説明

注射器

【課題】先端に装着部材Bを介して注射針Cを固定した主筒Aと、主筒内に流体の充填空間を画成してその摺動にて流体を注射針の先端から排出するプランジャDとを備えた注射器であって、使用後に注射針の先端を被覆して安全な廃棄が可能であり、しかも使用時にはコンパクトな状態での使用が可能であり、その取り扱いも便利な注射器を提案する。
【解決手段】使用後の注射針Cの先端を被覆しての安全廃棄が可能な安全廃棄手段を備えた固定部材E設けている。該部材は、下部固定筒30と、下部固定筒上方離間位置に、注射針Cを頂部より貫通させた状態で支持した上部固定筒50とを、易切断部71を備えた離間用腕70を介して連結し、下部固定筒と上部固定筒間に伸長が可能な連結杆80を掛け渡し、安全廃棄手段として、廃棄時に易切断部71を切断した後、連結杆を伸長させて上部固定筒を上昇させ、上部固定筒の頂部裏面に注射針の先端を係止可能に構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は注射器に関し、詳しくは、安全な廃棄が行える注射器に関する。
【背景技術】
【0002】
使用済みの注射器はその取り扱いの際の安全性を確保する観点から注射器の針にカバーを取り付けることが行なわれている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
特許文献1に記載されている注射器は、注射針の少なくとも先端域を隠すカバーを備えている。このカバーは、注射器のシリンジに固着されるか若しくは着脱自在に嵌合保持されるベースと、このベースにヒンジを介して揺動可能に連結しその引き起しによって針の少なくとも先端域を格納する凹部空間を有するカバー本体を備え、該カバー本体に、凹部空間の互いに相違する縁に沿ってそれぞれ折り返し可能に保持され、針の格納状態で折り返し溝を機転とする折り返しにて各先端部を相互に突き合わせて凹部空間の、前記針の少なくとも先端域を収納する部位を閉塞させる一対の蓋体を備え、蓋体の一方の先端部に凸部を設け、蓋体のもう一方の先端部に凸部に嵌合して両蓋体を相互につなぐ開口を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−275309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記した従来技術と同様に、使用後に注射針の先端を被覆して安全な廃棄が可能であり、しかも使用時にはコンパクトな状態での使用が可能であり、その取り扱いも便利な注射器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、先端に装着部材Bを介して注射針Cを固定した主筒Aと、主筒A内に流体の充填空間を画成してその摺動にて流体を注射針の先端から排出するプランジャDとを備えた注射器であって、使用後の注射針Cの先端を被覆しての安全廃棄が可能な安全廃棄手段を備えた固定部材E設けてなり、固定部材Eは、主筒A先端部に嵌着固定した下部固定筒30と、下部固定筒30上方離間位置に、注射針Cを頂部より貫通させた状態で支持した下端開口の有頂筒状をなす上部固定筒50とを、易切断部71を備えた離間用腕70を介して連結し、下部固定筒30と上部固定筒50間に、伸長が可能な連結杆80を掛け渡してなり、安全廃棄手段として、廃棄時に易切断部71を切断した後、連結杆80を伸長させて上部固定筒50を上昇させ、上部固定筒50の頂部裏面に注射針Cの先端を係止可能に構成した
【0007】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、固定部材Eは、中心線で縦断した第一半部E1と、第二半部E2とをヒンジ90を介して連設し、注射針Cを装着した主筒Aに第一半部E1を嵌合した後、第二半部E2を回動して第一半部E1を回動嵌着し、両者を係合手段により嵌着固定することでの装着が可能に構成した。
【0008】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、連結杆80が、下端を下部固定筒30に連結し、上端を上部固定筒50に連結した蛇行帯状をなす。
【0009】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、装着部材Bと下部固定筒30との間に相互の回転を防止する回り止めを設けた。
