洗車機用洗浄ブラシのブラシ片
【課題】厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することができると共に、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することができ、高い洗浄性を有すると共に、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無く、かつ、高い耐久性を有する洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を提供する。
【解決手段】自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてあるものである。
【解決手段】自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてあるものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片に関しては、使用目的に応じて、さまざまな改良がなされ、材質については、合成樹脂繊維、布、フィルム、独立気泡発泡体等を使用したブラシ片からなる各種の洗浄ブラシが提案されてある。また、布については、織布あるいは不織布、及び長繊維あるいは短繊維という技術面において、さまざまな改良がなされ、特に、長繊維不織布については、例えば、車両洗浄装置の洗浄体として、長繊維不織布を使用した洗浄体が、特許第３０９８６３０号に開示されてある。
【０００３】
また、短繊維不織布については、例えば、吸音材及び車両用内装材として、樹脂層に不織布が貼り合わされた層と、短繊維不織布とが積層一体化されていることを特徴とする吸音材が、特開２００４−２１０３７号公報に開示されてある。
【０００４】
さらにまた、短繊維不織布については、例えば、エアフィルターとして、生分解性合成繊維からなるメルトブロー不織布と、生分解性合成繊維からなる短繊維不織布との少なくとも２種類の不織布を積層した構成からなるエアフィルターが、特開２００３−２６０３２１号公報に開示されてある。
【０００５】
【特許文献１】 特許第３０９８６３０号
【特許文献２】 特開２００４−２１０３７号公報
【特許文献３】 特開２００３−２６０３２１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、例えば、上記の如くの各種の特徴を有する技術が開示されてあるが、長繊維不織布については、厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することが困難であるという課題を有していた。また、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することも困難であるという課題を有していた。本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することができると共に、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することができ、高い洗浄性を有すると共に、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無く、かつ、高い耐久性を有する洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明にかかる洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、次のように構成したものである。
（１）自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてあるものである。
【０００８】
（２）上記（１）記載の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は前記短繊維不織布にたいして、弾性を有するバインダーが一体的に接合されてあるものである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、次に示すような効果を得ることができる。なお、説明にあたっては、請求項の番号と同じ番号を付して説明する。
【００１０】
（１）ブラシ片は、短繊維不織布にて形成されてある。短繊維からなる不織布は、３次元に絡合された布状体の厚み、１ｍ２当りの重量をあらわす目付量を、任意に設定することが容易である為、短繊維不織布にて形成されてあるブラシ片は、厚み、及び目付量を任意に設定できる。その為、ブラシ片は、使用目的に応じて、強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【００１１】
また、ブラシ片は、互いの短繊維不織布が、接合部にて接合されてあると共に、空隙部を有する概立体構造体に形成されてある為、短繊維不織布の皮表面積を、大きくできる。その為、ブラシ片は、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等にたいして、短繊維不織布の接触面積を大きくできる為、高い洗浄力を有することができる。また、短繊維不織布は、製造が容易である為、ブラシ片の価格を、安価に設定できる。さらにまた、ブラシ片にたいして、撥水処理加工がされてある場合には、撥水処理加工されてある表面は、洗浄水等を吸水することが無い為、高い洗浄性を有することができる。
【００１２】
