説明

洗車機の乾燥装置

【課題】複数のダクトホースが装備される上面乾燥装置において、昇降動作によって各ダクトホースが干渉するのを防止する洗車機の乾燥装置を提供する。
【解決手段】自動車上面に送風する第1送風ノズル6と、自動車側面上部に送風する第2送風ノズル7とを備えた上面乾燥体と、送風機で発生した高圧風を各ノズル6・7に分岐する分岐体36と、分岐体36と第1送風ノズル6を接続する第1ダクトホース12と、分岐体36と第2送風ノズル7を接続する第2ダクトホース30とを備え、分岐体36における第1ダクトホース送風口36aと第2ダクトホース送風口36bを対角的に開口して前後上下にずれた状態に設定し、各ダクトホース12・30が導出される本体フレーム1の内面に凹陥部37を形成するとともに、凹陥部37に昇降装置による昇降で第1及び第2ダクトホース12・30の動きを規制する規制体41を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロワからの高圧風を送風ノズルから車体に向けて吹き付けて乾燥を図る洗車機の乾燥装置に関し、特に車体側面の乾燥性能を向上するための乾燥装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な洗車機に装備される乾燥装置は、主に車体上面の乾燥を図る上面乾燥ノズルと、主に車体側面の乾燥を図る側面乾燥ノズルとからなり、上面乾燥ノズルは車体の上面形状に合わせて昇降し、側面乾燥ノズルは固定式もしくは車体の側面形状に合わせて開閉するように構成されている。これら乾燥ノズルは、相互の送風が干渉すると水滴の飛散が阻害されることから、側面乾燥ノズルが車体側面の下部側に配置されている。このため、ワゴン車などの車高が高い車両を乾燥する場合、車体側面の上部に側面乾燥ノズルからの送風が作用しにくく水滴が残りやすくなる。
【0003】
そこで、本出願人は、自動車車体の上面に送風する上面乾燥ノズルと、上面乾燥ノズルの両側部から自動車車体の側面上部に送風する側面上部乾燥ノズルとを昇降自在に設け、各ノズルからの送風が車体上面から側面上部に作用するように車体に接離させる乾燥装置を提案している(特許文献1)。このような乾燥装置の場合、各ノズルはダクトホースによって高圧風を供給する送風機と接続されているが、片側に上面乾燥ノズルへのダクトホースと側面上部乾燥ノズルへのダクトホースが設けられることにより、各ノズルを昇降させた際に、各ダクトホースが相互に干渉して昇降動作の妨げになることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2010−278570号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、片側に複数のダクトホースが装備される上面乾燥装置において、昇降動作によって各ダクトホースが干渉するのを防止し、昇降動作を妨害しないようにする洗車機の乾燥装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するため本発明は、自動車上面に送風する第1送風ノズルと、自動車側面上部に送風する第2送風ノズルとを備えた上面乾燥体と、該上面乾燥体の第1及び第2送風ノズルに高圧風を供給する送風機と、該送風機で発生した高圧風を各ノズルに分岐する分岐体と、該分岐体と第1送風ノズルを接続する第1ダクトホースと、該分岐体と第2送風ノズルを接続する第2ダクトホースと、前記上面乾燥体を車体形状に沿って高さ方向に昇降する昇降装置とを備え、分岐体における第1ダクトホース送風口と第2ダクトホース送風口を対角的に開口して前後上下にずれた状態に設定し、前記各ダクトホースが導出される洗車機本体の内面に凹陥部を形成するとともに、該凹陥部に前記昇降装置による昇降で第1及び第2ダクトホースの動きを規制する規制体を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、片側に複数のダクトホースが設けられる上面乾燥装置であっても、昇降動作によって各ダクトホースが干渉せず昇降動作を確実に行うことができる。よって、ノズルの昇降不良による乾燥性能の低下や車体への接触を防止でき、各ホースの損傷も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の乾燥装置を備えた洗車機を示す平面図である。
