説明

治療剤としてのフィブロネクチン断片(196−203)の使用

本発明は、癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患ならびに代謝性疾患を予防および/または治療するための治療剤としての、Ser-Arg-Asn-Arg-Cys-Asn-Asp-Gln-NH2のペプチド化合物の使用に関する。さらに、本発明は、Ser-Arg-Asn-Arg-Cys-Asn-Asp-Gln-NH2のペプチドと、必要に応じて少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、凍結保護剤、分散保護剤、賦形剤および/または希釈剤とを含んでいる、好ましくは凍結乾燥物、緩衝液、人工母乳製剤、または母乳代替物の形態である薬学的組成物に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬に使用するための、式Ser-Arg-Asn-Arg-Cys-Asn-Asp-Gln-NH2を有する、ペプチド。
【請求項2】
癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患ならびに代謝性疾患を予防および/または治療するための薬学的組成物を製造するための、Ser-Arg-Asn-Arg-Cys-Asn-Asp-Gln-NH2のペプチドの、使用。
【請求項3】
上記癌、上記自己免疫疾患、上記線維性疾患、上記炎症性疾患、上記神経変性疾患、上記感染症、上記肺疾患、上記心臓および脈管の疾患または上記代謝性疾患が、自己免疫疾患における血管炎および過度の血管新生、全身性硬化症、多発性硬化症、シェーグレン病、血管およびリンパ管における脈管の奇形、ディジョージ症候群、遺伝性の出血性毛細血管拡張症、海綿状の血管腫、皮膚の血管腫、リンパ管の形成異常、移植動脈症、アテローム性動脈硬化症、脈管の吻合、肥満における肥満組織、慢性的な同種移植の拒絶反応、皮膚の疾患、乾癬、いぼ、アレルギー性の皮膚炎、瘢痕ケロイド、化膿性肉芽腫、水泡形成性の疾患、AIDS患者におけるカポジ肉腫、全身性硬化症、眼疾患、持続性の過形成性ガラス体症候群、糖尿病性網膜症、未熟児の網膜症、脈絡膜の新血管形成、肺疾患、肺高血圧症、喘息、鼻ポリープ、鼻炎、慢性の気管支の炎症および閉塞、嚢胞性線維症、急性の肺の損傷、特発性器質化肺炎、胃腸管の疾患、炎症性の腸疾患、歯周病、腹水症、腹膜の癒着、肝硬変、生殖器系の疾患、子宮内膜症、子宮の出血、卵巣嚢胞、卵巣の過度の刺激、骨および関節の疾患、関節炎および滑膜炎、骨髄炎、骨棘の形成、HIVが引き起こす骨髄の血管新生、腎疾患、ならびに初期の糖尿病性ネフロパシーから選択される、請求項2に記載の使用。
【請求項4】
新生児、幼児および/または乳児へ経口投与するための製剤を調製するための、請求項1に記載のペプチドの、使用。
【請求項5】
凍結乾燥された製剤または緩衝化された液剤を調製するための、請求項1に記載のペプチドの、使用。
【請求項6】
Ser-Arg-Asn-Arg-Cys-Asn-Asp-Gln-NH2のペプチド、ならびに少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、少なくとも1つの凍結保護剤、少なくとも1つの分散保護剤、少なくとも1つの賦形剤および/または少なくとも1つの希釈剤を含んでいる、薬学的組成物。
【請求項7】
凍結乾燥物または緩衝液の形態である、請求項6に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
静脈内投与、経口投与または吸入による投与に適している、請求項6または7に記載の薬学的組成物。
【請求項9】
新生児、幼児および乳児に対する経口送達に適した人工母乳製剤の形態または母乳代替物の形態である、請求項6、7または8に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患あるいは代謝性疾患の予防および/または治療に適している、請求項6、7、8または9に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
ヒトを包含する哺乳動物の癌、自己免疫疾患、線維性疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、感染症、肺疾患、心臓および脈管の疾患または代謝性疾患を治療するための方法であって、
該癌、該自己免疫疾患、該線維性疾患、該炎症性疾患、該神経変性疾患、該感染症、該肺疾患、該心臓および脈管の疾患または該代謝性疾患を治療するために効果的なSer-Arg-Asn-Arg-Cys-Asn-Asp-Gln-NH2のペプチドまたはその塩もしくは水和物を、薬学的に効果的な量で該哺乳動物に投与する工程を含んでいる、方法。
【請求項12】
上記癌、上記自己免疫疾患、上記線維性疾患、上記炎症性疾患、上記神経変性疾患、上記感染症、上記肺疾患、上記心臓および脈管の疾患または上記代謝性疾患が、自己免疫疾患における血管炎および過度の血管新生、全身性硬化症、多発性硬化症、シェーグレン病、血管およびリンパ管における脈管の奇形、ディジョージ症候群、遺伝性の出血性毛細血管拡張症、海綿状の血管腫、皮膚の血管腫、リンパ管の形成異常、移植動脈症、アテローム性動脈硬化症、脈管の吻合、肥満における肥満組織、慢性的な同種移植の拒絶反応、皮膚の疾患、乾癬、いぼ、アレルギー性の皮膚炎、瘢痕ケロイド、化膿性肉芽腫、水泡形成性の疾患、AIDS患者におけるカポジ肉腫、全身性硬化症、眼疾患、持続性の過形成性ガラス体症候群、糖尿病性網膜症、未熟児の網膜症、脈絡膜の新血管形成、肺疾患、肺高血圧症、喘息、鼻ポリープ、鼻炎、慢性の気管支の炎症および閉塞、嚢胞性線維症、急性の肺の損傷、特発性器質化肺炎、胃腸管の疾患、炎症性の腸疾患、歯周病、腹水症、腹膜の癒着、肝硬変、生殖器系の疾患、子宮内膜症、子宮の出血、卵巣嚢胞、卵巣の過度の刺激、骨および関節の疾患、関節炎および滑膜炎、骨髄炎、骨棘の形成、HIVが引き起こす骨髄の血管新生、腎疾患、ならびに初期の糖尿病性ネフロパシーから選択される、請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2010−539045(P2010−539045A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523418(P2010−523418)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/007867
【国際公開番号】WO2009/033760
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(310003186)モンドバイオテック ラボラトリーズ アクチエンゲゼルシャフト (98)
【Fターム(参考)】