説明

汚水処理装置及び汚水処理方法

【課題】低コスト、簡素な構造で移動性を高めつつ、メンテナンスを改善する汚水処理装置を提供する。
【解決手段】 底板2と、底板2に固定される前板3と、前脚4と、ローラ5を備える後脚6と、前板3に固定される掛合部材7と、を備えてコンテナ脱着装置付自動車100に積み降ろし自在に構成されるコンテナ8を備え、底板2上に立設する洋式便所9及び小便所10と、底板2上に設けられる手洗い装置11と、洋式便所9、小便所10及び手洗い装置11から汚水を排出する排出部材13と、底板2に設けられ排出部材13と連通する貫通孔14と、洋式便所9等に水を供給する給水装置15と、を備え、排出部材13が複数本の排出管16a〜16eから構成され、該排出管が集合管17に合体され、軸方向に対して伸縮自在な伸縮管19が取り付けられ、伸縮管19に環状の錘20が固定され、貫通孔14を開閉するスライド構造の開閉部材21を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動可能な便器を備える汚水処理装置及び便器から排出される汚水を処理する汚水処理方法に関し、特に、便器などの機器を備えたコンテナ型の汚水処理装置を、必要に応じて移設、追加、撤去可能とし、浄化処理を不要とし、各コンテナにおいて発生した汚水をマンホールなどの汚水排水口に排出するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各ユニットでの生活排水を圧送可能とするカッタポンプを設け、合併浄化槽との間を接離可能なゴム性の汚水圧送配管により連結することで、汚水浄化システムの機器設置拡大化、施工容易化(汎用性)および移設、追加、撤去または保守の円滑化を図る発明が提案されている。この発明は、各水洗トイレユニットA,Bの手洗い台2,洋式便器3及び小便所10a〜10c、各シャワーユニットC,Dの浴槽13,シャワー器14及び蛇口15、洗濯ユニットEの洗濯場20a〜20c、炊事ユニットFの炊事場25a〜25eなどにおいて発生した生活排水を各ユニット毎の汚水槽8,11,17,19,23,28に収容し、各汚水槽に設けたカッタポンプ31と合併浄化槽32とを汚水圧送配管34によって汚水圧送可能な連結状態又は汚水圧送不能な非連結状態に接離する。各ユニットおよび合併浄化槽をコンテナに収容して車両で輸送可能とするものである。
【特許文献1】特開平11-90465
【0003】
しかしながら、浄化槽の設置、移動、メンテナンスが煩雑である。大掛かりと成るという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、低コスト、簡素な構造で移動性を高めつつ、メンテナンスを改善する汚水処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題に鑑み、請求項1の発明は、少なくとも、底板と、該底板に固定される前板と、前脚と、ローラ付後脚と、前記前板に固定される掛合部材と、を備えてコンテナ脱着装置付車両に脱着自在に構成されるコンテナと、前記底板上に立設する複数の便器と、前記底板上に設けられる手洗い装置と、前記便器から汚水を排出する排出部材と、前記底板に設けられ前記排出部材と連通する貫通孔と、前記便器及び手洗い装置に水を供給する給水装置と、を備えたことを特徴とする汚水処理装置である。
【0006】
請求項2の発明は、前記排出部材が複数本の排出管から構成され、該排出管が集合管に合体される請求項1の汚水処理装置である。
【0007】
請求項3の発明は、前記排出部材が皿状部を備える請求項1の汚水処理装置である。
【0008】
請求項4の発明は、前記排出管に、軸方向に対して伸縮自在な伸縮管が取り付けられる請求項1の汚水処理装置である。
【0009】
請求項5の発明は、前記伸縮管の下端部に環状の錘が固定される請求項4の汚水処理装置である。
【0010】
請求項6の発明は、前記貫通孔を開閉する開閉部材を設ける請求項4又は5の汚水処理装置である。
【0011】
請求項7の発明は、前記伸縮管の内側に可撓性の管を設ける請求項4乃至6いずれかの汚水処理装置である。
