説明

油圧ジャッキ

【課題】ジャッキアップの作業効率を良好ならしめる。
【解決手段】設置面となるベース10と略平行な面上で往復動する長尺形状のハンドル32によりポンプピストン24を作動させ、オイルタンク18に貯蔵された作動油をシリンダ12に供給し、シリンダ12に往復動可能に嵌挿されたピストン14を突出させて対象物をジャッキアップする。そして、ジャッキアップの対象物の底面と油圧ジャッキの設置面との間隔が狭い場合であっても、ハンドル32を直線的に大きく動かせるようにし、ジャッキアップの作業効率を良好ならしめる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体などの対象物をジャッキアップする油圧ジャッキに関する。
【背景技術】
【0002】
車体などの対象物をジャッキアップするため、特開2002−87767号公報(特許文献1)に記載されるような油圧ジャッキが知られている。この油圧ジャッキは、ポンプピストンの近傍を支点として揺動するハンドルを上下させることで、オイルタンクからシリンダにジャッキオイルを供給し、シリンダに嵌挿されたピストンを突出させて対象物をジャッキアップする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−87767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、対象物のジャッキポイントによっては、その底面と油圧ジャッキの設置面との間隔が狭く、ハンドルを大きく上下に動かせないときがある。この場合、ハンドルの1操作によりオイルタンクからシリンダに供給されるジャッキオイルの量が少なく、対象物を所望の高さまでジャッキアップするまでのハンドルの操作回数が増えることから、ジャッキアップの作業効率が良好ではなかった。
【0005】
そこで、本発明は従来技術の問題点に鑑み、往復動させるハンドルによりポンプピストンを作動させることで、ジャッキアップの作業効率を良好ならしめた油圧ジャッキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、作動油を貯蔵するオイルタンクと、対象物をジャッキアップするピストンが往復動可能に嵌挿されたシリンダと、オイルタンクからシリンダに作動油を供給するポンプピストンと、ベースに対してその板面と略平行な面上で往復動可能に取り付けられ、長尺形状のハンドルの先端が着脱可能に嵌合されるハンドルスリーブと、ハンドルスリーブの往復動を略90°変向してポンプピストンを作動させるリンク機構と、を含んで油圧ジャッキを構成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ハンドルを往復動させると、リンク機構により、ハンドルスリーブの往復動が略90°変向されてポンプピストンが作動する。そして、オイルタンクからシリンダに作動油が供給され、シリンダに嵌挿されたピストンが突出して対象物がジャッキアップされる。このため、対象物の底面と油圧ジャッキの設置面との間隔が狭い場合であっても、ハンドルを直線的に大きく動かすことができ、ジャッキアップの作業効率を良好ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を実施するための実施形態における油圧ジャッキの説明図
【図2】同上における油圧ジャッキの油圧回路図
【図3】リンク機構の第1変形例の説明図
【図4】リンク機構の第2変形例の説明図
【図5】作業効率を向上させる機構を組み込んだ油圧ジャッキの説明図
【図6】同上における油圧ジャッキの油圧回路図
【図7】補助ベースの第1実施例を示し、(A)は収納時、(B)は使用時の説明図
【図8】補助ベースの第2実施例を示し、(A)は収納時、(B)は使用時の説明図
【図9】補助ベースの第3実施例を示し、(A)は収納時、(B)は使用時の説明図
【図10】補助ベースの第3実施例の変形例を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付された図面を参照して、本発明を実施するための実施形態を詳述する。
図1は、本実施形態における油圧ジャッキの一例を示す。