（１）他の実施の形態として、空隙部が形成されて無いように、接合部にて、互いの短繊維不織布が接合された概立体構造体に形成されてあるブラシ片を使用した場合においては、ブラシ片は、厚みを極力、薄くなるように設定することができると共に、目付量を高く設定できる。その為、ブラシ片は、極めて軽量、かつ、高い強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【００１３】
（２）ブラシ片は、短繊維不織布にたいして、弾性を有するバインダーが、一体的に接合されてあると共に、接合部、及び空隙部を有する概立体構造体に形成されてある。短繊維不織布にたいして一体的に接合されてある弾性を有するバインダーは、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃を、バインダーが有する弾性が吸収する事ができる為、短繊維不織布が、疲労屈折等による座屈、あるいは折れ等を、発生することが無い。その為、ブラシ片は、高い耐久性を有することができる。また、バインダーは弾性を有している為、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無い。さらにまた、弾性を有するバインダーの材質として、例えば、ウレタン等の、耐摩耗性の高い材質を使用した場合においては、ブラシ片は、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃、摩擦熱にたいして、高い耐久性を有することができる。その為、ブラシ片は、高い静音性、及び高い耐摩耗性を有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することができると共に、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することができ、高い洗浄性を有すると共に、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無く、かつ、高い耐久性を有する洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を提供するという目的を、自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてある構成において実現した。
【実施例１】
【００１５】
図１から図５にて実施例１を示す。図１は、本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。図１において、１はブラシ片、９はスリットである。図２は、図１の部分拡大図である。図２において、２は短繊維不織布、３は接合部、４は空隙部である。図３は、図１のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図３において、５は洗車機用洗浄ブラシ、６は台座、７はチャンネルブラシ、８は止め金具である。図４は、図１のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図４において、１６は台座、１８は止め金具、１９は溝部である。図５は、本発明の他の実施の形態のブラシ片の部分拡大図である。図５において、１１はブラシ片、１２は短繊維不織布、１３は接合部である。
【００１６】
洗車機用洗浄ブラシのブラシ片１は、図１の如く、平板状に形成されてあり、複数のスリント９が形成されてある。また、ブラシ片１は、図２の如く、短繊維不織布２にて形成されてある。また、短繊維不織布２は、接合部３にて、互いの短繊維不織布２が、接合されてあり、空隙部４を有する概立体構造体に形成されてある。
【００１７】
次に、ブラシ片１の製造方法について説明する。まず、短繊維不織布２の繊維を、平板状に集積させて布状体を形成する。通常、前記布状体は、カードウェブ、あるいはランダムウェブと呼ばれている。次に、前記布状体を複数枚、重ね合わせた後、特殊な針を突き刺すか、あるいは水流を当てることにより、３次元に絡合された布状体を形成する。前記の製造方法は、一般的には、ニードルパンチング、あるいはウォーターパンチングと呼ばれている。次に、３次元に絡合された布状体を、繊維表面部の融点よりも高い温度に加熱して、繊維表面部を融解させることにより、互いの繊維が融着して、接合部３が形成される。その結果、ブラシ片１は、接合部３にて、互いの短繊維不織布２が接合された、空隙部４を有する概立体構造体に形成される。また、必要に応じて撥水処理加工がされる。加工方法としては、撥水処理剤にブラシ片１を浸漬させてコーティングする方法、あるいは撥水処理剤をブラシ片１に吹付けてコーティングさせる方法が、採用される。
【００１８】
次に、ブラシ片１を使用した実施例の洗車機用洗浄ブラシ５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ５は、図３の如く、台座６、チャンネルブラシ７、及び止め金具８より構成されてある。台座６は、略円筒形状からなり、外周の両端部には、止め金具８が組みつけられて形成されてある。チャンネルブラシ７は、ブラシ片１を、芯線、及び概Ｕ字断面を有する帯状体にて挟みつけて折り込んだ後、台座６の外周の周りに捩りを加えて螺旋状に形成されてあり、止め金具８にて固定されてある。
【００１９】
また、ブラシ片１を使用した他の実施例の洗車機用洗浄ブラシ１５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ１５は、図４の如く、ブラシ片１、台座１６、及び止め金具１８より構成されてある。台座１６は、略円筒形状からなり、外周部には、溝部１９が形成されてあり、ブラシ片１が、止め金具１８にて、溝部１９の内部に挟み込まれる事により、着脱可能に、組みつけられて形成されてある。
