説明

泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料

【課題】
泡に弾力性、厚みがあり、泡持ちの良好な、泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料を提供する。
【解決手段】
次の成分(A)〜(D):
(A)アニオン界面活性剤
(B)ジェランガム
(C)キサンタンガム
(D)水
を必須成分として含有し、25℃における粘度が1000〜6000cpsである皮膚洗浄料を、泡吐出機構を備えた容器に充填してなる泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧料をポンプフォーマー容器に充填した泡吐出タイプの化粧料は、エアゾールのような噴射剤を使用しなくても泡状化粧料を得ることができるため、洗浄料(特許文献1)、ひげそり用化粧料(特許文献2)、整髪料(特許文献3)、口腔用組成物(特許文献4)、染毛料(特許文献5)等様々な分野で応用されている、ポンプフォーマー容器は内容物がメッシュを通過することにより泡を発生させているため、内容物の粘度が低くなければ目詰まりを起こし、良好な泡が得られなかった(特許文献6〜8)。そのため、得られる泡に弾力性がなく、泡持ちが悪いという問題点があった。かかる問題点を改善し泡質を良くする検討(特許文献10〜12)もなされているが、いまだ消費者の満足いく良好な泡質を呈する泡吐出タイプの化粧料は提供されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−252131号公報
【特許文献2】特開平10−182381号公報
【特許文献3】特表2001−522869号公報
【特許文献4】特開平10−87456号公報
【特許文献5】特開2001−37750号公報
【特許文献6】特開平7−252132号公報
【特許文献7】特開2009−234965号公報
【特許文献8】特開平10−182381号公報
【特許文献9】特開2005−306752号公報
【特許文献10】特開2009−275011号公報
【特許文献11】特開2010−241909号公報
【特許文献12】特開2011−79765号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明の目的は、泡に弾力性、厚みがあり、泡持ちの良好な、泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)アニオン界面活性剤
(B)ジェランガム
(C)キサンタンガム
(D)水
を必須成分として含有し、25℃における粘度が1000〜6000cpsである皮膚洗浄料を、泡吐出機構を備えた容器に充填してなる泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料を提供する。
【0006】
また、上述の皮膚洗浄料にさらに(E)両性界面活性剤を添加することを特徴とする泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料は、高粘度の内容物でも目詰まりすることなく良好な泡吐出性を有し、泡に弾力性、厚みがあり、泡持ちが良好であるという効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0009】
本発明で用いる成分(A)アニオン界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるアニオン界面活性剤であれば特に制限されずに使用することができ、高級脂肪酸塩及び高級脂肪酸塩以外のアニオン界面活性剤から選択される1種又は2種以上を用いることができる。
【0010】
高級脂肪酸塩を構成する高級脂肪酸としては、飽和又は不飽和のいずれであってもよく、炭素数8〜24、特に10〜22のものが好ましい。好ましいものの具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ヒドロキシステアリン酸、ヒドロキシデセン酸、ヤシ油脂肪酸、還元ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、還元牛脂脂肪酸、パーム核脂肪酸などが挙げられる。本発明においては、高級脂肪酸塩の析出防止の観点からラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの常温で固体の脂肪酸と、常温で液体の脂肪酸、例えばオレイン酸、イソステアリン酸などを併用して用いることが好ましい。これらの高級脂肪酸と塩を形成するアルカリ剤としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオールなどのアルカノールアミン塩、リジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。これらのうち、特にカリウム、アルギニンが好ましい。
【0011】
また、これらの高級脂肪酸塩は、必ずしも脂肪酸塩として洗浄料に配合する必要はなく、上記高級脂肪酸と塩基とをそれぞれ別個に添加し、組成物中で脂肪酸塩を形成せしめてもよい。
【0012】
