説明

泡入浴システム

【課題】泡生成モードの開始時において、泡沫群の泡品質を高めるのに有利な泡入浴システムを提供する。
【解決手段】泡入浴システムは、泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器50と、泡沫群の原料となる水を泡生成器50に供給させる水供給源60と、泡沫群の原料となる空気を泡生成器50に供給させる空気供給源58と、水供給源60および空気供給源58を制御させる制御部6とを備えている。制御部6は、泡生成モードの開始時に、水供給源60を駆動させて水を泡生成器50に供給し、その状態で、空気供給源58の駆動により空気を泡生成器50に供給させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は泡沫群を用いて入浴できる泡入浴システムに関する。入浴は浴槽入浴およびシャワー入浴を含む。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、水と空気とを攪拌させて水に空気を溶解させて空気溶解液を形成するポンプと、溶解されない空気を分離する気液分離手段と、空気溶解液を吐出・減圧させて気泡沫群を発生させる吐出手段とを備えている微小気泡沫群発生装置を開示する。このものによれば、ポンプによって浴槽内の水を吸い込み、吐出口より吐出する。このとき、ポンプの吸込側では負圧が生じるので、この負圧を利用して空気を吸引する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-261314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した装置では、泡生成モードの開始時において、泡沫群では気泡のサイズは大きく、泡沫群の泡沫群品質は必ずしも充分ではなかった。その理由として、ポンプは泡生成モードにおいて水および空気を同時に吸入すること、泡生成モードの開始前からポンプ等に残留している空気を外部に放出させることなく泡生成するため、その残留している容積大の空気が泡沫群に混入されることに基づくためである。
【0005】
更に上記装置では、泡生成モードの終了時において、水ポンプの駆動の停止と同時に空気の吸引が停止する。この場合、多数の泡沫群を有する泡沫群は、液相状の水に比較すると、流動性が充分ではないため、完全に排出されにくく、泡生成モードが終了されたとしても、システムの管路等に残留するおそれが高い。この場合、泡沫群に含まれる泡剤成分が乾燥に伴いシステム内の管路等で固着するおそれがある。更に、残留した泡沫群が管路を塞ぐことがあり、残りの泡沫群の自然降下を邪魔するので、システム内に泡沫群が残留するおそれがある。このように残留した泡沫群は、次の泡入浴に影響を与えるおそれがある。
【0006】
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、泡生成モードの開始時において、泡沫群の気泡サイズを抑えて泡品質を高めるのに有利な泡入浴システムを提供することを課題とする。更に第2の発明は、泡生成モードの終了時において、泡沫群の残留を抑え、次に生成する泡沫群の泡品質を高めるのに有利な泡入浴システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)第1の発明に係る泡入浴システムは、泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器をもつ泡生成部と、泡生成器で生成させた泡沫群を吐出させる吐出部と、泡沫群の原料となる水を泡生成器に供給させる水供給源と、泡沫群の原料となる空気を泡生成器に供給させる空気供給源と、水供給源および空気供給源を制御させる制御部とを具備しており、制御部は、泡生成モードの開始時に、空気供給源の駆動を停止させた状態で水供給源を駆動させて水を泡生成器に供給し、その状態で、空気供給源の駆動により空気を泡生成器に供給させることを特徴とする。
【0008】
泡生成モードの開始時に、制御部は、まず、空気供給源の駆動を停止させた状態で水供給源を駆動させて液相状の水(泡沫群の原料水)を泡生成器に供給し、泡生成器に残留している大容積の空気を水によって外部に放出させる。その状態で、制御部は、空気供給源の駆動により空気を泡生成器に供給させる。このため泡生成モードの開始時に、泡生成器に残留している大容積の空気が泡沫群に混入されることが抑制される。従って、泡生成モードの開始初期において、大きなサイズの気泡を有する泡質が低い泡沫群が泡生成器において生成されることが抑制される。従って、泡生成モードの開始初期から、細かい気泡を有する泡質が良好の泡沫群を吐出部から吐出させるのに貢献できる。なお本明細書でいう水とは、温水、常温水および冷水のうちのいずれかをいう。
【0009】
