説明

決済システム、決済端末、及び決済方法

【課題】顧客が支払伝票に記載された支払を容易に行えるようにすること。
【解決手段】販売管理サーバ3は、ユーザから注文を受けると、注文情報を電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、注文情報と、URLを埋め込んだ2次元コードを生成し、販売管理サーバ3に送信する。販売管理サーバ3は、伝票4に2次元コード5を伝票4に印刷する。ユーザは、携帯電話7によって、2次元コード5を撮影する。携帯電話7は、2次元コード5の画像データを取得すると注文情報とURLを認識して電子マネーサーバ2に接続し、注文情報を送信する。電子マネーサーバ2は、携帯電話7から注文情報を受信すると、商品の金額分だけバリューを減額する金額変更情報を生成して携帯電話7に送信する。携帯電話7は、これを用いて記憶しているバリューを商品の金額分だけ減額して決済を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済システム、決済端末、及び決済方法に関し、例えば、電子マネーにより決済を行うものに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、宅配サービスの普及により、商品が顧客の元に直接届けられる機会が増えてきた。このような商品の代金支払い方法として、商品に添付された支払伝票を用いるものがある。
顧客は、商品を受け取ると、支払伝票を銀行などの金融機関や、支払代行を行うコンビニエンスストアなどに持参し、商品の支払を行う。
また、代金前払いの場合は、支払伝票を用いて支払を行った後、商品が顧客に届けられる。
このような支払伝票に関する技術として、次の「配達伝票」がある。
【特許文献1】特開2001−253185公報
【0003】
この技術は、配達伝票に設けた袋部に支払伝票を格納することにより、配達伝票と共に支払伝票を、その内容が判読できない態様で物品の包装や梱包に添付するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、顧客は、支払伝票を金融機関などに持参して現金で支払を行う必要があり、大きな負担となっていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、顧客が支払伝票に記載された支払を容易に行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして記憶し、金額変更情報を用いて前記記憶した貨幣価値の金額を減額する決済端末と、商品と、当該商品の販売事業者と、当該商品の購入に係る決済金額と、を特定する注文情報と、前記注文情報の送信先であるサーバへの接続情報と、が埋め込まれた画像情報を生成し、前記注文情報を用いて決済端末が記憶した貨幣価値を減額する金額変更情報を生成する販売システムと、を用いて構成された決済システムであって、前記決済端末は、前記画像情報に埋め込まれた注文情報と接続情報を認識し、当該接続情報を用いて前記販売システムに接続した後、当該注文情報を前記販売システムに送信し、前記販売システムは、前記送信された注文情報を用いて金額変更情報を生成して前記決済端末に送信し、前記決済端末は、前記送信された金額変更情報を用いて前記記憶した貨幣価値の金額を減額することにより前記商品の購入代金を決済することを特徴とする決済システム。
請求項2に記載の発明では、前記販売システムは、前記端末決済と、貨幣価値の金額を電子データとして記憶し、金額変更情報を用いて前記記憶した貨幣価値の金額を減額する第2の決済端末と、の何れか一方の選択を受け付ける選択受付手段を備え、前記選択手段で選択された決済端末に前記生成した金額変更情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の決済システムを提供する。
請求項3に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、商品と、当該商品の販売事業者と、当該商品の購入に係る決済金額と、を特定する注文情報と、前記注文情報の送信先であるサーバへの接続情報と、が埋め込まれた画像情報を取得する画像取得手段と、前記取得した画像情報から前記注文情報と前記接続情報を認識する認識手段と、前記認識した接続情報を用いてサーバに接続するサーバ接続手段と、前記接続したサーバに、前記認識した注文情報を送信する注文情報送信手段と、前記送信した注文情報に対して生成された金額変更情報を受信する金額変更情報受信手段と、前記受信した金額変更情報を用いて前記記憶した金額を減額することにより前記商品の購入代金を決済する決済手段と、を具備したことを特徴とする決済端末を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記金額変更情報受信手段は、前記サーバから前記金額変更情報を受信することを特徴とする請求項3に記載の決済端末を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記金額変更情報受信手段は、前記サーバから決済処理の依頼を受けた決済サーバから前記金額変更情報を受信することを特徴とする請求項3に記載の決済端末を提供する。