【００２０】
実施例１の洗車機用洗浄ブラシ５に使用されてあるブラシ片１は、上記の如くの構成となっているので、ブラシ片１は、短繊維不織布２にて形成されてある。短繊維からなる不織布は、３次元に絡合された布状体の厚み、１ｍ２当りの重量をあらわす目付量を、任意に設定することが容易である為、短繊維不織布２にて形成されてあるブラシ片１は、厚み、及び目付量を任意に設定できる。その為、ブラシ片１は、使用目的に応じて、強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【００２１】
また、ブラシ片１は、互いの短繊維不織布２が、接合部３にて接合されてあると共に、空隙部４を有する概立体構造体に形成されてある為、短繊維不織布２の皮表面積を、大きくできる。その為、ブラシ片１は、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等にたいして、短繊維不織布２の接触面積を大きくできる為、高い洗浄力を有することができる。また、短繊維不織布２は、製造が容易である為、ブラシ片１の価格を、安価に設定できる。さらにまた、ブラシ片１にたいして、撥水処理加工がされてある場合には、撥水処理加工されてある表面は、洗浄水等を吸水することが無い為、高い洗浄性を有することができる。
【００２２】
実施例１の洗車機用洗浄ブラシ５に使用されてあるブラシ片１は、上記の如くの構成となっているが、短繊維不織布２の材質については、互いの短繊維不織布２を、接合することが可能であり、かつ空隙部４を有する概立体構造体に形成することが可能な材質であるならば、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材質を、使用目的に応じて、任意に設定することができる。また、ブラシ片１の製造方法についても、上記の方法以外にも、接合部３にて、互いの短繊維不織布２が接合された、空隙部４を有する概立体構造体に形成可能な方法であるならば、他の製造方法を採用できる。さらにまた、ブラシ片１は、使用目的に応じて、例えば、合成樹脂繊維、布、フィルム、独立気泡発泡体等の他の材質のブラシ片と組み合わせる事により洗車機用洗浄ブラシを構成する等、適時、設定する事ができる。
【００２３】
次に、図５にて、本発明の実施例１の他の実施の形態のブラシ片を説明する。実施例１の他の実施の形態のブラシ片１１は、図５の如く、短繊維不織布１２にて、形成されてある。また、短繊維不織布１２は、接合部１３にて、互いの短繊維不織布１２が、接合された概立体構造体に形成されてある。
【００２４】
本発明の実施例１の他の実施の形態のブラシ片１１は、上記の如くの構成となっているので、上記実施例１に記載のブラシ片１に形成されてある空隙部４が、ブラシ片１１においては、形成されていない。その為、ブラシ片１１は、厚みを極力、薄くなるように設定することができると共に、目付量を高く設定できる。その為、ブラシ片１１は、極めて軽量、かつ、高い強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【実施例２】
【００２５】
図６から図９にて実施例２を示す。図６は、本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。図６において、２１はブラシ片、２９はスリットである。図７は、図６の部分拡大図である。図７において、１０はバインダー、２２は短繊維不織布、２３は接合部、２４は空隙部である。図８は、図６のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図８において、２５は洗車機用洗浄ブラシ、２６は台座、２７はチャンネルブラシ、２８は止め金具である。図９は、図６のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図９において、３５は洗車機用洗浄ブラシ、３６は台座、３８は止め金具、３９は溝部である。
【００２６】
洗車機用洗浄ブラシのブラシ片２１は、図６の如く、平板状に形成されてあり、複数のスリット２９が形成されてある。また、ブラシ片２１は、図７の如く、短繊維不織布２２にたいして、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてあると共に、接合部２３、及び空隙部２４を有する概立体構造体に形成されてある。
【００２７】
次に、ブラシ片２１の製造方法について説明する。まず、短繊維不織布２２の繊維を、平板状に集積させて布状体を形成する。次に、前記布状体を複数枚、重ね合わせた後、特殊な針を突き刺すか、あるいは水流を当てることにより、３次元に絡合された布状体を形成する。次に、３次元に絡合された布状体を、繊維表面部の融点よりも高い温度に加熱して、繊維表面部を融解させることにより、互いの繊維が融着して、接合部２３が形成される。その後、３次元に絡合された布状体にたいして、弾性を有するバインダー１０を、含浸、浸漬、スプレー照射等の方法により、一体的に接合する。その結果、ブラシ片２１は、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてあると共に、接合部２３、及び空隙部２４を有する概立体構造体に形成される。なお、上記において、ブラシ片２１は、接合部２３が形成されてあるが、使用目的に応じて、接合部２３が形成されてない３次元に絡合された布状体にたいして、弾性を有するバインダー１０を、一体的に接合させることも可能である。
【００２８】