(2)第1の発明に係る泡入浴システムによれば、好ましくは、泡生成器は、攪拌作用を果たす攪拌部と、攪拌部を保持する駆動軸と、駆動軸と共に攪拌部を駆動させる攪拌駆動源とを有しており、制御部は、泡生成モードの開始時に、空気供給源の駆動を停止させた状態で水供給源を駆動させて水を泡生成器に供給し、その状態で攪拌駆動源を駆動させ、その状態で空気供給源を駆動させて空気を泡生成器に供給させる。攪拌部は、回転する構造でも、往復移動する構造でも良い。同様に、駆動軸もこれの軸芯回りで回転する構造でも良いし、これの軸芯に沿って前進後退して往復移動する構造でも良い。
【0010】
この場合、泡生成モードの開始時において、制御部は、水供給源による水の供給、攪拌駆動源の駆動、空気供給源による空気の供給をこの順に行う。このため泡生成モードの開始時に、前述同様に、制御部は、優先的に水供給源を駆動させて液相状の水を泡生成器に供給し、泡生成モードの開始前から泡生成器に残留している空気を水によって外部に放出させる。この空気は泡生成器の内容積に相当する容積をもつため、無視できない容積である。このように泡生成器に残留している空気を水によって外部に放出させた状態で、制御部は、空気供給源の駆動により空気を泡生成器に供給させる。このため泡生成モードの開始時に、泡生成モードの開始前から泡生成器に残留している大容積の空気が泡沫群に混入されることが抑制される。従って、泡生成モードの開始初期において、大きなサイズの気泡を有する泡質が低い泡沫群が生成されることが抑制される。従って、泡生成モードの開始初期から、細かい気泡を有する泡質が良好の泡沫群を吐出部から吐出させるのに貢献できる。
【0011】
更に制御部は、泡生成モードの開始時において、水供給源を駆動させて水を泡生成器に供給している状態で攪拌駆動源を駆動させるため、攪拌駆動源が駆動して駆動軸が駆動するときには、攪拌駆動源の駆動軸をシールするシール部は、泡生成器内の水に既に接触して潤滑されている。このためシール部の劣化を抑制でき、シール部の長寿命化を図り得る。シール部の構造は特に限定されるものではない。
【0012】
(3)第2の発明に係る泡入浴システムは、泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器をもつ泡生成部と、泡生成器で生成させた泡沫群を吐出させる吐出部と、泡沫群の原料となる水を泡生成器に供給させる水供給源と、泡沫群の原料となる空気を泡生成器に供給させる空気供給源と、水供給源および空気供給源を制御させる制御部とを具備しており、制御部は、泡生成モードの終了時に、水供給源を駆動させた状態で空気供給源の駆動を停止させて、空気を泡生成器に供給する操作を停止し、その状態で、水供給源の駆動を停止させて、水を泡生成器に供給する操作を停止させることを特徴とする。
【0013】
このように泡生成モードの終了時には、制御部は、まず、水供給源を駆動させて液相状の水を泡生成器に供給させている状態において空気供給源の駆動を停止させて、空気を泡生成器に供給する操作を停止する。その状態で、制御部は、水供給源の駆動を停止させて、水を泡生成器に供給する操作を停止させる。このように泡生成モードの終了にあたり、まず、泡生成器へ水を供給させつつ、泡生成器への空気の供給を優先的に停止させるので、液相状の水が泡生成器に供給されている状態で、泡生成を終了させるのに有利となる。従って、泡生成モードの終了にあたり、液相状の水が泡生成器に供給されて洗浄される。従って、管路詰まりの要因となり得る泡沫群がシステムの泡生成器および管路等に残留するおそれが低減または解消される。よって、残留する泡沫群に含まれる泡剤が乾燥してシステムの管路等に固着したり、管路を塞いだりすることが抑制される。このため、次回に実行される泡生成モードにおいて泡沫群を良好に生成できる。
【0014】
(4)第2の発明に係る泡入浴システムによれば、好ましくは、制御部は、泡生成モードの終了時に、水供給源を駆動させた状態で空気供給源の駆動を停止させて、空気を泡生成器に供給する操作を停止し、その状態で、攪拌駆動源の駆動を停止させて泡生成器における攪拌を停止し、その状態で、水供給源の駆動を停止させて、水を泡生成器に供給することを停止させることを特徴とする。
【0015】
このように、泡生成モードの終了にあたり、まず、泡生成器への空気の供給を優先的に停止させるので泡沫群の生成が早期に停止される。このため泡生成器に液相状の水を供給して洗浄した状態で泡生成を終了できる。従って、泡生成モードの終了にあたり、管路詰まりの要因となり得る泡沫群がシステムの泡生成器および管路等に残留するおそれが低減または解消される。よって、残留する泡沫群に含まれる泡剤が乾燥してシステムの泡生成器および管路等に固着して塞いだりすることが抑制される。
【0016】
更に、攪拌駆動源の駆動を停止させて泡生成器における攪拌を停止させた状態で、水供給源の駆動を停止させる。このため攪拌駆動源が駆動しているときには、泡生成器には水が供給されている。従って、攪拌駆動源の駆動軸および駆動軸をシールするシール部が泡生成器内の水で潤滑されており、シール部の劣化が抑制される。
【発明の効果】
【0017】
