注文装置、注文方法、およびプログラム
【課題】携帯電話を利用せずにユーザ別に注文や精算が可能な注文装置を提供する。
【解決手段】代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部100と、商品に関する情報が格納される商品情報格納部102と、カード装着部100に決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部103と、カード装着部100に決済用カードが装着されたことを装着判断部103が判断した場合に、決済用カード50が支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部104と、決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を支払チェック部104が出力した場合に、商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部105とを備えた。
【解決手段】代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部100と、商品に関する情報が格納される商品情報格納部102と、カード装着部100に決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部103と、カード装着部100に決済用カードが装着されたことを装着判断部103が判断した場合に、決済用カード50が支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部104と、決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を支払チェック部104が出力した場合に、商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部105とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の注文に用いられる装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、同一グループの複数人の各メンバーが、携帯電話により、それぞれ別々に料理や飲み物を注文し、自分が注文したものだけ精算する機能を備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−256522号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の注文装置においては、各メンバーが、精算機能を有する携帯電話を有していなければ注文や精算を行えないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の注文装置は、代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部と、商品に関する情報が格納される商品情報格納部と、カード装着部に決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、カード装着部に決済用カードが装着されたことを装着判断部が判断した場合に、決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を支払チェック部が出力した場合に、商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部とを備えた注文装置である。
【0006】
かかる構成により、各ユーザが決済用カードを装着することで、注文画面を表示することができ、携帯電話を利用せずに、各ユーザが個別に商品の注文を行うことができる。この結果、ユーザは、携帯電話に対して十分に薄く軽く携行性に優れた決済用カードだけを利用して、個別に商品の注文を行うことができる。
【0007】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、決済用カードが、クレジットカードであり、支払チェック部は、決済用カードについての与信チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う注文装置である。
【0008】
かかる構成により、与信チェックによって決済用カードが支払い可能なものであるユーザだけが、注文できるようにすることができ、決済用カードで支払いできないユーザからの注文受付を回避できる。
【0009】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、決済用カードが、電子マネーカードであり、支払チェック部は、当該決済用カードについての残高チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う注文装置である。
【0010】
かかる構成により、決済用カードの残高が残っているユーザだけが、注文できるようにすることができ、決済用カードで支払いできないユーザからの注文受付を回避できる。
【0011】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、装着判断部は、更に、決済用カードの取り外しを判断し、表示部は、装着判断部が、決済用カードの取り外しを判断した場合に、注文画面の表示をやめる注文装置である。
【0012】
かかる構成により、ユーザが注文装置を利用していない際に、注文画面がのぞき見られたり、注文画面から不正な注文が行われることを防ぐことができる。
【0013】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、装着判断部は、更に、決済用カードの取り外しを判断し、装着判断部が、決済用カードの取り外しを判断した場合に、決済用カードを用いて注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う決済処理部を更に備えた注文装置である。
【0014】
かかる構成により、決済用カードが取り外された場合に、商品の注文が終了したと判断して、決済を行うことで、ユーザが決済を指示する手間を軽減することができる。
【0015】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、決済処理部は、装着判断部が決済用カードの取り外しを判断してから予め指定された時間が経過した場合に決済を行う注文装置である。
【0016】
かかる構成により、ユーザが短時間だけ、一時的に注文装置から離れる際に、セキュリティの観点から決済用カードを取り外しても、決済が行われないようにすることができ、例えば、細かい決済が行われることを防いて、決済をまとめて行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による注文装置等によれば、精算機能を有する携帯電話を利用せずに、各ユーザが個別に商品の注文や決済を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1における注文装置のブロック図
【図2】同動作について説明するフローチャート
【図3】同注文装置を有する注文システムの概念図
【図4】同商品情報管理表を示す図
【図5】同受注画面を示す図
【図6】同注文情報管理表を示す図
【図7】本発明の実施の形態2における注文装置のブロック図
【図8】同動作について説明するフローチャート
【図9】同注文装置を有する注文システムの概念図
【図10】本発明の各実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図11】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、注文装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における注文装置1のブロック図である。
注文装置1は、カード装着部100、カードリーダ部101、商品情報格納部102、装着判断部103、支払チェック部104、表示部105、注文受付部106、注文情報格納部107、決済処理部108を備える。
【0021】
カード装着部100には、決済用カード50が装着される。決済用カード50とは、代金の決済に用いられるカードである。決済用カード50は、例えば、クレジットカードや、デビッドカード、電子マネーカード等である。クレジットカードやデビッドカード等は、通常、カード番号等のカード識別情報を有している。また、カードの種類の情報や、カードの有効期限の情報等を有している。電子マネーカードは、例えば、カード内のICチップに金額に相当する値が格納されており、この値の授受によって金銭の授受を行うICカード型のものであっても良い。また、カード内のICチップにカードID等が格納されており、このカードID等をサーバ等に送信することで、金銭の授受を行うサーバ型のものであっても良い。カード装着部100は、例えば、決済用カード50が挿入されるカード挿入口等を備えたカードスロット等である。この場合、決済用カード50の装着は、カードスロットへの決済用カード50の挿入と考えて良い。なお、決済用カード50に格納されている上記のような情報を、ここでは、カード情報と呼ぶ。
【0022】
なお、本実施の形態においては、決済用カード50が、クレジットカードや、デビッドカード等の、決済用カード50内に金銭に対応する値が格納されていないカードである場合を例に挙げて説明する。このような決済用カード50を用いた場合、通常、決済用のサーバとの通信によってサーバ側で決済処理を行うため、このような決済用カード50は、サーバ型の決済用カードと考えても良い。
【0023】
カードリーダ部101は、決済用カード50に格納されている情報であるカード情報の読み出しを行う。カードリーダ部101は、例えば、装着された状態の決済用カード50からカード情報を読み出す。カードリーダ部101は、例えば、磁気カードである決済用カード50から情報を読み出す磁気カードリーダや、ICカードである決済用カード50から情報を読み出すICカードリーダ等である。なお、カードリーダ部101の構成については、公知技術であるので、ここでは説明を省略する。なお、ICカード等の場合、カードリーダ部101の代わりに、カードリーダ/ライタ手段を利用しても良い。
【0024】
商品情報格納部102には、1以上の商品に関する情報(以下、商品情報と称す)が格納される。商品情報は、例えば、商品名や、商品の画像や、商品について説明するテキスト情報や、商品の価格や、商品ID等を有する情報である。なお、ここでは、商品はサービスも含むものと考えても良い。商品情報格納部102に格納されている商品情報は、注文装置1が設置されている店舗等で取り扱う商品についての情報であることが好ましい。商品情報格納部102には、例えば、商品に関する情報がレイアウトされて配置された商品情報が格納されていても良い。例えば、商品情報は、1以上の商品に関する情報が配置された、HTMLファイルや、画像ファイル、電子文書ファイル等で提供される表示用の情報であっても良い。また、商品情報は、例えば、後述する注文画面を表示するための、1以上の商品に関する情報が配置された情報であっても良い。具体例を挙げると、商品情報は、1以上の商品に関する情報が配置された飲食店の注文画面を表示するための情報であっても良い。
【0025】
商品情報格納部102には、商品情報が予め格納されていても良いし、後述する注文画面を表示する際等に、他の装置から送信された商品情報が一時的に格納されても良い。ここで述べる格納は、一時記憶と考えても良い。商品情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0026】
装着判断部103は、カード装着部100に決済用カード50が装着されたか否かを判断する。装着判断部103は、更に、決済用カード50の取り外しを判断してもよい。装着判断部103は、決済用カード50のカード装着部100への着脱をどのように判断しても良い。例えば、カード装着部100に決済用カード50を装着される際の物理的な力によって、状態が変化するスイッチ等を設けるようにして、このスイッチのオン、オフによって、カードが装着されたか否かを判断しても良い。あるいは、カード装着部100に近接センサ等のセンサを設けるようにし、このセンサによって、装着されたカードの有無を検出しても良い。また、カードリーダ部101を用いて、予め指定された一定または不定のタイミングで、決済用カード50からの情報の読み出し処理を繰り返し行い、情報が読み出せた場合に、カードが装着されたと判断し、読み出せない場合に、カードが装着されていないと判断しても良い。また、カードが装着された後に、カードが非装着の状態にあることが検出された場合に、カードが取り外されたと判断するようにすればよい。装着判断部103は、例えば、カードが装着されたと判断した場合に、装着されたことを示す情報を出力する。また、装着判断部103は、装着されたカードが取り外されたと判断した場合に、取り外されたことを示す情報を出力する。
【0027】
装着判断部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。装着判断部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0028】
支払チェック部104は、装着判断部103が、決済用カード50が装着されたことを判断した場合に、決済用カード50についての支払チェックを行う。そして、例えば、チェック結果を出力する。支払チェックとは、決済用カード50が支払い可能なカードであるか否かのチェックである。つまり、商品等の代金の支払い等に利用可能なカードであるか否かのチェックである。支払チェックは、決済用カード50が有効なカードであるか否かのチェックであっても良い。決済用カード50が本実施の形態のようなクレジットカードやデビッドカード等である場合、支払チェックは、例えば、与信チェックである。与信チェックは与信処理とも呼ばれる。与信チェックとは、例えば、装着された決済用カード50に対する与信残高(ユーザが利用可能な残高)があるか否かのチェックや、決済用カード50が、現在有効な決済用カードであるか否かのチェック等である。与信チェックとは、いわゆる決済用カード50のオーソリ処理と考えても良い。例えば、支払チェック部104は、決済用カード50が装着されたことを示す情報を装着判断部103が出力した場合に、支払チェックとして与信チェックを行う。なお、ここでは、支払チェック部104が支払チェックを行う決済用カード50は、上述したように、クレジットカード等のサーバ型の決済用カードであり、支払チェックが、与信チェックである場合を例に挙げて説明する。
【0029】
支払チェック部104による与信チェックの処理は、例えば、以下のように行われる。例えば、支払チェック部104は、カードリーダ部101を用いて、カード装着部100に装着された決済用カード50からカード番号等のカードIDやカードの種類の情報や有効期限の情報等の与信に利用される情報を読み出す。そして、読み出した与信に利用される情報を、支払チェック部104が有する図示しない送信手段から、予め指定されたサーバ装置(図示せず)に送信する。このサーバ装置は、例えば、装着された決済用カード50による決済を行うサーバ装置である。あるいは、与信処理用のサーバ装置であっても良い。そして、サーバ装置から送信される与信チェックの結果を示す情報を、支払チェック部104内が有する図示しない受信部等で受信する。そして、受信した結果を示す情報を、装着されたカードについての支払チェックの結果を示す情報として表示部105等に出力する。
【0030】
また、支払チェック部104は、後述する注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード50の与信枠の残高があるか否かを判断しても良い。
【0031】
支払チェック部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。支払チェック部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、支払チェック部104は、上述したような図示しない送信手段や受信手段等の通信手段を有していてもよい。
【0032】
