説明

泡噴出器

【課題】ノズル先端からの泡だれを防止可能な泡噴出器を提供する。
【解決手段】
噴出路(27)内に泡引込み用の伸縮部材(40)を設けて、該伸縮部材の上端に泡引込み板(41)を連結すると共に、該伸縮部材の下部を固定部材(28)を介して噴出路(27)内に支持させ、胴部の圧搾時に、胴部内内容物の噴出圧力で伸縮部材(40)が伸びることにより泡引込み板(41)が噴出路(27)内を上昇して、ノズル(36)の下面より上方の噴出路(27)部分内に位置することが可能に設け、胴部の圧搾解除時に、伸縮部材(40)が縮んで泡引込み板(41)が下降することによりノズル(36)内に残留した泡を噴出路(27)内に引き込むことが可能に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は胴部内に収納された内容物を泡として噴出させる泡噴出器に関する。
【背景技術】
【0002】
気液混合室に空気流入孔と胴部内へ連通する連通孔とを設け、胴部圧搾により胴部内の内容物を連通孔を介して気液混合室内に流入させ、さらに発泡部材を介してノズルから泡を噴出させる泡噴出器が従来技術として知られている(
【特許文献1】)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−11955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、泡噴出後、ノズル内に泡が残りノズル先端から垂れるおそれがあった。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、ノズル先端からの泡だれを防止可能な泡噴出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、容器の胴部2上端から起立する口頸部3に周壁11を嵌合させ、該周壁11の上面を閉塞する天壁12を貫通して起立する第1管路形成筒14内に発泡部材25を設けたキャップ部材10と、
前記第1管路形成筒14の下部で嵌合されて垂下し、内部にフランジ15dを設けて、該フランジのフランジ孔15eを胴部内内容物の流入孔とした第2管路形成筒15と、
前記第1管路形成筒14内に水密かつ摺動自在に嵌合させた内筒37を頂壁35aから垂下すると共に、該内筒37から噴出口37aを介してノズル36を突設したノズルヘッド35とを備え、
前記発泡部材25とフランジ15dとの間の空間を気液混合室26に、かつ前記発泡部材25より下流側の前記第1管路形成筒14部分と内筒37をノズル36に連通する噴出路27にそれぞれ形成して前記胴部を圧搾することにより、前記フランジ孔15eを介して前記気液混合室26内に流入した胴部内内容物が前記発泡部材25と前記噴出路27)を介して前記ノズル36から噴出可能に設けた泡噴出器において、
前記噴出路27内に泡引込み用の伸縮部材40を設けて、該伸縮部材の上端に泡引込み板41を連結すると共に、該伸縮部材の下部を固定部材28を介して前記噴出路27内に支持させ、
前記胴部の圧搾時に、前記胴部内内容物の噴出圧力で前記伸縮部材40が伸びることにより前記泡引込み板41が前記噴出路27内を上昇して、前記ノズル36の下面より上方の噴出路27部分内に位置することが可能に設け、
前記胴部の圧搾解除時に、前記伸縮部材40が縮んで前記泡引込み板41が下降することにより前記ノズル36内に残留した泡を前記噴出路27内に引き込むことが可能に設けたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記伸縮部材40をばね材で形成して、該ばね材の上端部を前記泡引込み板41から垂下する嵌合筒42内に嵌合させたことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明は、前記伸縮部材40の下部を固定する固定部材40bは、前記発泡部材25より下流側の前記第1管路形成筒14部分内に設けたフランジ28a内周から起立する周壁28b内部を仕切板28cで上下に仕切った流路形成筒28から構成され、前記伸縮部材40の下端部を前記仕切板28cより上方の周壁28b部分内へ嵌合させると共に、前記仕切板28cより下方の周壁28b部分から前記