説明

決済用ファイル管理システムおよび決済用ファイル管理方法

【課題】携帯通信端末の機種変更時に、煩雑な操作を必要とすることなく複数の決済用サーバに対して機種変更を確実に行い、且つ、決済用ファイルのセキュリティレベルを高く保持することができる決済用ファイル管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザが旧携帯電話装置10Aを操作して機種変更を開始して、一括送信の操作を行うと、旧携帯電話装置10Aは各決済用サーバに対して機種変更要求を行う。各決済用サーバは旧携帯電話装置10Aの認証を行う。旧携帯電話装置10Aは、認証OKならば、各決済用サーバに対するアドレス情報をメモリカード40に書き込み、自身のメモリ17に記憶されている決済用ファイルを消去する。同様に、決済再開時には、新携帯電話装置10Bは決済再開要求をユーザからの一括送信操作により各決済用サーバに行い、決済用ファイルを自身のメモリ17に記憶するとメモリカード40のアドレス情報を消去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話装置等の携帯通信端末を用いたモバイル決済システムに利用する決済用ファイル管理システムおよび決済用ファイル管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話装置等の携帯通信端末を利用したモバイル決済システムでは、各金融機関やクレジット会社等の決済用サーバ毎の決済用プログラムとそれぞれに対応するカードデータとを携帯通信端末に記憶させる。そして、携帯通信端末を用いて決済用プログラムを実行する時に記憶されているカードデータを利用して、モバイル決済を行う。
【0003】
このようなモバイル決済システムに利用する携帯通信端末では、決済用サーバ毎に機種変更手続を行わなければならない。例えば、甲銀行に対するモバイル決済システムと、乙クレジットに対するモバイル決済システムを利用していた場合、甲銀行と乙クレジットとにそれぞれ個別に機種変更を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この決済用ファイル管理方法では、ユーザが機種変更前の携帯通信端末で機種変更処理を入力すると、決済用サーバはこれを受け付けて、機種変更前の携帯通信端末に対して決済不能処理を行う。これと同時に、決済用サーバは、機種変更処理入力時に取得した変更後の携帯通信端末のメールアドレスに、決済再開処理に関する情報を送信する。ユーザは、機種変更後の携帯通信端末でこのメールを受信して、決済用サーバにアクセスし、決済再開処理を入力する。決済用サーバは、これを受け付けて、機種変更後の携帯通信端末に対して決済再開処理を行う。
【特許文献1】特開2004−258738公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示すような従来の決済用ファイル管理システムでは、契約している決済用サーバ毎に機種変更処理を行わなければならず、機種変更操作が煩雑になってしまう。さらに、それぞれ個別に操作・処理を行うので、機種変更の手続漏れを起こしやすくなり、もし手続漏れを起こした場合には、変更後の携帯通信端末で決済処理を即座に実行することができなくなってしまう。
【0006】
また、従来の決済用ファイル管理システムでは、機種変更手続後であって使用できない状態であっても、機種変更前の携帯通信端末にモバイル決済に関する情報が残っている。このため、第3者が機種変更前の携帯通信端末を入手した場合に、この携帯通信端末に記憶されているモバイル決済に関する情報を読み出してしまう可能性がある。そして、もし、機種変更前の携帯通信端末に前述の機種変更手続が完了されていない情報が残っていれば、これを悪用されて、ユーザの知らないところで、モバイル決済を利用される可能性がある。
【0007】
したがって、本発明の目的は、携帯通信端末の機種変更時に、煩雑な操作を必要とすることなく複数の決済用サーバに対して機種変更を確実に行い、且つ、決済用ファイルのセキュリティレベルを高く保持することができる決済用ファイル管理システムおよび決済用ファイル管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、決済用操作を受け付ける操作入力手段、および、複数の決済用サーバに対して共通の決済用プログラムを記憶する決済用記憶手段をそれぞれに備える第1携帯通信端末および第2携帯通信端末と、第1携帯通信端末から端末変更情報を受信すると第1携帯通信端末に決済不能処理情報を送信し、第2携帯通信端末から決済再開要求情報を受信すると第2携帯通信端末に決済可能処理情報を送信する複数の決済用サーバと、を備えた決済用ファイル管理システムにおいて、第1携帯通信端末および第2携帯通信端末に着脱可能な着脱式記憶手段を備える。そして、第1携帯通信端末は、自身の操作入力手段により端末変更操作を受け付けると、複数の決済用サーバに一括して端末変更情報を送信し、複数の決済用サーバから決済不能処理情報を受信すると各決済用サーバへのアクセス情報のみを装着されている着脱式記憶手段に書き込み、第2携帯通信端末は、自身の操作入力手段により決済再開要求操作を受け付けると、装着された着脱式記憶手段からアクセス情報を読み出して複数の決済用サーバに決済再開要求情報を一括に送信し、各決済用サーバからの決済可能処理情報を受信するとアクセス情報を着脱式記憶手段から自身の決済用記憶手段に書き込むことを特徴としている。
