説明

汗や加齢臭、排泄臭などの身体の消臭と脳内ストレス解消の植物製剤に健康、環境、美容機能を付加した食用補助剤および「ふりかけ」

【課題】口臭・体臭・排泄臭まで完全分解消臭する液剤は一般に用いられてきた。また、「緑の香り」の青葉アルコールが、人の脳内ストレスを解消するなど多くの機能性製剤は液体状のものであった。
【解決手段】これら機能性製剤をシクロデキストリンやデンプン化合物により粉体化することが、非常に簡便に出来た。更に、これらを食品に添加できる機能性食品添加補助剤として、また、「ふりかけ」として使用すれば必要な時に必要なだけ機能を発揮させることができた。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、菓子類やパンその他の食品に添加するだけで、体臭や排泄臭を消臭したり、脳内のストレスを解消し脳をリフレッシュするなどの植物機能製剤にプラスして、ビタミン剤やコエンザイムQ10などの健康機能剤やコラーゲンなどの美容機能剤を配合し、シクロデキストリンなどで粉体化した食物添加補助剤やケーキなどの菓子類その他に振り掛ける「ふりかけ」に関するものである。
【産業上の利用分野】
【0002】
食品添加補助剤や「ふりかけ」は、簡便に体内に取り入れられる「健康・美容調味料」として、従来のような錠剤やタブレットで代表される「健康・美容食品」でなく、一般の食品調味料と同様に、添加補助剤や「ふりかけ」はメイン食材に添加するだけでその機能を発揮し、メイン食材の風味に影響しないかまたはより風味を上げることも可能となる。
また現在市場に多くでている調味料に加えるだけで、新しい健康・美容機能を付加できると言う調味料に対する新しい付加補助調味料として広く市場の要求に簡便に応える添加補助剤になる。
特に、老人人口の増大や若者の口臭、体臭、排泄臭に対する嫌悪感を発生源から止める機能や情報化時代の副産物として生まれてきている脳内ストレスの増加を解消し、常に脳内をリフレッシュする機能は、これから人々の悩み改善に大きく寄与できるものと思われる。
上記消臭に関しては、ペットにも有効で、口臭、体臭、糞尿臭の消臭には多くの実績があるがそれらは全て液体製剤であった。液体製剤を粉体化して畜産農場の飼料に添加し無臭畜産農場の実現まで考慮したものにすれば畜産農場向けとして大きな貢献になる。
【背景技術】
【0003】
従来は、ビタミン剤やコエンザイムQ10などの健康剤とシクロデキストリンなどの併用食用製剤はあるが、明確に口臭・体臭・排泄臭を消臭する植物製剤と脳内ストレス解消植物製剤をベースに健康、美容製剤とシクロデキストリンとの粉体化食用製剤は無かった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近の傾向として、老人人口の増加に伴う様々な悪臭問題から、老人以外に、若者までが口臭や体臭だけでなく排泄臭の悪臭まで消臭したい願望が増加しつつある。
まして寝たきり老人のいる家庭や老人ホームでの悪臭はある種公害的な様相を帯びつつある。
市場には、多くの消臭剤が出てきているが、それらの全ては、発生した後の処理剤であり、発生源を押さえるものは無かった。発生源を押さえるには食べる食物に食品添加剤として混入させる方法しか無い。
【0005】
一方、老人の認知症を始め、受験生の勉強、技術者を始め頭脳労働に従事する企業人の多くは脳内のストレスが増加しており、その結果認知症を早める要因の一つとなり、また最近の情報の増加と高度化がより一層頭脳労働者の脳内ストレスを増加させ、疲労させているのが現状である。
これらの改善には、脳内ストレスを解消し、リフレッシュ効果、快情動の改善、身体的感覚運動機能の促進、などの効果があり、各種文献がある「緑の香り」(青葉アルコール、青葉アルデヒド)が使用できる。
文献:▲1▼京都工芸繊維大学大学院・工芸科学研究科・中島敏博:
疲労及び疲労感の分子・神経メカニズムの解明
▲2▼菅野久信、内田誠也、佐藤信茂、佐藤孝太:
緑の香りの事象電位に関する効果、日本味と匂い学会誌、3672−674
▲3▼粟生修司、畑中顯和:
緑の香りの生理作用と効用
【0006】
これらの食用製剤を最も適正な食物添加補助剤や簡便に取得できる「ふりかけ」として利用できるようにしなければならない。
【課題を解決する為の手段】
【0007】
