インジェクション・プレス・モールド加工などにより金型内にシリコーンゴム材料を吐出し、成形・硬化させて一体成形する。部分的な断片を作成して、後に張り合わせる成形法とは異なる。本発明の水泳用キャップには、継ぎ目や接着部などは存在しない。これを一体成形という。
【0012】
本発明の水泳用キャップは、側面から見て下部側部は円筒形であり、上部は半球状で頂部は中心より後ろにずれている。図面を用いて説明する。各図面における同一符号は同一物を示す。図1(水泳用キャップ1の右側面図)において、前部2から後部3にかけての頭側部を覆う部分は円筒形である。上部4は略半球形である。頂部5は中心より後ろにずれている。すなわち、前部2から頂部5までの距離をL1、頂部5から後部3までの距離をL2としたとき、L1>L2である。好ましくは、L1+L2=100%としたときL1は52〜58%であり、さらに好ましいL1は54〜56%である。
【0013】
また、図2(上面図)において、平面(上方)から見て前部2は後部3よりも細長い円形をしており、全体として人体の頭部形状に沿っている。これにより、水泳時に浮き、たるみ、シワが入り難く、常に伸びた状態で頭部に着用されるため、水流の抵抗を受け難い。より好ましくは、前部から1/4の点(L19)における頭側間の幅L20/頭側間の最大幅L7の比率[(L20/L7)×100]が、81%〜87%の範囲である。
【0014】
本発明で用いた人体の頭部形状は、「頭部モデル」を基準とした。この人体の「頭部モデル」は、独立行政法人産業技術総合研究所が「平均頭部ダミーの開発」として発表しており、18歳から35歳の男性・女性各52名の頭部を、耳の裏やあごの下まで含む頭部全体を形状計測装置で計測し、頭部全体を、どの個人も、解剖学的に対応のついた437個のデータ点の位置で構成される三次元形状モデルで表現してモデル化し、モデル化された形状モデルの、各データ点の位置を平均化することにより、三次元形状モデルの平均により作成したものである(図7)。このデータに基づいて作成された「頭部モデル」は、株式会社七彩で製造販売している。
【0015】
図3及び図5に示すように、縁部12の肉厚T3は頂部5の肉厚T1より厚い。好ましい肉厚T3は肉厚T1より3.5〜5倍の厚さである。さらに好ましい肉厚T3は肉厚T1より4〜5倍の厚さである。これにより、縁部12は人体の頭部を強固に押さえてアンカーとなり、ずり上がり難くなる。加えて、頭部へのフィット性がよいため、キャップ内に水が入ることはない。
【0016】
図1及び図5に示すように、縁部12は人体の耳の下部を押さえる位置の変曲点6から前部2に向かってせりあがっており、縁部12の変曲点6付近で人体の耳7の下部を押さえる形状である。耳を半分出したい泳者は伸ばさずに着用すればよく、耳を前部覆いたい泳者は下に伸ばして着用できる。ここで人体の耳7の下部とは、耳の穴8を一部又は全部隠す位置のことである。水流抵抗を下げるためには耳はできるだけ全部を覆うのが好ましいが、泳者によっては音が聞こえ難くなるのを嫌う人もおり、この場合は耳の穴を一部隠す位置であってもよい。
【0017】
図1及び図5に示すように、縁部12は人体の耳の下部を押さえる位置の変曲点6から前部2に向かってせりあがっており、後部3に向かっては水平であることが好ましい。好ましいせりあがり高さは変曲点6から10mm〜30mmである。さらに好ましくは15mm〜30mmである。この形状により、耳の上部から中部はしっかりと押さえられる。この形状は従来品と比べてやや深いキャップといえる。
【0018】
図5に示すように、縁部12の肉厚の部分は、後部3の部分の幅が広く、人体の耳の下部付近の部分の幅は狭いことが好ましい。好ましい後部3の肉厚部分の幅は、耳の下部付近の部分の幅より1.5〜3倍である。これにより、耳の押さえは弱くして不快感を取り除き、全体としては頭部に強固にフィットさせる。
【0019】
図5に示すように、縁部12の肉厚の厚い部分T3と頂部5を含む半球部9の肉厚の薄い部分T1の間は、肉厚傾斜部10及び/又は中間肉厚部分11でつなぐことが好ましい。肉厚傾斜部10及び/又は中間肉厚部分11を入れることにより、肉厚部と肉薄部との強度差を緩和し、頂部と耳周りとの着用感が変りすぎるのを防ぎ、頭とのフィット感を向上し、成形も容易となる。
【0020】
本発明の水泳用キャップの着用時、前端部から後端部までの頂部を通る中央線の伸長率測定において、いずれの箇所においても伸長率が0%を超えることが好ましい。好ましい伸長率は、いずれの箇所においても2.5%〜7.5%である。これにより常に伸びた状態で頭部に着用されるため、水泳時に浮き、たるみ、シワが入り難く、水流の抵抗を受け難い効果をさらに高くすることができる。
【0021】
本発明の水泳用キャップは、競泳のみならず、遠泳、水球、高飛び込み、シンクロナイズドスイミングなど水中における運動に好適である。
【実施例】
【0022】
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。なお本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0023】
(実施例1)
シリコーンゴム原料として信越化学社製、製品名“KE1950−35”(二液タイプのシリコーンゴム)を使用し、インジェクション・プレス・モールド加工により金型内にシリコーンゴム材料を吐出して、熱加硫プレス機を使用し150℃で10分間の1次加硫後に、200℃で4時間の2次加硫を行い、一体成形した。金型は図7に示すとおり、独立行政法人産業技術総合研究所が「平均頭部ダミーの開発」として発表している「頭部モデル」を基準に作成した。得られた成形物の特性は次のとおりであった。
(1)硬度:35度(JIS−K6253 A型)
(2)引張り強さ:10.3Mpa(JIS−K6251)
(3)伸び:750%(JIS−K6251)
(4)引裂き強さ:28N/mm(JIS−K6252・アングル形)
(5)圧縮永久歪:28%(JIS−K6262・25%圧縮試験)
(6)反発弾性:53%(JIS−K6255)
【0024】
得られた水泳用キャップを図1〜6に示す。各図における寸法は次のとおりであった。
(1)前部2から頂部5までの距離L1:85mm
(2)頂部5から後部3までの距離L2:70mm
(3)全体の高さL3:152mm
(4)後部3の円筒部の高さL4:82mm
(5)前部2の円筒部の高さL5:72mm
(6)耳の下部を押さえる位置の変曲点6から前部2のせりあがり高さL6:21mm
(7)頭側間の最大幅L7:134mm
(8)前部から1/4の点(L19)における頭側間の幅L20/頭側間の最大幅L7の比率:84%
(9)側端部から頂部5までの距離L8,L9:67mm
(10)下端部からもっとも肉厚の薄い部分までの距離L10:58mm
(11)下端部から前部2の縁部12の上までの距離L11:38mm
(12)下端部から前部2の縁部12の段差下までの距離L12:28mm
(13)下端部から後部3の縁部12の上までの距離L13:15mm
(14)半球部9の肉厚T1:0.35mm
(15)中間部肉厚T2:1.25mm
(16)縁部12の肉厚T3:1.6mm
【0025】
このキャップを着用し、前端部(額)から後端部(後頭部)まで頂部を通る中央線を端から5cmごとに伸長率を測定した。比較例として図8に示す従来品13を使用した。なお、図8に示す従来品13の寸法は次のとおりであった。
(1)前部2から頂部5までの距離L14:72.5mm
(2)頂部5から後部3までの距離L15:72.5mm
(3)全体の高さL16:133mm
(4)縁部14の形状:直線で変化なし
(5)縁部14からの30mmの高さL17より部分の上の肉厚T4:0.35mm
(6)縁部14からの15mmの高さL18までの肉厚T5:1.25mm
(7)肉厚Tと肉厚T5の間の厚み:肉厚傾斜
【0026】
伸長率測定の結果を下記の表1及び図9に示す。この結果から、本実施例の水泳用キャップは、いずれの箇所においても伸長率が0%を大きく超えており、片寄った伸びをしておらず伸長率が平均していることが確認できた。
【0027】
【表1】

