説明

汲み上げ式はんだ槽

【課題】
本発明は、均一なはんだ付けを行うことが可能な汲み上げ式はんだ槽であって、ポット内の溶融はんだに含まれる不純物の含有濃度を低減することが可能な、汲み上げ式はんだ槽を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の汲み上げ式はんだ槽10は、上端が開放され、底面21に開口22が形成された、内部に溶融はんだ60が充填されるポット20と、ポット20と溶融はんだ60とを収納するはんだ槽30と、ポット20の上端が、はんだ槽30に収納された溶融はんだ60の上面の下方または上方に位置するように、ポット20を上昇および下降させる移動手段40と、ポット20の移動時に、ポット20の開口22を開状態と閉状態とにする開閉手段50と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汲み上げ式はんだ付け槽に関し、特に、はんだ槽の内部に溶融はんだとポットとを収納し、該ポットを上下移動させる構成の汲み上げ式はんだ槽に関する。
【背景技術】
【0002】
基板や電子部品等へのはんだ付けにおいて、汲み上げ式はんだ槽が用いられている。汲み上げ式はんだ槽を用いてはんだ付けを行う場合、溶融はんだが収納された固定はんだ槽の内部にポットを沈め、該ポットをはんだ面よりも高い所まで上昇させて、該ポットに均一な溶融はんだ平面を形成する。そして、該均一な溶融はんだ平面に基板や電子部品等を浸すことにより、基板や電子部品等に均一なはんだ付けを行うことができる。
【0003】
ここで、特許文献1には、溶融はんだの糸引きを抑制する汲み上げ式はんだ槽が開示されている。特許文献1に開示された汲み上げ式はんだ槽の構造図を図5に示す。図5において、汲み上げ式はんだ槽90は、主に、溶融はんだ94を収納した半田槽91とポット92とフロート93とを備える。ポット92を半田槽91から引き上げて、ポット92の開口部に均一な溶融はんだ94の平面を形成した後、ポット92内にフロート93を沈めることにより、溶融はんだ94の平面を上昇させる(上昇面95)。この状態でプリント配線基板96を溶融はんだ94の上昇面95に接触させる。そして、フロート93を縦に振動させて溶融はんだ94の糸引きを抑制することにより、プリント配線基板96に均一なはんだ付けを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−005155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の汲み上げ式はんだ槽を用いて金属材料で形成された被はんだ付け部品のはんだ付けを行う場合、被はんだ付け部品が溶融はんだに浸漬することにより、被はんだ付け部品の金属材料が溶融はんだに微少量溶け出す。従って、はんだ付けの処理回数が増えるにつれて、ポットに収納されている溶融はんだに被はんだ付け部品から溶け出した金属材料が蓄積し、溶融はんだの品質が悪化する。
【0006】
本発明の目的は、上述した問題点を解決することであって、均一なはんだ付けを行うことが可能な汲み上げ式はんだ槽であって、ポット内の溶融はんだに含まれる不純物の含有濃度を低減することが可能な、汲み上げ式はんだ槽を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明に係る汲み上げ式はんだ槽は、上端が開放され、底面に開口が形成された、内部に溶融はんだが充填されるポットと、ポットと溶融はんだとを収納するはんだ槽と、ポットの上端が、はんだ槽に収納された溶融はんだの上面の下方または上方に位置するように、ポットを上昇および下降させる移動手段と、ポットの移動時に、ポットの開口を開状態と閉状態とにする開閉手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上限位置において、ポットの上端がはんだ槽に収納された溶融はんだの上面の上方に位置することから、ポットの上端には溶融はんだの均一な水平面が形成される。従って、均一なはんだ付けを行うことができる。
【0009】
さらに、ポットの上昇動作と下降動作に連動して、被はんだ付け部品から溶けだした不純物を含んだ溶融はんだは、開状態となったポットの開口からポットの外部へ流出する。従って、不純物がポット内の溶融はんだに蓄積されることが抑制され、ポット内の溶融はんだの不純物の含有濃度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽10の概略構成図の一例である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100の構造図の一例である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100において、(a)ポット120が下限位置にあるときの状態の一例、(b)ポット120が上限位置にあるときの状態の一例である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100を用いて予備はんだ付けを行っているときの状態の一例である。
【図5】関連技術の汲み上げ式はんだ槽の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽の概略構成図の一例を図1に示す。図1において、本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽10は、ポット20と、はんだ槽30と、移動手段40と、開閉手段50と、を備える。
