説明

水銀灯脱着装置

【課題】安全でかつ容易に水銀灯の交換をなしうる脱着装置2の提供。
【解決手段】この脱着装置2は、シャフト4と、このシャフト4の先端に取り付けられており水銀灯が嵌め込まれるホルダー6とを備える。ホルダー6は、水銀灯をこのホルダー6の内側に導き入れる開口部12を備える。開口部12は、複数のローラー24と、これらローラー24を内向きに付勢しうる弾性体22とを備える。それぞれのローラー24は、水銀灯の嵌入時に、この水銀灯に当接しつつ回転しうる。好ましくは、上記ローラー24は、主軸30とこの主軸30の両側に配置された一対の鍔板32とを備える。上記水銀灯の嵌入時に、それぞれの鍔板32の内縁が水銀灯に当接しうる。好ましくは、上記弾性体22は、一のローラー24とこの一のローラー24の隣に位置する他のローラー24との間を架け渡す引張バネである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水銀灯の脱着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明用の電球は、交換作業を行う者(以下、作業者)の手の届かない位置にあることが多い。このため、作業者は、脚立、椅子等に乗らなければ、作業ができないことがある。この場合、足場が不安定であると、作業者はバランスを崩して落下することがある。この交換作業は、危険を伴う。
【0003】
上記交換作業を手回しで行う場合には、作業者は自らの頭を後へ反らした状態でこの作業を行うこととなる。このような姿勢を維持して作業を続けるのは、容易ではない。しかも、電球を素手で触ると、火傷をする恐れがある。
【0004】
電球の交換作業が安全にかつ容易に行われうるという観点から、この交換作業に使用される治工具について様々な検討がなされている。この検討例が、実用新案登録第3149157号公報、特開2004−111222公報及び特開2007−149502公報に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3149157号公報
【特許文献2】特開2004−111222公報
【特許文献2】特開2007−149502公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガソリンスタンドのような屋外施設においては、照明用の電球として、主に水銀灯が用いられる。水銀灯は、屋内施設に用いられる電球よりも遙か高い位置にある。この水銀灯の交換は、容易ではない。
【0007】
感電防止及び軽量化の観点から、電球の交換作業に、プラスチック製の治工具が用いられることがある。水銀灯は、使用により発熱する。このため、水銀灯の交換にプラスチック製の治工具を使用すると、治工具が溶融し、水銀灯の交換ができなくなる場合がある。しかも、高い温度を有する水銀灯を手回しで交換するのは危険である。
【0008】
本発明の目的は、安全でかつ容易に水銀灯の交換をなしうる脱着装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る水銀灯用脱着装置は、シャフトと、このシャフトの先端に取り付けられており水銀灯が嵌め込まれるホルダーとを備えている。このホルダーは、この水銀灯をこのホルダーの内側に導き入れる開口部を備えている。この開口部は、複数のローラーと、これらローラーを内向きに付勢しうる弾性体とを備えている。それぞれのローラーは、この水銀灯の嵌入時に、この水銀灯に当接しつつ回転しうる。
【0010】
好ましくは、この水銀灯用脱着装置では、上記ローラーは、主軸とこの主軸の両側に配置された一対の鍔板とを備えている。上記水銀灯の嵌入時に、それぞれの鍔板の内縁がこの水銀灯に当接しうる。
【0011】
好ましくは、この水銀灯用脱着装置では、上記弾性体は、一のローラーとこの一のローラーの隣に位置する他のローラーとの間を架け渡す引張バネである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る脱着装置によれば、水銀灯の交換作業が安全でかつ容易になされうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る水銀灯用脱着装置が示された正面図である。
【図2】図2は、図1の脱着装置の一部が示された拡大正面図である。
【図3】図3は、図1の脱着装置が示された平面図である。
【図4】図4は、図1の脱着装置の使用状態が示された平面図である。
【図5】図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0015】
