説明

水洗トイレフランジの封止

液漏れの可能性を低減する配管取付物の設置を可能にするトイレフランジの改良された導入方法に関する。本方法は、トイレフランジのハブと、ハブから延在する基礎フランジを有するハブと、筒状部材の表面への排水管の内表面又は外表面の密着装着と、下張床の上表面上への基礎フランジの固定とを含む。シーリング材の第1層は基礎フランジの上表面に塗布され、シーリング材の第1層により基礎フランジの上表面へ床材薄膜が固定される。シーリング材の第2層は基礎フランジと取付リングとの間に取り付けられる床材薄膜の上表面へ塗布される。本方法は、トイレの排水管への接続のための2部構成トイレフランジを使用するように前以て構成される。2部構成トイレフランジは、排水管への密着接続に適した筒状ハブと、ハブから径方向へ延在する環状フランジと、取付リングと、取付リングと環状フランジとの間への床材薄膜の取付手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、水洗トイレの改良された封止に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2009年12月8日に出願された米国仮出願第61/166,412号及び2010年1月13日に出願された米国仮出願第61/294,648号の利益を主張するものであり、これらの仮出願の全ての開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
(背景)
【0003】
配管工事においては、トイレフランジ(closet flange)は、トイレを床に取付け、トイレ排水と排水管とを接続する一種の配管(特に、フランジの一種)である。その名前は、トイレの伝統的な名前である言葉「水洗トイレ(water closet)」に由来する。典型的なトイレフランジは、ABS、PVC又はフランジの頂点に取り付けられている丸鋼を有する金属ハブから構成される。他の形式は、銅、真鍮、ステンレス鋼、又はプラスチック材料から形成される。
【0004】
典型的な取付では、トイレフランジは、排水管の周りに結合したハブと共に、床の上に取り付けられる。ワックスリングは、フランジと便器の底との間隙を封止するために使用される。便器は、床でなくフランジにボルト留めされる。既存の技術は、ワックスリングからの便器の排水位置までの水の液漏れを許していた。この水を押さえるために、先行技術において、仕上床の上に設置される不浸透層の提供が提案されている。当該不浸透層は、トイレフランジの取付フランジを封止する。
【0005】
しかしながら、そのような不浸透層は、床材薄膜を封止しない。それ故に、便器、浴槽又は洗面台から漏れ出た又はあふれ出た水は、配管工事のために作成された開口部の周り及び不浸透層の下を流れうる。これは、グラウトラインが原因の陥凹域を有するタイル床の特有の問題である。不浸透層下のグラウトラインは、トイレ排水管のための床内の開口部への、それゆえ床の下への、水の巡行路を提供する。
【発明の概要】
【0006】
改良された水を漏らさぬトイレフランジの現状の必要性に鑑みて、様々な典型的な実施形態の概要を提供する。様々な実施態様を顕在化させ、かつ、紹介する以下の概要において、いくつか単純化及び省略がなされているが、本発明の範囲の限定をするものではない。好ましい典型的な実施形態の詳細な説明は、当該技術分野における通常の知識を有する者が後述する発明を生産かつ使用することができる程度に適当なものである。
【0007】
多くのタイル床は、グラウトラインのひび割れ、又は液漏れが起こった場合に、水を保持する薄膜を当該タイルの下に備える。床内の開口部を通じてトイレ排水管及びトイレフランジへの水の液漏れは、配管システムにおいて、又は、対して、タイル床の下の薄膜又はフローリングの他の不浸透層の統合によって防止されうる。本明細書に記述されている通りに、これは、トイレフランジにより生じる床内の浸透の床材薄膜の封止により実現される。本明細書に記述されたようなトイレフランジと排水管との間の接続は、PVC、ABS、又は鋳鉄管で実現される。
【0008】
いくつかの実施形態は、トイレフランジのハブの第1筒状部材の表面への排水管の内表面又は外表面の密着装着による、トイレフランジの設置方法に関連する。トイレフランジは、ハブから延在している基礎フランジを有する。基礎フランジは、下張床の上表面の上に固定されている。次のステップは、基礎フランジの上表面へのシーリング材の第1層の塗布と、シーリング材の第1層への床材薄膜の接合による、基礎フランジの上表面への床材薄膜の固定と、床材薄膜の上表面へのシーリング材の第2層の塗布と、基礎フランジ及び取付リングの間の床材薄膜の取付とを含む。
【0009】
本明細書で開示されているトイレフランジのある実施形態では、ハブから延設されている基礎フランジは、前記ハブの前記第1筒状部材から延設されている。他の実施形態では、ハブから延設されている基礎フランジは、前記ハブの第2筒状部材から延設されている。ハブの第1及び第2筒状部材は、必須ではないが、同軸でもよい。ある実施形態では、ハブは、排水管の内表面又は外表面に密着接続する第1筒状部材と、ハブの第2筒状部材とを備え、基礎フランジがハブの第2筒状部材から延設されている。そのような実施形態では、第2筒状部材は、第1筒状部材と流体が流れるように接続されている。
【0010】
本明細書に記述されている方法の様々な実施形態では、取付ステップは、シーリング材の第2層上への取付リングの設置と、取付リングの下張床への固定とを含む。とりわけ、下張床への取付リングの固定ステップは、ねじ又はボルトのような、ねじ状固定部での下張床への取付リングの固定を含み、当該ねじ状固定部は、取付リングと下張床との間の基礎フランジを通過する。
【0011】
