説明

波長同調発信源装置及びその方法

【課題】電磁放射線をフィルタリングする装置および発信装置構成を提供すること。
【解決手段】電磁放射線をフィルタリングする装置および発信源構成は、電磁放射線の周波数に基づいて当該電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成を備える。また、前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成を備える。さらに、前記信号を受信するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2003年6月6日出願の米国特許出願第60/476600号明細書に基づく優先権を主張するものであり、その開示は、全て参照により本願に含まれる。
そして、本発明は広く光学システムに関し、特に波長同調に用いる光学波長フィルターシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
光学的反射率測定、生物医学的画像診断、センサーによる調査、および検査・測定に用いる高速かつ広範囲に同調可能な波長レーザー発信源の開発には、これまで相当の努力が払われてきた。内部共振型の狭帯域波長走査フィルターの利用により、狭い線幅で広範囲かつ高速な同調が実現されている。拡張共振型半導体レーザーでは、回折格子フィルター設計を用いてモードホップフリーの単一波長動作が行われてきた。しかしながら、単一波長レーザー動作を実現し、モードホップフリーの同調を保証するには、複雑な機械装置を用いることになり、最大同調速度に限界が生じる。これまでに実証されてきた同調速度としては、最速でも100nm/sには届かない。生物医学的画像診断のような種類のアプリケーションにおいては、10GHz以上の瞬間輝線幅に対応するマルチ縦モード動作で十分である。この輝線幅で、光コヒーレンス断層映像法では組織内に数ミリの深さ範囲が得られ、スペクトル的にコード化した共焦点顕微鏡においてはマイクロメーターレベルでの横方向解像度が得られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
10GHz程度の線幅は、内部共振型の同調素子(音響光学フィルター、ファブリーペロフィルター、ガルバノメーター駆動の回折格子フィルターなど)を用いれば容易に実現可能である。しかしながら、これまでに示された掃引周波数は、フィルターの同調速度の限界により制限され、1kHzに届いていない。生物医学的アプリケーションにおいては、ビデオ並み(30フレーム毎秒以上)の高解像度での光学的画像診断のために、15kHzを超える繰返し速度でのより高速な同調が求められている。
【0004】
したがって、上記の欠点を克服する必要がある。
【0005】
本発明の例示的概念によれば、広いスペクトル域にわたって15kHzを超える繰返し速度で同調が可能な光学波長フィルターを提供することができる。また、そのような光学フィルターにレーザー利得媒質を合わせて備える波長同調発信装置を提供することができる。このような同調発信装置は、光コヒーレンス断層映像法やスペクトル的にコード化した共焦点顕微鏡など、ビデオ並みの光学的画像診断アプリケーションに有用である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一般的に、本発明のある例示的実施形態にかかる光学フィルターは、回折格子と、回転多面体スキャナーと、テレスコープとを備える。このような光学フィルターは、従来のフィルターに比べて相当規模で高速な同調速度で動作することができる。波長同調光発信装置は、例えばレーザー利得媒質と合わせて前記フィルターを用いることにより実施することができる。さらに、このフィルターと利得媒質をレーザー共振器に組み込むこともできる。例えば、レーザーは中心波長を広い波長域にわたって高い繰返し速度で掃引するような狭帯域のスペクトルを出射することができる。
【0007】
本発明のある例示的実施形態では、平均周波数が時間とともに実質的に連続的に変化するスペクトルの電磁放射線を発する構成を備える装置を提供する。この電磁放射線は、100テラヘルツ毎ミリ秒を超える同調速度を備えてもよい。前記平均周波数は、5キロヘルツを超える繰返し速度で繰り返し変化してもよく、また10テラヘルツを超える範囲で変化してもよい。このスペクトルの同調範囲は、可視光線、近赤外線または赤外線波長の一部にかかってもよい。スペクトルの例として、ほぼ850nm、1300nm、または1700nmの波長で集中してもよい。さらに、前記スペクトルの瞬間輝線幅が100ギガヘルツ未満であってもよい。また前記装置は、往復の長さが5m未満のレーザー共振器を備えてもよい。この装置は、前記発せられた電磁放射線の少なくとも一部を受信し、この一部をさらに遠い位置へ反射または偏向するように構成することができる多面体スキャナー構成を備えてもよい。また、前記電磁放射線の成分を選択的に受信するビーム分離構成を設けてもよい。
【0008】
本発明の別の例示的実施形態によれば、前記電磁放射線をフィルタリングする装置は、前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成を備えてもよい。前記装置はまた、物理的に分離された成分を受信し、個々の成分を選択的にビーム選択構成へ導くように構成された、少なくとも1つの連続回転光学構成を備えてもよい。
【0009】
本発明のある変形例では、前記スペクトル分離構成は、回折格子、プリズム、グリズム、音響光学ビーム偏光器、仮想位相配列、および/またはアレイ導波路回折格子を含む。前記連続回転光学構成は、多面鏡、回折素子、実質的に透明な領域の配列を有する実質的に不透明な円盤、および/または実質的に反射する領域の配列を有する実質的に透明な円盤であってよい。前記スペクトル分離構成は、前記連続回転光学構成を備える基板上に設けられたホログラフィック格子を含んでもよい。
【0010】
本発明の別の変形例では、前記ビーム選択構成は、光ファイバー、光導波路、ピンホール開口、レンズに光ファイバーあるいは導波路あるいはピンホールを組み合わせたもの、および/または空間フィルターであってもよい。前記ビーム選択構成は複数のビーム選択素子を含み、当該複数のビーム選択素子により透過される前記電磁放射線が結合されてもよい。前記信号は、前記選択構成により受信される前に、複数回、前記連続回転光学構成から反射されてもよい。
【0011】
本発明のさらに別の例示的実施形態によれば、この電磁放射線をフィルタリングする装置は、前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成を含んでもよい。このような構成は、回転軸を含み、前記電磁放射線の前記成分を受信し、当該成分をビーム選択構成に導くよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成を含んでもよい。さらに、この構成は前記電磁放射線の前記成分を受信し、当該成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するように構成された少なくとも1つの光撮像構成を含んでもよい。前記回転軸は、前記分散素子のうち少なくとも1つの実画像または仮想画像の近傍に位置してもよい。
【0012】
