説明

治療用メリヤス品及びこのメリヤス品を円型編機で製造する方法。

治療用メリヤス品及びこのメリヤス品を円型編機で製造する方法。治療用メリヤス品は、第1編列(1)を備え、第1編列(1)がこの第1編列(1)を構成する多数の編目よりも小さい多数の編目で作られた第2編列(2)と交互をなす。第1編列(1)は少なくとも1つの弾性加工糸(1a)からなり、第2編列(2)は少なくとも1つの弾性加工糸(2a)からなり、弾性加工糸(2a)は第1編列(1)を構成する少なくとも1つの弾性加工糸(1a)よりも大きな直径を有する。治療用メリヤス品は優雅なメリヤス品と同様に美的であり、そして、如何なる機会にあっても問題無く着用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療用メリヤス品及びこのメリヤス品を円型編機で製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
公知のように、治療用メリヤス品は、ユーザの下肢に治療効果を提供するために、投薬的且つ随意的な局所抑制作用を付与するものとして構成された特別なメリヤス品である。
この理由のため、これらメリヤス品は、意図した治療効果の達成を狙う編み加工ではあるものの、美的効果に関しては考慮されていない状況にて、随意的に予張力が付加された伸縮加工糸を主として使用して製造されている。現在、市販の治療用メリヤス品は一般的に円型編機により製造され、この円型編機はレイドイン(laid-in) 編みの形成と交互の1:1編成を使用する。
【0003】
この特別な製造方法は治療用メリヤス品、特に婦人用ストッキングの場合、他のメリヤス品とは美的に非常に異なるものにしている。
この理由から、現在、市販の治療用メリヤス品は、他のメリヤス品の優雅さや柔らかさを達成することができないので、一般的にユーザ、特に女性ユーザに好適なものとは見なされていない。
【0004】
更にまた、現在市販の治療用メリヤス品の特別な製造方法は、踵及び/又は爪先領域を製造するために、その軸線回りのニードルシリンダの回転動作を交互に要求し、比較的長い製造時間、従って比較的高い製造コストをもたらす。
【発明の開示】
【0005】
本発明の意図は、優雅なメリヤス品の様式に見合った様式で製造された治療用メリヤス品を提供し、上述の課題を解決することにある。
この意図のうち、本発明の目的は、その治療機能を十分に提供してなお優れた美的効果を有する治療用メリヤス品を提供することにある
本発明の他の目的は、競争コストにて製造可能な治療用メリヤス品を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、発明の治療用メリヤス品を円型編機で製造する方法を提供することにある。
後により明らかとなるが、上記意図及び目的は治療用メリヤス品により達成され、この治療用メリヤス品は、第1編列を備え、第1編列がこの第1編列を構成する多数の編目によりも小さい多数の編目を備えた第2編列と交互となり、第1編列が少なくとも1つの弾性加工糸からなり、第2編列が少なくとも1つの弾性加工糸からなり、この弾性加工糸が第1編列の少なくとも1つの弾性加工糸よりも大きな直径を有することに特徴付けられる。
【0007】
好ましくは、本発明の治療用メリヤス品は、円型編機で治療用メリヤス品を製造する方法により製造され、第1編列とこの第1編列を構成する多数の編目よりも小さい多数の編目で形成された第2編列とを交互にし、第1編列が少なくとも1つの弾性加工糸により作られ、第2編列が少なくとも1つの弾性加工糸により作られ、この少なくとも1つの弾性加工糸が第1編列を作るために使用される少なくとも1つの糸よりも大きな直径を有することに特徴付けられる。
【0008】
本発明の更なる特徴及び利点は好適な記述からより明らかになるが、本発明は、添付図面に一例として図示された治療用メリヤス品及びこのメリヤス品を製造する方法の実施例に限定されるものではない。
【発明の実施態様】
【0009】
図を参照すれば、発明の治療用メリヤス品目は第1編列1を含み、この第1編列1は第2編列2と交互に設けられている。第2編列2は多数の編目からなり、この編目は第1編列を構成する多数の編目よりも小さい。第1編列1は、少なくとも1つの弾性加工糸1aからなり、第2編列2は少なくとも1つの弾性加工糸2aからなる。弾性加工糸2aは第1編列1における少なくとも1つの弾性加工糸1aの直径、即ち、その番手(count)に対して、大きな直径、つまり、大きな番手、即ち、デニールを有する。
【0010】
