説明

水溶性樹脂と光触媒材料の保温機能を有する混練物及び、混練方法

【課題】浮遊しているウィルスをも吸着し、チタンに接触させ、ウィルスを死滅、分解を行うことにより、人による院内感染の低減、新型ウィルスへの拡散防止、家畜肥育場へのウィルス飛来の低減、感染予防等を図る。
【解決手段】施設に、水溶性樹脂と光触媒材料とバルーン(主にガラス系、セラミック系)からなる水溶性組成物でコーティングを施すことにより、光触媒粒子をバルーンの浮力で被処理体の表層、表面上に定着させることができ、これにより、浮遊ウィルスを吸着し、光触媒に接触させ、もってウィルスを死に至らしめる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光触媒材をバルーンにより表層表面に浮かせる混練技術に関する。
【背景技術】
【0002】
発汗作用少ない家畜は、夏場の畜舎内温度が上昇すると家畜は食欲が進まず、体内温度を下げる為、水の給水量が多くなる。これにより栄養不足となり、生産性が低下することから、出荷量が減少する。自ずと同時期の加工肉単価の上昇がおこる。昨今の地球温暖化の影響が大きく畜産生産農家の経営圧迫をきたしている。一方、サーコウィルス、サルモネラコレラスイス、(SC)鳥インフルエンザ等ウィルス感染予防の為、家畜個体への防疫費用の高騰、感染後の廃棄処分費が農場経営を圧迫している。学校、病院の待合所、介護施設、温泉、バス、車、列車、飛行機等、公共の集団で人が集まる場所で菌、ウィルス感染に対して関心が高まっている。これらに対し、断熱、保温、減菌、ウィルス死滅、分解の要望がある。
【特許文献1】特開2005−29671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献しては、光触媒材の比重1以上である為、表層及び表面に露出させる事が出来ず効果が得られない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これらの対策として、光触媒材をバルーンと混練し粒子を結合させることによって光触媒粒子をバルーンの浮力で(1以下)表層、表面上に定着させる事が出来る。
【発明の効果】
【0005】
上記内容により、浮遊しているウィルスをも吸着し、チタンに接触させ、ウィルスを死滅、分解、が安価で出来る。人による院内感染の低減、新型ウィルスへの拡散防止、家畜肥育場へのウィルス飛来の低減、感染予防が安価に出来、貢献できる。断熱、保温による省エネ、家畜の増体率UP、生産性の向上、平準出荷に貢献出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
水性樹脂材を用いる事により、樹脂比重が重い(1以上)で光触媒材粒子とバルーンの結合体と樹脂材が分離乾燥する事で被写体との接着強度を保ち、表面、表層の固着定着が安定する。
【実施例1】
【0007】
豚舎にて施工し1ヶ月間1時間おきの温度変化を計測した。コーティングなしの屋根とコーティングした屋根温度差は最大27度実証できた。また室内温度も母豚搬入後、出産してから19度から20度と保温効果も記録している。
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明は主にセラミック、ガラス系からなるバルーン体粒子を用いた光触媒材と水性樹脂混練物である為、安価で安全に取り扱いが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】水溶液の中に光触媒とセラミックバルーンを投入した状態
【図2】水性樹脂材によって光触媒材がセラミックバルーンと混練結合した状態
【図3】最終的な結合完了状態
【符号の説明】
【0010】
1 光触媒
2 セラミックバルーン
3 水溶性樹脂皮膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光触媒材料を含有した水溶性組成物であって、光触媒材料とバルーン(主にガラス系、セラミック系)の混練物及び混練方法。
【請求項2】
前記、バルーン材料に対する光触媒材料の固形成分含有量は3%〜80%である。請求項1記載の水性樹脂混練物。
【請求項3】
前記、バルーン材料は空気層を含む基材である為、熱伝導率が非常に低く(0.13Kcal/m・h・℃)断熱、保温機能を有する混練物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−263582(P2009−263582A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117756(P2008−117756)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(308015186)株式会社福元技研 (4)
【出願人】(508130661)スターハード株式会社 (7)
【出願人】(508130672)
【Fターム(参考)】