泡発生役物を備えた遊技台
【課題】乱れのない気泡流を形成可能な泡発生役物を備えた遊技台を提案すること。
【解決手段】遊技台１の泡発生役物５では、泡放出口１４ａから放出された気泡３０によって形成される液体流が上下方向に延びる泡ガイドフィン１６によって液体容器１１内を上方に導かれるので、液体容器１１内に乱流が発生することがなく、液体容器１１の底部から上方に向かう複数の上昇液体流が形成される。各泡放出口１４ａから放出された気泡３０は上昇液体流に乗って液体容器１１の底部から上方に向かう。この結果、液体容器１１の底から上に向かう乱れの無い複数条の気泡の流れが形成され、これを通して、遊技者に、遊技台盤面２上のセンター役物３の表示画面４を目視させることにより、表示画面４上の表示内容の演出効果を高めることができる。
【解決手段】遊技台１の泡発生役物５では、泡放出口１４ａから放出された気泡３０によって形成される液体流が上下方向に延びる泡ガイドフィン１６によって液体容器１１内を上方に導かれるので、液体容器１１内に乱流が発生することがなく、液体容器１１の底部から上方に向かう複数の上昇液体流が形成される。各泡放出口１４ａから放出された気泡３０は上昇液体流に乗って液体容器１１の底部から上方に向かう。この結果、液体容器１１の底から上に向かう乱れの無い複数条の気泡の流れが形成され、これを通して、遊技者に、遊技台盤面２上のセンター役物３の表示画面４を目視させることにより、表示画面４上の表示内容の演出効果を高めることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はパチンコ台などの遊技台に関し、特に、遊技台盤面に配置されている表示部の前側を覆う状態に配置される泡発生役物に関する。
【背景技術】
【０００２】
遊技台、例えばパチンコ台においては、その遊技台盤面の中央にはセンター役物が配置され、その周りに、特定入賞口、一般入賞口などが配置されている。センター役物は、例えば３列の図柄が液晶画面等においてスクロール表示され、図柄が揃った時にパチンコ台が大当たりなどの特定状態に切り換わるようになっている。また、２個の図柄が揃った所謂リーチ状態になると、液晶表示画面にキャラクタを出現させ、あるいは、背景の色、形態などを変化させることにより、リーチ状態の演出効果を高めている。
【０００３】
このような表示状態の変化は平面的なものであり演出効果を高めるには限界がある。これを改善するために、センター役物の前面に泡発生役物を配置した構成の遊技台が提案されている。特許文献１においては、表示装置（センター役物）の前面に、液体注入容器を配置し、この中に注入されている液体内で泡を発生させるようにした遊技機が提案されている。
【０００４】
この構成の遊技台では、泡が発生している液体注入容器を介して背後に配置されている表示装置の演出状態を目視させることにより、表示画面による平面的な演出では得られない奥行のある演出効果および泡による演出効果が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開２００４−８６６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
この構成の泡発生役物においては、液体注入容器、すなわち、透明水槽の底部に泡放出口を配置して泡を吹き出すと、泡の放出によって透明水槽内に水流が発生する。泡発生役物は、遊技台盤面の前側に配置されるので、一般的な水槽に比べて寸法が小さく、特に厚さが極めて薄い扁平な形状とされる。このため、透明水槽内において多数の泡放出口から泡を放出する場合には、各泡放出口からの泡の放出によって水流が発生し、これらの水流が相互に干渉して、透明水槽内に乱流あるいは上下方向の旋回流が発生してしまう。
【０００７】
この結果、透明水槽内の底部において放出された泡が透明水槽内を下から上に上昇せずに底部近傍でランダムに移動し、透明水槽内において乱れの無い気泡の流れを形成することが困難である。例えば、下から上に向かって整列状態で気泡を移動させることが困難である。目標とする移動経路に沿って泡を移動させることができず、ランダムな移動経路に沿って泡が移動してしまうと、それを通してセンター役物の表示内容を目視した場合に十分な演出効果が得られない。これが、泡発生役物が実用化されていない主要原因の一つであると考えられる。
【０００８】
本発明の課題は、この点に着目して、乱れの無い気泡の流れを形成することのできる泡発生役物を備えた遊技台を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技台は、
遊技台盤面上の表示部を前側から覆う状態に配置した泡発生役物を有し、
前記泡発生役物は、
前記表示部を透視可能な扁平な液体容器と、
前記液体容器に貯留されている透明な液体と、
前記液体容器内の底部に配列されている複数の泡放出口を備えた泡発生部と、
前記液体容器内の上部に形成した排気口と、
前記泡発生部から発生した気泡を上方に導くために、前記液体容器内において、上下方向に延びる状態で、前記遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列されている複数枚の泡ガイドフィンとを備えており、
前記泡発生部には、当該泡発生部から前記液体容器の液体内に気体を送り込む送気管が接続され、
前記排気口には、当該排気口を介して前記液体容器の内部から外部に気体を排出する排気管が接続されていることを特徴としている。
【００１０】