泡生成モードの開始時を対象とする第1の発明によれば、泡生成モードの開始時において、まず、水供給源を駆動させて液相状の水を泡生成器に供給し、泡生成器に残留している大容積の空気を水によって外部に放出させる。その状態で、空気供給源の駆動により空気を泡生成器に供給させる。このため泡生成モードの開始時に、泡生成器に残留している大容積の空気が泡沫群に混入されることが抑制される。即ち、大きなサイズの気泡を有する泡質が低い泡沫群が泡生成器において生成されることが抑制される。よって、泡生成モードの開始から泡沫群の泡品質を高めるのに有利となる。
【0018】
更に泡生成モードの終了時を対象とする第2の発明によれば、泡生成モードの終了時において、管路詰まりの要因となり得る泡沫群のシステム内における残留を抑えるため、次に生成する泡沫群の泡品質を高めるのに有利な泡入浴システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態1に係り、泡入浴システムを示す概念図である。
【図2】実施形態1に係り、泡入浴システムの浴槽を示す斜視図である。
【図3】実施形態1に係り、泡沫群生成器を示す断面図である。
【図4】実施形態1に係り、図3のIV−IV線を示す断面図である。
【図5】実施形態1に係り、制御部を示すブロック図である。
【図6】実施形態2に係り、泡生成モードの開始時を示すフローチャートである。
【図7】実施形態5に係り、泡生成モードの終了時を示すフローチャートである。
【図8】実施形態7に係り、制御部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
泡入浴システムは、泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器を有する泡生成部と、泡生成器で生成させた泡沫群を吐出させる吐出部と、泡沫群の原料となる水を泡生成器に供給させる水供給源と、泡沫群の原料となる空気を泡生成器に供給させる空気供給源と、水供給源および空気供給源を制御させる制御部とを有する。制御部は、泡生成モードの開始時に、水供給源を駆動させて水を泡生成器に供給し、その後、空気供給源の駆動により空気を泡生成器に供給させる。泡生成器としては、泡沫群を生成させるものであれば良い。泡沫群は多数の気泡を有する。気泡サイズとしては、500マイクロメトール以下が好ましい。泡沫群において水/空気の比率としては、体積比で、0.01〜1.00、殊に0.20〜0.85が好ましい。水供給源としては、泡沫群の原料となる水を泡生成器に供給させるものであれば良い。空気供給源としては、泡沫群の原料となる空気を泡生成器に供給させるものであれば良い。
【0021】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図1〜図5を参照して説明する。本実施形態に係る泡入浴システム1は、浴槽室20をもつ浴槽2に据え付けられており、浴槽室20において泡沫群を用いて入浴する泡生成モードを実行できる。泡入浴システム1は、ハウジング4と、ハウジング4に収容され浴槽室20に供給させる微小泡沫群(泡沫群ともいう)を生成させる泡生成部5と、ハウジング4に収容され浴槽室20を介して温水を流動させる水ポンプ60を有する温水供給手段6と、泡生成モードを実行する制御部9(図5参照)とを有する。
【0022】
泡生成部5はハウジング4に収容されている。図1に示すように、泡生成部5は、泡生成器50と、投入口52cから投入された液状の泡剤52aを収容する泡剤収容部52と、泡剤52aと温水(液相状の原料水)とを混合させる混合部53と、泡剤収容部52から泡剤52aを混合部53に供給する通路54と、通路54に設けられた開閉可能な泡剤バルブ55と、混合部53と泡生成器50とを繋ぐ通路56と、開閉可能な空気バルブ57とを備えている。
【0023】
図3および図4に示すように、泡生成器50は、吐出ポート41をもつ泡生成器50を形成するケース501と、ケース501に回転可能に支持された駆動軸502と、泡生成器50に位置するように駆動軸502に連結された攪拌部503と、駆動軸502の外周部を覆って駆動軸502とケース501の支持部501cとの間をシールするシール部504と、駆動軸502を回転させる攪拌モータ506(攪拌駆動源)とを有する。駆動軸502は水平方向に沿った横軸形とされているが、これに限定されるものではない。攪拌部503は攪拌作用をもち、攪拌羽根をもつ第1攪拌部503a,攪拌羽根をもつ第2攪拌部503b,攪拌羽根をもつ第3攪拌部503cを有する。ケース501は、空気ポンプ58に繋がる空気ポート501aと、水ポンプ60に繋がる水ポート501eとを有する。
【0024】
図1に示すように、空気供給源として機能する空気ポンプ58がハウジング4内に設けられている。空気バルブ57が開放した状態で、空気ポンプ58が駆動すると、空気が空気ポート501a(図3参照)を介して泡生成器50に供給される。温水供給手段6は浴槽2内の温水を供給させるものであり、水供給源としての水ポンプ60と、水ポンプ60の上流に位置するように水ポンプ60と浴槽2との間に設けられた第2流路72とを有する。水ポンプ60が駆動すると、浴槽2の浴槽室20の液相状の水が水ポート501e(図3参照)を介して泡生成器50に供給される。