【図2】上面ブロワノズル6の昇降装置16を示す説明図である。
【図3】上面ブロワノズル6の前後揺動置17を示す説明図である。
【図4】側面上部ブロワノズル7の左右揺動装置32を示す説明図である。
【図5】乾燥時の上面ブロワノズル6の動作を示す説明図である。
【図6】ダクトホース干渉防止構造を示す説明図である。
【図7】ホース干渉防止部を示す説明図である。
【図8】車体の乾燥状態をを示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を基に、本発明の実施態様について説明する。
図1は本発明の乾燥装置を備えた洗車機を示す平面図である。
1は本体フレームで、門型に形成され、床面に敷設されたレール2・2上を走行モータ3に駆動されて往復走行する。本体フレーム1は、図1に示すように、レール2・2で与えられる走行範囲の後端部に停止し、この位置から洗車を開始する。本体フレーム1には、洗車処理を行う各種の処理装置として、ブラシ装置4・5・5,ブロワノズル6・7・7・8・8をはじめ散水ノズル(図示しない)等が備えられ、走行モータ5の駆動による本体フレーム1の走行に伴って水,洗剤,ワックス等を散布してブラッシングする洗浄作業やブロワノズルより空気を吹き付ける乾燥作業を行う。
【0010】
前記ブラシ装置は、車体上面に沿って昇降し同上面をブラッシングする上面ブラシ装置4と、上面ブラシ装置4の後方に位置し車体に対して接離(開閉)動作し車体の前後面および側面をブラッシングする左右一対の側面ブラシ装置5・5とからなり、本体フレーム1の前側に洗浄部Sを形成している。
【0011】
前記ブロワノズルは、車体上面に沿って昇降し同上面に空気を吹き付けて乾燥をはかる上面ブロワノズル6と、上面ブロワノズル6の長手方向端部に取り付けられ車体側面上部に空気を吹き付けて乾燥をはかる左右一対の側面上部ブロワノズル7・7と、上面ブロワノズル6より本体フレーム1後方に位置し車体側面に空気を吹き付けて乾燥をはかる左右一対の側面下部ブロワノズル8・8とからなり、本体1の後側に乾燥部Dを形成している。
【0012】
9は走行エンコーダで、走行モータ3の出力軸に連係され、本体フレーム1が単位距離走行する毎にパルス出力し、そのパルス信号をカウントすることで本体フレーム1の走行位置を検知する。10は車形検出装置で、本体フレーム1のブラシ装置より前側の前縁部に設けられ、複数の発光素子を上下に配列させた発光部10aと、これに対応して複数の受光素子を上下に配列した受光部10bとを対向させてあり、前記エンコーダ9からのパルス信号に同期して両者間で光信号(赤外光)の授受を行い、これにより洗車する自動車車体の上面位置を検出し、更にこれに伴いボンネット、ウィンドウ、ルーフ、トランクといった自動車の各部位、自動車の車種、突起物の位置と種別等を検出する。11は操作ボックスで、レール2・2で与えられる本体1走行範囲(洗車エリア)に入る手前で自動車の運転席から操作可能な高さに設けられる料金投入と洗車内容の選択入力等の操作を受け付ける。
【0013】
本体フレーム1は、自動車が通り抜け可能なスペースに設置され、レール2・2で与えられる本体フレーム1の走行範囲を洗車エリアとしており、洗車を受ける自動車Aは、操作ボックス11で洗車受付を行った後、この洗車エリアに前方から進入し、洗車が終了すると洗車エリアの後方へ退場する。すなわち、自動車は前進走行して進入し、洗車後は同じく前進走行して退場するもので、洗車装置利用客(ドライバー)が自動車に乗ったまま洗車を受けて通り抜けるドライブスルー洗車を可能にしている。
【0014】
続いて、図2〜4を用いてブロワノズルのうち、上面ブロワノズル6と側面上部ブロワノズル7の構成について説明する。
上面ブロワノズル6は、側面視漏斗状をなし、上面にダクトホース12が接続される接続筒部13を形成し、下面にスリット状の送風口14を開口し、両側面に支持枠15を連設しており、昇降装置16により上下方向に昇降されるとともに、前後揺動装置17により前後方向に揺動される。