表示部105は、支払チェック部104が、決済用カード50が支払い可能な決済用カードであることを示すチェック結果を出力した場合に、商品情報格納部102から商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する。また、上述したように、支払チェック部104が後述する注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード50の残高があるか否かをチェックする場合、表示部105は、支払チェック部104が残高があることを示す結果を出力している場合にだけ、注文画面を表示するようにしてもよい。あるいは、注文ボタン等が有効な、注文を受け付け可能なインターフェース等として機能する注文画面を表示するようにしても良い。例えば、支払チェック部104が、残高が足りないことを示す結果を出力している場合は、表示部105は、注文を行うボタンや、商品の画像等をグレイアウトした(即ち、利用できないことを示すように、表示濃度を低くした)注文画面を表示するようにしても良い。決済用カード50が利用可能であることを示すチェック結果とは、例えば、与信チェックによりカードが利用可能であると判断された場合に支払チェック部104が出力するチェック結果や、与信チェックにより残高があると判断された場合に支払チェック部104が出力するチェック結果である。
【0033】
注文画面は、表示部105が表示する商品についての注文を受け付けるためのインターフェース画面である。例えば、注文画面は、商品情報と、商品についての注文を受け付けるため画面であり、通常、注文を受け付けるボタン等の画像や、数量等の指定を受け付けるフィールド等の画像により構成される。注文画面は、注文受付のためのメニュー画面であっても良い。なお、注文画面は、結果的に、注文の受け付けに至る画面が表示可能な情報であればその構成等は問わない。例えば、注文画面は、最終的に注文を受け付ける画面が表示され得るものであれば、注文を受け付ける画面以外の他の1以上の画面を有していても良い。具体例を挙げると、注文画面は、1以上の商品を説明する画面と、この画面内の一品目を選択した場合に表示される選択した商品を注文する画面とで構成される画面であっても良い。また、注文画面は、店舗等についての情報や広告の情報等を更に有していてもよい。表示部105は、例えば、商品情報格納部102に格納されている商品情報を読み出し、読み出した商品情報を、予め指定されたルールに従って配置したり、予め指定されたテンプレート等に配置することで、注文画面の画像情報を生成して、注文画面を表示する。また、商品情報格納部102に、商品情報が配置された注文画面の表示用の情報、例えばHTML形式やXML形式等の情報が格納されている場合、この情報を読み出して、注文画面を表示しても良い。
【0034】
表示部105は、装着判断部103が、決済用カード50の取り外しを判断した場合に、注文画面の表示をやめるようにすることが好ましい。表示をやめるとは、注文画面を一時的に非表示とする(停止する)ことであっても良いし、注文画面の表示を終了することであっても良い。注文画面を一時的に非表示とする場合、予め指定された時間内に、再度同じ決済用カード50が装着された時点で、表示を再開するようにしても良い。
【0035】
表示部105は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部105は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
【0036】
注文受付部106は、表示部105が表示した注文画面を介して、ユーザからの商品の注文を受け付ける。例えば、ユーザが注文画面に表示されている1以上の商品についての注文申込みボタンや注文確定ボタン等をマウスの操作やタッチパネルの操作等によって押した場合に、これらの商品についての注文を受け付ける。また、例えば、注文する商品についての数量や大きさ等を指定する情報が、注文画面に入力されている場合、この数量や大きさの情報も商品の注文とともに受け付ける。
【0037】
ここで述べる注文の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けを含む概念である。注文受付部106は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0038】
なお、注文受付部106が受け付けた注文内容についての情報、つまり注文された商品についての商品情報は、例えば、注文受付部106内の図示しない注文送信手段から、この注文装置1の識別情報等と対応付けて、ネットワーク等を介して受注処理を行うサーバ装置や注文内容の通知先となるサーバ装置等に送信されるようにしてもよい。注文内容の情報は、例えば、商品コード等の商品の識別情報や、商品の数量や、商品のサイズの情報である。また、注文装置1自体が注文に応じた処理を行う装置であれば、この受け付けた注文に応じた処理を行うようにする。
【0039】
注文情報格納部107には、注文受付部106が注文を受け付けた商品に関する情報である注文情報が格納される。注文情報は、結果的に、注文を受け付けた商品についての代金が取得可能な情報であればよく、例えば、注文を受け付けた商品の代金、あるいは代金の合計の情報であっても良いし、注文を受け付けた商品の識別情報や数量の情報等であっても良い。例えば、商品の識別情報と商品の価格とを有する情報を予め用意しておくことで、商品の識別情報から、注文した商品についての代金を算出することができる。
【0040】
注文情報格納部107に注文情報が記憶される過程は問わない。例えば、注文受付部106が注文を受け付けた場合に、注文を受け付けた商品についての注文情報が、注文受付部106により蓄積されても良い。また、後述する決済処理部108が決済を行う際や、予め指定されたタイミングやトリガー等により、店舗のサーバ等から送信されたこの注文装置1から注文された商品についての代金、あるいは代金の合計金額等の注文情報が、注文情報格納部107に蓄積されても良い。注文情報格納部107は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0041】
決済処理部108は、装着判断部103が、決済用カード50の取り外しを判断した場合に、決済用カード50を用いて注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う。例えば、予め、決済処理部108は、装着されていた決済用カード50に格納されている決済に必要なカード情報を、カードリーダ部101を用いて取得して、図示しない記憶媒体等に蓄積しておく。決済に必要なカード情報は、決済用カード50がクレジットカードであれば、カード番号や、有効期限の情報である。そして、決済用カード50の取り外しを判断した場合に、決済処理部108は、上述した注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、この注文装置1から注文された商品の代金の合計を示す情報を取得する。なお、決済処理部108が、決済用カード50の取り外しを検出した際に、この注文装置1から注文された商品の代金等の注文情報を、店舗のサーバ等に要求する情報を送信するようにし、この要求に応じて店舗のサーバから送信される注文情報を、注文装置1が図示しない受信部等が受信して、注文情報格納部107に一時記憶するようにし、この一時記憶した注文情報を用いて、決済処理部108が、商品の代金の合計等を取得する用にしても良い。そして、この代金の合計を示す情報と、上記で予め取得していた決済に必要なカード情報とを、図示しない通信手段等を介して、決済処理を行うためのサーバ装置(図示せず)に送信する。この決済処理を行うサーバ装置は、例えば、カード会社や、決済の代行を行う会社等が運営するサーバ装置である。これによって、注文した商品の決済が終了する。
【0042】
なお、決済処理部108は、装着判断部103が決済用カード50の取り外しを判断してから予め指定された時間が経過した場合に決済を行うようにしてもよい。予め指定された時間が経過したか否かは、例えば、時計等を用いて取り外しからの経過時間をカウントすることで、判断可能である。このようにすることで、ユーザが、一時的に、注文装置1から離れる際に、決済用カード50をカード装着部100から取り外しても、決済が行われないようにすることができる。
【0043】
決済処理部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決済処理部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0044】
図2は、本実施の形態の注文装置1の動作の一例を示すフローチャートである。以下、注文装置1の動作を説明する。
【0045】
(ステップS201)装着判断部103は、決済用カード50が、カード装着部100に装着されたか否かを判断する。装着された場合、ステップS202に進み、装着されていない場合、ステップS201に戻る。
【0046】
(ステップS202)支払チェック部104は、カードリーダ部101を用いて、決済用カード50からカード情報を読み出す。読み出すカード情報は、例えば、カード番号や、有効期限の情報である。読み出したカード情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0047】
(ステップS203)支払チェック部104は、ステップS202で読み出したカード情報を、与信処理を行う予め指定されたサーバ装置に送信する。
【0048】
(ステップS204)支払チェック部104は、サーバ装置から送信される与信処理の結果を示す情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS205に進み、受信していない場合、ステップS204に戻る。
【0049】
(ステップS205)支払チェック部104は、与信処理(支払チェック)の結果が、装着された決済用カード50が商品代金の支払いに利用可能な状態であることを示す結果であるか否かを判断する。利用可能な状態を示す結果である場合、ステップS206に進み、利用可能でない状態を示す結果である場合、ステップS210に進む。
【0050】
(ステップS206)表示部105は、商品情報格納部102に格納されている商品情報を読み出し、この商品情報を用いて注文画面を表示する。
【0051】
(ステップS207)注文受付部106は、注文画面を介して1以上の商品の注文を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS208に進み、受け付けていない場合、ステップS211に進む。
【0052】
(ステップS208)注文受付部106は、ステップS207で受け付けた注文を示す情報を、注文に応じた処理等を行う注文内容の送信先となるサーバ装置等(図示せず)に送信する。
【0053】
(ステップS209)注文受付部106は、注文された商品についての注文情報を注文情報格納部107に蓄積する。そして、ステップS207に戻る。
【0054】
(ステップS210)表示部105は、ステップS201で装着されたカードが、利用可能な決済用カード50ではないことを示すエラー表示を行う。そして、ステップS201に戻る。
【0055】
(ステップS211)装着判断部103は、装着された決済用カード50がカード装着部100から取り外されたか否かを判断する。取り外された場合、ステップS212に進み、取り外されていない場合、ステップS207に戻る。
【0056】
(ステップS212)装着判断部103は、決済用カード50がカード装着部100に再装着されたか否かを判断する。再装着された場合、ステップS207に戻り、再装着されなかった場合、ステップS213に進む。再装着されたか否かは、単に再度、カード装着部100に決済用カード50が装着されたか否かを判断しても良いし、ステップS202で読み出したカード情報と、決済用カード50の取り外し後にカード装着部100に装着された決済用カード50から読み出したカード情報とが一致するか否かによって判断してもよい。なお、一致しない決済用カード50が装着されたと判断された場合、装着判断部103は、決済用カード50が再装着されていないと判断するとともに、異なる決済用カード50が装着された旨等を表示部105に表示させるようにしてもよい。
【0057】
(ステップS213)決済処理部108は、決済用カード50のカード装着部100からの取り出しが検出された時点から、予め指定された時間が経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS214に進み、経過していない場合、ステップS213に戻る。
【0058】
(ステップS214)決済処理部108は、注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、この注文装置1で注文された商品の代金の合計金額を示す情報を取得する。
【0059】
(ステップS215)決済処理部108は、ステップS214で取得した注文された商品の合計金額の情報と、ステップS202等で一時記憶されたカード情報を、決済用のサーバ装置にネットワークや通信回線等を介して送信する。そして、ステップS201に戻る。このステップS214とステップS215の処理とを、決済処理部108が行う決済の処理と考えて良い。
【0060】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0061】
以下、本実施の形態における注文装置1の具体的な動作について説明する。
図3は、注文装置1を有する注文システムの概念図である。この具体例においては、決済用カード50が、クレジットカードである場合を例に挙げて説明する。なお、ユーザA〜ユーザDがそれぞれ有する決済用カード50を、ここでは、決済用カード50a〜50dとする。注文システムは、ここでは、複数の注文装置1と、決済用カードの与信処理および決済処理を行う決済用サーバ装置10と、注文に応じた受注処理を行う受注処理サーバ装置20とを備えている。ここでは、複数の注文装置1を、説明の便宜上、注文装置1a〜1dとして示している。複数の注文装置1と、決済用サーバ装置10とは、ネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。また、複数の注文装置1と受注処理サーバ装置20とは、ネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。ここでは、一例として、注文装置1と決済用サーバ装置10が接続されたネットワークとの間、および注文装置1と受注処理サーバ装置20との間は、無線ネットワークにより接続されているものとする。
【0062】
また、ここでは、一例として、複数の注文装置1と受注処理サーバ装置20とは、同じ飲食店内に設置されているものとする。そして、各注文装置1は、ユーザからの飲食物の注文を受け付けるための端末であり、複数のユーザが利用するテーブルの、各ユーザの着席する位置の近傍にそれぞれ設置されているものとする。なお、この注文システムにおいては、各ユーザが、一人につき一台、注文装置1を利用できるようにすることが好適である。
【0063】
まず、ユーザA〜ユーザDが飲食店内の同じテーブルにつき、各自の近傍に設置されている注文装置1のカード装着部100に、各自の持つ決済用カード50a〜50dを装着したとする。例えば、ユーザAが注文装置1aのカード装着部100に決済用カード50aを装着すると、装着判断部103は、決済用カード50aが装着されたことを検出し、カードリーダ部101を用いて、決済用カード50aから、カード番号と、有効期限と、カードの種類を示す情報(例えば、カード会社を示す情報)とを含むカード情報を読み出す。例えば、ユーザAの決済用カード50aから読み出したカード番号が「12341234××××××××」(ただし、×は数字であるとする)であり、有効期限が「10/14」(月/年)、カードの種類を示す情報が、「VMDAカード」であったとする。読み出したカード情報は、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0064】
そして、支払チェック部104は、読み出したカード情報を用いて与信処理を行う。即ち、まず、読み出したカード情報を、カード情報が示すカードの種類に応じた決済用サーバ装置10にネットワーク経由で送信する。ここでは、「VMDAカード」専用の決済用サーバ装置10に送信する。なお、決済用カード50の種類を示す情報は、決済用カード50を用いた決済処理や与信処理が可能な決済用サーバ装置の通信先を示す情報(例えば、アドレス情報等)であっても良い。
【0065】
決済用サーバ装置10においては、注文装置1から送信されるカード番号と、有効期限の情報を用いて与信処理を行う。例えば、まず、有効期限が、現在の日時を含む期限であるか否かを判断し、カード番号が、利用停止されているカード番号であるか否かを判断し、このカード番号に対応する与信残高が正の値であるか否かを判断する。そして、有効期限が現在の日時を含む期限であり、かつ、カード番号が利用停止されているカード番号と一致せず、かつ、カード番号に対応する与信残高が正の値であると判断された場合、送信されたカード情報に対応する決済用カード50aが現在支払い可能な決済用カードであることを示す与信処理結果を、決済用サーバ装置10が注文装置1aに送信する。なお、決済用サーバ装置10における与信処理等は公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0066】