下張床への取付リングの他の固定方法は、ハブとハブから延設されている基礎フランジとを備えるトイレフランジの使用を含む。ハブは、前記基礎フランジの下にある第1筒状部材と、前記基礎フランジの上にある第2筒状部材とを有し、第2筒状部材は、第1ねじ状接合部を有する外部表面を備える。取付リングは、第2ねじ状接合部を有する内部表面を備え、該第2ねじ状接合部は、該第1ねじ状接合部の上にねじ止めされうる。基礎フランジと取付リングとの間への床材薄膜の取付ステップは、取付リングがシーリング材の第2層に接触するまでの、前述の第1ねじ状接合部に対する、第2ねじ状接合部のねじ止めを含む。
【0012】
本明細書で開示された方法のある実施形態では、下張床の上表面上へのトイレフランジの基礎フランジの固定ステップは、下張床へのシーリング材の第3層の塗布と、前記基礎フランジの下表面の内周縁へのシーリング材ダムの装着と、前記シーリング材の第3層を介した下張床への基礎フランジの固定とを含む。
【0013】
いくつかの実施形態は、仕上床を有する既存の構造へのトイレフランジの装着の方法に関連し、当該トイレフランジは、ハブから延設されている基礎フランジを有するハブを備える。当該方法は、基礎フランジの下表面の内周縁へのシーリング材ダムの装着と、筒状ハブの筒状部材の表面への、仕上床内の穴を通過した排水管の内表面又は外表面の密着装着と、仕上床の上表面へのシーリング材の層の塗布と、基礎フランジの、シーリング材の層を介した仕上床又は床材薄膜への固定とによって実現される。当該シーリング材ダムは、仕上床内の穴へのシーリング材の流れ込みを防止する。
【0014】
本明細書で開示されたいくつかの実施形態は、トイレの排水管への接続のための2部構成のトイレフランジに関連する。トイレフランジは、排水管への密着接続に適している筒状のハブと、当該筒状ハブから径方向へ延在している環状フランジと、取付リングと、取付リングと環状フランジとの間に床材薄膜を取り付ける手段とを含む。他の実施形態は、第1筒状部材を有するハブを含む2部構成のトイレフランジに関連し、当該第1筒状部材は、排水管への密着接続に適しており、取付集合材は、
a) 前記ハブから径方向へ延在する環状フランジと、
b) 取付リングと、
を含み、取付リング及び環状フランジは、取付リングと環状フランジとの間への床材薄膜の取付に適している。
【0015】
更なる実施形態は、便器の排水管への接続のための2部構成トイレフランジ封止に関し、排水管への密着接続に適している筒状ハブと、当該筒状ハブから径方向へ延在する環状フランジと、取付リングと、取付リングと環状フランジとの間への床材薄膜の取付手段であって、下張床への取付リングと環状フランジとを固定する少なくとも1つの筒状ねじ状固定部を含む取付手段を備える。
【0016】
追加の実施形態は、便器の排水管への接続のための2部構成のトイレフランジに関し、排水管への密着接続に適している筒状ハブと、当該筒状ハブから径方向へ延在する環状フランジと、取付リングと、取付リングと環状フランジとの間への床材薄膜の取付手段であって、取付リングの内部表面上に第1ねじ状表面を含む取付手段と、取付リングの下縁から径方向へ延設されている環状フランジと、筒状ハブの外部表面上の第2ねじ状表面とを備え、当該第2ねじ状表面は、筒状ハブから径方向へ延設されている環状フランジの上に延設されている。当該第1ねじ状表面は、取付リングから延設されている環状フランジと筒状のハブから延設されている環状フランジとの間に床材薄膜を取り付けるように、第2ねじ状表面上へのねじ止めに適している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
様々の典型的な実施形態のよりよい理解のため、付随する図面への参照が設けられている。
【図1】2部構成のトイレフランジ封止及びトイレの取付でのその使用に係る第1実施形態の分解図。
【図2】2部構成のトイレフランジ封止及びトイレの取付でのその使用に係る第2実施形態の分解図。
【図3】図2の実施形態で使用するためのトイレフランジの基礎部の実施形態を示す図。
【図4】図2の実施形態で使用するための取付リングの実施形態を示す図。
【図5】取付リング集合材の実施形態の2面図。
【図6】取付リング集合材の実施形態の2面図。
【図7】取付リング集合材の他の実施形態を示す図。
【図8】図7に示された取付リング集合材の他の実施形態で使用する取付リングを示す図。
【図9】図7に示された取付リング集合材の他の実施形態の便器の基礎部内の取り付けを示す図。
【図10】図7に示された取付リング集合材を使用する排水管への便器の接続を示す図。
【図11】基礎フランジの他の実施形態及び図2の実施形態で使用する取付リングの実施形態を示す図。
【図12】2部構成のトイレフランジ封止の実施形態と新たな構造での便器の取付でのその使用とを示す図。
【図13】トイレフランジ封止の実施形態及びシーリング材ダムを使用する既存の構造での便器の取付でのその使用を示す図。
【図14】管への接続のためのエラストマー封止部を有するトイレフランジ封止の実施形態を示す図。
【図15】2部構成のトイレフランジの他の実施形態を示す図。
【図16】図15の実施形態の分解図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(発明の詳細)
構成要素及びステップ等への参照符号を有する図面を参照しながら、いくつかの典型的な実施態様の広範な局面を説明する。
【0019】
