説明

洋式トイレ

【課題】使い方が簡単で、男性小用時の尿飛散による便器や床面などの汚損を抑制することができ、従来の洋式便器を改造することなく使用可能な洋式トイレを提供する。
【解決手段】洋式トイレ10は、床面11に設置された洋式便器1と、洋式便器1の前方の床面11より低い位置に設けられた足踏面13と、床面11と足踏面13との間に、洋式便器1の後方に向かって凹んだ形状に設けられた凹部12と、を備えている。足踏面13は、凹部12の開口部から奥部に向かって段差無く連続している。床面11の前縁部11aは便器本体2の前端部2aよりも前方に突出している。成人男性のトイレ使用者Pは、足踏面13上に足部Fを置いて洋式便器1に向かって起立した姿勢をとるとともに、その足先部F1を凹部12の奥部に向かって差し込んだ状態とした後、便器本体2内に向かって排尿する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式便器が配置された洋式トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
洋式トイレにおいて成人男性が小用する場合、便蓋及び便座が持ち上げられた洋式便器に向かって起立した姿勢をとり、便器の上縁よりもかなり高い位置から排尿するため、尿の飛沫や便器内に落下する尿の衝撃で飛散した水滴が便器や床面などに付着することが多い。便器などに付着した尿の飛沫は時間の経過に伴って変質し、悪臭を発するようになるため、不衛生である。
【0003】
そこで、男性小用時の尿の飛沫などが便器周辺に飛散するのを防止するための様々な機構が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。また、男性小用時の尿の飛散を防止する手段として、成人男性の放尿位置と便器との高低差を小さくすることのできる機構を設けたものもある(例えば、特許文献3,4参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−247304号公報
【特許文献2】特開2006−181306号公報
【特許文献3】特開2006−176965号公報
【特許文献4】特開2004−113437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の「トイレ飛散防止シート」や特許文献2記載の「汚れ防止装置」の場合、洋式便器の上縁部分に取り付けられたシートにより、男性小用時の尿が便器周辺に飛散するのを防止することはできるが、尿の飛沫がシート自体に付着するのを回避することはできない。このため、従来の洋式トイレと同様、シートに付着した尿の飛沫が変質して悪臭を発するようになり、不衛生である。また、これらのシートを洋式便器に取り付けるためには、便器を改造したり、新たな部品を付加したりしなければならないので、従来の洋式便器に簡単に採用することはできない。
【0006】
一方、特許文献3記載の「便器」は便器本体を昇降させる機構が必要であるため、構造が複雑化するだけでなく、広い設置スペースを必要とする。また、特許文献4記載の「キャビネット」は、床から離れた状態で設置される壁掛け式便器でなければ使用することができない。体格の小さな幼児や成人男性などが交互に使用する場合、その都度、踏み台を出したり、入れたりしなければならないため、操作が面倒である。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、使い方が簡単で、男性小用時の尿飛沫による便器や床面などの汚損を抑制することができ、従来の洋式便器を改造することなく使用可能な洋式トイレを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の洋式トイレは、床面に設置された洋式便器と、前記洋式便器の前方の前記床面より低い位置に設けられた足踏面と、を備え、前記足踏面上に起立し前記洋式便器に向かって排尿するトイレ使用者の足先部を差込可能な凹部を前記床面と前記足踏面との間に設けたことを特徴とする。ここで、「前記洋式便器の前方」とは、当該洋式便器に着座したトイレ使用者から見た前方をいう。
【0009】
このような構成とすれば、当該洋式トイレを使用する成人男性(トイレ使用者)は、床面より低い足踏面上に起立して洋式便器に向かう姿勢をとる際に、床面と足踏面との間に設けられた凹部に自分の足先部を差し込むことができる。即ち、床面より低い足踏面上に起立することによって洋式便器と放尿位置との垂直距離を小さくすることができ、足踏面上に起立する際に自分の足先部を凹部に差し込むことによって洋式便器と放尿位置との水平距離を小さくすることができる。