支払チェック部104が、装着された決済用カード50aが支払いに利用可能であることを示す与信処理結果を示す情報を受信すると、この決済用カード50aが支払い可能であることを示すチェック結果を、表示部105に出力する。
【0067】
表示部105は、決済用カード50aが支払い可能であることを示すチェック結果を受け付けたため、注文画面の表示を行う。
【0068】
図4は、商品情報格納部102に格納されている商品情報を管理する商品情報管理表である。商品情報管理表は、「商品ID」、「ジャンル」、「商品名」、「価格」、「画像」という項目を有している。「商品ID」は、商品の識別番号、「ジャンル」は、商品の分類を示す情報、「商品名」は、商品の名称、「価格」は、商品の価格、「画像」は、商品画像のファイル名を示す。
【0069】
表示部105は、予め用意されているテンプレート情報を、図示しない格納部等から読み出し、図4に示す商品情報管理表から読み出した商品情報を配置して、注文画面を生成して表示する。例えば、読み出したテンプレート情報が、4つの商品情報を配置するテンプレートを示す情報であるとすると、図4に示す商品情報管理表から4つの商品情報を読み出して配置することで、最初の注文画面を生成する。例えば、テンプレート情報には、配置される商品情報が示す商品についての数量を設定するためのフィールドや、注文を受け付けるためのボタン等が予め設定されているものとする。そして、ユーザAが利用する注文装置1aの表示部105は、生成した注文画面を注文装置1aのモニタ105aに表示する。なお、テンプレート情報に、商品情報等を配置して受注画面等の生成する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0070】
図5は、表示部105が表示する受注画面を示す図である。
【0071】
ここで、モニタ105aがタッチパネルを構成しており、ユーザがタッチパネルを操作して、「商品名」が「エビフライ」である商品の数量を設定する入力フィールド41の値を、デフォルトである「1」から「2」に変更し、注文するためのボタン42を押したとする。
【0072】
ボタンを押した操作によって、注文受付部106は、「2つ」の「エビフライ」の注文を受け付ける。そして、「2つ」の「エビフライ」の注文を受け付けたことを示す注文内容についての情報を、受注処理サーバ装置20に送信する。ここでは例として、「エビフライ」の「商品ID」である「F001」と数量を示す値「2」とを、注文装置1aの識別情報とともに、受注処理サーバ装置20に送信する。
【0073】
受注処理サーバ装置20は、注文装置1aから送信される注文内容についての情報を受信すると、この情報が図示しない記憶媒体等に蓄積するとともに、この情報をモニタ等に表示する。これにより、注文内容が飲食店の厨房等に連絡され、「エビフライ」の調理が開始され、注文装置1aを利用するユーザにより注文された商品である「2」皿の「エビフライ」が提供される。
【0074】
また、注文受付部106は、同様に、「商品ID」である「F001」と数量を示す値「2」と、「エビフライ」の「価格」である「500」を有する注文情報を、注文情報格納部107に蓄積する。なお、ここでの価格は、単価であるとする。
【0075】
ユーザA以外の他のユーザが、それぞれの注文装置1b〜1dを用いて行う注文等の操作についても上記と同様の処理が行われる。
【0076】
次に、ユーザAが、席を一時的に外すために、決済用カード50aをカード装着部100から取り外したとすると、装着判断部103は、決済用カード50aが取り外されたことを検出するする。表示部105は、決済用カード50aの取り外しを検出すると、注文画面を一時的に非表示にする。非表示にするということは、具体的には、モニタ105aに画像を何ら表示しないようにしても良いし、いわゆるスクリーンセイバー等と同様に、予め指定された画像をモニタ105aに表示するようにしても良い。これにより、他のユーザが、ユーザAの注文画面を覗いたり、他人の注文画面からの注文を試みたりできないようにすることができる。装着判断部103が決済用カード50aの取り外しを検出すると、決済処理部108は、時間のカウントを開始し、予め指定されている時間が経過したか否かを判断する処理を繰り返す。例えば、予め指定されている時間が10分であったとする。また、装着判断部103は、予め指定された時間内に、決済用カード50aが、カード装着部100に再装着されたか否かの判断を繰り返す。
【0077】
そして、例えば、ユーザAが席に戻り、決済用カード50aを、予め指定された時間である10分以内に、再度、注文装置1aのカード装着部100に装着したとする。装着判断部103は、決済用カード50aがカード装着部100に装着されたことを検出する。そして、この決済用カード50aからカード情報を読み出して、最初のカード装着時に蓄積されたカード情報と一致するか否かの判断を行う。そして一致する場合、決済用カード50aが再装着されたことを検出する。そして、表示部105が、再度、注文画面の表示を行い、注文装置1が、注文の受付が可能な状態とする。また、決済処理部108は、時間のカウントを終了する。
【0078】
ここで、例えば、ユーザAが、いくつかの商品を注文して飲食し、カードを取り外して、飲食店から立ち去ったとする。その結果、予め指定された時間内に、決済用カード50aが、注文装置1aのカード装着部100に再装着されなかったとする。この場合、決済処理部108は、決済処理を行うため、予め指定された時間が経過したと判断した時点で、注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、ユーザAが注文した商品の代金の合計を取得する。
【0079】
図6は、注文情報格納部107に格納されている注文情報を管理する注文情報管理表である。注文情報管理表は、「商品ID」、「価格」、「数量」という項目を有している。
【0080】
決済処理部108は、注文情報格納部107に格納されている各注文情報の「価格」の値と、「数量」の値とを乗算し、乗算により得られた全ての値の合計を、決済する代金の合計として算出する。ここでは、代金の合計として「2900」(円)が算出される。そして、この算出された注文された代金の合計「2900」と、決済用カード50aから読み出されて一時記憶されていたカード番号「12341234××××××××」、および有効期限「10/14」を含むカード情報とを、ネットワーク等を介して、決済用サーバ装置10に送信する。
【0081】
決済用サーバ装置10は、注文装置1aから送信されるカード情報と注文された代金の合計の値とを受信すると、このカード情報が示す決済用カード50aから、注文された商品代金の合計を引き落とす決済処理を行う。なお、決済処理は、通常のクレジットカードの決済処理等と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。これにより、ユーザAの決済用カード50aから、注文された商品の代金が引き落とされる。なお、決済処理後は、ユーザAのカード情報は削除する。
【0082】
以上、本実施の形態によれば、精算機能を有する携帯電話を利用せずに、決済用カードを用いて、各ユーザが個別に商品の注文や決済を行うことができる。
【0083】
なお、注文装置1は、商品についての注文を受け付ける装置であれば、どのような装置でも良く、注文対象となる商品等は問わない。例えば、上記の具体例のように、飲食店において、注文を受け付けるための装置であっても良いし、駅等で切符の注文を受け付ける装置等であっても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0084】
なお、上記具体例において、注文装置1が注文画面等を表示する前に、金額の入力を受け付けるための入力画面等を表示することで、図示しない受付部や注文受付部106等が、ユーザ等からの金額の入力を受け付けるようにしても良い。そして、表示部105が注文画面を表示する際には、入力された金額または決済用カードの残高のうちの金額の少ない方から、注文済の商品の代金の合計を減算した残高で注文可能な金額の商品だけが配置された注文画面を表示するようにしても良い。例えば、表示部105が、決済用カードの残高から、注文済の商品の代金の合計を減算して、注文可能な残高の値を取得する。そして、図4に示した商品情報管理表等の、商品識別情報と、商品代金とを対応付けて有する情報から、商品代金の値が、この取得した残高以下である商品識別情報を検索する。そして、表示部105は、検索された商品識別情報に対応した商品の商品情報を配置した注文画面を表示する。このようにすることで、ユーザの入力した予算をオーバーした商品の注文を防ぐことができる。かかることは以下の実施の形態においても同様である。
【0085】
また、上記具体例において、注文装置1が注文画面等を表示する前に、飲食モードを指定する入力を受け付けるための入力画面等を表示することで、図示しない受付部や注文受付部106等が、ユーザ等からの飲食モードの入力を受け付けるようにしても良い。飲食モードとは、例えば、飲食する料理の質や、量や、好みや、食材の種類等についての、傾向や、様式を意味する。例えば、飲食モードは、予め指定された低価格の価格帯の料理を主として提供する低価格満腹モードや、予め指定された高価格の価格帯の料理を主として提供する豪華モード等である。そして、表示部105は、飲食モードに対応した条件を満たす料理の注文画面を表示する。例えば、低価格満腹モードの指定を受け付けた場合、表示部105は、予め指定された低価格の価格帯の料理を検索して注文画面に表示する。また、豪華モードの指定を受け付けた場合は、予め指定された高価格の価格帯の料理を検索して注文画面に表示する。飲食モードに応じた価格帯の注文画面を表示する処理は、例えば、以下のように行われる。まず、予め表示モードと、価格帯の上限値と下限値とを示す値とを対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにしておく。そして、表示部105は、注文画面の表示前等に、図示しない受付部等が受け付けた表示モードを指定する情報に対応した表示モードに対応した価格帯の上限値と下限値とを示す値を、この記憶媒体から読み出す。そして、表示部105は、図4に示した商品情報管理表等の、商品識別情報と、商品代金とを対応付けて有する情報から、商品代金の値が、取得した下限値以上、上限値未満の商品識別情報を検索し、検索した商品識別情報に対応した商品の商品情報を配置した注文画面を表示する。なお、上記のような金額の入力受付に加えて、このような飲食モードの指定の受付を行うようにしてもよい。この場合、上述したような残高以内の、飲食モードの条件を満たす料理のメニューを表示するようにすればよい。かかることは、以下の実施の形態においても同様である。
【0086】
また、上記具体例において、ユーザが決済用カード50を注文装置1から取り外してから、予め指定された時間が経過してから決済が行われるようにしているが、決済が行われるまでの間に、ユーザが別の店等に入ってこの決済用カード50を他の注文装置1に装着した場合には、この注文装置1で与信チェックが行われる前に、先の注文装置1においては、この決済用カード50からの決済を済ませるようにすることが好ましい。未決済のままでは、他の注文装置1による与信チェックが正確に行われないからである。なお、このような処理を行うためには、例えば、一の注文装置1に決済用カード50が装着された場合、この決済用カードのカード番号等のカード識別情報が、他の注文装置1にネットワーク等を介して送信されるようにする。そして、各注文装置の未決済の決済用カード50のカード識別情報と一致するか否かを判断し、一致する場合は、決済を行うようにすればよい。あるいは、未決済状態のカード識別情報等が、他の注文装置1に送信され、一致するカード識別情報を有する決済用カード50が装着された場合に、未決済状態のカード識別情報を送信した注文装置1に、一致するカードが検出されたことを示す情報や、決済を行う指示等を送信して、決済を行わせるようにしてもよい。
【0087】
(実施の形態2)
この実施の形態の注文装置2は、決済用カードとして、上述した決済用カード50の代わりに、電子マネーカード等の、決済用カード内に金銭に対応する値が格納されている決済用カード60を用いるようにしたものである。このような決済用カード60は、決済にサーバ装置を利用しないため、独立型の決済用カードと考えても良い。
【0088】
図7は、本実施の形態における注文装置2のブロック図である。
注文装置2は、カード装着部100、カードリーダ/ライタ部201、商品情報格納部102、装着判断部103、支払チェック部204、表示部205、注文受付部106、注文情報格納部107、決済処理部208を備える。
【0089】
カード装着部100、商品情報格納部102、装着判断部103、注文受付部106、注文情報格納部107の構成及び動作等については、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明は省略する。
【0090】
決済用カード60は、例えば、電子マネーカード等の、決済用カード内に金銭に対応する値が格納されている決済用カードであり、格納されている情報の読み出し及び書き込みが可能な決済用カードである。金銭に対応する値とは、金銭の金額等の情報であっても良いし、金額等に変換可能な値、例えばポイント等であっても良い。決済用カード60は、例えばICカードである。但し、決済用カードは磁気カード等であっても良い。
【0091】
カードリーダ/ライタ部201は、決済用カード60に記録されている情報であるカード情報の読み出し及び書込みを行う。カードリーダ/ライタ部201は、例えば、カード装着部100に装着された状態の決済用カード60についてカード情報の読み出し及び書込みを行う。また、カード取り外し時に、決済用カード60を用いて決済が行えるようにするためには、カード装着部100に完全に装着されていない状態の決済用カード60からもカード情報の読み出し及び書込みが行えるようにすることが好ましい。カード装着部100に完全に装着されていない状態とは、例えばカード装着部100から取り外し途中の状態である。カードリーダ/ライタ部201は、例えば、ICカードである決済用カード60から情報を読み出すICカードリーダ/ライタや、磁気カードである決済用カード60からの情報の読み出し及び書込みを行う磁気カードリーダ/ライタ等である。なお、カードリーダ/ライタの構成については、公知技術であるので、ここでは説明を省略する。
【0092】
支払チェック部204は、装着判断部103が、決済用カード60が装着されたことを判断した場合に、この決済用カード60についての支払チェックを行う。そして、例えば、チェック結果を出力する。支払チェックとは、決済用カード60が支払い可能なカードであるか否かのチェックである。つまり、商品等の代金の支払い等に利用可能なカードであるか否かのチェックである。支払チェックは、決済用カード60が有効なカードであるか否かのチェックであっても良い。決済用カード60が、電子マネーカード等の金銭に対応する値が格納された決済用カードである場合、決済用カード60の支払チェックとは、例えば、残高チェックである。残高チェックとは、例えば、決済用カード60の残高があるか否かをチェックすることである。残高があるとは、例えば、単に金額を問わず、利用可能な残高があることであってもよいし、予め指定された金額以上の残高があることであってもよい。予め指定された金額は、例えば、商品情報格納部102に格納されている商品情報が示す商品のうちの最低価格であっても良い。例えば、支払チェック部204は、1円以上の予め指定された金額以上の残高があるか否かをチェックし、予め指定された金額以上の残高があると判断された場合、残高があることを示すチェック結果の情報を出力する。あるいは、残高の有無を示すフラグの情報等をチェックしても良い。
【0093】
また、支払チェック部204は、注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード60の値の残高があるか否かを判断しても良い。
【0094】
支払チェック部204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。支払チェック部204の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0095】
表示部205は、支払チェック部204が、決済用カード60が支払い可能な決済用カードであることを示すチェック結果を出力した場合に、商品情報格納部102から商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する。あるいは、表示部205は、注文ボタン等が有効な、注文を受け付け可能なインターフェース等として機能する注文画面を表示するようにしても良い。決済用カード60が支払い可能な決済用カードであることを示すチェック結果とは、例えば、決済用カード60の残高があることを示す残高チェックの結果である。表示部205のその他の構成や動作については、表示部105と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0096】
