説明

注文処理プログラム及び注文処理方法

【課題】画像データに基づく複数の注文を効率的に処理し、作業ミスを効果的に抑制する注文処理プログラム及び注文処理方法の提供。
【解決手段】コンピュータを、複数の注文袋1の物理的な配列順と各メディア2とを対応付ける対応付けテーブルを作成する対応付け手段、所定の注文袋に対応する注文の書き込みが完了した際に、物理的な配列順が所定の注文袋の次の第1の注文袋に対応するメディア2の画像データの処理が未完了であって、かつ、物理的な配列順が第1の注文袋よりも後の第2の注文袋に対応するメディア2の画像データの処理が完了している場合に、第2の注文袋に対応するメディア2の画像データを処理した特定のデータを記録媒体3に書き込ませ、第1の注文袋1に対応するメディア2の画像データを処理した特定のデータの書き込み順を一群の注文の最後に設定する指示手段、として機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに関する複数の注文の処理を行う注文処理プログラム及び注文処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、写真画像に関する様々なサービスが提供されている。例えば、写真を撮影したデジタルカメラ用メディアを写真店などの注文受付店に持ち込むと、店員は店舗内に設けられた受付端末などを用いて、デジタルカメラやメディアから画像データを読み取り、読み取った画像データをCD−R、DVD−Rなどの記録媒体に書き込んだり、読み取った画像データから写真プリントを作成するなどの処理を行う。
【0003】
また、メディアから読み取った画像データを単に記録媒体に記録するのではなく、これらの画像データからDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの家電機器でスライドショーとして再生するためのデータ(以下、家電機器用データと呼ぶ。)を作成してCD−RやDVD−Rなどの記録媒体に書き込む処理を行う(このような注文の処理に関しては、例えば、下記特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−164478号公報(第7−14頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メディアから読み取った画像データに基づいて作成した家電機器用データを記録媒体に記録してユーザに提供する場合、メディアから画像データを読み取る読み取り装置と、読み取った画像データから家電機器用データを作成するデータ処理装置と、画像データや家電機器用データを記録媒体に書き込む記録装置とが必要であり、これらの装置を各注文受付店に設置するとコストがかかってしまうことから、通常、注文処理店にこれらの装置を設けておき、注文受付店では受け付けのみを行ってメディアを注文処理店に搬送し、注文処理店で多数の注文受付店から搬送されたメディアを一括して処理する形態が用いられる。
【0006】
その際、注文受付店ではユーザから受け取ったメディアをDP袋などと呼ばれる注文袋に入れて注文処理店に搬送し、注文処理店では、メディアが収納された注文袋を仕分け棚に収容し、順次、注文袋からメディアを取り出し、上記読み取り装置やデータ処理装置、記録装置を用いて処理を進めると共に、メディアを戻した注文袋を記録媒体が出来上がるまで注文順にまとめて保管し、記録媒体が出来上がったら該記録媒体を順次注文袋に収納して注文受付店に返送する手順で処理を行う。
【0007】
ここで、注文処理店に読み取り装置やデータ処理装置、記録装置を各々の1台ずつ設置した場合は注文の順番通りに記録媒体を作成することができるが、実際には各々の装置での処理時間が異なり、例えばデータ処理装置での処理に時間がかかって処理が滞ると記録装置での処理に待ち時間が生じ、注文全体を効率的に処理することができなくなることから、通常は、処理に時間を要する装置(例えば、データ処理装置)を複数台設け、複数の注文を複数台の装置で並行して処理を行っている。
【0008】
この場合に、メディアに記録された画像データの数量や容量が異なると、各々の注文に対する各々のデータ処理装置での処理時間が変動し、注文の処理を開始した順番とデータ処理装置での処理が終了する順番とが一致しなくなってしまう。そのため、記録媒体の作成順と注文袋の配列順とが対応しなくなり、出来上がった記録媒体を注文袋に収納する際に記録媒体に対応する注文袋を探し出さなければならず、注文袋に間違った記録媒体を収納してしまうなどの作業ミスが発生するという問題がある。
【0009】
一方、データ処理装置での処理が終了する順番にかかわらず、注文袋の配列順に記録装置を用いて書き込みを行う方法も考えられるが、例えば、注文袋の配列順が後ろの所定の注文に対してデータ処理装置での処理が終了した場合、その注文よりも注文袋の配列順が先の全ての注文に対してデータ処理装置での処理が終了し記録装置を用いた書き込みが終了するまで上記所定の注文に対する書き込みを行うことができず、複数の注文全体の処理が遅延する場合が生じる。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、画像データに基づく複数の注文を効率的に処理すると共に、作業ミスを効果的に抑制することができる注文処理プログラム及び注文処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の注文処理プログラムは、コンピュータを、複数の収納容器の物理的な配列順と各々の前記収納容器に収納される第1の記録媒体とを対応付ける対応付け手段、所定の前記注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が前記所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了しておらず、かつ、物理的な配列順が前記第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了している場合に、前記第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータを前記第2の記録媒体に書き込ませる指示を行う指示手段、として機能させるものである。
