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洗浄水吐出装置
説明

洗浄水吐出装置

【課題】洗浄ノズルから吐出する吐出水中の洗剤濃度を任意に変化させることができ、洗浄効果を高めると共に省洗剤化及び環境上にも優しい使用を実現する。
【解決手段】内部流路26に水の流れによる負圧を発生させて吐出口6から吐出させる洗浄ノズル22を備える。一端が洗剤タンク35に接続された洗剤導入経路59の他端を、洗浄ノズル22の内部流路26に設けた洗剤取込口14に連通させると共に、洗剤導入経路59の開口面積を変更調整する洗剤量調整手段12を備えた洗浄水吐出装置1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道の吐出圧を利用して洗浄ノズルの内部流路に洗剤を自給引き込みさせる洗浄水吐出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、キッチンにおける調理や食事後の汚れが付着した皿や鍋は、これまで洗剤を付けたタワシやスポンジを手で持ってこすり洗いをしているか、或いは食器洗い洗浄機が利用されている。
【0003】
通常の水道カランは、泡沫水やシャワー水にすることで、すすぎ等での水跳ね軽減や使用性を高める工夫がされているが、しつこい油汚れは十分に落としきれないという問題がある。
【0004】
そこで従来より、水道の吐出圧を利用して洗浄ノズルの内部流路に洗剤を自給引き込みさせる手洗装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−159092号公報
【特許文献2】特開2006−161420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記特許文献1に見られる従来例では、洗浄ノズルの吐出圧に比例して洗剤使用量が決まり、このため汚れの程度(状態)に応じて洗剤使用量の調節ができず、洗剤量が増加して、コスト面、環境面において好ましいものではなかった。
【0007】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、洗浄ノズルから吐出する吐出水中の洗剤濃度を任意に変化させることができ、洗浄効果を高めると共に省洗剤化及び環境上にも優しい使用を実現できる洗浄水吐出装置を提供することにあり、さらに必要に応じて洗浄ノズルから吐出する吐出水中に微細気泡を混入させることができる洗浄水吐出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために、本発明は、内部流路26に水の流れによる負圧を発生させて吐出口6から吐出させる洗浄ノズル22を備えた洗浄水吐出装置であって、一端が洗剤タンク35に接続された洗剤導入経路59の他端を、洗浄ノズル22の内部流路26に設けた洗剤取込口14に連通させると共に、洗剤導入経路59の開口面積を変更調整する洗剤量調整手段12を備えることを特徴としている。
【0009】
このような構成とすることで、水道の吐出圧を利用して、洗浄ノズル22の内部流路26に洗剤を自給引き込みさせる構造であるから、洗剤量調整手段12により洗剤導入経路59の開口面積を変更調整するだけで、洗浄効果の高い洗剤入り洗浄水を洗浄ノズル22から吐出させることができ、被洗浄物の汚れを効率的に洗浄できると共に、洗浄ノズル22内部への洗剤吸入量を任意に調整可能となり、簡単に洗浄ノズル22から吐出する吐出水中の洗剤濃度を任意に変化させることができる。これにより、汚れの程度(状態)に応じた洗剤量変化に容易に対応できると共に、洗剤の消費量を抑えることができる。
【0010】
また、上記洗剤量調整手段12は、洗浄ノズル22の外部に露出する操作ツマミ部15で操作されて、洗剤導入経路59の開口面積を複数段階で変化させて切り替えるための洗剤量調整プレート16からなるのが好ましく、この場合、洗浄ノズル22の外部から洗剤量調整プレート16を手動で操作できるようになり、洗剤濃度を手元で容易に調節できるようになる。
