求人支援サービス提供システム

【課題】働き手を必要としている求人事業者が登録した求人条件を、求職者が閲覧し、求職者から求人事業者へエントリー情報を送信可能なシステムを提供する。
【解決手段】求人情報を記憶可能な求人情報記憶手段と、通信網を介して、求職者に対して、前記求人情報記憶手段に記憶されている前記求人情報を閲覧可能にする求人情報公開手段と、前記通信網を介して、前記求職者から、応募依頼、求職者情報および下見希望日を受信可能な応募依頼受信手段と、前記通信網を介して、求人事業者に、前記求職者情報および前記下見希望日を送信可能な応募情報送信手段と、前記通信網を介して、前記求人事業者から、前記求職者情報に対する審査結果を受信可能な審査結果受信手段と、前記通信網を介して、前記求職者に、前記審査結果を送信可能な審査結果送信手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して接続された端末を利用して、求職者と、求人事業者とのマッチングを行うことを目的とするシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等を介した人材紹介サービスが、通信ネットワーク技術の進歩に伴い、普及しつつあり、人材仲介サイトが求職者と求人事業者とのマッチングに利用されている(特許文献1参照)。
【0003】
これら人材仲介サイトは、例えば、サイト上に働き手を探している求人事業者から集められた求人情報が掲載されており、これにアクセスした求職者がサイト内を閲覧することができる。そして、所望の求人情報があれば、所定の手続きを行い求人事業者との面接を経て、採用されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−30314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示されているようなマッチングシステムを利用して応募してきた求職者が、連絡もなく面接試験を受けに来ない、また採用され働き出したが一日働いただけで辞めたなど、の問題が発生する場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の求人支援サービス提供システムの第1の特徴は、
求人情報を記憶可能な求人情報記憶手段と、
通信網を介して、求職者に対して、前記求人情報記憶手段に記憶されている前記求人情報を閲覧可能にする求人情報公開手段と、
前記通信網を介して、前記求職者から、応募依頼、求職者情報および下見希望日を受信可能な応募依頼受信手段と、
前記通信網を介して、求人事業者に、前記求職者情報および前記下見希望日を送信可能な応募情報送信手段と、
前記通信網を介して、前記求人事業者から、前記求職者情報に対する審査結果を受信可能な審査結果受信手段と、
前記通信網を介して、前記求職者に、前記審査結果を送信可能な審査結果送信手段と、を備え、
前記求職者情報は、求職者の氏名および連絡先を含まず、
前記審査結果送信手段は、前記審査結果が合格である場合に、前記審査結果と共に下見クーポンおよび面接希望日時情報を送信する、ことにある。
【0007】
「下見クーポン」とは、求職者が職場となるかもしれない店舗の見学を兼ねて、同店舗にて飲食等する際に利用可能なクーポン(割引チケットなど)であって、利用の際は求人事業者によって決められた条件(友人同伴など)を満たす必要がある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の求人支援サービス提供システムを用いることによって、面接に至らない場合には求職者は求人事業者に対して氏名、連絡先を知られずに済む。
また、求人事業者は書類審査を通過した求職者に対し下見クーポンを送り、求職者はその下見クーポンを持って、職場となるかもしれない店舗を訪れ、その店舗で採用前に求職者と求人事業者が直接(対面で)コミュニケーションをとることにより、採用後のミスマッチ発生を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の求人支援サービス提供システムの全体構成の一例を示す概念図。
【図2】本発明の求人支援サービス提供システムにおける処理の流れを説明するための図。
【図3】図2の「求人掲出」に関連する処理の流れを説明するための図。
