洗車ブラシ及び洗車装置
【課題】被洗浄面に傷をつけたり打痕を残したりすることが無く、汚れの除去性能、洗浄性能に優れた洗車ブラシを提供する。
【解決手段】回転軸２と、それぞれ空洞部５を有すると共に、前記回転軸２の外周長手方向に固着された複数の清掃体３からなるもので、複数の清掃体３のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部５により、それぞれの清掃体３が被洗浄面（図示せず）の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に傷を付けることが無い。また、複数の清掃体３のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性に優れている。
【解決手段】回転軸２と、それぞれ空洞部５を有すると共に、前記回転軸２の外周長手方向に固着された複数の清掃体３からなるもので、複数の清掃体３のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部５により、それぞれの清掃体３が被洗浄面（図示せず）の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に傷を付けることが無い。また、複数の清掃体３のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性に優れている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗車ブラシ及びそれを用いた洗車装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来のこの種の洗車ブラシとして、回転軸の外周の周方向複数位置のそれぞれにスパイラル線に沿ってブラシ単体を取付けて構成したものがある（例えば、特許文献１参照）。このように構成された従来の洗車ブラシは、回転軸にスパイラル状に取り付けられたブラシ単体の先端が、被洗浄面に連続的に当接するので、ブラシ単体のブラシエッジによる汚れの掻き取り性能に優れている。
【０００３】
また、管状本体と、その管状本体の外周に支持されたブラシ毛から構成され、前記管状本体内に、流体を搬送するチャンネルを複数設け、内側から外側に向かってブラシ毛に流体を噴霧するようにした洗車ブラシがある（例えば、特許文献２参照）。このように構成された従来の洗車ブラシは、ブラシ毛に流体が噴霧されるため、ブラシ毛による洗浄効果は、大である。
【０００４】
また、回転体の外周に、円盤状にまたは軸方向にずらしながら螺旋状に洗浄体を取付けて構成した洗車ブラシもある（例えば、特許文献３参照）。
【０００５】
【特許文献１】特開２００５−１７０２２１号公報
【特許文献２】特表２００３−５２５７２８号公報
【特許文献３】特許第３５８５１７８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の洗車ブラシの構成では、ブラシ単体が回転軸にスパイラル状に取り付けられているので、被洗浄面との接触面積が小さく、効率的に汚れを除去することが困難であった。また、ブラシ単体を回転軸にスパイラル状に取り付けるために、回転軸をスパイラル状に捻ったり、ブラシ単体を装着する取付溝をスパイラル状に形成することは、コスト高の要因となり、洗車ブラシの工業用途に不向きであった。さらに、洗車ブラシの回転時に、ブラシ単体の先端で、被洗浄面を叩くような作用が働くため、被洗浄面に傷をつけたり打痕がつくなどの課題があった。
【０００７】
また、上記特許文献２に記載された従来の洗車ブラシの構成では、ブラシ毛に流体を噴霧し、ブラシ毛と流体噴霧の相乗効果により、汚れを除去するものの、ブラシ毛とブラシ毛の間には隙間が生じやすく、ブラシ毛が当たらない部分は洗い残しが発生するという課題を有していた。
【０００８】
また、上記特許文献３に記載された従来の洗車ブラシの構成では、軸方向に配設された洗浄体の間に隙間が生じ、洗い残しが発生し、洗浄性能が悪いという課題があった。
【０００９】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、安価な構成で、被洗浄面に傷をつけたり打痕を残したりすること無く、汚れの除去性能、洗浄性能に優れた洗車ブラシ及び洗車装置を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗車ブラシは、回転軸と、それぞれ空洞部を有すると共に、前記回転軸の外周長手方向に固着された複数の清掃体からなるもので、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部により、それぞれの清掃体が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。また、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性が発揮できる。