本発明のある変形例では、角度偏向光学素子の偏向点は、前記分散素子のうち少なくとも1つの実画像と実質的に重なってもよい。前記少なくとも1つの角度偏向光学構成から少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの反射器をさらに設けてもよい。前記分散素子のうち1つ以上は、回折格子、プリズム、グリズム、音響光学ビーム偏光器、仮想位相配列、および/またはアレイ導波路回折格子であってよい。前記角度偏向光学素子は、多面鏡スキャナー、ガルバノ・ミラー・スキャナー、またはピエゾミラースキャナーであってよい。
【0013】
本発明のさらに別の例示的実施形態によれば、電磁放射線をフィルタリングする装置が提供される。この装置は、前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の成分を角度分離し、周波数分離した成分を生成するよう構成された少なくとも1つの分散構成を含むことができる。この装置は、角度偏向の回転軸を有する少なくとも1つの角度偏向光学素子を含んでもよい。前記回転軸は、実質的に全ての前記周波数分離した成分が重なる位置に実質的に重なってもよい。
【0014】
本発明の別の例示的実施形態においては、前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成を設けることができる。また、前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成を含んでもよい。少なくとも1つのビーム選択構成は前記信号を受信するよう構成されてもよい。前記エミッターは、レーザー利得媒質、半導体光増幅器、レーザーダイオード、スーパールミネッセントダイオード、ドープ光ファイバー、ドープレーザー結晶、ドープレーザーガラス、および/またはレーザー色素であってよい。
【0015】
本発明のさらに別の例示的実施形態においては、発信源構成は電磁放射線を発してもよい。この発信源は、前記電磁放射線のエミッターを少なくとも1つと、前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、回転軸を含み、前記電磁放射線の前記成分を受信して当該1つ以上の成分に関連する信号を生成するよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成とを備える。またこの発信源構成は、前記信号を受信し、少なくとも1つの選択された信号を選択的に生成するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、前記選択された信号を受信し、前記1つ以上の成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するように構成された少なくとも1つの光撮像構成とを備える。本発明の変形例では、電磁放射線を発する複数のレーザー利得媒質と、前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成とを設けることができる。本変形例では、各レーザー利得媒質からの電磁放射線の選択された成分は同期しており、個別に、または組み合わせて用いることができる。
【0016】
本発明のさらに別の例示的実施形態において、拡張共振型半導体レーザーの高速同調を提供することができる。このレーザー共振器は、単方向性の光ファイバーリングと、利得媒質として半導体光増幅器と、多面体スキャナーによる走査フィルターとを含んでもよい。1.32μmを中心とした70nmの波長幅にわたって、最大1150nm/ms(繰返し周波数15.7kHz)の可変同調速度を得ることができる。このような同調速度は、従来公知よりも相当規模で高速であり、半導体光増幅器における自己周波数偏移によっていくぶん容易になっている。この発信源の瞬間輝線幅は9−mWcwの出力電力に対し0.1nm未満であってよく、80dBの低い自然放出外来振動を得ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のその他の特徴および効果は、本願請求項と合わせて、以下に述べる本発明の実施形態の詳細な説明を見れば明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明のさらなる目的、特徴、および効果は、本発明の具体的な実施形態を示す本願明細書に添付の図面とあわせて、以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【0019】
図1Aは、本発明にかかる光学波長フィルター1の第1の例示的実施形態を示すブロック図である。本第1の例示的実施形態においては、光学波長フィルター1は、以下で一般的な例を挙げるような種々のアプリケーションに用いることができる。この例では、フィルター1を、光源2を介して1つ以上のアプリケーション3に接続することができる。ある種のアプリケーションの例では、フィルター1は光源以外のデバイス(例えば、受動光学素子や能動光学素子)を介してアプリケーション(前記1つ以上のアプリケーション3)とともに用いたり、これに接続してもよいことは当然である。図1Aに示す第1の例示的実施形態においては、広域スペクトル光源・光制御部2(以下、光制御部と呼ぶ)を波長分散素子4に接続することもできる。光制御部2は、さらに、光学画像処理、光学画像システム、レーザー機械処理およびシステム、フォトリソグラフィーおよびフォトリソグラフィーシステム、レーザー地形システム、電気通信処理およびシステムなど(ただし必ずしもこれらに限定されない)を用いて、あるいはこれらのための1つ以上のタスクを行うよう構成された1つ以上のアプリケーション3に接続することができる。波長分散素子4は、レンズシステム6に接続してもよく、このレンズシステムはさらにビーム偏向装置8に接続される。
【0020】
光制御部2は、広い周波数(f)スペクトルの光線を通すように構成された1つ以上の各種システムまたは構成であってよい。ある例示的実施形態において、前記光線は平行ビームであってもよい。この光線には、可視光域内(例えば、赤、青、緑)のλ〜λnの複数の波長が含まれてよい。同様に、光制御部2からの光線には、可視光域外(例えば、紫外線、近赤外線、または赤外線)のλ〜λn複数の波長が含まれてもよい。本発明のある例示的実施形態においては、光制御部2は、波長同調レーザー発信装置の例示的実施形態を示す図3を参照して以下で詳述する、単方向性光透過リングを含んでもよい。また、本発明の別の例示的実施形態においては、光制御部2は、波長同調レーザー発信装置の例示的実施形態を示す図6を参照して以下で詳述する、線形共振器システムを含んでもよい。
【0021】
光学波長フィルター1の波長分散素子4は、光制御部2からの光線を受光するよう、また従来の方法で光線を複数の多方向の波長の光に分離するように構成された1つ以上の素子を含んでもよい。波長分散素子4は、さらに、光軸38に対して角度方向または変位の等しい、異なる波長の光の一部分を導くことができる。本発明のある例示的実施形態では、波長分散素子4は光分散素子を含むことができ、この光分散素子は、反射回折格子、透過型回折格子、プリズム、回折格子、音響光学回折セル、またはこれらの素子の組み合わせを含んでもよいが、これに限定されるものではない。
【0022】
光学波長フィルター1のレンズシステム6は、波長分散素子からの分離された波長の光を受光するように構成された1つ以上の光学素子を含んでもよい。各波長の光は、光軸38に対して傾きのある経路に沿って広がる。この角度は、波長分散素子4により決定される。さらに、レンズシステム6は、ビーム偏向装置8上の所定の位置へ各波長の光を導くよう、またはその焦点をあわせるように構成される。
【0023】
