説明

汎細胞表面レセプター特異的な治療薬

汎細胞表面レセプター特異的な治療薬、これらの調製方法およびこれらを用いる処置方法が提供される。とりわけ、汎細胞表面レセプター特異的な治療薬は、少なくとも2つの異なるHERレセプターリガンドと相互作用するか、そして/または、2以上のHER細胞表面レセプターと二量体化もしくは相互作用する、汎HER特異的治療薬である。これらの特性によって、この治療薬は、少なくとも2つの細胞表面レセプターの活性を調節し、そして、治療目的に有用となる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
多量体であって、以下:
a)以下:
i)多量体化ドメインに対し直接的もしくはリンカーを介して間接的に連結された、HER1レセプターに由来する全長細胞外ドメイン(ECD)を含むキメラポリペプチド、または
ii)多量体化ドメインに対し直接的もしくはリンカーを介して間接的に連結された、HER1、HER2、HER3またはHER4レセプターに由来する細胞外ドメイン(ECD)の全長より短い部分を含むキメラポリペプチドであって、該ECDは、少なくとも、該レセプターのリガンドに結合するために十分なサブドメインIおよび/もしくはIIIの部分と、細胞表面レセプターと二量体化するのに十分なサブドメインIIの部分を含めたECDの十分な部分とを含み、該キメラポリペプチドにおける該ECDがHER2レセプターに由来するものではない場合には、該ECDはまた、細胞表面レセプターとの二量体化を達成するために十分なサブドメインIVのモジュール2〜5の部分もしくは全体を含めたドメインIVの全体もしくは一部分も含む、キメラポリペプチド
のいずれかから選択される第一のキメラポリペプチドと;
b)多量体化ドメインに対して直接的もしくはリンカーを介して間接的に連結され、かつ、少なくとも、リガンドに結合するため、および/もしくは、細胞表面レセプターと二量体化するために十分な細胞表面タンパク質のECDの部分を含む、第二のキメラポリペプチドと
を含み、該第一のキメラポリペプチドおよび該第二のキメラポリペプチドにおける該多量体化ドメインは、相補的であるかまたは同じであり、ただし、該第一のキメラポリペプチドが全長HER1 ECDである場合、該第二のキメラポリペプチドは、HER2に由来するECDを含まないか、または、含む場合には、該HER2 ECDが全長より短くかつ、該レセプターの二量体化に十分な部分が、二量体化を達成するために十分なドメインIVの部分を含み、それにより:
該キメラポリペプチドが多量体を形成し;そして
結果として生じる該多量体が、該第一のキメラポリペプチドもしくはそのホモ二量体と比べて追加されたリガンドに対して結合するか、そして/または、該第一のキメラポリペプチドもしくはそのホモ二量体よりも多くの細胞表面レセプターと二量体化する、
多量体。
【請求項2】
前記第一のキメラポリペプチドおよび前記第二のキメラポリペプチドの一方もしくは両方のECDが、ハイブリッドECDであり、該ハイブリッドECDが、少なくとも2つの異なる細胞表面レセプターのECDに由来するサブドメインを含む、請求項1に記載の多量体。
【請求項3】
前記第一のキメラポリペプチドが、HER2、HER3またはHER4の全長より短いECDを含む、請求項1に記載の多量体。
【請求項4】
前記第一のキメラポリペプチドが、HER3またはHER4の全長より短いECDを含む、請求項1に記載の多量体。
【請求項5】
ヘテロ多量体である請求項1に記載の多量体であって、前記第二のキメラポリペプチドのECD部分が、HER1に由来する異なる細胞表面レセプターに由来する、多量体。
【請求項6】
前記第二のキメラポリペプチドにおけるECDが、HER3またはHER4に由来するものである、請求項5に記載の多量体。
【請求項7】
前記第二のキメラポリペプチドにおけるECDドメインが、全長ECDを含む、請求項1〜6のいずれかに記載の多量体。
【請求項8】
前記第二のキメラポリペプチドのECDドメインが、少なくとも、そのリガンドに結合するため、および、細胞表面レセプターと二量体化するために十分な、サブドメインI、IIおよびIIIの部分を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の多量体。
【請求項9】
前記第二のキメラポリペプチドが、全長より短いECDを含み、かつ、そのリガンドに結合するために十分なドメインIおよびIIIの部分を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の多量体。
【請求項10】
前記第二のキメラポリペプチドが、全長より短いECDを含み、かつ、細胞表面レセプターと二量体化するために十分なECDの部分を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の多量体。
【請求項11】
前記多量体化ドメインが、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔、の中から選択される、請求項1〜10のいずれかに記載の多量体。
【請求項12】
前記多量体化ドメインが、Fcドメイン、または、多量体化を達成するその改変体である、請求項1〜10のいずれかに記載の多量体。
【請求項13】
前記Fcドメインが、IgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項12に記載の多量体。
【請求項14】
前記細胞表面レセプターが、前記多量体のECDまたは該ECDのサブドメインに対して同系のレセプターである、請求項1〜13のいずれかに記載の多量体。
【請求項15】
前記第二のキメラポリペプチドのECDが、HER2、HER3、HER4、IGF1−R、VEGFR、FGFR、TNFR、PDGFR、MET、Tie、RAGE、EPHレセプターおよびT細胞レセプターの中から選択される、請求項1〜13および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項16】
