説明

治療のための環状ケトエノール

本発明は、治療目的のための5'-ビフェニル-置換環状ケトエノール、医薬組成物および治療、特に腫瘍疾患の予防および治療におけるその使用に関する。


(I)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬として使用するための、式(I)の化合物
【化1】


(I)
[式中、
Xは、ハロゲン、ニトロまたはシアノを表すか、または
所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルコキシ、C3-C7-シクロアルキルまたはC3-C7-シクロアルキル-C1-C6-アルコキシ基を表し、そして
WおよびYは、互いに独立して、水素、ニトロ、シアノまたはハロゲンを表すか、または、所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシまたはC3-C7-シクロアルキル基を表し、そして
V1、V2およびV3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、ニトロまたはシアノを表すか、または、C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C3-C10-シクロアルキル基を表すか、または単環式ヘテロシクロアルキル基を表し、および/または
V1およびV2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのさらなるヘテロ原子を含有し、かつ4〜7個の環原子を有する飽和または不飽和の環T1を形成し、この環形成原子は、ハロゲンおよびC1-C6-アルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
CKEは、下記の基の一つを表す:
【化2】


(式中、
Uは、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-O-
【化3】


を表すか、または
所望によりQ3およびQ4により置換されたC1-C4-アルキレン基を表し、そして
Aは、水素を表すか、または
所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルキルチオ-C1-C6-アルキル基を表すか、またはC3-C7-シクロアルキル、C3-C7-シクロアルキル-C1-C4-アルキルまたは単環式のヘテロシクリルまたはヘテロシクリル-C1-C4-アルキル基を表し、
これらの各々は、ハロゲンおよびC1-C6-アルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、または
アリール、アリール-C1-C6-アルキルまたはヘテロアリール基を表し、
これらの各々は、所望により、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシおよびハロ-C1-C6-アルコキシ基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよい、そして
Bは、水素を表すか、またはC1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル基を表し、または
AおよびBは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、かつ3〜8個の環原子を有する飽和または不飽和の環T2を形成し、この環形成原子は、基R1、R2およびR3からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよい、
ここで、R1、R2およびR3は、互いに独立して、
a)ハロゲン、ヒドロキシルまたはシアノを表すか、または
b)C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルアミノカルボニル、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルアミノスルホニル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルキルまたはハロ-C1-C6-アルコキシ基を表し、これらはアルキル部分において所望によりヒドロキシル置換されていてもよい、または
c)アリール、アリールカルボニル、アリールスルホニル、アリールアミノ、ヘテロアリール、ヘテロアリールカルボニル、ヘテロアリールスルホニルまたはヘテロアリールアミノ基を表し、または
d)C3-C7-シクロアルキル、C3-C7-シクロアルキルカルボニル、C3-C7-シクロアルキルスルホニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニルまたはヘテロシクリルスルホニル基を表し、
ここで、
c)およびd)として言及された該基は、所望により、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C3-C10-シクロアルキルおよび3〜6員ヘテロシクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により該環系で一または多置換されていてもよい、および/または
e)基R1、R2およびR3の2つは、それらに結合する環T2の環原子と一緒になって、さらなる飽和または不飽和環式T3を形成し、これは所望により少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、3〜7個の環原子を有し、かつ基R4、R5およびR6からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよい、そして、
ここで、R4、R5およびR6は、互いに独立して、C1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ基を表す、そして
Dは、水素を表すか、またはC1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニルまたはC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル基を表すか、または
C3-C7-シクロアルキル、C3-C7-シクロアルキル-C1-C4-アルキルまたは単環式のヘテロシクリルまたはヘテロシクリル-C1-C4-アルキル基を表すか、または
アリール、アリール-C1-C6-アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリール-C1-C6-アルキル基を表し、
ここで、言及した基は、所望により、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C3-C10-シクロアルキルおよび単環式ヘテロシクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよい、または
AおよびDは、それらが結合している原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのさらなるヘテロ原子を含有し、かつ3〜7の環原子を有する飽和または不飽和の環T4を形成し、これは架橋されてもよく、この環形成原子は、基R7、R8およびR9からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
ここでR7、R8およびR9は、互いに独立して、ヒドロキシル、ハロゲンを表すか、または、C1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ基を表す、そして