ビーム偏向装置8は、1つ以上の離散的な光の波長を受光し、レンズシステム6を介して光軸38に沿って逆方向に、波長分散素子4へ、さらに光制御部2へと、選択的にリダイレクトするよう制御されてもよい。光制御部2は、その後、受光した離散的な光の波長を複数のアプリケーションのいずれか1つ以上に選択的に導くことができる。ビーム偏向装置8は、さまざまな方法で設けてよい。例えば、ビーム偏向装置8は、多面鏡、回転シャフト上に設けた平面鏡、ガルバノメーター上に設けた鏡、または音響光学変調器(ただし必ずしもこれらに限定されない)などの素子により設けることができる。
【0024】
図1Bは、光学波長フィルター1’の第2の例示的実施形態を示す模式図である。例示的光学波長フィルター1’は、反射型フィルターとして構成されており、実質的に全く同じの入力ポートと出力ポートを有してもよい。入出力光ファイバー10およびコリメーターレンズ12は光制御部2’(図1Aを参照して、上で説明された光制御部2と実質的に類似でもよい)から光学波長フィルター1’への入力を行う。光学波長フィルター1’は、回折格子16と、光学テレスコープ素子6’(以下、「テレスコープ6’」と呼ぶ。図1Aのレンズシステム6と類似であってもよい)と、多面鏡スキャナー24とを含む。テレスコープ6’は2枚のレンズ、例えば4−f構成された第1と第2のレンズ20,22を含んでもよい。
【0025】
図1Bに示す光学波長フィルター1’の第2の例示的実施形態において、テレスコープ6’は第1と第2のレンズ20、22を含んでおり、この第1と第2のレンズの中心は実質的に光軸38に沿っている。第1のレンズ20は、波長分散素子4’(例えば、回折格子16)から第1の距離に位置してもよく、この第1の距離は第1のレンズ20の焦点距離F1にほぼ等しい距離とすることができる。第2のレンズ22は、第1のレンズ20から第2の距離に位置してもよく、この第2の距離は第1のレンズ20の焦点距離F1と第2のレンズ22の焦点距離F2の和にほぼ等しい距離とすることができる。このような構成を用いることにより、第1のレンズ20は波長分散素子4’から1つ以上の平行な離散的な光の波長を受光することができ、1つ以上の平行な離散的な光の波長のそれぞれに対して効果的にフーリエ変換を行って、画像面IPに投影される1つ以上のほぼ等しい集束ビームを発することができる。
【0026】
画像面IPは、第1のレンズ20と第2のレンズ22の間であって第1のレンズ20から所定の距離に位置することが好ましい。本発明のある例示的変形例によれば、このような所定の距離は第1のレンズ20の焦点距離F1によって決まる。この1つ以上の集束ビームが画像面IPを介して広がった後、第2のレンズ22で受光される、この1つ以上の集束ビームに等しいまたは対応する1つ以上の発散ビームが形成される。第2のレンズ22はこの発散ビームを受光し、これとほぼ等しい数の、光軸38に対して所定の角度変位を有する平行ビームを発するように構成されている。したがって、第2のレンズ22は、この平行ビームをビーム偏向装置8’の所定の部分に導くことができる。
【0027】
本発明の第2の例示的実施形態にかかるテレスコープ6’は、1つ以上の上述のような特徴を備え、回折格子からの発散した角度分散を、第2のレンズ22の後で、集束する角度分散へと変換する。このような結果はフィルターの適正な動作に有利である。また、テレスコープ6’は、同調範囲や線幅を制御するための調整可能なパラメーターを与えてもよく、ビームの切り落としを防ぐために多面鏡でのビームの大きさを低減できる。図1Bの例示的実施形態に図示されるように、ビーム偏向装置6’(例えば多面鏡または多面体構成24を含んでもよい)は、光軸38に対する多面体構成24の正面の鏡面の角度に応じて狭い通過帯域のスペクトル成分だけを反射するように構成されることが好ましい。反射された狭帯域の光は分散されて光ファイバー10により受光される。光軸に対する入射ビーム30の方向性と多面体構成24の回転方向40は、波長同調の方向、例えば波長アップ(正)スキャンか、波長ダウン(負)スキャンかを決定するために用いられる。図1Bに示される構成例では、正の波長掃引を引き起こす。図1Bの多面体構成24には12面あるが、当然ながら、12面よりも少ない、あるいは12面よりも多い面数の多面体構成を用いることもできる。実際の機械的限界については通常考慮しないが、従来の製造技術に基づくならば、任意の用途において用いられる多面体構成24の面の数は、特定の用途に望ましい走査速度および走査範囲による。
【0028】
さらに、多面体構成24の大きさは特定の用途の優先事項に基づいて選択され、製造可能性や多面体構成24の重量などの(ただし必ずしもこれらに限定されない)要因を考慮にいれることが好ましい。また、これも当然であるが、異なる焦点距離を有するレンズ20、22を設けてもよい。例えば、レンズ20、22は、ほぼ多面体構成24の中心点24aの位置に焦点がくるように選択されることになる。
【0029】
ある例示的実施形態では、ファイバーコリメーター12から回折格子へ入射する広い光スペクトルとともに、ガウスビーム30を用いることができる。公知の回折格子はλ=p・(sinα+sinβ)という式で表され、ここで、λは光の波長であり、pは回折格子のピッチであり、αとβは、それぞれ、回折格子の垂直軸42に対するビームの入射角と回折角である。フィルターの同調範囲の中心波長は、λ=p・(sinα+sinβ)によって決まり、ここで、βはテレスコープの光軸38と回折格子の垂直軸の間の角度である。フィルターのFWHMバンド幅は(δλ)FWHM/λ=A/(p/m)cosα/Wによって定義され、ここで、ダブル・パスは
【数1】

であり、mは回折順序、Wは1/e、すなわちファイバーコリメーターでのガウスビームの幅である。
【0030】
フィルターの同調範囲は第1のレンズ20の開口数の限界によって制限することができる。ビームの切り落としのない第1のレンズ20の受容角は、Δβ=(D−Wcosβ/cosα)/Fにより決まり、ここでDおよびFは第1のレンズ20の直径と焦点距離である。このような式は、Δλ=pcosβ・Δβを介して、フィルターの同調範囲につながる。多面鏡は多面を有するという性質からくるフィルターの設定パラメーターの一例が、次に説明する自由スペクトル範囲である。第1のレンズ20と第2のレンズ22を通って広がった後のスペクトル成分は、光軸38に対して角度β’のビーム伝達軸を有してもよい。例えば、β’=−(β−β)・(F/F)で、ここでFとFはそれぞれ第1のレンズ20と第2のレンズ22の焦点距離である。多面体構成24の面対面の極角は、次の式によって求められる。θ=2π/N≒L/R、ここでLは面幅であり、Rは多面体の半径であり、Nは面数である。もし入射スペクトルのβ’の範囲が面の角度よりも大きければ、すなわちΔβ’=Δβ・(F/F)>θであれば、多面体構成24は一度に1つ以上のスペクトル成分を逆反射することができる。同時に反射されるマルチスペクトル成分の間隔、すなわち自由スペクトル範囲は、(Δλ)FSR=pcosβ(F/F)・θによって決めることができる。内部共振型走査フィルターアプリケーションの一例では、多周波数帯域(不均一に広がった利得媒質の場合)あるいは同調範囲の制限(利得媒質が均一に広がった場合)を避けるために、フィルターの自由スペクトル範囲が利得媒質のスペクトル範囲を超えることになる。
【0031】
フィルターによるレーザー同調の負荷サイクルは、例えば、次の2つの好ましい条件が満たされるならば、ビームの切り落としによる過剰損失なしで100%となる。
【数2】

【0032】