【００１１】
本発明の洗車装置は、請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗車ブラシと、前記洗車ブラシの回転軸を回転駆動する駆動手段と、被洗浄面に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズルと、洗浄後の前記被洗浄面を乾燥させる乾燥手段を備えたもので、車体などの被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能、静音性に優れた洗車装置を提供することができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の洗車ブラシ及び洗車装置は、安価な構成で、被洗浄面に傷をつけたり打痕を残したりすること無く、汚れの除去性能、洗浄性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
第１の発明は、回転軸と、それぞれ空洞部を有すると共に、前記回転軸の外周長手方向に固着された複数の清掃体からなるもので、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部により、それぞれの清掃体が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。また、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性が発揮できる。
【００１４】
第２の発明は、特に、第１の発明の洗車ブラシにおいて、外径の異なる複数の清掃体を積層して清掃体ユニットとし、前記清掃体ユニットを回転軸に固着したもので、清掃体ユニットを予め組み立てておき、それを回転軸に固着するようにすることで、洗車ブラシの製造が容易になる。
【００１５】
第３の発明は、特に、第１又は第２の発明の外方への突出代が異なる複数の清掃体を回転軸に固着したもので、複数の清掃体が、被洗浄面に異なった押しつけ圧で当接するので、洗浄性能が飛躍的に向上する。
【００１６】
第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明の清掃体の表面に、多数の凹凸及び／又は起毛を設けたもので、多数の凹凸や起毛により、被洗浄面の塵埃の掻き出し性能が向上するので、洗浄性能が飛躍的に向上する。
【００１７】
第５の発明は、請求項１〜４のいずれか１項に記載の洗車ブラシと、前記洗車ブラシの回転軸を回転駆動する駆動手段と、被洗浄面に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズルと、洗浄後の前記被洗浄面を乾燥させる乾燥手段を備えたもので、車体などの被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能、静音性に優れた洗車装置を提供することができる。
【００１８】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
【００１９】
（実施例１）
図１（ａ）は、本発明の第１の実施例における洗車ブラシの斜視図、（ｂ）は、同洗車ブラシの部分拡大側面図、（ｃ）同洗車ブラシの清掃体の組み立て前の斜視図、図２は、同洗車ブラシの組み立て前の部分分解側面図、図３（ａ）は、同洗車ブラシを取り付けた洗車装置で車体を洗浄する際の様子を示す断面図、（ｂ）は、同洗車ブラシによる洗浄動作を示す部分側面図である。
【００２０】
図１〜３において、本実施例における洗車ブラシ１は、金属材料からなる回転軸２と、回転軸２の外周の周方向に均等に位置すると共に、長手方向に直線状に一体的或いは一体に形成された複数の凹部２ａ（本実施例では、４箇所）と、各凹部２ａに固着され車体表面などの被洗浄面（図示せず）の汚れを除去する複数の清掃体３から構成されている。
【００２１】
清掃体３は、不織布、織布、編物などの布帛、合成樹脂発泡体、人工皮革、合成皮革、フイルム状樹脂シート、エラストマーシートなどの材料からなると共に、回転軸２に固着される前は、図１（ｃ）に示すように、押し出し成形或いは、シート状の部材の両端を、接着、溶着或いは縫い合わせるなどして、筒状に形成されている。
【００２２】
次に、本実施例における洗車ブラシ１の組み立て方法について、図２を用いて説明する。
【００２３】
図２において、周長の異なる３個の清掃体３を、周長のもっとも短い清掃体３を下に、周長の最も長い清掃体３が一番上になるように順に重ね、中央部３ａを押さえつけるようにして、回転軸２に設けた凹部２ａに挿入し、長手方向に沿って、リベットやネジなどの固定手段４で複数個所で固着する。同じようにして、清掃体３を３個づつ、他の凹部２ａにも順次固着することにより洗車ブラシ１が完成する。