本発明の遊技台の泡発生役物では、泡放出口から放出された気泡によって形成される液体流が上下方向に延びる泡ガイドフィンによって液体容器内を上方に導かれるので、液体容器の底部から上方に向かう複数の上昇液体流が形成される。したがって、各泡放出口から放出された気泡は上昇液体流に乗って液体容器の底部から上方に向かって速やかに移動する。この結果、液体容器内において乱流が発生しないので、液体容器内において乱れのない複数条の気泡の流れが形成される。これらの気泡流を通して、遊技者に、遊技台盤面上の表示部、例えば液晶表示装置からなるセンター役物の表示画面を目視させることにより、表示画面上の表示内容の演出効果を高めることができる。
【００１１】
ここで、液体容器に貯留する液体としては水を用いることができる。水の代わりに、水とほぼ同等の粘性を有する液体、例えば、エタノール、キシレンを用いることができる。また、液体容器に貯留する液体として、水よりも粘性の高い液体、例えばグリセリン、トルエン、シリコーンオイル、ＰＦＰＥ（パーフルオロポリエーテル）を用いることができる。粘性の高い液体を用いることにより、気泡の流れを一層安定化させることができる。
【００１２】
また、泡発生部としては、その泡放出口が、液体容器の底部において遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列された構成のものを用いることができる。この場合には、泡発生部の泡放出口のそれぞれにおける遊技台盤面に平行な方向の両側に、泡ガイドフィンを配置しておけば、泡放出口から上方に向かう上昇液体流を効果的に形成でき、この上昇液体流に乗って気泡が上昇するので、乱れの無い気泡流を確実に形成することができる。
【００１３】
微細な気泡を多数発生させるためには、泡発生部として、液体容器内の底部において遊技台盤面に平行な横方向に延びる泡発生管を用い、この泡発生管を多孔質素材から形成しておけばよい。
【００１４】
ここで、泡発生役物を通して見る表示内容の演出効果を更に高めるためには、泡発生役物において発生する気泡の放出量、気泡のサイズを変化させることが望ましい。気泡量を調整するためには、送気管を介して気泡発生部に供給される気体の流量を調整可能な泡放出量調整機構を配置しておけばよい。また、気泡のサイズを調整するためには、送気管を介して気泡発生部に供給される気体の圧力を調整可能な泡サイズ調整機構を配置しておけばよい。
【００１５】
また、泡発生役物において発生する気泡の上昇流に変化を持たせるためには、液体容器内における泡ガイドフィンの上方に、気泡を所定方向にガイドする泡ガイドを配置して気泡の流れを変化させるようにすればよい。
【００１６】
さらに、気泡の上昇流による演出効果を高めるためには、液体容器の内部を照明するＬＥＤなどの照明具を配置しておくことが望ましい。
【００１７】
次に、泡発生部の泡放出口として、相互に異なる方向に向けて気泡を放出する泡放出口を配置することも可能である。
【００１８】
また、液体容器内に、泡発生部の泡放出口から放出される気泡によって生ずる液体流によって所定方向に移動可能な状態で、可動役物を液体に浸漬させておくことができる。気泡の流れによって可動役物が移動するので、演出効果を高めることができる。
【００１９】
さらに、液体容器内に貯留されている液体内に複数の浮遊物を混入させておいても、泡発生役物による演出効果を高めることができる。
【発明の効果】
【００２０】
本発明の遊技台では、その遊技台盤面に配置した表示部の前方に泡発生役物が配置されており、当該泡発生役物の液体容器の内部には放出気泡により発生する液体流の方向を規制する泡ガイドフィンが配置されている。泡ガイドフィンによって、液体容器内の底部で放出された気泡によって生ずる液体流が上昇流となり、乱流状態になることが無い。よって、発生気泡は乱れのない複数条の気泡流となって液体容器内を下から上に向かって移動するので、これを通して遊技台盤面上の表示部を見ることによる演出効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】本発明を適用した遊技台の主要部分を示す説明図である。
【図２】図１の泡発生役物を示す概略構成図である。
【図３】泡発生役物の例を示す説明図である。
【図４】泡発生役物の例を示す説明図である。
【図５】泡発生役物の例を示す説明図である。
【図６】本発明を適用した遊技台の別の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００２２】
以下に、図面を参照して本発明を適用した遊技台の実施の形態を説明する。
【００２３】
図１は本実施の形態に係る遊技台の主要部分を示す説明図である。遊技台１は例えばパチンコ台であり、その全体構成は一般的に用いられているものと同様であり、その遊技台盤面２の中央にはセンター役物３が配置されている。センター役物３の表面には、例えば液晶表示装置の矩形の表示画面４が点線で示すように露出しており、ここには遊技の進行状態、入賞状態などに応じて各種の図柄などが表示される。
【００２４】
センター役物３の前側には泡発生役物５が取り付けられている。泡発生役物５は可視光を透過可能であり、当該泡発生役物５によってセンター役物３における表示画面４が覆い隠されている。したがって、遊技台１の前方から泡発生役物５を通して表示画面４を目視できるようになっている。
【００２５】
図２は泡発生役物５を示す概略ブロック図である。泡発生役物５は、センター役物３の表示画面４の前側に位置する透明な液体容器１１を備えている。液体容器１１は厚さ（遊技台盤面２に直交する方向の厚さ）が薄い扁平な直方体形状の容器であり、この内部には透明な液体１２を封入してある。例えば透明なグリセリンが封入されている。液体容器１１の底部側には泡発生部１３が取り付けられている。泡発生部１３は液体容器１１の底板１１ａを貫通して上下方向に延びる３本の泡放出管１４を備えており、各泡放出管１４の上端開口が泡放出口１４ａである。また、液体容器１１の天板１１ｂには排気口１５が形成されている。
【００２６】