請求項6に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、画像取得手段と、認識手段と、サーバ接続手段と、注文情報送信手段と、金額変更情報受信手段と、決済手段と、を備えた決済端末において、前記画像取得手段によって、商品と、当該商品の販売事業者と、当該商品の購入に係る決済金額と、を特定する注文情報と、前記注文情報の送信先であるサーバへの接続情報と、が埋め込まれた画像情報を取得する画像取得ステップと、前記認識手段によって、前記取得した画像情報から前記注文情報と前記接続情報を認識する認識ステップと、前記サーバ接続手段によって、前記認識した接続情報を用いてサーバに接続するサーバ接続ステップと、前記注文情報送信手段によって、前記接続したサーバに、前記抽出した注文情報を送信する注文情報送信ステップと、前記金額変更情報受信手段によって、前記送信した注文情報に対して生成された金額変更情報を受信する金額変更情報受信ステップと、前記決済手段によって、前記受信した金額変更情報を用いて前記記憶した金額を減額することにより前記商品の購入代金を決済する決済ステップと、から構成された決済方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、決済端末に記憶された電子マネーで決済を行うことにより、顧客は支払伝票に記載された支払を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(1)実施の形態の概要
本実施の形態は、貨幣価値の金額をバリューと呼ばれる電子データによって記憶した携帯電話7において、商品代金分のバリューを減額することにより決済を行うものである。
まず、販売管理サーバ3は、ユーザ(顧客)から注文を受けると、注文情報を電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、販売店ID、商品ID、金額など、決済に必要な情報を特定する注文情報と、電子マネーサーバ2に接続するためのURLを埋め込んだ2次元コードを生成し、販売管理サーバ3に送信する。
販売管理サーバ3は、伝票4に電子マネーサーバ2から送られた2次元コード5(画像情報)を伝票4に印刷する。伝票4は、商品と共にユーザに配達される。
【0009】
ユーザは、伝票4を受領すると、携帯電話7のデジタル式カメラ機能によって、2次元コード5を撮影する。
携帯電話7は、2次元コード5の画像データを取得すると、これを解析して注文情報とURLを認識する。そして、当該URLを用いて電子マネーサーバ2に接続し、注文情報を送信する。
【0010】
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から注文情報を受信すると、これを販売管理サーバ3から受信した注文情報を用いて確認し、商品の金額分だけバリューを減額する金額変更情報を生成して携帯電話7に送信する。
携帯電話7は、電子マネーサーバ2から金額変更情報を受信し、これを用いて記憶しているバリューを商品の金額分だけ減額して決済を行う。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7での決済が完了すると、完了通知を販売管理サーバ3に送信する。
【0011】
電子マネーサーバ2の事業者は、携帯電話7にバリューを記憶させる際に、バリューに相当する現金をユーザから受け取っており、これによってバリューと現金との対応がとられている。そのため、ユーザは、予め電子マネーサーバ2の事業者にバリューと引き替えに預けておいた現金によって決済を行ったことになる。
このように、本実施の形態によると、ユーザは、伝票4の2次元コード5を携帯電話7で撮影することにより、その場で伝票4の決済を行うことができる。
【0012】
(2)実施の形態の詳細
図1は、本実施の形態に係る決済システムの構成を示した図である。
決済システム1は、携帯電話7、電子マネーサーバ2、販売管理サーバ3、伝票4に印刷された2次元コード5などから構成されている。
携帯電話7は、通話機能のほか、ネットワーク接続機能、デジタル式カメラ機能、2次元コード解析機能、電子マネー機能などを備えた携帯端末である。
ネットワーク機能では、URL(Uniform Resource Locators)を用いてサーバにアクセスするほか、電子メールの送受信を行うことができる。
デジタル式カメラ機能では、光学系により被写体をCCD(Charge−Coupled Device)などで構成された受光面に結像し、当該結像された投影像を画像データに変換することができる。
【0013】
2次元コード解析機能では、デジタル式カメラ機能で撮影された2次元コードの画像データを解析し、当該2次元コードに埋め込まれている情報を認識することができる。
電子マネー機能では、バリューと呼ばれる貨幣価値の金額を記憶装置に記憶し、外部から入力される金額変更情報によって、バリューの値を変更することができる。
金額変更情報には、加減の別と金額が含まれており、携帯電話7は、記憶しているバリューの金額を、金額変更情報で指定された金額だけバリューの値を加算、又は減算された値に更新する。
決済システム1において、バリューは現金の代用として用いられ、携帯電話7のユーザ(以下、単にユーザと記す)は、携帯電話7のバリューを減額することにより各種決済を行うことができる。
なお、バリューを加算する場合はチャージと呼ばれる。
【0014】
電子マネーサーバ2(決済システム)は、電子マネー事業者が運営するサーバ装置であって、携帯電話7に対して金額変更情報を送信し、携帯電話7に記憶されたバリューの値を加減することができる。