フランジ28a外縁にかけて連通口29を形成したことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明は、前記内筒37下端部を前記第1管路形成筒14内面と前記流路形成筒28外面との間に摺動自在に嵌合させ、前記ノズルヘッド35の持ち上げにより前記内筒37が上昇して前記第1管路形成筒14内面と前記流路形成筒28外面との間から離脱することで、前記ノズル36と前記気液混合室26とが前記流路形成筒28の連通口29を介して連通可能に設けたことを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明は、前記キャップ部材10の天壁12上面から前記第1管路形成筒14を囲むように装着筒30を立設させ、前記ノズルヘッド35の頂壁35aから内筒37を囲む外筒38と、該外筒を囲むカバー筒39とを垂設して、前記外筒38下部を前記装着筒30内に、また該装着筒外面に前記カバー筒39を、それぞれ摺動自在に嵌合させ、
前記ノズルヘッド35が持ち上げられた状態での前記胴部の圧搾解除時に、外気は前記装着筒30と前記カバー筒39との間の流路Xおよび前記外筒38と前記装着筒30との間の流路Yを通り、前記キャップ部材10の天壁12の外気導入孔21に設けた逆止弁22を開いて前記胴部内に流入可能に設けたことを特徴する。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、胴部の圧搾解除時における泡引込み板の下降でノズル内に残った泡を引き込むことが可能に設けたので、簡素な構成で泡噴出後のノズルからの泡だれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る泡噴出器の不使用時の状態を示す断面図である。
【図2】胴部の圧搾時の状態を示す断面図である。
【図3】胴部の圧搾解除時の状態を示す断面図である。
【図4】吐出弁の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1において、1は本発明に係る泡噴出器が装着される容器で、胴部2上端から、外面に雄ねじが形成された口頸部3を起立する。胴部2は圧搾可能に形成されており、後述するように胴部2を圧搾すると、胴部2の底部に達するパイプP、第2管路形成筒15、第1管路形成筒14、内筒37およびノズル36によって形成される流路を介して胴部内内容物が噴出する。よって、以下において上流とは流路の起点側(パイプPの流入口側)を、また下流とは流路の終点側(ノズル噴口側)を指すものとする。
【0015】
10はキャップ部材で、周壁11がその内面に形成された雌ねじを介して口頸部3の外面へ螺合されている。周壁11の上面には天壁12が設けられており、その中央部は上方へ円筒状に膨出されて膨出筒部12aに形成されている。
【0016】
膨出筒部12aには、その天面を貫通して起立する第1管路形成筒14が設けられており、その内部には上下一対の円筒状の発泡部材25が嵌合されている。発泡部材25より下流の第1管路形成筒14部分内には流路形成筒28が設けられている。流路形成筒28は、発泡部材25より下流の第1管路形成筒14部分内に設けたフランジ28a内周から周壁28bを起立させて、該周壁内部を仕切板28cで上下に仕切り、さらに、仕切板28cより下方の周壁28b部分からフランジ28aの外縁にかけて複数の割溝から構成される連通口29を設けている。この流路形成筒28は内容物噴出時における流路(図2の二点鎖線A)を形成する役割を果たすと同時に後述の伸縮部材40の下部を固定する固定部材としての役割をも果たす。
【0017】
キャップ部材10の天壁12上面からは第1管路形成筒14を囲むように装着筒30が立設されていると共に、天壁12下面からは嵌合筒31が垂下されており、嵌合筒31は容器の口頸部3内面に嵌合されている。
【0018】
15は第2管路形成筒で、第1管路形成筒14の下端部外面へ嵌合させた大径部15aからフランジを介して中間径部15bを垂下し、中間径部15bからフランジ15dを介して小径部15cを垂下しており、また、フランジ15dのフランジ孔15eの周縁部は弁座15fに形成されている。一方、小径部15cの上端部(フランジ15dの下方筒部)には胴部内の空気を吸引するための吸気孔17が一箇所ないし複数個所設けられている。なお、Pは小径部15c内から垂下して胴部の底面に達するパイプである。