前記第二のキメラポリペプチドのECDが、VEGFR1、FGFR2、FGFR4、IGF1−RおよびTie1の中から選択される、請求項15に記載の多量体。
【請求項17】
前記第二のキメラポリペプチドのECDが、前記多量体化ドメインに連結されたイントロン融合タンパク質である、請求項2〜16のいずれかに記載の多量体。
【請求項18】
前記第二のECDが、全長のHER2、HER3もしくはHER4、または、細胞表面レセプターとのレセプターの二量体化および/もしくは、細胞表面レセプターに対するリガンドとの結合に十分なその一部分である、請求項2〜16のいずれかに記載の多量体。
【請求項19】
前記第二のECDが、HER1以外のレセプターチロシンキナーゼに由来するものである、請求項2〜17のいずれかに記載の多量体。
【請求項20】
少なくとも3個、4個、5個、6個または7個の異なるリガンドに結合する、請求項2〜19、105、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項21】
前記リガンドが、EGF、TGF−α、アンフィレグリン、HB−EGF、β−セルリン、エピレグリン、および、HER1以外の細胞表面レセプターのECDに結合するさらなるリガンドの中から選択される、請求項20に記載の多量体。
【請求項22】
前記さらなるリガンドが、ニューレグリン−1、ニューレグリン−2、ニューレグリン−3およびニューレグリン−4の中から選択される、請求項21に記載の多量体。
【請求項23】
請求項1に記載の多量体であって、以下:
前記第一のキメラポリペプチドが、i)HER1に由来する全長ECD、または、ii)リガンドへの結合および/もしくは二量体化に十分な該ECDの部分のいずれかを含み;そして、
前記第二のキメラポリペプチドが、リガンドへの結合および/もしくは二量体化に十分な、HER3もしくはHER4のECDの全体もしくは一部分を含む、
多量体。
【請求項24】
請求項1〜23、105、106および117〜126のいずれかに記載の多量体であって、前記キメラポリペプチドの各々における多量体化ドメインが、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに、安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択され、それによって、該キメラポリペプチドが、背中合わせの立体配置で相互作用し、それによって、該キメラポリペプチドの両方のECDが、細胞表面レセプターとの二量体化に利用可能である、多量体。
【請求項25】
前記多量体化ドメインがFcドメインである、請求項23または24に記載の多量体。
【請求項26】
前記Fcドメインが、IgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項25に記載の多量体。
【請求項27】
少なくとも2つのキメラポリペプチドを含む、請求項1、7〜14、106および117〜122のいずれかに記載の多量体であって、以下:
前記第一のキメラポリペプチドが、HER1のECDの全体または一部分を含み;そして
前記第二のキメラポリペプチドが、HER3またはHER4のECDの全体または一部分を含む、
多量体。
【請求項28】
構成要素であるキメラポリペプチドが、融合ポリペプチドである、請求項1〜27、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項29】
キメラポリペプチドa)およびb)は融合ポリペプチドである、請求項1〜27、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項30】
構成要素であるキメラポリペプチドが、化学結合により形成される、請求項1〜27、106および116〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項31】
キメラポリペプチドa)およびb)が、化学結合により形成される、請求項1〜27、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項32】
少なくとも1つのキメラポリペプチドの前記多量体化ドメインが、ECDに直接連結される、請求項1〜31、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項33】
少なくとも1つのキメラポリペプチドの多量体化ドメインが、リンカーを介してECDに連結される、請求項1〜31、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項34】
前記構成要素であるキメラポリペプチド全ての多量体化ドメインが、それぞれのECDに直接連結される、請求項32に記載の多量体。
【請求項35】
前記構成要素であるキメラポリペプチド全ての多量体化ドメインが、リンカーを介してそれぞれのECDに連結される、請求項33に記載の多量体。
【請求項36】
前記リンカーが、化学リンカーまたはポリペプチドリンカーである、請求項33または35に記載の多量体。
【請求項37】
ヘテロ二量体である、請求項1〜36、105、106および117〜126のいずれかに記載の多量体。
【請求項38】
ヘテロ二量体である請求項1〜37、105、106および117〜126のいずれかに記載の多量体であって、該ヘテロ二量体は、前記構成要素であるキメラポリペプチドを背中合わせの立体配置で含み、それによって、各キメラポリペプチドにおけるECDが、細胞表面レセプターとの二量体化に利用可能である、多量体。
【請求項39】
ヘテロ多量体であって、以下:
1つのHERレセプターに由来する細胞外ドメイン(ECD);および
