説明

洗面器置き台

【課題】浴室等で1つの洗面器に吐水する場合、溢れて排水される湯の無駄を無くし有効に利用できるようにする。
【解決手段】洗面器置きテーブルが上下に階層を成して複数配置される洗面器置き台を構成し、各洗面器置きテーブルはテーブル奥側から手前側に下り勾配を有し、上の洗面器置きテーブルに比して下の洗面器置きテーブルは手前側の前面が張り出す構成とする。カランの吐水口の下に洗面器置き台を置き、各洗面器置きテーブルに洗面器を載置する。カランから吐水された湯は、最上段の洗面器に湯を溜め、洗面器置きテーブルの勾配により洗面器の手前側から溢れ湯が垂下する。この垂下する溢れ湯は下に載置された洗面器内に垂下し湯を溜める。もう一段下の段がある場合も同様のことが行われる。このように構成された洗面器置き台を提供する事により、1つの洗面器では排水されていた溢れ湯を溜めることができ、湯の無駄を無くし有効に利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下に複数の洗面器等の容器を配置して使用する、洗面器置き台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、洗面器置き台に関しては、浴室ユニットとして浴室の洗い場の壁に取り付けられている洗面器置き台(例えば、特許文献1)や、壁に取り付けられるものではなく、浴室用腰掛けより少し高めの台を形成して洗面器置き台としたもの(例えば、特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−161587号公報
【特許文献2】実新開昭58−156486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のいずれの洗面器置き台も、使用される1つの洗面器の置き場所を考案し提供するものであり、2つ以上の洗面器を上下に階層を設けて載置して使用する洗面器置き台を考案し提供するものはなかった。
【0005】
浴室の洗い場で頭髪や身体を洗う際、カランの吐水口の湯を止めて洗う場合と、カランの吐水口の湯を止めずに、洗面器に湯を溜めながら洗う場合が考えられる。
頭髪や顔等、洗う際に目を閉じなければならないような場合は、比較的短時間でその作業を完了させようとするのが、ごく自然な人間の心理的な希求である。個人差はあるが、洗髪や洗顔時に目を閉じなければならない場合、1分、2分、またはそれ以上目を閉じたまま洗う行為を行うことはあまり好まれず、洗髪や洗顔で目を閉じる時間は、できるだけ短時間で済ませたいというのが、ごく自然な人間の心理であると言える。
この場合、短時間で洗髪や洗顔を完了させることを前提に、カランの吐水口からの湯を洗面器に溜めながら行う場合もある。
カランからの吐水を止めずに洗面器に湯を溜めながら洗髪や洗顔を行った場合、1つだけの洗面器に湯を溜めながら行った場合、洗面器の湯は溢れ出し、短時間と言いつつも数リットルの湯がそのまま排水溝へと流れて無駄に排水されてしまう場合もある。
1つの洗面器の使用だけでは洗っている間に湯が洗面器から溢れてもったいないと考える場合は、もう1つ洗面器を用意し、最初の洗面器から湯が溢れ出たと感じられた際に、もう1つの洗面器を、湯が溜まった最初の洗面器と入れ替えて湯を溜め、洗い終わり頭や顔を溜めた湯で流すまでの間の、カランの吐水口から吐水され続ける湯を無駄にしないようにするという方法が考えられる。
洗面器を2つ用意し、洗髪や洗顔等の間に吐水される湯を、洗面器を入れ替えることによって連続的に2つの洗面器に溜めて無駄にしないようにすることは、経済的にも水資源の無駄をなくすという面からも良いことであるが、洗髪や洗顔等の作業をしながら、場合によっては目を閉じた状態で、1つめの洗面器に湯が溜まったと判断された時に、もう1つの洗面器と入れ替えて湯を溜めるということを行わなければならず、洗髪や洗顔等の作業に不便さを強いる作業を加えているといえる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決する請求項1の発明は、脚部によって、または、平面もしくは局面からなる直立する板面によって洗面器を置くテーブルが支持される自立する洗面器置き台であり、前記洗面器を置くテーブルは奥から手前にかけて1%〜15%、好ましくは3%〜8%程度の下り勾配を有する洗面器置き台であって、前記洗面器を置くテーブルが、上下2段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して、下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とする洗面器置き台である。この洗面器置き台をカランの吐水口の真下の浴室の洗い場の床に置き、洗面器を当該洗面器置き台の上段と下段の洗面器置きテーブルに載置することにより、カランの吐水口から吐水された湯は、その洗面器置き台の上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器に湯を溜める。やがて上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から溢れ出た湯は、洗面器置きテーブルの勾配により、載置された洗面器の手前側から集中して溢れ出て垂下することとなる。この溢れ出て垂下する湯は、下段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器内に垂下し、これにより上下2つの洗面器に連続して湯を溜めることとなる。下段の洗面器置きテーブルは上段の洗面器置きテーブルよりも前面が手前に張り出しているため、下段の洗面器置きテーブルの洗面器を上段の洗面器よりも手前に出っ張らせて載置しておくことができるので、上段の洗面器から溢れ出て垂下する湯を下段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器の内側に受け止めて溜めることができる。