【0012】
請求項8の発明は、前記手洗い装置の排出管が複数本に分岐し、前後の端部の排出管に合体するか、または、皿状部に汚水を排出する請求項2又は3の汚水処理装置である。
【0013】
請求項9の発明は、空気圧源と、前記空気圧源から空気が供給され、前記皿状部の端部に空気を噴射する噴射部と、を備える請求項8の汚水処理装置である。
【0014】
請求項10の発明は、前記貫通孔の径がマンホールの径に対応した大きさに設定される請求項1の汚水処理装置である。
【0015】
請求項11の発明は、少なくとも、底板と、該底板に固定される前板と、前脚と、ローラ付後脚と、前記前板に固定される掛合部材と、を備えてコンテナ脱着装置付車両に脱着自在に構成されるコンテナと、前記底板上に立設する複数の便器と、前記底板上に設けられる手洗い装置と、前記便器からの汚水を排出するとともに伸縮自在な排出部材と、前記底板に設けられ前記排出部材と連通する貫通孔と、を備える汚水処理装置を使用する汚水処理方法であって、マンホールの蓋を開け開口を露出させるステップと、前記排出部材を伸張させる伸張ステップと、前記コンテナをマンホール上に設置し、前記伸張した排出部材を前記マンホールの開口に挿入する挿入ステップと、前記伸縮管を縮小し前記貫通孔に収容する収容ステップと、前記貫通孔を封止する封止ステップと、前記封止ステップが完了した後、前記コンテナをコンテナ脱着装置付車両に搭載し、移動する移動ステップと、を備える汚水処理方法である。
【発明の効果】
【0016】
請求項1〜11により、コンテナ脱着装置付自動車に脱着自在とし、浄化槽を不要とし、低コスト、簡素な構造で衛生環境を改善し、メンテナンスを改善することができる。
【0017】
請求項2の発明によれば、前記排出部材が複数本の排出管から構成され、該排出管が集合管に合体されるので、効率的な集便が可能である。
【0018】
請求項3の発明は、前記排出部材が皿状部を備えるので、汚水の流路を増大でき、大便が詰まりにくくなる。
【0019】
請求項4の発明は、前記排出管に、軸方向に対して伸縮自在な伸縮管が取り付けられるので、貫通孔に収容でき、積み下ろしの際のコンテナ脱着車両との衝突を防止でき、伸縮管の破損を防止できる。
【0020】
請求項5の発明は、前記伸縮管の下端部に環状の錘が固定されるので、伸縮管が自重で自然に垂下できる。
【0021】
請求項6の発明は、前記貫通孔を開閉する開閉部材を設けるので、臭い等の拡散を防止し、快適な環境を与える。
【0022】
請求項7の発明は、前記伸縮管の内側に可撓性の管を設けるので、伸縮管への便の付着を防止できる。
【0023】
請求項8の発明は、前記手洗い装置の排出管が複数本に分岐し、前後の端部の排出管に合体するか、または、皿状部に汚水を排出するので、特別の手段を設けることなく、大便の詰まりを有効に防止できる。
【0024】
請求項9の発明は、空気圧源と、前記空気圧源から空気が供給され、前記皿状部の端部に空気を噴射する噴射部と、を備えるので、排出部材に付着する便を吹き飛ばすことができる。
【0025】
請求項10の発明は、前記貫通孔がマンホールに連通する大きさに設定されるので、直接、排出でき、浄化装置を不要にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に、本発明の好適な一実施形態である汚水処理装置1について図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれ、該技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【実施例1】
【0027】