第二のレセプターに由来するECD
を含み、ここで:
該ECDの少なくとも1つが、HER ECDであり、かつ、サブドメインI、IIおよびIII、ならびに、サブドメインIVの一部分を含むが、サブドメインIVの全体は含まず;
サブドメインIVは少なくともモジュール1を含み;そして
該ECDは各々異なる、
ヘテロ多量体。
【請求項40】
前記第二のECDが細胞表面レセプターに由来する、請求項39および127〜134のいずれかに記載のヘテロ多量体。
【請求項41】
一方のHERがHER1であり、かつ、もう一方のHERがHER3またはHER4である、請求項39および127〜134のいずれかに記載のヘテロ多量体。
【請求項42】
請求項39、104および127〜134のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、該ヘテロ多量体における少なくとも1つのECDの二量体化ドメインが、細胞表面レセプターとの二量体化に利用可能である、ヘテロ多量体。
【請求項43】
請求項39〜42および127〜134のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、各ECDが、多量体化ドメインに対し直接的もしくはリンカーを介して連結され、それにより、少なくとも2つのECDの多量体化ドメインが相互作用して該ヘテロ多量体を形成する、ヘテロ多量体。
【請求項44】
前記多量体化ドメインが、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択される、請求項43に記載のヘテロ多量体。
【請求項45】
前記多量体化ドメインがFcドメインである、請求項43または44に記載のヘテロ多量体。
【請求項46】
前記Fcドメインが、IgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項45に記載の多量体。
【請求項47】
請求項40および42〜46のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、前記細胞表面レセプターが、該ヘテロ多量体のECDまたは該ECDのサブドメインに対して同系のレセプターである、ヘテロ多量体。
【請求項48】
前記第二のECDは、HER2、HER3、HER4、IGF1−R、VEGFR、FGFR、TNFR、PDGFR、MET、Tie、RAGE、EPHレセプターおよびT細胞レセプターの中から選択されるレセプターに由来する、請求項38〜47のいずれかに記載のヘテロ多量体。
【請求項49】
前記ECDが、VEGFR1、FGFR2、FGFR4、IGFR1およびTie1の中から選択される、請求項48に記載のヘテロ多量体。
【請求項50】
ハイブリッド細胞外ドメイン(ECD)であって、
1つ以上の細胞表面レセプターのECDの少なくともドメインI、IIおよびIIIの全体もしくは一部分
を含み、
該ドメインのうち少なくとも2つは、異なる細胞表面レセプターのECDに由来し;
該ハイブリッドECDは、該ハイブリッドECDが多量体化ドメインに対して連結されるときに、細胞表面レセプターの1以上のECDに由来するドメインIもしくはIIIの、リガンドへの結合に十分な部分と、ドメインIIの十分な部分を含む、細胞表面レセプターのECDの、細胞表面レセプターとの二量体化に十分な部分と、を含む、
ハイブリッドECD。
【請求項51】
前記細胞表面レセプターが、HERファミリーのメンバーである、請求項50に記載のハイブリッドECD。
【請求項52】
ドメインIがHER1に由来し、ドメインIIがHER2に由来し、そして、ドメインIIIがHER3に由来する、請求項50に記載のハイブリッドECD。
【請求項53】
多量体化ドメインに対し、直接的またはリンカーを介して連結された、請求項50〜52および135〜142のいずれかに記載のハイブリッドECDを含む、キメラポリペプチド。
【請求項54】
請求項53に記載のキメラポリペプチドであって、前記多量体化ドメインが、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択される、キメラポリペプチド。
【請求項55】
前記多量体化ドメインがFcドメインである、請求項53または54に記載のキメラポリペプチド。
【請求項56】
前記Fcドメインが、IgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項55に記載のキメラポリペプチド。
【請求項57】
請求項50〜56および147〜142のいずれかに記載のキメラポリペプチドを少なくとも2つ含む、多量体。
【請求項58】
以下:
HER1レセプターに由来する細胞外ドメイン(ECD)の全体もしくは一部分;および
HER3もしくはHER4レセプターに由来するECDの全体もしくは一部分
を含むヘテロ多量体であって、該一部分は、少なくともサブドメインI、IIおよびIIIを含む、ヘテロ多量体。
【請求項59】
請求項1〜49、50〜53、58、96、102〜106および143〜150のいずれかに記載のヘテロ多量体における少なくとも1つのキメラポリペプチドをコードする核酸配列、請求項95、97、98、99、101、127〜134、151および152のいずれかに記載のキメラポリペプチドをコードする核酸配列、または、このようなキメラポリペプチドを含むヘテロ多量体をコードする核酸配列、あるいは、請求項50〜52および137〜142のいずれかに記載のハイブリッドECDをコードする核酸配列、を含む、核酸分子。
【請求項60】
請求項59に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項61】
請求項59に記載の核酸分子、または、請求項60に記載のベクターを含む、単離細胞。
【請求項62】