数式(1)の1つ目の数式は、第2のレンズ22の後のビーム幅は面幅よりも小さいという条件から導かれる。2つ目の数式は、同調範囲の最短波長32および最長波長34における、多面体構成24において互いに重なることのない2つのビームから導かれる。数式(1)のSは第2のレンズ22と多面体構成24の正面の鏡との間の距離を示す。
【0033】
光学部品として、以下のパラメーターを有するもの選択してもよい。W=2.4mm、p=1/1200mm、α=1.2rad、β=0.71rad、m=l、D=D=25mm、F=100mm、F=45mm、N=24、R=25mm、L=6.54、S=5mm、θ=0.26rad、λ=1320nm。これらのパラメーターから、以下のようにフィルターの理論上のFWHMバンド幅、同調範囲、および自由スペクトル範囲を算出することができる。(δλ)FWHM=0.09nm、Δλ=126nm、(Δλ)FSR=74nm。数式(1)の2つの条件はどちらも特定のマージンで満たされてもよい。
【0034】
図1Cは、本発明にかかる、同じ多面体回転速度で同調速度が2倍になる波長同調フィルター構成の第3の例示的実施形態を示すブロック図である。本例示的実施形態において、多面体構成24の鏡面は、実質的にレンズ22からの距離F2に位置し、光線は0でない角度で(多面体構成24の鏡面から直接テレスコープに反射されるのではなく)反射される。多面体構成24から反射した光の掃引角は多面体構成24の回転角の2倍である。多面体構成24に対するλとλの入射角の差90が多面体の面対面の角92とほぼ同じ、例えば角度θの場合、反射された光の掃引角94は、多面体構成24の角度θの回転に対して2θとなる。2つの反射器100、102は、多面体構成24からの光線を多面体構成24およびテレスコープ(例えば、図1Bのテレスコープ6’に類似のもの)に反射することが好ましいのであるが、この2つの反射器の間の角度がθになるように配することで、一度の面対面の角θでの多面体回転につき二度のλからλの波長走査が実現される。
【0035】
本発明にかかる第4の例示的実施形態を示す図1Dにおいて、多面体構成24に対するλとλの入射角90の差は多面体の面対面の角92よりも小さく、例えばφ(=θ/K、ここでK>1)である。これは、回折格子のピッチを小さくし、F2/F1比を大きくすることによって実現することができる。本例示的実施形態では、フィルターの同調速度は、多面体構成24の回転速度や面数を増やすことなく、要因2Kの分だけ速くすることができる。
【0036】
多面体構成24により光線を複数回数反射させることにより、フィルターの同調速度をさらに速くすることができる。図1Eに図示される本発明の第5の例示的実施形態は、要因4Kの分だけ同調速度を速めた構成であり、Kは角92と角90の比(K=θ/φ)である。光線は、反射された光の掃引角度94が角4θになるように、多面体構成24で2度反射され(例えば、4往復)、同調速度は4K倍となる。このような反射は、面100、102、104、106、108の反射によって補助することもできる。本例示的実施形態のフィルター構成は、フィルターの自由スペクトル範囲(FSR)を広げるのに用いることもできる。例えば、図1Eの実施形態における最終反射器102の1つが取り除かれた場合、フィルターのFSRは2倍広くなる。この場合には同調速度が向上するとは考えられない。同様に、図1Eにおける最終反射器100ひとつだけを残しておくこともできる。本実施形態におけるFSRは4倍広くなる。
【0037】
図1Fは、2つの光入力と光出力を有する多面体同調フィルターを提供する本発明の第6の例示的実施形態を示す。例えば、このフィルターの2つ以上の光入力と光出力を支持するために、それぞれ入出力ファイバー10、10’、コリメーターレンズ12、12’、回折格子16、16’、およびテレスコープを有する2つ以上の光学構成のセットで、1つの多面体構成24を共有してもよい。多面体構成24の走査ミラーは、構造的に回転軸を中心とした等方性を有するため、光線を多面体構成24に届けることができる種類の光学構成はどの方向からも収容することができる。図1Fの実施例の光学構成のセットはいずれも同じ多面体スキャナーを使用するので、それぞれの走査光透過スペクトルは同期している。当然ながら、図1Fの例示的実施形態は、複数の(2より多くの)専用の入出力光チャネルを有する光学構成を含むように拡張してもよい。
【0038】
上述したような本発明の第6の実施形態にかかる多面体同調フィルターの応用例としては、広帯域波長走査光発信源でもよい。本発明の第7の例示的実施形態を示す図1Gにおいて、第1の広帯域光発信源60は、波長がλ〜λの光信号を発し、第2の広帯域光発信源600は、波長がλi−j〜λの光信号を発する。波長λ〜λと波長λi−j〜λをそれぞれ支持する前記2つの光学構成が同期して、ほぼ同じ波長を同時に出力する場合、このような構成例は線形走査速度がλ〜λの広帯域波長走査光発信源とすることができる。多面体走査フィルターのFSRは光学性能を落とすことなく200nm以上に調整可能であるので、異なる中心波長を有する2つ以上の広帯域光発信源を組み合わせることで200nm以上の同調バンド幅の線形走査光発信源を設けることができる。当然ながら、図1Gの実施形態は、複数(例えば2より多く)の光学構成および複数(例えば2より多く)の広帯域光発信源を備えるように拡張してもよい。
【0039】
図1Gの例示的実施形態は、各光学構成と広帯域光発信源の波長同調バンドが不連続となるように構成することもできる。このような構成により、同調バンドを連続または非連続的に順次掃引したり、同時に掃引することができる。
【0040】
図2は、本発明の例示的実施形態にかかるフィルターの特性を測定した例示的グラフである。フィルターの正規化した反射スペクトル、例えば曲線48は、半導体光増幅器(SOA)や光スペクトルアナライザーからの広帯域増幅器の任意の発光を用いて測定する。光スペクトルアナライザーは、多面体構成24が最高速度である15.7kHzで回転している間のピークホールド・モードでの正規化した処理(反射)スペクトルを求めたり、記録したりすることができる。測定する同調範囲は、理論値126nmよりも実質的に小さい90nmであってよい。回折格子からのビームの比較的大きな角発散と関連して、テレスコープ6’の収差によるずれ、主としてフィールド湾曲が生じることもある。このような収差は、当技術分野において公知のレンズ設計を最適化することで補正することができる。図2の曲線46は、多面体構成が特定の位置で静止している場合のスループットスペクトルを図示する。73.5nmの自由スペクトル範囲が観察されたが、これは理論計算と一致する。曲線46のFWHMバンド幅は0.12nmと測定された。この測定されたFWHMと理論上の限界である0.09nmとのずれは、光学素子のずれと不完全性を考慮するなら妥当である。
【0041】
図3は、本発明の波長同調レーザー発信源の例示的実施形態を示す。例えば、多面体に基づくフィルターは、ファラデーサーキュレーター50を介して拡張共振型半導体レーザーに組み込むことができる。内部共振型素子は単一モードの光ファイバー10により接続されてよい。利得媒質は半導体光増幅器52(例えば、SOA、Philips、CQF882/e)であってよい。レーザー出力72は光ファイバー溶融カプラー70の90%ポートによって得てもよい。2つの偏光制御部64、62は、回折格子16の最大効率とSOA50の最大利得の軸に対する内部共振型光の偏光状態を揃えるために用いることができる。電流源54はSOA50へ電流を投入する。多面体構成24はモーター駆動部97によって駆動され制御されてよい。将来の適用に有用な同期信号を発生させるために、レーザー出力のおよそ5%が0.12nmのバンド幅で可変波長フィルター80を介して光検出素子82に導かれてもよい。この実施の例では、フィルターの中心波長は1290nmで固定されている。検出信号は、固定波長フィルターの狭い通過帯域をレーザーの出力波長で掃引するときに、短パルスを発生させる。同期パルスのタイミングは、フィルターの中心波長を変化させることによって制御することができる。