図1に示すように、床とトイレフランジとの間の改良された封止は、基礎部102及び取付リング104を包含する2部構成のクロセットフランジ100により実現されうる。不浸透性のシート又はテンプレートのような不浸透性床カバー2は、下張床、デッキ材、又は床基材4の上に直接設置され、下張床、デッキ材、又は床基材4は、木材、金属又はコンクリートから作成されうる。新しい構造では、不浸透性床カバー2は、トイレフランジ100の基礎部102に接着される。トイレフランジ100の基礎部102は、ハブ106及び当該ハブから延在している環状基礎フランジ108を有する。ハブ106は、下張床4の穴6を通じてトイレの排水管8に延在しうるように、下張床4の穴6を通して設置される。ハブ106の下側筒状部材106aの内表面は、排水管8の外表面へ接着固定又は結合される。シーリング材10の円環状層は、トイレフランジ100の環状基礎フランジ108の下表面へ塗布される。好ましくは、シーリング材ダム12は、トイレフランジ100の環状基礎フランジ108の内縁に設置される。図1に示すように、シーリング材10の円環状層は、下張床4に圧接され、そして、トイレフランジの基礎部102は、下張床4にボルト、好ましくはシーリング材10の層を通過するボルト14で固定される。シーリング材ダム12は、もし存在すれば、下張床2内の穴6を通じての下張床2及び環状フランジ108の間のシーリング材の液漏れを防止する。
【0020】
シーリング材16の第2層は、トイレフランジ100の環状フランジ108の上表面に塗布される。不浸透性床材薄膜2は、シーリング材16の第2層に固定される。不浸透性床材薄膜2は、穴を有し、その穴を通じて便器18の排水と排水管路との間の接続を許可する。シーリング材20の第3円環状層は、不浸透性床材薄膜2の上で、不浸透性シート2を貫通する穴の周辺に設置される。不浸透性シート又は薄膜2は、筒状ハブ106の上側筒状部材106b上に装着する筒状取付リング104により固定される。
【0021】
ある実施態様では、基礎フランジ108は、ハブ106の下側筒状部材106a及びハブの上側筒状部材106bのいずれか一方から、径方向へ拡張される。ハブの上側及び下側筒状部材は、同軸でもよいが、必ずしも同軸である必要はない。ある実施態様では、ハブの上側及び下側筒状部材は、湾曲又は屈曲している不浸透性部材により区分されていてもよく、その場合、一方(第1)の筒状部材の軸と他方(第2)の筒状部材の軸はある角度で交わる。他の実施形態では、ハブの上側及び下側筒状部材は、S字状に湾曲した部材によって分離されていてもよく、その場合、上側及び下側筒状部材は、互いに平行であるが、互いに離間している。
【0022】
図1に従った実施形態では、基礎フランジ108は、ハブの上側筒状部材106bから径方向に延在する。取付リング104は、ねじ状内表面112、及びねじ状筒状リング又はチューブ110の下端から拡張された環状フランジ114を有する、筒状リング又はチューブ110であってもよい。そのような実施形態では、筒状チューブのねじ状内表面は、トイレフランジ100の筒状ハブ106の少なくとも上側部材106bに設けられたねじ状外表面116の上に、取付リング104のフランジ114がシーリング材20の第3円環状層に接触するまでねじ止めされる。不浸透性シート2は、その場合、下側環状フランジ108と上側取付リング104との間に固定される。便器18は、その場合、トイレフランジ100にボルト締めされる。
【0023】
フローリングキャップシート又はタイル薄膜のような不浸透性床材薄膜2とトイレフランジ100の取付リング104との間のシーリング材20の円環状層は、不浸透性層2の上側に流れる水が、不浸透性層2内の穴を通じて及び不浸透性層2の下へ流れることを防止する。フローリングキャップシート又はタイル薄膜のような不浸透性床材薄膜2とトイレフランジ100の環状フランジ108との間のシーリング材16の円環状層もまた、不浸透性層2の穴に浸透し、不浸透性層2の下を流れうる水が、下張床4内の排水管8への穴6に到達することを防止する。従って、水はトイレ排水ラインへの穴には到達することができず、排水ライン周りの水の漏れは防止される。
【0024】
トイレフランジ100の基礎部102は、図3及び図3Aに、より詳細が示されている。ある実施形態では、トイレフランジ100の基礎部102は、ハブから垂直に延在している環状フランジ108を有する該筒状ハブ106を備える。ある実施形態では、図3Aに示すように、ハブ106は、フランジ108の上方に延在している上側部材106bと、フランジ108の下方に延在している下側部材106aとを備える。フランジ108の上方には、ハブ106の上側部材106bの外表面116がねじ状になっている。環状フランジ108は、図3に示すように円環状であってもよいし、又は、図6に示すように実質的に四角形、例えば正方形であってもよい。ボルト受け穴318は、環状フランジ108内に形成されてもよい。ボルトの上方のヘッダを受け止めるための刻み目320は、基礎部102のハブ106の中に形成されてもよい。
【0025】
図3に示される基礎部102は、図4及び図4Aに示される取付リング104を包含する2部構成のトイレフランジ100に使用される。取付リング104は、ねじ状内面112を有する筒状リング110、及びそれらから拡張された環状フランジ114を包含する。
【0026】
図3のトイレフランジ基礎部及び図4の取付リングを使用して構成されるトイレフランジ封止の代替図は、図2に示される。便器用の排水管8は、下張床4の穴6を通過する。ある実施形態では、図2に示すように、排水管8の外表面は、トイレフランジのハブ106の筒状下側部材106aの内表面に封止される。他の実施形態では、排水管8の内表面は、トイレフランジのハブ106の外表面に封止される。前記封止は、ハブの排水管への接着結合又は溶接により実現されてもよく、又は排水管の表面に接着するトイレフランジの表面上へのガスケットにより実現されてもよい。基礎フランジ108は、トイレフランジ100の軸に垂直に、トイレフランジ100のハブ106から延在する。基礎フランジ108は、下張床4の上表面上に配置され、所定の場所にボルト留めされる。シーリング材16の層は、基礎フランジ108の上表面へ塗布される。床材薄膜2は、シーリング材16により、基礎フランジ108の上表面へ固定される。シーリング材20の第2層は、床材薄膜2の上表面へ塗布される。トイレフランジのハブ106は、基礎フランジの上に延在し、ねじ状外表面を有する上側部材106bを形成する。
