説明

泡洗剤吐出装置

【課題】 装置本体に対して着脱自在な着脱ノズル部に設けた逆止弁によって、ポンプに負担がかかることがないと共に、着脱ノズル部の吐出ノズルから泡洗剤が噴射してしまうことのない泡洗浄吐出装置を提供する。
【解決手段】 剤タンク12と、剤供給路14と、液体洗剤内に空気を混入させるためのエゼクター部16と、ポンプ15と、泡洗剤出口部13と、泡洗剤出口部13に着脱自在に接続されるアダプター部67が上流端に設けられると共に下流端に吐出ノズル65が設けられるノズル流路60を有する着脱自在な着脱ノズル部66と、を備えた泡洗剤吐出装置1において、アダプター部67にノズル流路60内に向けて押込み力を加えると開弁すると共に押込み力を解除すると閉弁する逆止弁75を設け、アダプター部67を泡洗剤出口部13に装着した時に前記逆止弁75を押込む押圧突起56を泡洗剤出口部13に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体洗剤内に空気を混入させた泡洗剤を吐出する泡洗剤吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から例えば特許文献1に示すように浴槽の内面に設けた洗浄ノズルから浴槽内に洗剤を吐出する洗剤吐出装置が知られている。この洗剤吐出装置は、剤タンクに貯留した液体洗剤をポンプにより浴槽の内面に湯水を供給する流路の一部に送り込み、これにより液体洗剤を含む湯水を浴槽内に吐出する。
【0003】
上記特許文献1に示す洗剤吐出装置は単に液体洗剤を湯水で希釈したものを吐出するものであって、気泡を含む洗剤を吐出するものではなく、このため洗浄効果が低いという問題がある。そこで、液体洗剤に空気を混入させた泡洗剤を吐出する装置が考えられた。
【0004】
この泡洗剤を吐出する装置は、浴槽の内面等を主に洗浄するため、浴槽付近に据え付けたりして使用する。そして、浴室を広く使用するため、使用時のみに吐出ノズルを設けた着脱ノズル部を着脱自在に装置本体に装着するようにするのが好ましい。
【0005】
この場合、着脱ノズル部内の流路に残留している泡洗剤が着脱ノズル部の着脱部分となるアダプター部から垂れるのが懸念されるため、アダプター部に逆止弁、すなわち、アダプター部にその内部の流路内に向けて押込み力を加えると開弁すると共に押込み力を解除すると閉弁する弁を設けることが考えられる。
【0006】
しかしながら、逆止弁を設けた場合、アダプター部を装置本体側の泡洗剤出口部に接続しても、泡洗剤をポンプで送り込んで閉弁させる力に抗して開弁させなければ開弁して流路が連通せず、ポンプの負担となるものであった。
【0007】
また、逆止弁を設けた場合、アダプター部を泡洗剤出口部に接続してもポンプを駆動していない状態では、吐出ノズルの開閉弁を開くと、逆止弁が閉弁していてこの逆止弁と開閉弁との間で内圧がかった状態の泡洗剤が開かれた開閉弁を介して吐出ノズルから噴射されてしまい、使用者の顔などにかかってしまう、という惧れがあった。
【特許文献1】特開2002−370052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、泡洗浄吐出装置の装置本体に対して着脱自在な着脱ノズル部に設けた逆止弁によって、ポンプに負担がかかることがないと共に、着脱ノズル部の吐出ノズルから泡洗剤が噴射してしまうことのない泡洗浄吐出装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明に係る発明は、液体洗剤を溜めるための剤タンク12と、剤タンク12から液体洗剤を供給するための剤供給路14と、剤供給路14の途中に設けられて液体洗剤内に空気を混入させるためのエゼクター部16と、エゼクター部16の下流側に設けられたポンプ15と、ポンプ15で加圧されて送り出された液体洗剤が吐出される泡洗剤出口部13と、泡洗剤出口部13に着脱自在に接続されるアダプター部67が上流端に設けられると共に下流端に吐出ノズル65が設けられるノズル流路60を有する着脱自在な着脱ノズル部66と、を備えた泡洗剤吐出装置1において、アダプター部67にノズル流路60内に向けて押込み力を加えると開弁すると共に押込み力を解除すると閉弁する逆止弁75を設け、アダプター部67を泡洗剤出口部13に装着した時に前記逆止弁75を押込む押圧突起56を泡洗剤出口部13に設けて成ることを特徴とするものである。
【0010】