弾性を有するバインダー１０の材質については、各種樹脂バインダー、及びゴムバインダーが使用可能であり、例えば、ウレタン、アクリル等の材質が使用される。ゴムバインダーは、弾性を有している為、使用する事ができる。また、各種樹脂バインダーは、架橋剤を所定量、添付することにより、弾性を有する架橋構造を形成することができる。その為、各種樹脂バインダーは、弾性を有する事ができる為、使用する事ができる。
【００２９】
次に、ブラシ片２１を使用した実施例の洗車機用洗浄ブラシ２５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ２５は、図８の如く、台座２６、チャンネルブラシ２７、及び止め金具２８より構成されてある。台座２６は、略円筒形状からなり、外周の両端部には、止め金具２８が組みつけられて形成されてある。チャンネルブラシ２７は、ブラシ片２１を、芯線、及び概Ｕ字断面を有する帯状体にて挟みつけて折り込んだ後、台座２６の外周の周りに捩りを加えて螺旋状に形成されてあり、止め金具２８にて固定されてある。
【００３０】
また、ブラシ片２１を使用した他の実施例の洗車機用洗浄ブラシ３５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ３５は、図９の如く、ブラシ片２１、台座３６、及び止め金具３８より構成されてある。台座３６は、略円筒形状からなり、外周部には、溝部３９が形成されてあり、ブラシ片２１が、止め金具３８にて、溝部３９の内部に挟み込まれる事により、着脱可能に、組みつけられて形成されてある。
【００３１】
実施例２の洗車機用洗浄ブラシ２５に使用されてあるブラシ片２１は、上記の如くの構成となっているので、ブラシ片２１は、短繊維不織布２２にたいして、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてあると共に、接合部２３、及び空隙部２４を有する概立体構造体に形成されてある。短繊維不織布２２にたいして一体的に接合されてある弾性を有するバインダー１０は、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃を、バインダー１０が有する弾性が吸収する事ができる為、短繊維不織布２２が、疲労屈折等による座屈、あるいは折れ等を、発生することが無い。その為、ブラシ片２１は、高い耐久性を有することができる。また、バインダー１０は弾性を有している為、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無い。さらにまた、弾性を有するバインダー１０の材質として、例えば、ウレタン等の、耐摩耗性の高い材質を使用した場合においては、ブラシ片２１は、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃、摩擦熱にたいして、高い耐久性を有することができる。その為、ブラシ片２１は、高い静音性、及び高い耐摩耗性を有することができる。
【００３２】
実施例２の洗車機用洗浄ブラシ２５に使用されてあるブラシ片２１は、上記の如くの構成となっているが、弾性を有するバインダー１０の構造については、発泡構造、あるいは非発泡構造の材質を、使用目的に応じて、適時、設定できる。また、空隙部２４の有無についても、使用目的に応じて、適時、設定できる。ブラシ片２１の製造方法についても、上記の方法以外にも、短繊維不織布２２にたいして、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてある概立体構造体に形成可能な方法であるならば、他の製造方法を採用できる。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、主に、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に搭載する洗浄ブラシのブラシ片として使用する。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】 本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。
【図２】 図１の部分拡大図である。
【図３】 図１のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【図４】 図１のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【図５】 本発明の他の実施の形態のブラシ片の部分拡大図である。
【図６】 本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。
【図７】 図６の部分拡大図である。
【図８】 図６のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【図９】 図６のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
【００３５】
１、１１、２１ ブラシ片 ２、１２、２２ 短繊維不織布 ３、１３、２３ 接合部
４、２４ 空隙部 ５、１５、２５、３５ 洗車機用洗浄ブラシ
６、１６、２６、３６ 台座 ７，２７ チャンネルブラシ
８、１８、２８、３８ 止め金具 ９、２９ スリット １０ バインダー
１９、３９ 溝部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片に関しては、使用目的に応じて、さまざまな改良がなされ、材質については、合成樹脂繊維、布、フィルム、独立気泡発泡体等を使用したブラシ片からなる各種の洗浄ブラシが提案されてある。また、布については、織布あるいは不織布、及び長繊維あるいは短繊維という技術面において、さまざまな改良がなされ、特に、長繊維不織布については、例えば、車両洗浄装置の洗浄体として、長繊維不織布を使用した洗浄体が、特許第３０９８６３０号に開示されてある。