【0011】
また、一端が大気に連通する空気導入経路42の他端を、洗浄ノズル22の内部流路26に設けた空気取込口13に連通させると共に、空気導入経路42の開口面積を変更調整する空気量調整手段39を備えるのが好ましく、この場合、水道の吐出圧を利用して、洗浄ノズル22の内部流路26に空気を自給引き込みさせる構造であるから、空気量調整手段39により空気導入経路42の開口面積を変更調整するだけで、微細気泡を含む洗剤入り洗浄水が吐出可能となり、被洗浄物の汚れを効率的に洗浄できると共に、被洗浄物に当たった際に水跳ねを抑制できるようになる。
【0012】
また、上記空気量調整手段39は、洗浄ノズル22の外部に露出する操作ツマミ部40で操作されて、空気導入経路42の開口面積を複数段階で変化させて切り替えるための空気量調整プレート41からなるのが好ましく、この場合、洗浄ノズル22の外部から空気量調整プレート41を手動で操作できるようになり、気泡混入量を手元で容易に調節できるようになる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、水道の吐出圧を利用した洗剤の自給引き込み構造と洗剤導入経路の開口面積を可変させる洗剤量調整手段とを具備することにより、簡単に洗浄ノズルから吐出する吐出水中の洗剤濃度を任意に変化させることができ、洗浄効果を高めると共に省洗剤の観点でも環境上においても優しい使用が実現できるものである。
【0014】
また本発明は、操作ツマミ部で操作される洗剤量調整プレートを備えるので、洗剤濃度を手元で容易に調節できて、使い勝手が向上するうえに、洗剤量調整手段の構造を簡素化でき、コスト削減が容易となるものである。
【0015】
また本発明は、水道の吐出圧を利用した空気の自給引き込み構造と空気導入経路の開口面積を可変させる空気量調整手段とを具備することにより、必要に応じて微細気泡を含む洗剤入り洗浄水を吐出させることができ、被洗浄物の汚れを効率的に洗浄できる効果に加えて、被洗浄物に当たった際に水跳ねを抑制する効果も得られる。
【0016】
また本発明は、操作ツマミ部で操作される空気量調整プレートを備えるので、洗剤入り洗浄水中への気泡混入量を手元で容易に調節できて、使い勝手が向上するうえに、空気量調整手段の構造を簡素化でき、コスト削減が容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態の一例の洗浄水吐出装置を示し、洗浄用カランの側断面図である。
【図2】同上の洗浄水吐出装置を設けた流し台の斜視図である。
【図3】同上の洗浄水吐出装置の説明図である。
【図4】同上の洗浄用カランの斜視図である。
【図5】同上の洗浄用カラン先端部に取り付けた洗浄ノズルの内部流路に設けた洗剤量調整手段及び空気量調整手段を説明する側断面図である。
【図6】(a)は同上の洗剤量調整手段の概略構成図であり、(b)は洗剤導入経路が洗剤量調整プレートによって遮断された状態の説明図であり、(c)は洗剤導入経路の開口面積が最も大きい状態の説明図である。
【図7】同上の洗剤量調整プレートの変形例を示し、(a)は洗剤導入経路が洗剤量調整プレートによって遮断された状態の説明図であり、(b)は洗剤導入経路の開口面積が最も大きい状態の説明図である。
【図8】(a)は同上の空気量調整手段の概略構成図であり、(b)は空気導入経路が空気量調整プレートによって遮断された状態の説明図である。
【図9】同上の空気量調整プレートの変形例を示し、(a)は空気導入経路の大部分が空気量調整プレートによって遮断された状態の説明図であり、(b)は空気導入経路の開口面積が最も大きい状態の説明図である。
【図10】本発明の他例の洗浄用カランの斜視図である。
【図11】図10の洗浄水吐出装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0019】
本実施形態の一例の洗浄水吐出装置1は図2のように流し台2に設けられて、気泡と洗剤を含む洗浄水をキッチン用のシンク3内に吐出するものである。
【0020】
