説明

汎用帳票の作成装置および作成プログラム

【課題】
データベースが完成する前又はデータベース作成作業と並行して帳票設計(作表条件の設計)又は作表条件の修正作業が可能な汎用帳票の作成装置及び作成プログラムを提供する。
【解決手段】
帳票設計又は作表条件の修正作業を、データベースの管理データ項目に依存させないで行うようにする。記憶装置30(作表条件ファイル302)に保存されている作表条件を読み込み、ディスプレイ等の表示装置10に表示させる作表条件読込手段5d1と、読み込んだ作表条件の情報を変更する作表条件変更手段5d2と、変更した作表条件を作表条件ファイル302に保存する作表条件保存手段5d3を備える。
【効果】
データベースの管理データ項目が確定しない前でも帳票設計又は作表条件の修正作業が可能となり、帳票設計の効率が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は汎用帳票の作成装置および作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、汎用帳票の作成装置として、特許文献1に記載のものがある。特許文献1には、構築されたデータベースをもとに、そのデータベースに属するテーブル一覧を表示装置に表示して、使用するテーブルを選択するテーブル選択手段と、選択したテーブルの項目とその属性を表示装置に表示しデータ抽出条件を指定する抽出条件指定手段と、帳票のレイアウトや項目の出力編集条件を指定する編集条件指定手段と、抽出条件と編集条件を記憶装置に保存する条件保存手段と、これら一連の操作で出力を指示する帳票出力指示手段と、先に指定したその作表条件と帳票保存先情報を出力する作表条件出力手段とを備えた汎用帳票の作成装置が開示されている。この汎用帳票の作成装置によれば、業務と直結した生データを使用して、利用者自身が自由なレイアウトで汎用帳票を作成でき、また、汎用帳票の作表条件や帳票保存先情報を利用者に提供でき、作成された帳票の保存場所管理を容易にできる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−280487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
帳票システムの運用開始前の設計・開発において、データベースの設計・開発と帳票の設計作業が同期しない場合や、帳票システムを長期的に運用する過程において、データベースの管理データ項目に対して追加や変更が必要となる場合がある。特許文献1による汎用帳票の作成装置では、データベースの管理データ項目に基づきデータの抽出条件の設定や帳票出力に使用する項目名を取得するため、データベースの管理データ項目に無い作表条件の設計や修正ができない。
【0005】
このような場合は、データベースが完成した後に、完成データベースの管理データ項目に基づいて帳票システムの設計を始めることになる。しかし、出力する帳票が多量の場合には、データベースが完成する前またはデータベース作成作業と並行して、帳票システム設計が完成していることが望ましい。
【0006】
さらに、従来の装置では、データベースの管理データ項目を修正した場合、修正後の管理データ項目と、データベースの管理データ項目の修正前に作成した作表条件における管理データ項目との間に不一致が生じるため、データベースの管理データ項目の読込処理段階でエラーとなり、以前に作成した作表条件に基づいて帳票出力や作表条件の修正ができない。このため、作表条件を初めから作り直す必要がある。
【0007】
本発明の目的は、データベースの管理データ項目が確定する前でも帳票設計(作表条件の設計)又は作表条件の修正作業が可能な汎用帳票の作成装置及び作成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明では、帳票設計又は作表条件の修正作業を、データベースの管理データ項目に依存させないで行うようにするものである。具体的には、本発明は、記憶装置(作表条件ファイル)に保存されている作表条件を読み込み、ディスプレイ等の表示装置に表示させる作表条件読込手段と、読み込んだ作表条件の情報を変更する作表条件変更手段と、変更した作表条件を作表条件ファイルに保存する作表条件保存手段とを備えたものである。
【0009】
なお、作表条件を新たに作成する場合には、作表条件読込手段で作表条件を読み込み作業なしに作表条件変更手段で作表条件を作成することになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、帳票設計又は作表条件の修正作業が、データベースの管理データ項目に依存することなく行えるため、データベースの管理データ項目が確定する前(データベースが完成する前又はデータベース作成作業と並行して)でも可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施例を示すブロック図である。
