説明

洗剤供給装置を備えた洗濯機

【課題】 液体洗剤の左右移動によって発生する液体洗剤の水位差を減少することで、設定された洗濯過程でない時、液体洗剤が予め水槽に投入されることを防止できる洗剤供給装置を備えた洗濯機を提供すること。
【解決手段】 洗濯槽12および洗剤供給装置30を備えており、前記洗剤供給装置30は、複数の給水管23a,23b,23cと、前記給水管23a,23b,23cに連結される複数の流入口39a,39b,39cおよび洗濯槽12に連結される流出口40を備えるハウジング31と、前記ハウジング31内に着脱自在に結合され、第1洗剤投入空間42を備えるとともに、前記第1洗剤投入空間42内の第1液体洗剤を前記洗濯槽12に排出する排出部50が形成される洗剤容器35と、前記洗剤容器35内の液体洗剤が外力により左右に動くことを防止するための制限要素53と、を含んで洗濯機を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関するもので、詳しくは、使用者が投入した洗剤と洗濯水とを混合して洗濯槽に供給する洗剤供給装置を備えた洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗濯機は、モータの駆動力を用いて洗濯槽の内部に投入された洗濯物、洗濯水および洗剤を一緒に撹拌することで、相互間の摩擦により洗濯を行う装置である。また、洗濯機の洗剤供給装置は、給水過程で、給水される水と洗剤とを均一に混合して水槽に供給する装置である。
【0003】
洗濯機に採用される洗剤供給装置は、ドラム洗濯機の本体上部の前面部に内蔵されるもので、その前面が開放される箱状のハウジングと、このハウジングの開放された前面を通して、ハウジングの内部に押し入れるか、または、ハウジングから引き出すように着脱される引き出し状の洗剤容器と、を含んで構成される。ハウジングの後面上部には、給水管との連結に用いられる流入口が備わり、洗濯水は、前記給水管を通してハウジング内の洗剤容器に供給される。また、ハウジングの下部には、連結管との連結に用いられる流出口が備わり、洗濯水は、ハウジング内の洗剤容器を通過した後、前記連結管を通して洗濯機の水槽に供給される。
【0004】
また、洗剤容器は、使用者が洗剤を種類別に区分して投入するように、その内部が複数個の洗剤投入空間に区画される。最近は、濯ぎ剤および漂白剤などの液体洗剤を使用するために、洗剤容器内に液体洗剤のための洗剤投入空間を形成した洗剤供給装置を備えた洗濯機が開発された。この洗剤供給装置によると、使用者が洗剤容器の洗剤投入空間に液体洗剤を投入した後、洗剤投入空間に洗濯水を供給すると、洗濯水と液体洗剤とが混合され、この洗濯水と液体洗剤との混合液が所定水位を超えると、サイフォンなどの排出口を通して洗濯水と液体洗剤とが水槽に供給される。
【0005】
しかしながら、このような洗剤供給装置は、洗剤投入空間に洗剤を投入した後、洗剤容器を洗剤供給装置の内部に装着する過程で、洗剤投入空間内の液体洗剤が左右に動くことになり、液体洗剤が必要でない洗濯過程においても、液体洗剤がサイフォンなどの排出口を通して予め水槽に供給されるという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、液体洗剤の左右移動によって発生する液体洗剤の水位差を減少することで、設定された洗濯過程でない時、液体洗剤が予め水槽に投入されることを防止できる洗剤供給装置を備えた洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明による洗濯機は、洗濯槽および洗剤供給装置を備えた洗濯機であって、複数の給水管と、前記給水管に連結される複数の流入口および洗濯槽に連結される流出口を備えるハウジングと、前記ハウジング内に着脱自在に結合され、第1洗剤投入空間を備えるとともに、前記第1洗剤投入空間内の第1液体洗剤を前記洗濯槽に排出する排出部が形成される洗剤容器と、前記洗剤容器内の液体洗剤が外力により左右に動くことを防止するための制限要素と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、前記排出部は、サイフォンであることを特徴とする。
【0009】
また、前記サイフォンには、前記第1洗剤投入空間に投入される第1液体洗剤の水位を表示する水位表示部が形成されることを特徴とする。
【0010】
また、前記制限要素は、前記水位表示部と一体に形成されることを特徴とする。
【0011】
また、前記水位表示部には、前記洗剤容器に前記水位表示部を固定する固定部が形成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記制限要素は、前記第1洗剤投入空間を前方空間と後方空間とに分ける隔壁であることを特徴とする。
