説明

治療薬として有用なレゾルシン酸ラクトンの合成

ポコニンレゾルシン酸ラクトンの類似体である、式I、I’、II、II’、III、III’、IV、およびVの大環状化合物、該化合物を含む医薬組成物、ならびにキナーゼおよび熱ショックタンパク質90HSP90によって媒介される疾患の治療のための化合物を含む方法および使用を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IもしくはI’の化合物、またはその互変異性体、その医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、もしくはプロドラッグ
【化1】

(式中、
XはO、SまたはNRであり、
Yは−OR、−O−(CHCOOR、−O−(CHCON(R)、−N(R)、−N(R)SORまたは−N(R)SORであって、窒素原子に結合する基はZまたはE配置であり得、
およびRは独立して、水素、ハロゲン、OR、N(R)、SR、アジド、ニトロ、シアノ、脂肪族、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−S(O)R、−S(O)R、−SON(R)、−N(R)SOR、−N(CO)R、−N(CO)N(R)、−N(CO)OR、−O(CO)R、−(CO)R、−(CO)OR、−(CO)N(R)、−O(CO)OR、または−O(CO)N(R)であり、
、R、R、R、R、R、RおよびR10は独立して、水素、ハロゲン、アジド、ニトロ、シアノ、脂肪族、アルキルアリール、アラルキル、アリール、ヘテロアルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、OR、N(R)、SR、−O(CHN(R)C(O)(CHR、−O(CHOC(O)(CHR、−O(CHC(O)(CHN(R)、−O(CHC(O)(CHOR、−O(CHN(R)C(O)(CHOR、−O(CHN(R)C(O)(CHN(R)、−O(CHOC(O)(CHOR、−O(CHOC(O)(CHN(R)、−NR(CHN(R)C(O)(CH)R、−NR(CHOC(O)(CHR、−NR(CHC(O)(CHN(R)、−NR(CHC(O)(CHOR、−NR(CHN(R)C(O)(CHOR、−NR(CHN(R)C(O)(CHN(R)、−NR(CHOC(O)(CHOR、−NR(CHOC(O)(CHN(R)、−(CHN(R)C(O)(CHR、−(CHOC(O)(CHR、−(CHC(O)(CHN(R)、−(CHC(O)(CHOR、−(CHN(R)C(O)(CHOR、−(CHN(R)C(O)(CHN(R)、−(CHOC(O)(CHOR、−(CHOC(O)(CHN(R)、−(CH、−O(CH −(CHN(R)2、−(CHOR、−(CHS(O)(CHR、−(CHS(O)(CHR、−(CHSO(CHN(R)、または−(CHN(R)SO(CHRであり、および
各Rは独立して、R11、水素、脂肪族、アミノ、アジド、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、OH、アルコキシ、カルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル、カルボニルオキシ、カルボキシ、アシル、アリール、カルカリール、ベンジルを含むアリールアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、もしくは保護基であるか、または同一窒素上の2つのRは、前記窒素と一緒になって、5〜8員の複素環式またはヘテロアリール環を形成し、基は2つ以上のR置換基を含む場合、Rは任意に置換され、各Rは同一であるか、または異なってもよく、
11は以下の基であり、
【化2】

Zは無機または有機対イオンであり、
nは0、1または2であり、
mおよびpは独立して、0、1、2、3、4または5であり、ならびに点線は単結合または二重結合のいずれかであることを示し、原子価要件は、追加の水素原子によって満たされ、
式I’において、nが1であり、およびXがOであり、および炭素原子を担持するRとR10との間に二重結合が存在する場合、R、R、R、R、RまたはR10のうちの少なくとも1つは水素でなく、ならびに
式I’において、nが1であり、およびXがOであり、および炭素原子を担持するRとR10との間の結合が単結合である場合、R、R、R、またはRのうちの少なくとも1つは水素ではない。)。
【請求項2】
XはOまたはNRである、請求項1の化合物。
【請求項3】
XはOまたはNRであり、Yは−OR、−O−(CHCOOR、または−O−(CHCON(R)である、請求項1の化合物。
【請求項4】
およびRは独立して、水素またはハロゲンである、請求項1の化合物。
【請求項5】
化合物は、式IIまたはII’を有し、
【化3】

式II’において、XがOである場合、R、R、R、R、RまたはR10のうちの少なくとも1つは水素ではない、請求項1の化合物。
【請求項6】
およびRは、水素またはハロゲンである、請求項5の化合物。
【請求項7】
およびRは、アルキルまたは水素である、請求項5の化合物。
【請求項8】
およびR10は独立して、水素または脂肪族である、請求項5の化合物。
【請求項9】
XはOであり、Yは−O−(CHCOORまたは−O−(CHCON(R)であり、窒素原子に結合する基はZまたはE配置であり得、R、Rは独立して、水素またはハロゲンであり、ならびにRおよびR10は独立して、水素または脂肪族である、請求項5の化合物。
【請求項10】
化合物が、式IIIまたはIII’を有し、
【化4】

式III’において、R、R、R、またはRのうちの少なくとも1つは水素ではない、請求項1の化合物。
【請求項11】
XはOまたはNRである、請求項10の化合物。
【請求項12】
Yは−O−(CHCOORまたは−O−(CHCON(R)であり、窒素原子に結合する基はZまたはE配置であり得る、請求項10の化合物。
【請求項13】
XはOであり、Yは−O−(CHCOORまたは−O−(CHCON(R)であり、窒素原子に結合する基はZまたはE配置であり得、RおよびRは独立して、水素またはハロゲンであり、ならびにRおよびR10は水素である、請求項10の化合物。
【請求項14】
式IVを有する、
【化5】