路面などに載置される略矩形形状をなすベース10の上面には、その板面に対して垂直となるように、薄肉円筒形状をなすシリンダ12の基端が固定される。シリンダ12には、略円柱形状をなす中実又は中空のピストン14が往復動可能に嵌挿される。シリンダ12の先端から上方に突出するピストン14の先端には、例えば、対象物のジャッキポイントを支持する略円板形状をなすサドル16が取り付けられる。なお、サドル16は、公知のアジャスターを介してピストン14の先端に取り付けられてもよい。
【0010】
また、ベース10の上面には、シリンダ12と略同心に配置されつつこれを取り囲むように、上端が中心軸方向に向かって屈曲した略薄肉円筒形状をなすオイルタンク18の基端が固定される。そして、オイルタンク18は、その内周面,ベース10の上面及びシリンダ12の外周面により区画される領域に、作動油としてのジャッキオイル20を貯蔵する。
【0011】
さらに、ベース10の上面には、ベース10の上面,シリンダ12の内周面及びピストン14の下面により区画される作動室22にジャッキオイル20を供給するため、ベース10に対して略垂直にポンプピストン24が立設される。ポンプピストン24は、具体的には、ベース10の周縁の近傍であって、矩形の外縁を形成する縦辺又は横辺の中間(両端を除く位置)に立設される。
【0012】
ポンプピストン24から上方に突出するロッド24Aには、例えば、クレビスを介して、略矩形形状をなす一対のリンク部材26の基端が揺動可能に連結される。一方のリンク部材26の先端は、ベース10に立設された第1のブラケット28に揺動可能に支持される。また、ポンプピストン24を挟んで第1のブラケット28と反対側に位置するベース10には、略矩形形状をなす一対の板材からなる第2のブラケット30が立設される。第2のブラケット30には、ベース10の板面と略平行な面上において往復動可能なように、長尺形状をなすハンドル32の先端が着脱可能に嵌合されるハンドルスリーブ34が挟持されつつ取り付けられる。ここで、第2のブラケット30に対するハンドルスリーブ34の取り付けは、例えば、第2のブラケット30に長穴形状の貫通孔を開設し、ここにハンドルスリーブ34の外周面に立設したピンを嵌合させるようにすればよい。そして、他方のリンク部材26の先端は、例えば、第2のブラケット30の貫通孔から突出するピンに連結されることで、ハンドルスリーブ34に対して揺動可能に連結される。
【0013】
ポンプピストン24の作動室24Bは、図2に示すように、第1の油路36を介してオイルタンク18の下部に連通接続されると共に、第2の油路38を介してピストン14の作動室22に連通接続される。第1の油路36には、オイルタンク18からポンプピストン24へと向かう方向にのみ開弁する第1のチェックバルブ40が配設される一方、第2の油路38には、ポンプピストン24からピストン14の作動室22へと向かう方向にのみ開弁する第2のチェックバルブ42が配設される。また、ピストン14の作動室22は、リリースバルブ44が配設された連通路46を介して、オイルタンク18の下部に連通接続される。なお、第1の油路36,第2の油路38及び連通路46は、夫々、ベース10の内部に形成される(以下同様)。
【0014】
そして、ハンドル32をポンプピストン24の方向に押すと、ハンドルスリーブ34が第2のブラケット30の貫通孔に沿って移動し、一方のリンク部材26の先端が第1のブラケット28に支持されていることから、一対のリンク部材26のなす角度が小さくなる。この結果、ポンプピストン24のロッド24Aが引き出され、その作動室24Bの容積が増加して負圧となることから、オイルタンク18に貯蔵されたジャッキオイル20が第1の油路36を介して作動室24Bに吸い込まれる。このとき、第2の油路38に配設された第2のチェックバルブ42が開弁しないため、ピストン14の作動室22に供給されたジャッキオイル20がポンプピストン24の作動室24Bに逆流することを阻止できる。
【0015】