【0027】
ねじ状内表面112を有するチューブ又はリング110を備える取付リング104は、取付リング104の環状フランジ114が床材薄膜2の上表面上のシーリング材20の第2層と接触するまで、ハブのねじ部上にねじって取り付けられる(ねじ止めされる)。好ましくは、取付リング104が所定の場所にねじ止めされるとき、ボルト受け刻み目320は、図2に示されるように、チューブ又はリング110の上縁よりも上に露出する。ボルト222は、ボルト受け刻み目320内に設置されてもよく、便器18は、ボルト222上に設置されてもよい。もし、水が設置後に床材薄膜2上にこぼれても、その水は、第2シーリング材層20に接触するまで、床材薄膜2及び基礎フランジ108の上を流れ、そして、シーリング材の層により確定される空間の周りを流れる。水は、基礎フランジの下若しくはその中、又は下張床内の穴を通過して流れない。
【0028】
発明の更なる実施態様では、図5及び図6に示すように、取付リング集合材500を利用する。取付リング集合材500は、一般的には0.5インチから2.5インチまでの所定の高さを有する管状部材510を備える。管状部材510は、先端部、底端部、及び管状部材510の先端部から径方向外方に延在している環状フランジ520を有する。基板530もまた、管状部材510の外表面から垂直方向へ延在しており、前記基板530は、管状部材510の底面部から所定の高さに位置している。ある実施形態では、基板530の底表面は、環状フランジ520の先端表面から0.25から1.5インチの位置にあるこの距離は、文字Hにより表現される。基板の底表面と管状部材の底端部との間の距離は、文字hで表現される。板3は、図6に示すように、実質上正方形基板の角に4つのボルト受け穴540と、前方及び後方の縁にボルト受け穴550とを有する。
【0029】
環状フランジの先端表面は、そこから径方向へ延在する開放端部スロット集合材610を複数有する。一般的に、取付リング集合材500は、管状部材510の底端部が下張床を通過する排水管と密着装着するように、波形鋼板、コンクリート又は木材から形成されうる下張床に形成された開口部内に設置されるように設計される。コンクリート床は、コンクリート床の先端表面が取付リング集合材500の上端部と水平になるまで下張床上に注がれ、取付リング集合材500の基板530を覆い隠す。便器の底面は、開放端部スロット集合材610から上側に延在する複数のボルトによって環状フランジ520の先端表面に固定され、各ボルトは柱身部及び頭部を有する。ナットは、所定の場所に便器の底面を固定するために使用される。
【0030】
フランジ500は、現在の環境に使用するため、フランジ500の実質的正方形基板530を図7に示す実質的四角形基板530’に作り直すことによって、フランジ500’を製造して修正してもよい。この修正は、図6に示すように基板530を線A及びBに沿って切断し、図7に示すように四角形基板530’が製造されることにより行われる。もし望めば、開放端部スロット集合材601の端部は、図6に示すように、フランジ520の接線である線Cに沿って切断されることにより、環状フランジ520の外縁にそろえられてもよい。フランジ500とは異なり、現在の環境への使用のための修正としてのフランジ500’は、図9に示すように、四角形基板530’がコンクリート層の下に位置するよりも便器18の底内に直接的に装着するように設計されている。実質的四角形基板530’の形状は、便器18の形状に一致するように設計されてもよい。もし、便器18の底の側面が方向的に幅広い後端部から狭い前端部へと先細りになっているのであれば、実質的四角形基板530’は、図7に示すように、二等辺の台形であってもよい。もし、便器の底の側面が実質的に平行であれば、実質的四角形基板530’は、図11に示すように、長方形であってもよい。これらの記述は、存在する基板の修正に関しての基板の形状を説明したが、基板530’は、既存の物品からの修正ではなく、所望の形状を有するフランジを直接的に生成することにより提供されてもよい。
【0031】
図10に示すように、修正フランジ500’の実質的四角形基板530’は、穴6の中に排水管8に向けて延在する、管状部材510の底端部と共に、木材、鋼鉄又はコンクリート下張床4の上に設置される。排水管8の外表面は、修正フランジ500’の管状部材510の底端部の内表面に封止している。実質的四角形基板530’は、トイレフランジ500’のハブ又は管状部材510から、トイレフランジ500’の軸に垂直に延在しており、下張床4の上表面上に設置され、所定の場所にボルト止めされる(ボルトは、明快さのために図示しない。)。シーリング材16の筒状層は、四角形基板530’の上表面に塗布される。床材薄膜2は、シーリング材16によって、実質的四角形基板530’の上表面へ固定される。
【0032】
図10に示すように、シーリング材20の第2円環状層は、四角形板530’の上の床材薄膜2の上表面に塗布される。修正フランジ500’の管状ハブ510は、四角形板530’の上方に延在している。取付リング800は、床材薄膜2上のシーリング材20の第2層上の管状ハブ510の周りに設置される。
【0033】