【0025】
図1に示すように、第1流路71は、泡生成モードにおいて温水を泡生成器50に向けて通過するための通路である。よって、第1流路71の上端部は混合部53の底部に連通し、第1流路71の下端部は水ポンプ60に連通する。第2流路72は、浴槽2の温水を水ポンプ60に向けて供給させる。第3流路73の一端部は浴槽2の吐出口21(吐出部)に連通し、第3流路73の他端部はハウジング4の吐出ポート41を介して泡生成器50に連通する。
【0026】
図1に示すように、吐出口21は浴槽2の側壁部に形成されており、泡生成モードにおいて泡生成器50の泡生成器50で生成された泡沫群を浴槽室20に供給させる。なお、浴槽2の底部には、浴槽室20の温水を外部に排出させるための排水口24が形成されている。
【0027】
図1から理解できるように、吐出口21、泡生成器50、温水供給口22のそれぞれの高さ位置は、この順に、高い側から低い側に向けて設定されていることが好ましい。従って、泡入浴(泡生成モード)が終了するとき、浴槽2の吐出口21、第3流路73、ハウジング4の吐出ポート41、ハウジング4内の泡生成器50、通路56、混合部53、第1流路71、第2流路72、浴槽2の温水供給口22において、泡沫群やその残留液が残留していたとしても、これらの部位が浴槽室20に連通している限り、泡沫群やその残留液は、重力によって、第2流路72を介して浴槽2の温水供給口22に流下させ、更に浴槽2の浴槽室20に自然に流下させることが好ましい。
【0028】
図5に示すように、制御部9は、入力処理回路90と、時間計測機能を有するCPU91と、記憶部として機能するメモリ92と、出力処理回路93と、操作部94とをもつ。操作部94は、ハウジング4に設けられていても良いし、ハウジング4と離間するリモコン式であっても良い。操作部94は、泡生成モードを開始および終了するための泡スイッチ95と、他のモードを開始および終了するためのスイッチ96とをもつ。スイッチ95,スイッチ96の信号は入力処理回路90を経て制御部9に入力される。制御部9は、出力処理回路93を経て、泡剤バルブ55、空気バルブ57、空気ポンプ58、水ポンプ60等の機器をそれぞれ駆動させる指令信号を出力する。
【0029】
さて、泡沫群を用いて入浴する泡入浴を行う場合について説明する。まず、浴槽2の浴槽室20に温水をある程度入れた状態で、泡生成モードを実行させることが好ましい。泡スイッチ95のオン操作前には、泡剤バルブ55は閉鎖され、水ポンプ60および空気ポンプ58は停止されている。泡生成モードを開始すべくユーザが操作部94の泡スイッチ95をオン操作すると、制御部9は泡生成モードを開始し、泡剤バルブ55を開放させる。すると、泡剤収容部52の泡剤が泡剤バルブ55を介して混合部53の混合室53rに重力または図略の泡剤ポンプにより供給される。更に、泡スイッチ95のオン操作に伴い、制御部9は、水ポンプ60を始動させて浴槽室20の温水(原料水)を温水供給口22および流路72を介して水ポンプ60側に吸引させ、更に、水ポンプ60の駆動によりその温水を混合部53の混合室53rに供給させる。これにより混合部53において温水に泡剤52aが混合される。泡剤52aが混合された温水は、混合部53から通路56を介して泡生成器50のケース501内に供給される。
【0030】
上記したように泡生成モードでは、泡スイッチ95のオン操作に伴い、水ポンプ60により泡沫群生成器50のケース501内に温水(泡沫群の原料水)が供給される。この場合、ケース501内の水位は、シール部504の高さ位置(特にシール部504の上端の高さ位置)よりも上昇することが好ましい。この状態で、制御部9は、泡スイッチ95のオン操作から規定時間T1経過すると、攪拌モータ506を始動させて駆動軸502と共に駆動軸502の軸線PA回りで攪拌部503を回転させる。
【0031】
上記した規定時間T1については、泡生成モードの開始にあたり、泡生成器50のケース501内に残留している空気のかなりの量を流路73を介して吐出口21から浴槽室20に放出させるに必要な時間であることが好ましい。殊に、泡生成器50のケース501に設けられているシール部504の高さ位置よりもケース501内の水位が上側となるような時間以上であることが好ましい。なかでも、泡生成器50のケース501内の液相状の水を吐出口21から所定時間放出させ続けるのに必要な時間が好ましい。規定時間T1については、ケース501の容積によっても相違するが、例えば、0.1〜3.0秒、殊に0.5〜1.5秒が例示される。但しこれに限定されるものではない。
【0032】