【0010】
このように、成人男性(トイレ使用者)が、足踏面上に起立し、且つ自分の足先部を凹部に差し込むことにより、成人男性(トイレ使用者)の放尿位置は大幅に洋式便器に近づき、排尿時の落差も小さくなるため、尿や水滴の飛散が減少する。従って、男性小用時の尿飛散に起因する便器や床面などの汚損を抑制することができる。また、成人男性(トイレ使用者)は、足踏面上に起立し、且つ自分の足先部を凹部に差し込むだけで良いので、使い方は簡単である。さらに、床面に設置された洋式便器に手を加える必要がないので、従来の洋式便器を改造することなく使用することができる。
【0011】
ここで、前記凹部の上方に位置する前記床面に、前記トイレ使用者の脚部を収容可能な切欠部を設けることが望ましい。このような構成とすれば、トイレ使用者が足踏面上に起立して足先部を前記凹部に差し込むとともに、その脚部を切欠部に収容することが可能となるため、洋式便器と放尿位置との水平距離をさらに小さくすることができる。従って、成人男性の排尿時の尿や水滴の飛散をさらに減少させることができる。
【0012】
一方、前記切欠部を閉塞可能な着脱式の足置部材を設けることもできる。このような構成とすれば、必要に応じて、足置部材で切欠部を閉塞することにより、その足置部材上に起立することが可能となるため、身長の低い男子などが排尿する際に使い易くなる。また、洋式便器に着座したトイレ使用者が自分の足を前記足置部材上に載せて、脚部などの負担を軽減することもできる。さらに、前記足置部材は着脱可能であるため、不要なときは切欠部から離脱させておけば、切欠部の機能を阻害することもない。
【0013】
この場合、前記足置部材で前記切欠部を閉塞したときの当該足置部材の高さを変更可能とすることもできる。このような構成とすれば、足置部材の高さを変更することにより、当該足置部材から洋式便器までの距離を変更することができるため、トイレ使用者に適した位置に足置部材を配置することができる。また、前記トイレ使用者の成長に合わせて足置部材の高さを変更することもできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、使い方が簡単で、男性小用時の尿飛沫による便器や床面などの汚損を抑制することができ、従来の洋式便器を改造することなく使用可能な洋式トイレを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態である洋式トイレを示す一部省略斜視図、図2は図1に示す洋式トイレの側面図、図3は図1に示す洋式トイレの正面図、図4は図1に示す洋式トイレの平面図である。また、図5,図6は図1に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。なお、実施の形態の説明における「前方」、「後方」、「右側」、「左側」の記載は洋式便器に着座したトイレ使用者から見た方向をいう。
【0016】
図1〜図4に示すように、本実施形態の洋式トイレ10は、床面11に設置された洋式便器1と、洋式便器1の前方の床面11より低い位置に設けられた足踏面13と、床面11と足踏面13との間に、洋式便器1の後方に向かって凹んだ形状に設けられた凹部12と、を備えている。洋式便器1は、便器本体2と、便器本体2上に起伏可能に取り付けられた便座3及び便蓋4などを備えている。足踏面13は、凹部12の開口部から奥部に向かって段差無く連続している。床面11の前縁部11aは滑らかな曲面状をなし、その位置は便器本体2の前端部2aよりも前方に突出している。
【0017】
洋式トイレ10の使い方は従来と同様であり、男性小用時は図5に示すように、便座3及び便蓋4を起立させた後、トイレ使用者Pは、足踏面13上に足部Fを置いて洋式便器1に向かって起立した姿勢をとる。そして、トイレ使用者Pの足先部F1を凹部12の奥部に向かって差し込んだ状態とした後、便器本体2内に向かって排尿する。
【0018】
図5に示すように、洋式トイレ10を使用する成人男性(トイレ使用者P)は、床面11より低い足踏面13上に起立して洋式便器1に向かう姿勢をとる際に、床面11と足踏面13との間に設けられた凹部12に自分の足先部F1を差し込むことができる。即ち、床面11より低い足踏面13上に起立することにより、洋式便器1の便器本体2の上縁部2bと放尿位置との垂直距離を小さくすることができ、且つ、足踏面13上に起立する際に自分の足先部F1を凹部12に差し込むことによって便器本体2の前端部2aと放尿位置との水平距離を小さくすることができる。