【０００３】
また、短繊維不織布については、例えば、吸音材及び車両用内装材として、樹脂層に不織布が貼り合わされた層と、短繊維不織布とが積層一体化されていることを特徴とする吸音材が、特開２００４−２１０３７号公報に開示されてある。
【０００４】
さらにまた、短繊維不織布については、例えば、エアフィルターとして、生分解性合成繊維からなるメルトブロー不織布と、生分解性合成繊維からなる短繊維不織布との少なくとも２種類の不織布を積層した構成からなるエアフィルターが、特開２００３−２６０３２１号公報に開示されてある。
【０００５】
【特許文献１】 特許第３０９８６３０号
【特許文献２】 特開２００４−２１０３７号公報
【特許文献３】 特開２００３−２６０３２１号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、例えば、上記の如くの各種の特徴を有する技術が開示されてあるが、長繊維不織布については、厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することが困難であるという課題を有していた。また、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することも困難であるという課題を有していた。本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することができると共に、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することができ、高い洗浄性を有すると共に、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無く、かつ、高い耐久性を有する洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明にかかる洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、次のように構成したものである。
（１）自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてあるものである。
【０００８】
（２）上記（１）記載の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は前記短繊維不織布にたいして、弾性を有するバインダーが一体的に接合されてあるものである。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、次に示すような効果を得ることができる。なお、説明にあたっては、請求項の番号と同じ番号を付して説明する。
【００１０】
（１）ブラシ片は、短繊維不織布にて形成されてある。短繊維からなる不織布は、３次元に絡合された布状体の厚み、１ｍ２当りの重量をあらわす目付量を、任意に設定することが容易である為、短繊維不織布にて形成されてあるブラシ片は、厚み、及び目付量を任意に設定できる。その為、ブラシ片は、使用目的に応じて、強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【００１１】
また、ブラシ片は、互いの短繊維不織布が、接合部にて接合されてあると共に、空隙部を有する概立体構造体に形成されてある為、短繊維不織布の皮表面積を、大きくできる。その為、ブラシ片は、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等にたいして、短繊維不織布の接触面積を大きくできる為、高い洗浄力を有することができる。また、短繊維不織布は、製造が容易である為、ブラシ片の価格を、安価に設定できる。さらにまた、ブラシ片にたいして、撥水処理加工がされてある場合には、撥水処理加工されてある表面は、洗浄水等を吸水することが無い為、高い洗浄性を有することができる。
【００１２】
（１）他の実施の形態として、空隙部が形成されて無いように、接合部にて、互いの短繊維不織布が接合された概立体構造体に形成されてあるブラシ片を使用した場合においては、ブラシ片は、厚みを極力、薄くなるように設定することができると共に、目付量を高く設定できる。その為、ブラシ片は、極めて軽量、かつ、高い強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【００１３】
（２）ブラシ片は、短繊維不織布にたいして、弾性を有するバインダーが、一体的に接合されてあると共に、接合部、及び空隙部を有する概立体構造体に形成されてある。短繊維不織布にたいして一体的に接合されてある弾性を有するバインダーは、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃を、バインダーが有する弾性が吸収する事ができる為、短繊維不織布が、疲労屈折等による座屈、あるいは折れ等を、発生することが無い。その為、ブラシ片は、高い耐久性を有することができる。また、バインダーは弾性を有している為、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無い。さらにまた、弾性を有するバインダーの材質として、例えば、ウレタン等の、耐摩耗性の高い材質を使用した場合においては、ブラシ片は、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃、摩擦熱にたいして、高い耐久性を有することができる。その為、ブラシ片は、高い静音性、及び高い耐摩耗性を有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