更に、攪拌モータ506の始動時刻から規定時間T2経過すると、制御部9は、空気ポンプ58を始動させると共に空気バルブ57を開放させる。これにより空気を泡生成器50に供給する。これにより泡生成器50において泡剤52aを含む温水が泡立ち、泡生成器50において暖かい微小泡沫群が生成される。気泡のサイズは500マイクロメートル以下であることが好ましい。このように泡生成モードにおいては、泡生成器50において生成された微小泡沫群は、泡生成器50の吐出ポート41、第3流路73を介して吐出口21から浴槽室20に供給される。これにより使用者は浴槽室20において泡入浴が可能となる。なお、泡生成モードでは浴槽2に温水を張らず、図略の水源から供給される温水に基づいて形成された泡沫群のみで泡入浴することにしても良い。上記した規定時間T2については、ケース501の容積等によっても相違するが、例えば、0〜3.0秒、殊に0〜1.0秒が例示される。但しこれに限定されるものではない。
【0033】
以上説明したように本実施形態によれば、制御部9は、泡生成モードの開始時に、優先的に水ポンプ60(水供給源)を始動させて液相状の温水を泡生成器50に優先的に供給し、泡生成モードの開始前から泡生成器50のケース501内に残留している空気を吐出口21から放出させる。その後、空気ポンプ58(空気供給源)を駆動させて空気を泡生成器50に供給させる。このように泡生成モードの開始時において、まず、制御部9は、泡生成器50に対して、まず、水ポンプ60による液相状の温水を供給させて充填させることにより、泡生成器50のケース501内に残留している空気を吐出口2から放出させる。そして、泡生成器50のケース501内に温水がかなり充填された後、空気ポンプ58によって泡生成器50に空気を供給させる。このため従来、泡生成モードの初期においてケース501内に残留していた大容積の空気の影響を抑制でき、過剰に大きなサイズの気泡の生成が抑制される。即ち、泡質が低下した微小泡沫群の生成が抑制され、泡生成モードの開始時から微小泡沫群の泡品質を高めることができ、従って微小な気泡を有する高品質の微小泡沫群を吐出口21から吐出させるのに貢献できる。
【0034】
このような本実施形態によれば、泡生成モードの開始時に、泡生成器50において水位がシール部504よりも上側となるように泡生成器50に水を供給させることにより、攪拌部503の駆動軸502やこれのシール部504に温水を接触させて温水で潤滑させる。その後、攪拌モータ506を駆動させる。このため、駆動軸502および攪拌部503の回転時には、駆動軸502をシールするシール部504(メカニカルシール等)に水が潤滑液として既に接触しているため、シール部504の早期劣化が抑制され、シール部504の長寿命化に貢献できる。
【0035】
なお、規定時間T1,T2については、泡スイッチ95のオン操作時から起算しても良い。水ポンプ60の始動時から起算しても良い。泡剤バルブ55の開放時から起算しても良い。入浴室に人体進入センサを設け、人体進入センサが入浴室への人体進入を検知したときでも良い。要するに、泡生成モードの開始にあたり、水ポンプ60→空気ポンプ58の順に始動させれば良い。殊に、前述したように、水ポンプ60→攪拌モータ506→空気ポンプ58の順に始動させることが好ましい。なお泡スイッチ95をオフ操作すれば、泡生成モードが終了する。
【0036】
(実施形態2)
図6は、泡生成モードの開始にあたり制御部9が実行するフローチャートの一例を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図5を準用できる。まず、制御部6は泡スイッチ95の操作状況を読み込む(ステップS102)。泡スイッチ95がオンされていないと(ステップS104のNO)、制御部9はメインルーチンに戻る。泡生成モードを開始すべくユーザが操作部94の泡スイッチ95をオン操作すると(ステップS104のYES)、制御部9は泡生成モードを開始し、泡剤バルブ55を開放させる(ステップS106)。すると、泡剤収容部52の泡剤が泡剤バルブ55を介して混合部53の混合室53rに重力または図略の泡剤ポンプにより供給される。更に、泡スイッチ95のオン操作に伴い、制御部9は、水ポンプ60を始動させて(ステップS108)、浴槽室20の温水を水ポンプ60側に吸引させ、更に、水ポンプ60の駆動により温水を混合部53の混合室53rに供給させる。これにより混合部53において温水に泡剤52aが混合され。泡剤52aが混合された温水は、通路56を介して泡生成器50に供給される。この状態で、制御部9は、泡スイッチ95のオン操作から規定時間T1経過すると(ステップS110)、攪拌モータ506を始動させて駆動軸502と共に駆動軸502の軸線PA回りで攪拌部503を回転させる(ステップS112)。更に、攪拌モータ506の始動時刻から規定時間T2経過すると(ステップS114)、制御部9は、空気ポンプ58を始動させると共に空気バルブ57を開放させる(ステップS116)。これにより空気を泡生成器50に供給する。これにより泡生成器50の温水が泡立ち、泡生成器50において暖かい微小泡沫群が生成される。このように泡生成モードにおいては、泡生成器50において生成された微小泡沫群は、泡生成器50の吐出ポート41、第3流路73を介して吐出口21から浴槽室20に供給される。
【0037】
(実施形態3)