【0012】
本発明においては、前記指示手段では、前記第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの書き込み順を、前記複数の注文容器で規定される一群の注文の最後に設定する構成とすることができる。
【0013】
また、本発明においては、前記特定のデータは、前記画像データをスライドショーとして再生させるための特定形式のデータとすることができる。
【0014】
また、本発明は、複数の収納容器の各々に収納された第1の記録媒体から画像データを読み取る読み取り装置と、読み取った画像データを処理して特定のデータを作成する複数のデータ処理装置と、少なくとも前記特定のデータを第2の記録媒体に書き込む記録装置とを少なくとも備えるシステムにおける注文処理方法であって、前記読み取り装置を用いて、複数の収納容器の物理的な配列順に従って、各々の収納容器に収納された前記第1の記録媒体から前記画像データを読み取る読み取りステップと、前記複数の収納容器の物理的な配列順と各々の収納容器に収納される前記第1の記録媒体とを対応付ける対応付けステップと、複数の前記データ処理装置を用いて、読み取った前記画像データを処理して前記特定のデータを作成するデータ処理ステップと、前記記録装置を用いて、少なくとも前記特定のデータを前記第2の記録媒体に記録する記録ステップと、を少なくとも有し、前記記録ステップでは、所定の前記注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの前記第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が前記所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了しておらず、かつ、物理的な配列順が前記第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了している場合に、前記第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータを前記第2の記録媒体に書き込むものである。
【0015】
また、本発明は、複数の収納容器の各々に収納された第1の記録媒体から画像データを読み取る読み取り装置と、読み取った画像データを処理して特定のデータを作成する複数の手段を備えるデータ処理装置と、少なくとも前記特定のデータを第2の記録媒体に書き込む記録装置とを少なくとも備えるシステムにおける注文処理方法であって、前記読み取り装置を用いて、複数の収納容器の物理的な配列順に従って、各々の収納容器に収納された前記第1の記録媒体から前記画像データを読み取る読み取りステップと、前記複数の収納容器の物理的な配列順と各々の収納容器に収納される前記第1の記録媒体とを対応付ける対応付けステップと、前記データ処理装置の前記複数の手段を用いて、読み取った前記画像データを処理して前記特定のデータを作成するデータ処理ステップと、前記記録装置を用いて、少なくとも前記特定のデータを前記第2の記録媒体に記録する記録ステップと、を少なくとも有し、前記記録ステップでは、所定の前記注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの前記第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が前記所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了しておらず、かつ、物理的な配列順が前記第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了している場合に、前記第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータを前記第2の記録媒体に書き込むものである。
【0016】
本発明においては、更に、前記第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体の画像データを処理した特定のデータの書き込み順を、前記複数の注文容器で規定される一群の注文の最後に設定するステップを有する構成とすることができる。
【0017】
このように、本発明によれば、所定の注文容器に対応する第1の記録媒体の画像データを処理した特定のデータの第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する第1の記録媒体の画像データの処理が未完了であって、かつ、物理的な配列順が第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する第1の記録媒体の画像データの処理が完了している場合に、その第2の注文容器に対応する第1の記録媒体の画像データを処理した特定のデータを第2の記録媒体に書き込ませる指示を行い、また、その第1の注文容器に対応する第1の記録媒体の画像データを処理した特定のデータの書き込み順を複数の注文容器で規定される一群の注文の最後に設定する処理を繰り返し行うため、収納容器の物理的な配列順と第2の記録媒体の作成順とを少なくとも一部で一致させることができ、これにより、画像データを利用した複数の注文を効率的に処理することができると共に、収納容器に間違った第2の記録媒体を収納してしまうなどの作業ミスを効果的に抑制することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の注文処理プログラム及び注文処理方法によれば、画像データに基づく複数の注文を効率的に処理すると共に、作業ミスを効果的に抑制することができる。