このような構成とすることで、ポンプ15で泡洗剤を送り込んで逆止弁75を閉弁させる力に抗して開弁させる必要がなく、接続すれば開弁するため、ポンプ15の力で開弁させずに済んでポンプ15にかかる負担を軽減できる。また、接続すれば開弁するため、アダプター部67を泡洗剤出口部13に接続した状態とすれば、吐出ノズル65の開閉弁を開いた時に、逆止弁75と吐出ノズル65の開閉弁との間に内圧がかかっていて吐出ノズル65から噴射してしまう、といったことを防止することができる。
【0011】
また請求項2は請求項1において、押圧突起56に泡洗剤出口部13の吐出開口13cから噴出される泡洗剤に対するバッフル部56aを設けて成ることを特徴とするものである。
【0012】
このような構成とすることで、誤って(またはいたずら等で)アダプター部67が接続されていない状態でポンプ15の駆動により泡洗剤が吐出開口13cから上方に噴出されても、このバッフル部56aにより泡洗剤がそのまま上方に噴出してしまうのを防止して、使用者の顔等にかからないようにすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては、ポンプで泡洗剤を送り込んで逆止弁を閉弁させる力に抗して開弁させなければ開弁しないといったことがなく、接続すれば開弁するため、ポンプの力で開弁させずに済んでポンプにかかる負担を軽減できる。また、接続すれば開弁するため、アダプター部を泡洗剤出口部に接続してポンプを駆動していない状態で、逆止弁と吐出ノズルの開閉弁との間に内圧がかかることがなく、吐出ノズルを吐出停止状態からシャワー噴射状態やストレート噴射状態といった噴射状態にして噴射してしまい、使用者の顔などにかかってしまうといったことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1等に示す本実施形態の一例の泡洗剤吐出装置1は図3に示す制御装置2及び操作器3と共に浴室4に設置されて浴室用の洗浄装置を構成するものである。そして利用にあたっては図1や図10に示すように泡洗剤吐出装置1に設けた泡洗剤出口部13に着脱ノズル部66を取り付けて、該着脱ノズル部66の先端部に設けた吐出ノズル65から泡洗剤を浴室4の壁や浴槽6の内面等に吹き付けるものである。
【0015】
図3及び図4に示すように浴室4は、床を構成する床パン7、壁を構成する四方の壁パネル8、天井を構成する天井パネル9を備えたユニットバスルームからなる。床パン7の半部を構成する洗い場構成部分7aと反対側の半部は浴槽設置部7bとしてあり、該浴槽設置部7b上には浴槽6を設置している。浴槽6の上端部にはフランジ10aを周設してあり、浴槽6のフランジ10aの四方の外側端面のうち洗い場側を除く三方の外側端面を浴室4の壁に沿わせている。なお浴槽6の洗い場側は図4に示すようにエプロン5によって覆い隠される。
【0016】
浴槽6のフランジ10aにおいて平面視で洗い場側の隅部に対応する部分には泡洗剤吐出装置1を取り付けるための2個の取付孔11a、11b(図1参照)を並設してあり、本例では両取付孔11a、11bを形成した浴槽6のフランジ10aを泡洗剤吐出装置1が取り付けられる取付板10としている。図3のように泡洗剤吐出装置1は上記フランジ10aの取付孔11a、11bを形成した部分の下方である浴槽6の側壁と浴室4の壁とエプロン5とによって囲まれた空間に配設される。
【0017】
図1及び図2に示すように泡洗剤吐出装置1は、液体洗剤を溜める剤タンク12と、泡洗剤の出口となる泡洗剤出口部13と、剤タンク12と泡洗剤出口部13を接続する剤供給路14と、剤タンク12から供給された液体洗剤を加圧して泡洗剤出口部13側に送り出す剤供給路14の途中に設けたポンプ15と、剤供給路14を流れる液体洗剤に空気を混入する剤供給路14の途中に設けたエゼクター部16とを備えている。
【0018】
剤タンク12には界面活性剤を含む洗剤原液を水で5〜10倍希釈して得た液体洗剤が貯留される。剤タンク12は横長でその長手方向の泡洗剤出口部13側の上面部に剤投入口部17を設けてあり、剤タンク12の下面部には剤排出口部18を設けている。
【0019】
図5に示すように剤投入口部17は剤タンク12の上面部から上方に突設して筒状に形成されるものであり、前記フランジ10aの一方の取付孔11aの下方に位置する下側筒体17aと、取付孔11aに上方から挿入される上側筒体17bとで構成してある。下側筒体17aの内周面に形成した雌ねじ部と上側筒体17bの外周面に形成した雄ねじ部を螺合することで両者は接続してある。下側筒体17aの上部には下側挟持部20として鍔20aを周設してあり、また上側筒体17bの上部の外径は下部の外径よりも大径として大径部21aを形成してあり、該大径部21aを上側挟持部21としている。剤投入口部17は前述のように取付孔11aに上方から挿入した上側筒体17bの下部を下側筒体17aに螺合することで、鍔20a及び大径部21aでこの間のフランジ10aの取付孔11aの周縁部を挟持し、これによりフランジ10aに取り付けてある。