【0015】
昇降装置16は、図2に示すように、上面ブロワノズル6を自動車の高さに応じて上下方向に昇降させるための機構で、上面ブロワノズル6の支持枠15の外面に接続される台車18と、本体フレーム1の内側部に立設した昇降レール19と、台車18の上下に連結されるチェーン20と、このチェーン20が懸回される上下スプロケット21U・21Lと、左右の上スプロケット21U・21U同士を連結する回転軸22と、この回転軸を正逆転する昇降モータ23とから構成されている。24U・24Lはリミットスイッチで、それぞれレール19の上下端近傍に備えられ、台車18の昇降限界位置を検出する。25は昇降エンコーダで、回転軸22の一端に連結され、回転軸22の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して上面ブロワノズル6の昇降位置を与えている。
【0016】
前後揺動装置17は、図3に示すように、上面ブロワノズル6を前後方向に揺動させて送風口14の風向を切り替えるための機構で、支持枠15と台車18を回転軸26で軸支して揺動自在とし、回転軸26に固定される固定片27にロット部を軸支し、支持枠15の後側下部にシリンダ部を軸支したエアシリンダ28で揺動される。通常、上面ブロワノズル6は、エアシリンダ28のロット部を縮めた状態で、送風口14が垂直下向きに指向した位置にあり(a)、エアシリンダ28に空気を導入しロット部を伸ばすと、回転軸26を中心に回転し、本体フレーム1の前方下向きに所定角度指向した位置に揺動する(b)。
【0017】
側面上部ブロワノズル7・7は、上面ブロワノズル6の両側面における支持枠15で囲まれた空間内に設けられ、下向きに送風口29を開口し、上面にダクトホース30が接続される略筒状のノズル体31からなり、首振り装置32により左右方向に揺動される。
【0018】
ノズル体31は、ダクトホース30からの送風をそのままの勢いで吹き出すもので、車体側面の上部に向けて送風するように、垂直下向きからわずかに内側に傾斜した姿勢で取り付けられている。このノズル体31の送風口29の形状は、円形であればよいが、それ以外にも楕円・多角形・近似円等でも良い。本出願人の実験によれば、短辺/長辺=0.2以上の長方形で囲まれる範囲で開口形状を設定すれば、車体面に対して十分な効果が得られた。
【0019】
左右揺動装置32は、図4に示すように、側面上部ブロワノズル7・7を左右方向に揺動させて送風口29の風向を切り替えるための機構で、ノズル体31の外周面に設けた支持片33の下部を上面ブロワノズル6の側面に軸支して揺動自在とし、支持片33の上部にロット部を軸支し、上面ブロワノズル6の側面上部にシリンダ部を軸支したエアシリンダ34で揺動される。通常、側面上部ブロワノズル7・7は、エアシリンダ34のロット部を縮めた状態で、送風口29が垂直下向きから僅かに内側に指向した位置にあり(a)、エアシリンダ34に空気を導入しロット部を伸ばすと、支持片33の下部を中心に回転し、本体フレーム1の内方下向きに所定角度指向した位置に揺動する(b)。
【0020】
尚、前後揺動装置17及び左右揺動装置32として、本実施例ではエアシリンダを使用し、所定角度単位で段階的に揺動するようにしているが、モータ等を用いて無段階に首振りさせるようにしても良い。
【0021】
このような構成により、上面ブロワノズル6は、昇降装置16によって車体の上面形状に沿って昇降され、車体上面との距離を適正に保持しながらブロワ乾燥を行う。また、前後揺動装置17によって車体の前後面に対して適正な送風角度でブロワ乾燥を行う。側面上部ブロワノズル7・7は、左右揺動装置32によって車体の側面形状に合わせて揺動され、車体側面上部に指向させてブロワ乾燥を行う。また、上面ブロワノズル6の前後揺動装置17によって車体の前後方向へも揺動され、上面ブロワノズル6と協同して車体の前後面に対してブロワ乾燥を行うものである。
【0022】
図5はブロワノズル6・7の通風経路を示す説明図である。