流し台2に設けられたシンク3の周縁部には洗浄水吐出装置1の洗浄用カラン18とは別に飲料用カラン4が設けられている。飲料用カラン4は一般のシンクに設けられるカランと同様に図示しない水供給管から供給された水道水をシンク3内に吐出するものである。
【0021】
図3に示すように、洗浄水吐出装置1は下流端に吐出口6が設けられた洗浄水流路5を備えている。洗浄水流路5は飲料用カラン4に水道水を供給する水供給管から分岐した流路で構成され、水供給管から水道圧を利用して供給された水道水を洗浄水として吐出する。
【0022】
水供給管の上流側は図示しない給湯器に通じ、洗浄水流路5には洗浄水として温水も供給できるようになっている。
【0023】
洗浄水流路5の上流部17は流し台2の内部に連通されている。上流部17には、上流側から順に、止水栓7、逆止弁8、定流量弁9、及び開閉弁10が設けられている。定流量弁9は供給された洗浄水を減圧し流量を一定にして下流側へと送る。開閉弁10は電磁弁からなり、本例では該開閉弁10により止水手段を構成している。
【0024】
図2のように、流し台2のシンク3の後縁部上には飲料用カラン4とは別に前記洗浄水流路5の下流部27を構成する洗浄用カラン18が設けられている。なお、洗浄用カラン18はシンク3の周縁部における後縁部以外の箇所に設けてあっても良い。
【0025】
図1のように、洗浄用カラン18は、縦管部19、横管部20、連結管部21、及び洗浄ノズル22で構成され、この順序で上流側から設けられている。
【0026】
縦管部19はシンク3の後縁部から上方に向けて突設され、横管部20は縦管部19の上部から前方に向けて突設されている。縦管部19及び横管部20は流し台2の外部に位置している。横管部20は平面視でシンク3の周縁部からシンク3内に向けて突出している。
【0027】
縦管部19及び横管部20にて給水管部が構成されている。なお、給水管部としてはこれに限定されるものではなく、例えばシンク3の後方に立設した壁部から前方に突出する横管等で構成しても良い。
【0028】
連結管部21の後端部は横管部20の前端部に連結され、洗浄ノズル22の上端部は連結管部21の前端部に接続されている。洗浄ノズル22はシンク3の上方に配置されている。
【0029】
洗浄ノズル22は連結管部21に対して略垂直となる下方に延び、その下部が横管部20よりも下方に突出している。
【0030】
縦管部19、横管部20、連結管部21、及び洗浄ノズル22の内部には、縦流路23、横流路24、連結流路25、内部流路26が夫々形成されている。縦流路23の上流端部は上流部17の下流端部に連通接続され、縦流路23の下流端部に横流路24の上流端部が連通接続され、横流路24の下流端部に連結流路25を介して内部流路26の上流端部が連通接続されている。縦流路23、横流路24、連結流路25、及び内部流路26にて洗浄水流路5の下流部27が構成され、下流部27と上流部17によって洗浄水流路5が構成されている。
【0031】
図3のように縦流路23の上流部となる下部には流量調整弁11が設けられている。流量調整弁11及び開閉弁10は流し台2に内装された制御部70に電気接続されている。なお、本例の流量調整弁11は電動弁であるが、手動弁であっても良い。
【0032】
図4に示すように縦管部19の下部の外面には流量調整用操作部28と吐出切替用操作部29が設けられている。これら流量調整用操作部28及び吐出切替用操作部29は制御部70に電気接続される。
【0033】
流量調整用操作部28が操作されると、制御部70は流量調整弁11の開度を変更する。これにより、洗浄水の吐出量を調節できるようになっている。吐出切替用操作部29が操作されると、制御部70は開閉弁10の開閉を切り替える。これにより、洗浄水の吐出の有無を切り替えられるようになっている。
【0034】
略鉛直な縦流路23の下流端部(上端部)には大気開放弁32が設けられている。大気開放弁32はフロート弁からなり、縦流路23の下流端部を構成する弁収納部31に上下方向に移動自在に収納されている。
【0035】