【0020】
剤投入口部17を構成する上側筒体17bの上端部は浴槽6のフランジ10aよりも上方に突出しており、フランジ10a上に流れる水等が剤投入口部17の上端開口から流入することを防止している。この上側筒体17bの上端部には有蓋筒状の投入口キャップ23が着脱自在に取り付けられ、投入口キャップ23を取り外すことで剤投入口部17から剤タンク12内に液体洗剤を補充できるようになっている。図15に示すように投入口キャップ23の外周部の内面には爪部76を形成してあり、投入口キャップ23で上側筒体17bの上端部を被嵌し、該投入口キャップ23を回転することで爪部76を上側筒体17bの外周面に形成した係止溝77に係脱自在に係止し、これにより投入口キャップ23は上側筒体17bに対して着脱自在となっている。
【0021】
投入口キャップ23は取付状態で投入口キャップ23の下端とフランジ10aの上面との間に隙間25aが形成され、また投入口キャップ23の内周面と上側筒体17bの外周面との間には隙間25bが形成される。また上側筒体17bの外周部の上端面には周方向に複数の突起24を形成してあり、投入口キャップ23の取付状態でこれら複数の突起24上に投入口キャップ23の上面部を載置してあり、これにより投入口キャップ23の上面部と上側筒体17bの上端部との間で且つ隣り合う突起24間には隙間25cが形成される。
【0022】
剤タンク12の内部はこれら隙間25a〜cを介して外部(即ちフランジ10a上方の浴室4内)に連通している。即ち投入口キャップ23は剤投入口部17を完全な密閉状態で閉塞するものではなく、非密閉状態で剤投入口部17に被嵌されるものである。なお図5の27は剤投入口部17に着脱自在に設けたストレーナであり、該ストレーナに27より剤投入口部17から剤タンク12内に補充される液体洗剤に含まれるゴミ等を捕集できるようになっている。
【0023】
図1及び図2に示すように剤タンク12の上面部において剤投入口部17側と反対側の部分は剤投入口部17を設けた部分よりも一段高くなっており、これにより剤タンク12の剤投入口部17と反対側の部分の上端部に空気溜まり部28を形成している。空気溜まり部28は剤タンク12の上面部の剤投入口部17を設けた部分よりも高い位置にあるため、剤タンク12に液体洗剤を一杯まで補充しても空気溜まり部28には液体洗剤が充填されず空気が溜まる。従って仮に冬季等に剤タンク12内に一杯に溜めた液体洗剤が凍結しても凍結した液体洗剤の膨張分を空気溜まり部28で吸収でき、液体洗剤の凍結による剤タンク12の破裂を防止できる。また空気溜まり部28の剤投入口部17側の端部の側面部には後述の剤供給路14の途中に設けた空気取込口部53に連通接続される空気排出口部29を設けている。
【0024】
剤供給路14はポンプ15よりも上流側の上流側流路30と、ポンプ15よりも下流側の下流側流路31で構成してある。
【0025】
上流側流路30は剤タンク12の剤排出口部18とポンプ15の吸込口部15aを接続する流路であって、剤タンク12の下面部から下方に垂設してあり、該上流側流路30の下流端は剤タンク12よりも下方の位置でポンプ15の吸込口部15aに接続してある。つまり上流側流路30及びポンプ15の吸込口部15aの上端は剤タンク12よりも下方に位置し、剤タンク12内に貯留された液体洗剤が剤タンク12とポンプ15の吸込口部15aの落差を利用してポンプ15の吸込口部15aに供給されるようになっている。従って液体洗剤を泡洗剤出口部13に送り出すためのポンプ15を本例のように非自吸式ポンプとすることができ、これによりポンプ15の小型化及びコストダウンを実現できる。また上流側流路30は剤タンク12の下面部から下方に垂設したものであるので、該上流側流路30において液体洗剤に含まれる空気は剤タンク12側に抜けやすく、これによりポンプ15のエア噛みを防止している。
【0026】
上流側流路30は、縦管32、センサケース34、エゼクター管35で形成してある。縦管32の上端部は剤タンク12の剤排出口部18に連通接続してある。図6に示すようにセンサケース34の内部には有底縦筒状の流路構成部36を形成してあり、該流路構成部36の上端部はセンサケース34の上面部に設けた接続用キャップ33を介して縦管32の下端部に連通接続してあり、また流路構成部36の下端部の側面部にはエゼクター管接続口部37を形成している。
【0027】