販売管理サーバ3は、販売店が運営するサーバ装置であり、商品の販売を管理する。
伝票4は、販売店がユーザに商品の代金を請求する支払伝票であって、請求内容が印刷されているほか、携帯電話7のバリューで決済を行うための2次元コード5が印刷されている。
【0015】
バリューと現金の対応付けは次のように行われる。
電子マネー事業者は、まず、ユーザから現金を受け取って、携帯電話7に同額のバリューをチャージする。ユーザは、バリューのチャージと引き替えに現金を電子マネー事業者に預けた形となる。
そして、ユーザがバリューで決済を行う場合、電子マネー事業者は、携帯電話7のバリューを決済金額分だけ減額し、ユーザから預かっている現金のうち、決済金額分を決済先の販売店に送金する。
このように、電子マネー事業者は、現金と引き替えにバリューを発行することにより、バリューに貨幣価値を付与し、これを現金の代用として流通させることができる。
【0016】
次に、図中の括弧で示した番号を参照しながら決済システム1で行われる決済手順について説明する。
まず、ユーザは、販売店に商品を注文する。その際、ユーザは、購入する商品と個数を指定すると共に、氏名、住所、電話番号などの個人情報や、伝票4や商品の送付先を販売店に提供する。販売店はこれらの情報を入手するとこれに注文を特定するID情報である注文IDを付与し、販売データベースに記憶して注文を販売管理サーバ3に登録する。
この登録は、携帯電話7から販売管理サーバ3の販売サイトにアクセスしてオンラインで行ってもよいし、あるいは、郵便や電話などで行って、販売店の担当者が手動で販売管理サーバ3に入力してもよい。
【0017】
(1)販売管理サーバ3は、ユーザから注文を登録すると、注文情報を電子マネーサーバ2に送信する。
注文情報に含まれる情報は、決済に要する商取引内容を特定できるものであればよく、例えば、販売店を特定するID情報である販売店IDや、販売店が注文に付与した注文ID、商品を特定する情報である商品ID、個数、決済する金額などから成る。
電子マネーサーバ2は、販売管理サーバ3から注文情報を受信すると、これを後述の決済代行データベースに登録する。
【0018】
(2)電子マネーサーバ2は、注文情報と、電子マネーサーバ2の確認サイト(ユーザに注文を確認するウェブサイト)にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locators)が埋め込まれた2次元コードを生成し、販売管理サーバ3に送信する。
(3)販売管理サーバ3は、電子マネーサーバ2から2次元コードを受信し、これを請求内容と共に伝票用紙に印刷して伝票4を作成する。そして、販売店は、伝票4を商品と共にユーザに送付する。
(4)ユーザは商品と伝票4を受け取ると、2次元コード5を携帯電話7で撮影する。そして、携帯電話7は、2次元コード5を撮影した画像データを解析し、URLや注文情報を認識する。
(5)携帯電話7は、認識したURLを用いて電子マネーサーバ2の確認サイトにアクセスする。電子マネーサーバ2は、携帯電話7からアクセスを受けると、支払内容を確認するための確認画面データを携帯電話7に送信する。URLには、例えば、注文IDと対応したパラメータが付随しており、これによって電子マネーサーバ2は、注文を識別することができる。
【0019】
(6)携帯電話7は、電子マネーサーバ2から確認画面データを受信してこれを用いて確認画面をディスプレイに表示する。
確認画面は、メール送信ボタンを有しており、ユーザが確認画面で注文内容を確認した後、このボタンを選択すると、携帯電話7は、2次元コード5から認識した注文情報を注文情報メールにて電子マネーサーバ2に送信する。
(7)電子マネーサーバ2は、携帯電話7から注文情報メールを受信する。この際に、電子マネーサーバ2は、携帯電話7の電子メールアドレスを取得する。
そして、電子マネーサーバ2は、この電子メールアドレスを用いて、決済開始をユーザに行わせるための決済開始メールを携帯電話7に送信する。
【0020】
(8)ユーザが携帯電話7で決済開始メールを閲覧する。決済開始メールは、決済開始ボタンを有しており、ユーザが決済開始ボタンを押下すると、バリューで決済を行うためのアプリケーションが起動する。
そして、このアプリケーションを用いて携帯電話7と電子マネーサーバ2の間で通信が行われ、電子マネーサーバ2は携帯電話7に決済金額分のバリューを減額する金額変更情報を送信し、一方、携帯電話7は、この金額変更情報を用いて自己が記憶しているバリューの金額を決済金額分だけ減額する。このようにして携帯電話7にて決済が行われる。
(9)電子マネーサーバ2は、携帯電話7で決済が実行されると、決済が完了した旨の完了通知を販売管理サーバ3に送信する。
販売管理サーバ3は、電子マネーサーバ2から完了通知を受信し、ユーザに対する決済処理が完了したことを認識する。
【0021】
以上のように、決済システム1では、携帯電話7が2次元コード5の認識と決済を行うことができる。これによって、ユーザは、伝票4を金融機関などに持参して代金を払い込む必要が無くなり、ユーザの利便性が向上する。
なお、図1では、販売管理サーバ3と携帯電話7が1台ずつ示されているが、これらは複数存在することができる。そして、電子マネーサーバ2は、販売管理サーバ3を販売店IDにより識別し、携帯電話7を後述の電子マネー機能部IDにより識別している。
【0022】
図2は、携帯電話7の機能的な構成を示した図である。