【0010】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかの手段に於いて、装着部材Bと下部固定筒30との間に、固定部材Eの抜け出しを防止する抜け出し防止手段を設けた。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、安全廃棄手段を備えた固定部材E設けており、使用後の注射針Cの先端を被覆しての安全廃棄が可能である。また、固定部材Eは、主筒A先端部に嵌着固定した下部固定筒30と、下部固定筒30上方離間位置に、注射針Cを頂部より貫通させた状態で支持した下端開口の有頂筒状をなす上部固定筒50とを、易切断部71を備えた離間用腕70を介して連結し、下部固定筒30と上部固定筒50間に、伸長が可能な連結杆80を掛け渡しており、安全廃棄手段として、廃棄時に易切断部71を切断した後、連結杆80を伸長させて上部固定筒50を上昇させ、上部固定筒50の頂部裏面に注射針Cの先端を係止可能に構成しているため、使用時には下部固定筒30と上部固定筒50の間はできるだけ間隔が少なくコンパクトな状態で装着しておくことができ、廃棄時には簡単な操作で注射針Cの先端の被覆が可能となる。
【0012】
固定部材Eは、中心線で縦断した第一半部E1と、第二半部E2とをヒンジ1を介して連設し、注射針Cを装着した主筒Aに第一半部E1を嵌合した後、第二半部E2を回動して第一半部E1を回動嵌着し、両者を係合手段により嵌着固定することでの装着が可能に構成した場合には、固定部材Eの装着固定がきわめて簡単に行なえるとともに、その成形も合成樹脂等により一体に形成できる利点がある。
【0013】
連結杆80が、下端を下部固定筒30に連結し、上端を上部固定筒50に連結した蛇行帯状をなす場合には、連結杆80を注射器使用時には折り畳んだ状態で、効率良く各固定筒間にきわめてコンパクトに収納させておくことができ、使用後には効率のよい伸長が可能であり、突出幅の大きい注射針Cに対しても使用時のコンパクトな固定部材Eで充分対応が可能となる。
【0014】
装着部材Bと下部固定筒30との間に相互の回転を防止する回り止めを設けた場合には、使用後に易切断部71を切断する際に下部固定筒30を安定的に支持させておくことができ、下部固定筒30に対して上部固定筒50回動させることでの易切断部71の容易な切断が可能となる。
【0015】
装着部材Bと下部固定筒30との間に、固定部材Eの抜け出しを防止する抜け出し防止手段を設けた場合には、注射器使用時の固定部材Eの抜け出しを防止することは勿論、使用後に注射針Cの先端を被覆させるために、易切断部71を切断して上部固定筒50を上昇させる際にも下部固定筒30が装着部材Bから外れることを確実に防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】固定部材を組み付ける際の注射器の縦断面図である。(第1実施例)
【図2】固定部材の形成時の平面図である。(第1実施例)
【図3】固定部材の形成時の底面図である。(第1実施例)
【図4】注射器の要部正面図である。(第1実施例)
【図5】注射器の作用を説明する説明図である。(第1実施例)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明の注射器1の第一実施例を示す。注射器1は、主筒Aと、装着部材Bと、注射針Cと、プランジャDと、固定部材Eとを備えている。尚、本例では、説明の便宜上、図1の上方を上部、下方を下部、手前を前部、後方を後部、左方を左部、右方を右部として説明する。
【0019】
主筒Aは先端中央部に注出筒10を起立し、注出筒10の周囲に螺筒11を起立している。
【0020】
装着部材Bは注射針Cを嵌着するもので、主筒Aに装着部材Bを介して注射針Cを装着する。本例に於ける装着部材Bは、注出筒10外周に内面を気密・液密に嵌合させた大径周壁20の上端より注出筒10上面に嵌合するフランジ21を介して小径周壁22を起立している。また、小径周壁22の下部に突設し、中央に嵌合孔23を穿設したフランジ状の係止壁24を突設し、嵌合孔23内に注射針Cの下端部を嵌着してその上端を小径周壁22の上方まで起立している。更に、小径周壁22の外周下部には環状突条を突設して、フランジ21との間に嵌合凹部25を形成している。この嵌合凹部25は固定部材Eの装着部材Bからの抜け出し防止を図る抜け出し防止手段を構成する。また、大径周壁20の外周下部には螺筒11の螺条12と螺合する螺条27を突設している。また、嵌合凹部25と螺条27との間の大径周壁20外周には、周方向多数縦設した係止突条26で構成されるローレットを設けており、このローレットは回り止めを構成する。
【0021】
プランジャDは、主筒A内に流体の充填空間を画成してその摺動にて流体を注射針の先端から排出する。
【0022】
固定部材Eは、使用後の注射針Cの先端を被覆しての安全廃棄が可能な安全廃棄手段を備えている。
【0023】
固定部材Eは、主筒A先端部に嵌着固定した下部固定筒30と、下部固定筒30上方離間位置に、注射針Cを頂部より貫通させた状態で支持した下端開口の有頂筒状をなす上部固定筒50とを、易切断部71を備えた離間用腕70を介して連結するとともに、伸長が可能な連結杆80を掛け渡している。
【0024】