厚み、あるいは目付量を任意、かつ容易に設定することができると共に、使用目的に応じた所定の空隙部を有する３次元構造を容易に製造することができ、高い洗浄性を有すると共に、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無く、かつ、高い耐久性を有する洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を提供するという目的を、自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてある構成において実現した。
【実施例１】
【００１５】
図１から図５にて実施例１を示す。図１は、本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。図１において、１はブラシ片、９はスリットである。図２は、図１の部分拡大図である。図２において、２は短繊維不織布、３は接合部、４は空隙部である。図３は、図１のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図３において、５は洗車機用洗浄ブラシ、６は台座、７はチャンネルブラシ、８は止め金具である。図４は、図１のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図４において、１６は台座、１８は止め金具、１９は溝部である。図５は、本発明の他の実施の形態のブラシ片の部分拡大図である。図５において、１１はブラシ片、１２は短繊維不織布、１３は接合部である。
【００１６】
洗車機用洗浄ブラシのブラシ片１は、図１の如く、平板状に形成されてあり、複数のスリント９が形成されてある。また、ブラシ片１は、図２の如く、短繊維不織布２にて形成されてある。また、短繊維不織布２は、接合部３にて、互いの短繊維不織布２が、接合されてあり、空隙部４を有する概立体構造体に形成されてある。
【００１７】
次に、ブラシ片１の製造方法について説明する。まず、短繊維不織布２の繊維を、平板状に集積させて布状体を形成する。通常、前記布状体は、カードウェブ、あるいはランダムウェブと呼ばれている。次に、前記布状体を複数枚、重ね合わせた後、特殊な針を突き刺すか、あるいは水流を当てることにより、３次元に絡合された布状体を形成する。前記の製造方法は、一般的には、ニードルパンチング、あるいはウォーターパンチングと呼ばれている。次に、３次元に絡合された布状体を、繊維表面部の融点よりも高い温度に加熱して、繊維表面部を融解させることにより、互いの繊維が融着して、接合部３が形成される。その結果、ブラシ片１は、接合部３にて、互いの短繊維不織布２が接合された、空隙部４を有する概立体構造体に形成される。また、必要に応じて撥水処理加工がされる。加工方法としては、撥水処理剤にブラシ片１を浸漬させてコーティングする方法、あるいは撥水処理剤をブラシ片１に吹付けてコーティングさせる方法が、採用される。
【００１８】
次に、ブラシ片１を使用した実施例の洗車機用洗浄ブラシ５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ５は、図３の如く、台座６、チャンネルブラシ７、及び止め金具８より構成されてある。台座６は、略円筒形状からなり、外周の両端部には、止め金具８が組みつけられて形成されてある。チャンネルブラシ７は、ブラシ片１を、芯線、及び概Ｕ字断面を有する帯状体にて挟みつけて折り込んだ後、台座６の外周の周りに捩りを加えて螺旋状に形成されてあり、止め金具８にて固定されてある。
【００１９】
また、ブラシ片１を使用した他の実施例の洗車機用洗浄ブラシ１５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ１５は、図４の如く、ブラシ片１、台座１６、及び止め金具１８より構成されてある。台座１６は、略円筒形状からなり、外周部には、溝部１９が形成されてあり、ブラシ片１が、止め金具１８にて、溝部１９の内部に挟み込まれる事により、着脱可能に、組みつけられて形成されてある。
【００２０】
実施例１の洗車機用洗浄ブラシ５に使用されてあるブラシ片１は、上記の如くの構成となっているので、ブラシ片１は、短繊維不織布２にて形成されてある。短繊維からなる不織布は、３次元に絡合された布状体の厚み、１ｍ２当りの重量をあらわす目付量を、任意に設定することが容易である為、短繊維不織布２にて形成されてあるブラシ片１は、厚み、及び目付量を任意に設定できる。その為、ブラシ片１は、使用目的に応じて、強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【００２１】
また、ブラシ片１は、互いの短繊維不織布２が、接合部３にて接合されてあると共に、空隙部４を有する概立体構造体に形成されてある為、短繊維不織布２の皮表面積を、大きくできる。その為、ブラシ片１は、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等にたいして、短繊維不織布２の接触面積を大きくできる為、高い洗浄力を有することができる。また、短繊維不織布２は、製造が容易である為、ブラシ片１の価格を、安価に設定できる。さらにまた、ブラシ片１にたいして、撥水処理加工がされてある場合には、撥水処理加工されてある表面は、洗浄水等を吸水することが無い為、高い洗浄性を有することができる。
【００２２】