電話機能部10と電子マネー機能部12は、それぞれCPU(Central Processing Unit)を備えており、これらのCPUで所定のプログラムを実行することにより、電話機能部10ではアプリケーション部26、電子マネー機能部12では、バリュー処理部28が構成される。
なお、図示しないが、携帯電話7は、光学系を駆動する機構を有するデジタル式カメラ機能部も備えており、被写体の画像データを取得することができる(画像取得手段)。
【0023】
アプリケーション部26は、携帯電話7で各種のアプリケーションを提供する機能部である。アプリケーション部26が提供する機能としては、2次元コードを解析して2次元コードに埋め込まれている情報を認識する機能(認識手段)、URLを用いてサーバに接続する機能(サーバ接続手段)、電子メールの送受信機能、インターフェース部11を介して電子マネー機能部12にアクセスする機能などを有している。
【0024】
一方、電子マネー機能部12の記憶部29(金額記憶手段)は、バリューの金額やログデータなどを記憶する記憶装置である。
バリュー処理部28は、金額変更情報を用いて記憶部29に記憶されているバリューの金額を加減する機能部である(決済手段)。
バリュー処理部28は、アプリケーション部26を介して電子マネーサーバ2から送信されてくる金額変更情報を用いて記憶部29のバリューを加減するほか、店舗などに備えられた電子マネー端末8のリーダライタ部から近距離無線によって送信されてくる金額変更情報によって記憶部29のバリューを加減することも可能である。
【0025】
図3は、電子マネーサーバ2のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電子マネーサーバ2は、CPU31、ROM32、RAM33、通信制御部34、記憶部35、プログラム格納部37、データ格納部38などがバスライン36で接続されている。
【0026】
CPU31は、ROM32や記憶部35に記憶されたプログラムに従って各種の情報処理を行い、販売管理サーバ3と通信して注文情報を受け付けて決済を代行する機能、携帯電話7と通信して携帯電話7のバリューを減額する機能などを実現する。
ROM32は、プログラムやデータなどを記憶した読み取り専用の記憶装置である。
RAM33は、CPU31が各種の情報処理や制御を行う際のワーキングエリアを提供する。
通信制御部34は、販売管理サーバ3や携帯電話7と通信を行う際のインターフェースとして機能する。
【0027】
記憶部35は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置などの記憶装置や、これらの組み合わせによって構成されている。
記憶部35には、プログラムを記憶するプログラム格納部37とデータを格納するデータ格納部38が形成されている。
【0028】
プログラム格納部37には、CPU31が先に説明した各機能を発揮するためのプログラムや、CPU31を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)などが記憶されている。
データ格納部38には、後述のユーザデータベース、取引情報データベース、販売店情報データベース、決済代行データベースなどの各種のデータベースが格納されている。
【0029】
図4(a)は、ユーザデータベースの論理的な構成を示した図である。
ユーザデータベースは、「電子マネー機能部ID」、「ユーザ名」、「パスワード」、その他の項目から構成されている。
「電子マネー機能部ID」は、携帯電話7の電子マネー機能部12に固有なID情報であり、電子マネーサーバ2は、電子マネー機能部12から読み取った電子マネー機能部IDとユーザデータベースに記憶されている電子マネー機能部IDを照合することにより携帯電話7を特定することができる。
「ユーザ名」は、ユーザの氏名である。
「パスワード」は、ユーザ認証を行うためのパスワードである。パスワード確認により、電子マネーサーバ2は、ユーザ以外の者が携帯電話7を操作して決済することを防ぐことができる。
【0030】
図4(b)は、取引情報データベースの論理的な構成を示した図である。
取引情報データベースは、携帯電話7でのバリューのチャージと決済の履歴を記録するもである。取引データベースには、電子マネーサーバ2との通信で行ったバリューのチャージと決済のほか、電子マネー端末8で行ったバリューのチャージと決済も記録される。
【0031】
取引情報データベースは、「電子マネー機能部ID」、「チャージ」、「決済」などの項目から構成されている。
「電子マネー機能部ID」は、電子マネー機能部12のID情報である。
「チャージ」は、電子マネー機能部12でチャージを行った際の記録である。「チャージ」は、「端末ID」、「日時」、「バリュー」などの項目を有している。
「端末ID」は、チャージを行った電子マネー端末8のIDである。電子マネーサーバ2からチャージを行った場合は、端末IDとして電子マネーサーバ2のIDが記録される。
「日時」、「バリュー」は、それぞれチャージを行った日時とチャージした金額である。
「決済」も同様な項目を有しており、決済を行った端末ID、日時、金額が記録される。
【0032】
図5(a)は、販売店情報データベースの論理的な構成の一例を示した図である。
電子マネーサーバ2は、決済代行を請け負う販売店を予め販売店情報データベースに登録している。
販売店情報データベースは、「販売店ID」、「名称」、「接続情報」などの項目から構成されている。