【００２４】
なお、固定手段４としてリベットなどを用いる場合は、清掃体３及び回転軸２に、予め固定手段４を貫通させるための穴３ｂ、２ｂを設けておくことは言うまでも無い。
【００２５】
また、本実施例では、１箇所の凹部２ａに３個の清掃体３を設けたが、その個数は、特に限定するものではなく、２個或いは、４個でも良い。
【００２６】
本実施例では、以上のように、筒状の清掃体３の中央部３ａを、回転軸２に固着することにより、清掃体３のそれぞれの両側に空洞部５が形成される。また、周長が最も短い清掃体３を下側、周長が最も長いのを上側に順に位置させることにより、清掃体３の凹部２ａ内の取り付け部からの外方への突出代Ｌは、下側の清掃体３、すなわち外側の清掃体３は最も小さく、内側の清掃体３になるほど大きくなるように構成される。
【００２７】
なお、上記のように清掃体３を筒状に形成するには、押し出し成形で一体的に筒状に形成したり、シート状の部材の両端を固着して形成するなどの方法があるが、その方法は、清掃体３に使用する材料、組み立て性、製造コスト等に応じて適宜決めるようにすれば良い。
【００２８】
以上のように構成された本実施例における洗車ブラシの動作、作用について、図３を用いて説明する。
【００２９】
図３は、上記洗車ブラシ１を取り付けた洗車装置（図示せず）で、車体７の表面を洗浄する際の様子を示す断面図である。
【００３０】
洗車装置に取り付けられた洗車ブラシ１を図示しない駆動手段で回転させながら、図３に示すように、車体７の表面に押し付けながら、前部から後部或いは後部から前部にかけて移動させる。このとき、洗車ブラシ１の各凹部２ａに固着された清掃体３は、外側の清掃体３から内側の清掃体３になるにつれ、外方への突出代が大きくなっているので、図３（ｂ）に示すように、各清掃体３の外方端部が途切れなく車体７の表面に摺接すると共に、それぞれが空洞部５を有しているので、車体７の表面の形状、凹凸に沿って容易に変形しながら移動する。勿論、この間、洗車装置に設けたノズル（図示せず）から洗浄剤や洗浄液が車体７及び／又は洗車ブラシ１に噴射されるのは言うまでも無い。
【００３１】
以上のように、本実施例における洗車ブラシによれば、複数の清掃体３のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部５により、それぞれの清掃体３が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。また、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性が発揮できる。
【００３２】
また、図２の如く、予め、外径の異なる複数の清掃体３を積層して清掃体ユニットとして使用することもできる。また、その清掃体ユニットをある程度在庫しておくようにすれば、洗車ブラシの組み立てが必要になった場合に、その清掃体ユニットを回転軸２に固着するだけで、洗車ブラシ１の組み立てが完了するので、洗車ブラシの組立てが容易になり、必要な数の洗車ブラシが短時間で、容易に調達することが出来るようになる。
【００３３】
また、回転軸２に、外方への突出代Ｌが異なる複数の清掃体３を固着しているので、複数の清掃体３が、途切れること無く被洗浄面に摺接すると共に、被洗浄面に異なった押しつけ圧で当接するようになり、洗浄性能が飛躍的に向上する。
【００３４】
なお、清掃体３の表面に、図４（ａ）に示すように多数の凹凸８ａ或いは、図４（ｂ）に示すように多数の起毛８ｂを設けるようにすれば、被洗浄面の塵埃の掻き出し性能を一層向上させることもできる。
【００３５】
(実施例２)
図５は、本発明の第２の実施例における洗車ブラシの側面図である。なお、上記第１の実施例と同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３６】
上記第１の実施例では、複数個の清掃体３を重ねて、それを回転軸２の複数個所に固着するようにしたが、本実施例における洗車ブラシ９は、図５に示すように、複数の清掃体３を、１個ずつ、その中央部を回転軸２の周方向に均等に、かつ外周長手方向に、リベットやネジなどの固定手段４で固着したものである。これにより、各清掃体３の周方向における両端に、上記第１の実施例と同様に、空洞部５が形成される。
【００３７】
以上のように、本実施例における洗車ブラシ９によれば、複数の清掃体３が回転軸２の外周に均等に、しかも１個ずつ固定されているので、被洗浄面に連続的に、しかも均一の押し圧力で摺接することになり、洗浄むらが無く、洗浄時の騒音も少ないものとなる。また、空洞部５により、それぞれの清掃体３が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。
【００３８】