通常、第1編列1の編目よりも数が少ない第2編列2の編目は、後により明らかとなるように、相互に整列されてゴム編みを形成する。
第2編目列2の少なくとも1つの糸2aは、被覆された弾性体(例えば、エラスタン(Elastane))、好ましくは、二重被覆された弾性糸からなる。
より詳しくは、糸2aにおいて、その弾性糸は所定の番手、好ましくは、好ましくは78〜800denのデニールを有し、この糸の被覆に使用された1本又は複数の糸は天然又はポリアミド繊維からなり、好ましくは8〜110denの番手を有する。
【0011】
第1編列1は少なくとも1つの被覆弾性糸(例えば、エラスタン)、好ましくは、二重被覆弾性体からなる糸1aからなり、糸1aは別の糸1bと添え編み(plate-Knitted)されていてもよい。好ましくは、別の1bは、ポリアミド繊維又は天然繊維からなる糸であって、8〜150denの番手を有する。
より詳しくは、糸1aにおいて、弾性糸は好ましくは10〜280denの番手を有し、この弾性糸を被覆する1本又は複数の糸は天然又はポリアミド繊維からなり、好ましくは5〜85denの番手を有する。
【0012】
発明の治療用メリヤス品は、ポップストック(pop stock)、ホールドアップストッキング、サスペンダベルトとともに着用される通常のストッキング、又は、パンティストッキングの形態にて提供され、上記に詳細に記載された特別な編成は、治療用メリヤス品の要求及びタイプに応じて、実質的にメリヤス品の全体に沿って備えられているか、又は、所定の領域に制限されている。
【0013】
如何なる場合にも、上述の編成は治療用メリヤス品を得ることを可能にし、治療用メリヤス品は通常の優雅なメリヤス品と美的に非常に似たものである。
好ましくは、発明のメリヤス品で得ることができるユーザの脚や、又、メリヤス品が適用される部位への圧縮度は18〜60mmHgである。
発明の治療用メリヤス品を製造する方法は実質的に、第1編列1と第2編列2とを交互に提供することからなり、第2編列2は多数の編目を備え、これら編目は第1編列を構成する多数の編目よりも小さい。第1編列1は少なくとも1つの弾性加工糸1aによって提供され、第1編列2は少なくとも1つの弾性加工糸2aによって提供される。弾性加工糸2aは第1編列1の製造に使用される少なくとも1つの弾性加工糸1aの直径、即ち、番手よりも大きな直径、即ち、大きな番手を有する。
【0014】
第2編列2の編目は種々の第2編列2のための同一の針により提供され、従って、ゴム編みを得る。
多重フィード円型編機においては、ニードルシリンダの軸線回りにおけるフィード(feeds)又はドロップ(drops)の配列において、第2編列2を形成するために使用されるフィード又はドロップを備え、第1編列1は交互のフィード及びドロップにて形成することができる。
【0015】
フィード又はドロップを備えたメリヤス品の円型編機において、その軸線回りのニードルシリンダの回転方向に沿い、第1編列1は第2ドロップ及び第4ドロップを使用して形成され、これに対し、第2編列2は第1及び第3ドロップを使用して形成される。明らかに、発明における治療用メリヤス品の特別な編成は、第1ドロップ及び第2ドロップを使用して第1編列を形成し、そして、第2及び第4ドロップを使用して第2編列を形成することでも得ることができる。
【0016】
第1の場合、好ましくは、本発明の治療用メリヤス品を提供する特別な編成は、第2ドロップ及び第4ドロップにて、編機のニードルシリンダの全ての針が平編みを形成することにより実行され、一方、第1ドロップ及び第3ドロップにて、編機におけるニードルシリンダの針の幾つかのみが所定のニードルセレクション、例えば、1:1,2:1,3:1,1:3,1:2のセレクション等に従い、ニードルシリンダの周方向の延長部に沿って不均一の分布されて、編成をなす。実際上、ニードルシリンダは理想的には、その軸線回りに連続して配置されたセクタに分割されており、各セクタは2個以上の針を含み、且つ、第1ドロップ及び第3ドロップにて、種々のグループの針の幾つかのみを作動位置に移動させ、これら針はニードルシリンダの軸線回りに均一に離間し、1:1,2:1,3:1,1:2等として公知のニードルセレクションを備えている。
【0017】
編成に供されない針は、第1及び第3ドロップにて通過し、前記ドロップにて、編機のシンカーにより形成されたノックオーバ面の下方に嘴を備え、各針は前のドロップにて形成された編みの最後のループを保持する。最後のループはドロップにて形成された編みの新たなループと編み込まれ、そのドロップは編成のために針が移動される位置に追従する。
【0018】