本例に於ける下部固定筒30は、螺筒11外周に嵌合する周壁31上面よりフランジ状の下部頂板32を延設し、下部頂板32の内周縁より小径の連結筒33を介して、下部頂板32と同形状の環状の上部頂板34を延設している。下部頂板32と上部頂板34との間の、各頂板の中央を横断する位置には一対の下部縦壁35を縦設している。また、連結筒33内面より装着部材Bの嵌合凹部25に嵌合する嵌合突条36を突設している。この嵌合突条36は嵌合凹部25とで、上記した如き固定部材Eの抜け出し防止手段を構成する。嵌合突条36の下方には、装着部材Bのローレットを構成する係止突条26間に係合して装着部材Bと固定部材Eとの回転防止を図る回り止めを構成する係合突条37を、対向位置に一対突設している。
【0025】
上部固定筒50は、周壁部51の上端縁より頂壁部52を延設した下端開口の有頂筒状をなし、頂壁部52に注射針Cを貫通する透孔53を穿設し、また、周壁部51の外周下端部より下部固定筒30の上部頂板34と同形状の下部フランジ54及び上部フランジ55を、上下間隔をあけて突設しており、下部フランジ54と上部フランジ55間に、固定部材Eの下部縦壁35と平行する一対の上部縦壁56を縦設している。また、下部フランジ54の左右外縁の各上部縦壁56下方位置から下方へ棒状の離間用腕70を垂設し、一方の離間用腕70下面を細棒状の易切断部71を介して下部固定筒30の上部頂板34上面縁部と一体に連結している。
【0026】
連結杆80は、注射針Cの前後に於いて、下部固定筒30と上部固定筒50とを連結するもので、後部の連結杆80aは、下部固定筒30の上部頂板34上面後部の左右方向中央位置に下端部を、上部固定筒50の下部フランジ54下面後部の左右方向中央位置に上端部をそれぞれ一体に連結した蛇行する棒状をなしている。また、前部の連結杆80bは、下部固定筒30の上部頂板34上面前部の左右方向中央位置に下端部を、上部固定筒50の下部フランジ54下面前部の左右方向中央位置に上端部をそれぞれ一体に連結した蛇行する棒状をなしている。
【0027】
尚、本例では、図1に示す如く、固定部材Eを、中心線で前後に縦断した第一半部E1と、第二半部E2とをヒンジ90を介して連設している。
【0028】
第一半部E1は、下部固定筒第一半部30aと、上部固定筒第一半部50aと、一対の離間用腕第一半部70aと、後部の連結杆80aを備えている。
【0029】
下部固定筒第一半部30aは、上記した如き下部固定筒30を中心線上でそれぞれ半分にした半分形状をなす、周壁第一半部31a、下部頂板第一半部32a、連結筒第一半部33a、上部頂板第一半部34a、一対の下部縦壁第一半部35a、嵌合突条第一半部36aを備え、また、係合突条37は、図1の状態の連結筒第一半部33aの内面中央部に突設されている。尚、図1では隠れている。また、左方の下部縦壁第一半部35aには係合手段を構成する下部係合孔38を穿設している。
【0030】
同様に、上部固定筒第一半部50aは、周壁部第一半部51a、頂壁部第一半部52a、透孔第一半部53a、下部フランジ第一半部54a、上部フランジ第一半部55a、一対の上部縦壁第一半部56a、一対の離間用腕第一半部70aを垂設し、離間用腕第一半部70a下面を易切断部71で上部頂板第一半部34a上面と連結している。また、左方の上部縦壁第一半部56aには係合手段を構成する上部係合孔57を穿設している。
【0031】
同様に第二半部E2は、下部固定筒第二半部30bと、上部固定筒第二半部50bと、一対の離間用腕第二半部70bと、前部の連結杆80bを備えている。
【0032】
下部固定筒第二半部30bは、上記した如き下部固定筒30を中心線上でそれぞれ半分にした半分形状をなす、周壁第二半部31b、下部頂板第二半部32b、連結筒第二半部33b、上部頂板第二半部34b、一対の下部縦壁第二半部35b、嵌合突条第二半部36bを備え、また、係合突条37は、図1の状態の連結筒第2半部33bの内面中央部に突設されており、組み付け後は連結筒第1半部33aの係止突条37と対向位置に一対突設されることとなる。また、右方(組み付け後は左方)の下部縦壁第二半部35bには係合手段を構成し、下部係合孔38と係合する下部フック39を突設している。
【0033】
同様に、上部固定筒第二半部50bは、周壁部第二半部51b、頂壁部第二半部52b、透孔第二半部53b、下部フランジ第二半部54b、上部フランジ第二半部55b、一対の上部縦壁第二半部56b、一対の離間用腕第二半部70bを備え、右方(組み付け後は左方)の離間用腕第二半部70b下面を易切断部71で上部頂板第二半部34b上面と連結している。また、右方(組み付け後は左方)の上部縦壁第二半部56bには係合手段を構成し、上部係合孔57と係合する上部フック58を突設している。
【0034】
上記の如く構成された第一半部E1と第二半部E2とは、各下部縦壁35間及び各上部縦壁56間を下部ヒンジ90a及び上部ヒンジ90bでそれぞれ連結している。
【0035】