【0007】
また、請求項2の発明により、請求項1記載の洗面器置き台において、上下2段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項1の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台を提供する。請求項2の発明は、請求項1の洗面器置き台の上段の洗面器置きテーブルはそのまま洗面器置き台に有るが、下段の洗面器置きテーブルが無い、見た目の洗面器置きテーブルとしては1段だけで構成された洗面器置き台であるが、請求項1の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、直接浴室の洗い場の床の上に置くものとするので、上段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から溢れ出た湯を、浴室の洗い場の床に載置した洗面器をその溢れ出た湯を内側に受ける場所に置くことにより、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から溢れ出て垂下する湯を、浴室の洗い場の床の上に載置された洗面器に連続して湯を溜めることができる。
【0008】
また、請求項3の発明により、請求項1記載の洗面器置き台において、請求項1記載の洗面器置きテーブルが上下2段に構成されていることに対して、洗面器置きテーブルが上段中段下段の3段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して中段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出しており、中段の洗面器置きテーブルに比して下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とした洗面器置き台を提供することにより、洗面器を上段中段下段と上下方向3段に載置しかつ、上段の洗面器置きテーブルより中段の洗面器置きテーブル、中段の洗面器置きテーブルより下段の洗面器置きテーブルの前面が手前に張り出しているので、それに応じて洗面器は上段から下段に向かうに従って、上段の洗面器から溢れ出る湯をその内側に受けるよう手前側に載置することができる。これにより、請求項1においては連続して湯を溜めることが可能な洗面器が2つであったのに対して、請求項3の発明においては連続して3つの洗面器に湯を溜めることが可能となる。これにより2つの洗面器に湯を溜める場合に対して、2つめの洗面器から溢れ出て垂下する湯を排水することなく、3つめの洗面器に連続して湯を溜めることができるため、溜めることができる湯の量が増え、有効に利用することが可能となる。
【0009】
また、請求項4の発明により、請求項3記載の洗面器置き台において、上中下3段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルと中段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項3の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台を提供することにより、請求項4の発明は、請求項3の洗面器置き台の上段と中段の洗面器置きテーブルはそのまま洗面器置き台に有るが、下段の洗面器置きテーブルが無い、見た目の洗面器置きテーブルとしては2段だけで構成された洗面器置き台であるが、請求項3の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、請求項4の発明においては、直接浴室の洗い場の床の上に置くものとするので、上段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から溢れ出た湯を、中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器で受けて溜め、やがて中段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から溢れ出た湯をその下の、浴室の洗い場の床に載置した洗面器に垂下させ溜めることができる。
浴室の洗い場の床に載置した洗面器は、中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から溢れ出た湯を内側に受ける場所に置くことにより、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器へ、そして中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から浴室の洗い場の床の上に載置された洗面器へと連続して湯を溜めることができる。
【0010】
また、請求項5の発明により、請求項1乃至4に記載の洗面器置き台であって、前脚部の洗面器置きテーブルの支持部に回動機能、奥脚部の洗面器置きテーブルの支持部に蝶番機能を持たせ、もしくは全ての脚部の洗面器置きテーブルの支持部に回動機能を持たせることにより、折りたたみ可能とした洗面器置き台を提供することにより、洗面器置き台を使用しない場合に、折りたたんで収納することができ収納時の省スペース化を図ることができる。
【0011】