図1乃至図8に示す汚水処理装置1は、少なくとも、底板2と、底板2に固定される前板3と、前脚4と、ローラ5を備える後脚6と、前板3に固定される掛合部材7と、を備えてコンテナ脱着装置付自動車100(図9及び図10参照)に積み降ろし自在に構成される鉄鋼製のコンテナ8とを備えている。汚水処理装置1は、底板2上に立設する複数の洋式便器を備えた洋式便所9及び小便器を備えた小便所10と、底板2上に設けられる手洗い装置11と、手洗い装置11に設けた蛇口12と、洋式便所9、小便所10及び手洗い装置11から汚水を排出する排出部材13と、底板2に設けられ排出部材13と連通する貫通孔14と、洋式便所9、小便所10及び手洗い装置11に水を供給する給水装置15と、を備えている。洋式便所9及び小便所10は支柱によって底板2上に固定されている。さらに、排出部材13が複数本の排出管16a〜16eから構成され、これらの排出管16a〜16eが集合管17に合体される。また、手洗い装置11の排出管18が途中から排出管18a及び18bにそれぞれ分岐しており、排出管16aと排出管16dに合体する。排出管は覆い板で囲って遮蔽してもよい。集合管17に、軸方向に対して伸縮自在な伸縮管19が取り付けられる。伸縮管19は蛇腹管が好ましい。伸縮管19の下端部に環状の錘20が固定される。伸縮管19を縮小させ貫通孔14内に収容させるとともに、水平方向にスライドすることで貫通孔14を開閉するスライド構造の開閉部材21を設ける。貫通孔14の径がマンホール30の径に対応した大きさに設定される。伸縮管19の内側に可撓性の内管22を設け、用便が伸縮管19に引っかからないようにしている。底板2の裏面には、一対のレール23と、複数のリブ24と、走行時にコンテナ8を自動車100に固縛する固縛装置25とが備えられている。図1は運搬状態を示し、図2は使用状態を示す。以下、各要素を詳細に説明する。
【0028】
汚水処理装置1は、2つの洋式便所9と、2つの小便所10とを、手洗い装置11を真中に挟んで左右に設置している。洋式便所9の前面は開放され、小便所10はその前面はそれぞれ鍵付きの扉5により遮蔽されるようになっている。
【0029】
図1の運搬開始状態において、ロープ等の引張部材で伸縮管19を上方に引っ張り上げることで、伸縮管19は縮小され、錘20とともに貫通孔14内に収容され、開閉部材21により閉鎖されて、汚水が漏出しないようにしている。無論、開閉部材21はシール部材で密閉してある。マンホール30は蓋31で蓋をされている。
【0030】
図2の使用状態において、引張部材での吊上げを解除して、伸縮管19は錘20の重力で、マンホール30内部まで垂下する。そして、その状態で使用される。マンホール30は蓋31が取り外された状態である。
【0031】
手洗い装置11の上方には水道の蛇口12が設けられ、給水装置15(給水装置15がない場合、図示しない水道管)に接続された給水管(図示せず)を経て水道水が蛇口12から供給されるようになっている。この手洗い装置11の最深部には排水口(図示略bが設けられ、手洗い装置11での手洗いにより汚れた水道水が汚水としてそれぞれ、排出管18a及び18bを経て排出管16a及び16eに排出されるようになっている。また、上記各洋式便所9及び小便所10には水槽(図示略)が付設され、該水槽にも給水管(図示せず)を経て水道水が供給されるようになっている。この水槽に供給された水は、洋式便所9及び小便所10での用便後の洗浄水として貯留され、その用便後の汚水は、排出管16a〜16eを経て集合管17に排出されるようになっている。そして、集合管17の汚水は、伸縮管19を経て、マンホール30に排出されるようになっている。
【0032】
貫通孔14は伸縮管19が通過できるような大きさに設定され、且つ、伸縮管19はマンホール30に挿入できるような大きさに設定される。
【0033】
なお、図示は略するが、空気圧源と、空気圧源から空気が供給され、排出管16a及び16eに空気を噴射する噴射部と、を備えてもよい。排出管16a及び16eは、傾斜が緩く、大便が詰まりやすいからである。
【0034】
