説明

治療薬を送達するための新規な脂質及び組成物

本発明は、治療薬を細胞にインビボ送達するための脂質粒子に有利に使用される脂質を提供する。特に、本発明は、以下の構造(I)を有する脂質を提供する:


式中、R及びRは、各存在において各々独立して、随意に置換されたC10〜C30アルキル、随意に置換されたC10〜C30アルケニル、随意に置換されたC10〜C30アルキニル、随意に置換されたC10〜C30アシル、又は−リンカー−リガンドであり;Rは、H、随意に置換されたC〜C10アルキル、随意に置換されたC〜C10アルケニル、随意に置換されたC〜C10アルキニル、アルキルヘトロ環、アルキルホスフェート、アルキルホスホロチオアート、アルキルホスホロジチオアート、アルキルホスホネート、アルキルアミン、ヒドロキシアルキル、ω−アミノアルキル、ω−(置換)アミノアルキル、ω−ホスホアルキル、ω−チオホスホアルキル、随意に置換されたポリエチレングリコール(PEG、分子量:100〜40K)、随意に置換されたmPEG(分子量:120〜40K)、へテロアリール、ヘテロ環、又はリンカー−リガンドであり;Eは、O、S、N(Q)、C(O)、N(Q)C(O)、C(O)N(Q)、(Q)N(CO)O、O(CO)N(Q)、S(O)、NS(O)2N(Q)、S(O)2、N(Q)S(O)2、SS、O=N、アリール、へテロアリール、環式、又はヘテロ環であり;Qは、H、アルキル、ω−アミノアルキル、ω−(置換)アミノアルキル、ω−ホスホアルキル、又はω−チオホスホアルキルである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構造を有し、
【化1】

式中、
及びRは、各存在において各々独立して、随意に置換されたC10〜C30アルキル、随意に置換されたC10〜C30アルケニル、随意に置換されたC10〜C30アルキニル、随意に置換されたC10〜C30アシル、又は−リンカー−リガンドであり、
は、H、随意に置換されたC〜C10アルキル、随意に置換されたC〜C10アルケニル、随意に置換されたC〜C10アルキニル、アルキルヘトロ環、アルキルホスフェート、アルキルホスホロチオアート、アルキルホスホロジチオアート、アルキルホスホネート、アルキルアミン、ヒドロキシアルキル、ω−アミノアルキル、ω−(置換)アミノアルキル、ω−ホスホアルキル、ω−チオホスホアルキル、随意に置換されたポリエチレングリコール(PEG、分子量:100〜40K)、随意に置換されたmPEG(分子量:120〜40K)、へテロアリール、ヘテロ環、又はリンカー−リガンドであり、
Eは、O、S、N(Q)、C(O)、N(Q)C(O)、C(O)N(Q)、(Q)N(CO)O、O(CO)N(Q)、S(O)、NS(O)N(Q)、S(O)、N(Q)S(O)、SS、O=N、アリール、へテロアリール、環式、又はヘテロ環であり、及び
Qは、H、アルキル、ω−アミノアルキル、ω−(置換)アミノアルキル、ω−ホスホアルキル、又はω−チオホスホアルキルである、脂質、又はその塩若しくは異性体。
【請求項2】
下記構造を有し
【化2】