液体容器１１の内部には、その底側の部位に複数枚、本例では３組（６枚）の泡ガイドフィン１６が配置されている。泡ガイドフィン１６は液体容器１１の内部において、その底板１１ａから垂直に上方に延びている所定長さの直線状のフィンである。各組の泡ガイドフィン１６は、各泡放出管１４における液体容器１１の内部に位置する部分の両側位置、すなわち、遊技台盤面２に平行な横方向の両側に配置されている。各泡ガイドフィン１６は、液体容器１１の前後の板の間に架け渡す状態に形成されており、泡ガイドフィン１６が配置されている液体容器１１の底部分は泡ガイドフィン１６によって左右に仕切られている。泡ガイドフィン１６の代わりに、液体容器１１の前後の板の内側表面に沿って上下方向に延びる一定高さおよび幅の突起状のフィンを用いることも可能である。
【００２７】
液体容器１１の内部の天板側の部位には、２枚の泡ガイド１７が配置されている。泡ガイド１７は液体容器１１の幅方向（遊技台盤面２に平行な横方向）の両側において、左右対称な状態で幅方向の中央に向けて傾斜しているガイドである。これら２枚の泡ガイド１７は両側の泡放出口１４ａの真上に位置している。泡ガイド１７の枚数、形状、配置位置などは各種の形態を採用することができる。
【００２８】
次に、液体容器１１の底に配置されている泡発生部１３の各泡放出管１４には、これらを介して液体容器１１の内部に気体、例えば空気を送り込む送気管１８が接続されている。空気以外の気体を用いることも可能である。送気管１８の上流端は送気ポンプ１９の吐出ポート１９ａに接続されている。一方、液体容器１１の天板１１ｂに形成した排気口１５には排気管２０が接続されており、この排気管２０の下流端は送気ポンプ１９の吸引ポート１９ｂに接続されている。
【００２９】
各泡放出管１４には流量調整弁２１が取り付けられており、各泡放出管１４を介して供給される気体流量を個別に調整可能となっている。また、各泡放出管１４に供給される気体の圧力は送気管１８に取り付けた圧力調整弁２２によって調整可能となっている。なお、各泡放出管１４にそれぞれ圧力調整機構を取り付けることも可能である。
【００３０】
泡発生役物５の泡発生動作の制御は、遊技台１の制御装置２３によって行われる。制御装置２３はＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭなどを備えた制御回路２４を備えており、制御回路２４によって遊技台１における遊技時の各部の動作が制御される。例えば、液晶ドライバ２５を介してセンター役物３の液晶表示装置を駆動制御して表示画面４の表示内容を制御する。また、ドライバ２６を介して各流量調整弁２１を制御して、各泡放出口１４ａから放出される気泡の放出量を個別に調整し、ドライバ２７を介して圧力調整弁２２を制御して、各泡放出口１４ａから放出される気泡のサイズを調整する。さらに、ドライバ２８を介して送気ポンプ１９を駆動制御する。
【００３１】
この構成の泡発生役物５においては、遊技台１での遊技動作の進行状態等に応じて変化するセンター役物３の表示画面４上の表示内容に応じて、泡放出制御が行われる。送気ポンプ１９を駆動して空気を液体容器１１内の各泡放出口１４ａに供給すると、液体１２内において、各泡放出口１４ａから気泡３０が上方に向けて放出される。放出された気泡３０は泡ガイドフィン１６によってガイドされて上方に向かう。また、上方への気泡３０の放出よって形成される液体流は、泡ガイドフィン１６によってガイドされるので、乱流を形成することなく上方に向かう上昇流となる。したがって、放出された気泡３０は、乱れのない３条の上昇気泡流を形成して速やかに上方に移動する。
【００３２】
本例では、液体容器１１内の上端側の左右の部位に泡ガイド１７が配置されている。したがって、泡ガイド１７によって、両側の上昇気泡流は幅方向の中央に向かう方向にガイドされる。液体容器１１内において、その中に封入されている液体１２の液面１２ａに到達した気泡３０は、液面１２ａと天板１１ｂの間の隙間１１ｃに放出される。天板１１ｂには排気口１５が形成されており、空気は排気口１５から排気管２０を介して送気ポンプ１９に側に吸引されて還流する。
【００３３】
大当たり、確変などの事象が発生した場合には、センター役物３の表示内容が切り替わるが、これに同期させて泡発生役物５の泡発生状態を切り替えることにより演出効果を高めることができる。例えば、供給気体の流量および圧力を高めて、大きなサイズの気泡を多量に発生させることができる。あるいは、供給気体の流量を多くし、その圧力を下げることにより、小さなサイズの気泡を大量に発生させることができる。
【００３４】
（泡発生役物の改変例）
ここで、微細な気泡を多数発生させるためには、泡発生部１３として、液体容器１１内の底部において遊技台盤面２に平行な横方向に延びる泡発生管を用い、この泡発生管を多孔質素材から形成しておけばよい。このようにすれば、図３に示すように、泡発生管４１の外周面からは多孔質部分を介して気体が放出されるので、微細な気泡が液体１２内に発生する。
【００３５】
また、泡発生役物５を通して見る表示内容の演出効果を高めるためには、液体容器１１の内部を照明するためのＬＥＤなどの照明具を配置しておくことが望ましい。例えば、図３に示すように、液体容器１１の底板１１ａの下面に、３個のＬＥＤ４２を取り付け、これらを上向きに発光させるようにすればよい。
【００３６】
次に、泡発生部１３の泡放出口１４ａとして、相互に異なる方向に向けて気泡を放出する泡放出口を配置することも可能である。例えば、図４に示すように、液体容器１１の底板１１ａに１個の泡放出口１４ａを開口させ、両側の側板１１ｄ、１１ｅの底側の部位に横方向から泡を放出する泡放出口１４ａを開口させておくことができる。この場合においても、液体１２の乱流などが発生しないように、中央の泡放出口１４ａの両側に一対の泡ガイドフィン１６を上下方向に配置しておけばよい。