請求項1〜58、95〜99、101、102、104、105、106および117〜152のいずれかに記載の多量体、ヘテロ多量体キメラポリペプチド、もしくはポリペプチド、または、請求項59に記載の核酸分子、または、請求項61に記載の細胞を含む、薬学的組成物。
【請求項63】
単回投薬の投与のために処方された、請求項59に記載の薬学的組成物。
【請求項64】
局部投与、局所投与または全身投与のために処方された、薬学的組成物。
【請求項65】
癌、炎症性疾患、新脈管形成疾患または過増殖性疾患を処置する方法であって、請求項62〜64のいずれかに記載の薬学的組成物の治療上有効な量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項66】
前記癌が、膵臓癌、胃癌、頭頚部癌、子宮頸部癌、肺癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、前立腺癌、食道癌、卵巣癌、子宮癌、神経膠腫、膀胱癌、腎臓癌または乳癌である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記疾患が増殖性疾患である、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記増殖性疾患が、平滑筋細胞の増殖および/もしくは遊走を伴うか、または、前眼部の疾患であるか、または、糖尿病性網膜症もしくは乾癬である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記疾患が、再狭窄、眼障害、狭窄、アテローム性動脈硬化症、血管肥厚による高血圧、膀胱疾患および閉塞性気道疾患である、請求項65に記載の方法。
【請求項70】
癌を処置する方法であって、請求項62〜64のいずれかに記載の薬学的組成物と、別の抗癌剤とを投与する工程を包含する、方法。
【請求項71】
前記抗癌剤が、放射線療法および/または化学療法剤である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記抗癌剤が、チロシンキナーゼインヒビターまたは抗体である、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記抗癌剤が、キナゾリンキナーゼインヒビター、アンチセンスRNA分子もしくはsiRNA分子もしくは他の二本鎖RNA分子、または、HERレセプターと相互作用する抗体、または、放射性核種もしくは細胞毒に結合された抗体である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記抗癌剤が、Gefitinib、Tykerb、Panitumumab、Eroltinib、Cetuximab、Trastuzimab、Imatinib、白金錯体、またはヌクレオシドアナログである、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
HERレセプター媒介性の疾患の処置方法であって、以下:
該疾患を持つ被験体を検査して、どのHERレセプターが発現されているか、もしくは、過剰発現されているかを同定する工程;および
この結果に基づいて、少なくとも2つのHERレセプターを標的とする多量体を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項76】
前記疾患が癌である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記癌が、膵臓癌、胃癌、頭頚部癌、子宮頸部癌、肺癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、前立腺癌、食道癌、卵巣癌、子宮癌、神経膠腫、膀胱癌、腎臓癌または乳癌である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
リガンド結合のための標的ポリペプチドである、以下:
CSQFLRGQECVEECRVLQGLPREYVNARHCLPCHPECQPQNGSVTCFGPEADQCVACAHYKDPPF(配列番号405);
【数5】

および
【数6】

ならびに、配列番号54〜61の中から選択される、ポリペプチド。
【請求項79】
HERレセプターと相互作用する候補分子を同定するための方法であって、
a)二量体化、リガンド結合および/または係留のいずれかに関与するドメインIIとIVまたはドメインIとIIIにおける領域に基づいて、少なくとも約6アミノ酸、または6アミノ酸〜約50アミノ酸、または50アミノ酸のポリペプチドに、試験分子またはその集合物を接触させる工程;ならびに
b)該ポリペプチドの1つ以上と相互作用する任意の試験分子を同定および選択する工程
を包含する、方法。
【請求項80】
前記ポリペプチドが、HERレセプターに基づいたポリペプチドのコンビナトリアルライブラリーであるライブラリーを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記ポリペプチドが、以下:
CSQFLRGQECVEECRVLQGLPREYVNARHC LPCHPECQPQ NGSVTCFGPE ADQCVACAHY KDPPF(配列番号405)、および、その6、8、10、12、14、15、18、20、25、30、35、40、45もしくは50またはそれ以上のアミノ酸残基を含む部分;
【数7】

【数8】

配列番号54〜61に示されるポリペプチド;および、その4、5、6、8、10、12またはそれ以上のアミノ酸残基を含む該ポリペプチドの任意の部分
の中から選択される1以上のポリペプチドを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項82】
前記試験分子が分子のライブラリーを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項83】