また、請求項6の発明により、請求項1乃至5に記載の洗面器置き台において、洗面器置きテーブルを支持する脚部および板面の下部に個別に高さを微調整する調整部を有する洗面器置き台を提供することにより、浴室の洗い場の床の勾配によって、洗面器置き台の洗面器置きテーブルの勾配が変化し、洗面器置きテーブルに載置された洗面器の溢れ水が手前側に良好に溢れてこない場合、脚部および板面の下部に設けられた高さを微調整する調整部で各部の高さ調整を行うことで、洗面器からの溢れ水の発生箇所を希望する場所に調整することが可能となる。これにより、各家庭の浴室の洗い場の床の個別の勾配にも対応することができる。
【0012】
また、請求項7の発明により、浴槽の外側に洗面器置き台を掛けるフックを有し、そのフックに洗面器を置くテーブルが支持される浴槽に縣架する洗面器置き台であり、前記洗面器を置くテーブルは奥から手前にかけて1%〜15%、好ましくは3%〜8%程度の下り勾配を有する洗面器置き台であって、前記洗面器を置くテーブルが、上下2段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して、下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とする洗面器置き台である。
請求項1乃至6に記載の洗面器置き台は、浴室の洗い場の床に置いて使用する自立型ものであるが、請求項7の発明は、浴槽の外側にフックで掛けて設置する浴槽懸架型の洗面器置き台で、この洗面器置き台をカランの吐水口の真下になるよう浴槽に掛けて設置し、洗面器を当該洗面器置き台の上段と下段の洗面器置きテーブルに載置することにより、カランの吐水口から吐水された湯は、その洗面器置き台の上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器に湯を溜める。やがて上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から溢れ出た湯は、洗面器置きテーブルの勾配により、載置された洗面器の手前側から集中して溢れ出て垂下することとなる。この溢れ出て垂下する湯は、下段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器内に垂下し、これにより上下2つの洗面器に連続して湯を溜めることとなる。下段の洗面器置きテーブルは上段の洗面器置きテーブルよりも前面が手前に張り出しているため、下段の洗面器置きテーブルの洗面器を上段の洗面器よりも手前に出っ張らせて載置しておくことができるので、上段の洗面器から溢れ出て垂下する湯を下段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器の内側に受け止めて溜めることができる。
【0013】
また、請求項8の発明により、請求項7記載の洗面器置き台において、上下2段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項7の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台を提供する。請求項8の発明は、請求項7の洗面器置き台の上段の洗面器置きテーブルはそのまま洗面器置き台に有るが、下段の洗面器置きテーブルが無い、見た目の洗面器置きテーブルとしては1段だけで構成された洗面器置き台であるが、請求項7の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、直接浴室の洗い場の床の上に置くものとするので、上段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から溢れ出た湯を、浴室の洗い場の床に載置した洗面器をその溢れ出た湯を内側に受ける場所に置くことにより、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から溢れ出て垂下する湯を、浴室の洗い場の床の上に載置された洗面器に連続して湯を溜めることができる。
【0014】
また、請求項9の発明により、請求項7記載の洗面器置き台において、請求項7記載の洗面器置きテーブルが上下2段に構成されていることに対して、洗面器置きテーブルが上段中段下段の3段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して中段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出しており、中段の洗面器置きテーブルに比して下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とした洗面器置き台を提供することにより、洗面器を上段中段下段と上下方向3段に載置しかつ、上段の洗面器置きテーブルより中段の洗面器置きテーブル、中段の洗面器置きテーブルより下段の洗面器置きテーブルの前面が手前に張り出しているので、それに応じて洗面器は上段から下段に向かうに従って、上段の洗面器から溢れ出る湯をその内側に受けるよう手前側に載置することができる。これにより、請求項7においては連続して湯を溜めることが可能な洗面器が2つであったのに対して、請求項9の発明においては連続して3つの洗面器に湯を溜めることが可能となる。これにより2つの洗面器に湯を溜める場合に対して、2つめの洗面器から溢れ出て垂下する湯を排水することなく、3つめの洗面器に連続して湯を溜めることができるため、溜めることができる湯の量が増え、有効に利用することが可能となる。
【0015】
