洋式便器装置およびそれに用いる男性用排尿部材
【課題】本発明の目的は、洋式便器に簡易に採用でき実用性に優れた洋式便器装置を提供することにある。
【解決手段】洋式便器１は水タンク６の上側に手洗水を給水する手洗金具１１を有し、便座２と上蓋３を備えている。尿ホルダー７は放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状に形成され、排尿者が手持ち保持する保持部材７ａを有する。可撓性ホース９は一端を尿ホルダー７の流出孔に接続され、他端が便座２と洋式便器１の間を介して洋式便器内に案内されて止着される。吸盤型止着具１０は可撓性ホース９の他端を洋式便器内に着脱自在に止着する。水タンク６には尿ホルダー９を係止する吸盤型係止具８が装着されている。
【解決手段】洋式便器１は水タンク６の上側に手洗水を給水する手洗金具１１を有し、便座２と上蓋３を備えている。尿ホルダー７は放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状に形成され、排尿者が手持ち保持する保持部材７ａを有する。可撓性ホース９は一端を尿ホルダー７の流出孔に接続され、他端が便座２と洋式便器１の間を介して洋式便器内に案内されて止着される。吸盤型止着具１０は可撓性ホース９の他端を洋式便器内に着脱自在に止着する。水タンク６には尿ホルダー９を係止する吸盤型係止具８が装着されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有する洋式便器に男性が尿を排尿するのに好適な洋式便器装置および男性用排尿部材に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、一般家庭のトイレには腰掛け型の西洋便器が多く用いられるようになってきている。一般家庭ではスペースの問題があり、一つの洋式便器で大便と小便の両方の用を足すようにしている。
【０００３】
通常、男性は洋式便器装置の上蓋と便座を開け、立った姿勢で小便を放尿して用を足している。しかし、放尿位置と尿を受ける便器の落差により、便器外に放尿したり、あるいは便器内に放尿しても尿の跳ね返りによって便器の縁やトイレ床面を汚すことになる。
【０００４】
従来、放尿による汚れを防止するには排尿者が手持ちする小便器を可撓性ホースで洋式便器に接続し、小便器に紙パットを組み込み放尿することが提案されている。小便器は可撓性ホースにより洋式便器本体に機械的に接続し、かつ、小便器に洗浄水開閉弁などの洗浄機構を設けている。このことは、例えば、下記の特許文献１に記載されている。
【０００５】
【特許文献１】特開平１１−３２４０８０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来技術は小便器を可撓性ホースで機械的に洋式便器に接続し、小便器に洗浄機構を設けなければならず、その上、使用時には小便器に紙パットを組み込む必要があり簡易に採用できないために実用性に乏しいという問題点を有する。
【０００７】
本発明の目的は、洋式便器に簡易に採用でき実用性に優れた洋式便器装置を提供することにある。
【０００８】
本発明の他の目的は、洋式便器に簡易に装着でき実用性に優れたアタッチメントである男性用排尿部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の特徴とするところは、排尿者が手持ち保持し放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーの流出孔に可撓性ホースの一端を接続すると共に可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着し、尿ホルダーを係止部材によって係止するようにしたことにある。
【００１０】
また、本発明の男性用排尿部材は、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を洋式便器内に止着された可撓性ホースと、可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、水タンクに着脱自在に装着され尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備している。
【発明の効果】
【００１１】
本発明は漏斗形状の尿ホルダーの流出孔に可撓性ホースの一端を接続すると共に可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着して構成しており洋式便器に簡単に取付けることができ、かつ、尿ホルダーを洋式便器の水タンクに設けられている手洗金具から給水される手洗水によって洗浄できるので洋式便器に簡易に採用することができる。
【００１２】
また、本発明のアタッチメントである男性用排尿部材は洋式便器に簡易に装着でき、既存の洋式便器にも容易に適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
洋式便器は水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有し、便座と上蓋を備えている。尿ホルダーは放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状に形成され、排尿者が手持ち保持する保持部材を有する。可撓性ホースは一端を尿ホルダーの流出孔に接続され、他端が便座と洋式便器の間を介して洋式便器内に案内されて止着される。吸盤型止着具は可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着する。水タンクには尿ホルダーを係止する吸盤型係止具が取付けられている。