なお、表示部205は、支払チェック部204が、注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード60の値の残高があるか否かを判断する場合であって、例えば、支払チェック部204が、残高が足りないことを示す結果を出力した場合には、注文画面の表示を止めるようにしても良い。
【0097】
また、表示部205は、決済用カード60の残高で購入可能な商品の商品情報だけを表示するようにするようにしても良い。即ち、商品の価格が、決済用カード60の残高以下の商品の商品情報だけを表示しても良い。また、注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード60の値の残高で購入可能な商品の商品情報(即ち、価格が、残高以下の商品の商品情報)だけを表示するようにしても良い。あるいは、購入できない商品の商品情報については、注文のボタン等を非表示等にして注文を受け付けないようにしても良いし、このような商品の商品情報や注文ボタン等は、表示濃度を薄くして(いわゆるグレイアウトして)、注文を受け付けられないようにするとともに、注文ができない商品であることを視覚的にユーザに知らせるようにしても良い。
【0098】
決済処理部208は、装着判断部103が、決済用カード6060の取り外しを判断した場合に、決済用カード60を用いて注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う。この実施の形態においては、決済用カード60が電子マネーカード等の独立型の決済用カードであるため、決済処理部208が、決済用カード60から直接、注文された商品の代金を示す値を引き出す。決済処理部208が引き出した値に対応する代金を請求する情報を、電子マネーの管理を行う企業等に送信して、この代金に相当する金銭を店舗(企業)が受取る処理等は、通常の電子マネー等の処理と同様であるので、ここでは説明は省略する。
【0099】
決済処理部208は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決済処理部208の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0100】
図8は、本実施の形態の注文装置2の動作の一例を示すフローチャートである。以下、注文装置2の動作を説明する。なお、図8において、図2と同一符号は同一または相当するステップを示している。
【0101】
(ステップS801)支払チェック部204は、カードリーダ/ライタ部201を用いて、決済用カード60からユーザが支払いに利用可能な残高の情報を読み出す。
【0102】
(ステップS802)支払チェック部204は、ステップS801で読み出した残高の情報を用いて、残高があるか否かのチェックを行う。例えば、残高が、1円以上であるか否かを判断し、1円以上であれば、残高があることを示す情報を出力し、その他の場合は、残高がないことを示す情報を出力する。この残高のチェックがここでは支払チェックである。
【0103】
(ステップS803)表示部205は、商品情報格納部102に格納されている商品情報を読み出し、この商品情報を用いて注文画面を表示する。そして、ステップS207に進む。
【0104】
(ステップS804)表示部205は、ステップS201で装着されたカードが、残高がない決済用カード60であることを示すエラー表示を行う。そして、ステップS201に戻る。
【0105】
(ステップS805)決済処理部208は、決済用カード60が、カード装着部100から取り外されたか否かを判断する。ただし、ここでは、決済用カード60から代金を示す情報を引き出せるように、カードリーダ/ライタ部201が決済用カード60に対して情報の読み書きが範囲にある状態で、カードの取り出しが判断できるようにする。つまり、ここでは、決済用カード60が完全に装着された状態以外の状態にすることを、カードを取り外すことと考える。例えば、カードが装着された状態から、予め指定された位置まで移動した場合に取り外されたと判断してもよいし、決済用カード60の一部が、カード装着部100から外れた場合に状態が変化するスイッチ等を設け、このスイッチの状態の変化によって、決済用カード60の取り外しを検出しても良い。取り外された場合、ステップS214に進み、取り外されていない場合、ステップS201に戻る。
【0106】
(ステップS806)決済処理部208は、決済用カード60からステップS214で算出した注文された商品の合計金額に相当する値を引き出す。この処理は、ICカード型の電子マネーから代金を引き出す処理等と同様である。また、決済処理部208は、引き出した値に相当する金銭を請求する情報を、決済用カード60を管理する企業のサーバ等に送信してもよい。そして、ステップS201に戻る。
【0107】
なお、図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0108】
以下、本実施の形態における注文装置2の具体的な動作について説明する。
図9は、注文装置2を有する注文システムの概念図である。この具体例においては、独立型の決済用カード60が、ICカード型の電子マネーカードである場合を例に挙げて説明する。ここでは、ユーザA〜ユーザDがそれぞれ利用する決済用カード60を、決済用カード60a〜60dとする。注文システムは、ここでは、複数の注文装置2と、注文に応じた受注処理を行う受注処理サーバ装置20とを備えている。ここでは、複数の注文装置2を、説明の便宜上、注文装置2a〜2dとして示している。複数の注文装置2と受注処理サーバ装置20とは、ネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。ここでは、一例として、注文装置2と受注処理サーバ装置20間は、無線LANにより接続されているものとする。ここでは、上述した具体例と同様に、複数の注文装置1と受注処理サーバ装置20とは、同じ飲食店内に設置されているものとする。
【0109】
まず、ユーザA〜ユーザDが飲食店の同じテーブルにつき、各自の近傍に設置されている注文装置2のカード装着部100に、各自の持つ決済用カード60a〜60dを装着したとする。例えば、ユーザAが注文装置2aのカード装着部100に決済用カード60aを装着すると、装着判断部103は、決済用カード60aが装着されたことを検出する。
【0110】
次に、支払チェック部204は、カードリーダ/ライタ部201を用いて、決済用カード60aから、支払いに利用可能な残高の情報を読み出す。例えば、ユーザAの決済用カード60aから読み出した残高が「5000(円)」であったとする。そして、この残高が、予め指定されている値である「1(円)」以上の値であるか否かを判断する。ここでは、「1(円)」以上であるため、支払チェック部204は、残高があると判断し、残高があることを示す情報を出力する。
【0111】
表示部205は、残高があることを示すチェック結果の情報を支払チェック部204が出力したため、上記具体例と同様に、注文画面を表示する。そして、この注文画面を介して商品の注文を受け付ける。また、受け付けた商品についての注文情報を注文情報格納部107に蓄積する。
【0112】
そして、飲食が終了したユーザAが、飲食店を出るために、カード装着部100から決済用カード60aの一部を取り出した時点で、装着判断部103は、決済用カード60aが取り外されたことを検出する。そして、上記具体例と同様に、決済処理部208は、注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、注文された代金の合計金額を取得し、決済用カード60aから、カードリーダ/ライタ部201を用いて、代金の合計金額に相当する値を取り出す。これにより、決済用カード60aについて、飲食代金の決済が終了する。また、決済用カード60aが取り外された時点で、表示部205は、注文画面の表示を終了する。
【0113】
以上、本実施の形態によれば、精算機能を有する携帯電話を利用せずに、決済用カードを用いて、各ユーザが個別に商品の注文や決済を行うことができる。
【0114】
また、上記実施の形態1および2の注文装置及び注文システムを、特に飲食店の注文等に利用する場合においては、決済用カードの装着時に与信チェックや残高チェック等のチェックを行うことで、通常の商品購入の場合と比較して、以下のような効果を奏する。
【0115】
即ち、通常の商品購入であれば、商品譲渡の段階でレジにて与信または残高チェックすることで、費用を回収できない危険性はない。与信または残高チェックの結果により、加盟店は商品譲渡をしなければいいからである。
【0116】
しかし、商品購入ではなく飲食についての代金の支払いを目的としてカードを使用する際、飲食後提示されたカードが、与信または残高不足になれば、加盟店の機会損失が発生する危険性がある。また、決済用カードの利用者に悪意がなくても、飲食の後、与信または残高不足が分かると、カード利用者にとって不測の事態が生じてしまうこととなる。これに対し、本願では、決済用カードの装着時に与信チェックや残高チェック等のチェックを行うことで、このような危険性を回避できるという効果がある。
【0117】
また、決済用カード装着後、決済用カードを利用するごとに利用金額を加算して、支払い可能な状態のままでのみ、即ち、決済用カードの残高が利用金額の合計よりも多い場合にのみ、飲食の注文を認めるようにしても良い。このようにすることで、カードを抜いたときに、自動的な決済ができる。決済が自動的にできるので、レジが不要になる。
【0118】
さらに、決済用カードを取り外す際に決済が行われるため、決済を行うためのボタンの押下等の操作を行わずに、決済用カードを抜いて立ち去るというカード利用者の不正行為の危険性も回避できる。
【0119】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0120】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段等は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0121】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0122】
なお、上記各実施の形態における注文装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、商品に関する情報が格納される商品情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部に、決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、カード装着部に決済用カードが装着されたことを装着判断部が判断した場合に、決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を支払チェック部が出力した場合に、商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部として機能させるためのプログラムである。
【0123】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0124】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による注文装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0125】
図10において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0126】
図11は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0127】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による注文装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0128】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による注文装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0129】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0130】
以上のように、本発明にかかる注文装置は、注文を受け付けるための装置として適しており、特に、複数のユーザ等から個別に注文を受け付ける装置等として有用である。
【符号の説明】
【0131】
1、2、1a〜1d、2a〜2d 注文装置
10 決済用サーバ装置
20 受注処理サーバ装置
50、50a〜50d、60、60a〜60d 決済用カード
100 カード装着部
101 カードリーダ部
102 商品情報格納部
103 装着判断部
104、204 支払チェック部
105、205 表示部
105a モニタ
106 注文受付部
107 注文情報格納部
108、208 決済処理部
201 カードリーダ/ライタ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の注文に用いられる装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、同一グループの複数人の各メンバーが、携帯電話により、それぞれ別々に料理や飲み物を注文し、自分が注文したものだけ精算する機能を備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−256522号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の注文装置においては、各メンバーが、精算機能を有する携帯電話を有していなければ注文や精算を行えないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の注文装置は、代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部と、商品に関する情報が格納される商品情報格納部と、カード装着部に決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、カード装着部に決済用カードが装着されたことを装着判断部が判断した場合に、決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を支払チェック部が出力した場合に、商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部とを備えた注文装置である。
【0006】
かかる構成により、各ユーザが決済用カードを装着することで、注文画面を表示することができ、携帯電話を利用せずに、各ユーザが個別に商品の注文を行うことができる。この結果、ユーザは、携帯電話に対して十分に薄く軽く携行性に優れた決済用カードだけを利用して、個別に商品の注文を行うことができる。
【0007】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、決済用カードが、クレジットカードであり、支払チェック部は、決済用カードについての与信チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う注文装置である。
【0008】
かかる構成により、与信チェックによって決済用カードが支払い可能なものであるユーザだけが、注文できるようにすることができ、決済用カードで支払いできないユーザからの注文受付を回避できる。
【0009】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、決済用カードが、電子マネーカードであり、支払チェック部は、当該決済用カードについての残高チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う注文装置である。
【0010】
かかる構成により、決済用カードの残高が残っているユーザだけが、注文できるようにすることができ、決済用カードで支払いできないユーザからの注文受付を回避できる。
【0011】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、装着判断部は、更に、決済用カードの取り外しを判断し、表示部は、装着判断部が、決済用カードの取り外しを判断した場合に、注文画面の表示をやめる注文装置である。