【0019】
その理由は、読み取り装置を用いて複数の注文袋の各々に収納されたメディアから画像データを読み取り、データ処理装置を用いて画像データを処理して特定のデータを作成し、記録装置を用いて少なくとも特定のデータを記録媒体に書き込む注文において、複数の注文袋の物理的な配列順と各々の注文袋に収納されたメディアとを対応付け、所定の注文袋に対応するメディアの画像データを処理した特定のデータの記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が所定の注文袋の次の第1の注文袋に対応するメディアの画像データの処理が未完了であって、かつ、物理的な配列順が第1の注文袋よりも後の第2の注文袋に対応するメディアの画像データの処理が完了している場合に、その第2の注文袋に対応するメディアの画像データを処理した特定のデータを記録媒体に書き込ませ、また、第1の注文袋に対応するメディアの画像データを処理した特定のデータの書き込み順を、複数の注文袋で規定される一群の注文の最後に設定するため、注文袋の物理的な配列順と記録媒体の作成順とを少なくとも一部で一致させることができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の注文処理プログラムは、その好ましい一実施の形態において、コンピュータを、複数の注文袋の物理的な配列順と各々の注文袋に収納されたメディアとを対応付ける対応付け手段、所定の注文袋に対応するメディアの画像データを処理した特定のデータの記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が所定の注文袋の次の第1の注文袋に対応するメディアの画像データの処理が未完了であって、かつ、物理的な配列順が第1の注文袋よりも後の第2の注文袋に対応するメディアの画像データの処理が完了している場合に、その第2の注文袋に対応するメディアの画像データを処理した特定のデータを記録媒体に書き込ませ、また、第1の注文袋に対応するメディアの画像データを処理した特定のデータの書き込み順を、複数の注文袋で規定される一群の注文の最後に設定する指示を行う指示手段、として機能させるものであり、注文袋の物理的な配列順と記録媒体の作成順とを少なくとも一部で一致させることができ、これにより、画像データに基づく複数の注文を効率的に処理することができ、また、注文袋に間違った記録媒体を収納してしまうなどの作業ミスを効果的に抑制することができる。
【実施例】
【0021】
上記実施形態について詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る注文処理プログラム及び注文処理方法について、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本実施例に係る注文処理システムの構成を模式的に示す図であり、図2は、制御装置の構成を示すブロック図であり、図3は、本実施例に係る注文処理方法の手順を示すフローチャート図である。また、図4は、制御装置で作成する対応付けテーブルの構成例を示す図であり、図5及び図6は、注文処理の順番を説明するための図である。また、図7は、読み取り装置におけるデータの記録構造を示す図である。
【0022】
図1に示すように、本実施例の注文処理システム10は、ユーザから、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどのデジタルカメラ用のスティック型の記録媒体(以下、メディア2と呼ぶ。)を受け取って注文を受け付ける注文受付店20と、注文受付店20からメディア2を受け取り、メディア2に記録された画像データに基づいて注文処理を実行し、画像データや該画像データに基づいて作成した家電機器用データなどをCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、HD−DVD、Blu−rayディスク等の記録媒体3に書き込む注文処理店30とからなり、注文受付店20では、メディア2を注文番号のバーコードなどが印刷された収納容器(いわゆるDP袋などの注文袋1)に収納して注文処理店30に搬送し、注文処理店30では、メディア2が収納された注文袋1に作成した記録媒体3を収納して注文受付店20に返送する。
【0023】
また、上記注文処理店30には、注文受付店20から受け取った複数の注文袋1を順番に収納する仕分け棚31と、メディア2を装填するメディア装填部32aと注文袋1に印刷されたバーコードを読み取るバーコードリーダ(図示せず)などを備え、メディア2に記録された画像データ(静止画像データ、動画データ、画像情報を含むデータを総称して画像データと呼ぶ。)を読み取り、ハードディスクなどの所定の記憶手段に記憶する読み取り装置32と、読み取った画像データに基づいてDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダなどの家電機器でスライドショーを再生するための家電機器用データを作成するなどの処理を行う1又は複数のデータ処理装置33と、記録媒体3を装填する記録媒体装填部34aを備え、読み取り装置32で読み取った画像データやデータ処理装置33で作成した家電機器用データなどを記録媒体3に書き込む記録装置34と、読み取り装置32やデータ処理装置33、記録装置34を制御する制御装置35と、必要に応じて、読み取った画像データに基づいて写真プリントやインデックスプリント、ジャケットプリントなどを作成する印刷手段(図示せず)を備えている。