【００３７】
次に、液体容器１１内に可動役物を配置しておき、これを、泡発生部１３の泡放出口１４ａから放出される気泡による液体流によって所定方向に移動させることも可能である。例えば、図５に示すように、液体容器１１の左右の側板１１ｄ、１１ｅの内側に上下方向に揺動可能な可動役物４３を配置しておき、泡放出口１４ａからの泡放出によって生ずる上昇液体流によって可動役物４３を上方に揺動させるようにしてもよい。この場合には、供給気体の流量を増減させることにより可動役物４３を上下に揺動させることができる。
【００３８】
一方、液体容器１１内に貯留される液体１２としては、グリセリンの代わりに、トルエン、シリコーンオイル、ＰＦＰＥ（パーフルオロポリエーテル）等を用いることができる。これらの液体は、水よりも粘性の高い液体であり、水を用いる場合に比べて安定した気泡の流れを形成することができる。
【００３９】
勿論、これらの液体よりも粘性の低い水、その他の液体を用いることも可能である。例えば、エタノール、キシレンなどの液体を用いることができる。
【００４０】
一方、液体容器１１内に貯留されている液体１２に、多数の浮遊物を混入させておいても、泡発生役物５による演出効果を高めることができる。気泡放出によって形成される液体流に乗って浮遊物が移動するので、例えば、各色の浮遊物を液体１２に混入させておけば、演出効果を一層高めることができる。
【００４１】
（その他の実施の形態）
上記の実施の形態は本発明をパチンコ台に適用したものである。本発明はパチンコ台におけるセンター役物以外の遊技台盤面上の表示部を覆う位置に配置することも可能である。また、パチンコ台以外の遊技台にも同様に適用可能である。例えば、図６に示すスロットマシンに適用することができる。スロットマシン５０はその盤面５１の中央にドラム部５２が配置されているので、ここを覆う状態に泡発生役物５を取り付けることができる。
【符号の説明】
【００４２】
１ 遊技台
２ 遊技台盤面
３ センター役物
４ 表示画面
５ 泡発生役物
１１ 液体容器
１１ａ 底板
１１ｂ 天板
１１ｃ 隙間
１１ｄ、１１ｅ 側板
１２ 液体
１３ 泡発生部
１４ 泡放出管
１４ａ 泡放出口
１５ 排気口
１６ 泡ガイドフィン
１７ 泡ガイド
１８ 送気管
１９ 送気ポンプ
２０ 排気管
２１ 流量調整弁
２２ 圧力調整弁
２３ 制御装置
２４ 制御回路
２５ 液晶ドライバ
２６、２７、２８ ドライバ
３０ 気泡
４１ 泡発生管
４２ ＬＥＤ
４３ 可動役物
５０ スロットマシン
５１ 盤面
５２ ドラム部
【技術分野】
【０００１】
本発明はパチンコ台などの遊技台に関し、特に、遊技台盤面に配置されている表示部の前側を覆う状態に配置される泡発生役物に関する。
【背景技術】
【０００２】
遊技台、例えばパチンコ台においては、その遊技台盤面の中央にはセンター役物が配置され、その周りに、特定入賞口、一般入賞口などが配置されている。センター役物は、例えば３列の図柄が液晶画面等においてスクロール表示され、図柄が揃った時にパチンコ台が大当たりなどの特定状態に切り換わるようになっている。また、２個の図柄が揃った所謂リーチ状態になると、液晶表示画面にキャラクタを出現させ、あるいは、背景の色、形態などを変化させることにより、リーチ状態の演出効果を高めている。
【０００３】
このような表示状態の変化は平面的なものであり演出効果を高めるには限界がある。これを改善するために、センター役物の前面に泡発生役物を配置した構成の遊技台が提案されている。特許文献１においては、表示装置（センター役物）の前面に、液体注入容器を配置し、この中に注入されている液体内で泡を発生させるようにした遊技機が提案されている。
【０００４】
この構成の遊技台では、泡が発生している液体注入容器を介して背後に配置されている表示装置の演出状態を目視させることにより、表示画面による平面的な演出では得られない奥行のある演出効果および泡による演出効果が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開２００４−８６６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
この構成の泡発生役物においては、液体注入容器、すなわち、透明水槽の底部に泡放出口を配置して泡を吹き出すと、泡の放出によって透明水槽内に水流が発生する。泡発生役物は、遊技台盤面の前側に配置されるので、一般的な水槽に比べて寸法が小さく、特に厚さが極めて薄い扁平な形状とされる。このため、透明水槽内において多数の泡放出口から泡を放出する場合には、各泡放出口からの泡の放出によって水流が発生し、これらの水流が相互に干渉して、透明水槽内に乱流あるいは上下方向の旋回流が発生してしまう。
【０００７】
この結果、透明水槽内の底部において放出された泡が透明水槽内を下から上に上昇せずに底部近傍でランダムに移動し、透明水槽内において乱れの無い気泡の流れを形成することが困難である。例えば、下から上に向かって整列状態で気泡を移動させることが困難である。目標とする移動経路に沿って泡を移動させることができず、ランダムな移動経路に沿って泡が移動してしまうと、それを通してセンター役物の表示内容を目視した場合に十分な演出効果が得られない。これが、泡発生役物が実用化されていない主要原因の一つであると考えられる。
【０００８】
本発明の課題は、この点に着目して、乱れの無い気泡の流れを形成することのできる泡発生役物を備えた遊技台を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技台は、
遊技台盤面上の表示部を前側から覆う状態に配置した泡発生役物を有し、
前記泡発生役物は、
前記表示部を透視可能な扁平な液体容器と、
前記液体容器に貯留されている透明な液体と、