【００１４】
また、男性用排尿部材は、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を洋式便器内に止着された可撓性ホースと、可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、水タンクに尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備している。
【実施例１】
【００１５】
図１〜図３に本発明の一実施例を示す。図１は全体構成を示す斜視図、図２は本発明の尿ホルダーの一例構成図、図３は上蓋と便座を開けた状態の洋式便器の平面図である。
【００１６】
図１〜図３において、洋式便器１は便座２と上蓋３を備えている。図１は便座２と上蓋３を略９０°で開けた状態を示している。暖房用の便座２は閉めた際に洋式便器１と間隔（隙間）を保つための複数個の座２ａが設けられている。洋式便器１の片側には操作部４が形成されている。洋式便器１の後側に水タンク６が配置されている。水タンク６は上側に手洗水を給水する手洗金具１１を有し、また、側壁に大小切替えハンドル５を備えている。
【００１７】
尿ホルダー７は放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状に形成され、図示しない排尿者が手持ち保持する保持部材（取手）７ａを有する。また、尿ホルダー７は係止孔７ｃが穿設された係止片７ｂが形成されている。尿ホルダー７はプラスチックで構成され、開口周縁の径が１１ｃｍ、高さが８ｃｍ程度である。
【００１８】
水タンク６の側壁外面には尿ホルダー７を係止する吸盤型係止具８が装着されている。吸盤型係止具８は水タンク６の側壁外面に吸着させた吸盤８ａにＵ字型金具８ｂの一脚を固着して形成されている。尿ホルダー７は係止孔７ｃにＵ字型金具８ｂの他脚を嵌挿することにより吸盤型係止具８に係止される。吸盤型係止具８は吸盤８ａにより水タンク６に着脱自在に装着される。
【００１９】
尿ホルダー７の流出孔には可撓性ホース９の一端が接続され、可撓性ホース９の他端は便座２と洋式便器１の隙間を介して洋式便器１内に案内されて吸盤１０により止着される。吸盤１０は吸盤型止着具として可撓性ホース９の他端を洋式便器１内に着脱自在に止着する。可撓性ホース９は径が１２ｍｍ、長さが１ｍ程度である。尿ホルダー７、吸盤型係止具８、可撓性ホース９および吸盤型止着具１０は本発明のアタッチメントである男性用排尿部材を構成する。
【００２０】
この構成において、男性排尿者は尿ホルダー７の保持部材（取手）７ａを手で掴み持ち上げて尿ホルダー７を吸盤型係止具８から外し手持ち保持する。排尿者は尿ホルダー７に排尿部（性器）を添えて放尿する。尿ホルダー７は漏斗形状であり、放尿された尿を溜めて流出孔から流出させる。
【００２１】
尿ホルダー７から流出した尿は可撓性ホース９に案内されて流下し、可撓性ホース９の他端から洋式便器１内に流出する。排尿者は放尿が終了したら尿ホルダー７を手洗金具１１の下に移して大小切替えハンドル５を操作する。大小切替えハンドル５を操作すると手洗金具１１から手洗水が給水される。
【００２２】
手洗水は尿ホルダー７を洗浄して可撓性ホース９を介して洋式便器１内に流出する。排尿者は尿ホルダー７の洗浄が終了したら係止孔７ｃにＵ字型金具８ｂの他脚を嵌挿させて尿ホルダー７を吸盤型係止具８に係止させる。
【００２３】
このようにして排尿するのであるが、漏斗形状の尿ホルダーの流出孔に可撓性ホースの一端を接続すると共に可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着して構成しており洋式便器に簡単に取付けることができ、かつ、尿ホルダーを洋式便器の水タンクに設けられている手洗金具から給水される手洗水によって洗浄できるので洋式便器に簡易に採用することができる。
【００２４】
また、本発明のアタッチメントである男性用排尿部材は洋式便器に簡易に装着でき、既存の洋式便器にも容易に適用することができる。
【００２５】
さらに、上述の実施例では便座と上蓋を閉めた状態で排尿することができるという効果を奏し得る。
【００２６】
なお、上述の実施例は尿ホルダーの係止部材を水タンクに設けているが、トイレの形状によってはトイレ壁に設けることもできる。
【実施例２】
【００２７】
図４に尿ホルダーの他の例を示す。図４は性器を添える半円弧状の凹部７ｄを形成し、凹部７ｃの対向周縁に突出周縁７ｅを形成したものである。半円弧状凹部７の深さは２ｃｍ程度で、また、突出周縁７ｅは暫時高くなるように形成され、最大高さは４ｃｍ程度である。
【００２８】
図４の尿ホルダー７は半円弧状の凹部７ｄに男児の性器を添えて放尿でき、かつ突出周縁７ｅにより尿の飛散を防止できる。また、突出周縁７ｅを形成することにより尿ホルダー７の洗浄時に手洗水を漏斗形状尿ホルダー７内に容易に導水させることができる。
【００２９】