【0012】
かかる構成により、ユーザが注文装置を利用していない際に、注文画面がのぞき見られたり、注文画面から不正な注文が行われることを防ぐことができる。
【0013】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、装着判断部は、更に、決済用カードの取り外しを判断し、装着判断部が、決済用カードの取り外しを判断した場合に、決済用カードを用いて注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う決済処理部を更に備えた注文装置である。
【0014】
かかる構成により、決済用カードが取り外された場合に、商品の注文が終了したと判断して、決済を行うことで、ユーザが決済を指示する手間を軽減することができる。
【0015】
また、本発明の注文装置は、前記注文装置において、決済処理部は、装着判断部が決済用カードの取り外しを判断してから予め指定された時間が経過した場合に決済を行う注文装置である。
【0016】
かかる構成により、ユーザが短時間だけ、一時的に注文装置から離れる際に、セキュリティの観点から決済用カードを取り外しても、決済が行われないようにすることができ、例えば、細かい決済が行われることを防いて、決済をまとめて行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による注文装置等によれば、精算機能を有する携帯電話を利用せずに、各ユーザが個別に商品の注文や決済を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1における注文装置のブロック図
【図2】同動作について説明するフローチャート
【図3】同注文装置を有する注文システムの概念図
【図4】同商品情報管理表を示す図
【図5】同受注画面を示す図
【図6】同注文情報管理表を示す図
【図7】本発明の実施の形態2における注文装置のブロック図
【図8】同動作について説明するフローチャート
【図9】同注文装置を有する注文システムの概念図
【図10】本発明の各実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図11】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、注文装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における注文装置1のブロック図である。
注文装置1は、カード装着部100、カードリーダ部101、商品情報格納部102、装着判断部103、支払チェック部104、表示部105、注文受付部106、注文情報格納部107、決済処理部108を備える。
【0021】
カード装着部100には、決済用カード50が装着される。決済用カード50とは、代金の決済に用いられるカードである。決済用カード50は、例えば、クレジットカードや、デビッドカード、電子マネーカード等である。クレジットカードやデビッドカード等は、通常、カード番号等のカード識別情報を有している。また、カードの種類の情報や、カードの有効期限の情報等を有している。電子マネーカードは、例えば、カード内のICチップに金額に相当する値が格納されており、この値の授受によって金銭の授受を行うICカード型のものであっても良い。また、カード内のICチップにカードID等が格納されており、このカードID等をサーバ等に送信することで、金銭の授受を行うサーバ型のものであっても良い。カード装着部100は、例えば、決済用カード50が挿入されるカード挿入口等を備えたカードスロット等である。この場合、決済用カード50の装着は、カードスロットへの決済用カード50の挿入と考えて良い。なお、決済用カード50に格納されている上記のような情報を、ここでは、カード情報と呼ぶ。
【0022】
なお、本実施の形態においては、決済用カード50が、クレジットカードや、デビッドカード等の、決済用カード50内に金銭に対応する値が格納されていないカードである場合を例に挙げて説明する。このような決済用カード50を用いた場合、通常、決済用のサーバとの通信によってサーバ側で決済処理を行うため、このような決済用カード50は、サーバ型の決済用カードと考えても良い。
【0023】
カードリーダ部101は、決済用カード50に格納されている情報であるカード情報の読み出しを行う。カードリーダ部101は、例えば、装着された状態の決済用カード50からカード情報を読み出す。カードリーダ部101は、例えば、磁気カードである決済用カード50から情報を読み出す磁気カードリーダや、ICカードである決済用カード50から情報を読み出すICカードリーダ等である。なお、カードリーダ部101の構成については、公知技術であるので、ここでは説明を省略する。なお、ICカード等の場合、カードリーダ部101の代わりに、カードリーダ/ライタ手段を利用しても良い。
【0024】
商品情報格納部102には、1以上の商品に関する情報(以下、商品情報と称す)が格納される。商品情報は、例えば、商品名や、商品の画像や、商品について説明するテキスト情報や、商品の価格や、商品ID等を有する情報である。なお、ここでは、商品はサービスも含むものと考えても良い。商品情報格納部102に格納されている商品情報は、注文装置1が設置されている店舗等で取り扱う商品についての情報であることが好ましい。商品情報格納部102には、例えば、商品に関する情報がレイアウトされて配置された商品情報が格納されていても良い。例えば、商品情報は、1以上の商品に関する情報が配置された、HTMLファイルや、画像ファイル、電子文書ファイル等で提供される表示用の情報であっても良い。また、商品情報は、例えば、後述する注文画面を表示するための、1以上の商品に関する情報が配置された情報であっても良い。具体例を挙げると、商品情報は、1以上の商品に関する情報が配置された飲食店の注文画面を表示するための情報であっても良い。
【0025】
商品情報格納部102には、商品情報が予め格納されていても良いし、後述する注文画面を表示する際等に、他の装置から送信された商品情報が一時的に格納されても良い。ここで述べる格納は、一時記憶と考えても良い。商品情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0026】
装着判断部103は、カード装着部100に決済用カード50が装着されたか否かを判断する。装着判断部103は、更に、決済用カード50の取り外しを判断してもよい。装着判断部103は、決済用カード50のカード装着部100への着脱をどのように判断しても良い。例えば、カード装着部100に決済用カード50を装着される際の物理的な力によって、状態が変化するスイッチ等を設けるようにして、このスイッチのオン、オフによって、カードが装着されたか否かを判断しても良い。あるいは、カード装着部100に近接センサ等のセンサを設けるようにし、このセンサによって、装着されたカードの有無を検出しても良い。また、カードリーダ部101を用いて、予め指定された一定または不定のタイミングで、決済用カード50からの情報の読み出し処理を繰り返し行い、情報が読み出せた場合に、カードが装着されたと判断し、読み出せない場合に、カードが装着されていないと判断しても良い。また、カードが装着された後に、カードが非装着の状態にあることが検出された場合に、カードが取り外されたと判断するようにすればよい。装着判断部103は、例えば、カードが装着されたと判断した場合に、装着されたことを示す情報を出力する。また、装着判断部103は、装着されたカードが取り外されたと判断した場合に、取り外されたことを示す情報を出力する。
【0027】
装着判断部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。装着判断部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0028】
支払チェック部104は、装着判断部103が、決済用カード50が装着されたことを判断した場合に、決済用カード50についての支払チェックを行う。そして、例えば、チェック結果を出力する。支払チェックとは、決済用カード50が支払い可能なカードであるか否かのチェックである。つまり、商品等の代金の支払い等に利用可能なカードであるか否かのチェックである。支払チェックは、決済用カード50が有効なカードであるか否かのチェックであっても良い。決済用カード50が本実施の形態のようなクレジットカードやデビッドカード等である場合、支払チェックは、例えば、与信チェックである。与信チェックは与信処理とも呼ばれる。与信チェックとは、例えば、装着された決済用カード50に対する与信残高(ユーザが利用可能な残高)があるか否かのチェックや、決済用カード50が、現在有効な決済用カードであるか否かのチェック等である。与信チェックとは、いわゆる決済用カード50のオーソリ処理と考えても良い。例えば、支払チェック部104は、決済用カード50が装着されたことを示す情報を装着判断部103が出力した場合に、支払チェックとして与信チェックを行う。なお、ここでは、支払チェック部104が支払チェックを行う決済用カード50は、上述したように、クレジットカード等のサーバ型の決済用カードであり、支払チェックが、与信チェックである場合を例に挙げて説明する。
【0029】
支払チェック部104による与信チェックの処理は、例えば、以下のように行われる。例えば、支払チェック部104は、カードリーダ部101を用いて、カード装着部100に装着された決済用カード50からカード番号等のカードIDやカードの種類の情報や有効期限の情報等の与信に利用される情報を読み出す。そして、読み出した与信に利用される情報を、支払チェック部104が有する図示しない送信手段から、予め指定されたサーバ装置(図示せず)に送信する。このサーバ装置は、例えば、装着された決済用カード50による決済を行うサーバ装置である。あるいは、与信処理用のサーバ装置であっても良い。そして、サーバ装置から送信される与信チェックの結果を示す情報を、支払チェック部104内が有する図示しない受信部等で受信する。そして、受信した結果を示す情報を、装着されたカードについての支払チェックの結果を示す情報として表示部105等に出力する。
【0030】
また、支払チェック部104は、後述する注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード50の与信枠の残高があるか否かを判断しても良い。
【0031】
支払チェック部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。支払チェック部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、支払チェック部104は、上述したような図示しない送信手段や受信手段等の通信手段を有していてもよい。
【0032】
表示部105は、支払チェック部104が、決済用カード50が支払い可能な決済用カードであることを示すチェック結果を出力した場合に、商品情報格納部102から商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する。また、上述したように、支払チェック部104が後述する注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード50の残高があるか否かをチェックする場合、表示部105は、支払チェック部104が残高があることを示す結果を出力している場合にだけ、注文画面を表示するようにしてもよい。あるいは、注文ボタン等が有効な、注文を受け付け可能なインターフェース等として機能する注文画面を表示するようにしても良い。例えば、支払チェック部104が、残高が足りないことを示す結果を出力している場合は、表示部105は、注文を行うボタンや、商品の画像等をグレイアウトした(即ち、利用できないことを示すように、表示濃度を低くした)注文画面を表示するようにしても良い。決済用カード50が利用可能であることを示すチェック結果とは、例えば、与信チェックによりカードが利用可能であると判断された場合に支払チェック部104が出力するチェック結果や、与信チェックにより残高があると判断された場合に支払チェック部104が出力するチェック結果である。
【0033】
注文画面は、表示部105が表示する商品についての注文を受け付けるためのインターフェース画面である。例えば、注文画面は、商品情報と、商品についての注文を受け付けるため画面であり、通常、注文を受け付けるボタン等の画像や、数量等の指定を受け付けるフィールド等の画像により構成される。注文画面は、注文受付のためのメニュー画面であっても良い。なお、注文画面は、結果的に、注文の受け付けに至る画面が表示可能な情報であればその構成等は問わない。例えば、注文画面は、最終的に注文を受け付ける画面が表示され得るものであれば、注文を受け付ける画面以外の他の1以上の画面を有していても良い。具体例を挙げると、注文画面は、1以上の商品を説明する画面と、この画面内の一品目を選択した場合に表示される選択した商品を注文する画面とで構成される画面であっても良い。また、注文画面は、店舗等についての情報や広告の情報等を更に有していてもよい。表示部105は、例えば、商品情報格納部102に格納されている商品情報を読み出し、読み出した商品情報を、予め指定されたルールに従って配置したり、予め指定されたテンプレート等に配置することで、注文画面の画像情報を生成して、注文画面を表示する。また、商品情報格納部102に、商品情報が配置された注文画面の表示用の情報、例えばHTML形式やXML形式等の情報が格納されている場合、この情報を読み出して、注文画面を表示しても良い。
【0034】
表示部105は、装着判断部103が、決済用カード50の取り外しを判断した場合に、注文画面の表示をやめるようにすることが好ましい。表示をやめるとは、注文画面を一時的に非表示とする(停止する)ことであっても良いし、注文画面の表示を終了することであっても良い。注文画面を一時的に非表示とする場合、予め指定された時間内に、再度同じ決済用カード50が装着された時点で、表示を再開するようにしても良い。
【0035】
表示部105は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部105は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
【0036】
注文受付部106は、表示部105が表示した注文画面を介して、ユーザからの商品の注文を受け付ける。例えば、ユーザが注文画面に表示されている1以上の商品についての注文申込みボタンや注文確定ボタン等をマウスの操作やタッチパネルの操作等によって押した場合に、これらの商品についての注文を受け付ける。また、例えば、注文する商品についての数量や大きさ等を指定する情報が、注文画面に入力されている場合、この数量や大きさの情報も商品の注文とともに受け付ける。
【0037】
ここで述べる注文の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けを含む概念である。注文受付部106は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0038】
なお、注文受付部106が受け付けた注文内容についての情報、つまり注文された商品についての商品情報は、例えば、注文受付部106内の図示しない注文送信手段から、この注文装置1の識別情報等と対応付けて、ネットワーク等を介して受注処理を行うサーバ装置や注文内容の通知先となるサーバ装置等に送信されるようにしてもよい。注文内容の情報は、例えば、商品コード等の商品の識別情報や、商品の数量や、商品のサイズの情報である。また、注文装置1自体が注文に応じた処理を行う装置であれば、この受け付けた注文に応じた処理を行うようにする。
【0039】
注文情報格納部107には、注文受付部106が注文を受け付けた商品に関する情報である注文情報が格納される。注文情報は、結果的に、注文を受け付けた商品についての代金が取得可能な情報であればよく、例えば、注文を受け付けた商品の代金、あるいは代金の合計の情報であっても良いし、注文を受け付けた商品の識別情報や数量の情報等であっても良い。例えば、商品の識別情報と商品の価格とを有する情報を予め用意しておくことで、商品の識別情報から、注文した商品についての代金を算出することができる。
【0040】
注文情報格納部107に注文情報が記憶される過程は問わない。例えば、注文受付部106が注文を受け付けた場合に、注文を受け付けた商品についての注文情報が、注文受付部106により蓄積されても良い。また、後述する決済処理部108が決済を行う際や、予め指定されたタイミングやトリガー等により、店舗のサーバ等から送信されたこの注文装置1から注文された商品についての代金、あるいは代金の合計金額等の注文情報が、注文情報格納部107に蓄積されても良い。注文情報格納部107は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0041】