【0019】
19は吐出弁部材で、第2管路形成筒15の中間径部内面に嵌合筒19aを嵌合させており、第2管路形成筒15の弁座15fに当接させた弁板19bを複数の弾性連結片19cを介して嵌合筒19a内面に連結させている。図4に示すように、弾性連結片19cは周方向に延びていて、その一端は径内方向に屈曲されて弁板19bの周面に連結されており、また他端は径外方向に屈曲されて嵌合筒19a内面に連結されている。弾性連結片19cの数は同図に示すように3つであるのが好ましいが、1つ以上であればよい。なお、後述するようにフランジ15dと発泡部材25との間の空間は容器内の内容物と空気が流入する気液混合室26を構成する。
【0020】
第1管路形成筒14の周囲の膨出筒部12a天面部分には複数の外気導入孔21が形成されており、この外気導入孔21は逆止弁22によって開閉されるように構成されている。逆止弁22は第1管路形成筒14の外面に嵌合されたリング23と、リング23の周面に設けられた弾性変形自在な環状弁板24とから形成されており、環状弁板24の外周部は天壁12下面に当接されている。
【0021】
35はノズルヘッドで、頂壁35aから内筒37と、内筒37を囲む外筒38と、外筒38を囲むカバー筒39とを垂下して、内筒37下部を第1管路形成筒14内に水密かつ摺動自在に嵌合させると共に、内筒37下端部を第1管路形成筒14内面と流路形成筒28外面との間に摺動自在に嵌合させている。一方、外筒38下部は装着筒30内面に、またカバー筒39は装着筒30外面に、それぞれ摺動自在に嵌合されている。さらに、内筒37上端部から噴出口37aを介してノズル36を突設して、該ノズル36を外筒38およびカバー筒39に貫通させている。後述するように、発泡部材25で起泡された気液混合物は、連通口29から第1管路形成筒14と流路形成筒28との間を介してノズル36から噴出する。よって発泡部材25より上方の第1管路形成筒14部分と内筒37は噴出路27を構成する。
【0022】
装着筒30の上下方向中間部外面には第1係合突条39aが周設され、またカバー筒39の下端部内面には第2係合突条39bが周設されていて、ノズルヘッド35を持ち上げると第2係合突条39bが第1係合突条39aに係合して、図2および図3に示すようにノズルヘッド35が持ち上げ位置に保持されるようになっている。また、ノズルヘッド35を持ち上げると内筒37が上昇して第1管路形成筒14内面と流路形成筒28外面との間から離脱する。するとノズル36と気液混合室26とが流路形成筒28の連通口29を介して連通する。なお、ノズルヘッド35を持ち上げた状態での胴部復元時(胴部圧搾解除時)、図3に二点鎖線Cで示すようにカバー筒39と装着筒30との間および装着筒30と外筒38との間を介して外気が容器内に導入されるようにカバー筒39の下端部内面と外筒38の下端部外面とのそれぞれには縦溝からなる流路X、Yが形成されている。
なお、ノズルヘッド35を持ち上げ位置に保持させる手段は上記に限らず、例えば、装着筒30へカバー筒39を螺合させることによっても同様の作用効果が得られる。
【0023】
40は泡引込み用の伸縮部材で、流路形成筒28の仕切板28cより下流側の噴出路27部分内に設けられていて、伸縮部材40の上端には泡引込み板41が連結されており、一方、伸縮部材40の下部は固定部材(流路形成筒28)を介して第1管路形成筒14に支持されている。より具体的には、伸縮部材40は上下に伸縮自在な軟質のばね材から形成されており、ばね材の上下両端部はそれぞれ上側嵌合筒40aおよび下側嵌合筒40bに形成されている。そして上側嵌合筒40aは泡引込み板41の中央部から垂設された嵌合筒42内に嵌合されている。一方、ばね材の下側嵌合筒40bは流路形成筒28を構成する周壁28bの仕切板28cより上方の周壁28b部分内に嵌合されている。
【0024】
泡引込み板41は、後述するように胴部圧搾により内容物の噴出圧力で上昇してノズル36下面より上方の噴出路27部分内に位置する。そして胴部圧搾解除時、ばね力で図3に示す元の位置に下降する際に、ノズル36内に残った泡を噴出路27内に引き込む。