図1に示された脱着装置2は、水銀灯の交換作業に用いられる。脱着装置2は、シャフト4とホルダー6とを備えている。
【0016】
シャフト4は、棒8とグリップ10とから構成されている。このシャフト4には、高所での作業が考慮されて、長尺の棒8が用いられている。このシャフト4に、短尺の棒8が用いられてもよい。このシャフト4に、長さ調節が可能な構成とされた棒8が用いられてもよい。この棒8の長さは、交換される水銀灯の高さによって適宜決められる。
【0017】
この脱着装置2では、棒8は、丸棒材からなる。軽量化の観点から、この棒8はパイプとされるのが好ましい。剛性の観点から、この棒8の材質としては金属が好ましい。この金属としては、スチール及びアルミニウム合金が例示される。軽量化の観点から、この金属としてはアルミニウム合金が好ましい。
【0018】
グリップ10は、棒8の下端に取り付けられている。交換作業において、作業者はこのグリップ10を握る。このグリップ10の形状は、作業者の握りやすさが考慮され適宜決められる。
【0019】
図2及び図3に示されているのは、この脱着装置2のホルダー6である。ホルダー6は、シャフト4の上端に取り付けられている。このホルダー6に、水銀灯が嵌め込まれる。ホルダー6は、開口部12と、ジョイント14と、ジャケット16とを備えている。
【0020】
開口部12は、ホルダー6の上側に位置している。水銀灯がホルダー6に嵌め込まれる時、水銀灯はこの開口部12の内側を通過する。
【0021】
開口部12は、リング18と、複数のガイド20と、複数の弾性体22とを備えている。この脱着装置2では、このリング18の材質は、金属である。この金属としては、スチール及びアルミニウム合金が例示される。軽量化の観点から、この金属としてはアルミニウム合金が好ましい。
【0022】
図示されているように、この脱着装置2の開口部12には、4のガイド20が設けられている。これらガイド20は、リング18に沿って等間隔に配置されている。これらガイド20は、同一円周上に位置している。各ガイド20は、リング18に固定されている。
【0023】
この脱着装置2では、ガイド20は、ローラー24と、支柱26と、フレーム28とを備えている。ローラー24は、主軸30と、この主軸30の両側に配置された一対の鍔板32とを備えている。主軸30は、丸棒である。主軸30は、左右の鍔板32に挟まれている。各鍔板32は、ディスクである。鍔板32は、主軸30の外径よりも大きな外径を有している。この脱着装置2では、鍔板32の一部が主軸30の側面よりも突出している。
【0024】
支柱26は、上下方向に延在する棒状の部材からなる。この支柱26は、その下側の部分においてリング18にネジ34aで固定されている。支柱26の上側の部分が、リング18から突出している。この脱着装置2では、この支柱26の材質は金属である。この金属としては、スチール及びアルミニウム合金が例示される。軽量化の観点から、この金属としてはアルミニウム合金が好ましい。
【0025】
この脱着装置2では、フレーム28は、メインプレート36と、一対の第一サイドプレート38aと、一対の第二サイドプレート38bとを備えている。メインプレート36は、左右方向に延在している。それぞれの第一サイドプレート38aは、メインプレート36の端から上向きに延在している。図2及び図3に示されているように、両第一サイドプレート38aの間に前述のローラー24が配置されている。
【0026】
図示されていないが、第一サイドプレート38a及びローラー24のそれぞれには左右方向に貫通する孔が設けられている。この脱着装置2では、これら孔に第一ロッド40aが通され、ローラー24がフレーム28に固定されている。ローラー24は、この第一ロッド40aを軸として回転しうる。図中、両矢印Aで示された方向がローラー24の回転方向である。
【0027】
それぞれの第二サイドプレート38bは、左右方向において、前述の第一サイドプレート38aの内側に位置している。各第二サイドプレート38bは、メインプレート36から下向きに延在している。図2に示されているように、両第二サイドプレート38bの間に前述の支柱26が配置されている。
【0028】
図示されていないが、第二サイドプレート38b及び支柱26のそれぞれには左右方向に貫通する孔が設けられている。この脱着装置2では、これら孔に第二ロッド40bが通され、フレーム28が支柱26に固定されている。フレーム28は、この第二ロッド40bを中心にして動きうる。この脱着装置2では、フレーム28は支柱26に対して回動しうる。
【0029】