【0009】
この構成では、第1携帯通信端末と第2携帯通信端末のそれぞれで、1回ずつ端末変更操作と決済再開要求操作とを行えば、これら携帯通信端末と複数の決済用サーバとにより、端末変更処理と決済再開処理とが行われる。
【0010】
また、この発明の決済用ファイル管理システムでは、第1携帯通信端末は、複数の決済用サーバから決済不能処理情報を受信すると、アクセス情報のみを装着されている着脱式記憶手段に書き込むとともに自身の決済用記憶手段から決済用データを消去し、第2携帯通信端末は、各決済用サーバからの決済可能処理情報を受信すると、アクセス情報を着脱式記憶手段から自身の決済用記憶手段に書き込むとともに着脱式記憶手段のアクセス情報を消去することを特徴としている。
【0011】
この構成では、決済不能処理が施された第1携帯通信端末に全ての決済に関する情報が残らない。さらに、決済可能処理が施された後には、着脱式記憶手段にも決済に関する情報が残らず、新たに使用する第2携帯通信端末にのみ全ての決済に関する情報が残される。これにより、高いセキュリティレベルが実現される。
【0012】
また、この発明の決済用ファイル管理システムでは、第1携帯通信端末および第2携帯通信端末は、端末変更操作時および決済再開要求操作時に利用する第1利用認証手段と、複数の決済用サーバからの認証要求に対して該認証要求の時点を含む所定時間内に取得した認証用データを複数の決済用サーバに送信する認証用データ処理手段と、を備え、複数の決済用サーバは、それぞれに、認証用データに基づいて第1携帯通信端末または第2携帯通信端末による各処理請求を認証する第2利用認証手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
この構成では、機種変更処理の際に第1携帯通信端末に対して認証が行われるとともに各決済用サーバに対して認証が行われ、決済再開処理の際に第2携帯通信端末に対して認証が行われるとともに各決済用サーバに対して認証が行われる。そして、決済用サーバに対する認証は認証開始時点を含む所定時間内に得られた認証用データが用いられる。このように複数の認証処理が行われることにより、さらに高いセキュリティーレベルが実現される。
【0014】
また、この発明の決済用ファイル管理方法では、次に示す方法で決済用ファイル管理を行うことを特徴としている。
【0015】
(1)第1携帯通信端末は、自身の操作入力手段により端末変更操作を受け付けると、第1利用認証手段により操作入力の認証を行い、複数の決済用サーバに一括して端末変更情報を送信する。
(2)複数の決済用サーバは端末変更の要求を受け付けて、第1携帯通信端末に認証要求を行う。
(3)第1携帯通信端末は、複数の決済用サーバからの認証要求に対して、認証用データ処理手段により、該認証要求の時点を含む所定時間内に取得した共通の認証用データを複数の決済用サーバに送信する。
(4)複数の決済用サーバは、認証用データに基づき第1携帯通信端末による端末変更要求を認証して、第1携帯通信端末に決済不能処理情報を送信する。
(5)第1携帯通信端末は、複数の決済用サーバから決済不能処理情報を受信すると、アクセス情報のみを装着されている着脱式記憶手段に書き込むとともに、自身の決済用記憶手段から決済用データを消去する。
(6)第2携帯通信端末は、自身の操作入力手段により決済再開要求操作を受け付けると、装着された着脱式記憶手段からアクセス情報を読み出して複数の決済用サーバに決済再開要求情報を一括に送信する。
(7)複数の決済用サーバは決済再開の要求を受け付けて、第2携帯通信端末に認証要求を行う。
(8)第2携帯通信端末は、複数の決済用サーバからの認証要求に対して、認証用データ処理手段により該認証要求の時点を含む所定時間内に取得した共通の認証用データを複数の決済用サーバに送信する。
(9)複数の決済用サーバは、認証用データに基づき第2携帯通信端末による決済再開要求を認証して、第2携帯通信端末に決済可能処理情報を送信する。
(10)第2携帯通信端末は、複数の決済用サーバからの決済可能処理情報を受信するとアクセス情報を着脱式記憶手段から自身の決済用記憶手段に書き込むとともに、着脱式記憶手段のアクセス情報を消去する。
【0016】
この方法によれば、複数の決済用サーバに対して、第1携帯通信端末と第2携帯通信端末のそれぞれで一操作入力を行うのみで、機種変更が実行される。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、モバイル決済における携帯通信端末の機種変更時に、煩雑な操作を必要とすることなく、新旧の携帯通信端末のそれぞれで1操作入力により複数の決済用サーバに対して機種変更を確実に行うことができる。さらに、全ての決済用ファイルのセキュリティレベルを高く保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の第1の実施形態について図を参照して説明する。