決済処理部108は、装着判断部103が、決済用カード50の取り外しを判断した場合に、決済用カード50を用いて注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う。例えば、予め、決済処理部108は、装着されていた決済用カード50に格納されている決済に必要なカード情報を、カードリーダ部101を用いて取得して、図示しない記憶媒体等に蓄積しておく。決済に必要なカード情報は、決済用カード50がクレジットカードであれば、カード番号や、有効期限の情報である。そして、決済用カード50の取り外しを判断した場合に、決済処理部108は、上述した注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、この注文装置1から注文された商品の代金の合計を示す情報を取得する。なお、決済処理部108が、決済用カード50の取り外しを検出した際に、この注文装置1から注文された商品の代金等の注文情報を、店舗のサーバ等に要求する情報を送信するようにし、この要求に応じて店舗のサーバから送信される注文情報を、注文装置1が図示しない受信部等が受信して、注文情報格納部107に一時記憶するようにし、この一時記憶した注文情報を用いて、決済処理部108が、商品の代金の合計等を取得する用にしても良い。そして、この代金の合計を示す情報と、上記で予め取得していた決済に必要なカード情報とを、図示しない通信手段等を介して、決済処理を行うためのサーバ装置(図示せず)に送信する。この決済処理を行うサーバ装置は、例えば、カード会社や、決済の代行を行う会社等が運営するサーバ装置である。これによって、注文した商品の決済が終了する。
【0042】
なお、決済処理部108は、装着判断部103が決済用カード50の取り外しを判断してから予め指定された時間が経過した場合に決済を行うようにしてもよい。予め指定された時間が経過したか否かは、例えば、時計等を用いて取り外しからの経過時間をカウントすることで、判断可能である。このようにすることで、ユーザが、一時的に、注文装置1から離れる際に、決済用カード50をカード装着部100から取り外しても、決済が行われないようにすることができる。
【0043】
決済処理部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決済処理部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0044】
図2は、本実施の形態の注文装置1の動作の一例を示すフローチャートである。以下、注文装置1の動作を説明する。
【0045】
(ステップS201)装着判断部103は、決済用カード50が、カード装着部100に装着されたか否かを判断する。装着された場合、ステップS202に進み、装着されていない場合、ステップS201に戻る。
【0046】
(ステップS202)支払チェック部104は、カードリーダ部101を用いて、決済用カード50からカード情報を読み出す。読み出すカード情報は、例えば、カード番号や、有効期限の情報である。読み出したカード情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0047】
(ステップS203)支払チェック部104は、ステップS202で読み出したカード情報を、与信処理を行う予め指定されたサーバ装置に送信する。
【0048】
(ステップS204)支払チェック部104は、サーバ装置から送信される与信処理の結果を示す情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS205に進み、受信していない場合、ステップS204に戻る。
【0049】
(ステップS205)支払チェック部104は、与信処理(支払チェック)の結果が、装着された決済用カード50が商品代金の支払いに利用可能な状態であることを示す結果であるか否かを判断する。利用可能な状態を示す結果である場合、ステップS206に進み、利用可能でない状態を示す結果である場合、ステップS210に進む。
【0050】
(ステップS206)表示部105は、商品情報格納部102に格納されている商品情報を読み出し、この商品情報を用いて注文画面を表示する。
【0051】
(ステップS207)注文受付部106は、注文画面を介して1以上の商品の注文を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS208に進み、受け付けていない場合、ステップS211に進む。
【0052】
(ステップS208)注文受付部106は、ステップS207で受け付けた注文を示す情報を、注文に応じた処理等を行う注文内容の送信先となるサーバ装置等(図示せず)に送信する。
【0053】
(ステップS209)注文受付部106は、注文された商品についての注文情報を注文情報格納部107に蓄積する。そして、ステップS207に戻る。
【0054】
(ステップS210)表示部105は、ステップS201で装着されたカードが、利用可能な決済用カード50ではないことを示すエラー表示を行う。そして、ステップS201に戻る。
【0055】
(ステップS211)装着判断部103は、装着された決済用カード50がカード装着部100から取り外されたか否かを判断する。取り外された場合、ステップS212に進み、取り外されていない場合、ステップS207に戻る。
【0056】
(ステップS212)装着判断部103は、決済用カード50がカード装着部100に再装着されたか否かを判断する。再装着された場合、ステップS207に戻り、再装着されなかった場合、ステップS213に進む。再装着されたか否かは、単に再度、カード装着部100に決済用カード50が装着されたか否かを判断しても良いし、ステップS202で読み出したカード情報と、決済用カード50の取り外し後にカード装着部100に装着された決済用カード50から読み出したカード情報とが一致するか否かによって判断してもよい。なお、一致しない決済用カード50が装着されたと判断された場合、装着判断部103は、決済用カード50が再装着されていないと判断するとともに、異なる決済用カード50が装着された旨等を表示部105に表示させるようにしてもよい。
【0057】
(ステップS213)決済処理部108は、決済用カード50のカード装着部100からの取り出しが検出された時点から、予め指定された時間が経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS214に進み、経過していない場合、ステップS213に戻る。
【0058】
(ステップS214)決済処理部108は、注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、この注文装置1で注文された商品の代金の合計金額を示す情報を取得する。
【0059】
(ステップS215)決済処理部108は、ステップS214で取得した注文された商品の合計金額の情報と、ステップS202等で一時記憶されたカード情報を、決済用のサーバ装置にネットワークや通信回線等を介して送信する。そして、ステップS201に戻る。このステップS214とステップS215の処理とを、決済処理部108が行う決済の処理と考えて良い。
【0060】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0061】
以下、本実施の形態における注文装置1の具体的な動作について説明する。
図3は、注文装置1を有する注文システムの概念図である。この具体例においては、決済用カード50が、クレジットカードである場合を例に挙げて説明する。なお、ユーザA〜ユーザDがそれぞれ有する決済用カード50を、ここでは、決済用カード50a〜50dとする。注文システムは、ここでは、複数の注文装置1と、決済用カードの与信処理および決済処理を行う決済用サーバ装置10と、注文に応じた受注処理を行う受注処理サーバ装置20とを備えている。ここでは、複数の注文装置1を、説明の便宜上、注文装置1a〜1dとして示している。複数の注文装置1と、決済用サーバ装置10とは、ネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。また、複数の注文装置1と受注処理サーバ装置20とは、ネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。ここでは、一例として、注文装置1と決済用サーバ装置10が接続されたネットワークとの間、および注文装置1と受注処理サーバ装置20との間は、無線ネットワークにより接続されているものとする。
【0062】
また、ここでは、一例として、複数の注文装置1と受注処理サーバ装置20とは、同じ飲食店内に設置されているものとする。そして、各注文装置1は、ユーザからの飲食物の注文を受け付けるための端末であり、複数のユーザが利用するテーブルの、各ユーザの着席する位置の近傍にそれぞれ設置されているものとする。なお、この注文システムにおいては、各ユーザが、一人につき一台、注文装置1を利用できるようにすることが好適である。
【0063】
まず、ユーザA〜ユーザDが飲食店内の同じテーブルにつき、各自の近傍に設置されている注文装置1のカード装着部100に、各自の持つ決済用カード50a〜50dを装着したとする。例えば、ユーザAが注文装置1aのカード装着部100に決済用カード50aを装着すると、装着判断部103は、決済用カード50aが装着されたことを検出し、カードリーダ部101を用いて、決済用カード50aから、カード番号と、有効期限と、カードの種類を示す情報(例えば、カード会社を示す情報)とを含むカード情報を読み出す。例えば、ユーザAの決済用カード50aから読み出したカード番号が「12341234××××××××」(ただし、×は数字であるとする)であり、有効期限が「10/14」(月/年)、カードの種類を示す情報が、「VMDAカード」であったとする。読み出したカード情報は、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。
【0064】
そして、支払チェック部104は、読み出したカード情報を用いて与信処理を行う。即ち、まず、読み出したカード情報を、カード情報が示すカードの種類に応じた決済用サーバ装置10にネットワーク経由で送信する。ここでは、「VMDAカード」専用の決済用サーバ装置10に送信する。なお、決済用カード50の種類を示す情報は、決済用カード50を用いた決済処理や与信処理が可能な決済用サーバ装置の通信先を示す情報(例えば、アドレス情報等)であっても良い。
【0065】
決済用サーバ装置10においては、注文装置1から送信されるカード番号と、有効期限の情報を用いて与信処理を行う。例えば、まず、有効期限が、現在の日時を含む期限であるか否かを判断し、カード番号が、利用停止されているカード番号であるか否かを判断し、このカード番号に対応する与信残高が正の値であるか否かを判断する。そして、有効期限が現在の日時を含む期限であり、かつ、カード番号が利用停止されているカード番号と一致せず、かつ、カード番号に対応する与信残高が正の値であると判断された場合、送信されたカード情報に対応する決済用カード50aが現在支払い可能な決済用カードであることを示す与信処理結果を、決済用サーバ装置10が注文装置1aに送信する。なお、決済用サーバ装置10における与信処理等は公知技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0066】
支払チェック部104が、装着された決済用カード50aが支払いに利用可能であることを示す与信処理結果を示す情報を受信すると、この決済用カード50aが支払い可能であることを示すチェック結果を、表示部105に出力する。
【0067】
表示部105は、決済用カード50aが支払い可能であることを示すチェック結果を受け付けたため、注文画面の表示を行う。
【0068】
図4は、商品情報格納部102に格納されている商品情報を管理する商品情報管理表である。商品情報管理表は、「商品ID」、「ジャンル」、「商品名」、「価格」、「画像」という項目を有している。「商品ID」は、商品の識別番号、「ジャンル」は、商品の分類を示す情報、「商品名」は、商品の名称、「価格」は、商品の価格、「画像」は、商品画像のファイル名を示す。
【0069】
表示部105は、予め用意されているテンプレート情報を、図示しない格納部等から読み出し、図4に示す商品情報管理表から読み出した商品情報を配置して、注文画面を生成して表示する。例えば、読み出したテンプレート情報が、4つの商品情報を配置するテンプレートを示す情報であるとすると、図4に示す商品情報管理表から4つの商品情報を読み出して配置することで、最初の注文画面を生成する。例えば、テンプレート情報には、配置される商品情報が示す商品についての数量を設定するためのフィールドや、注文を受け付けるためのボタン等が予め設定されているものとする。そして、ユーザAが利用する注文装置1aの表示部105は、生成した注文画面を注文装置1aのモニタ105aに表示する。なお、テンプレート情報に、商品情報等を配置して受注画面等の生成する技術は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0070】
図5は、表示部105が表示する受注画面を示す図である。
【0071】
ここで、モニタ105aがタッチパネルを構成しており、ユーザがタッチパネルを操作して、「商品名」が「エビフライ」である商品の数量を設定する入力フィールド41の値を、デフォルトである「1」から「2」に変更し、注文するためのボタン42を押したとする。
【0072】
ボタンを押した操作によって、注文受付部106は、「2つ」の「エビフライ」の注文を受け付ける。そして、「2つ」の「エビフライ」の注文を受け付けたことを示す注文内容についての情報を、受注処理サーバ装置20に送信する。ここでは例として、「エビフライ」の「商品ID」である「F001」と数量を示す値「2」とを、注文装置1aの識別情報とともに、受注処理サーバ装置20に送信する。
【0073】
受注処理サーバ装置20は、注文装置1aから送信される注文内容についての情報を受信すると、この情報が図示しない記憶媒体等に蓄積するとともに、この情報をモニタ等に表示する。これにより、注文内容が飲食店の厨房等に連絡され、「エビフライ」の調理が開始され、注文装置1aを利用するユーザにより注文された商品である「2」皿の「エビフライ」が提供される。
【0074】
また、注文受付部106は、同様に、「商品ID」である「F001」と数量を示す値「2」と、「エビフライ」の「価格」である「500」を有する注文情報を、注文情報格納部107に蓄積する。なお、ここでの価格は、単価であるとする。
【0075】
ユーザA以外の他のユーザが、それぞれの注文装置1b〜1dを用いて行う注文等の操作についても上記と同様の処理が行われる。
【0076】
次に、ユーザAが、席を一時的に外すために、決済用カード50aをカード装着部100から取り外したとすると、装着判断部103は、決済用カード50aが取り外されたことを検出するする。表示部105は、決済用カード50aの取り外しを検出すると、注文画面を一時的に非表示にする。非表示にするということは、具体的には、モニタ105aに画像を何ら表示しないようにしても良いし、いわゆるスクリーンセイバー等と同様に、予め指定された画像をモニタ105aに表示するようにしても良い。これにより、他のユーザが、ユーザAの注文画面を覗いたり、他人の注文画面からの注文を試みたりできないようにすることができる。装着判断部103が決済用カード50aの取り外しを検出すると、決済処理部108は、時間のカウントを開始し、予め指定されている時間が経過したか否かを判断する処理を繰り返す。例えば、予め指定されている時間が10分であったとする。また、装着判断部103は、予め指定された時間内に、決済用カード50aが、カード装着部100に再装着されたか否かの判断を繰り返す。
【0077】
そして、例えば、ユーザAが席に戻り、決済用カード50aを、予め指定された時間である10分以内に、再度、注文装置1aのカード装着部100に装着したとする。装着判断部103は、決済用カード50aがカード装着部100に装着されたことを検出する。そして、この決済用カード50aからカード情報を読み出して、最初のカード装着時に蓄積されたカード情報と一致するか否かの判断を行う。そして一致する場合、決済用カード50aが再装着されたことを検出する。そして、表示部105が、再度、注文画面の表示を行い、注文装置1が、注文の受付が可能な状態とする。また、決済処理部108は、時間のカウントを終了する。
【0078】