次に、コンテナ脱着装置付自動車100について図9を参照して説明する。このコンテナ脱着装置付自動車100は、運転席にコントロールスイッチ102、P.T.O.を操作するPTOレバー103、荷台部分に、ダンプアーム104と、リフトシリンダ105、ソレノイドバルブ106、リフトシリンダ105で回動(図10(a)〜(e))されるリフトアーム107とを備えている。リフトアーム107の先端には、吊上フック101が設けられ、これにより汚水処理装置汚水処理装置1が積み降ろし可能となる。またダンプアーム104は後端部を中心として回動可能となっている(図10(f)(g)参照)。また、ロックシリンダ109、汚水処理装置1をロック可能なコンテナロック180が設けられ、リフトアーム107を固縛状態又は非固縛状態とするものである。コンテナ脱着装置付自動車100の後端部には、汚水処理装置1の底面の洋式便所9を案内するヒンジローラ181が設けられ、また汚水処理装置1を係止するコンテナフック182が設けられている。183はジャッキである。なお、ダンプアーム104のダンプ(図10(g)参照)が可能である。汚水処理装置1をコンテナ脱着装置付自動車100に脱着するとき、前脚4は折り畳まれてもよい。
【0035】
汚水処理装置汚水処理装置1をコンテナ脱着装置付自動車100に積み降ろしする場合は、吊上フック101をローラ5に取り付け、汚水処理装置1を吊り上げたり吊り下げたりすることで、コンテナ脱着装置付自動車100への汚水処理装置1の積み降ろしを実行する(図9及び図10参照)。このとき、ローラ5の働きで、汚水処理装置1の底面の円滑な運動を確保し、円滑な作業ができる。なお、図10(a)は固縛状態、同(b)は開放状態、同(c)は離脱状態、同(d)は離脱完了状態、同(e)は装着状態、同(f)は装着完了状態を各々示し、同(g)はダンプ状態を示す。
【0036】
汚水処理装置1の使用方法について説明する。この使用方法は、次のステップからなる。汚水処理装置1は、図1の運搬状態と、図2の使用状態とを切り替えて使用する。汚水処理装置1をコンテナ脱着装置付自動車100に装着し、マンホール設置箇所まで移動させ。汚水処理装置1を自動車100から離脱させて、マンホール30の設置箇所に設置する。汚水処理装置1の使用が終わったら、汚水処理装置1を自動車100に装着し、移動する。なお、汚水処理装置汚水処理装置1をコンテナ脱着装置付自動車100へ脱着するとき、前脚4を折り曲げたり、縮めたりして、支障の無い様にしてもよい。
【0037】
汚水処理装置1を自動車100に装着し、マンホール30の場所まで移動した後、マンホール30の蓋31を開けマンホール開口を露出させるステップを設ける。
【0038】
伸縮管19を伸張させる伸張ステップを設ける。
【0039】
貫通孔14をマンホール上に設置し、伸張した伸縮管19をマンホール30の開口に挿入する挿入ステップを設ける。
【0040】
伸縮管19を縮小し貫通孔14に収容する収容ステップを設ける。
【0041】
貫通孔14を開閉部材21により封止する封止ステップを設ける。
【0042】
封止ステップが完了した後、汚水処理装置1をコンテナ脱着装置付自動車100に搭載し、移動する移動ステップを設ける。
【0043】
汚水処理装置1の挿入ステップ後は使用状態となるので、その作用を説明する。手洗い装置11での手洗い後に発生した汚水、洋式便所9及び小便所10での用便後に発生した汚水は、それぞれ、排出管18a及び排出管18b、排出管16aから16eから、集合管17へ集合させられ、伸縮管19を経て、マンホール30に排出される。
【0044】
汚水処理装置汚水処理装置1は、コンテナ脱着装置付自動車100へ脱着自在であるので、運搬、移動、設置、保管も容易である。マンホール30を利用できるので、メンテナンスが容易である。
【実施例2】
【0045】
図7に示す通り、排出管16a〜16eが削除され、それに代えて、皿状部170を備える。その他の構成は同様であるので、説明及び図示は実施例1を援用する。
【0046】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。例えば、前脚4の裏面の後部にはローラ5付の後脚6が、また前部にはローラの付いていない内側に折畳んで係止可能な前脚4が夫々一対づつ設けてもよい。前脚4の変更形態として、図示は略すが、折り曲げ可能な構造(伸縮自在でもよい)となっており、折り曲げて前脚4に掛け止めされる構造であり、地面に設置する場合は、直立し、コンテナ脱着自動車100に装着されるときは、折り畳まれるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例1の汚水処理装置の非使用状態での正面図である。