図1は本実施形態の決済用ファイル管理システムのシステム構成図である。
決済用ファイル管理システムは、決済用サーバ21〜23、入出金用端末31〜33、パケット通信網50、本発明の第1、第2携帯通信端末にそれぞれ相当する携帯電話装置10A,10B、本発明の着脱式記憶手段に相当するメモリカード40、を備える。決済用サーバ21〜23は、A銀行モバイル決済用サーバ21、B銀行モバイル決済用サーバ22、Cクレジットモバイル決済用サーバ23であり、入出金用端末31〜33は、A銀行モバイル決済用サーバ21に接続するA銀行ATM31、B銀行モバイル決済用サーバ22に接続するB銀行ATM32、Cクレジットモバイル決済用サーバ23に接続するCクレジットCAT装置33である。
【0019】
図2は携帯電話装置10A,10Bの主要部の構成を示すブロック図であり、図3は携帯電話装置10A,10Bのソフトウェア構成を示す構成図である。
【0020】
携帯電話装置10A,10Bは、制御部11、送受信部12、アンテナ13、近距離通信部14、操作部15、表示部16、メモリ17、外部メモリ通信部18を備える。
【0021】
制御部11は、携帯電話装置全体の制御を行うものであり、制御部11およびメモリ17に記憶された図3に示すソフトウェア構成により実現される各動作の制御命令を、装置各部に与える。制御部11等に記憶されたソフトウェアは、全ての携帯電話装置に共通な共通ソフトウェア部171と、各決済用処理に固有のソフトウェア群からなる個別ソフトウェア部172とを備える。共通ソフトウェア部171は、基本OS、ドライバファームウェア、携帯電話用の各標準搭載アプリケーション、および、各社に共通のモバイル決済共通アプリケーションからなる。個別ソフトウェア部172は、各社のモバイル決済システム毎に設定される個別モバイル決済情報173〜175を備える。各個別モバイル決済情報173〜175は、それぞれに個別のモバイル決済アプリとカードデータとからなる。例えば図3の例では、A銀行モバイル決済情報173はA銀行モバイル決済アプリケーションとA銀行カード情報、B銀行モバイル決済情報174はB銀行モバイル決済アプリケーションとB銀行カード情報、Cクレジットモバイル決済情報175はCクレジットモバイル決済アプリケーションとCクレジットカード情報をそれぞれ備える。
【0022】
制御部11は、操作部15によりA銀行のモバイル決済操作が入力されると、共通ソフトウェア部171のモバイル決済共通アプリとともに個別ソフトウェア部172のA銀行モバイル決済情報173を読み出して、A銀行モバイル決済を実行する。同様に、制御部11は、操作部15によりB銀行のモバイル決済操作が入力されると、共通ソフトウェア部171のモバイル決済共通アプリとともに個別ソフトウェア部172のB銀行モバイル決済情報174を読み出して、B銀行モバイル決済を実行する。制御部11は、操作部15によりCクレジットのモバイル決済操作が入力されると、共通ソフトウェア部171のモバイル決済共通アプリとともに個別ソフトウェア部172のCクレジットモバイル決済情報175を読み出して、Cクレジットモバイル決済を実行する。
送受信部12は、制御部11で実行される決済用プログラムにより生成される送信用データをパケット通信信号に変調し、アンテナ13から得られたパケット通信信号を復調して受信データを制御部11に与える。アンテナ13は、送受信部12で生成されるパケット通信信号を、パケット通信網50を介して各決済用サーバ21〜23に送信し、パケット通信網50を介して各決済用サーバ21〜23から送信されるパケット通信信号を受信して送受信部12に与える。このようにして、携帯電話装置10A,10Bは、A銀行モバイル決済サーバ21、B銀行モバイル決済用サーバ22、Cクレジットモバイル決済用サーバ23に対して無線通信を行うことが可能である。
【0023】
近距離通信部14は、赤外線による通信回路や所定周波数の電磁波による通信回路からなり、各入出金用端末31〜33に備えられた赤外線通信部や電磁波通信部に近接させることで決済用データの近距離通信を行う。この近距離通信は、双方向通信であり、制御部11で生成される決済用データを変調して各入出金用端末31〜33に送信し、各入出金用端末31〜33で生成される決済用データを受信して制御部11に与える。このようにして、携帯電話装置10A,10Bは、各入出金用端末31〜33に対して近距離無線通信を行うことが可能である。
【0024】
操作部15は、各種ボタンを備え、ユーザがこれらボタンを操作することにより得られる操作入力データを制御部11に与える。
表示部16は制御部11で行われる各処理に必要な画像情報を表示する。例えば、表示部16は、現在のモバイル決済の実行状況や操作入力時の選択情報を画面上に表示する。
メモリ17は、前述の各ソフトウェアやカード情報等を記憶する。
【0025】