弁収納部31は縦管部19の上端部に形成された大気開放孔30を介して外部に連通している。また、弁収納部31は底面から上方に突設した流入口部33を介して洗浄水流路5の上流側に連通している。流入口部33の上端は、略水平な横流路24の内面の下端よりも上方に位置している。このため、横流路24の洗浄液が流入口部33内に逆流し難い構造となっている。
【0036】
弁収納部31内を洗浄水が流れているときには、図1に示すように大気開放弁32は水圧により上昇して大気開放孔30を閉塞する。これによって、洗浄水流路5を流れる洗浄水が大気開放孔30から流出することが防止される。
【0037】
弁収納部31内の洗浄水の流れが停止したときには、大気開放弁32は下降して流入口部33上に載置される。これによって、大気開放孔30が開放されて、弁収納部31よりも下流側の洗浄水流路5が大気開放状態となり、この部分に残った洗浄水を吐出口6から確実に排出することができる。また、この場合、大気開放弁32にて流入口部33の上開口が閉塞され、該大気開放弁32にて洗浄水の逆流を防止することができる。
【0038】
図5に示すように、洗浄ノズル22は、連結管部21の下流端部に接続されて下流側部分が下方に向けて曲げられたノズル部34と、該ノズル部34に対して着脱自在に取り付けられる洗剤タンク35で構成されており、全体として上下に長い略円柱状の外形を有する。なお、本例では洗浄ノズル22を略円柱状としたが、略角柱状等であっても良い。
【0039】
ノズル部34は、上流管体36、下流管体37、及びノズル先端部38で構成され、この順序で上流側(上側)から順に設けられている。ノズル先端部38の下端面部に吐出口6が形成されている。
【0040】
上流管体36は略L字状に屈曲し、その上流側の端部は上下に長い直線状の下流側部分に対して略垂直となる後方に向けて突出している。この上流管体36の上流端部に連結管部21の前端部が接続されている。上流管体36の下端部は下流管体37の上端部に挿入された状態で接続され、該上流管体36と下流管体37とでL字状に屈曲したL字状管部68を構成している。
【0041】
上流管体36の下部には内面が下流側程徐々に径が小さくなる絞り面44となった絞り部43が形成されている。
【0042】
絞り部43を設けることで、この下流側に位置する下流管体37の上部は洗浄水が流れているときに負圧が発生する負圧発生部47となっている。
【0043】
下流管体37の負圧発生部47に対応する部分には負圧発生部47と外部を連通させる孔からなる空気取込口13が形成されている。
【0044】
洗浄水流路5を洗浄水が流れて負圧発生部47にて負圧が発生した場合には、この負圧により前記空気取込口13から気体(空気)が洗浄水に供給され混合される。
【0045】
下流管体37の空気取込口13よりも下流側には、洗浄水の流れ方向において流路面積が変化する減圧・加圧部53が形成されている。減圧・加圧部53は、ベンチュリ管状に形成され、上流側から順に配置された、減圧部54、小径部55、及び加圧部56で構成されている。
【0046】
減圧部54は下流側程徐々に流路径が小さくなっている。小径部55は減圧部54に連続して流路径が減圧部54の下流端の流路径と同一となっている。加圧部56は小径部55に連続して下流側程徐々に流路径が大きくなっている。
【0047】
下流管体37には、洗浄水流路5の減圧部54に連通する孔からなり前記洗剤タンク35から洗剤が供給される洗剤取込口14が形成されている。
【0048】
洗剤タンク35と洗剤取込口14を連通させた状態で、洗浄水流路5を洗浄水が流れているときには、減圧部54で負圧が発生して洗剤タンク35内の洗剤が洗剤導入経路59から洗剤取込口14を介して前記空気からなる気泡を含む洗浄水に混合される。なお、本例では、洗剤取込口14を空気取込口13よりも下流側に設けたが上流側に設けても良い。また、洗剤取込口14は減圧部54ではなく負圧発生部47に対応する部分に設けても良い。
【0049】