【0013】
また、前記隔壁は、前記第1洗剤投入空間よりも狭い幅を有することで、前記隔壁の側面に前記液体が流動する液体通路を形成することを特徴とする請求項6記載の洗濯機。
【0014】
また、前記隔壁は、前記第1洗剤投入空間の中央部に垂直に設置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明による洗濯機は、液体洗剤の水位差を減少するための区画部材が設けられることで、液体洗剤が予め水槽に投入されることを防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
本発明が適用されたドラム洗濯機は、図1に示すように、洗濯水を収容するために本体10の内部に設置された円筒状の水槽11と、この水槽11の内部に回転自在に設置され、壁面に複数個の脱水孔が形成された円筒状の洗濯槽12と、を備えている。水槽11の下部には、洗濯、濯ぎおよび脱水動作を行うために水槽11内部の洗濯槽12を正方向または逆方向に回転する駆動モータ13が設置される。また、本体10、水槽11および洗濯槽12の前方側には、洗濯槽12に洗濯物を投入するか、洗濯槽12から洗濯物を取り出すための開口部が形成される。また、本体10の前方側には、この開口部を開閉するためのドア14が設置される。
【0018】
水槽11の上部には、この水槽11の内部に洗濯水を供給するとともに、給水過程で洗剤を供給するものとして、給水装置20および洗剤供給装置15がそれぞれ設置される。また、水槽11の下部には、洗濯の終了後、水槽11内の洗濯水を強制的に排出するものとして、排水管16aおよび排水ポンプ16bを含む排水装置16が設置される。
【0019】
給水装置20は、外部の給水ホース(図示せず)に連結されて給水を制御する複数個の給水バルブ21,22と、これら給水バルブ21,22と洗剤供給装置30との間を連結する複数個の給水管23a,23b,23cと、この洗剤供給装置30を通過した水を水槽11の内部に案内する連結管24と、から構成される。
【0020】
図2に示すように、洗剤供給装置30は、前面に開放された開口部34が形成された箱状のハウジング31と、このハウジング31の開口部34を通して、ハウジング30の内部に着脱自在に結合される洗剤容器35と、を含む。また、この洗剤供給装置30は、本体10の外部で洗剤容器35を引き出しのように着脱するために、本体10の上側前面部に設置される。
【0021】
洗剤供給装置30のハウジング31は、上部ケース32と下部ケース33とを結合して形成される。ここで、下部ケース33は、洗剤容器35を収容する内部空間を含み、その前面および上面が開放される。また、上部ケース32は、下部ケース33の開放された上面を覆うように下部ケース33に結合される。
【0022】
また、上部ケース32は、区画板36により複数個の内部空間に区画された複数個の給水チャンネル37a,37b,37cを備えており、上部ケース32の底面には、各給水チャンネル37a,37b,37cに供給された水を洗剤容器35の上部に分散供給するための複数個の通孔38が形成される。また、上部ケース32の後端には、上部ケース32の各給水チャンネル37a,37b,37cの内部に給水を行うために、各給水管23a,23b,23cに連結される複数個の流入口39a,39b,39cが形成される。
【0023】
ハウジング31の下部ケース33は、その内部の水を水槽11に供給するために、底面後方側に流出口40を備えて形成され、この流出口40に連結管24が連結される。また、下部ケース33の底面は、内部の水が流出口40側に容易に流れるように、流出口40側に下方傾斜を有して形成される。また、下部ケース33の両側面上部には、洗剤容器35の着脱を案内するための案内レール41が形成される。
【0024】
洗剤容器35は、上部が開放された構造となっており、その内部には、洗剤を種類別に区分して投入するために複数個の空間に区画された洗剤投入空間42,43,44が形成される。また、各洗剤投入空間42,43,44は、上部ケース32の内部に設けられた各給水チャンネル37a,37b,37cに対応して構成され、その底面は、前方から後方に下方傾斜を有して形成される。
【0025】
洗濯水と混合された洗剤を下部ケース33に排出するために、各洗剤投入空間42,43,44には排出口42d,43a,44aが形成され、液体洗剤が投入される洗剤投入空間42にはサイフォン50が形成される。このような構成により、ハウジング31上部の各給水チャンネル37a,37b,37cを通して洗剤容器35の上部に給水が行われる時、各洗剤投入空間42,43,44に投入された洗剤は、水と混合された状態で、排出口42d,43a,44aおよびサイフォン50を通してハウジング31の流出口40側に流れて水槽に供給される。