センサケース34の流路構成部36は縦管32の内径よりも大径に形成してあり、該流路構成部36内には液体洗剤の水位を検出する水位センサ38を配置している。水位センサ38は流路構成部36の底面部に形成したセンサ取付用孔部39に下端部を取り付けて固定してある。水位センサ38はフロートセンサからなり、流路構成部36の底面部から上方に突出する柱状部40と、柱状部40に上下に移動自在に設けた浮子41を備えている。柱状部40のエゼクター管接続口部37よりも上方に位置する部分にはリードスイッチ(図示せず)を内蔵している。リードスイッチは浮子41がリードスイッチと同レベルに位置した際に該浮子41に設けた磁石(図示せず)の磁力によりON/OFFが切り替えられるものであり、このリードスイッチのON/OFFにより流路構成部36内の液体洗剤の水位が所定レベル以下であるか否かを検知し、制御装置2はこれにより剤タンク12内が空であるか否かを検知できるようになっている。
【0028】
センサケース34の泡洗剤出口部13側の外側面には連結用筒部42を一体に突設している。連結用筒部42の内側には前述のエゼクター管接続口部37を設けてあり、該エゼクター管接続口部37には略横管状のエゼクター管35の一端部を連通接続している。エゼクター管35の他端部は連結用筒部42の端部開口から外側方に突出して、ポンプケース44に収納したポンプ15の吸込口部15aに連通接続してあり、これにより上流側から順に設けた縦管32、接続用キャップ33の内側に形成された流路部、流路構成部36、エゼクター管35で上流側流路30が構成される。
【0029】
エゼクター管35の内部には上流側流路30の一部を構成する絞り部51を形成している。絞り部51は下流側に行く程径が小さくなるテーパー筒状に形成してあり、絞り部51の外周面とエゼクター管35の内周面との間には環状の空間52を形成している。エゼクター管35の上面部には空間52に連通するエゼクター部16として空気取込口部53を形成している。空気取込口部53にはセンサケース34に設けた空気取込管54の一端を連結用筒部42内において接続してあり、空気取込管54の他端はセンサケース34の連結用筒部42に設けた孔部78を貫通して上方に突出している。センサケース34から上方に突出した空気取込管54の他端は図1の二点鎖線で示したホースを介して剤タンク12の空気排出口部29に連通接続してあり、即ちエゼクター管35内の空間52は、前記空気取込口部53、空気取込管54、ホース、空気排出口部29からなる空気供給路55を介して剤タンク12の空気溜まり部28に連通接続される。
【0030】
上記によりポンプ15を駆動した場合には、エゼクター管35内の液体洗剤の流れにより絞り部51の先端近傍で負圧が発生し、この負圧により剤タンク12の空気溜まり部28にある空気が空気供給路55を介してエゼクター管35内に供給されると共に、前述の投入口キャップ23と剤投入口部17との間に形成した隙間25a〜cを介して浴室4内の空気が剤タンク12内に供給される。この結果、エゼクター管35内を流れる液体洗剤に空気取込口部53からの空気が混合され、この空気を混合した液体洗剤(つまり泡洗剤)がポンプ15側に送られる。
【0031】
ここで上流側流路30の流れる液体洗剤に空気を取り込むにあたって、空気取込口部53を直接大気開放せず、剤タンク12を介して大気開放したのは以下の理由による。即ち空気供給路55を仮に直接大気開放した場合には、ポンプ15を運転状態から停止した際に剤供給路14内の液体洗剤が空気取込口部53から空気供給路55側へと逆流して外部へ漏れ出す恐れがあり、本例では空気取込口部53を剤タンク12を介して大気開放することで、逆流した液体洗剤を空気排出口部29から剤タンク12の空気溜まり部28内に戻すようにしたのである。
【0032】
ポンプ15は前述したように非自吸式ポンプであり、尚且つ非防水ポンプである。ポンプ15は非防水ポンプであるが故に、図1及び図6に示すように防水用のポンプケース44内に収納してあり、これにより周囲の浴室4内の環境と遮断して水や湿気によるポンプ15の故障を防止している。なおこのポンプ15としてはインペラ式、ダイヤフラム式、プランジャ式などのいずれのタイプのポンプを用いても良いが、好ましくは泡洗剤を攪拌する機能を備えたインペラ式やダイヤフラム式のポンプを用いて、吐出される泡洗剤に含まれる気泡を微細化するのが良い。泡洗剤に含まれる気泡の径を微細化すると、気泡の表面積が大きくなって汚れに対する接触効率が高まり洗浄力を高まる、壁面上での滞留時間が長くなる等の利点があるからであり、より好ましくは上記インペラ式やダイヤフラム式ポンプを採用して気泡の径を10〜100μmの範囲で且つボイド率が50〜80%の泡洗剤を吐出するのが良い。
【0033】