洗浄水が減圧・加圧部53を通過すると圧力変動が生じ、前記空気取込口13にて洗浄水に混入された空気からなる気泡が剪断されて微細化される。すなわち、減圧・加圧部53は洗浄水に含まれる気泡を微細化する手段を構成している。
【0050】
ノズル先端部38は洗浄ノズル22の下端部を構成する。ノズル先端部38はL字状管部68よりも大径となった円柱状の外形を有している。ノズル先端部38の下端面部には洗浄水をシャワー状に吐出する多数の孔(図示せず)が形成され、これら多数の孔で吐出口6が構成されている。ノズル先端部38の下部の内部には下流管体37よりも直径が大きく前記吐出口6に連通する拡大流路48が形成されている。
【0051】
ノズル先端部38の後部には上方に開口する挿入穴部51が形成され、挿入穴部51の下端部には拡大流路48と連通する連通孔52が形成されている。
【0052】
挿入穴部51には下流管体37が挿入され、下流管体37の下端開口が対向する連通孔52を介して拡大流路48に連通する。これによって、L字状管部68で形成された流路50、連通孔52、拡大流路48、及び吐出口6からなる内部流路26が形成される。
【0053】
前記挿入穴部51はノズル先端部38の偏心位置となる後部に配置される。このため、ノズル先端部38はL字状管部68の下流部71よりも径方向の外側に位置し、その大部分が下流部71よりも前側に突出する。このノズル先端部38の下流部71よりも径方向の外側に突出する部分によりタンク接続部69が構成されている。
【0054】
洗剤タンク35はL字状管部68の前側に並べて配置される。洗剤タンク35は、上端開口が洗剤補給口64となった縦長容器状のタンク本体部63と、タンク本体部63の上端部の後部に前後に回動自在に枢支され、タンク本体部63の洗剤補給口64に着脱自在に取付けられる蓋部60とで構成されている。
【0055】
タンク本体部63から蓋部60を取り外すことで、洗剤補給口64からタンク本体部63内に洗剤を補充できるようになっている。
【0056】
タンク本体部63は洗浄ノズル22の軸方向に長く後側に開口した略C字に形成され、背面の左右方向の中央部には後方に開口するノズル収納凹部67が上下に亘って形成されている。
【0057】
図5に示すように、タンク本体部63の下端面部の前部には下方に突出する洗剤供給口部57が形成されている。ノズル先端部38のタンク接続部69の上面における前部には凹部からなる洗剤受口部58が形成されている。
【0058】
洗剤タンク35は、洗剤供給口部57を洗剤受口部58に上方から嵌め込んだ状態で、ノズル部34に取り付けられる。
【0059】
このように洗剤タンク35をノズル部34に取り付けた状態では、平面視で略C字状の洗剤タンク35の外面は円形のノズル先端部38の外周面と面一となる。また、この洗剤タンク35のノズル収納凹部67にL字状管部68の下流部71が洗剤タンク35に囲まれた状態で収納され、これによって洗浄ノズル22の外形が全体として略円柱状となっている。
【0060】
ノズル先端部38には洗剤受口部58を洗剤取込口14に連通させる洗剤導入経路59が形成されている。洗剤導入経路59には、手動弁からなる切替弁65が設けられている。ノズル先端部38には洗剤供給切替用操作部66が設けられている。
【0061】
洗剤供給切替用操作部66を操作して切替弁65の開閉を手動で切替えられるようになっている。これにより、洗剤タンク35を洗剤導入経路59を介して洗剤取込口14に連通させ洗剤タンク35から洗剤取込口14に洗剤を供給して吐出口6から洗剤を含む洗浄水を吐出する状態と、洗剤タンク35と洗剤取込口14を切替弁65にて遮断して洗剤取込口14に洗剤を供給せず、吐出口6から洗剤を含まない洗浄水を吐出する状態とを切り替えられるようになっている。
【0062】
尚、洗剤濃度の調整と気泡混入量の調整は、後述する洗剤量調整手段12と空気量調整手段39とを用いて行う。
【0063】
洗剤タンク35の洗剤供給口部57にはノズル部34から洗剤タンク35を取り外した状態で、洗剤供給口部57から洗剤タンク35内の洗剤が漏れ出すことを防止するための弁72が設けられている。
【0064】