【0026】
サイフォン50は、液体を上側に上げた後、低い所に移す時に用いられる管路であり、図3および図4に示すように、液体洗剤が投入される洗剤投入空間42の底面壁から上部に突出される円筒状の突出流路52と、この突出流路52の上部に設置されるサイフォンキャップ51と、を含む。
【0027】
このサイフォンキャップ51は、上部が閉鎖された円筒状に形成され、突出流路52よりも直径が大きいため、サイフォンキャップ51の内部と突出流路52の外部との間に流路が形成される。また、サイフォンキャップ51の下端部は、突出流路52の上端部よりも低く形成される。したがって、洗剤投入空間42に投入された洗剤および洗濯水などの液体の水位が突出流路52の上端部よりも高くなると、液体は、水位がサイフォンキャップ51の下端部よりも低くなるまで、突出流路52を通して継続的に排出される。一方、サイフォンキャップ51の側面には、水平に突出された水位表示部51aが形成されており、この水位表示部51aには、液体洗剤が投入される適正な水位が表示される。
【0028】
また、本発明による洗剤供給装置30の洗剤容器35は、液体洗剤が投入される洗剤投入空間42に区画部材53を備えている。この区画部材53は、洗剤投入空間42をサイフォン50が設置される後方空間42bと、サイフォン50が設置されない前方空間42aと、に分ける薄い平板である。区画部材53の高さは、図4に示すように、サイフォンキャップ51の上端部とほぼ同一の高さに形成され、区画部材53の幅は、図3に示すように、洗剤投入空間42よりも‘w’だけ狭く形成される。したがって、区画部材53の側面に液体通路42cが形成されることで、液体洗剤および洗濯水は、洗剤投入空間42の前方空間42aと後方空間42bとの間を移動するようになる。
【0029】
したがって、洗剤投入空間42の前方空間42aと後方空間42bとの間に水位差が発生する場合、液体通路42cを通して液体が移動することで、前方空間42aおよび後方空間42bの水位が同一になるが、狭い幅wの液体通路42cを通して高い粘性の液体洗剤が移動するため、前方空間42aおよび後方空間42bの水位が同一になるには、所定時間以上かかることになる。
【0030】
以下、この洗剤供給装置を備えた洗濯機の洗剤投入および給水動作を説明する。
【0031】
図4に示すように、使用者が洗剤投入空間42の前方空間42aに液体洗剤を投入すると、水位が徐々に上昇する。この時、洗剤投入空間の前方空間42aから後方空間42bに液体通路42c(図3を参照)を通して液体洗剤が移動することにより、時間は遅延されるが、最終的には、前方空間42aおよび後方空間42bの水位が同一になる。また、液体洗剤を水位表示部51aによる適正な水位まで投入し、洗剤投入が終了すると、洗剤容器35を洗剤供給装置30の内部に押し入れる。
【0032】
図5に示すように、洗剤容器35を洗剤供給装置30の内部側であるA矢印方向に完全に押し入れると、洗剤容器35が停止し、液体洗剤が洗剤容器35のA矢印方向に相対運動をする。この時、粘性を有する液体洗剤の特性上、液体洗剤が洗剤容器35のA矢印方向に押されることで、液体洗剤の水位に傾きが発生する。
【0033】
この時、本発明による洗剤容器35の側面には、液体通路42c(図3を参照)を形成した区画部材53が設けられるので、粘性を有する液体洗剤は、狭い液体通路42cを通して洗剤容器35の前方空間42aと後方空間42bとの間を短時間内に移動できない。したがって、洗剤投入空間42の前方空間42aと後方空間42bとが瞬間的に隔離されることで、前方空間42aに投入された液体洗剤および後方空間42bに投入された液体洗剤は、互いに別途の曲面を形成して傾くようになる。
【0034】
一方、この曲面は、前方側が最低水位になり、後方側が最大水位になるように形成される。また、最低水位地点と最大水位地点との間の傾きは、液体洗剤が受ける力によって変動する値であるので、液体洗剤が受ける力が同一である場合、洗剤投入空間42の前端と後端との間の距離dが長くなるほど、最大水位と最低水位との間の水位差が大きくなる。
【0035】
したがって、区画部材53により洗剤投入空間が前方空間42aと後方空間42bとに分離され、前方空間42aの前方側の最低水位地点と後方側の最高水位地点との間の長さd、および後方空間42bの前方側の最低水位地点と後方側の最高水位地点との間の長さdは、図5の点線で示すように、区画部材53がなくて洗剤容器35全体にかけて水位勾配が形成される場合の長さdよりも短くなり、最大水位と最低水位との間の水位差dは、区画部材53がない場合の水位差dよりも減少する。また、サイフォン50が位置する地点の水位も、区画部材53がない場合よりも減少し、液体洗剤が水位勾配によってサイフォン50を通して早期に排出されることを防止できる。