一方、ハンドル32をポンプピストン24から離れる方向に引くと、ハンドルスリーブ34が第2のブラケット30の貫通孔に沿って移動し、一方のリンク部材26の先端が第1のブラケット28に支持されていることから、一対のリンク部材26のなす角度が大きくなる。この結果、ポンプピストン24のロッド24Aが押し込まれ、その作動室24Bの容積が減少して圧力が上昇することから、作動室24Bに吸い込まれたジャッキオイル20が第2の油路38を介してピストン14の作動室22に供給される。このとき、第1の油路36に配設された第1のチェックバルブ40が開弁しないため、ポンプピストン24の作動室24Bからオイルタンク18にジャッキオイル20が逆流することを阻止できる。
【0016】
このように、ハンドル32を往復動させると、一対のリンク部材26及び第1のブラケット28を含むリンク機構により、ハンドルスリーブ34の往復動が略90°変向されてポンプピストン24が作動する。そして、オイルタンク18からピストン14の作動室22にジャッキオイル20が供給され、対象物がジャッキアップされる。このため、対象物の底面と油圧ジャッキの設置面との間隔が狭い場合であっても、ハンドル32を直線的に大きく動かすことができ、ジャッキアップの作業効率を良好ならしめることができる。なお、対象物をジャッキダウンするときには、リリースバルブ44を開弁させることで、ピストン14の作動室22に供給されたジャッキオイル20が連通路46を介してオイルタンク18に排出される。
【0017】
ハンドルスリーブ34の往復動を変向してポンプピストン24を作動させるリンク機構は、図1に示す構造のものに限らず、例えば、図3及び図4に示すような構造のものも適用可能である。
第1変形例としてのリンク機構は、図3に示すように、ベース10に立設されたブラケット(図示せず)から揺動可能に垂下された揺動部材48と、揺動部材48の先端(下端)に中間が回動可能に連結されたレバー部材50と、を含んで構成される。レバー部材50は、その一端がハンドルスリーブ34に揺動可能に連結されると共に、その他端がポンプピストン24のロッド24Aに揺動可能に連結される。ここで、レバー部材50とハンドルスリーブ34及びロッド24Bとは、夫々、ハンドルスリーブ34及びロッド24Bの軸方向に往復動する部材を介在させて、間接的に連結するようにしてもよい(以下同様)。
【0018】
第2変形例としてのリンク機構は、図4に示すように、ハンドルスリーブ34に連結される第1のラック52と、第1のラック52に噛み合うピニオン54と、ピニオン54に噛み合いつつ、ポンプピストン24のロッド24Aに連結される第2のラック56と、を含んで構成される。ここで、ピニオン54は、例えば、ベース10に立設されたブラケット(図示せず)に回転可能に取り付けられる。また、第1のラック52及び第2のラック56は、夫々、図示しないガイドにより軸方向に移動可能に支持されることが望ましい。
【0019】
ところで、油圧ジャッキは、ハンドル32を一方向に動かすときにジャッキアップが行われ、これを反対方向に動かすときにジャッキアップが行われない、という動作特性がある。そこで、次のような機構を更に組み込むことで、ハンドル32をどちらの方向に動かしてもジャッキアップが行われるようにし、その作業効率を向上させるようにしてもよい。なお、図1及び図2に示す油圧ジャッキと共通する構成には、同一符号を付すことで、その説明を省略又は簡潔にする。
【0020】
ベース10の上面には、図5及び図6に示すように、一対のポンプピストン24が立設される。各ポンプピストン24の作動室24Bは、夫々、第1の油路36を介してオイルタンク18の下部に連通接続されると共に、第2の油路38を介してピストン14の作動室22に連通接続される。第1の油路36には、オイルタンク18からポンプピストン24へと向かう方向にのみ開弁する第1のチェックバルブ40が配設される一方、第2の油路38には、ポンプピストン24からピストン14の作動室22へと向かう方向にのみ開弁する第2のチェックバルブ42が配設される。
【0021】
一方のポンプピストン24から上方に突出するロッド24Aには、上方が凸となった屈折状態で、略矩形形状をなす一対の第1のリンク部材58の基端が夫々揺動可能に連結される。また、他方のポンプピストン24から上方に突出するロッド24Aには、下方が凸となった屈折状態で、略矩形形状をなす一対の第2のリンク部材60の基端が夫々揺動可能に連結される。一方の第1のリンク部材58の先端、及び、一方の第2のリンク部材60の先端は、夫々、第1のブラケット28に揺動可能に支持される。他方の第1のリンク部材58の先端、及び、他方の第2のリンク部材60の先端は、夫々、ハンドルスリーブ34に対して揺動可能に連結される。