前記液体容器内の底部に配列されている複数の泡放出口を備えた泡発生部と、
前記液体容器内の上部に形成した排気口と、
前記泡発生部から発生した気泡を上方に導くために、前記液体容器内において、上下方向に延びる状態で、前記遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列されている複数枚の泡ガイドフィンとを備えており、
前記泡発生部には、当該泡発生部から前記液体容器の液体内に気体を送り込む送気管が接続され、
前記排気口には、当該排気口を介して前記液体容器の内部から外部に気体を排出する排気管が接続されていることを特徴としている。
【００１０】
本発明の遊技台の泡発生役物では、泡放出口から放出された気泡によって形成される液体流が上下方向に延びる泡ガイドフィンによって液体容器内を上方に導かれるので、液体容器の底部から上方に向かう複数の上昇液体流が形成される。したがって、各泡放出口から放出された気泡は上昇液体流に乗って液体容器の底部から上方に向かって速やかに移動する。この結果、液体容器内において乱流が発生しないので、液体容器内において乱れのない複数条の気泡の流れが形成される。これらの気泡流を通して、遊技者に、遊技台盤面上の表示部、例えば液晶表示装置からなるセンター役物の表示画面を目視させることにより、表示画面上の表示内容の演出効果を高めることができる。
【００１１】
ここで、液体容器に貯留する液体としては水を用いることができる。水の代わりに、水とほぼ同等の粘性を有する液体、例えば、エタノール、キシレンを用いることができる。また、液体容器に貯留する液体として、水よりも粘性の高い液体、例えばグリセリン、トルエン、シリコーンオイル、ＰＦＰＥ（パーフルオロポリエーテル）を用いることができる。粘性の高い液体を用いることにより、気泡の流れを一層安定化させることができる。
【００１２】
また、泡発生部としては、その泡放出口が、液体容器の底部において遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列された構成のものを用いることができる。この場合には、泡発生部の泡放出口のそれぞれにおける遊技台盤面に平行な方向の両側に、泡ガイドフィンを配置しておけば、泡放出口から上方に向かう上昇液体流を効果的に形成でき、この上昇液体流に乗って気泡が上昇するので、乱れの無い気泡流を確実に形成することができる。
【００１３】
微細な気泡を多数発生させるためには、泡発生部として、液体容器内の底部において遊技台盤面に平行な横方向に延びる泡発生管を用い、この泡発生管を多孔質素材から形成しておけばよい。
【００１４】
ここで、泡発生役物を通して見る表示内容の演出効果を更に高めるためには、泡発生役物において発生する気泡の放出量、気泡のサイズを変化させることが望ましい。気泡量を調整するためには、送気管を介して気泡発生部に供給される気体の流量を調整可能な泡放出量調整機構を配置しておけばよい。また、気泡のサイズを調整するためには、送気管を介して気泡発生部に供給される気体の圧力を調整可能な泡サイズ調整機構を配置しておけばよい。
【００１５】
また、泡発生役物において発生する気泡の上昇流に変化を持たせるためには、液体容器内における泡ガイドフィンの上方に、気泡を所定方向にガイドする泡ガイドを配置して気泡の流れを変化させるようにすればよい。
【００１６】
さらに、気泡の上昇流による演出効果を高めるためには、液体容器の内部を照明するＬＥＤなどの照明具を配置しておくことが望ましい。
【００１７】
次に、泡発生部の泡放出口として、相互に異なる方向に向けて気泡を放出する泡放出口を配置することも可能である。
【００１８】
また、液体容器内に、泡発生部の泡放出口から放出される気泡によって生ずる液体流によって所定方向に移動可能な状態で、可動役物を液体に浸漬させておくことができる。気泡の流れによって可動役物が移動するので、演出効果を高めることができる。
【００１９】
さらに、液体容器内に貯留されている液体内に複数の浮遊物を混入させておいても、泡発生役物による演出効果を高めることができる。
【発明の効果】
【００２０】
本発明の遊技台では、その遊技台盤面に配置した表示部の前方に泡発生役物が配置されており、当該泡発生役物の液体容器の内部には放出気泡により発生する液体流の方向を規制する泡ガイドフィンが配置されている。泡ガイドフィンによって、液体容器内の底部で放出された気泡によって生ずる液体流が上昇流となり、乱流状態になることが無い。よって、発生気泡は乱れのない複数条の気泡流となって液体容器内を下から上に向かって移動するので、これを通して遊技台盤面上の表示部を見ることによる演出効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】本発明を適用した遊技台の主要部分を示す説明図である。
【図２】図１の泡発生役物を示す概略構成図である。
【図３】泡発生役物の例を示す説明図である。
【図４】泡発生役物の例を示す説明図である。
【図５】泡発生役物の例を示す説明図である。
【図６】本発明を適用した遊技台の別の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００２２】
以下に、図面を参照して本発明を適用した遊技台の実施の形態を説明する。
【００２３】
図１は本実施の形態に係る遊技台の主要部分を示す説明図である。遊技台１は例えばパチンコ台であり、その全体構成は一般的に用いられているものと同様であり、その遊技台盤面２の中央にはセンター役物３が配置されている。センター役物３の表面には、例えば液晶表示装置の矩形の表示画面４が点線で示すように露出しており、ここには遊技の進行状態、入賞状態などに応じて各種の図柄などが表示される。
【００２４】