【0036】
洗剤容器35を挿入した後、所定時間が経過すると、洗剤投入空間42内の液体洗剤の水位は、正常状態に到達して平らになる。また、洗濯機を駆動して給水が行われると、図6に示すように、外部給水源(図示せず)から給水バルブ21,22(図1を参照)を経て供給される水は、給水管23a,23b,23cおよび洗剤供給装置30の流入口39a,39b,39cを通して洗剤供給装置30の内部に供給される。また、洗剤供給装置30の内部に供給される水は、上部の各給水チャンネル37a,37b,37cのうち少なくとも一つを経て洗剤容器35の洗剤投入空間42,43,44の上部に噴射される。
この時、液体洗剤が収容された洗剤投入空間42に給水される水と液体洗剤とが混合され、洗濯水と液体洗剤との混合液体が所定水位を超えると、液体がサイフォン50および排出部42dを通して流出口40に流れる。
【0037】
一方、本発明の他の実施形態としては、図7および図8に示すように、区画部材63が洗剤容器35の内壁に設置されず、区画部材63と水位表示部61aとが一体に形成される洗剤供給装置30を開示している。
【0038】
区画部材63を水位表示部61aと一体に形成するために、水位表示部61aは、その幅が洗剤投入部42の幅とほぼ同一に拡張され、洗剤容器35の前方側に延長される。また、 区画部材63は、水位表示部61aの前方側および左右側端部から所定間隔dだけ離隔され、その離隔部分から下方に延長形成される。また、図8に示すように、区画部材63の下端部が洗剤容器35の底面と所定間隔dだけ離隔形成されることで、区画部材63の下端部と洗剤容器35の底面との間に液体通路42gが形成され、洗剤投入空間42は、区画部材63を中心に前方空間42eと後方空間42fとに区画される。
【0039】
したがって、洗剤容器35に衝撃が加えられ、洗剤投入空間42に投入された液体洗剤に勾配が発生する場合も、サイフォン50に誤作動が起きることを防止できる。
【0040】
一方、サイフォンキャップ61の後側には、洗剤容器35の後側壁にサイフォンキャップ61を固定するための固定部64が形成されるため、サイフォンキャップ61が洗剤容器35に堅固に支持される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明が適用された洗濯機の構成を示した斜視図である。
【図2】本発明による洗濯機の洗剤供給装置の構成を示した分解斜視図である。
【図3】本発明による洗濯機の洗剤供給装置に結合された洗剤容器を示した平断面図である。
【図4】本発明による洗濯機の洗剤供給装置への洗剤投入過程を示した断面図である。
【図5】本発明による洗濯機の洗剤容器と洗剤供給装置とが完全に結合された時の液体洗剤の流動状態を示した洗剤供給装置の断面図である。
【図6】本発明による洗濯機の洗剤供給装置による液体洗剤の供給状態を示した洗剤供給装置の断面図である。
【図7】本発明による洗濯機の他の実施形態における洗剤容器の内部を示した斜視図である。
【図8】本発明による洗濯機の他の実施形態における洗剤容器と洗剤供給装置とが完全に結合された時の液体洗剤の流動状態を示した洗剤供給装置の断面図である。
【符号の説明】
【0042】
10 本体
11 水槽
12 洗濯槽
13 駆動モータ
14 ドア
16 排水装置
16a 排水管
16b 排水ポンプ
20 給水装置
21,22 給水バルブ
23a,23b,23c 給水管
24 連結管
30 洗剤供給装置
31 ハウジング
32 上部ケース
33 下部ケース
35 洗剤容器
36 区画板
37a,37b,37c 給水チャネル
38 通孔
39a,39b,39c 流入口
40 流出口
41 案内レール
42、43、44 洗剤投入空間
42a 前方空間
42b 後方空間
42c 液体流路
42e 前方空間
42f 後方空間
42d,43a,44a 排出口
50 サイフォン
51 サイフォンキャップ
51a 水位表示部
52 突出流路
53 区画部材
61 サイフォンキャップ
61a 水位表示部
63 区画部材
64 固定部
,d,d 長さ
,d 水位差
,d 所定間隔
w 狭い幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯槽および洗剤供給装置を備えた洗濯機であって、
前記洗剤供給装置は、
複数の給水管と、
前記給水管に連結される複数の流入口および洗濯槽に連結される流出口を備えるハウジングと、