AおよびQ1は、それらが結合している原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのさらなるヘテロ原子を含有し、かつ5〜7個の環原子を有する飽和または不飽和の環T5を形成し、この環形成原子は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルおよびC3-C10-シクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
ただし、AおよびQ1により形成した環T5が芳香族である場合、BおよびQ2は結合を表す、
Q1は、水素を表すか、または、
所望により、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1-C6-アルコキシ基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されるC1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ基を表すか、またはC3-C7-シクロアルキル、C3-C7-シクロアルキル-C1-C4-アルキルまたは単環式のヘテロシクリルまたはヘテロシクリル-C1-C4-アルキル基を表す、
これらの各々は、所望により、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルコキシおよびハロ-C1-C6-アルコキシ基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよく、または
所望により、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルおよびC3-C10-シクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよいフェニル基を表し、そして
Q2、Q4、Q5およびQ6は、互いに独立して、水素を表すか、または、C1-C6-アルキル基を表し、そして
Q3は、水素を表すか、または、
所望により、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1-C6-アルコキシ基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されるC1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ基を表すか、または、
C3-C7-シクロアルキル、C3-C7-シクロアルキル-C1-C4-アルキルまたは単環式のヘテロシクリルまたはヘテロシクリル-C1-C4-アルキル基を表し、
これらの各々は、所望により、ハロゲン、ヒドロキシルおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルコキシおよびハロ-C1-C6-アルコキシ基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよい、または
所望により、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルおよびC3-C10-シクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよいフェニル基を表し、または
Q1およびQ2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのさらなるヘテロ原子を含有し、かつ3〜7個の環原子を有する飽和または不飽和の環T6を形成し、この環形成原子は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルおよびC3-C10-シクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、または、
Q3およびQ4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、かつ3〜7個の環原子を有する飽和または不飽和の環T7を形成する、この環形成原子は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロおよびC1-C6-アルキル、ハロ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロ-C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキルおよびC3-C10-シクロアルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい)]。
【請求項2】
医薬として使用するための、式(I)
(式中、Xは、ハロゲンを表すか、または所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C3-アルキルまたはC1-C3-アルコキシ基である)
の請求項1記載の化合物。
【請求項3】
医薬として使用するための、式(I)
(式中、WおよびYは、互いに独立して、水素を表すか、または所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C3-アルキル基を表す)
の請求項1記載の化合物。
【請求項4】
医薬として使用するための、式(I)
(式中、V1、V2およびV3は、互いに独立して、水素、ハロゲンまたはC1-C3-アルキルまたはC1-C3-ハロアルキル基を表す)
の請求項1記載の化合物。
【請求項5】
医薬として使用するための、式(I)
(式中、
Aは、水素を表すか、または
所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル基を表すか、または
ハロゲンおよびC1-C3-アルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよいC3-C6-シクロアルキル基を表す)
の請求項1記載の化合物。
【請求項6】
医薬として使用するための、式(I)
(式中、
AおよびBは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により1または2つのヘテロ原子を含有し、かつ3〜8個の環原子を有する飽和環T2を形成し、この環形成原子は、基R1、R2およびR3からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
ここで、R1、R2およびR3は、互いに独立して、
a)C1-C3-アルキル、C1-C3-アルコキシ、C1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルキル、C1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルコキシまたはハロ-C1-C3-アルコキシ基を表し、これらはアルキル部分において所望によりヒドロキシル置換されていてもよい、および/または
b)基R1、R2およびR3の2つが、それらに結合する環T2の環原子と一緒になって、所望により少なくとも1つの酸素原子を含有し、5〜7個の環原子を有し、かつC1-C3-アルキル基により一または多置換されてもよいさらなる飽和または芳香族環T3を形成し得る)
の請求項1記載の化合物。
【請求項7】
医薬として使用するための、式(I)
(式中、Bは、水素を表すか、またはC1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル基を表す)
の請求項1記載の化合物。
【請求項8】
医薬として使用するための、請求項1〜7いずれか一項記載の化合物
[式中、
CKEは、
式(I-1)
【化4】