【0042】
図4Aは、本発明にかかるレーザー発信源の第1の出力特性(レーザースペクトル対波長)を例示するグラフであり、図4Bは、本発明にかかるレーザー発信源の第2の出力特性(出力電力対時間)を例示するグラフである。図4Aにおいて、曲線110は、ピークホールド・モード、例えば多面体構成が15.7kHzで回転しているときに、光スペクトルアナライザーによって測定されたレーザーの出力スペクトルである。観察された掃引範囲は端から端までが1282nm〜1355nmであり、これはフィルターの自由スペクトル範囲と等しい。測定されたスペクトルが矩形分布というよりはガウス型分布であるのは、主としてフィルターの偏光感度と共振器の複屈折によって起こる偏光依存の共振器損失による。偏光制御部が最大の掃引範囲と出力電力を得ることができるように調整することが好ましい。図4Bにおいて、曲線114は例示的レーザーの時間領域における出力である。上の線112は、固定波長フィルターによって得られる同期信号である。面ごとのパワーの変動の振幅は、3.5%よりも小さかった。ピークおよび平均出力電力は、それぞれ9mWと6mWであった。図4Aの曲線110のy軸の尺度は時間領域測定から調整することができるが、これは、レーザー同調速度がスペクトルアナライザーの掃引速度よりもずっと早いことにより、光スペクトルアナライザーが時間で平均化されたスペクトルを記録するからである。
【0043】
内部共振型レーザー光の光スペクトルにおける周波数は、バンド内4光波混合現象の結果として、SOA利得媒質を光が通過するときにシフトダウンすることがある。周波数のシフトダウンがおこると、波長走査フィルターを正の波長掃引方向に動作させることにより、大きな出力電力を発生させることができる。図5は、同調速度に応じて正規化されたピーク電力を示す。負の同調速度は、本発明にかかる例示的実施形態の構成の光軸38に対するコリメーターの位置と回折格子の方位を入れ替えることによって、得ることができる。フィルターの物理的なパラメーターを両方の同調方向で同じにすることが好ましい。その結果、曲線120に示すように、自己周波数偏移と正方向同調を組み合わせた働きにより、より高い出力を得ることができ、レーザーをより速い同調速度で動作させることができる。したがって、正方向の波長走査動作が好ましい。同調速度を上げることにより、出力電力を減少させることができる。同調速度に対する出力電力の感度を下げるために、共振器長を短くすることが望ましい。このような場合、自由空間レーザー共振器が好ましい。
【0044】
本発明にかかる自由空間拡張共振型半導体同調レーザー構成の例示的実施形態を図6に示す。基板チップ160に形成された半導体導波路162は、コリメーターレンズ180を介して多面体走査フィルターに接続することができる。その正面164には反射防止膜を施すことができ、出力面166は、最適反射率が得られるように、劈開または好ましくは誘電体で被覆してもよい。レーザー出力190は出力結合レンズ182を介して得ることもできる。同期出力は、多面体スキャナー24から逆反射した光が0次回折する経路に位置する、レンズ140、ピンホール142、および光検出素子144を用いて行われる。光検出素子144は、特定波長の光ビームの焦点がピンホール142を掃引するとき、短パルスを発生させることができる。その他のタイプの利得媒質には、希土類イオンでドープしたファイバー、Ti:Al、およびCr3+:フォーステライトなどがあるが、これに限らない。第1と第2のレンズ20、22は、特に像面湾曲とコマ収差において収差の低いアクロマートが好ましい。コリメーターレンズ180、182は非球面レンズであることが好ましい。
【0045】
図7は、波長同調フィルターの別の例示的実施形態を図示しており、これは同図に示されるように、入力コリメーターレンズ12、回折格子16、集束レンズ200、および回転盤210を含む。回折格子16は、焦点距離を有するため集束レンズ200を使用する必要がなくなるような凹面状の湾曲を有することが好ましい。回折格子の代わりに、プリズムなどのその他の角分散素子を用いてもよい。複数の反射器212を回転盤210の表面に配することが好ましい。この反射器212は、好ましくは、半径方向に周期的なパターンの複数の細い線を有してもよい。反射器の材料としては金が好ましい。回転盤210は軽量プラスチックまたはシリコンの基板であってもよい。複数の反射器を回転盤の上面に配するかわりに、回転盤は、その裏面に取り付けられたあるいは回転盤とは独立して支持される単一の反射器がつながる、一連のスルーホールを有してもよい。光ファイバー10から入射するさまざまな波長の光ビームは、回折格子16によって回折されレンズ200によって焦点をあわせられた後、回転盤の表面で照らされて1つの方向に向けられる。回転盤の反射器に当たるビームは、逆反射され、光ファイバー10によって受光される。例えば、ビームが容易に回転盤に届くように、鏡202を用いることができる。
【0046】
レンズ200から回転盤210の反射器までの距離は、ほぼレンズ200の焦点距離Fに等しい。フィルターの同調範囲は、Δλ=pcosβ(D/F)、ここでDは線の間の距離である。線の幅wは、回転盤の表面におけるビームの点の大きさwに実質的に等しいことが好ましい。
【数3】

ここでz=πw/λである。
【0047】
このような式から、以下の式によって求められるFWHMフィルターのバンド幅につながる。(δλ)FWHM/λ=A・(p/m)cosα/W、ここにおいて
【数4】

である。w>wについては、フィルターのバンド幅がこれより大きくてもよく、w<wについては、ビームの切り落としによりフィルターの効率(反射率)を落としてもよい。レンズ200の光軸と回転方向220に対する入射ビーム30の方向が波長同調の方向を決定してもよい。図7に示された例示的実施形態の場合のように、正の波長走査が好ましい。
【0048】
以下に、本発明の例示的実施形態のアプリケーションの例を2つ述べる。図8は、上述の同調レーザー発信装置300を用いた例示的実施形態のスペクトル的にコード化した共焦点顕微鏡(SECM)のブロック図である。SECMの基本原理は、米国特許第6341036号明細書に詳述されており、その開示は全て参照により本願明細書に含まれる。例示的プローブ310は、2つのシリコンプリズム314、316の間に配された透過型回折格子312と、コリメーター318と、顕微鏡対物レンズ320とを含む。プローブは、サンプル330がある別の位置にビームを走査するマイクロ・アクチュエーター322を備える。アクチュエーター322は、アクチュエーター駆動部324によって、実質的にレーザー発信装置の同調速度よりも遅い速度で駆動することができる。プローブの動作は、回転式、または並進運動であることが好ましく、レーザー発信装置の出力に同期していることが好ましい。ある例では、波長掃引周波数は15.7kHz、プローブ走査周波数は30Hzであってよく、これによって1秒間に30フレームの画像を得ることができる。対物レンズ320は高開口数を有し、マイクロメーターレベルでの横方向解像度と数マイクロメータの共焦点パラメーターが得られる。光ビームの焦点は、光学発信装置の掃引出力波長とプローブの走査動作によって、サンプル330上を遅れないように連続して走査する。サンプルから戻された光強度は、任意の時間内でビームの焦点が一番小さくなる小さな区画内でのサンプルの反射率に比例する。サンプルの二次元正面画像が信号処理部344によって構成される。検出部340は、トランスインピーダンス増幅器342がつながったアバランシェ・フォトダイオード(APD)であることが好ましい。反射された光はファラデーサーキュレーター350またはファイバーカプラーを介して受け取られる。