「販売店ID」は、決済代行を請け負った販売店のID情報である。「名称」、「接続情報」は、それぞれ販売店の名称と、当該販売店の販売管理サーバ3にアクセスするための接続情報である。
電子マネーサーバ2は、販売店IDを販売店情報データベースで照合することにより販売店を特定することができ、その接続情報を用いて当該販売店の販売管理サーバ3にアクセスすることができる。
【0033】
図5(b)は、決済代行データベースの論理的な構成の一例を示した図である。
電子マネーサーバ2は、決済代行データベースに注文情報を登録し、個々の注文の決済を管理する。
決済代行データベースは、「販売店ID」、「注文ID」、「金額」、「決済情報」その他の項目から構成されている。
電子マネーサーバ2は、販売管理サーバ3から送信されてきた注文情報を決済代行データベースに登録する。
「販売店ID」は、注文情報を送信してきた販売管理サーバ3の販売店の販売店IDである。
【0034】
「注文ID」は、販売店が注文に対して付与したID情報である。電子マネーサーバ2は、販売店IDと注文IDにより注文を特定することができ、販売店は、注文IDにより注文を特定することができる。
「金額」は、決済金額である。
「決済状況」は、当該注文に対して携帯電話7での決済が完了したか否かを判別する判別情報である。電子マネーサーバ2は、注文情報の登録時は「決済状況」を「未」とし、決済が完了すると「済」とする。
このほか、決済情報データベースには、商品IDや個数なども記録される。
【0035】
図6(a)は、伝票4の外観を示した図である。
伝票4は、通常の支払伝票に新たに2次元コード印刷部41を設けたものである。2次元コード印刷部41には、電子マネー支払いに関する説明と、電子マネーサーバ2が生成した2次元コード5が印刷されている。
ユーザは、伝票4を金融機関やコンビニエンスストアなどの決済代行業者などに持参し、従来と同様にして決済を行うこともできるし、2次元コード5を携帯電話7で撮影してバリューによって決済を行うこともできる。
図6(b)に示したように、2次元コード5には、URL、販売店ID、注文ID、金額、その他の情報が埋め込まれており、携帯電話7は、これを撮影した画像データからこれらの情報を認識することができる。
【0036】
なお、本実施の形態では、2次元コード5は、伝票4の一部として形成されているが、別紙として従来の支払伝票に添付してもよい。
また、販売管理サーバ3がユーザのパーソナルコンピュータなどに2次元コード5の画像を送信し、ユーザがディスプレイ上に表示された2次元コード5を携帯電話7で撮影するように構成することもできる。
更に、本実施の形態では、注文情報やURLを埋め込む対象として2次元コードを用いたが、これに限定するものではなく、例えばバーコードなど、携帯電話7が埋め込まれた内容を認識できる画像情報であればよい。
【0037】
図7は、携帯電話7が確認画面データを用いて表示した確認画面を示した図である。
確認画面では、支払先、支払金額、不明な点があった場合の問い合わせ先である連絡先電話番号、決済方式などが表示されると共に、メール送信ボタンも表示される。
ユーザが携帯電話7を操作してメール送信ボタンを押下すると、携帯電話7は電子マネーサーバ2に注文情報メールを送信する。
【0038】
図8(a)は、携帯電話7のディスプレイに表示された決済開始メールを示した図である。
決済開始メールには、決済開始メールの送信日時、販売店、決済金額、注文ID、商品名、及び決済期限などが表示される。
決済開始メールをスクロールすると、図8(b)に示したように、決済開始ボタン、決済中止ボタンが表示される。
ユーザが携帯電話7を操作して決済開始ボタンを押下すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2に決済開始要求を送信し、携帯電話7が電子マネーサーバ2の決済サイトに接続される。
一方、決済中止ボタンを押下すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2に決済中止要求を送信し、決済が中止される。
【0039】
図9(a)は、携帯電話7が電子マネーサーバ2の決済サイトに接続した場合に携帯電話7のディスプレイに表示される決済画面を示した図である。
決済画面には、支払金額、支払前に携帯電話7が記憶しているバリュー残高、及び支払後に携帯電話7が記憶するバリュー残高が表示される。
更に、決済画面には、実行ボタンと中止ボタンが表示されている。ユーザが携帯電話7を操作して実行ボタンを押下すると、携帯電話7は決済実行要求を電子マネーサーバ2に送信し、決済が実行される。
中止ボタンを押下すると、携帯電話7は決済中止要求を電子マネーサーバ2に送信し、決済が中止される。
【0040】
図9(b)は、決済が完了した場合に、携帯電話7のディスプレイに表示される決済完了画面を示した図である。
決済完了画面には、決済が完了した旨のメッセージと、決済日時、販売店、決済金額、注文IDなどが表示される。
ユーザは、これらの表示内容により、決済が完了したことを認識することができる。
【0041】
図10は、販売店が、ユーザから注文を受け付けて、伝票4を送付するまでの処理手順を説明するためのフローチャートである。
まず、販売管理サーバ3は、ユーザから商品の注文を受け、これを販売管理データベースに入力する。これは、ユーザの端末装置からオンラインにて販売管理サーバ3に直接入力してもよいし、あるいは、販売店の担当者がユーザから注文を受けて手動で行ってもよい。