(I-1)
(式中、
Xは、ハロゲンを表すか、または
所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C3-アルキルまたはC1-C3-アルコキシ基を表し、そして
WおよびYは、互いに独立して、水素またはハロゲンを表すか、または
所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C3-アルキル基を表し、そして
V1、V2およびV3は、互いに独立して、水素またはハロゲンを表すか、または、
C1-C3-アルキル、C1-C3-ハロアルキル、C1-C3-アルコキシ、C1-C3-ハロアルコキシまたはC1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルキル基を表し、および/または
V1およびV2は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により少なくとも1つのさらなるヘテロ原子を含有し、かつ5または6個の環原子を有する飽和または不飽和の環T1を形成し、この環形成原子は、ハロゲンおよびC1-C3-アルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
Aは、水素を表すか、または
所望により1つのハロゲンまたは複数のハロゲン置換されてもよいC1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル基を表すか、または
C3-C7-シクロアルキル基または4〜7員単環式ヘテロシクリル基を表し、
これらの各々は、ハロゲンおよびC1-C3-アルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、そして
Bは、水素を表すか、またはC1-C6-アルキルまたはC1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルキル基を表す、または
AおよびBは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により1または2つのヘテロ原子を含有し、かつ3〜8個の環原子を有する飽和または不飽和の環T2を形成し、この環形成原子は、基R1、R2およびR3からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
ここで、R1、R2およびR3は、互いに独立して、
a)ハロゲンまたはヒドロキシルを表すか、または
b)C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルキル、C1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルコキシ、ハロ-C1-C3-アルキルまたはハロ-C1-C3-アルコキシ基を表し、これらはアルキル部分において所望によりヒドロキシル置換されていてもよい、および/または
c)基R1、R2およびR3の2つは、それらに結合する環T2の環原子と一緒になって、所望により1または2つのヘテロ原子を含有し、かつ5〜7の環原子を有し、そして基R4、R5およびR6からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよいさらなる飽和または芳香族環T3を形成し得る、
ここで、R4、R5およびR6は、互いに独立して、C1-C3-アルキルまたはC1-C3-アルコキシ基を表す、そして
Dは、水素を表すか、または
C1-C6-アルキルまたはC1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル基を表すか、または
C3-C7-シクロアルキルまたは4〜7員単環式ヘテロシクリル基を表す、
ここで、言及した基は、所望により、ハロゲンおよびヒドロキシルおよびC1-C3-アルキル、ハロ-C1-C3-アルキル、C1-C3-アルコキシ、ハロ-C1-C3-アルコキシおよびC1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルキル基からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されていてもよい、または
AおよびDは、それらが結合している原子と一緒になって、所望によりさらなるヘテロ原子を含有し、かつ5〜7個の環原子を有する飽和または不飽和の環T4を形成し、この環形成原子は、基R7、R8およびR9からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または多置換されてもよい、
ここでR7、R8およびR9は、互いに独立して、ハロゲンまたはC1-C3-アルキルまたはC1-C3-アルコキシ基を表す)
の化合物として規定される基(1)
【化5】