洗浄水吐出装置1を用いて気泡及び洗剤を含む洗浄水を吐出する場合は、止水栓7を開いた状態で、吐出切替用操作部29を操作して開閉弁10を開くと共に、洗剤供給切替用操作部66を操作して切替弁65を開く。
【0065】
これにより水供給管から洗浄水流路5に供給された洗浄水には、洗浄ノズル22の空気取込口13にて気体が混合されると共に洗剤取込口14にて洗剤が混合され、減圧・加圧部53を経て微細化された気泡及び洗剤を含む洗浄水が吐出口6から下側のシンク3に向けてシャワー状に吐出されることとなる。
【0066】
このように、吐出された洗浄水には、微細化された多数の気泡と洗剤が含まれているため洗浄効果が高く、食器等の被洗浄物を綺麗に洗浄することができる。
【0067】
また、洗剤を含まない洗浄水を吐出する場合は、止水栓7を開いた状態で、吐出切替用操作部29を操作して開閉弁10を開くと共に、洗剤供給切替用操作部66を操作して切替弁65を閉じる。
【0068】
ここで、本発明においては、洗剤濃度を調節するために、図5に示すように、一端が洗剤タンク35に連通し、他端が洗浄ノズル22の内部流路26に設けた洗剤取込口14に連通している洗剤導入経路59には、この洗剤導入経路59の開口面積を変更調整する洗剤量調整手段12が設けられている。
【0069】
本実施形態の洗剤量調整手段12は、図6に示すように、外周に操作ツマミ部15を有し、洗剤導入経路59の開口面積を複数段階(2段階以上)で変化させて切り替えるための洗剤量調整プレート16で構成されている。操作ツマミ部15は吐水スイッチ(図4)の近傍位置に配置されている。洗剤量調整プレート16は、洗剤導入経路59の下流端部と洗浄ノズル22の内部流路26に設けた洗剤取込口14との間に、洗剤導入経路59の長さ方向と垂直な面方向に回転自在に装着されている。
【0070】
本実施形態の洗剤量調整プレート16は、図6(a)(b)に示すように、洗剤量を3段階で調整可能とするものであり、中心が回転軸95で回転自在に支持され、洗剤量調整プレート16の一部には回転軸95と同心状に大・中・小の3つの開口部81、82、83が周方向に90°離して形成されており、ここでは、大の開口部81は洗剤取込口14と同じ大きさに形成されている。洗剤量調整プレート16の外周部の一部は、図4に示すように、洗浄ノズル22の外郭ケースの開口から外部に露出しており、この露出した外周部分が指で操作される操作ツマミ部15となっており、操作ツマミ部15によって洗剤量調整プレート16を一方向に回転させると大・中の2つの開口部81、82が順に洗剤取込口14を開閉するようになり、洗剤量調整プレート16を逆回転させると小・中の2つの開口部82、83が順に洗剤取込口14を開閉するようになる。これにより、洗剤導入経路59の開口面積が大・中・小の3段階で変更調整可能となる。なお、図6(a)(b)中の90、91は標準の開口部(本実施形態では、中の開口部82)が洗剤取込口14に連通したときに洗剤量調整プレート16を位置決めして同時にクリック感が得られるようにした標準位置決め用凸部である。
【0071】
図7は洗剤量を無段階で調整する洗剤量調整プレート16の一例を示している。この洗剤量調整プレート16の一部には回転軸95と同心状に、両端が狭く中央が洗剤取込口14と同じ大きさまで広がった三日月状開口部84が形成されており、操作ツマミ部15によって洗剤量調整プレート16を回転させると三日月状開口部84が洗剤取込口14を開閉することで、洗剤導入経路59の開口面積が無段階で変更調整できるものである。なお、図7中の90、91は洗剤導入経路59の開口面積が最大となるときに洗剤量調整プレート16を位置決めして同時にクリック感が得られるようにした標準位置決め用凸部である。
【0072】
ここで、上記洗浄ノズル22内部への洗剤の吸入量は、具体的には、通常濃度の0.5〜5倍程度まで調整可能とする。そして、油汚れの酷い場合には高め(2〜5倍程度:例として4000倍〜1600倍希釈)に設定し、比較的軽い汚れの場合は低め(0.5〜1倍程度:例として1600倍〜8000倍希釈)に設定し、標準的な使用想定を1倍(8000倍希釈)とする。これらの数値が得られるように、洗剤量調整プレート16の各開口部81、82、83、84の大きさは適宜に設定変更可能である。なお、洗剤は一般台所用中性洗剤とし、上述の希釈倍率は洗剤原液に対する希釈濃度の一例とする。