ここで、例えば、ユーザAが、いくつかの商品を注文して飲食し、カードを取り外して、飲食店から立ち去ったとする。その結果、予め指定された時間内に、決済用カード50aが、注文装置1aのカード装着部100に再装着されなかったとする。この場合、決済処理部108は、決済処理を行うため、予め指定された時間が経過したと判断した時点で、注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、ユーザAが注文した商品の代金の合計を取得する。
【0079】
図6は、注文情報格納部107に格納されている注文情報を管理する注文情報管理表である。注文情報管理表は、「商品ID」、「価格」、「数量」という項目を有している。
【0080】
決済処理部108は、注文情報格納部107に格納されている各注文情報の「価格」の値と、「数量」の値とを乗算し、乗算により得られた全ての値の合計を、決済する代金の合計として算出する。ここでは、代金の合計として「2900」(円)が算出される。そして、この算出された注文された代金の合計「2900」と、決済用カード50aから読み出されて一時記憶されていたカード番号「12341234××××××××」、および有効期限「10/14」を含むカード情報とを、ネットワーク等を介して、決済用サーバ装置10に送信する。
【0081】
決済用サーバ装置10は、注文装置1aから送信されるカード情報と注文された代金の合計の値とを受信すると、このカード情報が示す決済用カード50aから、注文された商品代金の合計を引き落とす決済処理を行う。なお、決済処理は、通常のクレジットカードの決済処理等と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。これにより、ユーザAの決済用カード50aから、注文された商品の代金が引き落とされる。なお、決済処理後は、ユーザAのカード情報は削除する。
【0082】
以上、本実施の形態によれば、精算機能を有する携帯電話を利用せずに、決済用カードを用いて、各ユーザが個別に商品の注文や決済を行うことができる。
【0083】
なお、注文装置1は、商品についての注文を受け付ける装置であれば、どのような装置でも良く、注文対象となる商品等は問わない。例えば、上記の具体例のように、飲食店において、注文を受け付けるための装置であっても良いし、駅等で切符の注文を受け付ける装置等であっても良い。かかることは、以下においても同様である。
【0084】
なお、上記具体例において、注文装置1が注文画面等を表示する前に、金額の入力を受け付けるための入力画面等を表示することで、図示しない受付部や注文受付部106等が、ユーザ等からの金額の入力を受け付けるようにしても良い。そして、表示部105が注文画面を表示する際には、入力された金額または決済用カードの残高のうちの金額の少ない方から、注文済の商品の代金の合計を減算した残高で注文可能な金額の商品だけが配置された注文画面を表示するようにしても良い。例えば、表示部105が、決済用カードの残高から、注文済の商品の代金の合計を減算して、注文可能な残高の値を取得する。そして、図4に示した商品情報管理表等の、商品識別情報と、商品代金とを対応付けて有する情報から、商品代金の値が、この取得した残高以下である商品識別情報を検索する。そして、表示部105は、検索された商品識別情報に対応した商品の商品情報を配置した注文画面を表示する。このようにすることで、ユーザの入力した予算をオーバーした商品の注文を防ぐことができる。かかることは以下の実施の形態においても同様である。
【0085】
また、上記具体例において、注文装置1が注文画面等を表示する前に、飲食モードを指定する入力を受け付けるための入力画面等を表示することで、図示しない受付部や注文受付部106等が、ユーザ等からの飲食モードの入力を受け付けるようにしても良い。飲食モードとは、例えば、飲食する料理の質や、量や、好みや、食材の種類等についての、傾向や、様式を意味する。例えば、飲食モードは、予め指定された低価格の価格帯の料理を主として提供する低価格満腹モードや、予め指定された高価格の価格帯の料理を主として提供する豪華モード等である。そして、表示部105は、飲食モードに対応した条件を満たす料理の注文画面を表示する。例えば、低価格満腹モードの指定を受け付けた場合、表示部105は、予め指定された低価格の価格帯の料理を検索して注文画面に表示する。また、豪華モードの指定を受け付けた場合は、予め指定された高価格の価格帯の料理を検索して注文画面に表示する。飲食モードに応じた価格帯の注文画面を表示する処理は、例えば、以下のように行われる。まず、予め表示モードと、価格帯の上限値と下限値とを示す値とを対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにしておく。そして、表示部105は、注文画面の表示前等に、図示しない受付部等が受け付けた表示モードを指定する情報に対応した表示モードに対応した価格帯の上限値と下限値とを示す値を、この記憶媒体から読み出す。そして、表示部105は、図4に示した商品情報管理表等の、商品識別情報と、商品代金とを対応付けて有する情報から、商品代金の値が、取得した下限値以上、上限値未満の商品識別情報を検索し、検索した商品識別情報に対応した商品の商品情報を配置した注文画面を表示する。なお、上記のような金額の入力受付に加えて、このような飲食モードの指定の受付を行うようにしてもよい。この場合、上述したような残高以内の、飲食モードの条件を満たす料理のメニューを表示するようにすればよい。かかることは、以下の実施の形態においても同様である。
【0086】
また、上記具体例において、ユーザが決済用カード50を注文装置1から取り外してから、予め指定された時間が経過してから決済が行われるようにしているが、決済が行われるまでの間に、ユーザが別の店等に入ってこの決済用カード50を他の注文装置1に装着した場合には、この注文装置1で与信チェックが行われる前に、先の注文装置1においては、この決済用カード50からの決済を済ませるようにすることが好ましい。未決済のままでは、他の注文装置1による与信チェックが正確に行われないからである。なお、このような処理を行うためには、例えば、一の注文装置1に決済用カード50が装着された場合、この決済用カードのカード番号等のカード識別情報が、他の注文装置1にネットワーク等を介して送信されるようにする。そして、各注文装置の未決済の決済用カード50のカード識別情報と一致するか否かを判断し、一致する場合は、決済を行うようにすればよい。あるいは、未決済状態のカード識別情報等が、他の注文装置1に送信され、一致するカード識別情報を有する決済用カード50が装着された場合に、未決済状態のカード識別情報を送信した注文装置1に、一致するカードが検出されたことを示す情報や、決済を行う指示等を送信して、決済を行わせるようにしてもよい。
【0087】
(実施の形態2)
この実施の形態の注文装置2は、決済用カードとして、上述した決済用カード50の代わりに、電子マネーカード等の、決済用カード内に金銭に対応する値が格納されている決済用カード60を用いるようにしたものである。このような決済用カード60は、決済にサーバ装置を利用しないため、独立型の決済用カードと考えても良い。
【0088】
図7は、本実施の形態における注文装置2のブロック図である。
注文装置2は、カード装着部100、カードリーダ/ライタ部201、商品情報格納部102、装着判断部103、支払チェック部204、表示部205、注文受付部106、注文情報格納部107、決済処理部208を備える。
【0089】
カード装着部100、商品情報格納部102、装着判断部103、注文受付部106、注文情報格納部107の構成及び動作等については、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明は省略する。
【0090】
決済用カード60は、例えば、電子マネーカード等の、決済用カード内に金銭に対応する値が格納されている決済用カードであり、格納されている情報の読み出し及び書き込みが可能な決済用カードである。金銭に対応する値とは、金銭の金額等の情報であっても良いし、金額等に変換可能な値、例えばポイント等であっても良い。決済用カード60は、例えばICカードである。但し、決済用カードは磁気カード等であっても良い。
【0091】
カードリーダ/ライタ部201は、決済用カード60に記録されている情報であるカード情報の読み出し及び書込みを行う。カードリーダ/ライタ部201は、例えば、カード装着部100に装着された状態の決済用カード60についてカード情報の読み出し及び書込みを行う。また、カード取り外し時に、決済用カード60を用いて決済が行えるようにするためには、カード装着部100に完全に装着されていない状態の決済用カード60からもカード情報の読み出し及び書込みが行えるようにすることが好ましい。カード装着部100に完全に装着されていない状態とは、例えばカード装着部100から取り外し途中の状態である。カードリーダ/ライタ部201は、例えば、ICカードである決済用カード60から情報を読み出すICカードリーダ/ライタや、磁気カードである決済用カード60からの情報の読み出し及び書込みを行う磁気カードリーダ/ライタ等である。なお、カードリーダ/ライタの構成については、公知技術であるので、ここでは説明を省略する。
【0092】
支払チェック部204は、装着判断部103が、決済用カード60が装着されたことを判断した場合に、この決済用カード60についての支払チェックを行う。そして、例えば、チェック結果を出力する。支払チェックとは、決済用カード60が支払い可能なカードであるか否かのチェックである。つまり、商品等の代金の支払い等に利用可能なカードであるか否かのチェックである。支払チェックは、決済用カード60が有効なカードであるか否かのチェックであっても良い。決済用カード60が、電子マネーカード等の金銭に対応する値が格納された決済用カードである場合、決済用カード60の支払チェックとは、例えば、残高チェックである。残高チェックとは、例えば、決済用カード60の残高があるか否かをチェックすることである。残高があるとは、例えば、単に金額を問わず、利用可能な残高があることであってもよいし、予め指定された金額以上の残高があることであってもよい。予め指定された金額は、例えば、商品情報格納部102に格納されている商品情報が示す商品のうちの最低価格であっても良い。例えば、支払チェック部204は、1円以上の予め指定された金額以上の残高があるか否かをチェックし、予め指定された金額以上の残高があると判断された場合、残高があることを示すチェック結果の情報を出力する。あるいは、残高の有無を示すフラグの情報等をチェックしても良い。
【0093】
また、支払チェック部204は、注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード60の値の残高があるか否かを判断しても良い。
【0094】
支払チェック部204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。支払チェック部204の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0095】
表示部205は、支払チェック部204が、決済用カード60が支払い可能な決済用カードであることを示すチェック結果を出力した場合に、商品情報格納部102から商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する。あるいは、表示部205は、注文ボタン等が有効な、注文を受け付け可能なインターフェース等として機能する注文画面を表示するようにしても良い。決済用カード60が支払い可能な決済用カードであることを示すチェック結果とは、例えば、決済用カード60の残高があることを示す残高チェックの結果である。表示部205のその他の構成や動作については、表示部105と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0096】
なお、表示部205は、支払チェック部204が、注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード60の値の残高があるか否かを判断する場合であって、例えば、支払チェック部204が、残高が足りないことを示す結果を出力した場合には、注文画面の表示を止めるようにしても良い。
【0097】
また、表示部205は、決済用カード60の残高で購入可能な商品の商品情報だけを表示するようにするようにしても良い。即ち、商品の価格が、決済用カード60の残高以下の商品の商品情報だけを表示しても良い。また、注文受付部106が注文を受け付ける毎に、注文された商品の合計金額を除いた決済用カード60の値の残高で購入可能な商品の商品情報(即ち、価格が、残高以下の商品の商品情報)だけを表示するようにしても良い。あるいは、購入できない商品の商品情報については、注文のボタン等を非表示等にして注文を受け付けないようにしても良いし、このような商品の商品情報や注文ボタン等は、表示濃度を薄くして(いわゆるグレイアウトして)、注文を受け付けられないようにするとともに、注文ができない商品であることを視覚的にユーザに知らせるようにしても良い。
【0098】
決済処理部208は、装着判断部103が、決済用カード6060の取り外しを判断した場合に、決済用カード60を用いて注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う。この実施の形態においては、決済用カード60が電子マネーカード等の独立型の決済用カードであるため、決済処理部208が、決済用カード60から直接、注文された商品の代金を示す値を引き出す。決済処理部208が引き出した値に対応する代金を請求する情報を、電子マネーの管理を行う企業等に送信して、この代金に相当する金銭を店舗(企業)が受取る処理等は、通常の電子マネー等の処理と同様であるので、ここでは説明は省略する。
【0099】
決済処理部208は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。決済処理部208の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0100】
図8は、本実施の形態の注文装置2の動作の一例を示すフローチャートである。以下、注文装置2の動作を説明する。なお、図8において、図2と同一符号は同一または相当するステップを示している。
【0101】
(ステップS801)支払チェック部204は、カードリーダ/ライタ部201を用いて、決済用カード60からユーザが支払いに利用可能な残高の情報を読み出す。
【0102】
(ステップS802)支払チェック部204は、ステップS801で読み出した残高の情報を用いて、残高があるか否かのチェックを行う。例えば、残高が、1円以上であるか否かを判断し、1円以上であれば、残高があることを示す情報を出力し、その他の場合は、残高がないことを示す情報を出力する。この残高のチェックがここでは支払チェックである。
【0103】
(ステップS803)表示部205は、商品情報格納部102に格納されている商品情報を読み出し、この商品情報を用いて注文画面を表示する。そして、ステップS207に進む。
【0104】
(ステップS804)表示部205は、ステップS201で装着されたカードが、残高がない決済用カード60であることを示すエラー表示を行う。そして、ステップS201に戻る。
【0105】
(ステップS805)決済処理部208は、決済用カード60が、カード装着部100から取り外されたか否かを判断する。ただし、ここでは、決済用カード60から代金を示す情報を引き出せるように、カードリーダ/ライタ部201が決済用カード60に対して情報の読み書きが範囲にある状態で、カードの取り出しが判断できるようにする。つまり、ここでは、決済用カード60が完全に装着された状態以外の状態にすることを、カードを取り外すことと考える。例えば、カードが装着された状態から、予め指定された位置まで移動した場合に取り外されたと判断してもよいし、決済用カード60の一部が、カード装着部100から外れた場合に状態が変化するスイッチ等を設け、このスイッチの状態の変化によって、決済用カード60の取り外しを検出しても良い。取り外された場合、ステップS214に進み、取り外されていない場合、ステップS201に戻る。
【0106】
(ステップS806)決済処理部208は、決済用カード60からステップS214で算出した注文された商品の合計金額に相当する値を引き出す。この処理は、ICカード型の電子マネーから代金を引き出す処理等と同様である。また、決済処理部208は、引き出した値に相当する金銭を請求する情報を、決済用カード60を管理する企業のサーバ等に送信してもよい。そして、ステップS201に戻る。
【0107】
なお、図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0108】
以下、本実施の形態における注文装置2の具体的な動作について説明する。