なお、図４に示す尿ホルダー７は半円弧状凹部７ｄと突出周縁７ｅの両者を形成しているが、突出周縁７ｅだけを形成しても洗浄水を容易に導水させることができることは明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の一実施例を示す全体構成斜視図である。
【図２】本発明の尿ホルダーの一例構成図である。
【図３】図３は上蓋と便座を開けた状態の洋式便器の平面図である。
【図４】本発明における尿ホルダーの他の一例構成図である。
【符号の説明】
【００３１】
１…洋式便器、２…便座、２ａ…座、３…上蓋、４…操作部、５…大小切替えハンドル、６…水タンク、７…尿ホルダー、７ａ…保持部材（取手）、７ｂ…係止片、７ｃ…係止孔，７ｄ…半円弧状凹部、７ｅ…突出周縁、８…吸盤型係止具、９…可撓性ホース、１０…吸盤（吸盤型止着具）、１１…手洗金具。
【技術分野】
【０００１】
本発明は水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有する洋式便器に男性が尿を排尿するのに好適な洋式便器装置および男性用排尿部材に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、一般家庭のトイレには腰掛け型の西洋便器が多く用いられるようになってきている。一般家庭ではスペースの問題があり、一つの洋式便器で大便と小便の両方の用を足すようにしている。
【０００３】
通常、男性は洋式便器装置の上蓋と便座を開け、立った姿勢で小便を放尿して用を足している。しかし、放尿位置と尿を受ける便器の落差により、便器外に放尿したり、あるいは便器内に放尿しても尿の跳ね返りによって便器の縁やトイレ床面を汚すことになる。
【０００４】
従来、放尿による汚れを防止するには排尿者が手持ちする小便器を可撓性ホースで洋式便器に接続し、小便器に紙パットを組み込み放尿することが提案されている。小便器は可撓性ホースにより洋式便器本体に機械的に接続し、かつ、小便器に洗浄水開閉弁などの洗浄機構を設けている。このことは、例えば、下記の特許文献１に記載されている。
【０００５】
【特許文献１】特開平１１−３２４０８０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来技術は小便器を可撓性ホースで機械的に洋式便器に接続し、小便器に洗浄機構を設けなければならず、その上、使用時には小便器に紙パットを組み込む必要があり簡易に採用できないために実用性に乏しいという問題点を有する。
【０００７】
本発明の目的は、洋式便器に簡易に採用でき実用性に優れた洋式便器装置を提供することにある。
【０００８】
本発明の他の目的は、洋式便器に簡易に装着でき実用性に優れたアタッチメントである男性用排尿部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の特徴とするところは、排尿者が手持ち保持し放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーの流出孔に可撓性ホースの一端を接続すると共に可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着し、尿ホルダーを係止部材によって係止するようにしたことにある。
【００１０】
また、本発明の男性用排尿部材は、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を洋式便器内に止着された可撓性ホースと、可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、水タンクに着脱自在に装着され尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備している。
【発明の効果】
【００１１】
本発明は漏斗形状の尿ホルダーの流出孔に可撓性ホースの一端を接続すると共に可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着して構成しており洋式便器に簡単に取付けることができ、かつ、尿ホルダーを洋式便器の水タンクに設けられている手洗金具から給水される手洗水によって洗浄できるので洋式便器に簡易に採用することができる。
【００１２】
また、本発明のアタッチメントである男性用排尿部材は洋式便器に簡易に装着でき、既存の洋式便器にも容易に適用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
洋式便器は水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有し、便座と上蓋を備えている。尿ホルダーは放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状に形成され、排尿者が手持ち保持する保持部材を有する。可撓性ホースは一端を尿ホルダーの流出孔に接続され、他端が便座と洋式便器の間を介して洋式便器内に案内されて止着される。吸盤型止着具は可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着する。水タンクには尿ホルダーを係止する吸盤型係止具が取付けられている。
【００１４】
また、男性用排尿部材は、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を洋式便器内に止着された可撓性ホースと、可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、水タンクに尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備している。