なお、特に、図示しないが、上記第１、第２の実施例における清掃体３の長手方向の両端を閉鎖し、内部に空気などの流体を送り、膨張させるようにすれば、車体７の表面などの被洗浄面への押し圧力を上げることができるので、清掃体３を薄い材料で形成することが可能になり、クッション性の向上と相まって洗浄性能が向上すると共に、清掃体３の軽量化に伴い、洗車ブラシ１、９が軽量化され、それを回転駆動する駆動手段も小型、軽量化することが出来るようになる。
【００３９】
(実施例３)
図６は、本発明の第３の実施例における洗車装置の概略構成を示す正面図である。なお、上記実施例における洗車ブラシと同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００４０】
図６において、本実施例における洗車装置５０は、車体（図示せず）の天面と、側面を洗浄する３つの洗車ブラシ４０と、それぞれの洗車ブラシ４０の回転軸４０ａを回転駆動する駆動手段４１と、車体に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズル４３と、ノズル４３に洗浄剤や洗浄水を圧送するポンプ４４と、洗浄後の車体を乾燥させる乾燥手段４５と、洗車装置５０の運転の入り切りを行うための運転スイッチ４６と、駆動手段３１、ポンプ４４、乾燥手段４５の運転を制御する制御手段４７を備えている。
【００４１】
なお、本実施例における洗車ブラシ４０は、上記第１、第２の実施例における洗車ブラシ１または９と同一で、また、洗車ブラシ４０の回転軸４０ａも、同じく上記実施例における回転軸２と同一である。
【００４２】
以上のように構成された本実施例における洗車装置５０の動作、作用は、以下の通りである。
【００４３】
まず、使用者又は運転者が、車体を所定の場所に止めて、運転スイッチ４６を操作して洗車装置の運転を開始すると、制御手段４７により、駆動手段４１の運転が開始し、洗車ブラシ４０が回転し、同時にノズル４３より洗浄剤が噴射され、この状態で洗車装置５０が移動しながら、車体を洗浄する洗浄工程が行われる。
【００４４】
洗浄工程を終えると、すすぎ工程に移り、再び、洗車ブラシ４０が回転しながら、ノズル４３より、水が噴射されてすすぎが行なわれる。使用者又は運転者が、予めワックスがけを選択している場合は、すすぎ工程の後に、ワックスがけが自動で行なわれる。
【００４５】
そして最後に、洗車装置５０が移動しながら乾燥手段４５から車体に向けて高温の空気が高速で吹き付けられ、水の弾き飛ばしと同時に車体を乾燥させる乾燥工程が行なわれ、全工程が終了する。
【００４６】
以上のように、本実施例における洗車装置は、洗浄性能に優れ、しかも被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無い洗車ブラシ４０を使用しているので、車体の表面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能、静音性に優れたものである。
【産業上の利用可能性】
【００４７】
以上のように、本発明にかかる洗車ブラシは、車体などの被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能に優れたもので、洗車装置に限らず、各種洗浄装置にも応用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【００４８】
【図１】（ａ）本発明の第１の実施例における洗車ブラシの斜視図、（ｂ）同洗車ブラシの部分拡大側面図、（ｃ）同洗車ブラシの清掃体の組み立て前の斜視図
【図２】同洗車ブラシの組み立て前の部分分解側面図
【図３】（ａ）同洗車ブラシを取り付けた洗車装置で車体を洗浄する際の様子を示す断面図、（ｂ）同洗車ブラシによる洗浄動作を示す部分側面図
【図４】（ａ）同洗車ブラシの清掃体の他の例を示す斜視図、（ｂ）同洗車ブラシの清掃体の他の例を示す斜視図
【図５】本発明の第２の実施例における洗車ブラシの側面図
【図６】本発明の第３の実施例における洗車装置の概略構成を示す正面図
【符号の説明】
【００４９】
１、９、４０ 洗車ブラシ
２、４０ａ 回転軸
３ 清掃体
４ 固定手段
５ 空洞部
７ 車体
４１ 駆動手段
４３ ノズル
４４ ポンプ
４５ 乾燥手段
５０ 洗車装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗車ブラシ及びそれを用いた洗車装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来のこの種の洗車ブラシとして、回転軸の外周の周方向複数位置のそれぞれにスパイラル線に沿ってブラシ単体を取付けて構成したものがある（例えば、特許文献１参照）。このように構成された従来の洗車ブラシは、回転軸にスパイラル状に取り付けられたブラシ単体の先端が、被洗浄面に連続的に当接するので、ブラシ単体のブラシエッジによる汚れの掻き取り性能に優れている。
【０００３】