図8を参照して、取付リング800は、基板530’の形状に一致しうるように、実質的に四角形の形状を有してもよい他の選択として、取付リング800は、円環状の形状を有してもよい。取付リング800は、修正フランジ500’の管状部材510に適応するように、リング800の均質の厚さを通る穴810を有してもよい。取付リング800の内縁は、管状部材510の先端部から垂直に延在している環状フランジ520の上表面上に径方向に延在する開放端部スロット集合材610に適応するように設計するため、切り抜かれた刻み目820を有してもよい。ある実施形態では、開放端部スロット集合材610の端部は、図6に関して論じたように、フランジ500’の環状フランジ520の外縁にそろえるように作成されてもよい。このような場合、取付リング800内の切り抜かれた刻み目820は、必須ではない。取付リング800内のボルト受け穴830は、修正フランジ500’内のボルト受け穴550と一致するように配置される。
【0034】
図10に戻って、取付リング800は、取付リング800が床材薄膜2の上表面上のシーリング材20の第2層に接触するように、管状部材510から延在している四角形基板530’上に設置される。もし開放端部スロット集合材610が環状フランジ520の上に存在する場合は、取付リング800は、径方向に延在する開放端部スロット集合材610に適応するように設計された切り抜かれた刻み目820を有してもよい。開放端部スロット集合材610が環状フランジ520の上に存在しない場合、又は環状フランジ520の縁にそろえられている端部を有する場合、切り抜かれた刻み目820は取付リング800上に必要とされない。取付リング800は、取付リング内の穴830と、修正フランジ500’の四角形基板530’内の対応する穴550とを経由して、木材、鋼鉄又はコンクリート下張床4の中へボルトを打ち込むことにより、下張床4にボルト止めされる。
【0035】
便器18は、便器の放水口(図10に不図示)が修正フランジ500’の管状部材510の中に密着装着し、フランジ500’の実質的四角形基板530’が、便器18の底の中に装着するように、修正フランジ500’上に設置される。これは、図10に矢印Wの方向で示すように、便器から排水管8へ水が流れることを可能にする。便器18は、便器の底面内の穴と、取付リング内及び修正フランジの四角形基板内の対応する穴とを通ってコンクリート下張床内の中へのボルトの打ち込みによって、フランジ500’の上に設置されてもよい。代替として、上向きボルト1002のヘッド1004は、図10に示すように、修正フランジ500’の環状フランジ520の上表面上の径方向に延在する開放端部スロット集合材610内に設置されてもよい。便器18は、便器の放水口が修正フランジ500’の管状部材510の中に密着装着し、かつ、径方向に延在する開放端部スロット集合材から延在している上向きボルト1002が便器18の底内の穴の通過に装着するように、修正フランジ500’の上に設置される。フランジ500’の実質的四角形基板530’は、また、便器18の底内に装着し、その結果、便器の底の縁が下張床4と平坦に装着する。ナット1006は、所定の位置に便器がうまく固定されるように、上向きに延在するボルト1002の上にねじ止めされてもよい。
【0036】
図11は、基礎フランジ1100及び取付リング1102を含む、本発明のトイレフランジの更なる実施態様を示す。基礎フランジ1100は、側面図11と平面図11Bに示すように、筒状ハブ1104とハブ1104から垂直に伸びる環状フランジ1106とを有する。ある実施形態では、筒状ハブ1104は、筒状ハブが、ある内直径、例えば3インチ又は4インチ、を有する排水管の外側に密着しながら滑り込めるようなある内直径を有する。ある実施形態では、筒状ハブ1104は、筒状ハブが、例えば3インチ直径パイプ又は4インチ直径パイプであるような排水管の中に密着しながら滑り込めるようなある外直径を有する。ある実施形態では、筒状ハブは、3インチ直径パイプ又は4インチ直径パイプのいずれかに接続されうる。そのような実施形態では、筒状ハブ1104は、筒状ハブが4インチ直径パイプの中に密着して滑り込めるようなある外直径と、そして、筒状ハブが3インチ直径パイプの外側に密着して滑り込めるようなある内直径とを有する。フランジ1106の上方に、ハブ1104の外表面は、ねじ部1108を含む。上向きボルトのヘッドを受けるための刻み目1110は、図11Bに示すように、基礎フランジ1100のハブ1104内に形成されてもよい。環状フランジ1106は、便器の底面内へ装着する形状である実質的四角形であってもよい。図11Bのある実施形態では、環状フランジ1106は、実質的に長方形である。取付リング1102は、図11及び11Aに示すように、その内表面上にねじ部1114を有する筒状リング1112と、リング1112の下縁から外側に延在する環状フランジ1116とを備える。取付リング1102のねじ状内表面は、基礎フランジ1100のハブ1104のねじ状外表面の上にねじ止めされうる。図11Cの下に示すように、基礎フランジ1100は、下表面上の二つの環状陥凹部1118及び1120を備えてもよい。内側環状陥凹部1118は、ハブ1104に隣接又は近接して設置され、図11に示すように、独立気泡発泡ガスケット1122、又はエラストマーガスケットを受けるように設計されている。外側環状陥凹部1120は、シーリング材のある層を受けるように設計されている。
【0037】
図12は、新たな構造内での、図11のトイレフランジの使用法を示す。便器のための排水管1200は、下張床1204内の穴を通過する。排水管の外表面は、トイレフランジ1100のハブ1104の内表面に封止されている。トイレフランジの基礎フランジ1100の環状フランジ1106は、下張床1204の上表面上に設置され、所定の場所にボルト1206によりボルト止めされる。基礎フランジ1100の環状フランジ1106の内側環状陥凹部1118(図12に不図示)は、シーリング材ダムとして下張床に押し付けられている独立気泡発泡ガスケット1122又はエラストマーガスケットを含む。シーリング材1208の層は、環状フランジ1106の上表面へ塗布されている。床材薄膜1210は、シーリング材1208により環状フランジ1106の上表面に固定されている。万が一、環状フランジ1106の下へシーリング材が漏れた場合、シーリング材ダム1122は、シーリング材が下張床1204内の穴1202を通過して漏れることを防止する。