また、請求項10の発明により、請求項9記載の洗面器置き台において、上中下3段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルと中段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項9の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台を提供することにより、請求項10の発明は、請求項9の洗面器置き台の上段と中段の洗面器置きテーブルはそのまま洗面器置き台に有るが、下段の洗面器置きテーブルが無い、見た目の洗面器置きテーブルとしては2段だけで構成された洗面器置き台であるが、請求項9の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、請求項10の発明においては、直接浴室の洗い場の床の上に置くものとするので、上段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から溢れ出た湯を、中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器で受けて溜め、やがて中段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から溢れ出た湯をその下の、浴室の洗い場の床に載置した洗面器に垂下させ溜めることができる。
浴室の洗い場の床に載置した洗面器は、中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から溢れ出た湯を内側に受ける場所に置くことにより、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器から中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器へ、そして中段の洗面器置きテーブルに載置した洗面器から浴室の洗い場の床の上に載置された洗面器へと連続して湯を溜めることができる。
【0016】
また、請求項11の発明により、請求項7乃至10に記載の洗面器置き台において、浴槽に掛けるフックの洗面器置きテーブルの支持部を回動可能とすることにより、折りたたみ可能とした洗面器置き台を提供することにより、洗面器置き台を使用しない場合に、折りたたんで収納することができ収納時の省スペース化を図ることができる。
【0017】
また、請求項12の発明により、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、当該洗面器置きテーブルに洗面器を載置した際に洗面器が穴に落ち傾いたり、洗面器が穴によりがたついたりしない大きさのカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有し、当該洗面器置きテーブルに載置された洗面器に対してカランの吐水口から吐水されている最中に、当該洗面器置きテーブルから洗面器をどけた際に当該洗面器置きテーブルの下に載置された洗面器に、カランの吐水口から吐水された湯が前記穴を通過し直接吐水されることを特徴としたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成される洗面器置き台であって、前記穴が上段の洗面器置きテーブルと中段の洗面器置きテーブルに有る場合には、上段の洗面器置きテーブルの穴と中段の洗面器置きテーブルの穴は、鉛直方向に同位置となるカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を形成することを特徴とするカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成される洗面器置き台であって、各家庭の浴室によって様々なカランの吐水口の長さに対して対応可能であることを特徴とするカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成される洗面器置き台であるとともに、洗い場に対して浴槽が左右どちら側に配置されている浴室に対しても、そこに配置されているカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成されることを特徴とした請求項1乃至11の洗面器置き台を提供することにより、上段の洗面器置きテーブルに載置されカランの吐水口から吐水されている洗面器をどけた場合に当該洗面器置きテーブルの面で吐水される湯がはじかれ当該洗面器置きテーブルの面を流れ落ちるのではなくて、当該洗面器置きテーブルの下に載置された洗面器に直接カランの吐水口から吐水が行われることとなる。これにより当該洗面器置きテーブルからどけた洗面器を再び当該洗面器置きテーブルに戻すまでの間にカランの吐水口から吐水される湯を無駄にすることなく溜めることができる。
また、上段、中段、下段に洗面器を配する洗面器置き台にあっては、上段の洗面器置きテーブルと中段の洗面器置きテーブルに設けられたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を鉛直方向に同位置に配置することによって、上段の洗面器置きテーブルと中段の洗面器置きテーブルの双方に洗面器がおかれておらず、下段の洗面器置きテーブルもしくは浴室の洗い場の床に洗面器が載置されている場合には、カランの吐水口から吐水される湯は、上段の洗面器置きテーブルと中段の洗面器置きテーブルの双方に設けられたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴が鉛直方向に同位置に形成されているため、カランの吐水口から吐水される湯は直接、下段の洗面器置きテーブルもしくは浴室の洗い場の床に載置された洗面器へと垂下し溜めることができる。