【0042】
販売管理サーバ3は、ユーザから注文を受け付けると、これに注文IDを付与して販売管理データベースに格納し、更に、注文情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ5)。
電子マネーサーバ2は、販売管理サーバ3から注文情報を受信すると、これを決済代行データベースに記憶して登録する。
そして、電子マネーサーバ2は、登録した注文情報を用いて2次元コード5を生成し、販売管理サーバ3に送信する(ステップ15)。
【0043】
販売管理サーバ3は、電子マネーサーバ2から2次元コード5を受信して、記憶装置に記憶する(ステップ20)。
次に、販売管理サーバ3は、記憶した2次元コード5をプリンタなどの印刷装置を用いて伝票4に印刷し、出力する(ステップ25)。
販売店の担当者は商品と共に印刷した伝票4をユーザに送付する。
【0044】
図11は、ユーザが伝票4を受領してから携帯電話7での決済を完了するまでの処理手順を説明するためのフローチャートである。
ユーザは、伝票4を受領すると、伝票4に印刷された2次元コード5を携帯電話7のデジタル式カメラ機能によって撮影する(ステップ30)。
携帯電話7は、2次元コード5を撮影すると、2次元コード5を撮影した画像データを解析し、2次元コード5に埋め込まれている注文情報やURLを認識する(ステップ35)。
【0045】
次に、携帯電話7は、2次元コード5から認識したURLを用いて電子マネーサーバ2の確認サイトにアクセスする(ステップ40)。この際に、携帯電話7は、認識した注文IDを電子マネーサーバ2に送信する(注文情報送信手段)。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7からアクセスを受けると、注文IDによって決済代行データベースを検索し、当該注文に係る情報を取得する。そして、電子マネーサーバ2は、これを用いて確認画面データを生成し、携帯電話7に送信する(ステップ45)。
【0046】
携帯電話7は、電子マネーサーバ2から確認画面データを受信し、これを用いてディスプレイに確認画面を表示する。
ユーザが携帯電話7を操作して確認画面上のメール送信ボタンを押下すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2に注文情報メールを送信する(ステップ50)。注文情報メールには、携帯電話7が2次元コード5から認識した注文情報が含まれている。
【0047】
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から注文情報メールを受信し、注文情報と携帯電話7の電子メールアドレスを取得する。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から受信した注文情報と、決済代行データベースに登録してある注文情報を照合し、携帯電話7が認識した注文情報が間違いないか確認する。
確認を終えると、電子マネーサーバ2は、決済開始メールを生成し、携帯電話7の電子メールアドレスに宛てて送信する(ステップ55)。
【0048】
携帯電話7は、電子マネーサーバ2から決済開始メールを受信し、これをディスプレイに表示する。
ユーザが決済開始メールにおいて決済実行ボタンを押下すると、携帯電話7は、電子マネーサーバ2に対して決済要求を送信する。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から決済要求を受信すると、決済金額分だけバリューを減額する金額変更情報を生成し、携帯電話7に送信する。
携帯電話7は、電子マネーサーバ2から金額変更情報を受信すると(金額変更情報受信手段)、これを用いて記憶しているバリューの金額を減額し、減額が完了した旨の通知を電子マネーサーバ2に送信する。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から減額が完了した旨の通知を受けると、決済代行データベースの「決済状況」を「済」に設定し、決済処理を完了する。
更に、電子マネーサーバ2は、取引情報データベースに当該決済を記録する。
以上の手順により、携帯電話7と電子マネーサーバ2の間で決済処理が行われる(ステップ60)。
【0049】
電子マネーサーバ2は、決済処理を完了すると決済代行データベースに登録されている販売店IDによって販売店を特定する。
そして電子マネーサーバ2は、当該販売店の販売管理サーバ3に対して、注文IDと、当該注文IDに係る決済が完了した旨を通知する完了通知を送信する(ステップ65)。
販売管理サーバ3は、電子マネーサーバ2から完了通知を受信し(ステップ70)、完了通知に含まれる注文IDで特定される注文の決済が完了したことを認識する。
【0050】
以上に本実施の形態について説明したが、これについて次のような構成を追加することも可能である。
携帯電話7の電子マネー機能部12と同等の機能を有するICチップをプラスチックカードに搭載した電子マネーカードが実用化されている。
電子マネーカードは、バリューの金額を記憶し、金額変更情報を用いて当該記憶したバリューの金額を加減する第2の決済端末として機能する。
そして、ネットワークと接続したパーソナルコンピュータなどのユーザ端末に、電子マネーカードと通信を行うリーダライタを接続すると、リーダライタを介して電子マネーサーバ2と電子マネーカードが通信可能となる。
