説明

洗浄剤組成物

【課題】油性マスカラを十分に落とすことができ、すすぎ時に泡立ってさっぱり感を与える洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)分岐アルキル基又は2以上のアルキル基若しくはアルケニル基を有する、HLB3〜12の非イオン界面活性剤 3〜15質量%、
(B)常温で液状の油剤 10〜30質量%、
(C)EO鎖を有するアニオン界面活性剤 10〜30質量%、
(D)無機塩 1〜5質量%、
(E)IOB値が0より大きく3以下の多価アルコール 10〜50質量%、
(F)水 20〜50質量%
を含有する透明な洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
メイク落としには、非イオン界面活性剤を主基剤として水性の洗浄剤としたものと、油剤を主基剤として油性の洗浄剤としたものがある。両者の差異は、前者はウォータープルーフタイプの油性マスカラを十分に落とすことができないのに対し、後者は落とすことが可能であることである。しかしながら、これらのメイク落としは、いずれも洗い流す際にぬるつき、洗浄後の肌がさっぱりしない。そこで、ユーザーは肌をさっぱりとさせるために、更に別の洗顔料で肌を洗う必要があった。中にはすすぎ性を改善し、2度の洗顔を不要とするメイク落としもあるが、泡立たないことから「洗った」という洗浄実感を伴わず、広く受け入れられるものではなかった。
【0003】
例えば、特定の非イオン界面活性剤、多価アルコール及び油成分を組み合わせたラメラ型液晶構造体(特許文献1)は、油剤を可溶化した液晶型のジェルである。しかしながら、このジェルは、さっぱりと洗い流せるが泡立つものではなく、また、油剤が放出されるまでに十分なマッサージが必要であり、水が入ったときには十分な洗浄力が得られないという問題もあった。
また、油性成分、非イオン界面活性剤、親油性両親媒性、水溶性溶媒を含有し、バイコンティニュアス構造である皮膚洗浄剤組成物(特許文献2)も知られている。しかしながら、この組成物は、高い洗浄力が得られるが、泡立たず、すすぎ時にぬるつき、肌がさっぱりしないという問題があった。
【0004】
更に、常温液状油と油溶性アニオン界面活性剤を含有する油性皮膚洗浄料(特許文献3)は、洗い流すときに泡立つものであるが、油相が連続相であるため、マッサージ時に油性感が強く、しかも、アニオン界面活性剤では、乳化力が不十分で、油が肌に残りやすいという問題があった。
また、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤、グリセリン誘導体、水溶性アルコールを含有するバイコンティニュアスミクロエマルション相である洗浄剤組成物(特許文献4)も、洗い流すときに泡立つものであるが、油が配合されていないため、油性マスカラ等の油性メイクアップの洗浄力に劣るという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭62−96585号公報
【特許文献2】特開2004−217640号公報
【特許文献3】特開2005−239616号公報
【特許文献4】特開2007−320884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、油性マスカラを十分に落とすことができ、すすぎ時に泡が立って使用者に洗顔した実感と、さっぱり感を与える洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、特定の非イオン界面活性剤、油剤、アニオン界面活性剤、無機塩、多価アルコール及び水を特定の割合で組み合わせて用いれば、上記課題を解決した洗浄剤組成物が得られることを見出した。
【0008】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)分岐アルキル基又は2以上のアルキル基若しくはアルケニル基を有する、HLB3〜12の非イオン界面活性剤 3〜15質量%、
(B)常温で液状の油剤 10〜30質量%、
(C)EO鎖を有するアニオン界面活性剤 10〜30質量%、
(D)無機塩 1〜5質量%、
(E)IOB値が0より大きく3以下の多価アルコール 10〜50質量%、
(F)水 20〜50質量%
を含有する透明な洗浄剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗浄剤組成物は、油性マスカラ等の油性メイクアップを十分に落とすことができ、すすぎ時に泡立ってさっぱり感を与え、使用中から使用後に油性感が少なく、油剤が肌に残らないものである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いる成分(A)の非イオン界面活性剤は、洗い流し時にも油剤を可溶化した状態を維持し、肌への油剤の残留を抑制できる必要があることから、親油基に比較的大きい構造をもつものが選ばれる。具体的には、分岐アルキル基又は2以上のアルキル基若しくはアルケニル基を有する、HLB3〜12、好ましくはHLB6〜12のものである。
ここで、HLBは、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤については、次に示すグリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