【0013】
汎用帳票の作表装置は、表示装置10,入力装置20,記憶装置30,処理装置40,出力装置50で構成される。記憶装置30には作表の元となるデータベース301,作表した条件を保存する作表条件ファイル302を備えており、また処理装置40にはテーブル選択手段401,抽出条件指定手段402,編集条件指定手段403,条件保存手段
404,帳票出力指示手段405,作表条件出力手段406,ドキュメント生成手段407を備えている。各手段の詳細は後述するが、テーブル選択手段401は、表示装置に表示された複数のテーブルから、入力装置からの指示に基づいてテーブルを選択する。抽出条件指定手段402は、選択されたテーブルに含まれ、表示装置に表示された管理データ項目から、入力装置からの指示に基づいて、管理データ項目の選択と該管理データ項目のデータの抽出条件を指定する。編集条件指定手段403は、抽出条件指定手段で指定された抽出条件でテーブルから抽出されたデータの作表形式の編集条件を、入力装置からの入力指示に基づいて指定する。条件保存手段404は、指定された抽出条件と編集条件を作表条件として記憶装置に保存する。帳票出力指示手段405は、入力装置からの指示に基づいて、抽出条件指定手段及び編集条件指定手段で作成された作表条件又は記憶装置に保存された作表条件に従った作表形式で出力装置にデータを帳票出力するように指示する。作表条件出力手段406は、入力装置からの指示に基づいて、抽出条件指定手段及び編集条件指定手段で作成された作表条件又は記憶装置に保存された作表条件を、入力装置の指示に基づいて出力装置から作表条件表として出力させる(この作表条件出力手段は必ずしも必要ではないが、作業効率向上や作表条件確認のために備えた方が好ましい。)。
【0014】
ドキュメント生成手段407は、図5に示すように作表条件読込手段5d1,作表条件変更手段5d2,作表条件保存手段5d3,ドキュメント出力手段5d4を備えている。作表条件読込手段5d1は、記憶装置に記憶された作表条件を、入力装置の指示に基づいて読み込み、表示装置に表示させる。作表条件変更手段5d2は、読み込まれた作表条件について、入力装置からの指示に基づいてテーブルに含まれている管理データ項目に制約を受けずに変更を加える。作表条件保存手段5d3は、作表条件変更手段で変更が加えられた変更後の作表条件を記憶装置に保存する。ドキュメント出力手段5d4は、記憶装置に保存された作表条件を、入力装置の指示に基づいて出力装置からドキュメントとして出力させる。
【0015】
以下、図2(a)のデータベース301の内の営業受注データ2a1を具体例として図2(b)を用いて、各手段の処理内容を具体的に説明する。
【0016】
データベース301は、図2(a)に示すような営業受注データ2a1,製品マスタ
2a2,顧客マスタ2a3等のテーブル群で構成される。図2(b)は営業受注データ
2a1の内容を示し、営業担当コード,営業担当者名,注文主名,受注NO,手配部門名,製品名,手配金額で構成されているものとする。
【0017】
まず、入力装置20からテーブル選択手段401により、テーブル選択手段の画面を図6に示し、業務分類6aで営業関係を選択すると、テーブル名称6bの項目内容を表示する。ここで、作表するための基礎となる営業受注データを選択する。続いて、抽出条件指定手段の画面(図7)が表示され、抽出条件指定手段402により、データ名7a,データ項目7b(管理データ項目)の内容を表示し、ここでは営業担当コードを選択し、演算子,条件値1,条件値2を抽出条件設定7cのように設定する。次に、編集条件指定手段403により汎用帳票の出力フォーマットを指定する。編集条件指定手段の画面(図8)おいて、ブレイク項目8c,明細項目8dに設定できる項目は、営業受注データ2a1に定義されているデータ項目8bからのみ選択できる。すなわち、データ項目8bにない項目は選択できない。また、編集条件指定手段403により、図3に示す汎用帳票501の帳票レイアウトを編集する。編集は印字用紙設定,ヘッダ部編集,フッタ部編集,明細部の項目配置やソート順,合計方法指定,改頁/改行指定をする。印字用紙設定はA4サイズ,縦向きと指定したものとする。また、ヘッダ部編集はタイトルを営業受注一覧表としヘッダ中央へ、処理日付をヘッダ右へ指定したものとする。
【0018】
