波長変換部材、発光装置および画像表示装置ならびに波長変換部材の製造方法
【課題】高い発光効率を有する波長変換部材を提供する。
【解決手段】波長変換部材10Aは、励起光100が入射する入射面11および波長変換光200が出射する出射面12を含む光透過性部材13と、この光透過性部材13の内部に分散配置され、励起光100を吸収して波長変換して発光する半導体微粒子蛍光体14とを備える。入射面11と出射面12とを結ぶ方向である光の進行方向に平行な方向における半導体微粒子蛍光体14の分散濃度は、上記光の進行方向と直交する方向における半導体微粒子蛍光体14の分散濃度に比べて低い。
【解決手段】波長変換部材10Aは、励起光100が入射する入射面11および波長変換光200が出射する出射面12を含む光透過性部材13と、この光透過性部材13の内部に分散配置され、励起光100を吸収して波長変換して発光する半導体微粒子蛍光体14とを備える。入射面11と出射面12とを結ぶ方向である光の進行方向に平行な方向における半導体微粒子蛍光体14の分散濃度は、上記光の進行方向と直交する方向における半導体微粒子蛍光体14の分散濃度に比べて低い。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光が入射する入射面および光が出射する出射面を含む光透過性部材と、
前記光透過性部材の内部に分散配置され、励起光を吸収して波長変換して発光する半導体微粒子蛍光体とを備えた波長変換部材であって、
前記入射面と前記出射面とを結ぶ方向である光の進行方向に平行な方向における前記半導体微粒子蛍光体の分散濃度が、前記光の進行方向と直交する方向における前記半導体微粒子蛍光体の分散濃度に比べて低い、波長変換部材。
【請求項2】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において規則的に配列されている、請求項1に記載の波長変換部材。
【請求項3】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において六方格子状に充填されている、請求項2に記載の波長変換部材。
【請求項4】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において正方格子状に充填されている、請求項2に記載の波長変換部材。
【請求項5】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光透過性部材の前記入射面側または前記出射面側のいずれかにのみ局在している、請求項1ないし4のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項6】
前記半導体微粒子蛍光体として、発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体を含んでいる、請求項1から5のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項7】
前記発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体が、種類毎に分離されて前記光の進行方向に沿って層状に配置されている、請求項6に記載の波長変換部材。
【請求項8】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の発光波長が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて短波長になるように配列されている、請求項7に記載の波長変換部材。
【請求項9】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の粒子径が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて小さくなるように配列されている、請求項7に記載の波長変換部材。
【請求項10】
前記半導体微粒子蛍光体が、励起光を吸収して波長変換することで可視光を発する、請求項1から9のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項11】
前記光の進行方向に沿っての1μmあたりの吸光度が、0.02以上である、請求項1から10のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項12】
前記光の進行方向に沿っての厚みが、0.5nm以上50μm以下であり、
入射した励起光の90%以上を吸収して波長変換する、請求項1から11のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項13】
前記半導体微粒子蛍光体が、半導体材料からなるコア部と、当該コア部を覆い、当該コア部とは異なる材料からなるシェル部とを有している、請求項1から12のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項14】
前記コア部が、III−V族化合物半導体材料からなる、請求項13に記載の波長変換部材。
【請求項15】
前記コア部が、InP、InN、InPの混晶およびInNの混晶のうちから選択されるいずれかの材料からなる、請求項13に記載の波長変換部材。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材と、
前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを備えた、発光装置。
【請求項17】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項16に記載の発光装置。
【請求項18】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項16または17に記載の発光装置。
【請求項19】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項16または17に記載の発光装置。
【請求項20】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記画像表示部は、請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材を含み、
前記照射部は、前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子を含んでいる、画像表示装置。
【請求項21】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記照射部は、請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材と、当該波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを含んでいる、画像表示装置。
【請求項22】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項20または21に記載の画像表示装置。
【請求項23】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項20から22のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項24】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項20から22のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項25】