【0025】
本実施形態では、泡引込み板41は図3に示すようにノズル36下面とほぼ同一高さに位置させる。また、胴部圧搾時、泡引込み板41は噴出路27上端(内筒37上端)、言い換えればノズルヘッド頂壁35aにできるだけ近接するようにする。泡の引込み量Vは泡引込み板41の面積Sおよび下降距離Lと相関関係があり、ほぼV=S×Lの関係が成立する。したがって、泡引込み板41の直径はできるだけ大きくするのが好ましい。なお、上記では嵌合筒42と上側嵌合筒40aは別体に構成されているが、一体成形することも可能である。また、上記では伸縮部材40はばね材で構成したが、これに限らず、ゴム等伸縮自在な材質であれば線状体、板状体等を使用することが可能である。
【0026】
次に作用について説明する。
図1は不使用時の状態を示す。この状態では、内筒37の下部外面は第1管路形成筒14内面に水密かつ摺動自在に嵌合されていると共に、内筒37の下端部は流路形成筒28の上部外面と第1管路形成筒14内面との間隙に水密かつ摺動自在に嵌合されており、また、外筒38外面の流路Yは装着筒30の上端より下方に位置して外気との連通が遮断されていると共に、カバー筒39下端はキャップ部材11の天壁12上面に当接している。
【0027】
使用するには、まず図2に示すようにノズルヘッド35を持ち上げる。すると内筒37が上昇して第1管路形成筒14内面と流路形成筒28外面との間から離脱することで、ノズル36と気液混合室26とが連通口29を介して連通して二点鎖線Aで示すように内容物の流路が形成されるが、内筒37と第1管路形成筒14内面との水密嵌合状態は維持され、液漏れがしないように密閉状態が保持されている。その際、同時に外筒38も上昇して流路Yの一部が装着筒30の上端より上方に位置して外気と連通する。
【0028】
この状態で胴部2を圧搾すればよく、ある一定の圧力をかけると図2に示すように内容物が吐出弁部材19の弁板19bを弾性連結片19cの弾性付勢力に抗して上昇させて気液混合室26内に流入する。その際、二点鎖線Bで示すように小径部15cの吸気孔17から胴部2内の空気が小径部15c内に吸引され、内容物と共に気液混合室26内に流入して内容物と混合される。
【0029】
気液混合室26を出た混合物は発泡部材25を通過する間に整泡ないし起泡され、流路形成筒28と噴出路27を介してノズル36から噴出される。この内容物の噴出圧力により伸縮部材40が伸長して泡引込み板41がノズル36の下面より上方の噴出路27部分、好ましくは噴出路27の上端近傍に位置する。噴出後、胴部2から手を離すと内容物による噴出圧が消失するため、伸縮部材40が収縮して泡引込み板41が図3に示す元の位置に下降する。その際、ノズル36内の泡が泡引込み板41により噴出路27内に引込まれるため、ノズル36先端からの泡だれが防止される。
【0030】
一方、胴部2内は内容物の噴出により負圧化するため、図3に二点鎖線Cで示すように外気が流路X、Yを介してキャップ部材10内に流入し、さらに逆止弁22を開いて外気導入孔21から胴部2内へ流入する。なお、上記では流路X、Yを設けて、外気を胴部内に導入するようにしているが、これに限らずこれら流路X、Yを省略して、装着筒30に単なる通孔を設けることによっても同様の作用、効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は胴部内に収納された内容物を泡として噴出させる泡噴出器の分野に利用することができる。
【符号の説明】
【0032】
3 口頸部
11 周壁
12 天壁
14 第1管路形成筒
15 第2管路形成筒
25 発泡部材
26 気液混合室
27 噴出路
28 流路形成筒
29 連通口
30 装着筒
35 ノズルヘッド
36 ノズル
37 内筒
40 伸縮部材
41 泡引込み板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の胴部(2)上端から起立する口頸部(3)に周壁(11)を嵌合させ、該周壁(11)の上面を閉塞する天壁(12)を貫通して起立する第1管路形成筒(14)内に発泡部材(25)を設けたキャップ部材(10)と、