外部メモリ通信部18は、着脱可能なメモリカード40が装着された状態で、メモリカード40に対して、前記カード情報等の各情報の書き込みや読み込みを行う。
【0026】
図4は決済用サーバ21〜23に記憶されているモバイル決済用データのデータ構成図である。
モバイル決済用データは、カード発行管理データ201、アプリケーション発行管理データ202、個人属性データ203を備える。
カード発行管理データ201は、カード情報発行ID、発行日付時刻、暗号化されたカードデータ、カードデータの状態、携帯電話装置等のモバイル決済を行う装置であるキャリア名、および、キャリア製造番号を備える。
【0027】
アプリケーション発行管理データ202は、アプリケーション発行ID、発行日付時刻、アプリケーションのバージョン、前記キャリア名、および、キャリア製造番号を備える。なお、各金融機関間でモバイル決済処理をリンクさせる構成にする等の場合では、カード発行管理データ201、アプリケーション発行管理データ202は、銀行名を備える。
【0028】
個人属性データ203は、個人氏名、生年月日、性別、携帯電話番号、メールアドレス、顔画像等の識別基準データを備える。
【0029】
各モバイル決済用サーバ21〜23は、図4に示すようなモバイル決済用データを用いてモバイル決済処理を行う。より具体的には、各モバイル決済用サーバ21〜23は、パケット通信網50を介して受信した携帯電話装置10A,10Bからモバイル決済処理を受け付けてモバイル決済処理を行ったり、自身に接続するATM31,32やCAT装置33が近距離通信により携帯電話装置10A,10Bから受け付けた決済情報を取得して決済処理を行う。
【0030】
次に、本実施形態の決済用ファイル管理システムを用いた機種変更処理について、図5〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明では、機種変更前の携帯電話装置を旧携帯電話装置と称し、機種変更後の携帯電話装置を新携帯電話装置と称し、図1に示す携帯電話装置10Aを旧携帯電話装置とし、携帯電話装置10Bを新携帯電話装置10Bとする。
図5は旧携帯電話装置10Aを用いた機種変更の一括処理を示したフロー図であり、図6は図5の機種変更一括処理時の旧携帯電話装置10Aの表示画面を示した図である。
図7は新携帯電話装置10Bを用いた決済再開の一括処理を示したフロー図であり、図8は図7の決済再開一括処理時の新携帯電話装置10Bの表示画面を示した図である。図5,図7では決済用サーバが1つだけ示されているが、実際には複数の決済用サーバが存在し、示された決済用サーバと同じ処理を行う。すなわち、図5、図7では、複数の決済用サーバの内の1つの決済用サーバの処理フローのみを示し、他の決済用サーバは図示を省略する。
【0031】
(1)一括機種変更届処理
ユーザからの操作入力により、旧携帯電話装置10Aは、モバイル決済共通アプリを読み出してモバイル決済プログラムを起動する。同時に、旧携帯電話装置10Aは表示部16に図6(A)に示すメニュー画面を表示する。ユーザからの操作入力により、図6(B)に示すメニュー画面で機種変更が選択入力されると、旧携帯電話装置10Aは、図6(C)に示す機種変更メニュー画面を表示する。機種変更メニューは機種変更届と決済再開届との2つのメニューを備え、ユーザが機種変更届を選択すると機種変更届の処理が開始される(S101)。機種変更届処理が開始されると、次に、表示画面には図6(D)に示す対象決済用サーバの選択画面が表示され、ユーザが機種変更届を行う決済用サーバを選択すると、選択状態が図6(D)に示す選択画面に反映されるとともに、旧携帯電話装置10Aは機種変更届用登録リストを生成する(S102)。
【0032】
次に、旧携帯電話装置10Aは、図6(E)に示す暗証データ入力画面を表示し、ユーザにモバイルパスワード等を暗証データとして入力させる(S103)。旧携帯電話装置10Aは、予めモバイルパスワード等の暗証データを基準暗証データとしてメモリ17に記憶しており、入力された暗証データと基準暗証データとからユーザの認証を行う(S104)。ここで、暗証データと基準暗証データとが一致しなければ、旧携帯電話装置10Aは、暗証データの再入力を要求する(S104→S118)。そして、旧携帯電話装置10Aは入力された暗証データが基準暗証データと連続して異なる回数が所定回数Nthに達しなければ再び暗証データ入力画面を表示し(S118→S103)、所定回数Nthに達すればエラー表示を行って機種変更手続の終了処理を行う(S118→S120→S117)。
【0033】
暗証データと基準暗証データとが一致したことを検出すると、旧携帯電話装置10Aは、図6(F)に示す顔画像認証データ入力画面を表示する。旧携帯電話装置10Aにはカメラが備えられており、このカメラにより顔画像データを取得する。取得された顔画像は図6(F)に示す顔画像認証データ入力画面に表示され、ユーザから承認の操作が入力されると、旧携帯電話装置10Aは取得した顔画像データを一時記憶する(S105)。
【0034】