この脱着装置2では、フレーム28の材質は金属である。この金属としては、スチール及びアルミニウム合金が例示される。軽量化の観点から、この金属としてはアルミニウム合金が好ましい。
【0030】
図示されているように、この脱着装置2の開口部12には、4の弾性体22が設けられている。各弾性体22は、一のローラー24と、この一のローラー24の隣に位置する他のローラー24との間に位置している。この弾性体22の両端はそれぞれ、ガイド20の第一サイドプレート38aの側面に設けられたフック42としてのネジに掛けられている。この弾性体22は、一のローラー24と、この一のローラー24の隣に位置する他のローラー24との間を架け渡している。
【0031】
ジョイント14は、本体44とストッパー46とを備えている。本体44は、受口48と、孔50とを備えている。受口48は、この本体44の下側から上方に向かって延在している。この受口48に、シャフト4の棒8が差し込まれる。小ネジ52を締め付けることにより、この棒8がジョイント14に固定される。孔50は、ジョイント14の本体44を貫通している。この孔50は、上下方向に延在している。
【0032】
この脱着装置2では、ジョイント14の本体44の材質は金属である。この金属としては、スチール及びアルミニウム合金が例示される。軽量化の観点から、この金属としてはアルミニウム合金が好ましい。
【0033】
この脱着装置2では、ジョイント14の本体44はディスク54、ブロック56及びパイプ58から構成されている。ディスク54は、ブロック56の上側に位置している。ディスク54は、このブロック56の上面に積層されている。ブロック56の下側には、下向きに突出する凸部60が設けられている。パイプ58は、この凸部60に嵌め込まれている。これにより、前述のシャフト4が差し込まれる受口48が構成されている。この脱着装置2では、受口48に差し込まれた棒8は、その先端において凸部60に当接する。図示されているように、このブロック56には穴62aが開けられている。図示されていないが、ディスク54にも上下方向に貫通する穴が開けられている。これら穴62aは、脱着装置2の軽量化に寄与しうる。
【0034】
ストッパー46は、当接部64とシャンク66とを備えている。当接部64は、ディスク状を呈している。後述するが、この当接部64に水銀灯が当接する。シャンク66は、当接部64の下面から下向きに延在している。このシャンク66が、前述のジョイント14の本体44に設けられた孔50に通される。この脱着装置2では、シャンク66の側面には雄ネジが設けられている。孔50には、この雄ネジに対応する雌ネジが設けられている。シャンク66は、孔50にねじ込まれうる。この脱着装置2では、当接部64はジョイント14の本体44に対して上下方向に移動しうる。
【0035】
この脱着装置2では、当接部64はメインディスク68と緩衝ディスク70とから構成されている。このメインディスク68は、前述のシャンク66と一体をなすものである。このメインディスク68とシャンク66とは、合成樹脂製の部材を旋盤を用いて削り出すことにより形成されている。緩衝ディスク70は、メインディスク68の上面に積層されている。緩衝ディスク70は、多孔質体からなる。図示されていないが、この多孔質体はその内部に多数の気泡を有している。この気泡は、連続気泡である。この脱着装置2では、スポンジが多孔質体として用いられている。
【0036】
ジャケット16は、開口部12とジョイント14との間に位置している。ジャケット16は、その上側において、開口部12のリング18にネジ34bで固定されている。このジャケット16は、その下側において、ジョイント14の本体44の一部をなすディスク54にネジ34bで固定されている。この脱着装置2では、開口部12、ジャケット16及びジョイント14から、碗状のホルダー6が構成されている。
【0037】
この脱着装置2では、ジャケット16の材質は金属である。この金属としては、スチール及びアルミニウム合金が例示される。軽量化の観点から、この金属としてはアルミニウム合金が好ましい。
【0038】
図示されているように、この脱着装置2では、ジャケット16は4枚のプレート72から構成されている。各プレート72には、2つの穴62bが開けられている。これら穴62bは、脱着装置2の軽量化に寄与しうる。なお、このジャケット16が1枚のプレート72から構成されてもよい。このジャケット16が、2又は3枚のプレート72から構成されてもよい。このジャケット16が、5枚以上のプレート72から構成されてもよい。このジャケット16の構成は、脱着装置2の仕様等が考慮され、適宜決められる。