式中、
Eは、O、S、N(Q)、C(O)、N(Q)C(O)、C(O)N(Q)、(Q)N(CO)O、O(CO)N(Q)、S(O)、NS(O)N(Q)、S(O)、N(Q)S(O)、SS、O=N、アリール、へテロアリール、環式、又はヘテロ環であり、
Qは、H、アルキル、ω−アムニノアルキル、ω−(置換)アムニノアルキル、ω−ホスホアルキル、又はω−チオホスホアルキルであり、
、R、及びRは、各存在において各々独立して、H、随意に置換されたC〜C10アルキル、随意に置換されたC10〜C30アルキル、随意に置換されたC10〜C30アルケニル、随意に置換されたC10〜C30アルキニル、又は随意に置換されたC10〜C30アシル、又はリンカー−リガンドであり、ただしR、R、及びRの少なくとも1つはHではなく、
は、H、随意に置換されたC〜C10アルキル、随意に置換されたC〜C10アルケニル、随意に置換されたC〜C10アルキニル、アルキルヘトロ環、アルキルホスフェート、アルキルホスホロチオアート、アルキルホスホロジチオアート、アルキルホスホネート、アルキルアミン、ヒドロキシアルキル、ω−アミノアルキル、ω−(置換)アミノアルキル、ω−ホスホアルキル、ω−チオホスホアルキル、随意に置換されたポリエチレングリコール(PEG、分子量:100〜40K)、随意に置換されたmPEG(分子量:120〜40K)、へテロアリール、ヘテロ環、又はリンカー−リガンドであり、
nは、1、2、又は3である、脂質、又はその塩若しくは異性体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の脂質を含む脂質粒子。
【請求項4】
請求項1に記載の脂質を含む、請求項3に記載の脂質粒子。
【請求項5】
前記脂質粒子が、中性脂質、及び凝集を低減することが可能な脂質をさらに含む、請求項3に記載の脂質粒子。
【請求項6】
前記脂質粒子が、
a.請求項1又は2に記載の脂質と、
b.DSPC、DPPC、POPC、DOPE、及びSMから選択される中性脂質と、
c.ステロールと
d.PEG−DMGとから本質的になり、
モル比が、約20〜60%脂質:5〜25%中性脂質:25〜55%ステロール:0.5〜15%PEG−DMG又はPEG−DMAである、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項7】
治療薬をさらに含む、請求項3に記載の脂質粒子。
【請求項8】
前記治療薬が核酸である、請求項7に記載の脂質粒子。
【請求項9】
前記核酸がプラスミドである、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項10】
前記核酸が、免疫賦活化オリゴヌクレオチドである、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項11】
前記核酸が、siRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、マイクロRNA、アンタゴmir、アプタマー、及びリボザイムからなる群から選択される、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項12】
前記核酸がsiRNAである、請求項11に記載の脂質粒子。
【請求項13】
請求項8に記載の脂質粒子及び薬学的に許容される賦形剤、担体、又は希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項14】
請求項7に記載の脂質粒子を細胞に提供することを含む、細胞の標的遺伝子の発現を調節する方法。
【請求項15】
前記治療薬が、siRNA、アンタゴmir、アンチセンスオリゴヌクレオチド、及びsiRNA、リボザイム、アプタマー、又はアンチセンスオリゴヌクレオチドを発現可能なプラスミドから選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記核酸が、前記ポリペプチド又はその機能的変異体若しくは断片をコードするプラスミドであり、そのため前記ポリペプチド又はその機能的変異体若しくは断片の発現が増加される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
対象体でポリペプチドが過剰発現されることを特徴とする疾患又は障害を治療する方法であって、前記対象体に、請求項13に記載の医薬組成物を提供することを含み、前記治療薬が、siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、及びsiRNA、マイクロRNA、又はアンチセンスオリゴヌクレオチドを発現可能なプラスミドから選択され、前記siRNA、マイクロRNA、又はアンチセンスRNAが、前記ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと特異的に結合するポリヌクレオチド又はその相補体を含む方法。
【請求項18】
対象体でポリペプチドが過小発現されることを特徴とする疾患又は障害を治療する方法であって、前記対象体に、請求項13に記載の医薬組成物を提供することを含み、前記治療薬が、前記ポリペプチド又はその機能的変異体若しくは断片をコードするプラスミドである方法。
【請求項19】
対象体において免疫応答を誘導する方法であって、前記対象体に、請求項13に記載の医薬組成物を提供することを含み、前記治療薬が免疫賦活化オリゴヌクレオチドである方法。
【請求項20】
前記医薬組成物が、ワクチン又は抗原と組み合わせて前記患者に提供される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項9に記載の脂質粒子と、疾患又は病原体に関連する抗原とを含むワクチン。
【請求項22】
前記抗原が腫瘍抗原である、請求項22に記載のワクチン。
【請求項23】
前記抗原が、ウイルス抗原、細菌抗原、又は寄生虫抗原である、請求項22に記載のワクチン。
【請求項24】
前記モル比が、52%脂質:5%中性脂質:30%ステロール:13%PEG−DMGである、請求項7に記載の脂質粒子。
【請求項25】
前記標的遺伝子が、第VII因子、Eg5、PCSK9、TPX2、apoB、SAA、TTR、RSV、PDGFベータ遺伝子、Erb−B遺伝子、Src遺伝子、CRK遺伝子、GRB2遺伝子、RAS遺伝子、MEKK遺伝子、JNK遺伝子、RAF遺伝子、Erk1/2遺伝子、PCNA(p21)遺伝子、MYB遺伝子、JUN遺伝子、FOS遺伝子、BCL−2遺伝子、サイクリンD遺伝子、VEGF遺伝子、EGFR遺伝子、サイクリンA遺伝子、サイクリンE遺伝子、WNT−1遺伝子、ベータカテニン遺伝子、c−MET遺伝子、PKC遺伝子、NFKB遺伝子、STAT3遺伝子、サバイビン遺伝子、Her2/Neu遺伝子、SORT1遺伝子、XBP1遺伝子、トポイソメラーゼI遺伝子、トポイソメラーゼIIアルファ遺伝子、p73遺伝子、p21(WAF1/CIP1)遺伝子、p27(KIP1)遺伝子、PPM1D遺伝子、RAS遺伝子、カベオリンI遺伝子、MIB I遺伝子、MTAI遺伝子、M68遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、及びp53腫瘍抑制遺伝子からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−508263(P2012−508263A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535778(P2011−535778)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/063931
【国際公開番号】WO2010/054405
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(511112478)アルニラム・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】