【0011】
HLB価 = E/5
E:界面活性剤分子中に含まれるポリオキシエチレン部分の質量%
【0012】
分岐アルキル基としては、炭素数8〜18のものが好ましく、例えば、オクチルドデシル基、ヘキシルデシル基、イソステアリル基等が挙げられ、特にイソステアリル基が好ましい。
また、アルキル基若しくはアルケニル基としては、炭素数8〜18のものが好ましく、特にオレイル基が好ましい。
【0013】
成分(A)としては、例えば、イソステアリン酸ジグリセリル(HLB8.0)等のグリセリン脂肪酸エステル;イソステアリン酸グリセリルエーテル(HLB6.3)等の脂肪酸グリセリルエーテル;イソステアリン酸PEG−6(HLB9)等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、イソステアリン酸ソルビタン(HLB10)等のソルビタン脂肪酸エステル、トリオレイン酸POE(6)ソルビタン(HLB8.5)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、テトラオレイン酸POE(6)ソルビット(HLB8.5)等のポリオキシエチエレンソルビット脂肪酸エステル、イソステアリン酸PEG−5グリセリル(HLB8)、イソステアリン酸PEG−8グリセリル(HLB10)等のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルエステルなどが挙げられる。
【0014】
成分(A)は、1種以上を用いることができ、全組成中に3〜15質量%、特に4〜13質量%含有される。この範囲内であれば、すすぎ時にべたつきやぬるつきがなく、さっぱりと洗い上げることができる。
【0015】
本発明で用いる成分(B)の油剤は、常温で液状であり、30℃における粘度が15mPa・s以下、特に10mPa・s以下のものが好ましい。ここで、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、測定条件:ローターNo.1、60rpm)により測定するものである。
【0016】
かかる油剤としては、通常化粧料に使用される液状油を用いることができ、例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素油;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクタデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン等のエステル油;アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ノニルフェニルエーテル等のエーテル油;デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のメチルシクロポリシロキサン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油;このほか動植物油;テルペン油などを用いることができる。
【0017】
中でも分子量300以下の油剤は洗浄力が高く更に好ましい。これに該当するものとして、具体的には、イソドデカン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、水添ポリイソブテン等が挙げられる。
【0018】
成分(B)の油剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に10〜30質量%、特に10〜20質量%含有される。この範囲内であれば、組成物が透明で、メイク成分を十分に落とすことができる。
【0019】
本発明で用いる成分(C)のEO鎖を有するアニオン界面活性剤としては、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩が好ましい。
【0020】
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩としては、次式
【0021】
【化1】

【0022】
(式中、R1は炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、mは平均で0.5〜10の数を示し、Xは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
で表されるものが好ましい。
【0023】
式中、R1としては、炭素数10〜18のアルキル基、特にラウリル基、ミリスチル基が好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数mは、特に1〜4であるのが好ましい。
【0024】
また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩としては、次式
【0025】
【化2】

【0026】
(式中、R2は炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、nは平均で0.5〜10の数を示し、Xは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す)
で表されるものが好ましい。
【0027】