旧携帯電話装置10Aは、顔画像データの取得が終了すると、図6(G)に示す一括送信確認画面を表示し、ユーザからの認証入力が行われれば、各決済用サーバ21〜23への送信開始処理を行う(S106)。旧携帯電話装置10Aは、前述の対象決済用サーバの選択処理により選択された決済用サーバに対して、順に機種変更要求データを送信する(S107)。この機種変更要求データの送信は、決済用サーバ毎に行われ、1つの決済用サーバでの機種変更処理が終了すれば次の決済用サーバでの機種変更処理が行われる。
【0035】
決済用サーバは、旧携帯電話装置10Aからの機種変更要求を受信すると(S201)、図4に示したモバイル決済用データを参照して、旧携帯電話装置10Aに対して認証データの要求を行う(S202)。
【0036】
旧携帯電話装置10Aは、決済用サーバからの認証データ要求を受信すると(S108)、取得済みの認証データ(顔画像データ)の取得時間から現時点までの経過時間を算出して(S109)、所定タイムアウト時間Toutよりも算出経過時間が短ければ(S110)、取得した認証データ(顔画像データ)を決済用サーバに送信する(S111)。一方、経過時間が所定タイムアウト時間Tout以上であれば(S110)、顔画像データの再取得を表示し、ユーザに対して顔画像データの再入力を指示する。そして、顔画像データが再入力されると(S119)、この認証データ(顔画像データ)を決済用サーバに送信する(S111)。このように、認証データの取得時から送信時までの時間間隔を規定することで、過去に取得した認証データを利用することができなくなる。これにより、ユーザが旧携帯電話装置10Aを紛失し、第3者がこれを取得してモバイル決済を利用しようとしても、これを防止することができる。
【0037】
決済用サーバは、認証データを受信すると(S203)、予め登録されている認証データ(顔画像データ)と受信した顔画像とを比較して認証を行う(S204)。決済用サーバは、認証結果がOK、すなわち、旧携帯電話装置10Aから送られた顔画像データと、予め記憶している顔画像データとが一致すれば、認証OKの結果を旧携帯電話装置10Aに送信し(S205)、モバイル決済用データの書き換えを行う(S206)。ここで、モバイル決済用データの書き換えは、携帯電話装置の機種等に関するデータを一時的に空白にするとともにアプリケーションのダウンロード可能フラグをオン状態にすることを含む。
【0038】
一方、決済用サーバは、認証結果がNG、すなわち、旧携帯電話装置10Aから送られた顔画像データと、予め記憶している顔画像データとが一致しなければ、認証NGの結果を旧携帯電話装置10Aに送信する(S207)。
【0039】
旧携帯電話装置10Aは、認証結果を受信すると(S112)、認証結果を解析して(S113)、認証OKならば、装着済みのメモリカード40に、該当する決済用サーバの登録URL等のアドレス情報を書き込む(S114)。
【0040】
図9は、メモリカード40に書き込むアドレス情報の一例を示す構成図である。
アドレス情報は、銀行やクレジット会社等の事業所名、各事業所のURL、およびサポートサービスコードを少なくとも含む。個々で、サービスサポートコードとは、各もバイス決済処理の状況を示すコードであり、機種変更、決済再開、解約破棄等の情報を示すものである。
【0041】
一方、旧携帯電話装置10Aは、認証NGならば、エラー表示を行って機種変更手続の終了処理を行う(S113→S120→S117)。
【0042】
1つの決済用サーバに対する機種変更届の処理を正常に終了すると、旧携帯電話装置10Aは、機種変更届が未処理である決済用サーバが存在するかどうかを確認し、存在すれば該当する決済用サーバに機種変更要求を行う(S115→S107)。
【0043】
旧携帯電話装置10Aは、選択された全ての決済用サーバに対して機種変更届の処理を終了すると(S115)、メモリ17に記憶されている該当する決済用サーバに対する個別アプリやカードデータを含むモバイル決済用ファイルを消去する(S116)。この消去は、単に通常操作でデータを見ることができないようにするソフトウェア上での消去であってもよいが、物理的に完全に消去するほうが望ましい。
【0044】
なお、この一連の処理中には、旧携帯電話装置10Aは、図6(H)に示す現在機種変更手続中であることを示す表示を行う。
【0045】
そして、旧携帯電話装置10Aは、図6(I)に示す機種変更届済み画像を表示し、機種変更届の処理を終了する(S117)。
【0046】
以上のように本実施形態の構成および処理を行うことで、ユーザによる1回の機種変更届送信操作により、複数の決済用サーバに対して機種変更届の処理を行うことができる。また、機種変更届後の旧携帯電話装置は、モバイル決済用ファイルが消去されているので、万が一、旧携帯電話装置を第3者が取得してもモバイル決済を利用することができないので、モバイル決済のセキュリティーを確実に保持することができる。
【0047】
(2)一括決済再開届処理
まず、ユーザは、新携帯電話装置10Bに、旧携帯電話装置10Aからアドレス情報を書き込んだメモリカード40を装着する。
【0048】