【0073】
しかして、水道の吐出圧を利用した洗剤の自給引き込み構造と洗剤導入経路59の開口面積を可変させる洗剤量調整手段12とを具備することにより、洗浄ノズル22から吐出する吐出水中の洗剤濃度を任意に変化させることができ、被洗浄物の汚れを効率的に洗浄できると共に、洗浄ノズル22内部への洗剤吸入量を任意に調整可能となり、洗剤濃度を任意に変化させることができる。これにより油汚れ除去(油膜除去)の観点から、汚れの程度(状態)に応じた洗剤量変化に容易に対応できると共に、無駄な洗剤使用を防止できるので、省洗剤の観点でも環境上においても優しい使用が実現できる。
【0074】
しかも、洗浄ノズル22の外部から操作ツマミ部15によって洗剤量調整プレート16を手動操作でき、洗剤濃度を手元で容易に調節できるものである。
【0075】
また、本実施形態では、図5に示すように、一端が大気に連通する空気導入経路42の他端を、洗浄ノズル22の内部流路26に設けた空気取込口13に連通させると共に、空気導入経路42の開口面積を変更調整する空気量調整手段39を備えている。
【0076】
本実施形態の空気量調整手段39は、図8に示すように、外周に操作ツマミ部40を有し、空気導入経路42の開口面積を複数段階(2段階以上)で変化させて切り替え可能な空気量調整プレート41で構成される。操作ツマミ部40は、吐水スイッチの近傍であって吐水スイッチを挟んで操作ツマミ部15とは反対側に配置されている。空気量調整プレート41は、空気導入経路42の下流端部と洗浄ノズル22の内部流路26に設けた空気取込口13との間に、空気導入経路42の長さ方向と垂直な面方向に回転自在に装着されている。
【0077】
本実施形態の空気量調整プレート41は、空気量を3段階で調整するためのものであり、基本構造は前記洗剤取込口14の洗剤量調整手段12に用いる洗剤量調整プレート16と共通している。本実施形態では図8(b)に示すように、空気量調整プレート41の一部に、回転軸96と同心状に大・中・小の3つの開口部85、86、87が周方向に90°離して形成されており、大の開口部85は空気取込口13と同じ大きさとされる。洗浄ノズル22外部から操作ツマミ部40を一方向に回転させると大・中の2つの開口部85、86が順に空気導入経路42を開閉するようになり、操作ツマミ部40を逆回転させると小・中の2つの開口部86、87が順に空気導入経路42を開閉するようになる。これにより、空気導入経路42の開口面積が大・中・小の3段階で変更調整可能となる。なお、図8中の92、93は標準(中)の開口部86が空気導入経路42に連通したときに空気量調整プレート41を位置決めして同時にクリック感が得られるようにした標準位置決め用凸部である。
【0078】
図9は空気量を無段階で調整する空気量調整プレート41の一例であり、この空気量調整プレート41の一部には回転軸96と同心状に、両端が狭く中央が洗剤取込口14と同じ大きさまで広がった三日月状開口部88が形成されており、洗浄ノズル22外部から空気量調整プレート41を回転させると三日月状開口部88が三日月状の空気導入経路42(或いは円形状の空気導入経路)を開閉することで、空気導入経路42の開口面積を無段階で変更調整できるようにしている。なお、図9中の90、93は空気導入経路42の開口面積が最大となるときに空気量調整プレート41を位置決めして同時にクリック感が得られるようにした標準位置決め用凸部である。
【0079】
しかして、水道の吐出圧を利用した空気の自給引き込み構造と、洗剤導入経路59の開口面積を変更調整する洗剤量調整手段12とに加えて、空気導入経路42の開口面積を変更調整する空気量調整手段39を具備したことにより、微細気泡を含む洗剤入り洗浄水を吐出させることができ、被洗浄物の汚れを効率的に洗浄できる効果に加えて、被洗浄物に当たった際に水跳ねを抑制する効果も得られる。さらに、空気量調整手段39によって必要に応じて微細気泡を含む洗剤入り洗浄水を吐出させることができると共に、洗浄ノズル22の外部から操作ツマミ部40によって空気量調整プレート41を手動で操作でき、気泡混入量を手元で容易に調節できる効果もある。