【図4】図2の「バイト エントリー」及び「正社員 エントリー」に関連する処理の流れを説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の求人支援サービス提供システムを説明する。図1は、本発明の求人支援サービス提供システムの全体構成の一例を示す概念図である。
【0011】
本システム100は、ウエブサーバ101、データベースサーバ(以下、適宜「DBサーバ」と表記する。)103、データベース(以下、適宜「DB」と表記する。)105を備える。
ウエブサーバ101は、求人情報公開手段、応募依頼受信手段、応募情報送信手段、審査結果受信手段および審査結果送信手段、ならびに求職者情報公開手段、面談申込受信手段、面談申込送信手段、面談回答受信手段および面談回答送信手段として機能する。
DBサーバ103及びデータベース105は、求人情報記憶手段、および求職者情報記憶手段(エントリー情報記憶手段)として機能する。
【0012】
本システム100はインターネット90に接続されている。例えば、求職者(ユーザー)は携帯電話60、PDA(図示せず)などの携帯端末から基地局(図示せず)、移動体通信網80、ゲートウェイ(図示せず)、及びインターネット90を経由して、本システム100にアクセスすることができる。また、求人事業者(店舗側)は、パーソナルコンピュータ70からインターネット90を経由して、本システム100にアクセスすることができる。携帯電話60、パーソナルコンピュータ70にはウェブブラウザがインストールされている。
なお、これらは一例に過ぎず、求職者がパーソナルコンピュータなどからインターネット90を経由して、本システム100にアクセスしても良く、また求人事業者が携帯電話などから移動体通信網80を経由して、本システム100にアクセスしても良い。
【0013】
各サーバ101、103は、図示はしないが、CPUなどの演算装置、ROMやRAM、ハードディスクなどの記憶装置、データの送受信を行う通信装置を少なくとも備えており、必要に応じて、キーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、などほかのハードウェアを備えていても良い。またプログラムやモジュールなどが記憶装置に記憶されており、適宜、必要な処理に応じてプログラムやモジュールなどが読み出されて、演算装置において実行させることによって、本発明の各機能を実現する。
【0014】
求職者の氏名、メールアドレス、電話番号は求職者情報の一部としてデータベース105に記憶されるが、DBサーバ103は原則として氏名、メールアドレス、電話番号を閲覧対象から除外する。
【0015】
図2に基づいて、システム全体における処理の流れを説明する。
同図に示すように、本システムにおいて求人情報を検索する、または本システムに対してエントリーする利用者を「バイト(未経験者)」、「バイト(経験者)」および「正社員」の3つのタイプに分類する。
バイト(未経験者)およびバイト(経験者)は、掲出されている求人情報を検索したり、バイトとしてエントリー登録したりする(応募する)ことができる。正社員は、掲出されている求人情報を検索したり、バイトとしてエントリー登録したり、正社員としてエントリー登録する(応募する)ことができる。
【0016】
掲出されている求人情報を検索し、興味を惹かれた求人情報に対して応募することができる。初期応募段階では、匿名で(個人情報を知らせることなく)応募することができる。応募時に下見希望日を連絡する。
所定期間経過後に求人事業者(店舗側)による書類審査の結果が応募者に送られる。書類審査通過者(書類審査合格者)には下見クーポン(以下、単に「クーポン」とも言う。)が送られ、かつ来店希望日が伝えられる。書類審査通過者は、クーポンを持参して下見のために職場となる店舗を来店する(以下、単に「下見来店」とも言う。)。
【0017】
下見来店の約束日時の直前に突然キャンセルしたり、無断でキャンセル(事前に連絡なく来店しないなど)したりした場合、その情報は応募者のエントリー登録情報に反映される。突然キャンセルを一度でもしたら、又は所定回数したら、エントリー者に対し警告を行い、改善が見られない場合エントリー情報の抹消も検討する。
【0018】
求人事業者(店舗側)は、エントリー登録情報を閲覧し、興味を惹かれた求職者にオファーを送ることもできる。
オファーを受け取った求職者は面談OKなどの返信を送ることができる。
【0019】
図3に基づいて、求人掲出型サービスにおける処理の流れをより具体的に説明する。
あらかじめ求職者の氏名およびEメールアドレス、求人事業者の担当者の氏名およびEメールアドレスを本システムの記憶部に記憶させておく。