本実施形態は実施形態1,2と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図5を準用できる。本実施形態によれば、泡生成モードの開始時に、水ポンプ60を始動させて浴槽室20の水を泡生成器5に供給させた後、攪拌モータ506および空気ポンプ58をほぼ同時に始動させる。従って本実施形態においても、泡生成モードの開始時に、泡生成器50において水位がシール部504よりも上側となるように泡生成器50に水を供給させて、攪拌部503の駆動軸502やこれのシール部504に温水を接触させて温水で潤滑させた後、攪拌モータ506を駆動させる。このため、攪拌部503の回転時には、駆動軸502および駆動軸502をシールするシール部504(メカニカルシール等)に水が潤滑液として既に接触しているため、シール部504の早期劣化が抑制され、シール部504の長寿命化に貢献できる。
【0038】
(実施形態4)
本実施形態は実施形態1〜3と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図4を準用できる。本実施形態によれば、実施形態1と同様に、泡生成モードの開始時に、水ポンプ60→攪拌モータ506→空気ポンプ58の順に始動させる。
【0039】
本実施形態は泡生成モードの終了操作を特徴とする。本実施形態によれば、泡生成モードの終了時には、制御部9は、ユーザによる泡スイッチ95の停止操作に伴い、まず、空気バルブ57を閉鎖させると共に空気ポンプ58(空気供給源)の駆動を優先的に停止させて、空気を泡生成器50に供給する操作を優先的に停止させる。更に、空気バルブ57の閉鎖とほぼ同時に泡剤バルブ55を閉鎖させて泡剤の泡生成器50への供給を停止させる。
【0040】
その後、空気ポンプ58の停止時刻から規定時間T10経過すると、攪拌モータ506の駆動を停止させ、泡生成器50における泡生成を停止させる。これにより泡生成器50内の液相状の温水で満たされ、ひいてはシステムの管路も温水で満たされる。そして、攪拌モータ506の駆動の停止時刻から、規定時間T20経過すると、水ポンプ60(水供給源)の駆動を停止させ、温水を泡生成器50に供給する操作を停止させる。これにより泡生成器50ひいてはシステムの管路に、洗浄能力が高い液相状の水を供給させた後、システムの停止が可能となる。
【0041】
すなわち、泡生成モードの終了時には、まず、泡生成器50に対して空気の供給を優先的に停止させるので、泡沫群の生成が早期に停止される。このため泡生成モードの終了時には、液相状の水を吐出口21から浴槽室20に吐出させて微小泡沫群の残液のほとんどまたは全部を浴槽室20に放出させた後、泡生成モードを終了できる。従って、微小泡沫群がシステムの泡生成器50および管路等に残留するおそれが低減または解消される。よって、残留する微小泡沫群に含まれる泡剤が乾燥してシステムの管路等に固着したり、管路を塞いだりすることが抑制される。
【0042】
このような本実施形態によれば、空気ポンプ58の停止後に水ポンプ60を停止させる為、システム内に微小泡沫群が残留することが抑制される。このため、残留している微小泡沫群に含まれる泡剤成分がシステム内で固着し難くなり、システムの信頼性および清潔性が更に向上する。換言すると、空気ポンプ58の停止後に水ポンプ60をしばらく駆動させた後、水ポンプ60を停止させる為、システムの管路が液相状の温水で洗浄される。従って、システムの管路が塞がれることが抑制され、泡沫群の残液の自然降下が邪魔されないため、システム内に泡剤が残り難くなり、清潔性が向上する。
【0043】
更に本実施形態によれば、泡生成モードの終了にあたり、空気ポンプ58の停止後に水ポンプ60をしばらく駆動させて第3通路73を介して吐出口21から水を浴槽室20に吐出させた後に、水ポンプ60を停止させる。このため、泡生成モードの終了にあたり、泡沫群が残留し易い第3通路73は、高い洗浄能力をもつ液相状の温水で洗浄される。このため、システムの管路である第3通路73が微小泡沫群の残液で塞がれることが抑えられる。このため次回の泡生成モードにおける再始動時に空気ポンプ58を始動させたとしても、空気が水ポンプ60側に逆流することが抑えられる。従ってシステムを断続的に複数回繰り返して運転させる場合でも、空気の逆流に起因する水ポンプ60の空転が抑制され、安価な水ポンプ60を使用したシステムの構成が可能となり、 システムの低コスト化に貢献できる。なお、規定時間T10,T20については、泡スイッチ95のオフ操作時から起算しても良い。水ポンプ60の停止時から起算しても良い。洗剤バルブ55や空気バルブ57の閉鎖時から起算しても良い。要するに、泡生成モードの終了にあたり、空気ポンプ58→水ポンプ60の順に停止させれば良い。殊に、空気ポンプ58→攪拌モータ506→水ポンプ60の順に停止させることが好ましい。
【0044】
(実施形態5)
図7は実施形態5を示す。本実施形態は実施形態4と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図5を準用できる。本実施形態によれば、実施形態1と同様に、泡生成モードの開始時に、水ポンプ60→攪拌モータ506→空気ポンプ58の順に始動させる。