前記分子が、小さな有機化合物またはポリペプチドである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記ライブラリーが、固体支持体またはウイルスの表面上にディスプレイされるポリペプチドを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項85】
前記ポリペプチドが、ファージディスプレイライブラリーを含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
ドメインIおよび/もしくはIII、または、ドメインII、または、ドメインIVに結合する試験分子が選択される、請求項79〜85のいずれかに記載の方法。
【請求項87】
請求項86に記載の方法であって、2以上のポリペプチドを含むヘテロ二量体を形成する工程をさらに包含し、該ポリペプチドの一方はドメインIIに結合し、そして、該ポリペプチドのもう一方は、ドメインIVに結合する、方法。
【請求項88】
前記試験分子はファージディスプレイライブラリーを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項89】
請求項78に記載のポリペプチドと特異的に相互作用する、単離された抗体。
【請求項90】
請求項78に記載の2以上のポリペプチドと特異的に相互作用する、単離されたマルチクローナル抗体。
【請求項91】
各々が多量体化ドメインに連結された2つの異なるポリペプチドを含む合成抗体である、請求項89または90に記載の単離された抗体。
【請求項92】
請求項91に記載の抗体であって、前記多量体化ドメインが、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択されるポリペプチドである、抗体。
【請求項93】
前記多量体化ドメインがFcドメインである、請求項91に記載の抗体。
【請求項94】
前記FcドメインがIgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項93に記載の抗体。
【請求項95】
キメラポリペプチドであって、以下:
ECDまたはリガンド結合および/もしくはレセプター二量体化に十分なその部分と;
多量体化ドメインと
を含み、該ECDまたはその部分は、HER2−530(配列番号14)、HER2−595(配列番号16)、HER2−650(配列番号18)、HER3−500(配列番号20)、P85HER3(配列番号22)、HER3−519(配列番号24)、HER3−621(配列番号26)、HER4−485(配列番号28)、HER4−522(配列番号30)、HER4−650(配列番号32)、配列番号414のアミノ酸25〜645として示されるHER1 ECD、配列番号32、34、127、141、146、148、159および54〜125のいずれかに示されるポリペプチド、ならびに、上記ECDのいずれかの対立遺伝子改変体および種改変体の中から選択される、キメラポリペプチド。
【請求項96】
2以上のキメラポリペプチドを含むヘテロ多量体であって、ここで:
ECDは、配列番号10に示されるHER1−501および配列番号12に示されるHER1−621、または、リガンド結合および/もしくはレセプター二量体化に十分な部分、請求項95に記載のキメラポリペプチド、ならびに、上記ポリペプチドのいずれかの対立遺伝子改変体および種改変体の中から選択され;そして
該キメラポリペプチドの各々が、多量体化ドメインに対して、直接的またはリンカーを介して間接的に連結される、ヘテロ多量体。
【請求項97】
請求項95に記載のキメラポリペプチドまたは請求項96に記載のヘテロ多量体であって、前記多量体化ドメインは、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択されるポリペプチドであり、それによって、該キメラポリペプチドは、背中合わせの立体配置で相互作用し、それにより、両方のキメラポリペプチドのECDが、細胞表面レセプターとの二量体化に利用可能である、キメラポリペプチドまたはヘテロ多量体。
【請求項98】
前記多量体化ドメインがFcドメインである、請求項97に記載のキメラポリペプチドまたはヘテロ多量体。
【請求項99】
前記FcドメインがIgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項98に記載のキメラポリペプチドまたはヘテロ多量体。
【請求項100】
配列番号127、141、146、148、153、155、157、159、297および299のいずれかに示されるアミノ酸残基を含む、単離ポリペプチド。
【請求項101】
請求項100に記載のペプチドと、請求項151または152に記載の多量体化ドメインまたはポリペプチドとを含む、キメラポリペプチド。
【請求項102】
請求項101に記載のキメラポリペプチドを含む、ヘテロ多量体。
【請求項103】
HER ECD、または、リガンド結合および/もしくはレセプター二量体化に十分な該ECDの部分である第二のポリペプチドを含む、請求項102に記載のヘテロ多量体。
【請求項104】
両方のECDがHER ECDである、請求項39に記載のヘテロ多量体。
【請求項105】
前記イントロン融合タンパク質がハースタチンまたはその改変体である、請求項17に記載の多量体。
【請求項106】
少なくとも2つのキメラポリペプチドを含む、請求項1〜25のいずれかに記載の多量体。
【請求項107】
多量体化ドメインに連結されたHER1レセプターのECDまたはその部分を含むキメラポリペプチドであって、
該ECDまたはその部分が改変を含み、それによって、該ECDが、非改変のECDもしくはその部分と比べて追加されたリガンドに結合する、
キメラポリペプチド。
【請求項108】