固定部材Eの組み付け方法としては主筒Aに最初から取り付けてもいいし、後から取り付けても良い。前者の場合、注射針Cを嵌着した装着部材Bに固定部材Eを組み付けた後、それを主筒Aに螺着固定することができ、また後者の場合には、注射針Cを嵌着した装着部材Bを主筒Aに螺着した後、装着部材B及び主筒Aに固定部材Eを組み付ける。具体的な固定部材Eの組み付け方法は、第一半部E1を所定位置に嵌合した後、第二半部E2を回動して第一半部E1に当接させ、両者を係合手段により嵌着固定する。
【0036】
上記の如く構成した注射器1は、安全廃棄手段として、図5に示す如く、廃棄時に易切断部71を切断した後、連結杆80を伸長させて上部固定筒50を上昇させ、上部固定筒50の頂部裏面に注射針Cの先端を係止可能に構成している。
【符号の説明】
【0037】
1:注射器
A:主筒
10…注出筒、11…螺筒、12…螺条
B:装着部材
20…大径周壁、21…フランジ、22…小径周壁、23…嵌合孔、24…係止壁
25…嵌合凹部、26…係止突条、27…螺条
C:注射針
D:プランジャ
E:固定部材
30:下部固定筒、
31…周壁、32…下部頂板、33…連結筒、34…上部頂板、
35…下部縦壁、36…嵌合突条、37…係合突条
50:上部固定筒
51…周壁部、52…頂壁部、53…透孔、54…下部フランジ、55…上部フランジ、56…上部縦壁、70…離間用腕、71…易切断部、80…連結稈
E1:第一半部
30a…下部固定筒第一半部
31a…周壁第一半部、32a…下部頂板第一半部、33a…連結筒第一半部、
34a…上部頂板第一半部、35a…下部縦壁第一半部、36a…嵌合突条第一半部、
38…下部係合孔
50a:上部固定筒第一半部
51a…周壁部第一半部、52a…頂壁部第一半部、53a…透孔第一半部、
54a…下部フランジ第一半部、55a…上部フランジ第一半部、
56a…上部縦壁第一半部、57…上部係合孔、70a:離間用腕第一半部、
80a…後部の連結稈
E2:第二半部
30b…下部固定筒第二半部
31b…周壁第二半部、32b…下部頂板第二半部、33b…連結筒第二半部、
34b…上部頂板第二半部、35b…下部縦壁第二半部、36b…嵌合突条第二半部、
39…下部フック
50b:上部固定筒第二半部
51b…周壁部第二半部、52b…頂壁部第二半部、53b…透孔第二半部、
54b…下部フランジ第二半部、55b…上部フランジ第二半部、
56b…上部縦壁第二半部、58…上部フック、
70b:離間用腕第二半部、80b…前部の連結稈
90:ヒンジ
90a…下部ヒンジ、90b…上部ヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に装着部材(B)を介して注射針(C)を固定した主筒(A)と、主筒(A)内に流体の充填空間を画成してその摺動にて流体を注射針の先端から排出するプランジャ(D)とを備えた注射器であって、使用後の注射針(C)の先端を被覆しての安全廃棄が可能な安全廃棄手段を備えた固定部材(E)設けてなり、固定部材(E)は、主筒(A)先端部に嵌着固定した下部固定筒(30)と、下部固定筒(30)上方離間位置に、注射針(C)を頂部より貫通させた状態で支持した下端開口の有頂筒状をなす上部固定筒(50)とを、易切断部(71)を備えた離間用腕(70)を介して連結し、下部固定筒(30)と上部固定筒(50)間に、伸長が可能な連結杆(80)を掛け渡してなり、安全廃棄手段として、廃棄時に易切断部(71)を切断した後、連結杆(80)を伸長させて上部固定筒(50)を上昇させ、上部固定筒(50)の頂部裏面に注射針(C)の先端を係止可能に構成したことを特徴とする注射器。
【請求項2】
固定部材(E)は、中心線で縦断した第一半部(E1)と、第二半部(E2)とをヒンジ90を介して連設し、注射針(C)を装着した主筒(A)に第一半部(E1)を嵌合した後、第二半部(E2)を回動して第一半部(E1)を回動嵌着し、両者を係合手段により嵌着固定することでの装着が可能に構成した請求項1に記載の注射器。
【請求項3】
連結杆(80)が、下端を下部固定筒(30)に連結し、上端を上部固定筒(50)に連結した蛇行帯状をなす請求項1又は請求項2に記載の注射器。
【請求項4】
装着部材(B)と下部固定筒(30)との間に相互の回転を防止する回り止めを設けた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の注射器。
【請求項5】
装着部材(B)と下部固定筒(30)との間に、固定部材(E)の抜け出しを防止する抜け出し防止手段を設けた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の注射器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−111397(P2013−111397A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262671(P2011−262671)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】