【0024】
また、図2に示すように、上記制御装置35は、仕分け棚31における注文袋1の物理的な配列順と各々のメディア2とを対応付ける対応付けテーブルを作成する対応付け手段35aと、所定の注文袋1に対応するメディア2の画像データを処理して作成した家電機器用データの記録媒体3への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が所定の注文袋1の次の第1の注文袋1に対応するメディア2の画像データの処理が未完了であって、かつ、物理的な配列順が第1の注文袋1よりも後の第2の注文袋1に対応するメディア2の画像データの処理が完了している場合に、その第2の注文袋1に対応するメディア2の画像データを処理して作成した家電機器用データを記録媒体3に書き込ませる指示を行うと共に、第1の注文袋1に対応するメディア2の画像データを処理して作成した家電機器用データの書き込み順を、複数の注文袋1で規定される一群の注文の最後に設定する指示を行う指示手段35bとを備えている。なお、上記各手段はハードウェアとして構成されていてもよいし、コンピュータを、対応付け手段35a及び指示手段35bとして機能させる注文処理プログラムとして構成し、該注文処理プログラムを制御装置35上で動作させる構成としてもよい。
【0025】
また、図1では、読み取り装置32やデータ処理装置33、記録装置34とは別に制御装置35を設ける構成としているが、例えば、制御装置35を設けずに、読み取り装置32に対応付け手段35aを設け、記録装置34に指示手段35bを設ける構成としたり、注文処理プログラムを読み取り装置32や記録装置34上で動作させる構成としてもよい。また、読み取り装置32やデータ処理装置33、記録装置34、制御装置35の形態は任意であり、図に示すようなコンピュータ機器としてもよいし、専用の機器としてもよい。
【0026】
次に、上記構成の注文処理システムを用いた注文処理の手順について、図3のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下では所定数の注文袋1を一括して処理するバッチ処理を前提にして説明する。
【0027】
まず、ステップS101で、ユーザは写真撮影を行ったデジタルカメラからメディア2を抜き取り、該メディア2を写真店やコンビニエンスストアなどの注文受付店20に持ち込む。次に、ステップS102で、注文受付店20では、注文の受付を行い、受け取ったメディア2を、注文を識別する情報(注文番号など)がバーコードなどとして印刷された注文袋1に収納して注文処理店30に搬送する。
【0028】
次に、ステップS103で、注文袋1を受け取った注文処理店30は、メディア2が収納された注文袋1を仕分けして、処理する順番に(例えば、上の段から順番に)仕分け棚31に収納する。
【0029】
そして、注文袋1がある程度の数量(ここでは1バッチの50枚)になったら、ステップS104で、仕分け棚31から処理順に(例えば、上の段から順番に)注文袋1を取り出し、読み取り装置32のバーコードリーダなどを用いて注文袋1から注文番号を読み取ると共に、該注文袋1に収納されたメディア2をメディア装填部32aに装填して、該メディア2に記録された画像データを読み取る。なお、上記注文番号の読み取りは必須ではなく、また、バーコードリーダを用いて読み取る代わりに、作業者が目視で注文番号を読み取って読み取り装置32の操作手段を用いて入力してもよい。
【0030】
次に、ステップS105で、対応付け手段35aは、注文袋1の物理的な配列順(すなわち、仕分け棚31における注文袋1の順番)とメディア2と必要に応じて注文番号とを対応付け、その対応付け情報を図4に示すような対応付けテーブルに記述する。例えば、仕分け棚31の最も上段に収納された注文袋1の注文番号を”1603”とし、その注文袋1に収納されているメディア2の識別情報を”M1”とすると、注文袋1の物理的な配列順が1番の欄に上記メディア2の識別情報と必要に応じて注文番号とを記述する。
【0031】
次に、ステップS106で、読み取り装置32はハードディスクなどの記憶手段にメディア2から読み取った画像データを記憶する。その際、読み取った画像データがどの注文袋1に収納されたメディア2から読み取った画像データであるかを識別できるようにするために、対応付け手段35aは、読み取り装置32の記憶手段に、注文袋1の物理的な配列順を識別可能な名称のフォルダを作成させ、そのフォルダ内に読み取った画像データを記憶させる。
【0032】
次に、ステップS107で、読み取りが終了したメディア2をメディア装填部32aから取り出し、そのメディア2を注文袋1に戻して所定の場所に置く。
【0033】
そして、1バッチ内の全ての注文袋1に対して上記ステップS104〜S107の処理を繰り返し、メディア2を収納した注文袋1を順番に配置(例えば、各々の注文袋1を物理的な配列順が1つ前の注文袋1の下に配置)するなどして、元の注文袋1の物理的な配列順通りに配列する。なお、複数の注文袋1の配置に際して、元の注文袋1の物理的な順序が維持されていればよく、例えば、各々の注文袋1を物理的な配列順が1つ前の注文袋1の上に積み上げたり、順番に右(又は左)に並べてもよい。また、上記ステップでは注文袋1にメディア2を戻した後に次の注文袋1からメディア2を取り出して画像データを読み取っているが、読み取り装置32に複数のメディア装填部32aを備える場合は、複数のメディア2から同時に画像データを読み取ってもよい。
【0034】