多量体化ドメインに連結されたキメラポリペプチドであって、配列番号114のアミノ酸25〜645の全体もしくはその一部分、または、該全体もしくは一部分に対し少なくとも約70%、80%、90%、95%の配列同一性を有するが、配列番号114の442に対応する位置にSerからPheへの変異を含む配列、を含む、キメラポリペプチド。
【請求項109】
前記多量体化ドメインが、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択される、請求項107または108に記載のキメラポリペプチド。
【請求項110】
前記多量体化ドメインが、Fcドメイン、または、多量体化を達成するその改変体である、請求項107〜109のいずれかに記載のキメラポリペプチド。
【請求項111】
前記FcドメインはIgG、IgMまたはIgEに由来する、請求項110に記載のキメラポリペプチド。
【請求項112】
前記ECDがHER1レセプターに由来する、請求項107〜111のいずれかに記載のキメラポリペプチド。
【請求項113】
前記改変が、位置S442、または、HERレセプターの対応する位置における改変に対応する、請求項107〜112のいずれかに記載のキメラポリペプチド。
【請求項114】
前記改変が、HER1レセプターのECD内にあり、それによって、前記HER1 ECDがNRG−2βと相互作用する、請求項113に記載のキメラポリペプチド。
【請求項115】
前記改変が、配列番号2におけるS442Fであるか、またはこれに対応するものである、請求項114に記載の多量体。
【請求項116】
前記改変されたHER1のECDの、EGFおよびNRG−2βと相互作用するのに十分な部分を含む、請求項107〜115のいずれかに記載のキメラポリペプチド。
【請求項117】
請求項1〜14のいずれかに記載の多量体であって、以下:
前記ECDが改変されたECDであり;
該改変が、非改変ECDもしくは該非改変ECDを含む全長レセプターと比べて、該ECDもしくは該ECDを含む全長レセプターのリガンド結合もしくは他の活性を変化させる、
多量体。
【請求項118】
請求項1〜14のいずれかに記載の多量体であって、前記ECDが、リガンド結合または他の活性を変化させるように改変されていない、多量体。
【請求項119】
前記改変がリガンド結合を変化させる、請求項15に記載の多量体。
【請求項120】
前記改変が、位置S442またはHERレセプターの対応する位置における改変に対応する、請求項119に記載の多量体。
【請求項121】
前記改変が、HER1レセプターのECD内にあり、それによって、前記HER1 ECDがNRG−2βと相互作用する、請求項120に記載の多量体。
【請求項122】
前記改変が、配列番号2におけるS442Fであるか、またはこれに対応するものである、請求項121に記載の多量体。
【請求項123】
請求項117〜122のいずれかに記載の多量体であって、該多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じる多量体は、少なくとも2つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用する、多量体。
【請求項124】
請求項117〜122のいずれかに記載の多量体であって、該多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じる多量体は、少なくとも3つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用する、多量体。
【請求項125】
二量体である、請求項117〜124のいずれかに記載の多量体。
【請求項126】
Fc多量体化ドメインを含む、請求項117〜125のいずれかに記載の多量体。
【請求項127】
請求項39に記載のヘテロ多量体であって、ECDに由来するドメインもしくはその一部分は、該ドメイン中にリガンド結合もしくは特異性を変化させる変異を含み;該変異は、非改変ECDもしくは該非改変ECDを含む全長レセプターと比べて、該ECDもしくは該ECDを含む全長レセプターのリガンド結合もしくは他の活性を変化させ、それによって、該ヘテロ多量体は、変更されたリガンド結合もしくは特異性を示す、ヘテロ多量体。
【請求項128】
前記改変が、リガンド結合を変化させる、請求項127に記載のヘテロ多量体。
【請求項129】
前記改変が、位置S442、または、HERレセプターの対応する位置における改変に対応する、請求項128に記載のヘテロ多量体。
【請求項130】
前記改変が、HER1レセプターのECD内にあり、それによって、前記HER1 ECDがNRG−2βと相互作用する、請求項129に記載のヘテロ多量体。
【請求項131】
前記改変が、S442Fであるか、またはこれに対応するものである、請求項130に記載のヘテロ多量体。
【請求項132】
請求項127〜131のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、該ヘテロ多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じるECDは、少なくとも2つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用し得る、ヘテロ多量体。
【請求項133】
請求項127〜132のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、該ヘテロ多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じるハイブリッドは、少なくとも3つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用し得る、ヘテロ多量体。
【請求項134】
Fc多量体化ドメインを含む、請求項127〜133のいずれかに記載のヘテロ多量体。