センター役物３の前側には泡発生役物５が取り付けられている。泡発生役物５は可視光を透過可能であり、当該泡発生役物５によってセンター役物３における表示画面４が覆い隠されている。したがって、遊技台１の前方から泡発生役物５を通して表示画面４を目視できるようになっている。
【００２５】
図２は泡発生役物５を示す概略ブロック図である。泡発生役物５は、センター役物３の表示画面４の前側に位置する透明な液体容器１１を備えている。液体容器１１は厚さ（遊技台盤面２に直交する方向の厚さ）が薄い扁平な直方体形状の容器であり、この内部には透明な液体１２を封入してある。例えば透明なグリセリンが封入されている。液体容器１１の底部側には泡発生部１３が取り付けられている。泡発生部１３は液体容器１１の底板１１ａを貫通して上下方向に延びる３本の泡放出管１４を備えており、各泡放出管１４の上端開口が泡放出口１４ａである。また、液体容器１１の天板１１ｂには排気口１５が形成されている。
【００２６】
液体容器１１の内部には、その底側の部位に複数枚、本例では３組（６枚）の泡ガイドフィン１６が配置されている。泡ガイドフィン１６は液体容器１１の内部において、その底板１１ａから垂直に上方に延びている所定長さの直線状のフィンである。各組の泡ガイドフィン１６は、各泡放出管１４における液体容器１１の内部に位置する部分の両側位置、すなわち、遊技台盤面２に平行な横方向の両側に配置されている。各泡ガイドフィン１６は、液体容器１１の前後の板の間に架け渡す状態に形成されており、泡ガイドフィン１６が配置されている液体容器１１の底部分は泡ガイドフィン１６によって左右に仕切られている。泡ガイドフィン１６の代わりに、液体容器１１の前後の板の内側表面に沿って上下方向に延びる一定高さおよび幅の突起状のフィンを用いることも可能である。
【００２７】
液体容器１１の内部の天板側の部位には、２枚の泡ガイド１７が配置されている。泡ガイド１７は液体容器１１の幅方向（遊技台盤面２に平行な横方向）の両側において、左右対称な状態で幅方向の中央に向けて傾斜しているガイドである。これら２枚の泡ガイド１７は両側の泡放出口１４ａの真上に位置している。泡ガイド１７の枚数、形状、配置位置などは各種の形態を採用することができる。
【００２８】
次に、液体容器１１の底に配置されている泡発生部１３の各泡放出管１４には、これらを介して液体容器１１の内部に気体、例えば空気を送り込む送気管１８が接続されている。空気以外の気体を用いることも可能である。送気管１８の上流端は送気ポンプ１９の吐出ポート１９ａに接続されている。一方、液体容器１１の天板１１ｂに形成した排気口１５には排気管２０が接続されており、この排気管２０の下流端は送気ポンプ１９の吸引ポート１９ｂに接続されている。
【００２９】
各泡放出管１４には流量調整弁２１が取り付けられており、各泡放出管１４を介して供給される気体流量を個別に調整可能となっている。また、各泡放出管１４に供給される気体の圧力は送気管１８に取り付けた圧力調整弁２２によって調整可能となっている。なお、各泡放出管１４にそれぞれ圧力調整機構を取り付けることも可能である。
【００３０】
泡発生役物５の泡発生動作の制御は、遊技台１の制御装置２３によって行われる。制御装置２３はＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭなどを備えた制御回路２４を備えており、制御回路２４によって遊技台１における遊技時の各部の動作が制御される。例えば、液晶ドライバ２５を介してセンター役物３の液晶表示装置を駆動制御して表示画面４の表示内容を制御する。また、ドライバ２６を介して各流量調整弁２１を制御して、各泡放出口１４ａから放出される気泡の放出量を個別に調整し、ドライバ２７を介して圧力調整弁２２を制御して、各泡放出口１４ａから放出される気泡のサイズを調整する。さらに、ドライバ２８を介して送気ポンプ１９を駆動制御する。
【００３１】
この構成の泡発生役物５においては、遊技台１での遊技動作の進行状態等に応じて変化するセンター役物３の表示画面４上の表示内容に応じて、泡放出制御が行われる。送気ポンプ１９を駆動して空気を液体容器１１内の各泡放出口１４ａに供給すると、液体１２内において、各泡放出口１４ａから気泡３０が上方に向けて放出される。放出された気泡３０は泡ガイドフィン１６によってガイドされて上方に向かう。また、上方への気泡３０の放出よって形成される液体流は、泡ガイドフィン１６によってガイドされるので、乱流を形成することなく上方に向かう上昇流となる。したがって、放出された気泡３０は、乱れのない３条の上昇気泡流を形成して速やかに上方に移動する。
【００３２】
本例では、液体容器１１内の上端側の左右の部位に泡ガイド１７が配置されている。したがって、泡ガイド１７によって、両側の上昇気泡流は幅方向の中央に向かう方向にガイドされる。液体容器１１内において、その中に封入されている液体１２の液面１２ａに到達した気泡３０は、液面１２ａと天板１１ｂの間の隙間１１ｃに放出される。天板１１ｂには排気口１５が形成されており、空気は排気口１５から排気管２０を介して送気ポンプ１９に側に吸引されて還流する。
【００３３】
大当たり、確変などの事象が発生した場合には、センター役物３の表示内容が切り替わるが、これに同期させて泡発生役物５の泡発生状態を切り替えることにより演出効果を高めることができる。例えば、供給気体の流量および圧力を高めて、大きなサイズの気泡を多量に発生させることができる。あるいは、供給気体の流量を多くし、その圧力を下げることにより、小さなサイズの気泡を大量に発生させることができる。
【００３４】
（泡発生役物の改変例）
ここで、微細な気泡を多数発生させるためには、泡発生部１３として、液体容器１１内の底部において遊技台盤面２に平行な横方向に延びる泡発生管を用い、この泡発生管を多孔質素材から形成しておけばよい。このようにすれば、図３に示すように、泡発生管４１の外周面からは多孔質部分を介して気体が放出されるので、微細な気泡が液体１２内に発生する。