【0045】
本実施形態によれば、制御部9は、ユーザによる泡スイッチ95の操作状況を読み込む(ステップS202)。泡スイッチ95のオフ操作されていないと(ステップS204のNO)、制御部9はメインルーチンに戻る。泡スイッチ95がオフ操作されていると(ステップS204のYES)、まず、空気バルブ57を閉鎖させると共に空気ポンプ58(空気供給源)の駆動を優先的に停止させて、空気を泡生成器50に供給する操作を優先的に停止させる(ステップS206)。更に、空気バルブ57の閉鎖とほぼ同時に泡剤バルブ55を閉鎖させて(ステップS206)泡剤の泡生成器50への供給を停止させる。
【0046】
その後、空気ポンプ58の停止時刻から規定時間T10経過すると(ステップS208)、攪拌モータ506の駆動を停止させ(ステップS210)、泡生成器50における泡生成を停止させる。これにより泡生成器50内の液相状の温水で満たされ、ひいてはシステムの管路も温水で満たされる。そして、攪拌モータ506の駆動の停止時刻から、規定時間T20経過すると(ステップS212)、水ポンプ60(水供給源)の駆動を停止させ(ステップS214)、温水を泡生成器50に供給する操作を停止させる。これにより泡生成器50ひいてはシステムの管路に液相状の温水を供給させて洗浄した後、システムの停止が可能となる。
【0047】
(実施形態6)
本実施形態は実施形態4,5と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図4を準用できる。前記した実施形態3においては泡生成モードの終了にあたり、空気ポンプ58→攪拌モータ506→水ポンプ60の順に停止させることにしている。しかし本実施形態によれば、空気ポンプ58および攪拌モータ506の停止→水ポンプ60の停止の順としても良い。この場合においても、泡生成モードの終了時、攪拌部503の駆動軸502のシール部504に水生成器5内の温水を接触させて温水でシール部504を潤滑させた状態で、攪拌モータ506の駆動を停止させることができる。このため、攪拌部503の回転を停止するときまで、シール部504は温水で潤滑されているため、シール部504の早期劣化が抑制され、シール部504の長寿命化に貢献できる。
【0048】
(実施形態7)
図8は実施形態7を示す。本実施形態は実施形態1〜6と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図4、図6,図7を準用できる。以下、相違する部分を中心として説明する。本実施形態によれば、ユーザが操作できる操作スイッチ100は、規定時間T1の長さを調整できるスイッチ101,規定時間T2の長さを調整できるスイッチ102,規定時間T10の長さを調整できるスイッチ103,規定時間T20の長さを調整できるスイッチ104とを有する。システムの泡生成器5および管路の状況によっては、ユーザは、時間T1,T2,時間T10,T20を調整することができる。規定時間T1,T2,T10,T20を長くすれば、泡沫群の生成を抑えつつ、洗浄能力が高い液相状の水(温水も含む)で泡生成器50の室内および流路73等の管路を洗浄できる時間が長く確保される。なお、スイッチ101〜104のうちのいずれか一つが設けられている形態でも良い。
【0049】
(実施形態8)
本実施形態は実施形態1〜6と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有するため、図1〜図7を準用できる。以下、相違する部分を中心として説明する。本実施形態によれば、制御部9は、泡生成モードの実行回数をメモリ92の所定のエリアに記憶する。制御部9は、時間T1,T2,時間T10,T20をそれぞれ一定値に固定させつつ、泡生成モードを実行した実行回数が規定回数N(例えばN=10)を超えると、制御部9は、規定時間T1をT1+α1と長くし、T2をT2+α2と長くし、T10をT10+α10と長くし、T20をT20+α20と長くする。これにより泡生成モードを実行した実行回数が規定回数Nを超える毎に、定期的に、泡生成モードの開始時および/または終了時において、洗浄能力が高い液相状の水(温水も含む)が泡生成器50の室内および流路73等の管路に供給される時間が長くなる。従って、泡生成モードの開始時または終了時において、洗浄能力が高い液相状の水が泡生成器50の室内および流路73等の管路を洗浄できる時間が長く確保される。このように規定時間を長くした後、メモリ92に格納されている実行回数Nを0にリセットさせることが好ましい。なお、場合によっては、時間T1,T2,T10,T20のうちの少なくとも一つを長くさせることにしても良い。
【0050】
(その他)
上記した実施形態は、泡沫群を浴槽に供給させる浴槽入浴システムに適用されているが、これに限らず、泡沫群をシャワーとして吐出させるシャワー入浴システムに適用しても良く、更に泡沫群をブース内に吐出させるブース入浴システムに適用しても良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。本明細書の記載から次の技術的思想も把握できる。