そのため、金額変更情報を電子マネーサーバ2から電子マネーカードに送信し、電子マネーカードに記憶したバリューにより決済を行うことも可能となる。
【0051】
そこで、携帯電話7で決済する決済手段に加え、電子マネーカードで決済する選択肢をユーザに与えると、ユーザの利便性を高めることができる。
この場合、例えば、確認サイトで、携帯電話7で決済するか、電子マネーカードで決済するかの選択をユーザに行ってもらう。
ユーザが携帯電話7での決済を選択した場合、先に説明した実施の形態と同様にして決済を行う。
この場合、電子マネーサーバ2は、携帯電話7(決済端末)と電子マネーカード(第2の決済端末)の何れか一方の選択を受け付ける選択受付手段を備え、選択された決済端末に金額変更情報を送信する。
【0052】
一方、ユーザが電子マネーカードでの決済を選択した場合、決済実行メールをユーザ端末に送信する。なお、電子メールアドレスは、ユーザに入力してもらうなどする。
そして、ユーザはリーダライタに電子マネーカードを設置してから、ユーザ端末のディスプレイに表示された決済実行ボタンを押下する。
すると、ユーザ端末から電子マネーサーバ2に決済要求が送信され、電子マネーサーバ2はこれに対して金額変更情報を生成してユーザ端末に送信する。
ユーザ端末に送信された金額変更情報は、リーダライタを介して電子マネーカードに入力され、電子マネーカードは、これを用いてバリューの金額を決済金額分だけ減額する。
【0053】
以上、本実施の形態について説明したが、これによって次のような効果を得ることができる。
(1)伝票4に印刷された2次元コード5を携帯電話7で撮影することにより、携帯電話7において即座に決済を行うことができる。そのため、ユーザは、伝票4を金融機関などに持参して決済金額を振り込むなどの手間が省ける。
(2)2次元コード5に、URLのほか、取引情報を埋め込むことができる。
(3)販売店は、電子マネーサーバ2に注文情報を登録し、これによって発行された2次元コード5を伝票4に印刷するだけで、決済の代行を電子マネーサーバ2に依頼することができる。
(4)バリューによる決済代行は、ネットワーク上で行われるため、決済代行を担当する担当者を配置する必要が無く、人件費を節約することができる。
【0054】
(変形例1)
図12は、本実施の形態の変形例を説明するための図である。
本変形例は、電子マネーサーバ2を、確認サーバ101と決済実行サーバ102に分割したものである。
確認サーバ101は決済代行事業者が運用し、決済実行サーバ102は電子マネー事業者が運用するといったように、業務の分担を行うことができる。
【0055】
確認サーバ101は、販売管理サーバ3は、販売店データベースと決済代行データベースを備え、決済実行サーバ102は、ユーザ情報データベースと取引情報データベースを備える。
図1の、(1)注文情報登録、(2)2次元コードの生成、(9)完了通知の送信、(5)確認サイト提供、及び(6)注文情報メールの受信は、確認サーバ101が行い、(7)決済実行メールの送信、及び(8)決済の実行は、決済実行サーバ102が行う。
【0056】
より詳細な動作は次のようになる。
確認サーバ101は、図中の(a)に示したように、注文情報メールにより、注文情報と携帯電話7の電子メールアドレスを取得するとこれを決済実行サーバ102に送信する。
電子マネーサーバ2は、確認サーバ101から受信した電子メールアドレスに宛てて決済開始メールを送信し(図中(7))、確認サーバ101から受信した注文情報に基づいて決済を行う(図中(8))。
決済実行サーバ102は、決済処理が完了すると、図中の(b)に示したように完了通知を確認サーバ101に送信する。確認サーバ101は、電子マネーサーバ2から完了通知を受信すると、販売管理サーバ3に完了通知を送信する。
【0057】
(変形例2)
図13は、変形例2を説明するための図である。
電子マネーサーバ2は、ユーザ情報データベース、取引情報データベース、及び販売店データベースなどを有している。以下、図中の括弧で示した番号に従って説明する。
(1)まず、販売店は、ユーザから注文を受け、注文情報を販売管理サーバ3に登録する。
(2)販売管理サーバ3は、2次元コード5を生成する機能を有しており、販売店は、販売管理サーバ3が生成した2次元コード5を伝票4に印刷してユーザに送付する。
2次元コード5には、注文情報と電子マネーサーバ2の決済サイトへのURLが埋め込まれている。
【0058】
(3)ユーザは、伝票4を受領すると、2次元コード5を携帯電話7で撮影する。携帯電話7は、2次元コード5の画像データから注文情報(販売店ID、注文ID、商品名、決済金額などを含む)と、URLを認識する。
(4)携帯電話7は、取引情報とURLを認識すると、当該URLを用いて電子マネーサーバ2の決済サイトに接続し、注文情報を送信する。
電子マネーサーバ2は、注文情報から、販売店ID、注文ID、商品名、決済金額などを認識し、当該決済金額を用いて携帯電話7のバリューを減額することにより決済処理を行う。2次元コード5に金額変更情報を埋め込んでおき、これによってバリューを減額することも可能である。
(5)電子マネーサーバ2は、決済が完了すると、販売店IDで特定される販売管理サーバ3に完了通知を送信し、注文ID、決済金額などを通知する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本実施の形態に係る決済システムの構成を示した図である。