【0022】
そして、ハンドル32をポンプピストン24の方向に押すと、ハンドルスリーブ34が第2のブラケット30の貫通孔に沿って移動し、一対の第1のリンク部材58及び第2のリンク部材60が夫々なす角度が小さくなる。この結果、一方のポンプピストン24のロッド24Aが引き出される一方、他方のポンプピストン24のロッド24Aが押し込まれる。また、ハンドル32をポンプピストン24から離れる方向に引くと、ハンドルスリーブ34が第2のブラケット30の貫通孔に沿って移動し、一対の第1のリンク部材58及び第2のリンク部材60が夫々なす角度が大きくなる。この結果、一方のポンプピストン24のロッド24Aが押し込まれる一方、他方のポンプピストン24のロッド24Aが引き出される。
【0023】
このため、ハンドル32を一方向に動かすと、前述した動作により、オイルタンク18からポンプピストン24へのジャッキオイル20の吸い込み、及び、ポンプピストン24からピストン14の作動室22へのジャッキオイル20の供給が同時に行われ、ジャッキアップの作業効率を向上させることができる。
なお、図5に示すリンク機構は、ハンドルスリーブ34の往復動を略90°変向しつつ、一対のポンプピストン24を逆位相、即ち、一方のポンプピストン24のロッド24Aを引き出すときに、他方のポンプピストン24のロッドを押し込むように動作させるものである。このような機能を有するリンク機構は、図示の構造のものに限らず、公知の各種リンク機構が適用可能であることはいうまでもない。
【0024】
かかる油圧ジャッキの設置安定性を向上させるため、ベース10の下面に、図7に示すように、任意に引き出し可能な補助ベース70を取り付けてもよい。即ち、ベース10の下面に、その矩形の交差する対角線に沿って移動可能なように、ベース10と同一形状をなす板材を複数、例えば、隣接する2辺に平行な線分で4等分した分割体からなる補助ベース70を取り付ける。補助ベース70は、同図(A)に示すように、平面視でベース10の範囲内に収まる「収納位置」と、同図(B)に示すように、ベース10の外縁から外方へと引き出された「引出位置」と、の間で移動できるようにする。ここで、ベース10に対する補助ベース70の取り付けは、例えば、ベース10に略T字断面をなす溝10Aを形成する一方、補助ベース70に略T字形状をなすピン70Aを立設し、溝10Aとピン70Aとを嵌合すればよい。
【0025】
そして、油圧ジャッキを使用するときには、図7(B)に示すように、補助ベース70を引出位置まで引き出すことで、路面などに対する油圧ジャッキの設置範囲が拡大し、油圧ジャッキの設置安定性を向上させることができる。一方、油圧ジャッキを使用しないときには、図7(A)に示すように、補助ベース70を収納位置まで移動させることで、油圧ジャッキの外形寸法が小さくなり、例えば、車載が困難となることを抑制できる。
【0026】
なお、補助ベース70は、多方向に対する油圧ジャッキの設置安定性を向上させるため、ベース10と同一形状の板材について、隣接する2辺に平行な線分であって、図心を通る線分で略等面積に4分割した形状とすることが望ましい。
補助ベース70は、図8に示すように、ベース10と同一形状の板材について、2つの対角線で4分割した略等面積の略三角形状とし、ベース10の図心を通る、隣接した2辺に平行な線に沿って移動可能としてもよい。
【0027】
また、補助ベース70は、図9に示すように、ベース10の四隅に回動可能に取り付けられた略矩形形状をなす4つの板材とし、これを同図(A)に示す「収納位置」と、同図(B)に示す「引出位置」と、の間で回動(移動)できるようにしてもよい。ここで、ベース10の下面に、補助ベース70を収納位置まで回動させたときに、これが嵌まりつつその下面まで突出する凸部10Bを形成することが望ましい。このようにすれば、ベース10の凸部10Bも油圧ジャッキの設置に資するため、例えば、設置に係る面圧が必要以上に増大することを抑制できる。また、補助ベース70は、多方向に対する油圧ジャッキの設置安定性を向上させるため、図10に示すように、ベース10の2つの対角線上を引出位置としてもよい。