実施例１の洗車機用洗浄ブラシ５に使用されてあるブラシ片１は、上記の如くの構成となっているが、短繊維不織布２の材質については、互いの短繊維不織布２を、接合することが可能であり、かつ空隙部４を有する概立体構造体に形成することが可能な材質であるならば、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材質を、使用目的に応じて、任意に設定することができる。また、ブラシ片１の製造方法についても、上記の方法以外にも、接合部３にて、互いの短繊維不織布２が接合された、空隙部４を有する概立体構造体に形成可能な方法であるならば、他の製造方法を採用できる。さらにまた、ブラシ片１は、使用目的に応じて、例えば、合成樹脂繊維、布、フィルム、独立気泡発泡体等の他の材質のブラシ片と組み合わせる事により洗車機用洗浄ブラシを構成する等、適時、設定する事ができる。
【００２３】
次に、図５にて、本発明の実施例１の他の実施の形態のブラシ片を説明する。実施例１の他の実施の形態のブラシ片１１は、図５の如く、短繊維不織布１２にて、形成されてある。また、短繊維不織布１２は、接合部１３にて、互いの短繊維不織布１２が、接合された概立体構造体に形成されてある。
【００２４】
本発明の実施例１の他の実施の形態のブラシ片１１は、上記の如くの構成となっているので、上記実施例１に記載のブラシ片１に形成されてある空隙部４が、ブラシ片１１においては、形成されていない。その為、ブラシ片１１は、厚みを極力、薄くなるように設定することができると共に、目付量を高く設定できる。その為、ブラシ片１１は、極めて軽量、かつ、高い強度を、任意、かつ容易に設定することができる。
【実施例２】
【００２５】
図６から図９にて実施例２を示す。図６は、本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。図６において、２１はブラシ片、２９はスリットである。図７は、図６の部分拡大図である。図７において、１０はバインダー、２２は短繊維不織布、２３は接合部、２４は空隙部である。図８は、図６のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図８において、２５は洗車機用洗浄ブラシ、２６は台座、２７はチャンネルブラシ、２８は止め金具である。図９は、図６のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。図９において、３５は洗車機用洗浄ブラシ、３６は台座、３８は止め金具、３９は溝部である。
【００２６】
洗車機用洗浄ブラシのブラシ片２１は、図６の如く、平板状に形成されてあり、複数のスリット２９が形成されてある。また、ブラシ片２１は、図７の如く、短繊維不織布２２にたいして、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてあると共に、接合部２３、及び空隙部２４を有する概立体構造体に形成されてある。
【００２７】
次に、ブラシ片２１の製造方法について説明する。まず、短繊維不織布２２の繊維を、平板状に集積させて布状体を形成する。次に、前記布状体を複数枚、重ね合わせた後、特殊な針を突き刺すか、あるいは水流を当てることにより、３次元に絡合された布状体を形成する。次に、３次元に絡合された布状体を、繊維表面部の融点よりも高い温度に加熱して、繊維表面部を融解させることにより、互いの繊維が融着して、接合部２３が形成される。その後、３次元に絡合された布状体にたいして、弾性を有するバインダー１０を、含浸、浸漬、スプレー照射等の方法により、一体的に接合する。その結果、ブラシ片２１は、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてあると共に、接合部２３、及び空隙部２４を有する概立体構造体に形成される。なお、上記において、ブラシ片２１は、接合部２３が形成されてあるが、使用目的に応じて、接合部２３が形成されてない３次元に絡合された布状体にたいして、弾性を有するバインダー１０を、一体的に接合させることも可能である。
【００２８】
弾性を有するバインダー１０の材質については、各種樹脂バインダー、及びゴムバインダーが使用可能であり、例えば、ウレタン、アクリル等の材質が使用される。ゴムバインダーは、弾性を有している為、使用する事ができる。また、各種樹脂バインダーは、架橋剤を所定量、添付することにより、弾性を有する架橋構造を形成することができる。その為、各種樹脂バインダーは、弾性を有する事ができる為、使用する事ができる。
【００２９】
次に、ブラシ片２１を使用した実施例の洗車機用洗浄ブラシ２５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ２５は、図８の如く、台座２６、チャンネルブラシ２７、及び止め金具２８より構成されてある。台座２６は、略円筒形状からなり、外周の両端部には、止め金具２８が組みつけられて形成されてある。チャンネルブラシ２７は、ブラシ片２１を、芯線、及び概Ｕ字断面を有する帯状体にて挟みつけて折り込んだ後、台座２６の外周の周りに捩りを加えて螺旋状に形成されてあり、止め金具２８にて固定されてある。
【００３０】
また、ブラシ片２１を使用した他の実施例の洗車機用洗浄ブラシ３５を説明する。洗車機用洗浄ブラシ３５は、図９の如く、ブラシ片２１、台座３６、及び止め金具３８より構成されてある。台座３６は、略円筒形状からなり、外周部には、溝部３９が形成されてあり、ブラシ片２１が、止め金具３８にて、溝部３９の内部に挟み込まれる事により、着脱可能に、組みつけられて形成されてある。
【００３１】