ブロワノズル6・7は、本体フレーム1の左右上部に設置した送風ブロワ35から高圧風が供給される。送風ブロワ35には、分岐風路36が接続されており、ダクトホース12・30に分配送風するようになっている。分岐風路36は、高さ位置と前後位置を変えて2つの送風口36a,36bを開口し、それぞれダクトホース12・30が接続される。ダクトホース12・30は、上面ブロワノズル6の昇降に合わせて変形するフレキシブルホースで構成され、最上昇位置(実線)から最降下位置(一点破線)までの昇降を許容する。このとき、片側に2本のダクトホースが装備されているため、本体フレーム1内面のダクトホース12・30導出部分に、ホース同士の干渉を防止するホース干渉防止部37が備えられている。
【0023】
図6,7はダクトホースの干渉防止構造の近傍を示す説明図である。
ホース干渉防止部37は、本体フレーム1の内壁面に形成した凹陥部38と、凹陥部38の内面に開口されたダクトホース12・30の挿通孔39・40と、凹陥部38の内部に形成した段部41とを備えている。凹陥部38は、本体フレーム1に対して前方側に縦長スペース部38aを形成し、後方側に縦長スペース部38aよりも下寸法が短い縦短スペース部38bを形成し、各スペース部38a,38bの底面を凹陥部38の内面から開口縁に向かって下り傾斜させた傾斜面38c,38dを形成している。挿通孔39は、分岐風路36の送風口36aと対向し、縦長スペース部38aの内面における傾斜面38cの上部に開口され、側面上部ブロワノズル7のダクトホース30が挿通される。挿通孔40は、分岐風路36の送風口36bと対向し、縦短スペース部38bの内面における傾斜面38dの上部に開口され、側面上部ブロワノズル7のダクトホース30が挿通される。段部41は、縦長スペース部38aを縦短スペース部38bに比べて縦寸法が長くすることで形成され、スペース部38aの挿通孔39に挿通されたダクトホース30と、スペース部38bの挿通孔40に挿通されたダクトホース12とが干渉するのを防止する役割を持つ。
【0024】
ブロワノズル6・7の昇降や揺動に伴い、ダクトホース12・30が不規則に蛇行する。このとき、ダクトホース12・30は、前後位置と高さ位置が異なる挿通孔39・40に挿通されているため、上下方向での干渉が防止される。また、挿通孔39・40が備えられるスペース部38a・38bは段部41により区画された状態になっているため、主にダクトホース30の前後動がガイドされて前後方向への揺動が抑制される。
【0025】
このように構成する洗車機の乾燥動作について、図8を用いて説明する。
上面ブロワノズル6からの送風は、主に自動車Aの車体上面に作用し、本体フレーム1の往行によって残留する水滴を車体後方に追いやりながら吹き飛ばしていく。側面上部ブロワノズル7・7の送風は、主に車体側面上部(普通車における窓付近)に作用し、残留する水滴を車体下方に追いやりながら吹き飛ばしていく。側面下部ブロワノズル8・8からの送風は、主に車体側面下部(普通車におけるドア付近)に作用し、残留する水滴及び車体上面から流れる水滴を吹き飛ばしていく。
【0026】
このうち側面上部ブロワノズル7・7からの送風は、筒状のノズル体31によってほとんど損失のない状態で車体に吹き付けられ、コアンダ効果により車体面に沿って拡散していき、広域にわたって水滴除去の乾燥力が発揮される。この送風が車体上面まで拡散してしまうと、上面ブロワノズル6からの送風と干渉してしまい、打ち消しあった部位に水滴の滞留が発生しやすくなる。よって、側面上部ブロワノズル7・7は、常に車体側面上部に向けて送風するよう、車種や車体部位に応じて揺動位置が制御される。
【0027】
例えば、普通車の場合、上面形状からボンネット・キャビン・トランク等の車体部位が推定され、キャビンに対しては、車体側面上部が窓部で幅狭な急傾斜となっているため、側面上部ブロワノズル7・7を内向きにしてこの車体側面上部に指向させる。一方、ボンネットやトランクに対しては、車体側面が幅広な垂直面となっているため、車体上面に送風されないよう、側面上部ブロワノズル7・7をできるだけ下向きにする。また、ワンボックス車の場合、車体側面上部が緩斜面であるため、側面上部ブロワノズル7・7をやや下向きにして車体側面上部に指向させる。更に、車体後面に対しては、上面ブロワノズル6を自動車の後面に指向する位置に揺動させ、自動車後面の送風効率を向上させている。このとき、側面上部ブロワノズル7・7は、上面ブロワノズル6に付属しているため、両ノズル7・7を内向きにして自動車後面に指向されて乾燥力を発揮する。