前記ハウジング内に着脱自在に結合され、第1洗剤投入空間を備えるとともに、前記第1洗剤投入空間内の第1液体洗剤を前記洗濯槽に排出する排出部が形成される洗剤容器と、
前記洗剤容器内の液体洗剤が外力により左右に動くことを防止するための制限要素と、を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記排出部は、サイフォンであることを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
【請求項3】
前記サイフォンには、前記第1洗剤投入空間に投入される第1液体洗剤の水位を表示する水位表示部が形成されることを特徴とする、請求項2記載の洗濯機。
【請求項4】
前記制限要素は、前記水位表示部と一体に形成されることを特徴とする、請求項3記載の洗濯機。
【請求項5】
前記水位表示部には、前記洗剤容器に前記水位表示部を固定する固定部が形成されることを特徴とする、請求項4記載の洗濯機。
【請求項6】
前記制限要素は、前記第1洗剤投入空間を前方空間と後方空間とに分ける隔壁であることを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
【請求項7】
前記隔壁は、前記第1洗剤投入空間よりも狭い幅を有することで、前記隔壁の側面に前記液体が流動する液体通路を形成することを特徴とする、請求項6記載の洗濯機。
【請求項8】
前記隔壁は、前記第1洗剤投入空間の中央部に垂直に設置されることを特徴とする、請求項6記載の洗濯機。
【請求項9】
洗濯槽を有する本体と、
前記本体に設置され、給水部および排水部を有する洗剤容器と、
前記排水部に設けられるサイフォンと、
前記洗剤容器に外力が加えられた時、前記洗剤容器内の液体がサイフォンを通して早期に排出されることを防止する制限要素と、を含むことを特徴とする洗濯機。
【請求項10】
前記制限要素は、前記排水部の近くに設けられると共に、前記洗剤容器に外力が加えられる時、液体が前記排水部に押されることを防止する制限板を含むことを特徴とする、請求項9記載の洗濯機。
【請求項11】
洗濯槽を有する本体および前記本体に設置された洗剤供給装置を備えた洗濯機であって、
前記洗剤供給装置は、洗剤容器、給水流路が設けられた上部ケース、及び洗剤容器が進退自在に設置される下部ケースを含み、
前記洗剤容器は、前記給水流路を通して水を受け、外部から洗剤を受けるための給水部と、内部の液体洗剤を排出するための排水部と、を含み、
前記排水部には、サイフォン機構が設けられ、
前記サイフォン機構の近くには、前記洗剤容器に外力が加えられた時、前記洗剤容器内の液体洗剤がサイフォン機構を通して早期に排出されることを防止する制限要素が設けられることを特徴とする洗濯機。
【請求項12】
前記第1洗剤投入空間の近くには、第2液体洗剤を投入するための第2洗剤投入空間がさらに形成されることを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
【請求項13】
前記制限要素の高さは、前記排出部の高さと同一であることを特徴とする、請求項1記載の洗濯機。
【請求項14】
液体通路を通して第1洗剤が流れることで、隔壁両側の水位が同一一になることを特徴とする、請求項7記載の洗濯機。
【請求項15】
前記サイフォンは、
第1洗剤投入空間の底面から延長される管路と、
前記管路の上部に設置されるキャップと、を含むことを特徴とする、請求項2記載の洗濯機。
【請求項16】
前記第2洗剤投入空間は、制限要素または排出部を含まないことを特徴とする、請求項12記載の洗濯機。
【請求項17】
前記水位表示部は、第1洗剤投入空間と同一の幅を有することを特徴とする、請求項4記載の洗濯機。
【請求項18】
洗濯槽と、
所定時間に洗濯槽に排出される洗剤を含む洗剤投入空間と、を含み、
前記洗剤は、前記洗剤投入空間に外力が加えられた時、所定時間前に洗濯槽に排出されないことを特徴とする洗濯機。
【請求項19】
前記洗剤投入空間を第1部分と第2部分とに分ける隔壁をさらに含むことを特徴とする、請求項18記載の洗濯機。
【請求項20】
前記隔壁は、第1部分と第2部分との間で液体洗剤の自由移動を制限することを特徴とする、請求項19記載の洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−630(P2006−630A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−171520(P2005−171520)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】