このように、編集条件指定手段403が印字設定処理機能を有しているため、設定した帳票レイアウト内容を作表条件ファイルに登録しておけば、一度設定した帳票レイアウト内容は、この作表条件ファイルから出力する限り、表計算ソフトウエア(たとえばマイクロソフトエクセル(Excel ))側での帳票レイアウト設定が不要となる。
【0019】
次に、明細部編集は見出し部に営業担当コード,営業担当者名,注文主名,受注NO,手配部門名,製品名,手配金額を指定,ブレイク条件つまり同じデータ内容であれば後続のデータを空白とする条件として営業担当者ード,営業担当者名を、ソート順を営業担当コード,営業担当者名,注文主名を昇順に、営業担当コード毎に手配金額の合計を求めて、合計行出力後の改頁はしないものとして指定したものとする。フッタ部編集はページ/総ページの形でフッタ中央へ、作成した帳票の保存場所をフッタ右へ指定したものとする。
【0020】
以上の指定を終えて入力装置20より処理の開始を指示すると、条件保存手段404が保存名と保存場所を要求する。そして、任意の名称,任意の保存場所を指定することにより、先に指定したこれら抽出条件,編集条件を作表条件ファイル302へ保存する。保存が完了すると帳票出力指示手段405と作表条件出力手段406により、汎用帳票501と作表条件表502がセットで出力される。なお、作表条件表502は出力の要否を選択できる。
【0021】
汎用帳票501と作表条件表502の具体例を図3と図4にそれぞれ示す。前述の指定した条件で出力される項目を汎用帳票501,作表条件表502とを対応させてそれぞれ順を追って説明する。
【0022】
印刷用紙設定では用紙サイズ3g,4g、用紙の向き3h,4hに示すよう印刷用紙はA4縦向きで出力される。
【0023】
対象データは抽出条件4bに示すように、営業担当コード3bが01から10の範囲で抽出されたものが出力対象となっている。
【0024】
ヘッダ部はヘッダ中央4iが示すようタイトル3iに営業受注一覧表の文字がヘッダ中央へ、ヘッダ右4jが示すようヘッダ右に処理日付3jが出力される。
【0025】
次に明細部はブレイク項目4d1,表示項目4dが示すよう表示項目3dの行に営業担当コード,営業担当者名,注文主名,受注NO,手配部門名,製品名,手配金額の文字が、合計は合計の表示4eが示すよう、手配金額合計3eに手配金額の合計が出力される。また合計欄の表示4cが示すように、合計の文字3cが営業担当コード列に出力される。また営業担当者コード,営業担当者名は同じデータ内容なのでブレイク項目4d1に示すよう、営業担当コード列3f,営業担当者名列3lは後続のデータが空白で出力される。さらにソート順はブレイク項目4f1,その他ソート項目4f2に示すように営業担当者コード,営業担当者名,注文主名がそれぞれ昇順となっており、明細行は営業担当コード列3f,営業担当者名列3l,注文主名列3mの昇順で出力される。
【0026】
フッタ部はフッタ中央4kに示すようページ/総ページの形でフッタ中央3kへ、作成した帳票の保存場所はExcel (表計算ソフトウエアである、ここではマイクロソフトエクセル)保存先4a1,フッタ右4a2に示すようフッタ右3aへ出力される。
【0027】
以上、図2(a)の営業受注データ2a1をもとに、図3の汎用帳票501,図4の作表条件表502を出力させる場合を詳細に説明したが、保存した作表条件ファイル302を呼び出して抽出条件、及び編集条件を一部手直しして再実行することができる。
【0028】
データベース管理データ項目より条件設定や帳票出力に使用する項目名を取得するため、従来は、データベースの管理データ項目変更前に作表条件の設計や修正ができない、またデータベースの管理データ項目を先に修正した場合についても、作表条件とデータベースの管理データ項目に不一致が発生するため、作表条件を再利用するための読込処理でエラーとなり、帳票出力や作表条件の修正ができなかったが、本発明では次に具体的に説明するドキュメント生成手段407により、帳票出力や作表条件の修正が可能となる。
【0029】
ドキュメント生成手段407の各手段の処理を図5にて詳細に説明する。
【0030】
利用者は条件保存手段404で保存した作表条件ファイル302の一覧を入力装置20から作表条件読込手段5d1により表示装置10に呼び出し、作表条件変更手段5d2またはドキュメント出力手段5d4に渡す作表条件ファイルを選択する。ドキュメント出力手段5d4に渡す作表条件ファイルは複数選択することが可能である。作表条件ファイルを選択後、入力装置20により作表条件変更手段5d2かドキュメント出力手段5d4のどちらの処理へ進むか選択を行う。
【0031】