を表す]。
【請求項9】
式(I-1)
[式中、
AおよびBは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望によりヘテロ原子を含有し、かつ3〜8個の環原子を有する飽和環T2を形成し、この環形成原子は、基R1およびR2からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または二置換されてもよい、
ここで、R1およびR2は、互いに独立して、
a)ヒドロキシルを表すか、または
b)C1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルキル、C1-C3-アルコキシ-C1-C3-アルコキシ、ハロ-C1-C3-アルキルまたはハロ-C1-C3-アルコキシ基を表し、これらはアルキル部分において所望によりヒドロキシルにより置換されていてもよい]
の請求項8記載の化合物。
【請求項10】
式(I-1)
(式中、AおよびBは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキサン環を形成するか、またはテトラヒドロピラン環を表す)
の請求項8または9記載の化合物。
【請求項11】
医薬として使用するための、一般式(I-1)
[式中、
Xは、塩素を表すか、またはメチル基を表し、そして
WおよびYは、互いに独立して、水素を表すか、またはメチル基を表し、
V1は、塩素、フッ素またはメチル基を表し、そして
V2およびV3は、互いに独立して、水素、塩素またはフッ素を表し、
AおよびBは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、所望により1つの酸素原子を含有し、かつ6個の環原子を有する飽和環T2を形成し、この環形成原子は、基R1およびR2からなる群から選択される同一または異なる置換基により一または二置換されてもよい、
ここで、R1およびR2は、互いに独立して、ヒドロキシルを表すか、またはC1-C3-アルキル、ヒドロキシメチル、C1-C2-アルコキシ、メトキシ-C1-C2-アルキル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたは2,2,2-トリフルオロエトキシ基を表し、そして
Dは、水素を表す]
の請求項8記載の化合物。
【請求項12】
化合物
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-3'-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-5-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4,4'-ジクロロ-3'-フルオロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-3'-フルオロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- 3-(4'-クロロ-3',6-ジフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-3-(3',4',5-トリフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- 3-(4'-クロロ-4,6-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-4,6-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4-クロロ-3',4'-ジフルオロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- 3-(4'-クロロ-6-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(3',4'-ジフルオロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-5-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-3-(3',4',5-トリフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4',6-ジクロロ-3'-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4',6-ジクロロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(ヒドロキシメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-3'-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(3',4'-ジフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-3'-フルオロ-2,4-ジメチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-6-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(3',4'-ジフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(3',4'-ジフルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-3'-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(ペンタフルオロエチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン )
- (5r,8r)-3-(4'-クロロ-6-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4,8-ジヒドロキシ-8-(ペンタフルオロエチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5S,7S)-3-(4'-クロロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4'-クロロ-6-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5S,7S)-3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-7-(トリフルオロメチル)-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- 3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8,8-ジメチル-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- 3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メチル-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- 3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(4,4'-ジクロロビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-イソプロピル-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン
- (5s,8s)-3-(2'-クロロ-4'-フルオロ-4-メチルビフェニル-3-イル)-4-ヒドロキシ-8-メトキシ-1-アザスピロ[4.5]デカ-3-エン-2-オン。
【請求項13】
医薬の製造のための、請求項1〜12いずれか一項記載の式(I)または(I-1)の化合物の使用。
【請求項14】
腫瘍疾患の予防および/または治療のための医薬を製造するための、請求項1〜12いずれか一項記載の式(I)または(I-1)の化合物の使用。
【請求項15】
乳癌、膵臓癌、腎臓細胞癌、肝臓細胞癌、悪性黒色腫および他の皮膚腫瘍、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌または前立腺癌の予防および/または治療のための医薬を製造するための、請求項1〜12いずれか一項記載の式(I)または(I-1)の化合物の使用。
【請求項16】
腫瘍疾患の予防および/または治療のための、請求項1〜12いずれか一項記載の式(I)または(I-1)記載の化合物。
【請求項17】
乳癌、膵臓癌、腎臓細胞腫瘍、肝臓細胞癌、悪性黒色腫および他の皮膚腫瘍、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌または前立腺癌の予防および/または治療のための、請求項1〜12いずれか一項記載の式(I)または(I-1)の化合物。
【請求項18】
乳癌、膵臓癌、腎臓細胞腫瘍、肝臓細胞癌、悪性黒色腫および他の皮膚腫瘍、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、結腸直腸癌または前立腺癌の予防および/または治療のための、式(I)または(I-1)の化合物を含む、錠剤形態の医薬製剤。

【公表番号】特表2013−519639(P2013−519639A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552359(P2012−552359)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【国際出願番号】PCT/EP2011/051771
【国際公開番号】WO2011/098433
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(512137348)バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (91)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Intellectual Property GmbH
【Fターム(参考)】