【0039】
図4及び図5には、脱着装置2の使用状態が示されている。この脱着装置2のホルダー6には、水銀灯74が嵌め込まれている。使用状態にある脱着装置2では、ローラー24が水銀灯74の側面に当接している。図示されているように、ローラー24の最も内側に位置する面(符号Qで示されている部分、以下、内面Q)が水銀灯74に当接する。
【0040】
図4において、二点鎖線で示されているのは、未使用状態の脱着装置2におけるローラー24である。符号Pで示されているのは、水銀灯74の最大径を示す位置である。
【0041】
前述したように、この脱着装置2では、フレーム28は支柱26に対して回動しうる。このため、ホルダー6に水銀灯74が嵌め込まれると、ローラー24が外向きに移動する。この脱着装置2では、使用によりホルダー6の開口部12が拡径しうる。
【0042】
この脱着装置2では、開口部12が拡径すると、一のローラー24と、この一のローラー24の隣に位置する他のローラー24との間隔が拡がる。これにより、両ローラー24の間に架け渡されている弾性体22が引き延ばされる。
【0043】
弾性体22は、荷重が付与されると変形し、この荷重が除去されると復元しうるように構成されている。この脱着装置2では、各弾性体22がそれぞれのローラー24を内向きに付勢しうる。周囲に位置するローラー24が水銀灯74を締め付けるので、この水銀灯74はホルダー6に安定に保持されうる。
【0044】
この脱着装置2では、ホルダー6が水銀灯74を確実に保持しうるという観点から、弾性体22は引張バネとされるのが好ましい。なお、弾性体22としてねじりバネを用い、前述の支柱26ではなく、このねじりバネを介してフレーム28がリング18に固定されてもよい。この場合においても、各弾性体22がそれぞれのローラー24を内向きに付勢しうるので、ホルダー6は水銀灯74を安定に保持しうる。
【0045】
この脱着装置2では、主軸30の両側に位置する鍔板32の内縁が水銀灯74に当接している。この脱着装置2では、ローラー24が局部的に水銀灯74に当接している。これにより、ローラー24が水銀灯74を押さえつける力が効果的に高められている。この脱着装置2では、ホルダー6が水銀灯74を安定に保持しうる。
【0046】
この脱着装置2では、複数のローラー24が各ローラー24の一部をなす2つの鍔板32において水銀灯74を押さえつけている。この脱着装置2では、ホルダー6が水銀灯74を安定に保持しうる。ホルダー6が水銀灯74をより安定に保持しうるという観点から、2本以上のローラー24を用いて、4箇所以上で水銀灯74を支持するのが好ましい。図5に示されているように、4本のローラー24を用いて、8箇所で水銀灯74を支持するのが特に好ましい。
【0047】
図4において、両矢印Dで示されているのは水銀灯74を収容しうるホルダー6の深さである。この深さDは、ローラー24の内面Qからストッパー46の上面76までの長さを計測することにより得られる。この計測は、水銀灯74が嵌め込まれていない状態で実施される。両矢印Hは、水銀灯74の先端78からこの水銀灯74の最大径を示す位置Pまでの高さを表している。
【0048】
この脱着装置2では、好ましくは、深さDは高さHよりも大きい。これにより、水銀灯74は、その最大径を示す位置Pがローラー24の内面Qよりも下側に位置した状態で、ホルダー6に保持される。この脱着装置2では、ホルダー6に嵌め込まれた水銀灯74は脱けにくい。この脱着装置2によれば、水銀灯74はホルダー6に安定に保持されうる。
【0049】
この脱着装置2を用いて、水銀灯74は次のようにして交換されうる。脱着装置2の開口部12を上にして、頭上に位置する水銀灯74に向かってホルダー6が上昇させられる。これにより、ローラー24の内面Qが水銀灯74に当接する。水銀灯74は、その外径が下から上に向かって大きくなるように構成されている。このため、ホルダー6を水銀灯74にさらに嵌め込むと、ローラー24は徐々に外側に移行していく。前述したように、この脱着装置2では、ローラー24は回転しうる。図4に示されているように、ホルダー6を水銀灯74に嵌め込むとき、ローラー24は矢印A1で示された方向(正転方向A1)に回転しうる。この脱着装置2では、各ローラー24が、水銀灯74の嵌入時にこの水銀灯74に当接しつつ回転しうる。この脱着装置2によれば、水銀灯74がホルダー6に円滑に嵌め込まれうる。
【0050】