【0049】
本発明の例示的実施形態のアプリケーションのもう1つの例として、光コヒーレンス断層映像法(OCT)に用いられるものがある。OCTの詳細については、米国特許第5956355号明細書に詳述されており、その開示は全て参照により本願明細書に含まれる。図9に図示される構成例においては、同調発信装置300からの出力は、光ファイバーカプラー410を経由してサンプル330に導かれる。プローブの対物レンズ412は、一般に、サンプル330の表面の近傍に焦点がある。参照ミラー420は、参照アーム120におけるマイケルソン干渉計の2本のアーム間の光経路の長さが実質的に一致する場所に位置することができる。また、参照経路は光を透過型で非反射性の構成とすることができる。検出部430は、周波数バンド幅に限界のあるトランスインピーダンス増幅器432がつながったPINフォトダイオードであってもよい。検出器には、多角偏光でデュアルバランスの検出機能を組み込むことが好ましい。検出信号は、プロセッサー434において、サンプルの深度画像を構成するための高速のフーリエ変換によって処理することができる。プローブは、アクチュエーター414とアクチュエーター駆動部416によって、サンプルの3次元画像を得るために走査される。
【0050】
図10Aおよび図10Bは、本発明にかかる波長同調フィルターのもう1つの例示的実施形態を示す上面図および斜視平面図である。本例示的実施形態の角度偏向光学素子700は、多面体の面が中空円柱の内径上に位置する回転多面体構成24でもよい。回折格子のような分散素子702を、多面体構成24の中心に配することもできる。光は光ファイバーを介して回折格子に届き、回折格子において平行になり、光の各周波数成分は異なる角度(Θ)に回折される。複数の周波数のうち、1つの狭帯域のみが多面体構成24の1つの面に実質的に直交し、したがってこの周波数帯域は回折格子に逆反射して光ファイバー704/706によって収集される。円柱が回転すると、照射された多面体構成の面の表面法線の方向は新しい狭周波数帯域に揃う。このように、円柱を回転させることによって、周波数同調が得られる。円柱の回転角度が大きくなると、多面体構成24の隣接する面が回折格子によって回折された光に揃い、フィルターはもう一度周波数同調サイクルを繰り返す。自由スペクトル範囲とその精度は、多面体の直径、面数、平行ビームの直径、および回折格子の刻線密度を適切に選択することによって制御することができる。
【0051】
上述は、本発明の基本原則を述べたにすぎない。ここに教示された内容に照らして、上述の実施形態への各種の修正や変更を加えることは、当業者にはあきらかとなるであろう。例えば、本発明は米国特許第60/514769号明細書に記載の方法、システム、および装置の例とともに用いることができる。したがって、本発明には明記されていないが本発明の原則を具体化し、本発明の精神と範囲内に含まれる数々のシステム、構成、および方法を、当業者が考案することが望まれる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1A】本発明にかかる光学波長フィルターの第1の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図1B】本発明にかかる光学波長フィルターの第2の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図1C】本発明にかかる光学波長フィルターの第3の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図1D】本発明にかかる光学波長フィルターの第4の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図1E】本発明にかかる光学波長フィルターの第5の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図1F】本発明にかかる光学波長フィルターの第6の例示的実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかる光学波長フィルターの特性を例示するグラフである。
【図3】本発明にかかる波長同調レーザー発信源の例示的実施形態を示す図である。
【図4A】本発明にかかるレーザー発信源の第1の出力特性(レーザースペクトル対波長)を例示するグラフである。
【図4B】本発明にかかるレーザー発信源の第2の出力特性(出力電力対時間)を例示するグラフである。
【図5】本発明にかかる掃引速度に応じて備わる出力電力を例示するグラフである。
【図6】本発明にかかる自由空間拡張共振型半導体同調レーザー構成の例示的実施形態を示す図である。
【図7】本発明にかかる光学波長フィルターの第7の例示的実施形態を示す図である。
【図8】本発明にかかる同調レーザー発信源を用いたスペクトル的にコード化した共焦点顕微鏡の例示的実施形態を示す模式図である。
【図9】本発明にかかる同調レーザー発信源を用いた周波数領域光コヒーレンス断層映像法構成の例示的実施形態を示す模式図である。
【図10A】本発明にかかる光学波長フィルターの第8の例示的実施形態を示す上面図である。
【図10B】図10Aに示す波長フィルターの斜視平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
100テラヘルツ毎ミリ秒を超える同調スピードにおいて、平均周波数が時間とともに実質的に連続的に変化するスペクトルを有する電磁放射線を発する構成を備える装置。
【請求項2】
前記平均周波数が、5キロヘルツを超える反復速度で、繰り返し変化する請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記平均周波数が、10テラヘルツを超える範囲で変化する請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記スペクトルの同調範囲は中心がほぼ1300nmに集中する請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記スペクトルの同調範囲は中心がほぼ850nmに集中する請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記スペクトルの同調範囲は中心がほぼ1700nmに集中する請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記スペクトルの瞬間輝線幅が100ギガヘルツ未満である請求項1に記載の装置。
【請求項8】
往復の長さが5m未満であって前記電磁放射線を受信するレーザー共振器をさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項9】