ステップS31では、求職者は、求人情報およびクーポン内容を確認し、エントリー情報および下見希望日を、求人事業者(店舗側)へ、本システム内の情報送信機能を使用して送信する。
「エントリー情報」には、求職者の学歴情報、職歴情報が含まれる。
ステップS31の応募の段階では、本システム内で使用される求職者のIDは求人事業者(店舗側)へ送信されるが、求職者の氏名および連絡先は送信されない。よって、求人事業者は、求職者の連絡先を知ることはできず、求職者へ直接連絡することはできない。
求人事業者へ送信されるエントリー情報の一例を下記表に示す。
【0020】
【表1】

【0021】
ステップS32では、求人事業者が求職者のエントリー内容を確認し、書類審査を行う。また、書類審査通過者の下見希望日を確認する。前記の如く、この段階では、求職者の氏名および連絡先は求人事業者に送信されないため、求人事業者は求職者の氏名等を知ることはできない。
【0022】
ステップS33では、求人事業者は本システム内の電子メール送信機能を使用して書類審査結果を求職者へ送信する。書類審査に合格した求職者には、下見クーポンと面接希望日時も送信される。
書類審査結果と共に求職者へ送信される情報の一例を下記表に示す。
【0023】
【表2】

【0024】
ステップS34では、求職者は書類審査の結果を確認する。
ステップS31〜34は本システム内で行われる。ステップS35以降は、本システム外で行われる。
【0025】
ステップS35では、求職者は、ステップS34で受信した下見希望日に対する回答を求人事業者に送信する。ステップS34で受信した面接希望日時(下見希望日時)が求職者にとって都合が良ければ、「下見希望日OK」との回答を送信する。ステップS34で受信した下見希望日が求職者にとって都合が悪ければ、他の「下見希望日」を再度送信する。
【0026】
ステップS36では、求人事業者は求職者からの電子メールを受信する。電子メールが他の「下見希望日」を送信するものである場合など必要に応じて、求人事業者は求職者に対して電子メールを再度送信する。
【0027】
ステップS37では、求職者は下見クーポンを持参して求人事業者の店舗を訪れる。その際、クーポン利用条件が決められている場合は、その利用条件に従う。利用条件とは、例えば「友人同伴」、「履歴書持参」、「二次面接実施」などである。
【0028】
下見クーポンを持参して来店した求職者は、お店の雰囲気、スタッフの会話、混み具合などを直接確認することができる。
また、求人事業者は、求職者(応募者)の雰囲気や、友人同伴の場合はその友人との会話の様子を直接確認することができる。
さらに、求職者と求人事業者とが簡単な挨拶を交わすなどコミュニケーションをとることができる。このような直接やりとりした上での採用は、採用後にミスマッチであったことに気づくという事態の発生防止に寄与することが期待できる。
【0029】
ステップS38およびステップS39では、求職者および求人事業者は面接希望または辞退を相手に連絡する。双方が面接を希望する場合、面接が実施される。
【0030】
図4に基づいて、エントリー型サービスにおける処理の流れをより具体的に説明する。
あらかじめ求職者の氏名およびEメールアドレス、求人事業者の担当者の氏名およびEメールアドレスを本システムのDB105に記憶させておく。
また、正社員に関しては、エントリー情報として、基本属性情報、アピール情報、職歴情報およびスキル・実績を本システムのDB105に記憶させておく。
「基本属性情報」とは、求職者の氏名、年齢、住所、電話番号などを意味する。
「アピール情報」とは、求職者が求人事業者に対してアピールしたいポイント、例えば人柄、特技などを意味する。
「スキル・実績」とは、例えば求職者が有する資格や求職者が作った料理の写真である。
【0031】
ステップS41又はS43では、求人事業者(店舗側)は、WEBサーバ101によって閲覧可能な状態となっている求職者のエントリー情報を閲覧し、1又は2以上の求職者へオファーのメールを送信する。
ステップS41又はS43のオファーメール送信の段階では、求人事業者(店舗側)は本システム内で使用される求職者のIDを閲覧することは可能だが、求職者の氏名および連絡先を閲覧することはできない。このため、求人事業者は、求職者の連絡先を知ることはできず、求職者へ直接連絡することはできない。求人事業者は、本システムを介さなければ、求職者へ連絡することはできない。