この脱着装置2では、ローラー24はゴム製である。換言すれば、このローラー24は架橋ゴムからなる。このため、この脱着装置2を高い温度を有する水銀灯74の交換に使用しても、ローラー24が溶融することはない。この脱着装置2によれば、水銀灯74の交換に際し、水銀灯74を十分に冷却させる必要がない。この脱着装置2では、水銀灯74の交換が迅速になされうる。
【0051】
この脱着装置2では、ホルダー6に嵌め込まれた水銀灯74の先端78は、ストッパー46に当接しうる。このストッパー46は、水銀灯74のホルダー6内部への過剰な挿通を防止しうる。
【0052】
前述したように、この脱着装置2では、ストッパー46の一部をなす緩衝ディスク70は多孔質体からなる。この緩衝ディスク70は、水銀灯74がこのストッパー46に当接した時における衝撃を緩和しうる。緩衝ディスク70は、水銀灯74の破損を防止しうる。
【0053】
この脱着装置2では、水銀灯74が当接するのは、ローラー24及びストッパー46である。前述したように、ローラー24は架橋ゴムからなり、ストッパー46は樹脂からなる。ローラー24及びストッパー46は、絶縁性を有している。この脱着装置2は、作業者の感電を防止しうる。この脱着装置2では、水銀灯74の交換が安全になされうる。
【0054】
この脱着装置2では、水銀灯74にホルダー6が嵌め込まれると、シャフト4を中心にしてホルダー6が回される。ホルダー6が水銀灯74を安定に保持しているので、水銀灯74はホルダー6とともに回転する。この回転により、水銀灯74がそのソケット(図示されず)からとり外される。この取り外しは、容易である。この脱着装置2によれば、水銀灯74の交換作業が容易になされうる。
【0055】
この脱着装置2では、ソケットから取り外された水銀灯74は、ホルダー6から引き抜かれる。このとき、ローラー24が正転方向A1とは逆向きに回転しうる。この脱着装置2によれば、水銀灯74のホルダー6からの引き抜きも容易である。この脱着装置2によれば、水銀灯74の交換作業が容易になされうる。
【0056】
水銀灯74が引き抜かれたホルダー6には、別の新しい水銀灯74が嵌め込まれる。この水銀灯74が天井のソケット(図示されず)に取り付けられ、交換作業は終了する。
【0057】
このように、この脱着装置2によれば、水銀灯74の交換作業が容易になされうる。しかも、手回しが不要であるので、作業者が火傷を負う恐れも感電する恐れもない。この脱着装置2によれば、安全に水銀灯74の交換がなされうる。
【0058】
この脱着装置2では、ストッパー46の当接部64の位置が調整可能である。この脱着装置2では、ホルダー6の深さDを水銀灯74の大きさに応じて変更することができる。換言すれば、この脱着装置2は、大きさの異なる水銀灯74に対しても適用できる。この脱着装置2は、汎用性に優れる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上説明された脱着装置は、様々な電球の交換にも適用されうる。
【符号の説明】
【0060】
2・・・脱着装置
4・・・シャフト
6・・・ホルダー
12・・・開口部
14・・・ジョイント
16・・・ジャケット
22・・・弾性体
24・・・ローラー
30・・・主軸
32・・・鍔板
46・・・ストッパー
48・・・受口
50・・・孔
64・・・当接部
66・・・シャンク
74・・・水銀灯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、このシャフトの先端に取り付けられており水銀灯が嵌め込まれるホルダーとを備えており、
このホルダーが、この水銀灯をこのホルダーの内側に導き入れる開口部を備えており、
この開口部が、複数のローラーと、これらローラーを内向きに付勢しうる弾性体とを備えており、
それぞれのローラーが、この水銀灯の嵌入時に、この水銀灯に当接しつつ回転しうる、水銀灯用脱着装置。
【請求項2】
上記ローラーが、主軸とこの主軸の両側に配置された一対の鍔板とを備えており、
上記水銀灯の嵌入時に、それぞれの鍔板の内縁がこの水銀灯に当接しうる、請求項1に記載の水銀灯用脱着装置。
【請求項3】
上記弾性体が、一のローラーとこの一のローラーの隣に位置する他のローラーとの間を架け渡す引張バネである、請求項1又は2に記載の水銀灯用脱着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−119178(P2012−119178A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268168(P2010−268168)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(510317461)