上記課題を解決する為には、液剤である消臭剤やアルコール類である「緑の香り」を多くの食材に取り入れしかも添加補助剤として扱い易く、またアルコール類の揮発などを押さえて使用できるようにするには、粉体にすることが最も扱い易く「ふりかけ」としての機能も発揮できる。
本課題を解決するのに最も適した粉体食材は「シクロデキストリ」などのデンプン類である。
例えば、αシクロデキストリンは、その特長として液剤などを包含して取り込み、粉体化する機能が有る。
また包含する為、除放性と言う機能も有り、除放性により長時間機能を発揮させることも出来る。
【発明の作用】
【0008】
本発明の粉体は、基本的には(イ)〜(ニ)の手段から成っている。
(イ) 口臭、体臭、排泄臭の消臭や脳内ストレス解消の食物製剤に
(ロ) 必要に応じて健康、美容などの機能を有する薬剤や製剤を混合し、
(ハ) シクロデキストリンやデンプン素材に含浸させて粉体化する。
【0009】
本発明に於いて使用する口臭、体臭、排泄臭の消臭には、クコ、フキ、ウーロン茶エキス、クマザサ、などの食物抽出油から作られる消臭剤で、ペットフードや畜産農場の養鶏、豚、牛などの飼料には、アミノ酸類、珪藻土類などを加えたものを使用する。
また、脳内ストレスの解消や脳リフレッシュには、一般に「緑の香り」と言われる物質である。多く使用されるのは下記に示す「青葉アルコール」である。
「緑の香り」は、ハッカ油、シトロネラ油ほか多くの樹木の生葉、キューリ、トマトなどの野菜、多くの果実などに広く存在していて、植物特有の新鮮な青みを与えている。
・製品名 :Cis−3−Hexenol 98%(Natural)
・化学名 :3−Nexen−1−ol,(z)
・CAS# :928−96−1
・FEMA# :2563
・分子式 :C6H120=100.16
・一般名 :Natural alcohols C−6 mixture;leaf alcohol
【0010】
上記に必要に応じて混合する健康製剤としては、コエンザイムQ10、Lカルニチン、αリポ酸、各種ビタミン剤などの健康促進成分だけでなく、血圧を下げる酒粕ペプチドや血糖値を下げる桑の葉のエキス、ニームの葉の粉末などは、シクロデキストリンの脂肪や糖分を包含して難消化機能を有するメタボ対応の健康保持剤としての機能を発揮する。
【0011】
上記の様々な機能剤は、粉体であればそのまま混合できるが、液体の場合、混合する対象によっては、化学反応を起こしたり、液化させてしまうなど扱いが制限されるいろいろな問題が出てきた。また、エッセンシャルオイルなどは液体のまま混合すれば、相性の悪いオイル同士の混合は悪臭に変わってしまう場合がある。
従って、食品と言うベース概念から言えば、デキストリンかデンプン化合物が最も適している。
【実施例1】
【0012】
液体消臭製剤重量%50に対しαシクロデキストリン重量%50、すなわち1:1の割合で混合し、粉体製剤を作製し、一方は、レアクッキー素地10gに消臭粉体製剤を1g加え、約最大60℃程度のオーブン温度で焼成した。
消臭試験結果は、

【実施例2】
【0013】
液体消臭製剤を重量%30%、αシクロデキストリン重量%70%で粉体化した、消臭粉体製剤を、約100gのホットケーキに1g「ふりかけ」としてふりかけてみた。
消臭試験結果は、


【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用植物製(ウーロン茶エキス、フキ、ササ、その他)消臭剤、脳内ストレスの解消植物製剤(青葉アルコール、青葉アルデヒドなど)などの植物健康製剤を粉体化した「ふりかけ」。
【請求項2】
必要に応じて、ビタミン類やコエンザイムQ10などの健康食材やコラーゲンなどの美容食材と混合した請求項1の「ふりかけ」。
【請求項3】
シクロデキストリン、メチルセルロース等により粉体に加工した請求項1の「ふりかけ」。

【公開番号】特開2013−17466(P2013−17466A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167643(P2011−167643)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(502218813)株式会社ウイット (3)
【Fターム(参考)】