【００３５】
また、泡発生役物５を通して見る表示内容の演出効果を高めるためには、液体容器１１の内部を照明するためのＬＥＤなどの照明具を配置しておくことが望ましい。例えば、図３に示すように、液体容器１１の底板１１ａの下面に、３個のＬＥＤ４２を取り付け、これらを上向きに発光させるようにすればよい。
【００３６】
次に、泡発生部１３の泡放出口１４ａとして、相互に異なる方向に向けて気泡を放出する泡放出口を配置することも可能である。例えば、図４に示すように、液体容器１１の底板１１ａに１個の泡放出口１４ａを開口させ、両側の側板１１ｄ、１１ｅの底側の部位に横方向から泡を放出する泡放出口１４ａを開口させておくことができる。この場合においても、液体１２の乱流などが発生しないように、中央の泡放出口１４ａの両側に一対の泡ガイドフィン１６を上下方向に配置しておけばよい。
【００３７】
次に、液体容器１１内に可動役物を配置しておき、これを、泡発生部１３の泡放出口１４ａから放出される気泡による液体流によって所定方向に移動させることも可能である。例えば、図５に示すように、液体容器１１の左右の側板１１ｄ、１１ｅの内側に上下方向に揺動可能な可動役物４３を配置しておき、泡放出口１４ａからの泡放出によって生ずる上昇液体流によって可動役物４３を上方に揺動させるようにしてもよい。この場合には、供給気体の流量を増減させることにより可動役物４３を上下に揺動させることができる。
【００３８】
一方、液体容器１１内に貯留される液体１２としては、グリセリンの代わりに、トルエン、シリコーンオイル、ＰＦＰＥ（パーフルオロポリエーテル）等を用いることができる。これらの液体は、水よりも粘性の高い液体であり、水を用いる場合に比べて安定した気泡の流れを形成することができる。
【００３９】
勿論、これらの液体よりも粘性の低い水、その他の液体を用いることも可能である。例えば、エタノール、キシレンなどの液体を用いることができる。
【００４０】
一方、液体容器１１内に貯留されている液体１２に、多数の浮遊物を混入させておいても、泡発生役物５による演出効果を高めることができる。気泡放出によって形成される液体流に乗って浮遊物が移動するので、例えば、各色の浮遊物を液体１２に混入させておけば、演出効果を一層高めることができる。
【００４１】
（その他の実施の形態）
上記の実施の形態は本発明をパチンコ台に適用したものである。本発明はパチンコ台におけるセンター役物以外の遊技台盤面上の表示部を覆う位置に配置することも可能である。また、パチンコ台以外の遊技台にも同様に適用可能である。例えば、図６に示すスロットマシンに適用することができる。スロットマシン５０はその盤面５１の中央にドラム部５２が配置されているので、ここを覆う状態に泡発生役物５を取り付けることができる。
【符号の説明】
【００４２】
１ 遊技台
２ 遊技台盤面
３ センター役物
４ 表示画面
５ 泡発生役物
１１ 液体容器
１１ａ 底板
１１ｂ 天板
１１ｃ 隙間
１１ｄ、１１ｅ 側板
１２ 液体
１３ 泡発生部
１４ 泡放出管
１４ａ 泡放出口
１５ 排気口
１６ 泡ガイドフィン
１７ 泡ガイド
１８ 送気管
１９ 送気ポンプ
２０ 排気管
２１ 流量調整弁
２２ 圧力調整弁
２３ 制御装置
２４ 制御回路
２５ 液晶ドライバ
２６、２７、２８ ドライバ
３０ 気泡
４１ 泡発生管
４２ ＬＥＤ
４３ 可動役物
５０ スロットマシン
５１ 盤面
５２ ドラム部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
遊技台盤面上の表示部を前側から覆う状態に配置した泡発生役物を有し、
前記泡発生役物は、
前記遊技台盤面の前方から前記表示部を透視可能な扁平な液体容器と、
前記液体容器に貯留されている透明な液体と、
前記液体容器内の底部に配列されている複数の泡放出口を備えた泡発生部と、
前記液体容器内の上部に形成した排気口と、
前記泡発生部から発生した気泡を上方に導くために、前記液体容器内において、上下方向に延びる状態で、前記遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列されている複数枚の泡ガイドフィンとを備えており、
前記泡発生部には、当該泡発生部から前記液体容器の液体内に気体を送り込む送気管が接続され、
前記排気口には、当該排気口を介して前記液体容器の内部から外部に気体を排出する排気管が接続されていることを特徴とする遊技台。
【請求項２】
請求項１において、
前記液体は、水、水と粘性が同等の液体、または、水よりも粘性の高い液体であることを特徴とする遊技台。
【請求項３】
請求項１または２において、
前記泡発生部の前記泡放出口は、前記液体容器の底部において前記遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列されており、
前記泡発生部の前記泡放出口のそれぞれにおける前記遊技台盤面に平行な方向の両側に、前記泡ガイドフィンが配置されていることを特徴とする遊技台。
【請求項４】
請求項１または２において、
前記泡発生部は、前記液体容器内の底部において前記遊技台盤面に平行な横方向に延びる泡発生管であり、
前記泡発生管に前記送気管が接続されており、
前記泡発生管は多孔質素材から形成されていることを特徴とする遊技台。
【請求項５】
請求項１ないし４のうちのいずれかの項において、
前記送気管に供給される前記気体の流量を調整することにより、前記液体容器内に放出される気泡量を調整する泡放出量調整機構を有していることを特徴とする遊技台。
【請求項６】
請求項１ないし５のうちのいずれかの項において、