【図2】同装置の使用状態の正面図である。
【図3】同装置の裏面図である。
【図4】同装置の左側面図である。
【図5】同装置の自動車への積み下ろし作業を示す説明図である。
【図6】コンテナ脱着装置付自動車の動作説明図である。
【図7】本発明の実施例2の汚水処理装置の正面図である。
【符号の説明】
【0048】
1…汚水処理装置 2…底板 3…前板 4…前脚
5…ローラ 6…後脚 7…掛合部材 8…コンテナ
9…洋式便器 10…小便器 11…手洗い装置
12…蛇口 13…排出部材 14…貫通孔 15…給水装置
16…排出管 17…集合管 18…排出管
18a,18b…分岐管 19…伸縮管
20…錘 21…開閉部材 22…内管
30…マンホール 31…蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、底板と、該底板に固定される前板と、前脚と、ローラ付後脚と、前記前板に固定される掛合部材と、を備えてコンテナ脱着装置付車両に脱着自在に構成されるコンテナと、
前記底板上に立設する複数の便器と、
前記底板上に設けられる手洗い装置と、
前記便器から汚水を排出する排出部材と、
前記底板に設けられ前記排出部材と連通する貫通孔と、
前記便器及び手洗い装置に水を供給する給水装置と、
を備えたことを特徴とする汚水処理装置。
【請求項2】
前記排出部材が複数本の排出管から構成され、該排出管が集合管に合体される請求項1の汚水処理装置。
【請求項3】
前記排出部材が皿状部を備える請求項1の汚水処理装置。
【請求項4】
前記排出部材に、軸方向に対して伸縮自在な伸縮管が取り付けられる請求項1の汚水処理装置。
【請求項5】
前記伸縮管の下端部に環状の錘が固定される請求項4の汚水処理装置。
【請求項6】
前記貫通孔を開閉する開閉部材を設ける請求項4又は5の汚水処理装置。
【請求項7】
前記伸縮管の内側に可撓性の管を設ける請求項4乃至6いずれかの汚水処理装置。
【請求項8】
前記手洗い装置の排出管が複数本に分岐し、前後の端部の排出管に合体するか、または、皿状部に汚水を排出する請求項2又は3の汚水処理装置。
【請求項9】
空気圧源と、
前記空気圧源から空気が供給され、前記皿状部の端部に空気を噴射する噴射部と、を備える請求項8の汚水処理装置。
【請求項10】
前記貫通孔の径がマンホールの径に対応した大きさに設定される請求項1の汚水処理装置。
【請求項11】
少なくとも、底板と、該底板に固定される前板と、前脚と、ローラ付後脚と、前記前板に固定される掛合部材と、を備えてコンテナ脱着装置付車両に脱着自在に構成されるコンテナと、
前記底板上に立設する複数の便器と、
前記底板上に設けられる手洗い装置と、
前記便器からの汚水を排出するとともに伸縮自在な排出部材と、
前記底板に設けられ前記排出部材と連通する貫通孔と、
を備える汚水処理装置を使用する汚水処理方法であって、
マンホールの蓋を開け開口を露出させるステップと、
前記排出部材を伸張させる伸張ステップと、
前記コンテナをマンホール上に設置し、前記伸張した排出部材を前記マンホールの開口に挿入する挿入ステップと、
前記伸縮管を縮小し前記貫通孔に収容する収容ステップと、
前記貫通孔を封止する封止ステップと、
前記封止ステップが完了した後、前記コンテナをコンテナ脱着装置付車両に搭載し、移動する移動ステップと、
を備える汚水処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−277838(P2007−277838A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−102575(P2006−102575)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(399016695)株式会社瑞穂 (13)
【Fターム(参考)】