図6に示すようにポンプ15の側面に設けた吸込口部15aに対向するポンプケース44の外側面部の下部には連通孔57を形成してあり、センサケース34から突出したエゼクター管35の端部はこの連通孔57を挿通してポンプ15の吸込口部15aに接続してある。ポンプケース44の外側面部の連通孔57の周縁部にはセンサケース34の連結用筒部42の外周面に周設した鍔部58をねじ具59(図2参照)により固着してあり、これによりセンサケース34はポンプケース44に取り付けてある。
【0034】
下流側流路31はポンプ15の吐出口部15bと泡洗剤出口部13を接続する流路であって、ポンプケース44の上面部に貫設したポンプケース44とは別体の接続口部63と、該接続口部63と取付孔11bに設けた泡洗剤出口部13を連通接続する下流側管64とで構成してある。接続口部63の上流側はポンプ15の上面に設けた吐出口部15bにポンプケース44内において連通接続してある。なお、ポンプケース44の上面部と接続口部63の接続部分や、センサケース34とポンプケース44の接続部分はシール材などを用いて密閉しており、これによりポンプケース44の内側空間は連通孔57と後述の連通孔部60を除いて密閉されている。
【0035】
ポンプケース44のセンサケース34と反対側の外側面部の上部には連通孔部60を形成している。連通孔部60にはフレキシブルなホースからなる接続管61の一端部を接続してあり、図8に示すように接続管61の他端部は浴室4の壁に貫設した外部連通管19の浴室4側に連通接続している。なお接続管61をフレキシブルなホースで構成したのは、外部連通管19の施工位置が現場毎に異なった場合や、近傍に給湯管などが存在する場合に対応するためであり、これにより接続管61の施工は容易なものとなる。
【0036】
また図6のようにポンプケース44の内側空間は上記連通孔部60よりも下方に位置する連結用筒部42を介してセンサケース34内に形成した排水用空間部45に連通しており、該排水用空間部45は連結用筒部42を除いて密閉状態とした空間を形成している。排水用空間部45はセンサケース34の下部に形成してあり、詳しくはセンサケース34内において流路構成部36の底部とセンサケース34の下面部の間に形成している。排水用空間部45の底面を構成するセンサケース34の下面部には挿通用孔部46を設けている。水位センサ38は挿通用孔部46及びセンサ取付用孔部39を介してセンサケース34の流路構成部36内に挿入され、センサ取付用孔部39に取り付けられる。挿通用孔部46には該孔部46を閉塞してセンサケース34の下面部の一部を構成する蓋47を着脱自在に取り付けている。
【0037】
蓋47の中央部には上下に貫通する水抜孔48を穿設してあり、該水抜孔48は連通孔部60及び連結用筒部42よりも下方に位置して弾性変形可能な水抜弁50により閉塞されている。水抜弁50は通常時は自身の弾性により閉じた状態を維持し、この状態では排水用空間部45に連通するポンプケース44の内側空間は連通孔部60を除いて密閉状態となる。従ってポンプケース44の内側空間は周囲の浴室4内の環境と遮断されて防水性が確実に保たれている。またポンプケース44内には剤供給路14内の液体洗剤が漏れ出し、この液体洗剤がポンプケース44内及びこれに連通する排水用空間部45に溜まってポンプ15を故障させる恐れがあるが、この場合には排水用空間部45に溜まった液体洗剤の液圧により水抜弁50が弾性変形して開くように設定してある。従って万一ポンプケース44内に液体洗剤が漏れ出したとしても、この液体洗剤を水抜弁50を介してセンサケース34の外部に排出でき、これにより液漏れによるポンプ15の故障を防止できる。なお水抜弁50から排出した液体洗剤はセンサケース34下方の床パン7の浴槽設置部7b上に落下し、浴槽設置部7bに設けた排水口等から排水される。
【0038】
図7に示すように浴槽6のフランジ10aの取付孔11bに設けた泡洗剤出口部13は、取付孔11b部分の下方に位置する下側筒状体13aと、取付孔11bに上方から挿入される上側筒状体13bとで構成してあり、下側筒状体13aの内周面に形成した雌ねじ部と上側筒状体13bの外周面に形成した雄ねじ部を螺合することで両者は接続してある。下側筒状体13aの上端部には鍔68を周設してあり、また上側筒状体13bの上部の外径は下部の外径よりも大径として大径部69を形成している。泡洗剤出口部13は、前述のように取付孔11bに上方から挿入した上側筒状体13bの下部を下側筒状体13aに螺合することで、鍔68及び大径部69でこの間のフランジ10aの取付孔11b部分を挟持し、これによりフランジ10aに取り付けてある。
【0039】