高級脂肪酸塩以外のアニオン界面活性剤としてはアミノ酸系界面活性剤を含み、例えば、(C11−15)パレス−3硫酸Na、(C12,13)パレス−3硫酸Na、(C12−15)パレス−3硫酸Na、(C12,13)パレス−3硫酸TEA、(C12,13)パレス−3硫酸(TEA/Na)、PEG−3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Na、PEG−5ヤシ油脂肪酸アミドMEAリン酸、PEG−5ラウリルクエン酸スルホコハク酸2Na、PPG−5セテス−10リン酸、PPG−25ブチルリン酸、アルキル(C14−18)スルホン酸Na、アルキル(C11,13,15)硫酸Na、アルキル(C12,13)硫酸Na、アルキル(C11,13,15)硫酸TEA、アルキル(C12,13)硫酸TEA、アルキル(C20−22)リン酸、イソステアロイル乳酸Na、イソラウレス−4リン酸、ウンデシノイルグリシン、オレオイルサルコシン、オレオイルメチルタウリンNa、オレス−3リン酸、オレス−4リン酸、オレス−5リン酸、オレス−10リン酸、オレス−20リン酸、オレス−7リン酸Na、オレス−8リン酸Na、オレフィン(C14−16)スルホン酸Na、カプリロイルグリシン、ココイルアミノ酸Na、ココイルアラニンTEA、ココイルイセチオン酸Na、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルグリシンK、ココイルグリシンNa、ココイルグルタミンTEA、ココイルグルタミン酸、ココイルグルタミン酸2Na、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルサルコシン、ココイルサルコシンNa、ココイルサルコシンTEA、ココイルタウリンNa、ココイルメチルアラニン、ココイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンK、ココイルメチルタウリンMg、ココイルメチルタウリンNa、ココイルリンゴアミノ酸Na、コセス硫酸Na、ジ(C12−15)パレス−2リン酸、ジ(C12−15)パレス−4リン酸、ジ(C12−15)パレス−6リン酸、ジ(C12−15)パレス−6リン酸、ジ(C12−15)パレス−8リン酸、ジ(C12−15)パレス−10リン酸、ジオレイルリン酸、ジオレス−8リン酸Na、ジココイルエチレンジアミンPEG−15硫酸Na、ジラウレス−10リン酸Na、ステアレス−2リン酸、ステアレス−3リン酸、ステアロイルグルタミン酸Na、ステアロイル乳酸Ca、ステアロイル乳酸Na、ステアロイルメチルタウリンNa、スルホコハク酸(C12−14)パレス−2Na、スルホコハク酸(12−15)パレス2Na、スルホコハク酸PEG−5ラウラミド2Na、スルホコハク酸ウンデシレナミドMEA−2Na、スルホコハク酸ジオクチルNa、スルホコハク酸ラウラミドMEA−2Na、スルホコハク酸ラウリル2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na、セチル硫酸Na、セチルリン酸DEA、セチルリン酸K、セテアリル硫酸Na、セテス−10リン酸、セテス−20リン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸Na、ドデシルベンゼンスルホン酸TEA、トリセテアリス−4リン酸、トリデセス−4カルボン酸、トリデセス−8カルボン酸、トリデセス−4カルボン酸Na、トリデセス−7カルボン酸Na、トリデセス−3酢酸Na、トリデセス−7リン酸K、トリラウレス−4リン酸、乳酸オレイル、パーム脂肪酸グルタミン酸Na、パルミトイルグルタミン酸Mg、パルミトイルサルコシンNa、パルミトイルプロリン、パルミトイルプロリンNa、パルミトイルメチルタウリンNa、ミリスチル硫酸Na、ミリストイルグルタミン酸K、ミリストイルグルタミン酸Na、ミリストイルサルコシンNa、ミリストイルメチルアラニン、ミリストイルメチルアラニンNa、ミリストイルメチルタウリンNa、ラウラミノジ酢酸Na、ラウリルグリコール酢酸Na、ラウリルスルホ酢酸Na、ラウリル硫酸K、ラウリル硫酸Mg、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸TEA、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルリン酸、ラウリルリン酸Na、ラウリルリン酸2Na、ラウレス−5カルボン酸、ラウレス−6カルボン酸、ラウレス−11カルボン酸、ラウレス−5カルボン酸Na、ラウレス−6カルボン酸Na、ラウレス−11カルボン酸Na、ラウレス−5酢酸、ラウレス−6酢酸、ラウレス−4,5酢酸K、ラウレス−3酢酸Na、ラウレス−4酢酸Na、ラウレス−5酢酸Na、ラウレス−6酢酸Na、ラウレス−11酢酸Na、ラウレス硫酸MIPA、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEA、ラウレス−2硫酸アンモニウム、ラウレス−3硫酸アンモニウム、ラウレス−1リン酸、ラウレス−2リン酸、ラウレス−4リン酸、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルカラスムギアミノ酸Na、ラウロイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸TEA、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシンK、ラウロイルサルコシンNa、ラウロイルサルコシンTEA、ラウロイルシルクアミノ酸K、ラウロイルシルクアミノ酸Na、ラウロイル乳酸Na、ラウロイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニンK、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンTEA、ラウロイルメチルタウリンNa、硫酸化ヒマシ油、リン酸ジセチル、リン酸セチル等が挙げられる。