【0019】
このように、成人男性(トイレ使用者P)が、足踏面13上に起立し、且つ自分の足先部F1を凹部12に差し込むことにより、成人男性(トイレ使用者P)の放尿位置は大幅に便器本体2に近づき、排尿時の落差が小さくなるため、尿や水滴の飛散が大幅に減少する。従って、男性小用時の尿飛散に起因する洋式便器1や床面11などの汚損を抑制することができる。また、成人男性(トイレ使用者P)は、足踏面13上に起立し、且つ自分の足先部F1を凹部12に差し込むだけで良いので、使い方は簡単である。さらに、床面11に設置された洋式便器1に改造を加えることなく、そのまま使用することができる。
【0020】
一方、女性小用時の洋式トイレ10の使い方は図6に示す通りである。便器本体2から便蓋4のみを起立させた後、成人女性(トイレ使用者L)は便座3上に着座し、足部Fを床面11上の前縁部11a付近に載せる。このとき、足先部F1が前縁部11aから突出することはあるが、トイレ使用者Lの体重の殆どは便座3で支えられ、脚部Kの重量は、床面11上に位置する踵部F2で支えられているため、従来と同様の安定感が得られる。
【0021】
次に、図7〜図9に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。図7は本発明の第2実施形態である洋式トイレを示す一部省略斜視図、図8は図7に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図、図9は図7に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。なお、図7〜図9に示す洋式トイレ30において、前述した洋式トイレ10の構成部分と同じ構造、機能を有する部分は図1〜図6と同符号を付して説明を省略する。
【0022】
図7,図8に示すように、本実施形態の洋式トイレ30は、床面31に設置された洋式便器1と、洋式便器1の前方の床面31より低い位置に設けられた足踏面33と、を備え、足踏面33上に起立し洋式便器1に向かって排尿する成人男性(トイレ使用者P)の足先部F1を差込可能な凹部32が床面31と足踏面33との間に設けられている。また、凹部32の上方に位置する床面31に、トイレ使用者Pの脚部Kを収容可能な切欠部31bが設けられている。切欠部31bの左右に位置する、床面31の前縁部31aは滑らかな曲面状に形成されている。
【0023】
このような構成とすれば、トイレ使用者Pが足踏面33上に起立して足先部F1を凹部32に差し込むとともに、その脚部Kを切欠部31bに収容することが可能となるため、洋式便器1の便器本体2の前端部2aとトイレ使用者Pの放尿位置との水平距離をさらに小さくすることができる。従って、成人男性であるトイレ使用者Pの排尿時の尿や水滴の飛散を大幅に減少させることができる。なお、切欠部31bの形状は限定しないので、二本の脚部Kを収容できるサイズ、形状を備えたものであれば、任意の形状とすることもできる。
【0024】
一方、成人女性小用時における洋式トイレ30の使い方は図9に示す通りであるが、便器本体2の前端部2aから前縁部31aまでの突出長さは、図5で示したものより大であるため、足先部F1の一部が前縁部31aから突出することがあっても、足部Fの大部分を床面31上に載せることができる。従って、便座3に着座中の成人女性(トイレ使用者L)の脚部K付近の安定感を高めることができる。
【0025】
次に、図10〜図16に基づいて、本発明の第3実施形態について説明する。図10は本発明の第3実施形態である洋式トイレを示す一部省略斜視図、図11は図10に示す洋式トイレの正面図、図12は図11のA−A線における断面図である。また、図13〜図15は図10に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図、図16は図10に示す洋式トイレのその他の使用状態を示す正面図である。なお、図10〜図16に示す洋式トイレ50において、前述した洋式トイレ10,30の構成部分と同じ構造、機能を有する部分は図1〜図9と同符号を付して説明を省略する。
【0026】