また、管状本体と、その管状本体の外周に支持されたブラシ毛から構成され、前記管状本体内に、流体を搬送するチャンネルを複数設け、内側から外側に向かってブラシ毛に流体を噴霧するようにした洗車ブラシがある（例えば、特許文献２参照）。このように構成された従来の洗車ブラシは、ブラシ毛に流体が噴霧されるため、ブラシ毛による洗浄効果は、大である。
【０００４】
また、回転体の外周に、円盤状にまたは軸方向にずらしながら螺旋状に洗浄体を取付けて構成した洗車ブラシもある（例えば、特許文献３参照）。
【０００５】
【特許文献１】特開２００５−１７０２２１号公報
【特許文献２】特表２００３−５２５７２８号公報
【特許文献３】特許第３５８５１７８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来の洗車ブラシの構成では、ブラシ単体が回転軸にスパイラル状に取り付けられているので、被洗浄面との接触面積が小さく、効率的に汚れを除去することが困難であった。また、ブラシ単体を回転軸にスパイラル状に取り付けるために、回転軸をスパイラル状に捻ったり、ブラシ単体を装着する取付溝をスパイラル状に形成することは、コスト高の要因となり、洗車ブラシの工業用途に不向きであった。さらに、洗車ブラシの回転時に、ブラシ単体の先端で、被洗浄面を叩くような作用が働くため、被洗浄面に傷をつけたり打痕がつくなどの課題があった。
【０００７】
また、上記特許文献２に記載された従来の洗車ブラシの構成では、ブラシ毛に流体を噴霧し、ブラシ毛と流体噴霧の相乗効果により、汚れを除去するものの、ブラシ毛とブラシ毛の間には隙間が生じやすく、ブラシ毛が当たらない部分は洗い残しが発生するという課題を有していた。
【０００８】
また、上記特許文献３に記載された従来の洗車ブラシの構成では、軸方向に配設された洗浄体の間に隙間が生じ、洗い残しが発生し、洗浄性能が悪いという課題があった。
【０００９】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、安価な構成で、被洗浄面に傷をつけたり打痕を残したりすること無く、汚れの除去性能、洗浄性能に優れた洗車ブラシ及び洗車装置を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗車ブラシは、回転軸と、それぞれ空洞部を有すると共に、前記回転軸の外周長手方向に固着された複数の清掃体からなるもので、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部により、それぞれの清掃体が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。また、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性が発揮できる。
【００１１】
本発明の洗車装置は、請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗車ブラシと、前記洗車ブラシの回転軸を回転駆動する駆動手段と、被洗浄面に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズルと、洗浄後の前記被洗浄面を乾燥させる乾燥手段を備えたもので、車体などの被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能、静音性に優れた洗車装置を提供することができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の洗車ブラシ及び洗車装置は、安価な構成で、被洗浄面に傷をつけたり打痕を残したりすること無く、汚れの除去性能、洗浄性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
第１の発明は、回転軸と、それぞれ空洞部を有すると共に、前記回転軸の外周長手方向に固着された複数の清掃体からなるもので、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部により、それぞれの清掃体が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。また、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性が発揮できる。
【００１４】
第２の発明は、特に、第１の発明の洗車ブラシにおいて、外径の異なる複数の清掃体を積層して清掃体ユニットとし、前記清掃体ユニットを回転軸に固着したもので、清掃体ユニットを予め組み立てておき、それを回転軸に固着するようにすることで、洗車ブラシの製造が容易になる。
【００１５】
第３の発明は、特に、第１又は第２の発明の外方への突出代が異なる複数の清掃体を回転軸に固着したもので、複数の清掃体が、被洗浄面に異なった押しつけ圧で当接するので、洗浄性能が飛躍的に向上する。