また、浴室におけるカランの吐水口の長さは各家庭の浴室によってまちまちである。請求項12の発明は、決まった単一の長さのカランの吐水口にのみ適応するものではなく、様々な長さのカランの吐水口に対応するように考案されている。カランの吐水口の長さが長い場合は、そのカランの吐水口に、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を合わせて洗面器置き台を設置することができる。逆にカランの吐水口の長さが短い場合においても、カランの吐水口の直下に洗面器を置きその置いた洗面器に対して吐水することが考慮されているカランの吐水口においては、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴の最もカランに近い部分において、カランの吐水口から吐水される湯をその下に載置した洗面器へと垂下させるように形成されている。
また、各家庭の浴室によって、浴室の洗い場の左側に浴槽がある場合と右側に浴槽がある場合がある。請求項12の発明は、洗面器置き台を正面から見た場合に左右対称にカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴が形成されている。これにより浴室の洗い場に対して浴槽が左右どちら側に配置されている浴槽に対しても、有効に機能するようにされている。
これらのことにより、請求項12のカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有した洗面器置き台は、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器に湯を溜めるだけでなく、前記洗面器がどけられた際も、再び前記洗面器を洗面器置きテーブルに戻すまでの間にカランの吐水口から吐水される湯を、直接下段の洗面器に垂下させ溜めさせることができるので、わずかな時間に吐水される湯も無駄にしないことが可能となる。
【0018】
また、請求項13の発明により、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、その洗面器置きテーブル上面の両サイドの縁から手前側の縁にかけて、隆起した土手が築かれ、その隆起した土手はその洗面器置きテーブルの手前側で適宜な間隔を有して切れていることを特徴とした洗面器置きテーブルを有する請求項1乃至12の洗面器置き台を提供する。これにより、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器の溢れ湯が、きれいに下の洗面器に垂下せずに、当該洗面器が載置された洗面器置きテーブル面に垂下されてしまう場合も、両サイドから手前側に隆起して築かれた土手と当該洗面器置きテーブルの勾配により、その湯を当該洗面器置きテーブルの手前側の土手の切れ目に集めることができる。この土手の切れ目から集められた湯が下の洗面器内に垂下するため、たとえ当該洗面器置きテーブル面上に溢れ出た湯があっても、下段の洗面器へと導き有効利用することが可能となる。
【0019】
また、請求項14の発明により、洗面器置きテーブルの表面に、凹凸を設け、または、ざらつきを設け、または、表面に滑り止めのシート類を貼り付ける事により、洗面器置きテーブルの表面に滑り止め加工を施した請求項1乃至13の洗面器置き台を提供することにより、勾配をもつ洗面器置きテーブルに載置された洗面器がずれ動くことが防止される。
本発明の洗面器置き台においては、洗面器が上下に階層をもって載置され、上段の洗面器から溢れ出た湯を下段の洗面器内に受けて湯を溜めるという構成をなしているため、洗面器置きテーブルに施される滑り止めは、単に洗面器をその載置した洗面器置きテーブルに滑らないように止め置くだけでなく、下段に載置した洗面器に対して洗面器から溢れ出る湯の垂下する位置を三次元上固定し、洗面器がずれることにより、垂下する溢れ湯が下の洗面器に内側に入らずに排水されてしまうことを防止するものである。
【0020】
また、請求項15の発明により、洗面器置きテーブルを網目、または格子で構成することを特徴とした請求項1乃至11の洗面器置き台を提供することにより、下に洗面器が載置されている洗面器置きテーブルに載置された洗面器に、カランの吐水口から吐水されている最中に当該洗面器を当該洗面器置きテーブルからどけた場合、吐水されている湯は、網目または格子の目から当該洗面器置きテーブルの下の洗面器に直接垂下され、上段で吐水されている洗面器をどけても、カランの吐水口から吐水されている湯は連続して下段の洗面器へ貯水を行うことが可能となる。
【0021】
本発明の洗面器置き台は、浴室等の水場で使用されるものであるため、耐水性、耐熱性、防食性、強度及び工業製品としての量産の点から、アルミニウム等の軽金属やステンレス鋼及び耐水、耐熱塗装された鋼(Steel)又は、プラスチック類により成形されることが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の洗面器置き台は、上下に複数段の階層を設けて洗面器を載置することができるため、カランの吐水口から吐水される湯を、上段から下段の洗面器へと連続して溜めることができる。また、洗面器置きテーブルに吐水を通過させる穴を設け、また、洗面器置きテーブルを網目や格子とすることで、上段の洗面器を、カランの吐水口から吐水を受けている最中に洗面器置きテーブルからどけても、その下に載置された洗面器へその吐水を間断なく溜めることができる。これらによりカランの吐水口から吐水される湯の無駄を限りなく少なくすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は自立型の2段の洗面器置き台の構成例のうち浴室での実施方法を示した斜視図である。(実施例1)