【図2】携帯電話の機能的な構成を示した図である。
【図3】電子マネーサーバのハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図4】データベースを説明するための図である。
【図5】データベースを説明するための図である。
【図6】伝票の外観を説明するための図である。
【図7】確認画面を示した図である。
【図8】決済メールを表示したところを示した図である。
【図9】決済画面を示した図である。
【図10】伝票を発行するまでの手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】決済を行うまでの手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】変形例1を説明するための図である。
【図13】変形例2を説明するための図である。
【符号の説明】
【0060】
1 決済システム
2 電子マネーサーバ
3 販売管理サーバ
4 伝票
5 2次元コード
6 携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣価値の金額を電子データとして記憶し、金額変更情報を用いて前記記憶した貨幣価値の金額を減額する決済端末と、
商品と、当該商品の販売事業者と、当該商品の購入に係る決済金額と、を特定する注文情報と、前記注文情報の送信先であるサーバへの接続情報と、が埋め込まれた画像情報を生成し、前記注文情報を用いて決済端末が記憶した貨幣価値を減額する金額変更情報を生成する販売システムと、
を用いて構成された決済システムであって、
前記決済端末は、前記画像情報に埋め込まれた注文情報と接続情報を認識し、当該接続情報を用いて前記販売システムに接続した後、当該注文情報を前記販売システムに送信し、
前記販売システムは、前記送信された注文情報を用いて金額変更情報を生成して前記決済端末に送信し、
前記決済端末は、前記送信された金額変更情報を用いて前記記憶した貨幣価値の金額を減額することにより前記商品の購入代金を決済する
ことを特徴とする決済システム。
【請求項2】
前記販売システムは、前記端末決済と、貨幣価値の金額を電子データとして記憶し、金額変更情報を用いて前記記憶した貨幣価値の金額を減額する第2の決済端末と、の何れか一方の選択を受け付ける選択受付手段を備え、
前記選択手段で選択された決済端末に前記生成した金額変更情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の決済システム。
【請求項3】
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、
商品と、当該商品の販売事業者と、当該商品の購入に係る決済金額と、を特定する注文情報と、前記注文情報の送信先であるサーバへの接続情報と、が埋め込まれた画像情報を取得する画像取得手段と、
前記取得した画像情報から前記注文情報と前記接続情報を認識する認識手段と、
前記認識した接続情報を用いてサーバに接続するサーバ接続手段と、
前記接続したサーバに、前記認識した注文情報を送信する注文情報送信手段と、
前記送信した注文情報に対して生成された金額変更情報を受信する金額変更情報受信手段と、
前記受信した金額変更情報を用いて前記記憶した金額を減額することにより前記商品の購入代金を決済する決済手段と、
を具備したことを特徴とする決済端末。
【請求項4】
前記金額変更情報受信手段は、前記サーバから前記金額変更情報を受信することを特徴とする請求項3に記載の決済端末。
【請求項5】
前記金額変更情報受信手段は、前記サーバから決済処理の依頼を受けた決済サーバから前記金額変更情報を受信することを特徴とする請求項3に記載の決済端末。
【請求項6】
貨幣価値の金額を電子データとして記憶する金額記憶手段と、画像取得手段と、認識手段と、サーバ接続手段と、注文情報送信手段と、金額変更情報受信手段と、決済手段と、を備えた決済端末において、
前記画像取得手段によって、商品と、当該商品の販売事業者と、当該商品の購入に係る決済金額と、を特定する注文情報と、前記注文情報の送信先であるサーバへの接続情報と、が埋め込まれた画像情報を取得する画像取得ステップと、
前記認識手段によって、前記取得した画像情報から前記注文情報と前記接続情報を認識する認識ステップと、
前記サーバ接続手段によって、前記認識した接続情報を用いてサーバに接続するサーバ接続ステップと、
前記注文情報送信手段によって、前記接続したサーバに、前記抽出した注文情報を送信する注文情報送信ステップと、
前記金額変更情報受信手段によって、前記送信した注文情報に対して生成された金額変更情報を受信する金額変更情報受信ステップと、
前記決済手段によって、前記受信した金額変更情報を用いて前記記憶した金額を減額することにより前記商品の購入代金を決済する決済ステップと、
から構成された決済方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2007−299316(P2007−299316A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−128434(P2006−128434)
【出願日】平成18年5月2日(2006.5.2)
【出願人】(501044116)ビットワレット株式会社 (48)
【Fターム(参考)】