この状態における読み取り装置32のハードディスク内のデータ構造は、図7(a)に示すようになり、注文データを格納する所定のフォルダ(ここでは”Order Input”フォルダ)内に、所定の処理単位(バッチ)に対応するフォルダ(ここでは、”0000001”フォルダ)が作成され、該フォルダ内に、注文袋1の物理的な配列順に対応したフォルダ(ここでは、”CD-001-XXXXXXX1からCD-001-XXXXXX50”フォルダ)が作成され、その中に、各々の注文袋1に収納されたメディア2に記録された画像データ(DSC000001.jpgなど)が記録されると共に、注文袋1の物理的な配列順を特定する情報が記述されたファイル(ここでは”Orderinfo.txt”)が記録され、また、各々のバッチに属する注文袋1の物理的な配列順とメディア2の識別番号と必要に応じて注文番号とを対応付ける情報が記述されたファイル(ここでは、”00000001batch.txt”)が記録される。また、注文袋1毎のフォルダには、そのフォルダ内の画像データの処理状態が識別できるように、所定の拡張子(例えば、読み取り後の状態は”ord”、読み取り後、書き込み完了までの状態は”prg”、書き込み完了の状態は”end”など)が付加される(ここでは全てのメディア2に対して読み取りが終了した状態であるため、”ord”が付加されている)。
【0035】
次に、ステップS108で、データ処理装置33は、読み取り装置32のハードディスクを監視し、ハードディスクに所定のフォルダ(上記”CD-001-XXXXXXX1からCD-001-XXXXXX50”フォルダ)が作成され、該フォルダに画像データが記録されたら、順次フォルダの画像データを読み取り、該画像データに基づいて家電機器用データを作成する。具体的には、読み取った画像データにスライド表示の時間分の差分0のデータを付加したり、スライド効果に基づく差分データを付加するなどして動画データを生成(エンコード)し、次に、生成した動画データ及び読み取った動画データを、DVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などの家電機器で再生可能なVideo−CD形式やDVD−Video形式、HDTV形式に変換(オーサリング)して家電機器用データを生成する。
【0036】
ここで、データ処理装置33が複数の場合に、各々のデータ処理装置33の処理速度が異なっていたり、各々のフォルダに記録されている画像データの数量や容量が異なっている場合にはデータ処理装置33での家電機器用データの作成に要する時間が異なるが、各々のデータ処理装置33では、自装置での処理が終了したら順に次のフォルダから画像データを読み取って処理を続行する。また、データ処理装置33に複数のCPUを備えており、同時に複数の処理が可能な場合も、各々のフォルダに記録された画像データの数量や容量が異なっている場合には各々のCPUでの家電機器用データの作成に要する時間が異なるが、データ処理装置33では、各々CPUでの処理が終了したら順に次のフォルダから画像データを読み取って処理を続行する。
【0037】
この状態を3つのデータ処理装置33で処理する場合を例にして具体的に説明する。図5に示すように、まず、データ処理装置Aでは、識別情報がM1のメディア2から読み取った画像データに基づいて家電機器用データの作成を開始し、データ処理装置Bでは、識別情報がM2のメディア2から読み取った画像データに基づいて家電機器用データの作成を開始し、データ処理装置Cでは、識別情報がM3のメディア2から読み取った画像データに基づいて家電機器用データの作成を開始する。次に、データ処理装置A〜Cの内、M3のメディア2から読み取った画像データの処理が最も早く終了することから、データ処理装置Cでは、識別情報がM4のメディア2から読み取った画像データに基づいて家電機器用データの作成を開始する。次に、M1のメディア2から読み取った画像データの処理が終了することから、データ処理装置Aでは、識別情報がM5のメディア2から読み取った画像データに基づいて家電機器用データの作成を開始する。以下、1バッチ分(図ではM8まで記載)のメディア2から読み取った画像データに対して同様の処理を繰り返す。
【0038】
次に、ステップS109で、指示手段35bは、記録装置34に対して、データ処理装置33で作成した家電機器用データなどを記録媒体3に書き込ませるための指示を出す。その際、従来の注文処理システムでは、複数のデータ処理装置33のいずれかで家電機器用データの作成が終了すると、作成した家電機器用データを記録装置34に送信し、記録装置34では受信した順番で記録媒体3に書き込む処理を実行していたため、複数のデータ処理装置33での処理速度が異なっていたり、各々のメディア2に記録された画像データの数量や種類が異なっている場合に、注文袋1の物理的な配列順と記録媒体3の作成の順番とが対応しなくなってしまうという問題があった。また、データ処理装置33での処理が完了する順番にかかわらず、複数の注文袋1の物理的な配列順に従って、記録装置34での処理を実行することもできるが、データ処理装置33での処理が完了した画像データを記録したメディア2に対応する注文袋1よりも物理的な配列順が先の注文袋1が多数ある場合に、物理的な配列順が先の全ての注文袋1に対応するメディア2に記録された画像データに対する書き込みが完了するまで、先に処理が完了した画像データに対する書き込みを行うことができず、複数の注文袋1で規定される一群の注文の処理が遅延する恐れがある。
【0039】
そこで、本実施例では、注文を効率的に処理し、かつ、作業ミスを効果的に抑制するために、ステップS109で、指示手段35bは、いずれかのデータ処理装置33での処理が完了した段階で、上述した対応付けテーブルやフォルダの名称を参照して、作成した家電機器用データが処理されるべきデータであるかであるかを判断する。具体的には、データ処理装置33での処理が完了した画像データを記録したメディア2に対応する注文袋1の物理的な配列順が、記録装置34での記録媒体3への書き込みが完了した家電機器用データの基となる画像データを記録したメディア2に対応する注文袋1よりも後であるかを判断する。