発せられた前記電磁放射線に関連する少なくとも1つの信号を受信し、当該少なくとも1つの信号のさらに遠い位置への反射または偏向の少なくとも1つを行うように構成された多面体構成をさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記電磁放射線を受信し、少なくとも当該電磁放射線の成分を通過させるビーム分離構成をさらに備える請求項1に記載の装置。
【請求項11】
電磁放射線をフィルタリングする装置であって、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える電磁放射線をフィルタリングする装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのスペクトル分離構成は、回折格子、プリズム、グリズム、音響光学ビーム偏光器、仮想位相配列、アレイ導波路回折格子のうち、少なくとも1つを含む請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの連続回転光学構成は、多面鏡、回折素子、実質的に透明な領域の配列を有する実質的に不透明な円盤、実質的に反射する領域の配列を有する実質的に透明な円盤のうち、少なくとも1つである請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのスペクトル分離構成はホログラフィック格子を含み、前記少なくとも1つの連続回転光学構成は基板を含み、前記ホログラフィック格子は前記基板上に設けられている請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記ビーム選択構成は、光ファイバー、光導波路、ピンホール開口、レンズに前記光ファイバーと前記導波路と前記ピンホールとを組み合わせたもの、ならびに空間フィルターのうち、少なくとも1つである請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記ビーム選択構成が複数のビーム選択素子を含み、当該複数のビーム選択素子により透過される前記電磁放射線が結合される請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの信号が、前記1つ以上の選択構成により受信される前に、複数回、前記少なくとも1つの連続回転光学構成から反射またはこれを介して伝幡される請求項11に記載の装置。
【請求項18】
電磁放射線をフィルタリングする装置であって、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
回転軸を含み、前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を生成するよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成と、
前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するように構成された少なくとも1つの光撮像構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信し、少なくとも1つの選択された信号を選択的に生成するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える電磁放射線をフィルタリングする装置。
【請求項19】
前記分散素子のうち少なくとも1つの仮想画像の近傍に前記回転軸が位置する請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記分散素子のうち少なくとも1つの実画像の近傍に前記回転軸が位置する請求項18に記載の装置。
【請求項21】
角度偏向光学素子の偏向点が、前記分散素子のうち少なくとも1つの実画像と実質的に重なる請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つの角度偏向光学構成から少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの反射器をさらに備える請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記分散素子の前記少なくとも1つは、回折格子、プリズム、グリズム、音響光学ビーム偏光器、仮想位相配列、アレイ導波路回折格子のうち、少なくとも1つである請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つの角度偏向光学素子は、多面鏡スキャナー、ガルバノ・ミラー・スキャナー、ピエゾミラースキャナーのうち、少なくとも1つである請求項18に記載の装置。
【請求項25】
電磁放射線をフィルタリングする装置であって、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離し、周波数分離した成分を生成するよう構成された少なくとも1つの分散構成と、
角度偏向の回転軸を有する少なくとも1つの角度偏向光学素子と、を備え、
前記回転軸が実質的に全ての前記周波数分離した成分が重なる位置に実質的に重なる、電磁放射線をフィルタリングする装置。
【請求項26】
電磁放射線を発する発信源構成であって、
前記電磁放射線の少なくとも1つのエミッターと、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える電磁放射線を発する発信源構成。
【請求項27】
前記少なくとも1つのエミッターは、半導体光増幅器、レーザーダイオード、スーパールミネッセントダイオード、ドープ光ファイバー、ドープレーザー結晶、ドープレーザーガラス、およびレーザー色素のうち、少なくとも1つである請求項26に記載の発信源構成。
【請求項28】
電磁放射線を発する発信源構成であって、
前記電磁放射線の少なくとも1つのエミッターと、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
回転軸を含み、前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を生成するよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成と、
前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するよう構成された少なくとも1つの光撮像構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信し、少なくとも1つの選択された信号を選択的に生成するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える電磁放射線を発する発信源構成。
【請求項29】
前記少なくとも1つのエミッターは、半導体光増幅器、レーザーダイオード、スーパールミネッセントダイオード、ドープ光ファイバー、ドープレーザー結晶、ドープレーザーガラス、およびレーザー色素のうち、少なくとも1つである請求項28に記載の発信源構成。
【請求項30】
電磁放射線を発する発信源構成であって、
前記電磁放射線を発する少なくとも1つのレーザー利得媒質と、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える電磁放射線を発する発信源構成。
【請求項31】
前記電磁放射線を受信する少なくとも1つのレーザー共振器をさらに備える請求項30に記載の発信源構成。
【請求項32】
前記レーザー共振器はリングレーザー共振器である請求項31に記載の発信源構成。