【００１６】
第４の発明は、特に、第１〜３のいずれか一つの発明の清掃体の表面に、多数の凹凸及び／又は起毛を設けたもので、多数の凹凸や起毛により、被洗浄面の塵埃の掻き出し性能が向上するので、洗浄性能が飛躍的に向上する。
【００１７】
第５の発明は、請求項１〜４のいずれか１項に記載の洗車ブラシと、前記洗車ブラシの回転軸を回転駆動する駆動手段と、被洗浄面に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズルと、洗浄後の前記被洗浄面を乾燥させる乾燥手段を備えたもので、車体などの被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能、静音性に優れた洗車装置を提供することができる。
【００１８】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
【００１９】
（実施例１）
図１（ａ）は、本発明の第１の実施例における洗車ブラシの斜視図、（ｂ）は、同洗車ブラシの部分拡大側面図、（ｃ）同洗車ブラシの清掃体の組み立て前の斜視図、図２は、同洗車ブラシの組み立て前の部分分解側面図、図３（ａ）は、同洗車ブラシを取り付けた洗車装置で車体を洗浄する際の様子を示す断面図、（ｂ）は、同洗車ブラシによる洗浄動作を示す部分側面図である。
【００２０】
図１〜３において、本実施例における洗車ブラシ１は、金属材料からなる回転軸２と、回転軸２の外周の周方向に均等に位置すると共に、長手方向に直線状に一体的或いは一体に形成された複数の凹部２ａ（本実施例では、４箇所）と、各凹部２ａに固着され車体表面などの被洗浄面（図示せず）の汚れを除去する複数の清掃体３から構成されている。
【００２１】
清掃体３は、不織布、織布、編物などの布帛、合成樹脂発泡体、人工皮革、合成皮革、フイルム状樹脂シート、エラストマーシートなどの材料からなると共に、回転軸２に固着される前は、図１（ｃ）に示すように、押し出し成形或いは、シート状の部材の両端を、接着、溶着或いは縫い合わせるなどして、筒状に形成されている。
【００２２】
次に、本実施例における洗車ブラシ１の組み立て方法について、図２を用いて説明する。
【００２３】
図２において、周長の異なる３個の清掃体３を、周長のもっとも短い清掃体３を下に、周長の最も長い清掃体３が一番上になるように順に重ね、中央部３ａを押さえつけるようにして、回転軸２に設けた凹部２ａに挿入し、長手方向に沿って、リベットやネジなどの固定手段４で複数個所で固着する。同じようにして、清掃体３を３個づつ、他の凹部２ａにも順次固着することにより洗車ブラシ１が完成する。
【００２４】
なお、固定手段４としてリベットなどを用いる場合は、清掃体３及び回転軸２に、予め固定手段４を貫通させるための穴３ｂ、２ｂを設けておくことは言うまでも無い。
【００２５】
また、本実施例では、１箇所の凹部２ａに３個の清掃体３を設けたが、その個数は、特に限定するものではなく、２個或いは、４個でも良い。
【００２６】
本実施例では、以上のように、筒状の清掃体３の中央部３ａを、回転軸２に固着することにより、清掃体３のそれぞれの両側に空洞部５が形成される。また、周長が最も短い清掃体３を下側、周長が最も長いのを上側に順に位置させることにより、清掃体３の凹部２ａ内の取り付け部からの外方への突出代Ｌは、下側の清掃体３、すなわち外側の清掃体３は最も小さく、内側の清掃体３になるほど大きくなるように構成される。
【００２７】
なお、上記のように清掃体３を筒状に形成するには、押し出し成形で一体的に筒状に形成したり、シート状の部材の両端を固着して形成するなどの方法があるが、その方法は、清掃体３に使用する材料、組み立て性、製造コスト等に応じて適宜決めるようにすれば良い。
【００２８】
以上のように構成された本実施例における洗車ブラシの動作、作用について、図３を用いて説明する。
【００２９】
図３は、上記洗車ブラシ１を取り付けた洗車装置（図示せず）で、車体７の表面を洗浄する際の様子を示す断面図である。
【００３０】
洗車装置に取り付けられた洗車ブラシ１を図示しない駆動手段で回転させながら、図３に示すように、車体７の表面に押し付けながら、前部から後部或いは後部から前部にかけて移動させる。このとき、洗車ブラシ１の各凹部２ａに固着された清掃体３は、外側の清掃体３から内側の清掃体３になるにつれ、外方への突出代が大きくなっているので、図３（ｂ）に示すように、各清掃体３の外方端部が途切れなく車体７の表面に摺接すると共に、それぞれが空洞部５を有しているので、車体７の表面の形状、凹凸に沿って容易に変形しながら移動する。勿論、この間、洗車装置に設けたノズル（図示せず）から洗浄剤や洗浄液が車体７及び／又は洗車ブラシ１に噴射されるのは言うまでも無い。
【００３１】