請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材を製造するための方法であって、
前記半導体微粒子蛍光体を製作する工程と、
前記半導体微粒子蛍光体を液中に分散させた分散液を作製する工程と、
前記分散液中において前記半導体微粒子蛍光体を凝集および沈殿させて自己組織化させる工程とを備えた、波長変換部材の製造方法。
【請求項26】
前記分散液を作製する工程において、前記半導体微粒子蛍光体を分散させる液として揮発性溶剤を用い、
前記半導体微粒子蛍光体を自己組織化させた後に、前記揮発性溶剤を揮発させ、その後自己組織化した前記半導体微粒子蛍光体を光透過性樹脂にて封止する工程をさらに備えた、請求項25に記載の波長変換部材の製造方法。
【請求項27】
光が入射する入射面および光が出射する出射面を含む波長変換層と、
前記波長変換層に位置し、励起光を吸収して波長変換して発光する半導体微粒子蛍光体とを備えた波長変換部材であって、
前記波長変換層が、前記半導体微粒子蛍光体の凝集体にて構成され、
前記入射面と前記出射面とを結ぶ方向である光の進行方向に平行な方向における前記半導体微粒子蛍光体の粒子数が、前記光の進行方向と直交する方向における前記半導体微粒子蛍光体の粒子数に比べて少ない、波長変換部材。
【請求項28】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と平行な方向に複数個積み重なっている、請求項27に記載の波長変換部材。
【請求項29】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において規則的に配列されている、請求項28に記載の波長変換部材。
【請求項30】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において六方格子状に充填されている、請求項29に記載の波長変換部材。
【請求項31】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において正方格子状に充填されている、請求項29に記載の波長変換部材。
【請求項32】
前記半導体微粒子蛍光体として、発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体を含んでいる、請求項27から31のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項33】
前記発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体が、種類毎に分離されて前記光の進行方向に沿って層状に配置されている、請求項32に記載の波長変換部材。
【請求項34】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の発光波長が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて短波長になるように配列されている、請求項33に記載の波長変換部材。
【請求項35】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の粒子径が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて小さくなるように配列されている、請求項33に記載の波長変換部材。
【請求項36】
前記半導体微粒子蛍光体が、励起光を吸収して波長変換することで可視光を発する、請求項27から35のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項37】
前記光の進行方向に沿っての1μmあたりの吸光度が、0.02以上である、請求項27から36のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項38】
前記光の進行方向に沿っての厚みが、0.5nm以上50μm以下であり、
入射した励起光の90%以上を吸収して波長変換する、請求項27から37のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項39】
前記半導体微粒子蛍光体が、半導体材料からなるコア部と、当該コア部を覆い、当該コア部とは異なる材料からなるシェル部とを有している、請求項27から38のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項40】
前記コア部が、III−V族化合物半導体材料からなる、請求項39に記載の波長変換部材。
【請求項41】
前記コア部が、InP、InN、InPの混晶およびInNの混晶のうちから選択されるいずれかの材料からなる、請求項39に記載の波長変換部材。
【請求項42】
前記入射面および前記出射面を覆うように前記半導体微粒子蛍光体の凝集体にて構成された前記波長変換層が一対の光透過性部材によって挟み込まれている、請求項27から41のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項43】
請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材と、
前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを備えた、発光装置。
【請求項44】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項43に記載の発光装置。
【請求項45】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項43または44に記載の発光装置。
【請求項46】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項43または44に記載の発光装置。
【請求項47】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記画像表示部は、請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材を含み、
前記照射部は、前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子を含んでいる、画像表示装置。
【請求項48】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記照射部は、請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材と、当該波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを含んでいる、画像表示装置。
【請求項49】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項47または48に記載の画像表示装置。
【請求項50】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項47から49のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項51】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項47から49のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項52】
請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材を製造するための方法であって、
前記半導体微粒子蛍光体を製作する工程と、