【請求項33】
前記レーザー利得媒質は、半導体光増幅器、レーザーダイオード、スーパールミネッセントダイオード、ドープ光ファイバー、ドープレーザー結晶、ドープレーザーガラス、およびレーザー色素のうち、少なくとも1つである請求項30に記載の発信源構成。
【請求項34】
前記少なくとも1つのスペクトル分離構成は、正の波長方向に連続して周波数掃引を行う請求項30に記載の発信源構成。
【請求項35】
光サーキュレーターをさらに備える請求項30に記載の発信源構成。
【請求項36】
少なくとも1つのレーザー利得媒質の波長域が互いに同じではない請求項30に記載の発信源構成。
【請求項37】
電磁放射線を発する発信源構成であって、
前記電磁放射線を発する少なくとも1つのレーザー利得媒質と、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
回転軸を含み、前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を生成するよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信し、少なくとも1つの選択された信号を選択的に生成するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、
前記選択された信号を受信し、前記1つ以上の成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するよう構成された少なくとも1つの光撮像構成と、を備える電磁放射線を発する発信源構成。
【請求項38】
前記電磁放射線を受信する少なくとも1つのレーザー共振器をさらに備える請求項37に記載の発信源構成。
【請求項39】
前記レーザー共振器はリングレーザー共振器である請求項38に記載の発信源構成。
【請求項40】
前記レーザー利得媒質は、半導体光増幅器、レーザーダイオード、スーパールミネッセントダイオード、ドープ光ファイバー、ドープレーザー結晶、ドープレーザーガラス、およびレーザー色素のうち、少なくとも1つである請求項37に記載の発信源構成。
【請求項41】
前記少なくとも1つのスペクトル分離構成は、正の波長方向に連続して周波数掃引を行う請求項37に記載の発信源構成。
【請求項42】
光サーキュレーターをさらに備える請求項37に記載の発信源構成。
【請求項43】
少なくとも1つのレーザー利得媒質の波長域が互いに同じではない請求項37に記載の発信源構成。
【請求項44】
サンプルに対して少なくとも1つの第1の電磁放射線を発し、参照に対して少なくとも1つの第2の電磁放射線を発し、発せられた放射線の周波数が時間とともに変化する、少なくとも1つの第1の構成と、
前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線の間の干渉を検出する少なくとも1つの第2の構成と、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える装置。
【請求項45】
前記参照が非反射性である請求項44に記載の装置。
【請求項46】
サンプルに対して少なくとも1つの第1の電磁放射線を発し、参照に対して少なくとも1つの第2の電磁放射線を発し、発せられた放射線の周波数が時間とともに変化する、少なくとも1つの第1の構成と、
前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線の間の干渉を検出する少なくとも1つの第2の構成と、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
回転軸を含み、前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を生成するよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信し、少なくとも1つの選択された信号を選択的に生成するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、
前記選択された信号を受信し、前記1つ以上の成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するよう構成された少なくとも1つの光撮像構成と、を備える装置。
【請求項47】
前記参照が非反射性である請求項46に記載の装置。
【請求項48】
サンプルに対して少なくとも1つの第1の電磁放射線を発し、参照に対して少なくとも1つの第2の電磁放射線を発し、発せられた放射線の周波数が時間とともに変化する、少なくとも1つのレーザー利得構成と、
前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線の間の干渉を検出する少なくとも1つの第2の構成と、
前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線を発する少なくとも1つのレーザー利得媒質と、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を物理的に分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
前記1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つの連続回転光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、を備える装置。
【請求項49】
前記参照が非反射性である請求項48に記載の装置。
【請求項50】
サンプルに対して少なくとも1つの第1の電磁放射線を発し、参照に対して少なくとも1つの第2の電磁放射線を発し、発せられた放射線の周波数が時間とともに変化する、少なくとも1つのレーザー利得構成と、
前記第1の電磁放射線および前記第2の電磁放射線の間の干渉を検出する少なくとも1つの第2の構成と、
前記電磁放射線の周波数に基づいて前記電磁放射線の1つ以上の成分を角度分離するよう構成された少なくとも1つのスペクトル分離構成と、
回転軸を含み、前記電磁放射線の前記1つ以上の成分を受信し、当該1つ以上の成分に関連する少なくとも1つの信号を生成するよう構成された少なくとも1つの角度偏向光学構成と、
前記少なくとも1つの信号を受信し、少なくとも1つの選択された信号を選択的に生成するよう構成された少なくとも1つのビーム選択構成と、
前記選択された信号を受信し、前記1つ以上の成分に関連する1つ以上の分散素子の画像を生成するよう構成された少なくとも1つの光撮像構成と、を備える装置。
【請求項51】
前記参照が非反射性である請求項50に記載の装置。


【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【公開番号】特開2012−15532(P2012−15532A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171749(P2011−171749)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【分割の表示】特願2006−515266(P2006−515266)の分割
【原出願日】平成16年6月4日(2004.6.4)
【出願人】(592017633)ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション (177)
【Fターム(参考)】