図10〜図13に示すように、本実施形態の洋式トイレ50は、床面51に設置された洋式便器1と、洋式便器1の前方の床面51より低い位置に設けられた足踏面53と、を備え、足踏面53上に起立し洋式便器1に向かって排尿する成人男性(トイレ使用者P)の足先部F1を差込可能な凹部52が床面51と足踏面53との間に設けられている。また、凹部52の上方に位置する床面51に、トイレ使用者Pの脚部Kを収容可能な略半円形状の切欠部51bが設けられている。切欠部51bの左右に位置する、床面51の前縁部にはそれぞれ垂直壁部51aが形成され、垂直壁部51aの下端部は足踏面53に当接している。
【0027】
図10,図11に示すように、洋式便器1の左側壁面54下方の床面51付近には、略長方形状の足置部材55が蝶番59を介して起倒可能に設けられ、足置部材55を起立させる方向に付勢するためのダンパ56が、足置部材55裏面と足踏面53との間に配置されている。また、図11に示すように、倒伏させた足置部材55を水平状態に保持したり、保持を解除したりするための操作レバー57が、支軸57xを介して、右側壁面58に取り付けられている。
【0028】
図12に示すように、操作レバー57は全体が略く字状をした部材であり、支軸57xを中心に矢線R方向に回動可能な状態で右側壁面58に取り付けられている。操作レバー57の上方には、手動操作するための操作部57aが設けられ、操作レバー57の下方には、足置部材55の右端部が係合離脱可能な係合部57bが設けられている。操作レバー57は、操作部57aの自重により矢線G方向に付勢されているため、通常は係合部57bが最下部に位置している。
【0029】
図11に示すように、起立状態にある足置部材55の右端部にダンパ56の付勢力より強い力を加え、蝶番59を中心に、床面51に向かって回動させると、図12に示すように、足置部材55の前縁下方に設けられた傾斜状のガイド面55aが、操作レバー57の係合部57bの傾斜面57cに当接する。この後、足置部材55の右端部を床面51に近づけると、ガイド面55aが傾斜面57cに沿って下方へ滑動し、これによって、係合部57bが前方へ傾動する。さらに、足置部材55の右端部を床面51に近づけていき、足置部材55が水平状態に至ると、傾斜面57cからガイド面55aが離脱して操作レバー57が反時計回りに回動して係合部57bが元の位置に戻り、足置部材55の右端部上面に当接するので、足置部材55は水平状態に保持され、切欠部51bが閉塞される。
【0030】
一方、足置部材55が水平状態に保持されているとき、操作レバー57の操作部57aを支軸57x中心に時計回りに回動させると、係合部57bが足置部材55の右端部上面から離脱するので、ダンパ56の付勢力により、足置部材55は左側壁面54に向かって起立していき、図10に示す状態に復帰する。これによって、切欠部51bは開放状態となる。
【0031】
成人男子小用の場合、図13に示すように、足置部材55を起立状態とし、成人男子(トイレ使用者P)が足踏面53上に起立して足先部F1を凹部52に差し込むとともに、その脚部Kを切欠部51bに収容する。これによって、洋式便器1の便器本体2の前端部2aとトイレ使用者Pの放尿位置との距離を小さくすることができるため、成人男性であるトイレ使用者Pの排尿時の尿や水滴の飛散を大幅に減少させることができる。
【0032】
次に、図14に基づいて、男子子供Cの小用時の洋式トイレ50の使い方を説明する。まず、前述した手順で足置部材55を水平に倒伏させることにより切欠部51bを閉塞する。この後、男子子供Cは足置部材55上に足部CFを載せて起立姿勢をとり、洋式便器1の便器本体2に向かって排尿する。足置部材55上に起立することにより、男子子供Cは便器本体2に向かって放尿しやすい姿勢をとることができるので、尿が便器本体2の上縁部2bから零れたり、周囲に飛散したりするのを抑制することができる。このとき、男子子供Cの足部CF全体が足置部材55上に載るので安定感も良好である。
【0033】
また、図15に示すように、女子子供SPの小用時においても、足置部材55を水平に倒伏させて切欠部51bを閉塞することができる。女子子供SPは便座3に着座するとともに、床面51より高い足置部材55上に足部SF全体を載せた姿勢をとることができるので、安定感も良好である。
【0034】
このように、洋式トイレ50においては、必要に応じて、足置部材55で切欠部51bを閉塞することにより、足置部材55上に起立したり、足を載せたりすることができるため、身長の低い男子子供Cや女子子供SPなどが排尿する際に使い易くなり、脚部Kなどの負担を軽減することもできる。足置部材55は切欠部51bに着脱可能であるため、不要なときは切欠部51bから離脱させておけば、切欠部51bの機能を阻害することもない。
【0035】