【0051】
[付記項1]
泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器を有する泡生成部と、前記泡生成器で生成させた泡沫群を吐出させる吐出部と、泡沫群の原料となる水を前記泡生成器に供給させる水供給源と、泡沫群の原料となる空気を前記泡生成器に供給させる空気供給源と、前記水供給源および前記空気供給源を制御させる制御部とを具備しており、前記制御部は、前記泡生成モードの終了時に、前記空気供給源の駆動を停止させて、空気を前記泡生成器に供給する操作を停止し、その状態で、前記水供給源の駆動を停止させて、水を前記泡生成器に供給する操作を停止させることを特徴とする泡入浴システム。
このように泡生成モードの終了にあたり、まず、空気の供給を停止させるので泡沫群の生成が早期に停止される。従って、温水を泡生成器に供給した後にシステムを停止させることができる。従って、泡生成モードの終了時において、泡沫群が泡生成器やシステムの管路等に残留するおそれが低減または解消される。よって、残留する泡沫群に含まれる泡剤が乾燥してシステムの管路等に固着したり、管路を塞いだりすることが抑制される。
【0052】
[付記項2]
付記項1において、前記制御部は、前記泡生成モードの終了時に、前記空気供給源の駆動を停止させて、空気を前記泡生成器に供給する操作を停止し、その状態で、前記攪拌駆動源の駆動を停止させて泡生成器における攪拌を停止し、その状態で、前記水供給源の駆動を停止させて、水を前記泡生成器に供給することを停止させることを特徴とする泡入浴システム。この場合、泡生成器への水供給が停止されるときには、攪拌駆動源の駆動を停止されているため、シール部の劣化が抑制される。
【0053】
[付記項3]
付記項1,2において、前記制御部は、前記泡生成モードの開始時に、前記水供給源を駆動させて水を泡生成器に供給し、その状態で、前記空気供給源の駆動により空気を前記泡生成器に供給させることを特徴とする泡入浴システム。
【符号の説明】
【0054】
1はシステム、2は浴槽、20は浴槽室、21は吐出口(吐出部)、4はハウジング、5は泡生成部、50は泡生成器、501はケース、502は駆動軸、503は攪拌部、504はシール部、506は攪拌モータ(攪拌駆動源)、55は泡剤バルブ、57は空気バルブ、58は空気ポンプ(空気供給源)、6は温水供給手段、60は水ポンプ(水供給源)、9は制御部を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器を有する泡生成部と、
前記泡生成器で生成させた泡沫群を吐出させる吐出部と、
泡沫群の原料となる水を前記泡生成器に供給させる水供給源と、
泡沫群の原料となる空気を前記泡生成器に供給させる空気供給源と、
前記水供給源および前記空気供給源を制御させる制御部とを具備しており、
前記制御部は、前記泡生成モードの開始時に、前記空気供給源の駆動を停止させた状態で前記水供給源を駆動させて水を前記泡生成器に供給し、その状態で、前記空気供給源の駆動により空気を前記泡生成器に供給させることを特徴とする泡入浴システム。
【請求項2】
請求項1において、前記泡生成器は、攪拌作用を果たす攪拌部と、前記攪拌部を保持する駆動軸と、前記駆動軸と共に前記攪拌部を駆動させる攪拌駆動源とを有しており、
前記制御部は、前記泡生成モードの開始時に、前記空気供給源の駆動を停止させた状態で前記水供給源を駆動させて水を前記泡生成器に供給し、その状態で前記攪拌駆動源を駆動させ、その状態で前記空気供給源を駆動させて空気を前記泡生成器に供給させることを特徴とする泡入浴システム。
【請求項3】
泡生成モードにおいて泡沫群を生成させるための泡生成器を有する泡生成部と、
前記泡生成器で生成させた泡沫群を吐出させる吐出部と、
泡沫群の原料となる水を前記泡生成器に供給させる水供給源と、
泡沫群の原料となる空気を前記泡生成器に供給させる空気供給源と、
前記水供給源および前記空気供給源を制御させる制御部とを具備しており、
前記制御部は、前記泡生成モードの終了時に、前記水供給源を駆動させた状態で前記空気供給源の駆動を停止させて、空気を前記泡生成器に供給する操作を停止し、その状態で、前記水供給源の駆動を停止させて、水を前記泡生成器に供給する操作を停止させることを特徴とする泡入浴システム。
【請求項4】
請求項3において、前記制御部は、前記泡生成モードの終了時に、前記水供給源を駆動させた状態で前記空気供給源の駆動を停止させて、空気を前記泡生成器に供給する操作を停止し、その状態で、前記攪拌駆動源の駆動を停止させて前記泡生成器における攪拌を停止し、その状態で、前記水供給源の駆動を停止させて、水を前記泡生成器に供給することを停止させることを特徴とする泡入浴システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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