【実施例１】
【００１５】
図１〜図３に本発明の一実施例を示す。図１は全体構成を示す斜視図、図２は本発明の尿ホルダーの一例構成図、図３は上蓋と便座を開けた状態の洋式便器の平面図である。
【００１６】
図１〜図３において、洋式便器１は便座２と上蓋３を備えている。図１は便座２と上蓋３を略９０°で開けた状態を示している。暖房用の便座２は閉めた際に洋式便器１と間隔（隙間）を保つための複数個の座２ａが設けられている。洋式便器１の片側には操作部４が形成されている。洋式便器１の後側に水タンク６が配置されている。水タンク６は上側に手洗水を給水する手洗金具１１を有し、また、側壁に大小切替えハンドル５を備えている。
【００１７】
尿ホルダー７は放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状に形成され、図示しない排尿者が手持ち保持する保持部材（取手）７ａを有する。また、尿ホルダー７は係止孔７ｃが穿設された係止片７ｂが形成されている。尿ホルダー７はプラスチックで構成され、開口周縁の径が１１ｃｍ、高さが８ｃｍ程度である。
【００１８】
水タンク６の側壁外面には尿ホルダー７を係止する吸盤型係止具８が装着されている。吸盤型係止具８は水タンク６の側壁外面に吸着させた吸盤８ａにＵ字型金具８ｂの一脚を固着して形成されている。尿ホルダー７は係止孔７ｃにＵ字型金具８ｂの他脚を嵌挿することにより吸盤型係止具８に係止される。吸盤型係止具８は吸盤８ａにより水タンク６に着脱自在に装着される。
【００１９】
尿ホルダー７の流出孔には可撓性ホース９の一端が接続され、可撓性ホース９の他端は便座２と洋式便器１の隙間を介して洋式便器１内に案内されて吸盤１０により止着される。吸盤１０は吸盤型止着具として可撓性ホース９の他端を洋式便器１内に着脱自在に止着する。可撓性ホース９は径が１２ｍｍ、長さが１ｍ程度である。尿ホルダー７、吸盤型係止具８、可撓性ホース９および吸盤型止着具１０は本発明のアタッチメントである男性用排尿部材を構成する。
【００２０】
この構成において、男性排尿者は尿ホルダー７の保持部材（取手）７ａを手で掴み持ち上げて尿ホルダー７を吸盤型係止具８から外し手持ち保持する。排尿者は尿ホルダー７に排尿部（性器）を添えて放尿する。尿ホルダー７は漏斗形状であり、放尿された尿を溜めて流出孔から流出させる。
【００２１】
尿ホルダー７から流出した尿は可撓性ホース９に案内されて流下し、可撓性ホース９の他端から洋式便器１内に流出する。排尿者は放尿が終了したら尿ホルダー７を手洗金具１１の下に移して大小切替えハンドル５を操作する。大小切替えハンドル５を操作すると手洗金具１１から手洗水が給水される。
【００２２】
手洗水は尿ホルダー７を洗浄して可撓性ホース９を介して洋式便器１内に流出する。排尿者は尿ホルダー７の洗浄が終了したら係止孔７ｃにＵ字型金具８ｂの他脚を嵌挿させて尿ホルダー７を吸盤型係止具８に係止させる。
【００２３】
このようにして排尿するのであるが、漏斗形状の尿ホルダーの流出孔に可撓性ホースの一端を接続すると共に可撓性ホースの他端を洋式便器内に着脱自在に止着して構成しており洋式便器に簡単に取付けることができ、かつ、尿ホルダーを洋式便器の水タンクに設けられている手洗金具から給水される手洗水によって洗浄できるので洋式便器に簡易に採用することができる。
【００２４】
また、本発明のアタッチメントである男性用排尿部材は洋式便器に簡易に装着でき、既存の洋式便器にも容易に適用することができる。
【００２５】
さらに、上述の実施例では便座と上蓋を閉めた状態で排尿することができるという効果を奏し得る。
【００２６】
なお、上述の実施例は尿ホルダーの係止部材を水タンクに設けているが、トイレの形状によってはトイレ壁に設けることもできる。
【実施例２】
【００２７】
図４に尿ホルダーの他の例を示す。図４は性器を添える半円弧状の凹部７ｄを形成し、凹部７ｃの対向周縁に突出周縁７ｅを形成したものである。半円弧状凹部７の深さは２ｃｍ程度で、また、突出周縁７ｅは暫時高くなるように形成され、最大高さは４ｃｍ程度である。
【００２８】
図４の尿ホルダー７は半円弧状の凹部７ｄに男児の性器を添えて放尿でき、かつ突出周縁７ｅにより尿の飛散を防止できる。また、突出周縁７ｅを形成することにより尿ホルダー７の洗浄時に手洗水を漏斗形状尿ホルダー７内に容易に導水させることができる。
【００２９】
なお、図４に示す尿ホルダー７は半円弧状凹部７ｄと突出周縁７ｅの両者を形成しているが、突出周縁７ｅだけを形成しても洗浄水を容易に導水させることができることは明らかなことである。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の一実施例を示す全体構成斜視図である。
【図２】本発明の尿ホルダーの一例構成図である。
【図３】図３は上蓋と便座を開けた状態の洋式便器の平面図である。
【図４】本発明における尿ホルダーの他の一例構成図である。
【符号の説明】
【００３１】