【0028】
本発明の実施例品と従来品の着用テストを複数の大学水泳部の泳者23名で実施した。この結果、着用者全員とも本発明の実施例品が総合的に優れているとの評価であった。その具体的評価は次のとおりである(複数同時回答あり)。
(1)水泳中シワが入らない:23名
(2)飛び込み時に最も強い水流抵抗を受けるがシワが入らない:23名
(3)水泳中にずり上がることはない:23名
(4)耳は少し出しても全部覆っても着用性には問題ない:23名
(5)少し下に引っ張って耳をすべて覆えるのがよい:18名
(6)耳の下たぶあたりを出して泳げるのがよい:5名
(7)ゴーグルとの間の調整が容易でぴったりと合わせられるのがよい:18名
(8)スタートして15mまですぐに進む:17名
(9)後頭部が深く縁もしっかりしているので水か耳後ろから入らないのがよい:7名
(10)縁部のフィット感が強い割には脳天部分が柔らかく着用しやすい:23名
【0029】
以上から本発明の実施例品は、水泳時に浮き、たるみ、シワが入り難く、常に伸びた状態で頭部に着用されるため、水流の抵抗を受け難く、耳の少なくとも中央より上方を有効に覆い、使用時にずり上がり難いことが確認できた。
【0030】
(実施例2)
実施例1と同様にして、下記の寸法ないしは形状を変えて実験を行った。評価は実施例1と同様に23名の泳者が1〜5点(1点刻み)を付与し、その平均値を0.5刻みで下記の表に示した。
(1)[前部2から頂部5までの距離L1]+[頂部5から後部3までの距離L2]を100としたときのL1の比率
【0031】
【表2】