実際上、特に添付図に示された編みに関し、少なくとも1つの伸縮加工糸、図示の場合には被覆弾性体(例えばエラスタン)からなる糸2aが第1及び第3ドロップにて分配される。第1及び第3ドロップにて分配された少なくとも1つの糸2aよりも直径が小さい少なくとも1つ糸は第2及び第4ドロップにて分配される。好ましくは、被覆と弾性体(例えばエラスタン)からなる糸1aは第2及び第4ドロップにて分配され、他の糸1bとともに添え編みされ、この糸1bは天然繊維又はポリアミド繊維からなる糸により構成することができる。
【0019】
本発明の治療用メリヤス品が製造されることによる特別な編成が、その軸線回りの交互の回転を伴うニードルシリンダの作動で編成するための再区分(resort)を必要とすることなく、メリヤス品の踵及び/又は爪先領域の提供を可能とすることに留意すべきである。
限定されるものではないが単なる例として、4つのフィードを備えた円型編機に関し、本発明の方法の実際的な実行例が以下に記載される。
【実施例】
【0020】
280デニールの番手の被覆エラスタン糸が第1及び第3ドロップにて分配される。ポリアミド繊維又は天然繊維と添え編みされ、且つ、22デニールの番手の被覆エラスタンからなる糸が第2及び第4ドロップにて分配される。
編機の全ての針は第2及び第4ドロップにて編成をなし、目落ち(drop stitch)及び平編みを作る。
【0021】
ニードルシリンダの針の半分は、1:1型のニードルセレクションを備え、第1及び第3ドロップにて編成すために移動される。第1及び第3ドロップにて、編成しない針は、それの嘴が編機のシンカーにより形成されたノックオーバ面の下方に、低く維持され、以前のフィードにて分配された糸で形成された編みのループを保持する。第2及び第4ドロップにて、前記針は、他の針とともに編成し、前記フィードにて提供された糸とともに編みの新たなループを形成する。新たなループは、以前に形成されたループと編み込まれ、針から抜き出される。
【0022】
実際上、本発明の治療用メリヤス品は、治療的な観点でみて現在市販の治療用メリヤス品と同一の結果を得ることができ、しかも、優雅なメリヤス品と比べ、より薄く、また、より透明で美的効果を達成するため、美的な観点からもより利点を備えているので、意図した目的を達成するものであると認められる。
それ故、本発明の治療用メリヤス品は、優雅なメリヤス品のような問題無しに、使用可能となる。
【0023】
従って、治療用メリヤス品及びその製造方法は添付請求項の範囲にて、種々の変更が可能であり、更に、詳細の全ては技術的に等価な要素と置き換え可能である。
実際上、使用される材料は、特定の使用や次元と合致する限りにおいて、要求及び技術の状態に応じて如何なるものであってもよい。
ここでは、本出願の優先権の基礎であるイタリア特許出願第MI2003A001082号の開示が参照として組込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】発明の治療用メリヤス品の張力部分を拡大して示した概略図である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1編列(1)を含み、前記第1編列(1)が前記第1編列(1)を構成する多数の編目よりも小さい多数の編目で作られた第2編列と交互をなし、前記第1編列(1)が少なくとも1つの伸縮加工糸(1a)からなり、前記第2編列(2)が少なくとも1つの伸縮加工糸(2a)からなり、前記伸縮加工糸(2a)が前記第1編列(1)の少なくとも1つの伸縮加工糸(1a)よりも大きな直径を有することを特徴とする治療用メリヤス品。
【請求項2】
前記第2編列(2)の編目は互いに整列されて、ゴム編みを作ることを特徴とする請求項1に記載の治療用メリヤス品。
【請求項3】
前記第2編列(2)は少なくとも1つの被覆弾性糸(2a)からなることを特徴とする請求項1に記載の治療用メリヤス品。
【請求項4】
前記第2編列(2)は二重被覆弾性糸(2a)からなることを特徴とする請求項1〜3の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項5】
前記第2編列(2)における前記弾性糸(2a)の番手は実質的に78〜800denの間にあることを特徴とする請求項1〜4の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項6】
前記第2編列(2)における前記弾性糸(2a)の被覆糸の番手は、実質的に8〜110denの間にあることを特徴とする請求項1〜5の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項7】