式中、R2としては、炭素数10〜18のアルキル基が好ましく、特にラウリル基、ミリスチル基が好ましい。また、エチレンオキシドの平均付加モル数nは、特に1〜6であるのが好ましい。
【0028】
成分(C)においては、EO鎖の長さが長すぎると泡立ちを阻害し、洗い流し時にぬるつきが出るため比較的短いものが好ましい。また、アルキル基又はアルケニル基は直鎖で比較的短いものが、泡立ちに優れるため好ましい。
【0029】
成分(C)は、1種以上を用いることができ、全組成中に10〜30質量%、好ましくは10〜20質量%含有される。この範囲内であれば、油剤の可溶化を助けて系の安定化に寄与し、すすぎ時の泡立ちに優れる(とともに、メイクを十分に落とすことができる)。
【0030】
また、成分(A)及び(C)の質量割合は、(A):(C)=1:1〜1:5、特に
1:1〜1:3であるのが、本発明品の泡立ちと透明性に優れ、肌に油っぽさが残らず、洗い上がりがさっぱりするので好ましい。
【0031】
本発明で用いる成分(D)の無機塩としては、無機塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属と、ハロゲン、硫酸、亜硫酸、燐酸等との塩が挙げられ、具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、燐酸2水素ナトリウム、燐酸水素2ナトリウム等が挙げられる。これらのうち、陽イオンが1価の無機塩が好ましい。
【0032】
成分(D)は、1種以上を用いることができ、全組成中に1〜5質量%、好ましくは2〜4質量%含有される。成分(D)は、本発明の洗浄剤組成物に溶解することにより、相対的に成分(C)のイオン強度を低下させることになる。その結果、成分(C)は非イオン界面活性剤のように挙動し、成分(A)と共に油剤の可溶化及びその安定化に寄与できるようになる。
【0033】
特に、成分(C)及び(D)の質量割合は、(C):(D)=10:1〜2:1、特に5:1〜3:1であるのが、透明性に優れるので好ましい。
【0034】
成分(E)の多価アルコールは、IOB値が0より大きく3以下のものである。
ここで、IOB値とは、有機概念図(藤田穆、有機化合物の予測と有機概念図、化学の領域 Vol.11,No.10(1957)719−725)に基づき求められる無機性値及び有機性値の比(Inorganic Organic Balance)を表わすもので、次式により求められる。
【0035】
【数1】

【0036】
成分(E)の具体例としては、1,3−ブチレングリコール(IOB=2.5)、イソプレングリコール(IOB=2.0)、ジプロピレングリコール(IOB=1.8)等の炭素数が2〜10のグリコール;ジエチレングリコールモノエチルエーテル(IOB=1.6)、分子量が100〜1万のポリプロピレングリコール(IOB=1.5〜2.0)、分子量が100〜1万のポリエチレングリコール(IOB=1.5〜3.0)、オキシエチレンの平均付加モル数が4〜20のポリオキシエチレンジグリセリルエーテル(IOB=1.9〜2.3)などが挙げられる。これらのうち、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコールが好ましく、特に1,3−ブチレングリコールが好ましい。
【0037】
成分(E)は、1種以上を用いることができ、全組成中に10〜50質量%、好ましくは20〜40質量%含有される。この範囲内であれば、透明性に優れたものが得られる。
【0038】
成分(F)の水の量は、成分(C)であるアニオン界面活性剤に対する成分(D)の塩の添加効果に影響を与え、成分(B)の可溶化と成分(D)の析出し難さの点から、全組成中に20〜50質量%、好ましくは20〜40質量%含有される。この範囲内であれば、優れた透明性及び泡立ちが得られる。
【0039】
一般に油剤は、非イオン界面活性剤に多価アルコール、水を組み合わせ、組成物全体の親水性、親油性バランスを調整することによって広い温度範囲で可溶化される。本発明者は、そこにEO鎖を有するアニオン界面活性剤と無機塩を組み合わせることによって、塩によりアニオン界面活性剤の解離が弱められ、非イオン界面活性剤のような挙動をとり、油剤を可溶化した透明な組成物が得られることを見出した。この組成物をうすめずに肌につけて使用すると、この組成物は、油剤を可溶化しているためメイク成分とよくなじみ、落としにくいメイク成分とされる油性マスカラも、容易に溶解して落とすことができる。更に、洗い流す濯ぎの過程で大量の水が混入すると、系中の塩濃度が下がり、アニオン界面活性剤の解離が再び促進され、アニオン界面活性剤の本来の機能を取り戻し、泡立って、残留感なくさっぱりと洗い流すことができると考えられる。
【0040】
本発明の洗浄剤組成物は、更に洗浄剤に通常用いられる成分、例えば増粘剤、殺菌剤、保湿剤、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触向上剤、香料、抗炎症剤、美白剤、制汗剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種の抽出液等を、適宜含有することができる。
【0041】
本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法により、所定の成分を適宜混合することによって得られ、混合する順序によらず、全成分を均一に混合することにより製造することができる。なお、常温で固体の原料については、一度加熱し溶解した状態で混合する。