ユーザからの操作入力により、新携帯電話装置10Bは、モバイル決済共通アプリを読み出してモバイル決済プログラムを起動する。同時に、新携帯電話装置10Bは表示部16に図8(A)に示すメニュー画面を表示する。ユーザからの操作入力により、図8(B)に示すメニュー画面で機種変更が選択入力されると、新携帯電話装置10Bは、図8(C)に示す機種変更メニュー画面を表示する。機種変更メニューは機種変更届と決済再開届との2つのメニューを備え、ユーザが決済再開届を選択すると決済再開届の処理が開始される(S301)。決済再開届処理が開始されると、新携帯電話装置10Bは、装着されたメモリカード40からアドレス情報を読み出す(S302)。新携帯電話装置10Bの表示画面には図8(D)に示す対象決済用サーバの選択画面が表示され、ユーザが機種変更届を行う決済用サーバを選択すると、選択状態が図8(D)に示す選択画面に反映されるとともに、新携帯電話装置10Bは決済再開届用登録リストを生成する(S303)。
【0049】
次に、新携帯電話装置10Bは、図8(E)に示す暗証データ入力画面を表示し、ユーザにモバイルパスワード等を暗証データとして入力させる(S304)。新携帯電話装置10Bは、予めモバイルパスワード等の暗証データを基準暗証データとしてメモリ17に記憶しており、入力された暗証データと基準暗証データとからユーザの認証を行う(S305)。ここで、暗証データと基準暗証データとが一致しなければ、新携帯電話装置10Bは、暗証データの再入力を要求する(S305→S320)。そして、新携帯電話装置10Bは入力された暗証データが基準暗証データと連続して異なる回数が所定回数Nthに達しなければ再び暗証データ入力画面を表示し(S320→S304)、所定回数Nthに達すればエラー表示を行って決済再開手続の終了処理を行う(S320→S322→S319)。
【0050】
暗証データと基準暗証データとが一致したことを検出すると、新携帯電話装置10Bは、図8(F)に示す顔画像認証データ入力画面を表示する。新携帯電話装置10Bにはカメラが備えられており、このカメラにより顔画像データを取得する。取得された顔画像は図8(F)に示す顔画像認証データ入力画面に表示され、ユーザから承認の操作が入力されると、新携帯電話装置10Bは取得した顔画像データを一時記憶する(S306)。
【0051】
新携帯電話装置10Bは、顔画像データの取得が終了すると、図8(G)に示す一括送信確認画面を表示し、各決済用サーバ21〜23への送信開始処理を行う(S307)。新携帯電話装置10Bは、前述の対象決済用サーバの選択処理により選択された決済用サーバに対して、順に決済再開要求データを送信する(S308)。この決済再開要求データの送信は、決済用サーバ毎に行われ、1つの決済用サーバでの決済再開処理が終了すれば次の決済用サーバでの決済再開処理が行われる。
【0052】
決済用サーバは、新携帯電話装置10Bからの決済再開要求を受信すると(S401)、新携帯電話装置10Bに対して認証データの要求を行う(S402)。
【0053】
新携帯電話装置10Bは、決済用サーバからの認証データ要求を受信すると(S309)、取得済みの認証データ(顔画像データ)の取得時間から現時点までの経過時間を算出して(S310)、所定タイムアウト時間Toutよりも算出経過時間が短ければ(S311)、取得した認証データ(顔画像データ)を決済用サーバに送信する(S312)。一方、経過時間が所定タイムアウト時間Tout以上であれば(S311)、顔画像データの再取得を表示し、ユーザに対して顔画像データの再入力を指示する。そして、顔画像データが再入力されると(S321)、この認証データ(顔画像データ)を決済用サーバに送信する(S312)。このように、認証データの取得時から送信時までの時間間隔を規定することで、過去に取得した認証データを利用することができなくなる。これにより、ユーザが新携帯電話装置10Bを紛失し、第3者がこれを取得してモバイル決済を利用しようとしても、これを防止することができる。
【0054】
決済用サーバは、認証データを受信すると(S403)、予め登録されている認証データ(顔画像データ)と受信した顔画像とを比較して認証を行う(S404)。決済用サーバは、認証結果がOK、すなわち、新携帯電話装置10Bから送られた顔画像データと予め記憶している顔画像データとが一致すれば、認証OKの結果を新携帯電話装置10Bに送信し(S405)、決済用ファイルを送信して(S407)、モバイル決済用データの書き換えを行う(S408)。ここで、決済用ファイルとは、該当するモバイル決算用サーバに対する個別アプリケーションや、カード暗証番号等の個別情報により構成される。そして、モバイル決済用データの書き換えは、一時的に空白にされた携帯電話装置の機種等に関するデータを新携帯電話装置10Bに対応するものに書き換えて、アプリケーションのダウンロード可能フラグをオフ状態にする処理を含む。
【0055】
一方、決済用サーバは、認証結果がNG、すなわち、新携帯電話装置10Bから送られた顔画像データと予め記憶している顔画像データとが一致しなければ、認証NGの結果を新携帯電話装置10Bに送信する(S406)。