【0028】
ここでは自動車の上面形状に基づく側面上部ブロワノズル7・7の揺動制御について説明したが、自動車側面との距離を検出する手段を備え、車体側面位置に基づいて側面上部ブロワノズル7・7の揺動を制御するようにしても良い。この場合、軽自動車のように車幅が狭い車両であっても、車体側面上部の位置や傾斜に合わせて側面上部ブロワノズル7・7を指向させることができる。また、左右いずれかに片寄って停車した自動車や斜めに停車した自動車であっても、左右それぞれ揺動角度を調整して、車体側面上部の位置や傾斜に合わせて側面上部ブロワノズル7・7を指向させることができる。尚、自動車側面との距離を検出する手段は、超音波等を用いた距離センサや側面ブラシによる位置検出により実現される。
【0029】
尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、請求項の記載を逸脱しない範囲で種々の実施態様が考えられる。実施例では本体フレーム1の前寄りに洗浄部Sを形成し後寄りに乾燥部Dを形成してあるが、現在広く普及している門型洗車機のように前寄りに乾燥部を設け後寄りに洗浄部を設け、本体の往復走行により洗車動作を行うものに適用できることは勿論である。また、本体フレーム内に自動車を走行させて洗浄する洗車機においても同様に適用できる。更に、実施例の洗浄部Sではブラッシング洗浄を行うが、ブラシを備えず高圧スプレーで洗浄をはかる方式のブラシレス洗車機にも適用可能であることは明らかである。また、側面上部ブロワノズル7・7を単独で前後方向に揺動可能にし、車体の前後面に対して側面上部ブロワノズル7・7だけを指向させたり、車体部位に応じて前後に揺動させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0030】
1 本体フレーム
6 上面ブロワノズル(第1送風ノズル)
7 側面上部ブロワノズル(第2送風ノズル)
11 操作ボックス
12 ダクトホース(第1ダクトホース)
16 昇降装置
17 前後揺動装置
30 ダクトホース(第2ダクトホース)
32 左右揺動装置
35 送風ブロワ
36 分岐風路
36a 送風口
36b 送風口
37 ホース干渉防止部
38 凹陥部
39 挿通孔
40 挿通孔
41 段部(規制体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車上面に送風する第1送風ノズルと、自動車側面上部に送風する第2送風ノズルとを備えた上面乾燥体と、該上面乾燥体の第1及び第2送風ノズルに高圧風を供給する送風機と、該送風機で発生した高圧風を各ノズルに分岐する分岐体と、該分岐体と第1送風ノズルを接続する第1ダクトホースと、該分岐体と第2送風ノズルを接続する第2ダクトホースと、前記上面乾燥体を車体形状に沿って高さ方向に昇降する昇降装置とを備え、
前記分岐体における第1ダクトホース送風口と第2ダクトホース送風口を対角的に開口して前後上下にずれた状態に設定し、前記各ダクトホースが導出される洗車機本体の内面に凹陥部を形成するとともに、該凹陥部に前記昇降装置による昇降で第1及び第2ダクトホースの動きを規制する規制体を備えたことを特徴とする洗車機の乾燥装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−60067(P2013−60067A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198929(P2011−198929)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(000103138)エムケー精工株式会社 (174)
【Fターム(参考)】