【0042】
本発明の洗浄剤組成物は、透明のものである。
透明とは、濁度計(Eutech Instruments社製、TN−100)において、濁度が100以下のものをいう(測定温度25℃、ネフェロ方式、ISO7027準拠)。本件発明は、洗浄時、水で希釈される。この過程でも本発明品は、濁らないことが好ましい。水で希釈した際、透明性が低下する場合は、油が肌に再付着し、さっぱりした洗い上がりが得られ難い。
【0043】
本発明の洗浄剤組成物は、クレンジング剤や洗顔料等の皮膚洗浄剤組成物として好適である。
【実施例】
【0044】
実施例1〜10、比較例1〜7
表1に示す組成の洗浄剤組成物を製造し、外観、メイク落ち、泡立ち及びさっぱり感を評価した。結果を表1に併せて示す。
【0045】
(製造方法)
実施例1〜7及び比較例については、常温で、適量の精製水に各成分を計量して混合後、攪拌して溶解することにより製造した。
実施例8〜10については、適量の精製水に成分(A)及び(C)を混合し、80℃に加熱した。ここに、成分(D)を添加し15分以上混合した後冷却し全体の温度が40℃以下になった後、残りの成分を添加することにより製造した。
【0046】
(評価方法)
(1)外観:
各洗浄剤組成物について、原液、2倍希釈液及び100倍希釈液の濁度を、濁度計(Eutech Instruments社製、TN−100)を用い、25℃にて測定した。測定値が100以下であれば、実使用上透明である。
【0047】
(2)メイク落ち:
油性マスカラに対する洗浄性能を測定した。ウォータープルーフタイプのマスカラ(コーセーコスメニエンス社製、スポーツビューティ ファシオ パワーステイマスカラ(カールロング)BK001)をガラスプレート上に、直径約1.2cmの円中に約5mg塗布する。このガラスポレートを2時間以上放置して、マスカラを完全に乾燥させた。この後、実施例の各サンプルを約100mgとり、マスカラの乾燥塗布膜上に滴下した。この後、指で円を描くように1回転/1秒の速度で一定の力でこすった。これをマスカラが完全に落ちるまで行い、こすった回数を計測した。こすった回数が100回以下であれば、油性マスカラに対するメイク落とし性能が高い。
【0048】
(3)泡立ち:
本発明の洗浄剤組成物の泡立ち特性を確認するため、専門パネラー5名により以下の方法で泡立ちの評価を行った。洗浄剤組成物1gを手に取り、水4gを加えて両手をこすり合わせるように1分間泡立てた。このときの泡の状態を目視にて確認した。花王社製ビオレ洗顔フォームcを泡立つ基準(判定基準5)、花王社製ビオレパーフェクトオイルを泡立たない基準(判定基準1)とし、相対評価を行った。この結果を5名の平均点として表した。
【0049】
「泡立ち」の判定基準
5 : ビオレ洗顔フォームcと同等に泡立つ。
4 : ビオレ洗顔フォームcよりわずかに泡立ちが少ない。
3 : ビオレ洗顔フォームcより泡立ちがかなり少ない。
2 : ビオレ洗顔フォームcよりあきらかに泡立ちが少ない。
1 : ビオレパーフェクトオイルと同等に泡立つ(泡立たない)。
【0050】
(4)さっぱり感:
本発明の洗浄剤組成物の洗浄後のさっぱり感を確認するため、専門パネラー5名により以下の方法でさっぱり感の評価を行った。洗浄剤組成物1gを手に取り、水4gを加えて両手をこすり合わせるように1分間泡立てた。この後、水道水で洗い流した。このときのさっぱり感を、花王社製ビオレ洗顔フォームcをさっぱり感の基準が高い基準(判定基準5)とし、花王社製ビオレパーフェクトオイルをさっぱり感の少ない基準(判定基準1)とし、相対評価を行った。この結果を5名の平均点として表した。
【0051】
5 : ビオレ洗顔フォームcと同等にさっぱりする。
4 : ビオレ洗顔フォームcよりわずかにさっぱり感が劣る。
3 : ビオレパーフェクトオイルよりさっぱりし、ビオレ洗顔フォームcより明らかにさっぱり感が劣る。
2 : ビオレパーフェクトオイルよりわずかにさっぱりする。
1 : ビオレパーフェクトオイルと同等にさっぱりする。
【0052】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)分岐アルキル基又は2以上のアルキル基若しくはアルケニル基を有する、HLB3〜12の非イオン界面活性剤 3〜15質量%
(B)常温で液状の油剤 10〜30質量%、
(C)EO鎖を有するアニオン界面活性剤 10〜30質量%、
(D)無機塩 1〜5質量%、
(E)IOB値が0より大きく3以下の多価アルコール 10〜50質量%、
(F)水 20〜50質量%
を含有する透明な洗浄剤組成物。
【請求項2】
成分(A)及び(C)の質量割合が、(A):(C)=1:1〜1:5である請求項1記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分(C)及び(D)の質量割合が、(C):(D)=10:1〜2:1である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2012−140364(P2012−140364A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293665(P2010−293665)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】