【0038】
シーリング材1212の第2層は、床材薄膜1210の上表面に塗布される。取付リング1102のねじ状筒状リング1112は、取付リング1102の環状フランジ1116が床材薄膜1210の上表面上のシーリング材1212の第2層に接触するまで、ハブ1104上のねじ部1108の上にねじ止めされる。もし、水が設置後に床材薄膜の上にこぼれても、その水は、第2シーリング材層に接触するまで基礎フランジの上を流れ、そして、シーリング材の層により定義される空間の周りを流れる。水は、基礎フランジの下又はそれを通過して又は下張床内の穴を通過して、流れない。
【0039】
図13は、下張床1204の先端部上に仕上床1300を有する既存の構造への、図11のトイレフランジの組込みを示している。便器への排水管1200は、下張床1204内の穴1202を通過する。筒状のハブ1104を有する基礎フランジ1100を含むトイレフランジは、排水管の直径に応じて、既存の排水管上又は既存の排水管内へ密着して滑り込むことにより、既存の排水管上へ装着する。トイレフランジの基礎フランジ1100の環状フランジ1106は、仕上床1300の上表面上に設置され、ボルト1206により所定の場所にボルト止めされる。環状フランジ1106は、その下表面上に2つの環状陥凹部を有する(図13に不図示)。基礎フランジ1100の環状フランジ1106の内側環状陥凹部1118は、シーリング材ダムとして床に押し付けられている独立気泡発泡ガスケット1122又はエラストマーガスケットを含む。シーリング材ダムは、また、ワックスから形成されてもよい。基礎フランジ1100の環状フランジ1106の外側環状陥凹部1120は、床1300上に押し付けられているシーリング材層1302を含むシーリング材ダム1122は、シーリング材が下張床1204内の穴1202に入り込むのを防止する。取付リング1102(図13に不図示)のねじ状筒状リングは、取付リングの環状フランジが基礎フランジに接触するまで、ハブのねじ部材上にねじ止めされうるしかしながら、それは、組込み設備には要求されない。しかしながら、もし、新しいフローリングがこれまでに設置されていれば、取付リング1102は、基礎フランジの上に新しいフローリングを取り付けるために使用される。それ故に、取付リング1102のハブ1104上へのねじ止め、及び将来の使用に備えたその状態の保持は望ましい。
【0040】
図14は、排水管の先端部上への取付のための、代替の圧縮トイレフランジを示す。これは、新たな構築内か改造された集合材内かのいずれかで実現されうる。トイレフランジは、ねじ状上部部材と筒状ハブ1402と筒状ハブ1402の上端部から下端部の間の筒状ハブ1402の中ほどから外側径方向に延在する環状フランジ1404とを有する基礎フランジ1400を任意に備える。環状フランジ1404は、開部1406を有し、その中にボルトを受ける。筒状ハブ1402の下端部は、筒状ハブの内部に密着して装着する下部セクション1410の上端部を受けるための陥凹域1408を有する。下部セクション1410の下端部は、筒状封止部1414を取り付けるリップ1412を有し、該リップは、ある外直径を有する。リップの外直径は、実質的に筒状ハブ1402の外直径と同じである。
【0041】
環状フランジ1404は、その下表面上に、少なくとも1つ、好ましくは2つの環状陥凹部1416を有する。各環状陥凹部1416は、シーリング材ダム又はシーリング材の層を含むように適していて、それらを床表面に押し付ける。いくつかの実施形態では、環状フランジ1416は、内側環状陥凹部及び外側環状陥凹部を有する。環状フランジの内側環状陥凹部は、シーリング材ダムとして、床の上に押し付けられている筒状独立気泡発泡ガスケット又はエラストマーガスケットを含む。環状フランジの外側環状陥凹部は、床の上に押し付けられているシーリング材層を含む該シーリング材ダムは、下張床内の穴にシーリング材が入ることを防止する。
【0042】
筒状ボア1420a及び1420bは、筒状ハブ1402と下部セクション1410の壁とを通過する。ボルト1422は、そのボルトのヘッドが筒状ハブ1402の上端部からアクセスされ、固定されるように、これらの筒状ボアと下部セクション内の回転不能なナット1424とを通過している。排水管1426内に密着するように筒状ハブを設置した後、ボルト1422の固定は、下部セクション1410を上側の筒状ハブ1402の方向へ引く。
【0043】
筒状封止部1414は、筒状ハブ1402と下部セクション1410との間に取り付けられる。筒状封止部は、弾性ゴム又は他のエラストマーで作成される。下部セクションは、上方の筒状ハブの方へ引かれ、筒状封止部1414は、縮んでから、排水管1426の内表面の方へ外側に広がり、それによって、筒状封止部1414と排水管1426の内側との間の圧縮嵌合を提供する。新たな構造では、床材薄膜は、フランジ220上に設置されてもよく、取付リング1430は、筒状ハブの上部上にねじ止め又はボルト留めされ、床材薄膜をフランジ1404と取付リング1430との間に取り付ける。
【0044】
ある実施形態では、筒状封止部は、筒状ハブと下部セクションとの間に取り付けられ、かつ、筒状ハブ及び下部セクションの内表面に面する。そのような実施形態では、筒状ハブの内表面は、排水管の外表面上に密着装着する。下部セクションが筒状ハブの方へ上側に引かれた場合、筒状封止部は、縮んでから、排水管の外表面の方へ内側に広がり、それによって、筒状封止部と排水管の外表面との間の圧縮嵌合を提供する。
【0045】