【0012】
ポット20は、上端が開放された容器であり、ポット20の底面21には開口22が形成されている。ポット20は、移動手段40により上下に移動し、上限位置において、少なくともその上端がはんだ槽30内の溶融はんだ60の上面より上方に位置する。すなわち、上限位置において、ポット20の上端には、はんだ槽30から汲み上げられた溶融はんだ60の均一な水平面が形成される。一方、下限位置において、ポット20全体がはんだ槽30内の溶融はんだ60の内部に位置する。
【0013】
はんだ槽30は、上端が開放された容器であり、内部に、溶融はんだ60およびポット20が収納される。
【0014】
移動手段40は、ポット20の上端がはんだ槽30に収納された溶融はんだ60の上面の下方または上方に位置するように、ポット20を上昇および下降させる。
【0015】
開閉手段50は、ポット20の移動時に、ポット20の開口22を開状態と閉状態とにする。
【0016】
ポット20が上限に位置しているとき、ポット20の上端には、はんだ槽30から汲み上げられた溶融はんだ60の均一な水平面が形成される。従って、該水平面に被はんだ付け部品を浸漬させることにより、被はんだ付け部品に均一なはんだ付けを行うことができる。
【0017】
また、ポット20の移動時に、ポット20の開口22が開状態となることにより、ポット20の内部から不純物を含んだ溶融はんだ60をポット20の外部へ流出させることができる。従って、本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽10は、不純物がポット20内の溶融はんだ60に蓄積されることが抑制され、ポット20内の溶融はんだ60の不純物の含有濃度を低減することができる。
【0018】
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽の構造図の一例を図2に示す。図2において、本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100は、静止固定はんだ槽110と、ポット120と、移動手段140と、返還手段150とを備える。
【0019】
静止固定はんだ槽110は、上端が開放された容器であり、内部に、溶融はんだ130、ポット120および返還手段150が収納されている。
【0020】
ポット120は、上端が開放された容器であり、ポット120の底面121には開口部122が形成されている。ポット120は、移動手段140により上下に移動し、上限位置において、少なくともその上端が静止固定はんだ槽110内の溶融はんだ130の上面より上方に位置する。すなわち、上限位置において、ポット120の上端には、静止固定はんだ槽110から汲み上げられた溶融はんだ130の均一な水平面が形成される。一方、下限位置において、ポット120全体が静止固定はんだ槽110内の溶融はんだ130の内部に位置する。
【0021】
移動手段140は、ポット120を上限位置と下限位置との間を上昇または下降させる。本実施形態において、移動手段140は、後述のスプリング152の弾性力よりも十分大きな応力によって、所望の速度でポット120を上昇または下降させる。
【0022】
返還手段150は、リリーフ弁151とスプリング152と開用突起153とを備える。なお、該返還手段150が請求項の開閉手段に相当する。
【0023】
リリーフ弁151は、上側水平部151aと下側水平部151bと支柱部151cとから成るI字状の弁である。上側水平部151aは、ポット120の底面121の上方に位置し、すなわち、ポット120の内部に位置する。また、上側水平部151aは、ポット120の開口部122を覆える大きさに形成されている。下側水平部151bは、ポット120の底面121の下方に位置し、すなわち、ポット120の外部に位置する。支柱部151cはポット120の開口部122に挿入され、ポット120が上昇・下降する場合、開口部122は支柱部151cと平行に上下動する。
【0024】
スプリング152は、一端がポット120の底面121に、他端がリリーフ弁151の下側水平部151bに固定されている。スプリング152の自然長はリリーフ弁151の支柱部151cよりも十分長く、従って、常に、ポット120の底面121をリリーフ弁151の上側水平部151a側へ押し上げるように作用している。なお、スプリング152の変わりに、板バネ等の弾性体を用いることもできる。
【0025】
開用突起153は、静止固定はんだ槽110の底面に固定されており、ポット120が下方に位置する時に、リリーフ弁151の下側水平部151bを支持する。
【0026】
次に、ポット120が上昇および下降する場合の動作について図3を用いて説明する。ポット120が下限位置まで下降した時の状態を図3(a)に、ポット120が上限位置まで上昇した時の状態を図3(b)に示す。なお、図3(a)および図3(b)において、移動手段140の記載を省略した。
【0027】