【0056】
新携帯電話装置10Bは、認証結果を受信すると(S313)、認証結果を解析して(S314)、認証OKならば、決済用サーバから送信される決済用ファイルを受信して、メモリ17に記憶する(S315→S316)。
【0057】
一方、新携帯電話装置10Bは、認証NGならば、エラー表示を行って決済再開手続の終了処理を行う(S314→S322→S319)。
【0058】
1つの決済用サーバに対する決済再開届の処理を正常に終了すると、新携帯電話装置10Bは、決済再開届が未処理である決済用サーバが存在するかどうかを確認し、存在すれば該当する決済用サーバに決済再開要求を行う(S317→S308)。
【0059】
新携帯電話装置10Bは、選択された全ての決済用サーバに対して決済再開届の処理を終了すると(S317)、装着されたメモリカード40に記憶されているアドレス情報を消去する(S318)。この消去は、単に通常操作でデータを見ることができないようにするソフトウェア上での消去であってもよいが、物理的に完全に消去するほうが望ましい。
【0060】
なお、この一連の処理中には、新携帯電話装置10Bは、図8(H)に示す現在決済再開手続中であることを示す表示を行う。
【0061】
そして、新携帯電話装置10Bは、図8(I)に示す決済再開届済み画像を表示し、決済再開届の処理を終了する(S319)。
【0062】
以上のように本実施形態の構成および処理を行うことで、ユーザによる1回の決済再開届送信操作により、複数の決済用サーバに対して決済再開届の処理を行うことができる。また、決済再開届後のメモリカードは、アドレス情報が消去されているので、万が一、メモリカードを第3者が取得してもモバイル決済を利用することができないので、モバイル決済のセキュリティーを確実に保持することができる。
【0063】
ところで、本実施形態のシステム構成では、各携帯電話装置10A,10Bがパケット通信網50を介して各決済用サーバ21〜23に直接アクセスするシステムを示したが、図10に示すようなシステムであってもよい。
【0064】
図10は、リモート集中サーバ60を備える決済用ファイル管理システムのシステム構成図である。
【0065】
リモート集中サーバ60は、各決済用サーバ21〜23とパケット通信網50との間に配置され、携帯電話装置10A,10Bが行うモバイル決済の処理を、複数の決済用サーバ21〜23にかわって実行するサーバであり、処理結果は各決済用サーバに反映される。このようなシステムの場合、前述の実施形態に示した機種変更届の処理や決済再開の処理はリモート集中サーバ60で行われる。すなわち、図5および図7に示す決済用サーバの処理がリモート集中サーバ60で行われる。
【0066】
このようなシステム構成であっても前述の効果を奏することができる。
【0067】
なお、前述の説明では、決済用サーバが3つの場合を示したが、決済用サーバの個数はこれに限らず、複数の決済用サーバを対象とする場合であれば、前述のシステム構成および処理方法を適用することができ、前述の効果を奏することができる。
【0068】
また、前述の説明では、携帯通信端末として、携帯電話装置を例に説明したが、他のPDA等の他の携帯通信端末であっても前述のシステム構成および処理方法を適用することができ、前述の効果を奏することができる。
【0069】
また、前述の説明では、決済用サーバに対する認証データを顔画像データとしたが、指紋等の他の生体認証データやパスワード等の認証データを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施形態の決済用ファイル管理システムのシステム構成図
【図2】図1に示す携帯電話装置10A,10Bの主要部の構成を示すブロック図
【図3】携帯電話装置10A,10Bのソフトウェア構成を示す構成図
【図4】決済用サーバ21〜23に記憶されているモバイル決済用データのデータ構成図
【図5】旧携帯電話装置10Aを用いた機種変更の一括処理を示したフロー図
【図6】図5の機種変更一括処理時の旧携帯電話装置10Aの表示画面を示した図
【図7】新携帯電話装置10Bを用いた決済再開の一括処理を示したフロー図
【図8】図7の決済再開一括処理時の新携帯電話装置10Bの表示画面を示した図
【図9】メモリカード40に書き込むアドレス情報の一例を示す構成図
【図10】本発明の実施形態の他の決済用ファイル管理システムのシステム構成図
【符号の説明】
【0071】
10A,10B−携帯電話装置
11−制御部
12−送受信部
13−アンテナ
14−近距離通信部
15−操作部
16−表示部
17−メモリ
18−外部メモリ通信部
21〜23−決済用サーバ
31〜33−入出金装置
40−メモリカード
50−パケット通信網
60−リモート集中サーバ
171−共通ソフトウェア部
172−個別ソフトウェア部
173〜175−個別モバイル決済情報
201−カード発行管理データ
202−アプリケーション発行管理データ