前記第2編列(2)の前記弾性糸(2a)を被覆する糸は天然又はポリアミド繊維からなることを特徴とする請求項1〜6の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項8】
前記第1編列(1)は少なくとも1つの被覆弾性糸(1a)からなることを特徴とする請求項1〜7の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項9】
前記第1編列(1)は二重の被覆弾性糸(1a)からなることを特徴とする請求項1〜8の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項10】
前記第1編列(1)は少なくとも1つの被覆弾性糸(1a)からなり、前記被覆弾性糸(1a)が別の糸(1b)と添え編みされていることを特徴とする請求項1〜9の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項11】
前記第1編列(1)はポリアミド又は天然繊維からなる糸により構成されていることを特徴とする請求項1〜10の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項12】
前記第1編列(1)を構成する前記別の糸の番手は実質的に8〜150denの間にあることを特徴とする請求項10又は11に記載の治療用メリヤス品。
【請求項13】
前記第1編列(1)の弾性糸(1a)の番手は実質的に10〜280denの間にあることを特徴とする請求項1〜12の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項14】
前記第1編列(1)の弾性糸(1a)を被覆するための糸の番手は実質的に5〜85denの間にあることを特徴とする請求項1〜13の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項15】
前記第1編列(1)の弾性糸(1a)の被覆糸は天然又はポリアミド繊維からなることを特徴とする請求項1〜14の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項16】
ユーザの脚に対して実質的に18〜60mmHgの圧縮度を有することを特徴とする請求項1〜15の少なくとも1つに記載の治療用メリヤス品。
【請求項17】
第1編列(1)と、この第1編列(1)を構成する多数の編目よりも小さな多数の編目により提供された第2編列(2)とを交互にし、前記第1編列(1)が少なくとも1つの伸縮加工糸(1a)によって提供され、前記第2編列(2)が少なくとも1つの伸縮加工糸(2a)によって提供され、前記伸縮加工糸(2a)が前記第1編列(1)を提供するために使用された少なくとも1つの糸(1a)よりも大きな直径を有することを特徴とする、円型編機で治療用メリヤス品を製造する方法。
【請求項18】
種々の第2編列(2)内にて同一の針を介して前記第2編列(2)の編目を提供し、ゴム編みを形成することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1つの被覆弾性糸(2a)により前記第2編列(2)を提供することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
二重被覆の弾性糸(2a)により前記第2編列(2)を提供することを特徴とする請求項17〜19の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項21】
前記第2編列(2)を提供するために使用された弾性糸(2a)の番手は実質的に78〜800denの間にあることを特徴とする請求項17〜20の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項22】
前記第2編列(2)を提供するために使用された弾性糸(2a)の被覆糸の番手は実質的に8〜110denの間にあることを特徴とする請求項17〜21の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項23】
前記第2編列(2)を提供するために使用された弾性糸(2a)の被覆糸は天然又はポリアミド繊維からなることを特徴とする請求項17〜22の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項24】