泡洗剤出口部13を構成する上側筒状体13bの下端部には下側筒状体13aよりも下方に突出する下流側管接続口部70を形成してあり、該下流側管接続口部70に下流側管64を接続してある。上側筒状体13bの上端部は浴槽6のフランジ10aよりも上方に突出し、フランジ10a上に流れる水等が剤投入口部17の上端開口から流入することを防止している。またこの上側筒状体13bの上部には図12に示すようにフレキシブルな着脱ノズル部66を着脱自在に接続可能となっている。また泡洗剤出口部13に着脱ノズル部66を接続しない場合は、この泡洗剤出口部13の上側筒状体13bの上端部に有蓋筒状の出口部キャップ71が着脱自在に取り付けられる。また、上側筒状体13bにはピンからなる押圧突起56を設けるものであるが、この点については後述する。
【0040】
図9に示す着脱ノズル部66は内部がノズル流路60となるホースで主体が構成されるもので、その一端部に手で把持できる吐出ノズル65を設けると共に他端部にアダプター部67を設けてあり、図10に示すようにアダプター部67を上側筒状体13bの上部に着脱自在に取り付けて接続される。
【0041】
着脱ノズル部66の先端部に設けた吐出ノズル65は、複数の孔から泡洗剤をシャワー状に吐出するシャワー噴射状態と、一つの孔から泡洗剤を吐出するストレート噴射状態と、泡洗剤の吐出を停止する吐出停止状態のうち、いずれかの状態に切替可能としてある。
【0042】
アダプター部67は、内部が流路となる略筒状をしたもので、ノズル流路60となるホースの端部内に一端が嵌入される。そして、他端部は泡洗剤出口部13の上側筒状体13b内に出入れ自在に嵌入して装着するものである。アダプター部67の中間部にはフランジ部67aが形成してあり、このフランジ部67aよりも先端側の部分が上側筒状体13b内に挿入される挿入部67bとなり、更にこの挿入部67bの先端側がアダプター部67内の後述する被嵌入部82に嵌入される嵌入部67cとしてある。また、上側筒状体13bにあっては、内部の下端部付近、すなわち、アダプター部67の嵌入部67bの先端部が嵌入される部分をその内径を嵌入部67bと略同径に形成して被嵌入部82とすると共に、それよりも上側の部分をその内径を嵌入部67bよりも大径に形成して大径部83としてある。また被嵌入部82の底面には、該被嵌入部82の内径よりも小径の吐出開口13cが形成してある。上側筒状体13bの上端部には、アダプター部67のフランジ部67aが当接するフランジ当接部84が凹設してある。上側筒状体13bの大径部83の内面には係止用突起85が突設してあると共に、アダプター部67の挿入部67bにはL字状をした係止リブ67dが形成してある。
【0043】
アダプター部67の泡洗剤出口部13への取り付けは、アダプター部67の嵌入部67cを泡洗剤出口部13の上側筒状体13b内の大径部83へ挿入していき、被嵌入部82内に嵌入させる。なお、アダプター部67の嵌入部67にはOリング等のシールを設けておき、嵌入部67と被嵌入部82との間のシール67fを為すものである。そして、アダプター部67の嵌入部67が上側筒状体13bの被嵌入部82の底部に当接すると共にフランジ部67aがフランジ当接部85に当接すると、アダプター部67を回転させ、上側筒状体13bの大径部83の内面に突設した係止用突起85をアダプター部67の挿入部67bに形成したL字状の係止リブ67dに係止させて、抜け止めを行った状態で接続される。
【0044】
また着脱ノズル部66のアダプター部67には逆止弁75を設けている。図12に泡洗剤出口部13にアダプター部67を接続した状態の断面図を示し、図13に泡洗剤出口部13にアダプター部67を接続していない状態の泡洗剤出口部13とアダプター部67の断面図を示す。逆止弁75は、アダプター部67内に該アダプター67内の流れを阻害しないように形成した支持部67eによって上下に移動自在に支持され、アダプター部67を泡洗剤出口部13に接続した状態では泡洗剤出口部13に設けた押圧突起56によってノズル流路60内に向けて押込まれアダプター部67内の流路を開いて開弁し、アダプター部67を泡洗剤出口部13に接続していない状態(すなわち押込み力が解除されている状態)ではばね等の復元力(本実施形態ではばね75aの弾性力)によりアダプター部67内の流路を閉じて開弁するように復帰するものである。押圧突起56は、逆止弁75を押圧するピン状のもので吐出開口13cの上方に位置するように設けられる。上端部が逆止弁75を下方より上方に押込むようになっている。そして、押圧突起56の先端部の逆止弁75を押込む部分よりも下側には、上面視で吐出開口13cを覆うようにバッフル部56aが設けてある。バッフル部56aは、泡洗剤出口部13の吐出開口13cから上方に噴出される泡洗剤がそのまま上方に噴出してしまわないようにするものである。これにより、誤って(またはいたずら等で)アダプター部67が接続されていない状態でポンプ15の駆動により泡洗剤が吐出開口13cから上方に噴出されても、このバッフル部56aにより泡洗剤がそのまま上方に噴出してしまうのを防止して、使用者の顔等にかからないようにすることができる。