【0013】
本発明においては、高級脂肪酸塩、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ココイルメチルタウリンMgから選択される1種又は2種以上を用いることが増粘効果、洗浄効果の点から好ましく、さらにはココイルメチルタウリンナトリウムを用いることが最適である。
【0014】
成分(A)のアニオン界面活性剤は、水系ジェル状皮膚洗浄料全量に対し1〜20質量%、好ましくは1〜15質量%配合される。1質量%未満では充分な洗浄力が得られず、20質量%を超えると結晶の析出などの問題を生じるので好ましくない。
【0015】
本発明で用いる成分(B)のジェランガムはブドウ糖を基質として細菌Pseudomonas elodeaの純粋培養によって得られるヘテロポリサッカライドであり、通常化粧料に配合しうるものでは種類を問わない。かかるジェランガムとしては、市販の商品名KELCOGEL CC(三晶社製)、ゲルコゲル(大日本住友製薬社製)、ケルコゲルF(大日本住友製薬社製)、ケルコゲルHM(大日本住友製薬社製)、ケルコゲルHT(大日本住友製薬社製)、ケルコゲルLT100(大日本住友製薬社製)等が例示される。
【0016】
成分(B)のジェランガムは、皮膚洗浄料全量に対し0.01〜0.2質量%、好ましくは0.01〜0.1質量%配合される。0.01質量%未満では充分な粘性が得られず、0.1質量%を超えるとポンプの目詰まりなどの問題を生じるので好ましくない。
【0017】
本発明で用いる成分(C)のキサンタンガムは炭水化物をXanthomonas campetrisで発酵して得られる多糖類であり、通常化粧料に配合しうるものでは種類を問わない。かかるキサンタンガムとしては、市販の商品名KELTROL CG(三晶社製)、エコーガム(大日本住友製薬社製)、エコーガム521(大日本住友製薬社製)、エコーガム630(大日本住友製薬社製)、エコーガムBT(大日本住友製薬社製)、エコーガムF(大日本住友製薬社製)、エコーガムGM(大日本住友製薬社製)、エコーガムGS(大日本住友製薬社製)、エコーガムRD(大日本住友製薬社製)、エコーガムSF(大日本住友製薬社製)、エコーガムT(大日本住友製薬社製)、エコーガムT630(大日本住友製薬社製)、エコーガムTF(大日本住友製薬社製)、ケルデント(大日本住友製薬社製)、ケルトロールCG−SFT(大日本住友製薬社製)、モナートガムDA(大日本住友製薬社製)、ノムコートZ(日清オイリオグループ社製)、ノムコートZZ(日清オイリオグループ社製)、Rhodicare S(ローディア日華)等が例示される。
【0018】
成分(C)のキサンタンガムは、皮膚洗浄料全量に対し0.01〜1.0質量%、好ましくは0.1〜1.0質量%配合される。0.01質量%未満では充分な粘性が得られず、1.0質量%を超えるとポンプの目詰まりなどの問題を生じるので好ましくない。
【0019】
本発明で用いる成分(E)の両性界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられる両性界面活性剤であれば特に制限されずに使用することができ、1種を単独でもしくは2種以上を併用して用いることができる。
【0020】
かかる両性界面活性剤としては、オレイルベタイン、(カプリル/カプラミド)プロピルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ココアンホジ酢酸2Na、ココアンホプロピオン酸Na、ココベタイン、ステアリルベタイン、パーム核脂肪酸アミドエチルヒドロキシエチルアミノプロピオン酸Na、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヒドロキシアルキル(C12,14)ヒドロキシエチルアラニン、ヘプタデシルヒドロキシエチルカルボキシラートメチルイミダゾリニウムクロリド/ヘプタデシルビスヒドロキシエチルイミダゾリニウム、ミリスタミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウラミノプロピオン酸Na、ラウリミノジプロピオン酸Na、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルベタイン、ラウロアンホ酢酸Na、ラウロイルリシン等が例示される。
【0021】
本発明においては、ココアンホ酢酸Na、ココアンホジ酢酸Na、ココアンホプロピオン酸Na、ラウロアンホ酢酸Naから選択される1種又は2種以上を用いることが泡質改善効果の点から好ましく、さらにはココアンホ酢酸Naを用いることが最適である、
【0022】
成分(E)の両性界面活性剤は、皮膚洗浄料全量に対し1〜20質量%、好ましくは1〜15質量%配合される。1質量%未満では充分な泡質改善効果が得られず、20質量%を超えると結晶の析出などの問題を生じるので好ましくない。
【0023】
本発明の皮膚洗浄料は、例えば、成分(D)水に、成分(B)と成分(C)を溶解し、成分(A)、場合により成分(E)を順次添加、攪拌することにより製造することができる。
【0024】
本発明の皮膚洗浄料は、BM型粘度計を用いて、25℃、ローターNo.2、6rpm、1分の条件で粘度を測定した場合、1,000〜6,000cpsの粘度を有する。1,000cps未満の粘度では、良好な泡質などの使用感が得られず、6,000rpmを超えると、泡吐出容器のメッシュが目詰まりし、泡ができなくなる場合がある。