前記半導体微粒子蛍光体を液中に分散させた分散液を作製する工程と、
前記分散液中において前記半導体微粒子蛍光体を凝集および沈殿させて自己組織化させる工程とを備えた、波長変換部材の製造方法。
【請求項53】
前記分散液を作製する工程において、前記半導体微粒子蛍光体を分散させる液として揮発性溶剤を用い、
前記半導体微粒子蛍光体を自己組織化させた後に前記揮発性溶剤を揮発させることにより、前記半導体微粒子蛍光体の凝集体にて構成された前記波長変換層を製作する工程をさらに備えた、請求項52に記載の波長変換部材の製造方法。
【請求項1】
光が入射する入射面および光が出射する出射面を含む光透過性部材と、
前記光透過性部材の内部に分散配置され、励起光を吸収して波長変換して発光する半導体微粒子蛍光体とを備えた波長変換部材であって、
前記入射面と前記出射面とを結ぶ方向である光の進行方向に平行な方向における前記半導体微粒子蛍光体の分散濃度が、前記光の進行方向と直交する方向における前記半導体微粒子蛍光体の分散濃度に比べて低い、波長変換部材。
【請求項2】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において規則的に配列されている、請求項1に記載の波長変換部材。
【請求項3】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において六方格子状に充填されている、請求項2に記載の波長変換部材。
【請求項4】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において正方格子状に充填されている、請求項2に記載の波長変換部材。
【請求項5】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光透過性部材の前記入射面側または前記出射面側のいずれかにのみ局在している、請求項1ないし4のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項6】
前記半導体微粒子蛍光体として、発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体を含んでいる、請求項1から5のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項7】
前記発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体が、種類毎に分離されて前記光の進行方向に沿って層状に配置されている、請求項6に記載の波長変換部材。
【請求項8】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の発光波長が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて短波長になるように配列されている、請求項7に記載の波長変換部材。
【請求項9】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の粒子径が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて小さくなるように配列されている、請求項7に記載の波長変換部材。
【請求項10】
前記半導体微粒子蛍光体が、励起光を吸収して波長変換することで可視光を発する、請求項1から9のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項11】
前記光の進行方向に沿っての1μmあたりの吸光度が、0.02以上である、請求項1から10のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項12】
前記光の進行方向に沿っての厚みが、0.5nm以上50μm以下であり、
入射した励起光の90%以上を吸収して波長変換する、請求項1から11のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項13】
前記半導体微粒子蛍光体が、半導体材料からなるコア部と、当該コア部を覆い、当該コア部とは異なる材料からなるシェル部とを有している、請求項1から12のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項14】
前記コア部が、III−V族化合物半導体材料からなる、請求項13に記載の波長変換部材。
【請求項15】
前記コア部が、InP、InN、InPの混晶およびInNの混晶のうちから選択されるいずれかの材料からなる、請求項13に記載の波長変換部材。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材と、
前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを備えた、発光装置。
【請求項17】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項16に記載の発光装置。
【請求項18】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項16または17に記載の発光装置。
【請求項19】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項16または17に記載の発光装置。
【請求項20】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記画像表示部は、請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材を含み、
前記照射部は、前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子を含んでいる、画像表示装置。
【請求項21】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記照射部は、請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材と、当該波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを含んでいる、画像表示装置。
【請求項22】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項20または21に記載の画像表示装置。
【請求項23】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項20から22のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項24】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項20から22のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項25】
請求項1から15のいずれかに記載の波長変換部材を製造するための方法であって、
前記半導体微粒子蛍光体を製作する工程と、
前記半導体微粒子蛍光体を液中に分散させた分散液を作製する工程と、
前記分散液中において前記半導体微粒子蛍光体を凝集および沈殿させて自己組織化させる工程とを備えた、波長変換部材の製造方法。
【請求項26】
前記分散液を作製する工程において、前記半導体微粒子蛍光体を分散させる液として揮発性溶剤を用い、
前記半導体微粒子蛍光体を自己組織化させた後に、前記揮発性溶剤を揮発させ、その後自己組織化した前記半導体微粒子蛍光体を光透過性樹脂にて封止する工程をさらに備えた、請求項25に記載の波長変換部材の製造方法。