１…洋式便器、２…便座、２ａ…座、３…上蓋、４…操作部、５…大小切替えハンドル、６…水タンク、７…尿ホルダー、７ａ…保持部材（取手）、７ｂ…係止片、７ｃ…係止孔，７ｄ…半円弧状凹部、７ｅ…突出周縁、８…吸盤型係止具、９…可撓性ホース、１０…吸盤（吸盤型止着具）、１１…手洗金具。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有する洋式便器と、排尿者が手持ち保持し、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、前記尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を前記洋式便器内に着脱自在に止着された可撓性ホースと、前記尿ホルダーを係止する係止部材とを具備することを特徴とする洋式便器装置。
【請求項２】
水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有し、便座と上蓋を備える洋式便器と、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、前記尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端が前記便座と前記洋式便器の間を介して前記洋式便器内に案内されて止着された可撓性ホースと、前記可撓性ホースの他端を前記洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、前記水タンクに装着され前記尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備することを特徴とする洋式便器装置。
【請求項３】
水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有する洋式便器に用いられる男性用排尿部材であって、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、前記尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を前記洋式便器内に止着された可撓性ホースと、前記可撓性ホースの他端を前記洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、前記水タンクに着脱自在に装着され前記尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備することを特徴とする男性用排尿部材。
【請求項１】
水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有する洋式便器と、排尿者が手持ち保持し、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、前記尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を前記洋式便器内に着脱自在に止着された可撓性ホースと、前記尿ホルダーを係止する係止部材とを具備することを特徴とする洋式便器装置。
【請求項２】
水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有し、便座と上蓋を備える洋式便器と、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、前記尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端が前記便座と前記洋式便器の間を介して前記洋式便器内に案内されて止着された可撓性ホースと、前記可撓性ホースの他端を前記洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、前記水タンクに装着され前記尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備することを特徴とする洋式便器装置。
【請求項３】
水タンクの上側に手洗水を給水する手洗金具を有する洋式便器に用いられる男性用排尿部材であって、排尿者が手持ち保持する保持部材を形成され、放尿した尿を溜めて流出孔から流出させる漏斗形状の尿ホルダーと、前記尿ホルダーの流出孔に一端を接続され、他端を前記洋式便器内に止着された可撓性ホースと、前記可撓性ホースの他端を前記洋式便器内に着脱自在に止着する吸盤型止着具と、前記水タンクに着脱自在に装着され前記尿ホルダーを係止する吸盤型係止具とを具備することを特徴とする男性用排尿部材。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００７−２１７９１４（Ｐ２００７−２１７９１４Ａ）
【公開日】平成１９年８月３０日（２００７．８．３０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３８０８１（Ｐ２００６−３８０８１）
【出願日】平成１８年２月１５日（２００６．２．１５）
【出願人】（５０６０５３５１５）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年８月３０日（２００７．８．３０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年２月１５日（２００６．２．１５）
【出願人】（５０６０５３５１５）
【Ｆターム（参考）】
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