【0025】
本発明の泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料は、上述の皮膚洗浄料を泡吐出機構を備えた容器に充填したものである。
【0026】
泡吐出機構による泡吐出方法としては、一般的に握力により汲み上げられた容器内の液体を特定吐出口から容器外に吐出させ、その際に空気と混合することによって起泡する手動式、弾性チューブ等の中に高圧で液体を封入し弾性により液体を押し出し、その際に空気と混合して起泡させる加圧封入式、又は液化ガスを用いたいわゆるエアゾール式を挙げることができる。本発明では、前記の手動式による泡吐出方法が好ましい。
【0027】
泡吐出機構としては、多孔質膜体、好ましくはメッシュサイズ100〜300/インチの多孔質膜体を1又は2枚有するポンプフォーマーを具備する容器が好ましい。
【0028】
本発明の泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料は、前記成分以外に、更に、通常の洗浄料に用いられる成分、例えば、前記以外の界面活性剤、保湿剤、油性成分、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、増粘剤、塩類、香料、冷感剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、植物エキス等を含有することができる。
【0029】
本発明の泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料は、例えば、洗顔料、クレンジング料、ボディソープ、ハンドソープ等として適用することができ、特に洗顔料として好適である。
【実施例】
【0030】
以下に本発明を実施例を用いて説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
【0031】
表1、2に示した処方にて定法により皮膚洗浄料を調製し、評価並びに粘度測定を行った。
【0032】
[評価1]〜[評価3]
皮膚洗浄料を吐出口側200メッシュ、吸い口側100メッシュの多孔質膜体を備えた泡吐出容器に充填し、官能評価専門パネル5名に使用させ、ポンプがスムースに押せるかどうか(評価1)と、泡の弾力性(評価2)、泡の持続性(評価3)を評価させ、下記の基準で判定した。
[評価1]ポンプを押すときの重さ
○:4〜5名がスムーズに押せると評価
△:2〜3名がスムーズに押せると評価
×:0〜1名がスムーズに押せると評価
[評価2]泡の弾力性
○:4〜5名が弾力性が高いと評価
△:2〜3名が弾力性が高いと評価
×:0〜1名が弾力性が高いと評価
[評価3]泡の持続性
○:4〜5名が持続性が良いと評価
△:2〜3名が持続性が良いと評価
×:0〜1名が持続性が良いと評価
【0033】
[評価4]
調製した皮膚洗浄料の外観を目視にて判定した。
【0034】
[粘度]
皮膚洗浄料の粘度を、BM型粘度計を用いて、25℃、ローターNo.2、6rpm、1分の条件で、調製翌日に測定した。
【0035】
【表1】

【0036】
【表2】

【0037】
表1、2に示したとおり、本発明の泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料は、ポンプからスムースに吐出でき、泡の弾力性があり、泡の持続性が良好で、優れた使用感を発揮した。これに対し、増粘剤を配合していない比較例1、2においては界面活性剤の配合量に関係なく外観が液状で、泡の弾力性、持続性に問題があった。またジェランガム若しくはキサンタンガムを単独で配合した比較例3〜6においては、ある程度の増粘効果は得られたが、ポンプでの使用性、泡質共に満足するものは得られなかった。また、増粘剤の種類を変更した比較例7〜14においては、全て増粘効果を得ることができなかった。
【0038】
[実施例3]
ラウリン酸 0.3(質量%)
ミリスチン酸 0.45
イソステアリン酸 0.8
水酸化カリウム 0.5
エタノール 4.0
ココイルメチルタウリンNa 2.0
ジェランガム 0.0375
キサンタンガム 0.225
精製水 100合わせ
【0039】
上記処方にて、水系ゲル状皮膚洗浄料を定法により調製し、吐出口側200メッシュ、吸い口側100メッシュの多孔質膜体を備えた泡吐出容器に充填し、上述の評価1〜4を行ったところ、実施例は評価項目全てで良好な結果であった。また粘度は1,300cpsであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)〜(D):
(A)アニオン界面活性剤
(B)ジェランガム
(C)キサンタンガム
(D)水
を必須成分として含有し、25℃における粘度が1000〜6000cpsである皮膚洗浄料を、泡吐出機構を備えた容器に充填してなる泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料。
【請求項2】
さらに成分(E)両性界面活性剤を含有する、請求項1に記載の泡吐出型水系ジェル状皮膚洗浄料。

【公開番号】特開2012−254954(P2012−254954A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128771(P2011−128771)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000135324)株式会社ノエビア (258)
【Fターム(参考)】