他の実施形態では、第1筒状封止部は、筒状ハブと下部セクションとの間に取り付けられ、筒状ハブ及び下部セクションの内表面に面しているそして、第2筒状封止部は、筒状ハブと下部セクションとの間に取り付けられ、筒状ハブ及び下部セクションの外表面に面している。下部セクションが筒状ハブの方へ上側に引かれると、両方の筒状封止部は、縮んでから広がる。そのような実施態様では、ユーザーは、排水管の外表面上へ筒状ハブの内表面の密着装着か、排水管の内表面上への筒状ハブの外表面の密着装着かを選択できる。
【0046】
図15に示すように、本発明の様々な実施形態は、床とトイレフランジとの間に改良された封止を提供するために、2部構成のトイレフランジ1500を使用する。フランジ1500は、ハブ部材1508とハブから延在する環状基礎フランジ1506とを有する基礎部と、取付リング1502とを備える。不浸透性の床カバー1504は、フランジ1506と取付リング1502との間に設置されうる。取付リング1502の筒状部材1510は、フランジ1500のハブ部材1508内に密着延在する。
【0047】
環状基礎フランジ1506の上表面は、ボルト1512のヘッドを受けるのに適した、少なくとも2つの刻み目1518を有する。刻み目1518は、径方向にまっすぐな刻み目でもよく、又は図15に示すように、湾曲した刻み目であってもよい。ボルト1512は、便器をフランジ1500に固定するために使用される。ボルト1512は、座金1514及びボルト1516を備えていてもよい。
【0048】
図16は、排水管1608と連結する場合の、図15の2部構成のトイレフランジの分解図を示す。排水管1608は、ハブ部材1508の下端部内へ密着装着する。ハブ1508の上部は、内表面1604を有する。取付リング1502の筒状部材1510は、床カバー1504が取付リング1502と環状フランジ1506との間に挟まれるように、ハブ1508の表面1604に接続される。いくつかの実施形態では、取付リング1502の筒状部材1510の外表面上のねじ部1602は、ハブ1508の内表面1604上のねじ部1606とかみ合い、筒状部材1510を表面1604の中にねじ止めさせうる。他の実施形態では、取付リング1502の筒状部材1510の外表面と内表面1604とはねじ状となっていない代わりに、表面1604と筒状部材1510とは、互いに密着して滑り込み、そして、粘着して接合されている。
【0049】
いくつかの典型的な実施形態が特にそれらのある典型的な状況に関して詳細に説明されたが、本発明は他の実施形態も可能であり、その詳細は様々な明白な点で変更可能であると理解されるべきである。当技術分野の当業者にとって容易に明らかであるが、バリエーション及び変更は、本発明の意図及び範囲内であれば、本発明の実施範囲に入りうる。従って、前述の明細、説明、図は、例示のためだけのものであって、クレームによってのみ定義された本発明を制限するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下張床を通して排水管にトイレフランジを接続する方法であって、
(i)第1筒状部材を有するハブと、
(ii)前記ハブから延在する基礎フランジと、
を備えるトイレフランジを提供する提供ステップと、
前記排水管へ前記第1筒状部材を密着接続する密着接続ステップと、
前記下張床の表面の上へ、前記トイレフランジの前記基礎フランジを固定する基礎フランジの固定ステップと、
前記基礎フランジの上表面へ床材薄膜を固定する床材薄膜の固定ステップと、
前記基礎フランジ及び取付リングの間へ床材薄膜を取り付ける取付ステップと
を含む方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、
前記床材薄膜の固定ステップは、
前記基礎フランジの前記上表面へのシーリング材の第1層の塗布と、
前記シーリング材の第1層への前記床材薄膜の接着と、
を含む方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法であって、さらに、
前記取付ステップの前に前記床材薄膜の上表面へのシーリング第2層の塗布と、
前記取付ステップの後に、前記シーリング材の第1層及び前記シーリング材の第2層の間への前記床材薄膜の設置と
を含む方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法であって、
前記基礎フランジが第1筒状部材から延在している方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法であって、
前記ハブの第2筒状部材から前記基礎フランジが延在している方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法であって、
前記ハブの前記第2筒状部材が前記ハブの前記第1筒状部材と同軸である方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法であって、
前記基礎フランジが前記ハブの第2筒状部材から延在しており、前記第2筒状部材は前記ハブの前記第1筒状部材と流体が流れるように接続している方法。
【請求項8】
請求項3記載の方法であって、
前記取付ステップは、
前記シーリング材の第2層の上への前記取付リングの設置と、前記下張床の上への前記取付リングの固定と、
を含む方法。
【請求項9】
請求項3記載の方法であって、
前記取付ステップは、
前記シーリング材の第2層上への前記取付リングの設置と、
前記基礎フランジを通過しているねじ状固定部での前記下張床への前記取付リングの固定と
を含む方法。
【請求項10】
請求項3記載の方法であって、
a)前記第1筒状部材は、前記基礎フランジの下に存在し、かつ、前記ハブはさらに前記基礎フランジの上に第2筒状部材を含み、前記第2筒状部材は、第1ねじ状接合部を有する外部表面を備え、
b)前記取付リングは、第2ねじ状接合部を有する内部表面を備え、
c)前記取付ステップは、前記取付リングが前記シーリング材の第2層に接触するまでの前記第1ねじ状接合部の上への前記第2ねじ状接合部のねじ止めを含む、