図3(a)において、ポット120が下限位置にある時、ポット120の開口部122は開いた状態である。この状態から移動手段140を用いてポット120を上限位置まで上昇させる場合、ポット120の上昇に伴い、リリーフ弁151の上側水平部151aがポット120の底面121に近づく。この時、ポット120内部の上側水平部151aの下方に位置する溶融はんだ130は、上側水平部151aに押圧され、開口部122からポット120の外部へ流出する。そして、ポット120の下方に位置していた溶融はんだ130が外部へ流出することにより、ポット120の外側に位置していた溶融はんだ130が、ポット120の上端側からポット120の内部へ流入する(図3(a)の矢印参照。)。
【0028】
そして、ポット120の底面121がリリーフ弁151の上側水平部151aの位置まで上昇した時、ポット120の開口部122は上側水平部151aにより塞がれ、閉じた状態となる。開口部122が閉じた状態となることにより、溶融はんだ130のポット120からの流出およびポット120への流入が停止する。ここで、スプリング152がポット120の底面121をリリーフ弁151の上側水平部151a側へ押し上げるように作用することから、開口部122の閉状態が安定して維持される。
【0029】
開口部122が閉じた状態、すなわち、溶融はんだ130の流出および流入が停止した状態で、ポット120をさらに上昇させる。溶融はんだ130の流出および流入が停止した状態で、ポット120を上昇させることにより、ポット120内部の溶融はんだ130が撹拌されてポット120の上端に形成される溶融はんだ130の水平面131が乱されることを、抑制することができる。
【0030】
ポット120が上限位置まで上昇した時、図3(b)に示すように、ポット120の上端には静止固定はんだ槽110から汲み上げられた溶融はんだ130の均一な水平面131が形成される。
【0031】
一方、移動手段140を用いてポット120を上限位置から下限位置まで下降させる場合、上昇時と同様に、開口部122の閉状態が安定して維持された状態で、ポット120が下降する。そして、リリーフ弁151の下側水平部151bが開用突起153に突きあたることにより、リリーフ弁151は開用突起153上で停止する。さらにポット120が下降することにより、リリーフ弁151の上側水平部151aはポット120の底面121から離れ、ポット120の開口部122が開いた状態になる。
【0032】
開口部122が開いた状態でポット120が下降する時、ポット120の外部に位置していた溶融はんだ130が、ポット120の開口部122からポット120の内部へ流入する。一方、ポット120の上方に位置する溶融はんだ130は、ポット120の上端側からポット120の外部へ流出する。そして、ポット120が下限位置まで下降した時、再び、図3(a)の状態になる。
【0033】
次に、本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100を用いて銅合金で形成されたリード線の予備はんだ付けを行う手順について説明する。なお、リード線を有する電気・電子部品に付随のリード線の予備はんだ付けにおいては、後工程で行われる基板や端子ソケットへのはんだ付けの品質を高めるため、はんだ品質が良好な均一な予備はんだ付けが求められる。
【0034】
本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100を用いてリード線の予備はんだ付けを行っているときの状態の一例を図4に示す。図4において、リード線161を有する電気部品160が保持・移動手段170に固定されている。リード線161の予備はんだ付けを行う場合、先ず、保持・移動手段170を作動させて、電気部品160をポット120の上方に移動する。この状態で、ポット120の上昇を開始する。
【0035】
ポット120の上昇に伴い、上述のように、ポット120の下方に位置する溶融はんだ130が開口部122からポット120の外部へ流出し、ポット120の外側に位置していた溶融はんだ130がポット120の上端側からポット120内へ流入する。つまり、ポット120の下方に位置する不純物を含んだ溶融はんだ130が、ポット120の外部へ流出される。従って、ポット120内の溶融はんだ130に含まれる不純物の含有濃度が低下する。
【0036】
さらにポット120が上昇して、開口部122が閉じられることにより、溶融はんだ130の流出および流入が停止する。溶融はんだ130の流出および流入が停止した状態で、さらに、ポット120を上限位置まで上昇させる。溶融はんだ130の流出および流入を停止した状態で、ポット120を上昇させることにより、ポット120の上端に形成される溶融はんだ130の水平面131が乱されることを抑制される。そして、ポット120が上限位置まで上昇した時、ポット120の上端には静止固定はんだ槽110から汲み上げられた溶融はんだ130の均一な水平面131が形成される。
【0037】
この状態で、保持・移動手段170を作動させて、リード線161をポット120内の溶融はんだ130に浸漬させる。リード線161を浸漬位置で所定時間静止させた後、再び、保持・移動手段170を作動させて、リード線161を上方に引き上げる。この時、リード線161には均一な予備はんだ付けが施されている。
【0038】