【0080】
図10、図11に他例の洗浄水吐出装置1を示す。なお以下の説明では一例の洗浄水吐出装置1と、洗剤量調整手段12、空気量調整手段39と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
【0081】
本例の洗浄水吐出装置1は、洗浄水流路5の上流部17が、縦管部19に設けられた湯水混合部75と、湯水混合部75に並列で接続される湯用配管76及び水用配管77で構成されている。水用配管77には常温の水道水が供給され、湯用配管76には給湯器を通して加熱された温水が供給され、水用配管77から供給された水と、湯用配管76から供給された温水とを湯水混合部75にて混合し、これを吐出口6から吐出できるようになっている。
【0082】
洗浄用カラン18の縦管部19の下部にはレバーからなる操作部78が設けられている。操作部78を操作することにより、湯水混合部75にて混合される湯と水の混合比及び混合された洗浄水の吐出量を手動で調節できるようになっている。
【0083】
なお、図11では連結管部21の図示は省略されているが、本例の洗浄ノズル22は一例と同様に連結管部21を介して横管部20に連結されている。また、一例と同様に可動範囲規制手段により洗浄ノズル22の可動範囲が大気開放弁32よりも下方に位置するよう既成されているものである。
【0084】
また、本例の洗浄水吐出装置にあっては、逆止弁8及び定流量弁9は湯水混合部75よりも下流側に設けられている。また、湯水混合部75が、開閉弁10及び流量調整弁11の機能を有しているため、図3に示した開閉弁10及び流量調整弁11は設けられていない。
【符号の説明】
【0085】
1 洗浄水吐出装置
6 吐出口
12 洗剤量調整手段
13 空気取込口
14 洗剤取込口
15 操作ツマミ部
16 洗剤量調整プレート
22 洗浄ノズル
26 内部流路
35 洗剤タンク
39 空気量調整手段
40 操作ツマミ部
41 空気量調整プレート
42 空気導入経路
59 洗剤導入経路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部流路に水の流れによる負圧を発生させて吐出口から吐出させる洗浄ノズルを備えた洗浄水吐出装置であって、一端が洗剤タンクに接続された洗剤導入経路の他端を、洗浄ノズルの内部流路に設けた洗剤取込口に連通させると共に、洗剤導入経路の開口面積を変更調整する洗剤量調整手段を備えることを特徴とする洗浄水吐出装置。
【請求項2】
上記洗剤量調整手段は、洗浄ノズルの外部に露出する操作ツマミ部で操作されて、洗剤導入経路の開口面積を複数段階で変化させて切り替えるための洗剤量調整プレートからなることを特徴とする請求項1記載の洗浄水吐出装置。
【請求項3】
一端が大気に連通する空気導入経路の他端を、洗浄ノズルの内部流路に設けた空気取込口に連通させると共に、空気導入経路の開口面積を変更調整する空気量調整手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の洗浄水吐出装置。
【請求項4】
上記空気量調整手段は、洗浄ノズルの外部に露出する操作ツマミ部で操作されて、空気導入経路の開口面積を複数段階で変化させて切り替えるための空気量調整プレートからなることを特徴とする請求項3記載の洗浄水吐出装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−47189(P2011−47189A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196105(P2009−196105)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】