以上のように、本実施例における洗車ブラシによれば、複数の清掃体３のそれぞれが被洗浄面に面接触すると共に、空洞部５により、それぞれの清掃体３が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。また、複数の清掃体のそれぞれが被洗浄面に連続して当接するので、静音性が発揮できる。
【００３２】
また、図２の如く、予め、外径の異なる複数の清掃体３を積層して清掃体ユニットとして使用することもできる。また、その清掃体ユニットをある程度在庫しておくようにすれば、洗車ブラシの組み立てが必要になった場合に、その清掃体ユニットを回転軸２に固着するだけで、洗車ブラシ１の組み立てが完了するので、洗車ブラシの組立てが容易になり、必要な数の洗車ブラシが短時間で、容易に調達することが出来るようになる。
【００３３】
また、回転軸２に、外方への突出代Ｌが異なる複数の清掃体３を固着しているので、複数の清掃体３が、途切れること無く被洗浄面に摺接すると共に、被洗浄面に異なった押しつけ圧で当接するようになり、洗浄性能が飛躍的に向上する。
【００３４】
なお、清掃体３の表面に、図４（ａ）に示すように多数の凹凸８ａ或いは、図４（ｂ）に示すように多数の起毛８ｂを設けるようにすれば、被洗浄面の塵埃の掻き出し性能を一層向上させることもできる。
【００３５】
(実施例２)
図５は、本発明の第２の実施例における洗車ブラシの側面図である。なお、上記第１の実施例と同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３６】
上記第１の実施例では、複数個の清掃体３を重ねて、それを回転軸２の複数個所に固着するようにしたが、本実施例における洗車ブラシ９は、図５に示すように、複数の清掃体３を、１個ずつ、その中央部を回転軸２の周方向に均等に、かつ外周長手方向に、リベットやネジなどの固定手段４で固着したものである。これにより、各清掃体３の周方向における両端に、上記第１の実施例と同様に、空洞部５が形成される。
【００３７】
以上のように、本実施例における洗車ブラシ９によれば、複数の清掃体３が回転軸２の外周に均等に、しかも１個ずつ固定されているので、被洗浄面に連続的に、しかも均一の押し圧力で摺接することになり、洗浄むらが無く、洗浄時の騒音も少ないものとなる。また、空洞部５により、それぞれの清掃体３が被洗浄面の凹凸に沿って容易に変形するので、洗い残しが無く、洗浄性能、拭き取り性能が大幅に向上し、さらに被洗浄面に洗車傷を付けることが無い。
【００３８】
なお、特に、図示しないが、上記第１、第２の実施例における清掃体３の長手方向の両端を閉鎖し、内部に空気などの流体を送り、膨張させるようにすれば、車体７の表面などの被洗浄面への押し圧力を上げることができるので、清掃体３を薄い材料で形成することが可能になり、クッション性の向上と相まって洗浄性能が向上すると共に、清掃体３の軽量化に伴い、洗車ブラシ１、９が軽量化され、それを回転駆動する駆動手段も小型、軽量化することが出来るようになる。
【００３９】
(実施例３)
図６は、本発明の第３の実施例における洗車装置の概略構成を示す正面図である。なお、上記実施例における洗車ブラシと同一部品については、同一符号を付してその説明を省略する。
【００４０】
図６において、本実施例における洗車装置５０は、車体（図示せず）の天面と、側面を洗浄する３つの洗車ブラシ４０と、それぞれの洗車ブラシ４０の回転軸４０ａを回転駆動する駆動手段４１と、車体に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズル４３と、ノズル４３に洗浄剤や洗浄水を圧送するポンプ４４と、洗浄後の車体を乾燥させる乾燥手段４５と、洗車装置５０の運転の入り切りを行うための運転スイッチ４６と、駆動手段３１、ポンプ４４、乾燥手段４５の運転を制御する制御手段４７を備えている。
【００４１】
なお、本実施例における洗車ブラシ４０は、上記第１、第２の実施例における洗車ブラシ１または９と同一で、また、洗車ブラシ４０の回転軸４０ａも、同じく上記実施例における回転軸２と同一である。
【００４２】
以上のように構成された本実施例における洗車装置５０の動作、作用は、以下の通りである。
【００４３】
まず、使用者又は運転者が、車体を所定の場所に止めて、運転スイッチ４６を操作して洗車装置の運転を開始すると、制御手段４７により、駆動手段４１の運転が開始し、洗車ブラシ４０が回転し、同時にノズル４３より洗浄剤が噴射され、この状態で洗車装置５０が移動しながら、車体を洗浄する洗浄工程が行われる。
【００４４】
洗浄工程を終えると、すすぎ工程に移り、再び、洗車ブラシ４０が回転しながら、ノズル４３より、水が噴射されてすすぎが行なわれる。使用者又は運転者が、予めワックスがけを選択している場合は、すすぎ工程の後に、ワックスがけが自動で行なわれる。
【００４５】