少なくとも1つの被覆弾性糸(1a)により前記第1編列(1)を提供することを特徴とする請求項17〜23の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項25】
二重の被覆弾性糸(1a)により前記第1編列(1)を提供することを特徴とする請求項17〜24の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項26】
別の糸(1b)が添え編みされた少なくとも1つの被覆弾性糸(1a)により前記第1編列(1)を提供することを特徴とする請求項17〜25の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項27】
前記第1編列(1)を形成するために使用される前記別の糸(1b)をポリアミド又は天然繊維から製造することを特徴とする請求項17〜26の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項28】
前記第1編列(1)の形成に使用される前記別の糸(1b)の番手が実質的に8〜150denの間にあることを特徴とする請求項17〜27の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項29】
前記第1編列(1)を提供するために使用される弾性糸(1a)の番手が実質的に10〜280denの間にあることを特徴とする請求項17〜28の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項30】
前記第1編列(1)を提供するために使用される弾性糸(1a)を被覆するための糸の番手が実質的に5〜85denの間にあることを特徴とする請求項17〜29の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項31】
前記第1編列(1)を提供するために使用される弾性糸(1a)の被覆糸がポリアミド又は天然の繊維からあることを特徴とする請求項17〜30の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項32】
治療用メリヤス品を製造するための機械を提供し、前記機械が多重のフィードを備えた円型編機であり、前記第1編列(1)がニードルシリンダの軸線回りのフィード又はドロップの配列において、前記第2編列(2)を形成するために使用されるフィード又はドロップを備え、交互のフィード又はドロップにて形成されることを特徴とする請求項17〜31の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項33】
治療用メリヤス品を製造するための機械を提供し、前記機械が4つのフィード又ドロップを備えた円型編機であり、ニードルシリンダの軸線回りの回転の方向に依存して、前記第1編列(1)が第2ドロップ及び第4ドロップ、又は、第1ドロップ及び第3ドロップを使用して形成され、前記第2編列(2)が第1ドロップ及び第3ドロップ又は第2ドロップ及び第4ドロップを使用して形成されることを特徴とする請求項17〜32の少なくとも1つに記載の方法。
【請求項34】
前記編機のニードルシリンダの全ての針が前記第2ドロップ及び前記第4ドロップにて編成し、前記編機のニードルシリンダの針の一部のみが所定のニードルセレクションに従いニードルシリンダの周方向延長部に沿って不均一に分布され、前記第1ドロップ及び前記第3ドロップにて編成するために移動され、これに対し、編成しない針は前記第1ドロップ及び第3ドロップにて、それらの嘴がシンカーの下方にある状態で、それらの嘴内に以前のドロップにて形成された編みの最後のループを保持し、この最後のループを次のドロップにて新たなループと編み込むことを特徴とする請求項32又は33に記載の方法。

【公表番号】特表2007−500795(P2007−500795A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520508(P2006−520508)
【出願日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【国際出願番号】PCT/EP2004/005715
【国際公開番号】WO2004/106607
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(598105282)カルツィフィチョ ピネッリ ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ (1)
【Fターム(参考)】