図9は、注文装置2を有する注文システムの概念図である。この具体例においては、独立型の決済用カード60が、ICカード型の電子マネーカードである場合を例に挙げて説明する。ここでは、ユーザA〜ユーザDがそれぞれ利用する決済用カード60を、決済用カード60a〜60dとする。注文システムは、ここでは、複数の注文装置2と、注文に応じた受注処理を行う受注処理サーバ装置20とを備えている。ここでは、複数の注文装置2を、説明の便宜上、注文装置2a〜2dとして示している。複数の注文装置2と受注処理サーバ装置20とは、ネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。ここでは、一例として、注文装置2と受注処理サーバ装置20間は、無線LANにより接続されているものとする。ここでは、上述した具体例と同様に、複数の注文装置1と受注処理サーバ装置20とは、同じ飲食店内に設置されているものとする。
【0109】
まず、ユーザA〜ユーザDが飲食店の同じテーブルにつき、各自の近傍に設置されている注文装置2のカード装着部100に、各自の持つ決済用カード60a〜60dを装着したとする。例えば、ユーザAが注文装置2aのカード装着部100に決済用カード60aを装着すると、装着判断部103は、決済用カード60aが装着されたことを検出する。
【0110】
次に、支払チェック部204は、カードリーダ/ライタ部201を用いて、決済用カード60aから、支払いに利用可能な残高の情報を読み出す。例えば、ユーザAの決済用カード60aから読み出した残高が「5000(円)」であったとする。そして、この残高が、予め指定されている値である「1(円)」以上の値であるか否かを判断する。ここでは、「1(円)」以上であるため、支払チェック部204は、残高があると判断し、残高があることを示す情報を出力する。
【0111】
表示部205は、残高があることを示すチェック結果の情報を支払チェック部204が出力したため、上記具体例と同様に、注文画面を表示する。そして、この注文画面を介して商品の注文を受け付ける。また、受け付けた商品についての注文情報を注文情報格納部107に蓄積する。
【0112】
そして、飲食が終了したユーザAが、飲食店を出るために、カード装着部100から決済用カード60aの一部を取り出した時点で、装着判断部103は、決済用カード60aが取り外されたことを検出する。そして、上記具体例と同様に、決済処理部208は、注文情報格納部107に格納されている注文情報を用いて、注文された代金の合計金額を取得し、決済用カード60aから、カードリーダ/ライタ部201を用いて、代金の合計金額に相当する値を取り出す。これにより、決済用カード60aについて、飲食代金の決済が終了する。また、決済用カード60aが取り外された時点で、表示部205は、注文画面の表示を終了する。
【0113】
以上、本実施の形態によれば、精算機能を有する携帯電話を利用せずに、決済用カードを用いて、各ユーザが個別に商品の注文や決済を行うことができる。
【0114】
また、上記実施の形態1および2の注文装置及び注文システムを、特に飲食店の注文等に利用する場合においては、決済用カードの装着時に与信チェックや残高チェック等のチェックを行うことで、通常の商品購入の場合と比較して、以下のような効果を奏する。
【0115】
即ち、通常の商品購入であれば、商品譲渡の段階でレジにて与信または残高チェックすることで、費用を回収できない危険性はない。与信または残高チェックの結果により、加盟店は商品譲渡をしなければいいからである。
【0116】
しかし、商品購入ではなく飲食についての代金の支払いを目的としてカードを使用する際、飲食後提示されたカードが、与信または残高不足になれば、加盟店の機会損失が発生する危険性がある。また、決済用カードの利用者に悪意がなくても、飲食の後、与信または残高不足が分かると、カード利用者にとって不測の事態が生じてしまうこととなる。これに対し、本願では、決済用カードの装着時に与信チェックや残高チェック等のチェックを行うことで、このような危険性を回避できるという効果がある。
【0117】
また、決済用カード装着後、決済用カードを利用するごとに利用金額を加算して、支払い可能な状態のままでのみ、即ち、決済用カードの残高が利用金額の合計よりも多い場合にのみ、飲食の注文を認めるようにしても良い。このようにすることで、カードを抜いたときに、自動的な決済ができる。決済が自動的にできるので、レジが不要になる。
【0118】
さらに、決済用カードを取り外す際に決済が行われるため、決済を行うためのボタンの押下等の操作を行わずに、決済用カードを抜いて立ち去るというカード利用者の不正行為の危険性も回避できる。
【0119】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0120】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段等は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0121】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0122】
なお、上記各実施の形態における注文装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、商品に関する情報が格納される商品情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部に、決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、カード装着部に決済用カードが装着されたことを装着判断部が判断した場合に、決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を支払チェック部が出力した場合に、商品情報を読み出して、商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部として機能させるためのプログラムである。
【0123】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0124】
図10は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による注文装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0125】
図10において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0126】
図11は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図11において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0127】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による注文装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0128】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による注文装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0129】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0130】
以上のように、本発明にかかる注文装置は、注文を受け付けるための装置として適しており、特に、複数のユーザ等から個別に注文を受け付ける装置等として有用である。
【符号の説明】
【0131】
1、2、1a〜1d、2a〜2d 注文装置
10 決済用サーバ装置
20 受注処理サーバ装置
50、50a〜50d、60、60a〜60d 決済用カード
100 カード装着部
101 カードリーダ部
102 商品情報格納部
103 装着判断部
104、204 支払チェック部
105、205 表示部
105a モニタ
106 注文受付部
107 注文情報格納部
108、208 決済処理部
201 カードリーダ/ライタ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部と、
商品に関する情報が格納される商品情報格納部と、
前記カード装着部に前記決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、
前記カード装着部に決済用カードが装着されたことを前記装着判断部が判断した場合に、当該決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、
前記決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を前記支払チェック部が出力した場合に、前記商品情報を読み出して、当該商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部とを備えた注文装置。
【請求項2】
前記決済用カードが、クレジットカードであり、
前記支払チェック部は、当該決済用カードについての与信チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う請求項1記載の注文装置。
【請求項3】
前記決済用カードが、電子マネーカードであり、
前記支払チェック部は、当該決済用カードについての残高チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う請求項1記載の注文装置。
【請求項4】
前記装着判断部は、更に、前記決済用カードの取り外しを判断し、
前記表示部は、前記装着判断部が、前記決済用カードの取り外しを判断した場合に、前記注文画面の表示をやめる請求項1から請求項3いずれか記載の注文装置。
【請求項5】
前記装着判断部は、更に、前記決済用カードの取り外しを判断し、
前記装着判断部が、前記決済用カードの取り外しを判断した場合に、当該決済用カードを用いて前記注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う決済処理部を更に備えた請求項1から請求項4いずれか記載の注文装置。
【請求項6】
前記決済処理部は、前記装着判断部が前記決済用カードの取り外しを判断してから予め指定された時間が経過した場合に決済を行う請求項5記載の注文装置。
【請求項7】
代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部と、商品に関する情報が格納される商品情報格納部と、装着判断部と、支払チェック部と、表示部と、を用いて行われる注文方法であって、
前記装着判断部が、前記カード装着部に前記決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断ステップと、
前記支払チェック部が、前記カード装着部に決済用カードが装着されたことを前記装着判断ステップで判断した場合に、当該決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェックステップと、
前記表示部が、前記決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を前記支払チェックステップにおいて出力された場合に、前記商品情報を読み出して、当該商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示ステップとを備えた注文方法。
【請求項8】
商品に関する情報が格納される商品情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部に、前記決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、
前記カード装着部に決済用カードが装着されたことを前記装着判断部が判断した場合に、当該決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、
前記決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を前記支払チェック部が出力した場合に、前記商品情報を読み出して、当該商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部と、
商品に関する情報が格納される商品情報格納部と、
前記カード装着部に前記決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、
前記カード装着部に決済用カードが装着されたことを前記装着判断部が判断した場合に、当該決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、
前記決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を前記支払チェック部が出力した場合に、前記商品情報を読み出して、当該商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部とを備えた注文装置。
【請求項2】
前記決済用カードが、クレジットカードであり、
前記支払チェック部は、当該決済用カードについての与信チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う請求項1記載の注文装置。
【請求項3】
前記決済用カードが、電子マネーカードであり、
前記支払チェック部は、当該決済用カードについての残高チェックを行って支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う請求項1記載の注文装置。
【請求項4】
前記装着判断部は、更に、前記決済用カードの取り外しを判断し、
前記表示部は、前記装着判断部が、前記決済用カードの取り外しを判断した場合に、前記注文画面の表示をやめる請求項1から請求項3いずれか記載の注文装置。
【請求項5】
前記装着判断部は、更に、前記決済用カードの取り外しを判断し、
前記装着判断部が、前記決済用カードの取り外しを判断した場合に、当該決済用カードを用いて前記注文画面を介して受け付けた注文の決済を行う決済処理部を更に備えた請求項1から請求項4いずれか記載の注文装置。
【請求項6】
前記決済処理部は、前記装着判断部が前記決済用カードの取り外しを判断してから予め指定された時間が経過した場合に決済を行う請求項5記載の注文装置。
【請求項7】
代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部と、商品に関する情報が格納される商品情報格納部と、装着判断部と、支払チェック部と、表示部と、を用いて行われる注文方法であって、
前記装着判断部が、前記カード装着部に前記決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断ステップと、
前記支払チェック部が、前記カード装着部に決済用カードが装着されたことを前記装着判断ステップで判断した場合に、当該決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェックステップと、
前記表示部が、前記決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を前記支払チェックステップにおいて出力された場合に、前記商品情報を読み出して、当該商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示ステップとを備えた注文方法。
【請求項8】
商品に関する情報が格納される商品情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
代金の決済に用いられるカードである決済用カードが装着されるカード装着部に、前記決済用カードが装着されたか否かを判断する装着判断部と、
前記カード装着部に決済用カードが装着されたことを前記装着判断部が判断した場合に、当該決済用カードが支払い可能なカードであるか否かのチェックを行う支払チェック部と、
前記決済用カードが支払い可能なカードであることを示すチェック結果を前記支払チェック部が出力した場合に、前記商品情報を読み出して、当該商品についての注文の受け付けに用いられる注文画面を表示する表示部として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−155377(P2012−155377A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11572(P2011−11572)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】
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