作表条件変更手段5d2では作表条件読込手段5d1で呼び出し選択された作表条件ファイルの全ての内容を、利用者が分かりやすい内容に編集を行い、表示装置10に表示する。表示装置10に表示された内容は帳票設計内容を確認するための検索画面としての利用もできる。利用者は入力装置20より作表条件ファイルの内容変更を行う。入力内容に関してはデータベース項目の存在に関係無く変更することができる。
【0032】
作表条件保存手段5d3では作表条件変更手段5d2で変更を行った作表条件ファイルを、作表条件ファイル302に格納する。格納に際しては、呼び出した作表条件ファイル名称とは別名称での保存も可能で、このように、複数の作表条件ファイルを作成することができる。
【0033】
ドキュメント出力手段5d4では作表条件読込手段5d1で呼び出し、選択された作表条件ファイルをもとにドキュメント503を出力する。出力先は入力装置20により任意に指定でき、作表条件読込手段5d1において複数のファイルが選択されている場合、一括出力することができる。従来の帳票出力機能では、作表条件ファイルから一つのファイルしか選択できないため、帳票システムの運用開始前及び運用途上の新規作成,追加や変更の作表条件表を確認する場合、一つのファイルを選択し作表条件表出力して、また一つのファイルを選択し出力するという操作を繰り返さなければ確認できなかった。そのため、非常に効率が悪かった。しかし、本実施例では、複数のファイルを複数選択でき、一括出力することが可能となり、新規作成,追加や変更の作表条件表を確認するための効率向上が図られる。尚、ドキュメント503に出力される内容及びフォーマットは作表条件表502に同じである。
【0034】
次に、データベース管理データ項目より条件設定や帳票出力に使用する項目名を取得するため、データベースの管理データ項目変更前に作表条件の設計や修正ができない、また、データベースの管理データ項目を先に修正した場合についても、作表条件とデータベースの管理データ項目に不一致が発生するため、作表条件を再利用するための読込処理でエラーとなり、帳票出力や作表条件の修正ができないという問題に対する本発明の具体的対策を説明する。
【0035】
図7のデータ項目7bと図8のデータ項目8bは図2(b)の営業受注データの内容例に定義されている項目内容である。
【0036】
ここで、図2(a)の営業受注データ2a1のデータベース管理データ項目に新たに手配年月日を追加することになり、データベースの項目定義への手配年月日の追加前に、帳票定義をあらかじめ先行して修正することを想定した場合、特許文献1の従来技術では、抽出条件指定手段の画面(図7)の通りで、抽出条件設定7cに条件を設定できる項目は、営業受注データ2a1に定義されている項目を表示しているデータ項目7bのみ選択できる。同様に編集条件指定手段の画面(図8)のブレイク項目8c,明細項目8dに設定できる項目は、営業受注データ2a1に定義されている項目を表示しているデータ項目
8bのみ選択できる。そのため、まだデータベース管理データ項目に追加されていない手配年月日を設定することができない。
【0037】
また、図7,図8の画面の設定内容を条件保存手段404で作表条件ファイル302に保存し、その後に、営業受注データ2a1のデータベース管理データ項目より営業担当コードが削除されたことを想定した場合、保存した作表条件ファイルを呼び出して抽出条件,編集条件を画面表示しようとしても、抽出条件設定7c及びブレイク項目8cで使用している営業担当コードが、営業受注データ2a1のデータベース管理データ項目に存在しないため整合性が保たれないと判断し、作表条件ファイル302の読込エラーとなり、これ以上先に進むことができなくなる。
【0038】
そこで、このような問題を解決する為に、図9の作表条件変更手段の画面を追加機能として設けている。図7,図8は、データベース管理データ項目との完全一致を前提としているが、図9の作表条件変更手段の画面ではデータベースとの整合性チェックを一切行わず、データ名9a,帳票名9b,データ保存先9c,抽出条件設定9d,ブレイク項目
9e,明細項目9fの内容全てが入力装置20からの直接入力となっており、営業受注データ2a1のデータベース管理データ項目に存在しない手配年月日でも直接入力可能となっている。
【0039】
また、図7,図8の画面の設定内容を条件保存手段404で作表条件ファイル302に保存され、その後に、営業受注データ2a1のデータベース管理データ項目より営業担当コードが削除された場合でも、データベースとの整合性チェックを行っていない為、作表条件ファイル302を作表条件変更手段の画面(図9)に再読込し、不要となった営業担当コードを削除後、新たな条件で再登録することが可能である。
【0040】
これらのことにより本発明では、データベースの管理データ項目に依存しない設計や修正を可能にすることにより、データベース設計前に帳票設計や修正の作業が可能となる。