つまり、求人事業者は、求職者のIDを特定して本システムに対して当該IDに対応する求職者へのオファーメールの送信を指示する。
当該指示を受け取ると、本システムは、当該IDに関連付けて記憶されているメールアドレスを送信先アドレスとするメールを作成し、当該メールに添付して求人事業者のオファー内容を送信する、又は当該メールの本文中に求人事業者のオファー内容を挿入し、当該メールを送信する。
【0032】
ステップS42又はS44では、求職者はオファーメールに対する返信(例えば、面談OK)を、求人事業者へ送信する。
【産業上の利用可能性】
【0033】
前記の如く、本システムによれば、書類審査を通過した求職者のみに下見クーポンが送られる。書類審査を通過した求職者が下見クーポンを持って実際に来店すれば、求職者は職場となるかもしれないお店の雰囲気を、また求人事業者は働いてもらうかもしれない求職者の人柄などを、いわゆる採用面接の前に直接会って相互に判断することができる。このため、求職者と求人事業者との間のミスマッチを減少又は防止することができる。
【符号の説明】
【0034】
60 携帯電話
70 パーソナルコンピュータ
80 移動体通信網
90 インターネット
100 求人支援サービス提供システム
101 ウエブサーバ
103 データベースサーバ
105 データベース


【特許請求の範囲】
【請求項1】
求人情報を記憶可能な求人情報記憶手段と、
通信網を介して、求職者に対して、前記求人情報記憶手段に記憶されている前記求人情報を閲覧可能にする求人情報公開手段と、
前記通信網を介して、前記求職者から、応募依頼、求職者情報および下見希望日を受信可能な応募依頼受信手段と、
前記通信網を介して、求人事業者に、前記求職者情報および前記下見希望日を送信可能な応募情報送信手段と、
前記通信網を介して、前記求人事業者から、前記求職者情報に対する審査結果を受信可能な審査結果受信手段と、
前記通信網を介して、前記求職者に、前記審査結果を送信可能な審査結果送信手段と、を備え、
前記求職者情報は、求職者の氏名および連絡先を含まず、
前記審査結果送信手段は、前記審査結果が合格である場合に、前記審査結果と共に下見クーポンおよび面接希望日時情報を送信する、ことを特徴とする求人支援サービス提供システム。
【請求項2】
求職者情報を記憶可能な求職者情報記憶手段と、
前記通信網を介して、前記求人事業者に対して、前記求職者情報を閲覧可能にする求職者情報公開手段と、
前記通信網を介して、前記求人事業者から、面談申込を受信可能な面談申込受信手段と、
前記通信網を介して、前記求職者に、前記面談申込を送信可能な面談申込送信手段と、
前記通信網を介して、前記求職者から、前記面談申込に対する回答を受信可能な面談回答受信手段と、
前記通信網を介して、前記求人事業者に、前記面談回答が申込受諾である場合に、申込受諾である旨を送信する面談回答送信手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の求人支援サービス提供システム。
【請求項3】
求人情報記憶手段が求人情報を記憶するステップと、
通信網を介して、求職者に対して、前記求人情報を閲覧可能にする求人情報公開ステップと、
前記通信網を介して、前記求職者から、応募依頼、求職者情報および下見希望日を受信する応募依頼受信ステップと、
前記通信網を介して、前記求人事業者に、前記求職者情報および前記下見希望日を送信する応募情報送信ステップと、
前記通信網を介して、前記求人事業者から、前記求職者情報に対する審査結果を受信する審査結果受信ステップと、
前記通信網を介して、前記求職者に、前記審査結果を送信する審査結果送信ステップと、を備え、
前記求職者情報は、求職者の氏名および連絡先を含まず、
前記審査結果送信ステップでは、前記審査結果が合格である場合に、前記審査結果と共に下見クーポンおよび面接希望日時情報を送信する、ことを特徴とする求人支援サービス提供方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図1】
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【公開番号】特開2013−73278(P2013−73278A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209894(P2011−209894)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)