203−個人属性データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済用操作を受け付ける操作入力手段、および、複数の決済用サーバに対して共通の決済用プログラムを記憶する決済用記憶手段をそれぞれに備える第1携帯通信端末および第2携帯通信端末と、
前記第1携帯通信端末から端末変更情報を受信すると前記第1携帯通信端末に決済不能処理情報を送信し、前記第2携帯通信端末から決済再開要求情報を受信すると前記第2携帯通信端末に決済可能処理情報を送信する複数の決済用サーバと、
を備えた決済用ファイル管理システムにおいて、
前記第1携帯通信端末および前記第2携帯通信端末に着脱可能な着脱式記憶手段を備え、
前記第1携帯通信端末は、自身の操作入力手段により端末変更操作を受け付けると、前記複数の決済用サーバに一括して端末変更情報を送信し、前記複数の決済用サーバから決済不能処理情報を受信すると各決済用サーバへのアクセス情報のみを装着されている前記着脱式記憶手段に書き込み、
前記第2携帯通信端末は、自身の操作入力手段により決済再開要求操作を受け付けると、装着された前記着脱式記憶手段から前記アクセス情報を読み出して前記複数の決済用サーバに前記決済再開要求情報を一括に送信し、各決済用サーバからの決済可能処理情報を受信すると前記アクセス情報を前記着脱式記憶手段から自身の前記決済用記憶手段に書き込むことを特徴とする決済用ファイル管理システム。
【請求項2】
前記第1携帯通信端末は、前記複数の決済用サーバから決済不能処理情報を受信すると、前記アクセス情報のみを装着されている前記着脱式記憶手段に書き込むとともに、自身の決済用記憶手段から前記決済用データを消去し、
前記第2携帯通信端末は、各決済用サーバからの決済可能処理情報を受信すると、前記アクセス情報を前記着脱式記憶手段から自身の前記決済用記憶手段に書き込むとともに、前記着脱式記憶手段の前記アクセス情報を消去することを特徴とする請求項1に記載の決済用ファイル管理システム。
【請求項3】
前記第1携帯通信端末および前記第2携帯通信端末は、
前記端末変更操作時および前記決済再開要求操作時に利用する第1利用認証手段と、
前記複数の決済用サーバからの認証要求に対して、該認証要求の時点を含む所定時間内に取得した認証用データを前記複数の決済用サーバに送信する認証用データ処理手段と、を備え、
前記複数の決済用サーバは、それぞれに、前記認証用データに基づいて、前記第1携帯通信端末または前記第2携帯通信端末による各処理請求を認証する第2利用認証手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決済用ファイル管理システム。
【請求項4】
第1携帯通信端末が、自身の操作入力手段により端末変更操作を受け付けると、第1利用認証手段により操作入力の認証を行い、複数の決済用サーバに一括して端末変更情報を送信する工程と、
前記複数の決済用サーバが前記端末変更の要求を受け付けて、前記第1携帯通信端末に認証要求を行う工程と、
前記第1携帯通信端末が、前記複数の決済用サーバからの認証要求に対して、認証用データ処理手段により、該認証要求の時点を含む所定時間内に取得した共通の認証用データを前記複数の決済用サーバに送信する工程と、
前記複数の決済用サーバが、前記認証用データに基づき前記第1携帯通信端末による端末変更要求を認証して、前記第1携帯通信端末に決済不能処理情報を送信する工程と、
前記第1携帯通信端末が、前記複数の決済用サーバから決済不能処理情報を受信すると、前記アクセス情報のみを装着されている前記着脱式記憶手段に書き込むとともに、自身の決済用記憶手段から前記決済用データを消去する工程と、
前記第2携帯通信端末が、自身の操作入力手段により決済再開要求操作を受け付けると、装着された前記着脱式記憶手段から前記アクセス情報を読み出して前記複数の決済用サーバに前記決済再開要求情報を一括に送信する工程と、
前記複数の決済用サーバが前記決済再開の要求を受け付けて、前記第2携帯通信端末に認証要求を行う工程と、
前記第2携帯通信端末が、前記複数の決済用サーバからの認証要求に対して、認証用データ処理手段により、該認証要求の時点を含む所定時間内に取得した共通の認証用データを前記複数の決済用サーバに送信する工程と、
前記複数の決済用サーバが、前記認証用データに基づき前記第2携帯通信端末による決済再開要求を認証して、前記第2携帯通信端末に決済可能処理情報を送信する工程と、
前記第2携帯通信端末が、前記複数の決済用サーバからの決済可能処理情報を受信すると前記アクセス情報を前記着脱式記憶手段から自身の決済用記憶手段に書き込むとともに、前記着脱式記憶手段の前記アクセス情報を消去する工程と、
を有することを特徴とする決済用ファイル管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−58475(P2007−58475A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241962(P2005−241962)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)