実施例２の洗車機用洗浄ブラシ２５に使用されてあるブラシ片２１は、上記の如くの構成となっているので、ブラシ片２１は、短繊維不織布２２にたいして、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてあると共に、接合部２３、及び空隙部２４を有する概立体構造体に形成されてある。短繊維不織布２２にたいして一体的に接合されてある弾性を有するバインダー１０は、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃を、バインダー１０が有する弾性が吸収する事ができる為、短繊維不織布２２が、疲労屈折等による座屈、あるいは折れ等を、発生することが無い。その為、ブラシ片２１は、高い耐久性を有することができる。また、バインダー１０は弾性を有している為、洗い残しが無く、被洗浄面に傷を付ける事が無い。さらにまた、弾性を有するバインダー１０の材質として、例えば、ウレタン等の、耐摩耗性の高い材質を使用した場合においては、ブラシ片２１は、自動車、あるいは車両の外面の被洗浄面にたいする接触時に発生する衝撃、摩擦熱にたいして、高い耐久性を有することができる。その為、ブラシ片２１は、高い静音性、及び高い耐摩耗性を有することができる。
【００３２】
実施例２の洗車機用洗浄ブラシ２５に使用されてあるブラシ片２１は、上記の如くの構成となっているが、弾性を有するバインダー１０の構造については、発泡構造、あるいは非発泡構造の材質を、使用目的に応じて、適時、設定できる。また、空隙部２４の有無についても、使用目的に応じて、適時、設定できる。ブラシ片２１の製造方法についても、上記の方法以外にも、短繊維不織布２２にたいして、弾性を有するバインダー１０が、一体的に接合されてある概立体構造体に形成可能な方法であるならば、他の製造方法を採用できる。
【産業上の利用可能性】
【００３３】
本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片は、主に、自動車あるいは車両の外面の被洗浄面に付着した汚れ等を洗浄する為の洗車機に搭載する洗浄ブラシのブラシ片として使用する。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】 本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。
【図２】 図１の部分拡大図である。
【図３】 図１のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【図４】 図１のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【図５】 本発明の他の実施の形態のブラシ片の部分拡大図である。
【図６】 本発明の洗車機用洗浄ブラシのブラシ片を前面側から見た斜視図である。
【図７】 図６の部分拡大図である。
【図８】 図６のブラシ片を使用した洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【図９】 図６のブラシ片を使用した他の洗車機用洗浄ブラシを前面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
【００３５】
１、１１、２１ ブラシ片 ２、１２、２２ 短繊維不織布 ３、１３、２３ 接合部
４、２４ 空隙部 ５、１５、２５、３５ 洗車機用洗浄ブラシ
６、１６、２６、３６ 台座 ７，２７ チャンネルブラシ
８、１８、２８、３８ 止め金具 ９、２９ スリット １０ バインダー
１９、３９ 溝部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシのブラシ片。
【請求項２】
請求項１記載の構成よりなる洗車機用洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は前記短繊維不織布にたいして、弾性を有するバインダーが一体的に接合されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシのブラシ片。
【請求項１】
自動車洗浄用あるいは車両洗浄用の洗車機に使用する洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は短繊維不織布にて形成されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシのブラシ片。
【請求項２】
請求項１記載の構成よりなる洗車機用洗浄ブラシのブラシ片において、前記洗浄ブラシのブラシ片は前記短繊維不織布にたいして、弾性を有するバインダーが一体的に接合されてあることを特徴とする洗車機用洗浄ブラシのブラシ片。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２００６−９５２５６（Ｐ２００６−９５２５６Ａ）
【公開日】平成１８年４月１３日（２００６．４．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３１３１１４（Ｐ２００４−３１３１１４）
【出願日】平成１６年９月２９日（２００４．９．２９）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年４月１３日（２００６．４．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年９月２９日（２００４．９．２９）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
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