(2)前部から1/4の点(L19)における頭側間の幅L20/頭側間の最大幅L7の比率[(L20/L7)×100]
【0032】
【表3】

(3)肉厚T1に対する肉厚T3の倍率
【0033】
【表4】

(4)変曲点6からのせり上がり高さ
【0034】
【表5】

(5)耳の下部の幅に対する後部3の肉厚の幅
【0035】
【表6】

(6)前端部から後端部までの頂部を通る中央線の伸長率
【0036】
【表7】

【0037】
(実施例3)
実施例1品と、比較例として従来品(ミズノ社製、商品名“BV901”)を使用して水中における表面摩擦抵抗値を測定した。図10A1は従来品の水泳用キャップを人体頭部モデルに被せた正面図、図10A2は同斜視図、図10B1は本発明の一実施例の水泳用キャップを人体頭部モデルに被せた正面図、図10B2は同斜視図である。使用した人体頭部モデルはJISを参考にした人頭モデルである。
【0038】
図11は本発明の一実施例の水中における水流抵抗測定装置15の概略説明図である。支柱16a,16bによって固定された人体の上半身モデル17(胴体部分の長さ70cm)の頭部に水泳用キャップを被せ、回流水路18中に後頭部の最も高い位置が水深下110mmとなる深度まで沈めた。支柱16a,16bの上端はバー19、20によって固定され、上部は天井基材22に固定されている。バー20の途中には歪みゲージ21が設置されており、矢印Aの方向で流れる水流から水泳用キャップの表面に受ける水流抵抗は歪みゲージ21から電気信号として動ひずみ計23により測定され、A/Dコンバーター24を介してパソコン25に抵抗値(g)として記録される。水中における表面摩擦抵抗値は後に表8に示すとおりであった。
【0039】
【表8】

【0040】
以上のとおり、本発明の実施例品は従来のキャップに比べて10.3〜11.3%水流抵抗が低かった。これは全体として人体の頭部形状に沿っており、凹凸が減り、頭頂部が人体の頭部にフィットし、頭頂部に空気が溜まらないことからと推察される。
【0041】
以上から本発明の実施例品は、水泳時に浮き、たるみ、シワが入り難く、常に伸びた状態で頭部に着用されるため、水流の抵抗を受け難く、耳の少なくとも中央より上方を有効に覆い、使用時にずり上がり難いことが確認できた。
【符号の説明】
【0042】
1,13 水泳用キャップ
2 前部
3 後部
4 上部
5 頂部
6 耳の下部を押さえる位置の変曲点
7 耳
8 耳の穴
9 半球部
10 肉厚傾斜部
11 中間肉厚部分
12,14 縁部
15 水流抵抗測定装置
16a,16b 支柱
17 人体の上半身モデル
18 回流水路
19,20 バー
21 歪みゲージ
22 天井基材
23 動ひずみ計
24 A/Dコンバーター
25 パソコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリコーンゴム製の一体成形された水泳用キャップであって、
側面から見て下部側部は円筒形であり、上部は半球状で頂部は中心より後ろにずれていることを特徴とする水泳用キャップ。
【請求項2】
前記水泳用キャップの側面から見て、前部から頂部までの距離をL1、頂部から後部までの距離をL2と、L1+L2=100%としたときL1が52〜58%である請求項1に記載の水泳用キャップ。
【請求項3】
前記水泳用キャップの平面から見て、前部は後部よりも細長い円形をしており、全体として人体の頭部形状に沿っている請求項1又は2に記載の水泳用キャップ。
水泳用キャップ。)
【請求項4】
前記水泳用キャップの平面から見て、前部から1/4の点における頭側間の幅/頭側間の最大幅の比率が、81%〜87%の範囲である請求項1〜5のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項5】
前記縁部の肉厚は頂部の肉厚より厚い請求項1〜4のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項6】
前記縁部の肉厚は頂部の肉厚より3.5〜5倍厚い請求項5に記載の水泳用キャップ。
【請求項7】
前記縁部は人体の耳の下部を押さえる位置から前部に向かってせりあがっている形状である請求項1〜6のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項8】
前記縁部は人体の耳の下部を押さえる位置から前部に向かって10〜30mmせりあがっている形状である請求項1〜7のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項9】
前記縁部の肉厚の部分は、後部の幅が広く、人体の耳の下部を押さえる部分の幅は狭い請求項1〜8のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項10】
前記縁部の肉厚の部分は、人体の耳の下部を押さえる部分の幅より、1.5〜3倍後部の幅が広い請求項1〜9のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項11】
前記縁部は人体の耳の下部を押さえる位置から後部に向かって水平である請求項1〜10のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項12】
前記縁部の肉厚の厚い部分と前記頂部の肉厚の薄い部分の間は、肉厚傾斜部及び/又は中間肉厚部でつなぐ請求項1〜11のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項13】
前記キャップの着用時、前端部から後端部までの頂部を通る中央線の伸長率測定において、いずれの箇所においても伸長率が0%を超える請求項1〜12のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。
【請求項14】
前記キャップの着用時、前端部から後端部までの頂部を通る中央線の伸長率測定において、いずれの箇所においても伸長率が2.5%〜7.5%である請求項1〜13のいずれか1項に記載の水泳用キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図7】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−188798(P2012−188798A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−8443(P2012−8443)
【出願日】平成24年1月18日(2012.1.18)
【出願人】(000005935)美津濃株式会社 (239)