【0045】
この逆止弁75により泡洗剤出口部13から取り外した着脱ノズル部66のアダプター部67から着脱ノズル部66内に残った液体洗剤が漏れ出て人にかかることを防止している。
【0046】
また、上記のようにアダプター部67の逆止弁75を泡洗剤出口部13の押圧突起56にて押圧することで開弁するようにしたことで、ポンプ15で泡洗剤を送り込んで逆止弁75を閉弁させる力に抗して開弁させなければ開弁しないといったことがなく、接続すれば開弁するため、ポンプ15の力で開弁させずに済んでポンプ15にかかる負担を軽減できる。また、接続すれば開弁するため、アダプター部67を泡洗剤出口部13に接続してポンプ15を駆動していない状態で、逆止弁75と吐出ノズル65の開閉弁との間に内圧がかかることがなく、吐出ノズル65を吐出停止状態からシャワー噴射状態やストレート噴射状態といった噴射状態にして噴射してしまい、使用者の顔などにかかってしまうといったことを防止することができる。
【0047】
また上記ポンプケース44内のポンプ15及びセンサケース34内の水位センサ38の夫々に接続した電気配線79は、図3に示すように接続管61及び外部連通管19を介して浴室4の壁裏に引き出され、浴室4の天井裏に設けた制御装置2に接続される。ここで図6に示すポンプ15を収納したポンプケース44の内側空間は外部連通管19を介して浴室4の外部に連通しているので、ポンプケース44内は浴室4の外部と同環境、即ち浴室4内のように湿気を含まず乾燥した状態となり、これにより非防水式のポンプ15及びポンプ15に接続される電気配線79の保護が図られている。なお水位センサに接続した電気配線はセンサケース34の排水用空間部45から連結用筒部42を介してポンプケース44内に導入され、この後、接続管61及び外部連通管19を介して浴室4の壁裏に引き出される。
【0048】
制御装置2は浴室4の壁に設けた操作器3や、浴室4の隣室等に設けた主電源スイッチ72を介して電源に接続してある。また制御装置2は水位センサ38により流路構成部36内の液体洗剤の水位が所定レベル以下であることを検知した場合には、ポンプ15を強制停止すると共に、操作器3に設けたランプからなる表示部73(図11参照)により剤タンク12内の液体洗剤が空になったことを報知する。なおこの報知手段としては前記表示部73に限定されるものではなく、音声などであっても良い。また制御装置2はタイマーにより泡洗剤吐出装置1の使用時間(即ちポンプ15の運転時間)が所定時間を越えることでもポンプ15を強制停止するように設定してあり、即ちポンプ15は水位センサ38とタイマーとでポンプ15の空運転を二重に防止している。
【0049】
上記浴室洗浄システムを用いて清掃を行うには、浴槽6のフランジ10aに設けた泡洗剤出口部13に着脱ノズル部66を接続した状態で、操作器3に設けた操作釦74(図11参照)を操作してポンプ15の運転を開始する。ポンプ15を運転すると、前述したように剤タンク12内の液体洗剤が上流側流路30に流れると共にエゼクター部16からこの液体洗剤に空気が混入され、次にポンプ15及び下流側流路31を経て泡洗剤出口部13に至り、この後、着脱ノズル部66を通って吐出ノズル65から吐出され、これにより例えば吐出ノズル65から吐出される泡洗剤を浴室4の壁や浴槽6の内面などに吹き付け、この後、付着した泡洗剤を水などで洗い流すなどして浴室4の清掃を行うことができる。
【0050】
ここで図1に示すように上記泡洗剤吐出装置1は、構成する部品、即ち剤投入口部17、剤タンク12、縦管32、センサケース34、連結用筒部42、エゼクター管35、ポンプケース44、ポンプ15、下流側管64、接続管61、泡洗剤出口部13等は全て一体的に連結してあり、これにより泡洗剤吐出装置1は全体が一つのユニットとなっている。
【0051】
そして泡洗剤吐出装置1は工場などの現場へ搬送される前の段階で予め組み立てられた状態で上記のようにユニット化され、このユニット化された泡洗剤吐出装置1を現場で設置するようにしてある。つまり上記ユニット化された泡洗剤吐出装置1を浴槽6のフランジ10a(取付板10)に取り付けるには、剤投入口部17及び泡洗剤出口部13を、既述の下側筒体17aと上側筒体17bの螺合及び下側筒状体13aと上側筒状体13bの螺合により、フランジ10aの取付孔11a、11bの夫々に取り付け、これによりユニット化された泡洗剤吐出装置1をフランジ10aに吊り下げる。
【0052】