リード線161に予備はんだ付けを施した後、ポット120を下限位置まで下降させる。ポット120は、開口部122の閉状態が安定して維持された状態で下降し、リリーフ弁151の下側水平部151bが開用突起153に係止された後は、開口部122が開いた状態で下降する。開口部122が開いた状態で、ポット120をさらに下降させることにより、ポット120の外部に位置していた溶融はんだ130が開口部122からポット120の内部に流入し、ポット120の上方に位置する溶融はんだ130がポット120の上端側からポット120の外部へ流出する。すなわち、ポット120の上方に位置する不純物を含んだ溶融はんだ130が、ポット120の外部へ流出する。従って、ポット120内の溶融はんだ130に含まれる不純物の含有濃度が低下する。そして、ポット120が下限位置まで下降した時、予備はんだ付けが終了する。
【0039】
なお、直前の予備はんだ付けによりリード線161から溶け出した銅合金(不純物)は、ポット120の上方に滞留していることから、不純物を比較的多く含んだ溶融はんだ130を効率よくポット120の外部へ流出させることができる。
【0040】
本実施形態に係る汲み上げ式はんだ槽100は、ポット120の上昇時にポット120の下方に位置する溶融はんだ130が外部へ流出され、ポット120の下昇時にポット120の上方に位置する溶融はんだ130が外部へ流出される。従って、ポット120内の不純物を含んだ溶融はんだ130は、静止固定はんだ槽110内の純度が高い溶融はんだ130と、効率よく入れ替えられる。
【0041】
さらに、はんだ付け終了後のポット120の下昇時に、ポット120の上方に位置する溶融はんだ130を流出させる場合、直前のはんだ付けにより被はんだ付け部品から溶け出した不純物がポット120の上方に滞留していることから、直前のはんだ付けにより溶け出した不純物を効率よくポット120の外部へ流出させることができる。
【0042】
ここで、電気部品160を保持する保持・移動手段170の移動距離、移動速度および浸漬位置での停止時間は、はんだ付けの品質を決定する要因であり、実験等により決定した最適な条件が用いられる。また、予備はんだ付けの前に、リード線161にフラックスを塗布しておくと良い。
【0043】
また、上記の実施形態では、返還手段150を一つ配置した場合について説明したが、ポット120の容積等に応じて返還手段150を複数個配置することもできる。また、上記の実施形態では、返還手段150をリリーフ弁151とスプリング152と開用突起153とで構成したが、ポット120の上昇および下降に同期して、ポット120の開口部122を開状態および閉状態にする機能、すなわち、溶融はんだ130の流通および流通停止を切り替える機能を有していれば、他の構成を用いることもできる。
【0044】
以上のように、ポット120の上昇時にはポット120の下方に位置する溶融はんだ130を開口部122から流出させ、ポット120の下降時にはポット120の上方に位置する溶融はんだ130を上端側から流出させることにより、不純物を含んだ溶融はんだ130を効率よくポット120の外部へ流出させることができる。従って、ポット120内の溶融はんだ130に含まれる不純物の含有濃度を低減することが可能な、汲み上げ式はんだ槽100を提供することができる。
【符号の説明】
【0045】
10 汲み上げ式はんだ槽
20 ポット
21 底面
22 開口
30 はんだ槽
40 移動手段
50 開閉手段
90 汲み上げ式はんだ槽
91 半田槽
92 ポット
93 フロート
94 溶融はんだ
95 上昇面
96 プリント配線基板
100 汲み上げ式はんだ槽
110 静止固定はんだ槽
120 ポット
121 底面
122 開口部
130 溶融はんだ
131 水平面
140 移動手段
150 返還手段
151 リリーフ弁
151a 上側水平部
151b 下側水平部
151c 支柱部
152 スプリング
153 開用突起
160 電気部品
161 リード線
170 保持・移動手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端が開放され、底面に開口が形成された、内部に溶融はんだが充填されるポットと、
前記ポットと前記溶融はんだとを収納するはんだ槽と、
前記ポットの上端が、前記はんだ槽に収納された溶融はんだの上面の下方または上方に位置するように、前記ポットを上昇および下降させる移動手段と、
前記ポットの移動時に、前記ポットの開口を開状態と閉状態とにする開閉手段と、
を備える汲み上げ式はんだ槽。
【請求項2】
前記開閉手段は、前記ポットの上端が前記はんだ槽に収納された溶融はんだの上面付近に位置している時は、前記ポットの開口を閉状態とする、請求項1記載の汲み上げ式はんだ槽。
【請求項3】
前記開閉手段は、
前記開口に挿入された支柱部と、前記底面の上方に配置された上側水平部と、前記底面の下方に配置された下側水平部と、を備えた弁と、
一端が前記ポットの底面に、他端が前記弁の下側水平部に固定され、前記支柱部よりも長い自然長を有する弾性体と、
を備える、請求項1または2記載の汲み上げ式はんだ槽。
【請求項4】
前記上側水平部は前記開口よりも大きい、請求項3記載の汲み上げ式はんだ槽。
【請求項5】
前記開閉手段は、前記はんだ槽の底部に固定された前記下側水平部を支持するための支持部をさらに備える、請求項3または4項記載の汲み上げ式はんだ槽。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−55957(P2012−55957A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204291(P2010−204291)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】