【請求項135】
請求項50に記載のハイブリッドECDであって、該ハイブリッドECDは、ECDに由来するドメインもしくはその一部分を含み、該ECDは、該ドメイン中に、リガンド結合もしくは特異性を変化させる変異を含み;
該変異は、非改変のECDもしくは該非改変ECDを含む全長レセプターと比べて、該ECDもしくは該ECDを含む全長レセプターのリガンド結合もしくは他の活性を変化させ、
該ハイブリッドECDは、変更されたリガンド結合または特異性を示す、
ハイブリッドECD。
【請求項136】
前記改変がリガンド結合を変化させる、請求項135に記載のハイブリッドECD。
【請求項137】
前記改変が、位置S442、またはHERレセプターの対応する位置における改変に対応する、請求項136に記載のハイブリッドECD。
【請求項138】
前記改変がHER1レセプターのECD内にあり、それによって、前記HER1 ECDがNRG−2βと相互作用する、請求項137に記載のハイブリッドECD。
【請求項139】
前記改変が、S442Fであるか、または、これに対応するものである、請求項138に記載のハイブリッドECD。
【請求項140】
請求項135〜139のいずれかに記載のハイブリッドECDであって、該ハイブリッドECDは、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じるECDは、少なくとも2つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用し得る、ハイブリッドECD。
【請求項141】
請求項135〜139のいずれかに記載のハイブリッドECDであって、該ハイブリッドECDは、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じるハイブリッドは、少なくとも3つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用し得る、ハイブリッドECD。
【請求項142】
Fc多量体化ドメインを含む、請求項135〜141のいずれかに記載のハイブリッドECD。
【請求項143】
請求項58に記載のヘテロ多量体であって、該ヘテロ多量体は、ECDに由来するドメインもしくはその一部分を含み、該ECDは、該ドメイン中に、リガンド結合もしくは特異性を変化させる変異を含み;
該変異は、非改変のECDもしくは該非改変ECDを含む全長レセプターと比べて、該ECDもしくは該ECDを含む全長レセプターのリガンド結合もしくは他の活性を変化させ、
該ヘテロ多量体は、変更されたリガンド結合または特異性を示す、
ヘテロ多量体。
【請求項144】
前記改変がリガンド結合を変化させる、請求項143に記載のヘテロ多量体。
【請求項145】
前記改変が、位置S442、または、HERレセプターの対応する位置における改変に対応する、請求項144に記載のヘテロ多量体。
【請求項146】
前記改変がHER1レセプターのECD内にあり、それによって、前記HER1 ECDがNRG−2βと相互作用する、請求項145に記載のヘテロ多量体。
【請求項147】
前記改変がS442Fであるか、またはこれに対応するものである、請求項146に記載のヘテロ多量体。
【請求項148】
請求項143〜147のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、該ヘテロ多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じるECDは、少なくとも2つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用し得る、ヘテロ多量体。
【請求項149】
請求項143〜148のいずれかに記載のヘテロ多量体であって、該ヘテロ多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3もしくはHER4に由来するECDもしくはその部分とを含み、それによって、結果として生じるECDは、少なくとも3つのHERレセプターに対するリガンドと相互作用し得る、ヘテロ多量体。
【請求項150】
Fc多量体化ドメインを含む、請求項143〜149のいずれかに記載のヘテロ多量体。
【請求項151】
配列番号414のアミノ酸25〜645に示されるポリペプチド、または、少なくとも2つの異なるリガンドに対するリガンド結合を達成するのに十分なその部分に対して、直接的またはリンカーを介して間接的に連結された多量体化ドメインを含む、キメラポリペプチド。
【請求項152】
請求項151に記載のポリペプチドであって、前記多量体化ドメインは、免疫グロブリン定常領域(Fc)、ロイシンジッパー、相補的疎水性領域、相補的親水性領域、適合性のタンパク質−タンパク質相互作用ドメイン、2分子間で分子間ジスルフィド結合を形成する遊離チオール、ならびに安定な多量体を形成する、腔内の隆起部および同一もしくは類似の大きさの代償性の腔の中から選択され、それによって、前記キメラポリペプチドは、背中合わせの立体配置で相互作用し、それによって、両方のキメラポリペプチドのECDが、細胞表面レセプターとの二量体化に利用可能である、ポリペプチド。
【請求項153】
ヘテロ多量体とホモ多量体との混合物を含む組成物であって、該ヘテロ多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分と、HER3に由来する別のECDもしくはその部分とを含み、該ホモ多量体は、HER1に由来するECDもしくはその部分、または、HER3に由来するECDもしくはその部分を含む、組成物。
【請求項154】
局所投与、経口投与、全身投与、もしくは局部投与のために処方された、請求項153に記載の組成物を含む、薬学的組成物。
【請求項155】