【0040】
そして、データ処理装置33での処理が完了した注文に対応する注文袋1の物理的な配列順が記録装置34での書き込みが完了した注文に対応する注文袋1の後であれば、ステップS111で、指示手段35bは、記録装置34に記録媒体3への書き込みを指示し、後でない場合は、ステップS110で、データ処理装置33で家電機器用データの作成が終了しても、その家電機器用データの書き込みを保留し、指示手段35bは、書き込み順を複数の注文袋1で規定される一群の注文の最後(バッチ処理の場合はそのバッチの最後、バッチ処理でない場合はその段階における一群の注文の最後)に回す。その後、ステップS112で、指示手段35bは、全ての注文袋1に対する書き込みが終了したかを判断し、終了していない場合は、ステップS108に戻って同様の処理を繰り返す。
【0041】
この一連の処理は、書き込みが完了した注文に対応する所定の注文袋1を基準にすると、物理的な配列順がその所定の注文袋1の次の第1の注文袋1に対応するメディア2の画像データの処理が未完了であって、かつ、物理的な配列順が第1の注文袋1よりも後の第2の注文袋1に対応するメディア2の画像データの処理が完了している場合に、その第2の注文袋1に対応するメディア2の画像データを処理して作成した家電機器用データを記録媒体3に書き込ませ、第1の注文袋1に対応するメディア2の画像データを処理して作成した家電機器用データの書き込み順を、複数の注文袋1で規定される一群の注文の最後に回すことと同義である。
【0042】
この段階での処理を図5を参照して説明すると、まず、データ処理装置Cで3番目の注文袋1に収納されたM3のメディア2の画像データに基づいて家電機器用データが作成されるが、その時点では、まだ、記録装置34を用いた書き込みが行われていないため、ステップS111で、指示手段35bは、そのデータ処理装置33(ここではデータ処理装置C)で作成した家電機器用データなどを記録媒体3に書き込むように記録装置34に対して指示を行い、記録装置34では、その指示に従って、M3のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データなどを記録媒体装填部34aに装填した記録媒体3に書き込み、作成した記録媒体3を所定の場所に排出する。
【0043】
次に、データ処理装置Aで1番目の注文袋1に収納されたM1のメディア2の画像データに基づいて家電機器用データが作成されるが、その時点では、既にM3のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込みが行われているため、ステップS110で、指示手段35bは、M1のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込み順を一群の注文の最後(ここではM1〜M8の注文を1バッチとするとM8の後ろ)に回す。
【0044】
次に、データ処理装置Bで2番目の注文袋1に収納されたM2のメディア2の画像データに基づいて家電機器用データが作成されるが、同様にその時点では、既にM3のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込みが行われているため、ステップS110で、指示手段35bは、M2のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込み順を一群の注文の最後(ここでは先に後ろに回されたM1の後ろ)に回す。
【0045】
この状態における読み取り装置32のハードディスク内のデータ構造は、図7(b)に示すようになり、1番目及び2番目の注文袋1に対するフォルダは、その注文袋1に収納されたメディア2の画像データに基づく家電機器用データが読み取り後、書き込み完了までの状態であるため、拡張子”prg”になり、3番目の注文袋1に対するフォルダは、その注文袋1に収納されたメディア2の画像データに基づく家電機器用データが記録媒体3に記録されているため、拡張子が”end”になる。
【0046】
次に、データ処理装置Cで4番目の注文袋1に収納されたM4のメディア2の画像データに基づいて家電機器用データが作成されるが、この時点では、既にM3のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込みが終了しており、M4のメディア2に対応する注文袋1の物理的な配列順は、M3のメディア2に対応する注文袋1よりも後であるため、ステップS111で、指示手段35bは、そのデータ処理装置33(ここではデータ処理装置C)で作成した家電機器用データなどを記録媒体3に書き込むように記録装置34に対して指示を行い、記録装置34では、その指示に従って、M4のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データなどを記録媒体装填部34aに装填した記録媒体3に書き込み、作成した記録媒体3を所定の場所に排出する。
【0047】
次に、データ処理装置Bで6番目の注文袋1に収納されたM6のメディア2の画像データに基づいて家電機器用データが作成されるが、その時点では、M4のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込みが完了していないため、ステップS110で、指示手段35bは、M6のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込み順を一群の注文の最後(ここでは先に後ろに回されたM2の後ろ)に回す。