【0041】
次に作表条件ファイルの内容と、作表条件変更手段,ドキュメント出力の関係を説明する。
【0042】
条件保存手段404で作表条件ファイル302に保存した作表条件ファイル内容の例を図10に示す。作表条件ファイルの内容(図10)の出力情報10aは、作表条件変更手段5d2すなわち作表条件変更手段の画面(図9)のデータ名9a,帳票名9b,データ保存先9cに対応しており、同様に抽出10bは抽出条件設定9d、ブレイク10cはブレイク項目9e、明細10dは明細項目9f、その他図への記載はないが、ソート設定,印刷設定などすべての内容で作表条件ファイルと作表条件変更手段の画面内容は対応付けされている。
【0043】
同じく作表条件ファイルの内容(図10)の出力情報10aは、ドキュメント503すなわち図4において、基本情報4pに対応しており、同様に抽出10bは抽出条件4q、ブレイク10cはブレイク項目4r、明細10dは明細項目4s、印刷10eはExcel
(表計算ソフトウエアである、ここではマイクロソフトエクセル)印刷設定4u、その他図への記載は省略したが、ソート設定などすべての内容で作表条件ファイルとドキュメント出力内容は対応付けされている。
【0044】
以上より、利用者が分かり易い専用のフォーマットで直接作表条件ファイルの内容を正確に修正でき、作表条件内容から作表条件表を直接ドキュメント出力できるため、メンテナンスの向上が図られ、従来に比べ信頼性及び保守性の点でも優れている。
【0045】
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、適用業種にとらわれることなく、設備または、基礎データの規模によりテーブルの種類,テーブル数,項目数,データ件数を増やすことができるなど、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【0046】
また、上述の実施例では、汎用帳票の作成装置として説明したが、汎用帳票の作成装置における処理装置を上述の実施例の各手段として機能させるためのプログラムとして、既存の作成装置に適用させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の動作を説明するためのデータベース構成、および営業受注データの具体例を示す説明図である。
【図3】本実施例の帳票出力指示手段により出力された帳票を示す説明図である。
【図4】本実施例の作表条件出力手段により出力された作表条件表を示す説明図である。
【図5】ドキュメント生成手段407の各手段の処理詳細を示す説明図である
【図6】本実施例のテーブル選択手段の画面内容および設定方法を示す説明図である。
【図7】抽出条件指定手段402の画面内容・設定方法を示す説明図である。
【図8】編集条件指定手段403の画面内容・設定方法を示す説明図である。
【図9】作表条件変更手段5d2の画面内容・設定方法を示す説明図である。
【図10】本実施例のテーブル選択手段の画面内容および設定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
【0048】
10…表示装置、20…入力装置、30…記憶装置、301…データベース、302…作表条件ファイル、40…処理装置、401…テーブル選択手段、402…抽出条件指定手段、403…編集条件指定手段、404…条件保存手段、405…帳票出力指示手段、406…作表条件出力手段、407…ドキュメント生成手段、50…出力装置、501…汎用帳票、502…作表条件表、503…ドキュメント、2a1…営業受注データ、2a2…製品マスタ、2a3…顧客マスタ、3a,4a2…フッタ右、3b…営業担当コード、3c…合計の文字、3d,4d…表示項目、3e…手配金額合計、3f…営業担当コード列、3g,4g…用紙サイズ、3h,4h…向き、3i…タイトル、3j…処理日付、
3k,4k…フッタ中央、3l…営業担当者名列、3m…注文主名列、4a1…Excel
(表計算ソフトウエアである、ここではマイクロソフトエクセル)保存先、4b…抽出条件、4c…合計欄の表示、4e…合計の表示、4d1,4f1,4r,8c,9e…ブレイク項目、4f2…その他ソート項目、4i…ヘッダ中央、4j…ヘッダ右、4p…基本情報、4q…抽出条件、4s,8d,9f…明細項目、4t…ソート、4u…Excel (表計算ソフトウエアである、ここではマイクロソフトエクセル)印刷設定、5d1…作表条件読込手段、5d2…作表条件変更手段、5d3…作表条件保存手段、5d4…ドキュメント出力手段、6a…業務分類、6b…テーブル名称、7a,9a…データ名、7b,