前記送気管に供給される前記気体の圧力を調整することにより、前記液体容器内に放出される気泡の大きさを調整する泡サイズ調整機構を有していることを特徴とする遊技台。
【請求項７】
請求項１ないし６のうちのいずれかの項において、
前記液体容器の内部を照明するための照明具を有していることを特徴とする遊技台。
【請求項８】
請求項１ないし７のうちのいずれかの項において、
前記液体容器内における前記泡ガイドフィンの上方には、気泡を所定方向にガイドする泡ガイドが配置されていることを特徴とする遊技台。
【請求項９】
請求項１ないし８のうちのいずれかの項において、
前記泡発生部の前記泡放出口には相互に異なる方向に向けて気泡を放出する泡放出口が含まれていることを特徴とする遊技台。
【請求項１０】
請求項１ないし９のうちのいずれかの項において、
前記液体容器内には、前記泡発生部の前記泡放出口から放出される気泡による水流によって所定方向に移動可能な状態で、前記液体に浸漬している可動役物が配置されていることを特徴とする遊技台。
【請求項１１】
請求項１ないし１０のうちのいずれかの項において、
前記液体容器内に貯留されている前記液体内には複数の浮遊物が混入していることを特徴とする遊技台。
【請求項１】
遊技台盤面上の表示部を前側から覆う状態に配置した泡発生役物を有し、
前記泡発生役物は、
前記遊技台盤面の前方から前記表示部を透視可能な扁平な液体容器と、
前記液体容器に貯留されている透明な液体と、
前記液体容器内の底部に配列されている複数の泡放出口を備えた泡発生部と、
前記液体容器内の上部に形成した排気口と、
前記泡発生部から発生した気泡を上方に導くために、前記液体容器内において、上下方向に延びる状態で、前記遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列されている複数枚の泡ガイドフィンとを備えており、
前記泡発生部には、当該泡発生部から前記液体容器の液体内に気体を送り込む送気管が接続され、
前記排気口には、当該排気口を介して前記液体容器の内部から外部に気体を排出する排気管が接続されていることを特徴とする遊技台。
【請求項２】
請求項１において、
前記液体は、水、水と粘性が同等の液体、または、水よりも粘性の高い液体であることを特徴とする遊技台。
【請求項３】
請求項１または２において、
前記泡発生部の前記泡放出口は、前記液体容器の底部において前記遊技台盤面に平行な横方向に所定の間隔で配列されており、
前記泡発生部の前記泡放出口のそれぞれにおける前記遊技台盤面に平行な方向の両側に、前記泡ガイドフィンが配置されていることを特徴とする遊技台。
【請求項４】
請求項１または２において、
前記泡発生部は、前記液体容器内の底部において前記遊技台盤面に平行な横方向に延びる泡発生管であり、
前記泡発生管に前記送気管が接続されており、
前記泡発生管は多孔質素材から形成されていることを特徴とする遊技台。
【請求項５】
請求項１ないし４のうちのいずれかの項において、
前記送気管に供給される前記気体の流量を調整することにより、前記液体容器内に放出される気泡量を調整する泡放出量調整機構を有していることを特徴とする遊技台。
【請求項６】
請求項１ないし５のうちのいずれかの項において、
前記送気管に供給される前記気体の圧力を調整することにより、前記液体容器内に放出される気泡の大きさを調整する泡サイズ調整機構を有していることを特徴とする遊技台。
【請求項７】
請求項１ないし６のうちのいずれかの項において、
前記液体容器の内部を照明するための照明具を有していることを特徴とする遊技台。
【請求項８】
請求項１ないし７のうちのいずれかの項において、
前記液体容器内における前記泡ガイドフィンの上方には、気泡を所定方向にガイドする泡ガイドが配置されていることを特徴とする遊技台。
【請求項９】
請求項１ないし８のうちのいずれかの項において、
前記泡発生部の前記泡放出口には相互に異なる方向に向けて気泡を放出する泡放出口が含まれていることを特徴とする遊技台。
【請求項１０】
請求項１ないし９のうちのいずれかの項において、
前記液体容器内には、前記泡発生部の前記泡放出口から放出される気泡による水流によって所定方向に移動可能な状態で、前記液体に浸漬している可動役物が配置されていることを特徴とする遊技台。
【請求項１１】
請求項１ないし１０のうちのいずれかの項において、
前記液体容器内に貯留されている前記液体内には複数の浮遊物が混入していることを特徴とする遊技台。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１２−１６６００７（Ｐ２０１２−１６６００７Ａ）
【公開日】平成２４年９月６日（２０１２．９．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２７３１８４（Ｐ２０１１−２７３１８４）
【出願日】平成２３年１２月１４日（２０１１．１２．１４）
【出願人】（０００１２８９４６）マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【出願人】（５９６０４７１７１）コスモ・イーシー株式会社 (12)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年９月６日（２０１２．９．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１２月１４日（２０１１．１２．１４）
【出願人】（０００１２８９４６）マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【出願人】（５９６０４７１７１）コスモ・イーシー株式会社 (12)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]