【0028】
なお、本発明は、シリンダ12とオイルタンク18とが略同心に配置されておらず、例えば、オイルタンク18が独立して設けられている油圧ジャッキにも適用可能である。また、本発明は、補助ベース70の適用が制限されるが、ベース10が略矩形形状をなしていないものにも適用可能である。さらに、本発明は、ベース10の板面と略平行にポンプピストン24が配設されている油圧ジャッキにも適用可能である。
【符号の説明】
【0029】
10 ベース
12 シリンダ
14 ピストン
18 オイルタンク
20 ジャッキオイル
24 ポンプピストン
24A ロッド
26 リンク部材
28 第1のブラケット
32 ハンドル
34 ハンドルスリーブ
48 揺動部材
50 レバー部材
52 第1のラック
54 ピニオン
56 第2のラック
58 第1のリンク部材
60 第2のリンク部材
70 補助ベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動油を貯蔵するオイルタンクと、
対象物をジャッキアップするピストンが往復動可能に嵌挿されたシリンダと、
設置面となるベースに対して略垂直に立設され、前記オイルタンクからシリンダに作動油を供給するポンプピストンと、
前記ベースに対してその板面と略平行な面上で往復動可能に取り付けられ、長尺形状をなすハンドルの先端が着脱可能に嵌合されるハンドルスリーブと、
前記ハンドルスリーブの往復動を略90°変向して、前記ポンプピストンを作動させるリンク機構と、
を含んで構成されたことを特徴とする油圧ジャッキ。
【請求項2】
前記リンク機構は、
前記ポンプピストンのロッドに基端が揺動可能に連結された一対のリンク部材と、
一方のリンク部材の先端を揺動可能に支持するブラケットと、
を含んで構成され、
他方のリンク部材の先端が、前記ハンドルスリーブに揺動可能に連結されたことを特徴とする請求項1記載の油圧ジャッキ。
【請求項3】
前記リンク機構は、
前記ベースに対して揺動可能に垂下される揺動部材と、
前記揺動部材の先端に中間が回動可能に連結されるレバー部材と、
を含んで構成され、
前記レバー部材の一端が前記ハンドルスリーブに揺動可能に連結されると共に、前記レバー部材の他端が前記ポンプピストンのロッドに揺動可能に連結されたことを特徴とする請求項1記載の油圧ジャッキ。
【請求項4】
前記リンク機構は、
前記ハンドルスリーブに連結される第1のラックと、
前記第1のラックに噛み合うピニオンと、
前記ピニオンに噛み合いいつつ、前記ポンプピストンのロッドに連結される第2のラックと、
を含んで構成されたことを特徴とする請求項1記載の油圧ジャッキ。
【請求項5】
前記ポンプピストンは一対設けられ、
前記リンク機構は、前記ハンドルスリーブの往復動を略90°変向しつつ、前記一対のポンプピストンを逆位相で作動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の油圧ジャッキ。
【請求項6】
前記ベースの下面に、平面視において、前記ベースの範囲内に収まる収納位置と、前記ベースの外縁から外方へと引き出した引出位置と、の間で移動可能な補助ベースを取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の油圧ジャッキ。
【請求項7】
設置面となるベースと略平行な面上で往復動する長尺形状のハンドルによりポンプピストンを作動させ、オイルタンクに貯蔵された作動油をシリンダに供給し、該シリンダに往復動可能に嵌挿されたピストンを突出させて対象物をジャッキアップすることを特徴とする油圧ジャッキ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−56650(P2012−56650A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199192(P2010−199192)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(504334865)日産ライトトラック株式会社 (60)