【0048】
その後、同様に、M7のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データを記録媒体3に書き込み、M5のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込み順を一群の注文の最後(ここでは先に後ろに回されたM6の後ろ)に回し、M8のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データを記録媒体3に書き込む。
【0049】
次に、8番目の注文袋1に収納されたM8のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データの書き込みが終了したら、その後ろに順次回されたM1、M2、M6、M5のメディア2の画像データに基づいて作成された家電機器用データを順次記録媒体3に書き込む。
【0050】
そして、この処理をバッチ内の全ての注文袋1に対して行うと、図6に示すようになり、データ処理装置33における処理が終了する順番はデータ処理装置33における処理を開始する順番(すなわち、注文袋1の物理的な配列順)と一致しないが、記録装置34における処理が終了する順番はデータ処理装置33における処理を開始する順番(すなわち、注文袋1の物理的な配列順)と部分的に(3、4、7及び8のグループ、1、2及び6のグループで)一致することになる。
【0051】
そして、ステップS113で、書き込みが終了した記録媒体3を注文袋1に収納するが、本実施例では、ステップS107で複数の注文袋1は元の物理的な順番を維持して配列されており、記録装置34では部分的に注文袋1の物理的な配列順通りに記録媒体3が作成され、その順番で排出されているため、注文袋1と記録媒体3とが対応付けやすくなり、データ処理装置33での処理が完了する順番に記録装置34で書き込みを行う場合に比べて作業ミスを効果的に抑制することができ、また、データ処理装置33での処理が完了する順番に関わらず、注文袋1の物理的な配列順通りに記録装置34で書き込みを行う場合に比べて、記録装置34での処理の待ち時間を減らすことができ、注文を効率的に処理することができる。
【0052】
その後、ステップS114で、注文処理店30は、メディア2と記録媒体3とを収納した注文袋1を注文受付店20に返送し、注文受付店20はメディア2と記録媒体3とをユーザに提供して一連の注文処理を終了する。
【0053】
このように、本実施例では、読み取り装置32と複数のデータ処理装置33(又は複数のCPUを備えた1台のデータ処理装置33)と1台の記録装置34とを備える注文処理システムを用いて複数の注文の処理を行う場合に、制御装置35又は注文処理プログラムでは、複数のデータ処理装置33での処理が終了する順番がまちまちであっても、複数の注文袋1の物理的な配列順が少なくとも一部で保持されるように記録装置34に記録媒体3の作成を指示するため、注文袋1に対応しない記録媒体3を収納するなどの作業ミスを効果的に防止することができ、記録装置34での処理の待ち時間を減らすことができるため、注文を効率的に処理することができる。
【0054】
なお、上記説明では、50の注文(50枚の注文袋1)で1バッチを構成したが、1バッチに含まれる注文の数は任意である。また、上記実施例では、複数の注文をバッチ処理する場合について記載したが、注文が順次追加される形態でも同様に適用することができる。また、上記では、データ処理装置33で画像データに基づいて家電機器用データを作成する場合について記載したが、データ処理装置33で行う処理は任意であり、例えば、縮小画像データを作成する処理や印刷用のデータを作成する処理など、記録媒体3に書き込むための何らかのデータを作成する処理であればよい。
【0055】
また、上記実施例では、画像データに関する注文の処理に関して記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、音楽データを記録媒体3に書き込む場合などについても同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施例に係る注文処理システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る注文処理システムを用いた注文処理の手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の一実施例に係る注文袋の物理的な配列順とメディアとを対応付ける対応付けテーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る注文処理システムを用いた注文処理の具体的な手順を示すタイミングチャート図である。
【図6】本発明の一実施例に係る注文処理システムを用いた注文処理の順番を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る読み取り装置のハードディスクにおけるデータの記録構造を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1 注文袋
2 メディア
3 記録媒体
10 注文処理システム
20 注文受付店
30 注文処理店
31 仕分け棚
32 読み取り装置
32a メディア装填部
33 データ処理装置
34 記録装置
34a 記録媒体装填部
35 制御装置
35a 対応付け手段
35b 指示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数の収納容器の物理的な配列順と各々の前記収納容器に収納される第1の記録媒体とを対応付ける対応付け手段、