前記第1管路形成筒(14)の下部で嵌合されて垂下し、内部にフランジ(15d)を設けて、該フランジのフランジ孔(15e)を胴部内内容物の流入孔とした第2管路形成筒(15)と、
前記第1管路形成筒(14)内に水密かつ摺動自在に嵌合させた内筒(37)を頂壁(35a)から垂下すると共に、該内筒(37)から噴出口(37a)を介してノズル(36)を突設したノズルヘッド(35)とを備え、
前記発泡部材(25)とフランジ(15d)との間の空間を気液混合室(26)に、かつ前記発泡部材(25)より下流側の前記第1管路形成筒(14)部分と内筒(37)をノズル(36)に連通する噴出路(27)に、それぞれ形成して前記胴部を圧搾することにより、前記フランジ孔(15e)を介して前記気液混合室(26)内に流入した胴部内内容物が前記発泡部材(25)と前記噴出路(27)を介して前記ノズル(36)から噴出可能に設けた泡噴出器において、
前記噴出路(27)内に泡引込み用の伸縮部材(40)を設けて、該伸縮部材の上端に泡引込み板(41)を連結すると共に、該伸縮部材の下部を固定部材(28)を介して前記噴出路(27)内に支持させ、
前記胴部の圧搾時に、前記胴部内内容物の噴出圧力で前記伸縮部材(40)が伸びることにより前記泡引込み板(41)が前記噴出路(27)内を上昇して、前記ノズル(36)の下面より上方の噴出路(27)部分内に位置することが可能に設け、
前記胴部の圧搾解除時に、前記伸縮部材(40)が縮んで前記泡引込み板(41)が下降することにより前記ノズル(36)内に残留した泡を前記噴出路(27)内に引き込むことが可能に設けたことを特徴とする泡噴出器。
【請求項2】
前記伸縮部材(40)をばね材で形成して、該ばね材の上端部を前記泡引込み板(41)から垂下する嵌合筒(42)内に嵌合させたことを特徴とする請求項1記載の泡噴出器。
【請求項3】
前記伸縮部材(40)の下部を固定する前記固定部材は、前記発泡部材(25)より下流側の前記第1管路形成筒(14)部分内に設けたフランジ(28a)内周から起立する周壁(28b)内部を仕切板(28c)で上下に仕切った流路形成筒(28)から構成され、前記伸縮部材(40)の下端部を前記仕切板(28c)より上方の周壁(28b)部分内へ嵌合させると共に、前記仕切板(28c)より下方の周壁(28b)部分から前記フランジ(28a)外縁にかけて連通口(29)を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の泡噴出器。
【請求項4】
前記内筒(37)下端部を前記第1管路形成筒(14)内面と前記流路形成筒(28)外面との間に摺動自在に嵌合させ、前記ノズルヘッド(35)の持ち上げにより前記内筒(37)が上昇して前記第1管路形成筒(14)内面と前記流路形成筒(28)外面との間から離脱することで、前記ノズル(36)と前記気液混合室(26)とが前記流路形成筒(28)の連通口(29)を介して連通可能に設けたことを特徴とする請求項3項記載の泡噴出器。
【請求項5】
前記キャップ部材(10)の天壁(12)上面から前記第1管路形成筒(14)を囲むように装着筒(30)を立設させ、
前記ノズルヘッド(35)の頂壁(35a)から内筒(37)を囲む外筒(38)と、該外筒を囲むカバー筒(39)とを垂設して、前記外筒(38)下部を前記装着筒(30)内に、また該装着筒外面に前記カバー筒(39)を、それぞれ摺動自在に嵌合させ、
前記ノズルヘッド(35)が持ち上げられた状態での前記胴部の圧搾解除時に、外気は前記装着筒(30)と前記カバー筒(39)との間の流路(X)および前記外筒(38)と前記装着筒(30)との間の流路(Y)を通り、前記キャップ部材(10)の天壁(12)の外気導入孔(21)に設けた逆止弁(22)を開いて前記胴部内に流入可能に設けたことを特徴する請求項3記載の泡噴出器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−246053(P2012−246053A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121948(P2011−121948)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】