請求項1の化合物。
【請求項15】
化合物が、式Vを有し、
【化6】

式中、R4aはハロゲン、アジド、ニトロ、シアノ、脂肪族、アルキルアリール、アラルキル、アリール、ヘテロアルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、OR、N(R)、SR、−O(CHN(R)C(O)(CHR、−O(CHOC(O)(CHR、−O(CHC(O)(CHN(R)、−O(CHC(O)(CHOR、−O(CHN(R)C(O)(CHOR、−O(CHN(R)C(O)(CHN(R)、−O(CHOC(O)(CHOR、−O(CHOC(O)(CHN(R)、−NR(CHN(R)C(O)(CHR、−NR(CHOC(O)(CHR、−NR(CHC(O)(CH(R)、−NR(CHC(O)(CHOR、−NR(CHN(R)C(O)(CHOR、−NR(CHN(R)C(O)(CHN(R)、−NR(CHOC(O)(CHOR、−NR(CHOC(O)(CHN(R)、−(CHN(R)C(O)(CHR、−(CHOC(O)(CHR、−(CHC(O)(CHN(R)、−(CHC(O)(CHOR、−(CHN(R)C(O)(CHOR、−(CHN(R)C(O)(CHN(R)、−(CHOC(O)(CHOR、−(CHOC(O)(CHN(R)、−(CH、−O(CH −(CHN(R)、−(CHOR、−(CHS(O)(CHR、−(CHS(O)(CHR、−(CHSO(CHN(R)、または−(CHN(R)SO(CHRである、請求項1の化合物。
【請求項16】
【表1】














から選択される、化合物、またはその互変異性体、その医薬的に許容される塩、溶媒和物、エステル、もしくはプロドラッグ。
【請求項17】
医薬的に許容される担体と組み合わせて、HSP90阻害有効量の請求項1の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項18】
医薬的に許容される担体と組み合わせて、キナーゼ阻害有効量の請求項1の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項19】
組成物は、平均粒径が約2ミクロン未満である粒子を含む、請求項17の組成物。
【請求項20】
組成物は、平均粒径が約2ミクロン未満である粒子を含む、請求項18の組成物。
【請求項21】
担体は、経口、非経口、吸入、局所、または皮内投与に適切である、請求項17の組成物。
【請求項22】
担体は、経口、非経口、吸入、局所、または皮内投与に適切である、請求項18の組成物。
【請求項23】
別の活性薬剤および医薬的に許容される担体と組み合わせて、または交互に、HSP90阻害有効量の請求項1の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項24】
別の活性薬剤および医薬的に許容される担体と組み合わせて、または交互に、キナーゼ阻害有効量の請求項1の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項25】
疾患を有する患者を治療する方法であって、前記疾患を有する前記患者に、有効量の請求項1の化合物を投与するステップを含み、前記疾患は、自己免疫疾患、炎症性疾患、神経疾患または神経変性疾患、癌、心血管疾患、アレルギー、喘息、もしくはホルモン関連疾患である、方法。
【請求項26】
患者はヒトである、請求項25の方法。
【請求項27】
疾患は癌である、請求項25の方法。
【請求項28】
癌は、固形腫瘍、血液感染性腫瘍、乳癌、卵巣癌、頸癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖器癌、食道癌、喉頭癌、膠芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、小細胞癌、肺腺癌、骨肉腫、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌および胆道癌、腎臓癌、骨髄疾患、リンパ疾患、ホジキン病、ヘアリー細胞白血病、頬側口腔(buccal cavity)癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔(mouth)癌、咽頭癌、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中枢神経系の癌または白血病である、請求項27の方法。
【請求項29】
疾患は炎症性疾患である、請求項25の方法。
【請求項30】
炎症性疾患は、内皮細胞の過剰もしくは異常刺激、アテローム性動脈硬化、血管機能不全、異常な創傷治癒、炎症性および免疫性疾患、ベチェット病、痛風もしくは痛風性関節炎、関節リウマチを伴う異常な血管形成、皮膚病、乾癬、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、水晶体後部線維増殖症、黄斑変性、角膜移植拒絶反応、血管新生緑内障、またはオスラーウェーバー症候群である、請求項29の方法。
【請求項31】
自己免疫性疾患、炎症性疾患、神経性または神経変性疾患、癌、心血管疾患、アレルギー、喘息、またはホルモン関連疾患の治療のための薬剤の製造における、請求項1の化合物の使用。
【請求項32】
患者はヒトである、請求項31の使用。
【請求項33】
疾患は癌である、請求項31の使用。
【請求項34】
癌は、固形腫瘍、血液感染性腫瘍、乳癌、卵巣癌、子宮癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖路癌、食道癌、咽頭癌、膠芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、小細胞癌、肺腺癌、骨肉腫、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞癌、未分化癌、乳頭癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌および胆道癌、腎臓癌、骨髄疾患、リンパ疾患、ホジキン病、ヘアリー細胞白血病、頬側口腔癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌、咽頭癌、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中枢神経系の癌、または白血病である、請求項33の使用。
【請求項35】
疾患は炎症性疾患である、請求項31の使用。
【請求項36】
炎症性疾患は、内皮細胞の過剰または異常刺激、アテローム性動脈硬化症、血管機能不全、異常な創傷治癒、炎症性および免疫性疾患、ベーチェット病、通風または痛風性関節炎、関節リウマチを併う異常な血管形成、皮膚病、乾癬、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、後水晶体繊維増殖症、黄斑変性、角膜移植拒絶反応、血管新生緑内障またはオスラーウェーバー症候群である、請求項35の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−510017(P2011−510017A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−543254(P2010−543254)
【出願日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/031149
【国際公開番号】WO2009/091921
【国際公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(509103082)ユニベルシテ・ドウ・ストラスブール (4)
【出願人】(509040385)
【出願人】(509040396)
【出願人】(509040178)
【Fターム(参考)】