癌、炎症性疾患、新脈管形成疾患または過増殖性疾患を処置する方法であって、請求項153または154に記載の組成物の治療上有効な量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項156】
前記癌が、膵臓癌、胃癌、頭頚部癌、子宮頸部癌、肺癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、前立腺癌、食道癌、卵巣癌、子宮癌、神経膠腫、膀胱癌、腎臓癌または乳癌である、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記疾患が増殖性疾患である、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
前記増殖性疾患が、平滑筋細胞の増殖および/もしくは遊走を伴うか、または、前眼部の疾患であるか、または、糖尿病性網膜症もしくは乾癬である、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
前記疾患が、再狭窄、眼障害、狭窄、アテローム性動脈硬化症、血管肥厚による高血圧、膀胱疾患および閉塞性気道疾患である、請求項155に記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22a】
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【図22b】
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【図22c】
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【図23】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図25D】
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【図26】
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【図27】
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【図2a−1】
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【図2a−2】
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【図2a−3】
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【図2a−4】
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【図2b−1】
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【図2b−2】
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【図2b−3】
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【図2b−4】
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【図2b−5】
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【図2c−1】
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【図2c−2】
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【図2c−3】
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【図2c−4】
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【図2c−5】
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【図2c−6】
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【図2c−7】
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【図2d−1】
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【図2d−2】
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【図2d−3】
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【図2d−4】
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【図2d−5】
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【公表番号】特表2009−539412(P2009−539412A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515614(P2009−515614)
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/071041
【国際公開番号】WO2007/146959
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(508139594)レセプター バイオロジックス, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】