図16に示すように、洋式トイレ50において、蝶番59は左側壁面54に着脱可能であり、操作レバー57の支軸57xは右側壁面58に着脱可能であり、さらに右側壁面58には着脱式のストッパ60が取付可能である。このため、蝶番59、支軸57x及びストッパ60の取付位置を変更することにより、足置部材55を倒伏させて切欠部51bを閉塞した場合の床面51から当該足置部材55まで高さHを変更することができる。即ち、足置部材55の高さHを変更することにより、当該足置部材55から便器本体2の上縁部2bまでの距離を変更することができるため、トイレ使用者に適した位置に足置部材55を配置することができる。また、トイレ使用者に子供が含まれる場合、その成長に合わせて足置部材55の高さを変更することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の洋式トイレは、一般住宅や公共施設などのトイレ設備において広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第1実施形態である洋式トイレを示す一部省略斜視図である。
【図2】図1に示す洋式トイレの側面図である。
【図3】図1に示す洋式トイレの正面図である。
【図4】図1に示す洋式トイレの平面図である。
【図5】図1に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図6】図1に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態である洋式トイレを示す一部省略斜視図である。
【図8】図7に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図9】図7に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図10】本発明の第3実施形態である洋式トイレを示す一部省略斜視図である。
【図11】図10に示す洋式トイレの正面図である。
【図12】図11のA−A線における断面図である。
【図13】図10に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図14】図10に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図15】図10に示す洋式トイレの使用状態を示す側面図である。
【図16】図10に示す洋式トイレのその他の使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 洋式便器
2 便器本体
2a 前端部
2b 上縁部
3 便座
4 便蓋
10,30,50 洋式トイレ
11,31,51 床面
11a,31a 前縁部
12,32,52 凹部
13,33,53 足踏面
31b,51b 切欠部
51a 垂直壁部
54 左側壁面
55 足置部材
55a ガイド面
56 ダンパ
57 操作レバー
57a 操作部
57b 係合部
57c 傾斜面
57x 支軸
58 右側壁面
59 蝶番
60 ストッパ
C 男子子供
F,CF,SF 足部
F1 足先部
F2 踵部
K 脚部
P,L トイレ使用者
SP 女子子供

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に設置された洋式便器と、前記洋式便器の前方の前記床面より低い位置に設けられた足踏面と、を備え、前記足踏面上に起立し前記洋式便器に向かって排尿するトイレ使用者の足先部を差込可能な凹部を前記床面と前記足踏面との間に設けたことを特徴とする洋式トイレ。
【請求項2】
前記凹部の上方に位置する前記床面に、前記トイレ使用者の脚部を収容可能な切欠部を設けたことを特徴とする請求項1記載の洋式トイレ。
【請求項3】
前記切欠部を閉塞可能な着脱式の足置部材を設けた請求項2記載の洋式トイレ。
【請求項4】
前記足置部材で前記切欠部を閉塞したときの当該足置部材の高さが変更可能である請求項3記載の洋式トイレ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−142568(P2009−142568A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−325132(P2007−325132)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(598143848)
【Fターム(参考)】