方法。
【請求項11】
請求項1記載の方法であって、
下張床の上表面上への前記トイレフランジの前記基礎フランジの前記固定ステップが、
a)前記下張床へのシーリング材の層の塗布と、
b)前記基礎フランジの下表面の内周縁へのシーリング材ダムの装着と、
c)前記シーリング材の層を介した前記下張床への前記基礎フランジの固定と
を含む方法。
【請求項12】
請求項1記載の方法であって、
下張床の上表面上への前記トイレフランジの前記基礎フランジの前記固定ステップが、
a)前記下張床へのシーリング材の層の塗布と、
b)前記基礎フランジの下表面内の環状陥凹部へのシーリング材ダムの装着と、
c)前記シーリング材の層を介した前記下張床への前記基礎フランジの固定と
を含む方法。
【請求項13】
仕上床を有する既存の構造へのトイレフランジの装着方法であって、
自身から延在している基礎フランジと第1筒状部材とを有する筒状ハブを備えるトイレフランジを提供する提供ステップと、
前記基礎フランジの下表面の内周縁へシーリング材ダムを装着する装着ステップと
前記仕上床内の穴を通過している排水管の内表面又は外表面へ前記筒状ハブの表面を密着装着する密着装着ステップと、
仕上床の上表面へシーリング材の層を塗布する塗布ステップと、
前記シーリング材の層を介した前記仕上床又は床材薄膜へ基礎フランジの固定する固定ステップとを含み、
前記シーリング材ダムは前記仕上床内の前記穴へのシーリング材の流入を防止する方法。
【請求項14】
排水管への接続のためのトイレフランジであって、
前記排水管への密着接続に適した第1筒状部材を有する筒状ハブと、
前記ハブから径方向へ拡張する環状フランジを含む取付集合材と、
取付リングとを備え、
前記取付集合材は、前記取付リングと前記環状フランジとの間に床材薄膜を取り付けるのに適している
トイレフランジ。
【請求項15】
請求項12記載のトイレフランジであって、
前記環状フランジは、前記ハブの前記第1筒状部材から延在しているトイレフランジ。
【請求項16】
請求項12記載のトイレフランジであって、
前記環状フランジは、前記ハブの第2筒状部材から延在しており、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とが同軸であるトイレフランジ。
【請求項17】
請求項12記載のトイレフランジであって、
前記基礎フランジが前記ハブの第2筒状部材から延在しているトイレフランジ。
【請求項18】
請求項12記載のトイレフランジであって、
さらにボルトと、前記取付リング及び環状フランジの間に存在する前記床材薄膜とを備え、前記ボルトは、下張床へ前記取付リングと前記環状フランジとを固定するトイレフランジ。
【請求項19】
請求項12記載のトイレフランジであって、さらに、
前記取付リングの内部表面上の第1ねじ状表面と、
前記取付リングの下縁から径方向へ延在している環状フランジと、
前記ハブの外部表面上の第2ねじ状表面と、
前記取付リングの下縁から径方向へ延在している前記環状フランジと前記筒状ハブから径方向に延在している前記環状フランジとの間に床材薄膜を取り付けるように、前記第2ねじ状表面上へのねじ止めに適している前記第1ねじ状表面とを備え、
前記第2ねじ状表面は、前記筒状ハブから径方向へ延在している前記環状フランジの上に延在しているトイレフランジ。
【請求項20】
排水管への接続のためのトイレフランジ封止であって、
前記排水管への密着接続に適した第1筒状部材を有する筒状ハブと、
前記ハブから径方向に延在する環状フランジと、
取付リングと、
前記取付リング及び前記環状フランジの間への床材薄膜の取付手段と
を備える封止。
【請求項21】
請求項18記載のトイレフランジ封止であって、
前記取付手段は、下張床へ前記取付リング及び前記環状フランジを固定するボルトを含むトイレフランジ封止。
【請求項22】
請求項18記載のトイレフランジ封止であって、
前記取付手段は、
前記取付リングの内部表面上の第1ねじ状表面と、
前記取付リングの下縁から径方向へ延在する環状フランジと、
前記ハブの外部表面上の第2ねじ状表面と、
前記取付リングの下縁から径方向に延在する環状フランジ及び前記筒状ハブから径方向に延在する前記環状フランジの間に床材薄膜を取り付けるように、前記第2ねじ状表面上へねじ止めするのに適している前記第1ねじ状表面とを含み、
前記第2ねじ状表面は、前記筒状ハブから径方向へ拡張している前記環状フランジの上に延在しているトイレフランジ封止。
【請求項23】
請求項18記載のトイレフランジ封止であって、
前記取付手段は、
前記取付リングの外部表面上の第1ねじ状表面と、
前記取付リングの上縁から径方向に延在する環状フランジと、
前記ハブの内部表面上の第2ねじ状表面と、
前記取付リングの上縁から径方向へ延在している前記環状フランジ及び前記筒状ハブから径方向へ延在してる前記環状フランジの間に床材薄膜を取り付けるように、前記第2ねじ状表面上へねじ止めするのに適している前記第1ねじ状表面とを備えるトイレフランジ封止。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2013−513048(P2013−513048A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543249(P2012−543249)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/059484
【国際公開番号】WO2011/072025
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(512203447)カルナット リミテッド ライアビリティ カンパニー (1)
【Fターム(参考)】