【請求項27】
光が入射する入射面および光が出射する出射面を含む波長変換層と、
前記波長変換層に位置し、励起光を吸収して波長変換して発光する半導体微粒子蛍光体とを備えた波長変換部材であって、
前記波長変換層が、前記半導体微粒子蛍光体の凝集体にて構成され、
前記入射面と前記出射面とを結ぶ方向である光の進行方向に平行な方向における前記半導体微粒子蛍光体の粒子数が、前記光の進行方向と直交する方向における前記半導体微粒子蛍光体の粒子数に比べて少ない、波長変換部材。
【請求項28】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と平行な方向に複数個積み重なっている、請求項27に記載の波長変換部材。
【請求項29】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において規則的に配列されている、請求項28に記載の波長変換部材。
【請求項30】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において六方格子状に充填されている、請求項29に記載の波長変換部材。
【請求項31】
前記半導体微粒子蛍光体が、前記光の進行方向と直交する面内において正方格子状に充填されている、請求項29に記載の波長変換部材。
【請求項32】
前記半導体微粒子蛍光体として、発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体を含んでいる、請求項27から31のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項33】
前記発光波長の異なる複数種類の半導体微粒子蛍光体が、種類毎に分離されて前記光の進行方向に沿って層状に配置されている、請求項32に記載の波長変換部材。
【請求項34】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の発光波長が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて短波長になるように配列されている、請求項33に記載の波長変換部材。
【請求項35】
前記種類毎に分離されて層状に配置されてなる複数種類の半導体微粒子蛍光体の各々の層が、当該層に含まれる半導体微粒子蛍光体の粒子径が前記入射面側から前記出射面側に向かうにつれて小さくなるように配列されている、請求項33に記載の波長変換部材。
【請求項36】
前記半導体微粒子蛍光体が、励起光を吸収して波長変換することで可視光を発する、請求項27から35のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項37】
前記光の進行方向に沿っての1μmあたりの吸光度が、0.02以上である、請求項27から36のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項38】
前記光の進行方向に沿っての厚みが、0.5nm以上50μm以下であり、
入射した励起光の90%以上を吸収して波長変換する、請求項27から37のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項39】
前記半導体微粒子蛍光体が、半導体材料からなるコア部と、当該コア部を覆い、当該コア部とは異なる材料からなるシェル部とを有している、請求項27から38のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項40】
前記コア部が、III−V族化合物半導体材料からなる、請求項39に記載の波長変換部材。
【請求項41】
前記コア部が、InP、InN、InPの混晶およびInNの混晶のうちから選択されるいずれかの材料からなる、請求項39に記載の波長変換部材。
【請求項42】
前記入射面および前記出射面を覆うように前記半導体微粒子蛍光体の凝集体にて構成された前記波長変換層が一対の光透過性部材によって挟み込まれている、請求項27から41のいずれかに記載の波長変換部材。
【請求項43】
請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材と、
前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを備えた、発光装置。
【請求項44】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項43に記載の発光装置。
【請求項45】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項43または44に記載の発光装置。
【請求項46】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項43または44に記載の発光装置。
【請求項47】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記画像表示部は、請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材を含み、
前記照射部は、前記波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子を含んでいる、画像表示装置。
【請求項48】
画像を表示可能な画像表示部と、
前記画像表示部に後方から光を照射する照射部とを備え、
前記照射部は、請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材と、当該波長変換部材の前記入射面に励起光を照射する発光素子とを含んでいる、画像表示装置。
【請求項49】
前記発光素子が、半導体発光ダイオード素子または半導体レーザダイオード素子あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子である、請求項47または48に記載の画像表示装置。
【請求項50】
前記発光素子の発光スペクトルが、350nm以上420nm以下のピーク波長を有している、請求項47から49のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項51】
前記発光素子の発光スペクトルが、420nm以上480nm以下のピーク波長を有している、請求項47から49のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項52】
請求項27から42のいずれかに記載の波長変換部材を製造するための方法であって、
前記半導体微粒子蛍光体を製作する工程と、
前記半導体微粒子蛍光体を液中に分散させた分散液を作製する工程と、
前記分散液中において前記半導体微粒子蛍光体を凝集および沈殿させて自己組織化させる工程とを備えた、波長変換部材の製造方法。
【請求項53】
前記分散液を作製する工程において、前記半導体微粒子蛍光体を分散させる液として揮発性溶剤を用い、
前記半導体微粒子蛍光体を自己組織化させた後に前記揮発性溶剤を揮発させることにより、前記半導体微粒子蛍光体の凝集体にて構成された前記波長変換層を製作する工程をさらに備えた、請求項52に記載の波長変換部材の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【公開番号】特開2011−202148(P2011−202148A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30333(P2011−30333)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]