8b…データ項目、7c…抽出条件設定、8a,9b…帳票名、9c…データ保存先、
9d…抽出条件設定、10a…出力情報、10b…抽出、10c…ブレイク、10d…明細、10e…印刷。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、入力装置と、処理装置と、記憶装置と、出力装置を有し、前記記憶装置における複数のテーブルを記憶するデータベースからテーブルを選択して、該テーブルに含まれるデータに基づいて帳票出力するようにした汎用帳票の作成装置であって、
前記処理装置は、
前記表示装置に表示された前記複数のテーブルから、前記入力装置からの指示に基づいてテーブルを選択するテーブル選択手段と、
前記選択されたテーブルに含まれ、前記表示装置に表示された管理データ項目から、前記入力装置からの指示に基づいて、管理データ項目の選択と該管理データ項目のデータの抽出条件を指定する抽出条件指定手段と、
前記抽出条件指定手段で指定された抽出条件で前記テーブルから抽出されたデータの作表形式の編集条件を、前記入力装置からの入力指示に基づいて指定する編集条件指定手段と、
前記指定された抽出条件と編集条件を作表条件として前記記憶装置に保存する条件保存手段と、
前記入力装置からの指示に基づいて、前記抽出条件指定手段及び前記編集条件指定手段で作成された前記作表条件又は前記記憶装置に保存された前記作表条件に従った作表形式で前記出力装置にデータを帳票出力するように指示する帳票出力指示手段と、
前記記憶装置に記憶された前記作表条件を、前記入力装置の指示に基づいて読み込み、前記表示装置に表示させる作表条件読込手段と、
前記読み込まれた作表条件について、前記入力装置からの指示に基づいて前記テーブルに含まれている管理データ項目に制約を受けずに変更を加える作表条件変更手段と、
前記作表条件変更手段で変更が加えられた変更後の作表条件を前記記憶装置に保存する作表条件保存手段とを有する汎用帳票の作成装置。
【請求項2】
請求項1において、前記記憶装置に保存された前記作表条件を、前記入力装置の指示に基づいて前記出力装置からドキュメントとして出力させるドキュメント出力手段を有する汎用帳票の作成装置。
【請求項3】
表示装置と、入力装置と、処理装置と、記憶装置と、出力装置を有し、前記記憶装置における複数のテーブルを記憶するデータベースからテーブルを選択して、該テーブルに含まれるデータに基づいて帳票出力するようにした汎用帳票の作成装置で実行される汎用帳票の作成プログラムであって、
前記処理装置を、
前記表示装置に表示された前記複数のテーブルから、前記入力装置からの指示に基づいてテーブルを選択するテーブル選択手段と、
前記選択されたテーブルに含まれ、前記表示装置に表示された管理データ項目から、前記入力装置からの指示に基づいて、管理データ項目の選択と該管理データ項目のデータの抽出条件を指定する抽出条件指定手段と、
前記抽出条件指定手段で指定された抽出条件で前記テーブルから抽出されたデータの作表形式の編集条件を、前記入力装置からの入力指示に基づいて指定する編集条件指定手段と、
前記指定された抽出条件と編集条件を作表条件として前記記憶装置に保存する条件保存手段と、
前記入力装置からの指示に基づいて、前記抽出条件指定手段及び前記編集条件指定手段で作成された前記作表条件又は前記記憶装置に保存された前記作表条件に従った作表形式で前記出力装置にデータを帳票出力するように指示する帳票出力指示手段と、
前記記憶装置に記憶された前記作表条件を、前記入力装置の指示に基づいて読み込み、前記表示装置に表示させる作表条件読込手段と、
前記読み込まれた作表条件について、前記入力装置からの指示に基づいて前記テーブルに含まれている管理データ項目に制約を受けずに変更を加える作表条件変更手段と、
前記作表条件変更手段で変更が加えられた変更後の作表条件を前記記憶装置に保存する作表条件保存手段として機能させる汎用帳票の作成プログラム。
【請求項4】
請求項3において、前記処理装置を、前記入力装置の指示に基づいて前記記憶装置に保存された前記作表条件を前記出力装置からドキュメントとして出力させるドキュメント出力手段として機能させる汎用帳票の作成プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−146450(P2006−146450A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333840(P2004−333840)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(390023928)日立エンジニアリング株式会社 (134)