所定の前記注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が前記所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了しておらず、かつ、物理的な配列順が前記第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了している場合に、前記第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータを前記第2の記録媒体に書き込ませる指示を行う指示手段、として機能させることを特徴とする注文処理プログラム。
【請求項2】
前記指示手段では、前記第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの書き込み順を、前記複数の注文容器で規定される一群の注文の最後に設定することを特徴とする請求項1記載の注文処理プログラム。
【請求項3】
前記特定のデータは、前記画像データをスライドショーとして再生させるための特定形式のデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載の注文処理プログラム。
【請求項4】
複数の収納容器の各々に収納された第1の記録媒体から画像データを読み取る読み取り装置と、読み取った画像データを処理して特定のデータを作成する複数のデータ処理装置と、少なくとも前記特定のデータを第2の記録媒体に書き込む記録装置とを少なくとも備えるシステムにおける注文処理方法であって、
前記読み取り装置を用いて、複数の収納容器の物理的な配列順に従って、各々の収納容器に収納された前記第1の記録媒体から前記画像データを読み取る読み取りステップと、
前記複数の収納容器の物理的な配列順と各々の収納容器に収納される前記第1の記録媒体とを対応付ける対応付けステップと、
複数の前記データ処理装置を用いて、読み取った前記画像データを処理して前記特定のデータを作成するデータ処理ステップと、
前記記録装置を用いて、少なくとも前記特定のデータを前記第2の記録媒体に記録する記録ステップと、を少なくとも有し、
前記記録ステップでは、所定の前記注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの前記第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が前記所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了しておらず、かつ、物理的な配列順が前記第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了している場合に、前記第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータを前記第2の記録媒体に書き込むことを特徴とする注文処理方法。
【請求項5】
複数の収納容器の各々に収納された第1の記録媒体から画像データを読み取る読み取り装置と、読み取った画像データを処理して特定のデータを作成する複数の手段を備えるデータ処理装置と、少なくとも前記特定のデータを第2の記録媒体に書き込む記録装置とを少なくとも備えるシステムにおける注文処理方法であって、
前記読み取り装置を用いて、複数の収納容器の物理的な配列順に従って、各々の収納容器に収納された前記第1の記録媒体から前記画像データを読み取る読み取りステップと、
前記複数の収納容器の物理的な配列順と各々の収納容器に収納される前記第1の記録媒体とを対応付ける対応付けステップと、
前記データ処理装置の前記複数の手段を用いて、読み取った前記画像データを処理して前記特定のデータを作成するデータ処理ステップと、
前記記録装置を用いて、少なくとも前記特定のデータを前記第2の記録媒体に記録する記録ステップと、を少なくとも有し、
前記記録ステップでは、所定の前記注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータの前記第2の記録媒体への書き込みが完了した際に、物理的な配列順が前記所定の注文容器の次の第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了しておらず、かつ、物理的な配列順が前記第1の注文容器よりも後の第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データの処理が完了している場合に、前記第2の注文容器に対応する前記第1の記録媒体に記録された画像データを処理した特定のデータを前記第2の記録媒体に書き込むことを特徴とする注文処理方法。
【請求項6】
更に、前記第1の注文容器に対応する前記第1の記録媒体の画像データを処理した特定のデータの書き込み順を、前記複数の注文容器で規定される一群の注文の最後に設定するステップを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の注文処理方法。
【請求項7】
前記特定のデータは、前記画像データをスライドショーとして再生させるための特定形式のデータであることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一に記載の注文処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−310555(P2007−310555A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137633(P2006−137633)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)