そして最後に、洗車装置５０が移動しながら乾燥手段４５から車体に向けて高温の空気が高速で吹き付けられ、水の弾き飛ばしと同時に車体を乾燥させる乾燥工程が行なわれ、全工程が終了する。
【００４６】
以上のように、本実施例における洗車装置は、洗浄性能に優れ、しかも被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無い洗車ブラシ４０を使用しているので、車体の表面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能、静音性に優れたものである。
【産業上の利用可能性】
【００４７】
以上のように、本発明にかかる洗車ブラシは、車体などの被洗浄面に傷をつけたり、打痕をつけることが無く、洗浄性能に優れたもので、洗車装置に限らず、各種洗浄装置にも応用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【００４８】
【図１】（ａ）本発明の第１の実施例における洗車ブラシの斜視図、（ｂ）同洗車ブラシの部分拡大側面図、（ｃ）同洗車ブラシの清掃体の組み立て前の斜視図
【図２】同洗車ブラシの組み立て前の部分分解側面図
【図３】（ａ）同洗車ブラシを取り付けた洗車装置で車体を洗浄する際の様子を示す断面図、（ｂ）同洗車ブラシによる洗浄動作を示す部分側面図
【図４】（ａ）同洗車ブラシの清掃体の他の例を示す斜視図、（ｂ）同洗車ブラシの清掃体の他の例を示す斜視図
【図５】本発明の第２の実施例における洗車ブラシの側面図
【図６】本発明の第３の実施例における洗車装置の概略構成を示す正面図
【符号の説明】
【００４９】
１、９、４０ 洗車ブラシ
２、４０ａ 回転軸
３ 清掃体
４ 固定手段
５ 空洞部
７ 車体
４１ 駆動手段
４３ ノズル
４４ ポンプ
４５ 乾燥手段
５０ 洗車装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
回転軸と、それぞれ空洞部を有すると共に、前記回転軸の外周長手方向に固着された複数の清掃体からなる洗車ブラシ。
【請求項２】
外径の異なる複数の清掃体を積層して清掃体ユニットとし、前記清掃体ユニットを回転軸に固着した請求項１に記載の洗車ブラシ。
【請求項３】
外方への突出代が異なる複数の清掃体を回転軸に固着した請求項１又は２に記載の洗車ブラシ。
【請求項４】
清掃体の表面に、多数の凹凸及び／又は起毛を設けた請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗車ブラシ。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれか１項に記載の洗車ブラシと、前記洗車ブラシの回転軸を回転駆動する駆動手段と、被洗浄面に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズルと、洗浄後の前記被洗浄面を乾燥させる乾燥手段を備えた洗車装置。
【請求項１】
回転軸と、それぞれ空洞部を有すると共に、前記回転軸の外周長手方向に固着された複数の清掃体からなる洗車ブラシ。
【請求項２】
外径の異なる複数の清掃体を積層して清掃体ユニットとし、前記清掃体ユニットを回転軸に固着した請求項１に記載の洗車ブラシ。
【請求項３】
外方への突出代が異なる複数の清掃体を回転軸に固着した請求項１又は２に記載の洗車ブラシ。
【請求項４】
清掃体の表面に、多数の凹凸及び／又は起毛を設けた請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗車ブラシ。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれか１項に記載の洗車ブラシと、前記洗車ブラシの回転軸を回転駆動する駆動手段と、被洗浄面に洗浄水及び洗浄剤を噴射する複数のノズルと、洗浄後の前記被洗浄面を乾燥させる乾燥手段を備えた洗車装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００８−１３７４０７（Ｐ２００８−１３７４０７Ａ）
【公開日】平成２０年６月１９日（２００８．６．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３２３１２４（Ｐ２００６−３２３１２４）
【出願日】平成１８年１１月３０日（２００６．１１．３０）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年６月１９日（２００８．６．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１１月３０日（２００６．１１．３０）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
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