以上説明したように本発明の泡洗剤吐出装置1にあっては、液体洗剤にエゼクター部16から取り込んだ空気を混合して得た泡洗剤を泡洗剤出口部13を介して吐出でき、泡洗剤に含まれる気泡により洗浄効果を高めることができる。また上記泡洗剤吐出装置1はユニット化されたものであるため現場での設置作業が容易になる。さらにこのようにユニット化された泡洗剤吐出装置1は剤投入口部17及び泡洗剤出口部13のそれぞれを取付板10に設けた取付孔11a、11bの周縁部に取り付けることで、ユニット化された泡洗剤吐出装置1を剤投入口部17及び泡洗剤出口部13の2箇所でバランス良く取付板10に吊り下げ支持でき、取付強度を高めることができる。
【0053】
なお上記ユニット化された泡洗剤吐出装置1は剤投入口部17及び泡洗剤出口部13の二箇所のみで支持するものであっても良いし、また剤投入口部17及び泡洗剤出口部13で支持する点は同じだが、この取り付けに加えて図14に示すように浴室4の壁に支持金具81を取り付け、この支持金具81で補助的に泡洗剤吐出装置1を支持しても良い。またこの場合は泡洗剤吐出装置1をバランス良く支持するために、図14のように支持金具81で剤タンク12の剤投入口部17と反対側の端部及びポンプケース44を支持するのが良い。なお図14の82はスペーサである。
【0054】
また上記実施形態では泡洗剤吐出装置1が取る付けられる取付板10を浴室4に設置した浴槽6のフランジ10aで構成したが、取付板10はこれに限定されるものではなく、例えば浴室4の壁に設けられるカウンタ80(図4参照)の上面部などであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施の形態の一例の泡洗剤吐出装置の取付構造を示す断面図である。
【図2】同上の泡洗剤吐出装置の斜視図である。
【図3】同上の泡洗剤吐出装置を設置する浴室の全体斜視図である。
【図4】同上の浴室内の斜視図である。
【図5】同上の剤タンクの断面図である。
【図6】図1のセンサケース及びポンプケース部分の拡大図である。
【図7】同上の出口部キャップを取付けた状態を示す泡洗剤出口部近傍の断面図である。
【図8】同上の接続管と浴室の壁の連結部分を示す断面図である。
【図9】同上の吐出ホースの斜視図である。
【図10】同上の泡洗剤出口部に吐出ホースを取付けた状態を示す浴槽のフランジ部の平面図である。
【図11】同上の操作器の正面図である。
【図12】図1の泡洗剤出口部にアダプター部を接続した状態の拡大断面図である。
【図13】図1の泡洗剤出口部にアダプター部を接続していない状態の泡洗剤出口部とアダプター部の拡大断面図である。
【図14】泡洗剤吐出装置を支持金具で補助的に支持した状態を示す説明図である。
【図15】剤投入口部に投入口キャップを取付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0056】
1 泡洗剤吐出装置
12 剤タンク
13 泡洗剤出口部
14 剤供給路
15 ポンプ
16 エゼクター部
56 押圧突起
60 ノズル流路
65 吐出ノズル
66 着脱ノズル部
67 アダプター部
75 逆止弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体洗剤を溜めるための剤タンクと、剤タンクから液体洗剤を供給するための剤供給路と、剤供給路の途中に設けられて液体洗剤内に空気を混入させるためのエゼクター部と、エゼクター部の下流側に設けられたポンプと、ポンプで加圧されて送り出された液体洗剤が吐出される泡洗剤出口部と、泡洗剤出口部に着脱自在に接続されるアダプター部が上流端に設けられると共に下流端に吐出ノズルが設けられるノズル流路を有する着脱自在な着脱ノズル部と、を備えた泡洗剤吐出装置において、アダプター部にノズル流路内に向けて押込み力を加えると開弁すると共に押込み力を解除すると閉弁する逆止弁を設け、アダプター部を泡洗剤出口部に装着した時に前記逆止弁を押込む押圧突起を泡洗剤出口部に設けて成ることを特徴とする泡洗剤吐出装置。
【請求項2】
押圧突起に泡洗剤出口部の吐出開口から噴出される泡洗剤に対するバッフル部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の泡洗剤吐出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2008−154613(P2008−154613A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343334(P2006−343334)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】