【図2】図2は図1の自立型の2段の洗面器置き台の構成例の斜視図である。
【図3】図3は図2の自立型の2段の洗面器置き台の構成例の平面図、側面図、正面図、背面図である。
【図4】図4は自立型の2段の洗面器置き台で、洗面器置きテーブルが上段のみで構成された洗面器置き台の構成例の斜視図である。
【図5】図5は自立型の3段の洗面器置き台の構成例の斜視図である。
【図6】図6は自立型3段の洗面器置き台で、洗面器置きテーブルが上段と中段のみで構成された洗面器置き台の構成例の斜視図である。
【図7】図7は自立型の洗面器置き台の構成例の、折りたたみの実施方法1を示した斜視図である。
【図8】図8は図7の平面図、側面図、正面図、背面図である。
【図9】図9は自立型の洗面器置き台の構成例の、折りたたみの実施方法2を示した斜視図である。
【図10】図10は図9の平面図、側面図、正面図、背面図である。
【図11】図11は自立型の洗面器置き台の高さを微調整する調整部の構成例を示す正面図である。
【図12】図12は浴槽懸架型の2段の洗面器置き台の構成例のうち浴室での実施方法を示した斜視図である。(実施例2)
【図13】図13は図12の浴槽懸架型の2段の洗面器置き台の構成例の斜視図である。
【図14】図14は図13の浴槽懸架型の2段の洗面器置き台の構成例の平面図、側面図、正面図、背面図である。
【図15】図15は浴槽懸架型の2段の洗面器置き台で、洗面器置きテーブルが上段のみで構成された洗面器置き台の構成例の斜視図と側面図である。
【図16】図16は浴槽懸架型の3段の洗面器置き台の構成例の斜視図と側面図である。
【図17】図17は浴槽懸架型の3段の洗面器置き台で、洗面器置きテーブルが上段と中段のみで構成された洗面器置き台の構成例の斜視図と側面図である。
【図18】図18は浴槽懸架型の洗面器置き台の構成例の、折りたたみの実施方法を示した斜視図である。
【図19】図19は図18の平面図、側面図、正面図、背面図である。
【図20】図20はカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴の実施方法を示した斜視図である。
【図21】図21は洗面器置きテーブルに、凹凸、ざらつき、滑り止めシート類を張ることにより洗面器置きテーブルに滑り止め加工をした構成例の斜視図である。
【図22】図22は洗面器置きテーブルが網目で構成された洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図23】図23は洗面器置きテーブルが格子で構成された洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図24】図24は洗面器置きテーブルを脚部ではなく平面の板面で支持している洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図25】図25は洗面器置きテーブルを支持する板面が局面である洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図26】図26は洗面器置きテーブルが円形である洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図27】図27は洗面器置きテーブルがおおよそ4分の1の円形である洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図28】図28は洗面器置きテーブルがハート型である洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図29】図29は洗面器置きテーブルが円形であり、洗面器置き台の脚部が4本である洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図30】図30は洗面器置きテーブルが矩形であり、洗面器置き台の脚部が4本である洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図31】図31は洗面器置きテーブルが矩形である、浴槽懸架型の洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図32】図32は洗面器置きテーブルが矩形の手前の角をおとしたものである、浴槽懸架型の洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図33】図33は洗面器置きテーブルがハート型である、浴槽懸架型の洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図34】図34は浴槽に掛けるフックが板面である、浴槽懸架型の洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【図35】図35は浴室のカランの吐水口の可動範囲を示した平面図である。
【図36】図36は浴槽が洗い場の左側にある浴室における、洗面器置きテーブルに設けたカランの吐水口からの吐水を下に通過させる穴と、この穴に対するカランの吐水口の可動対応範囲及び、カランの吐水口の長短による洗面器置きテーブルに設けたカランの吐水口からの吐水を下に通過させる穴の適応の状況を示す平面図である。
【図37】図37は浴槽が洗い場の右側にある浴室における、洗面器置きテーブルに設けたカランの吐水口からの吐水を下に通過させる穴と、この穴に対するカランの吐水口の可動対応範囲及び、カランの吐水口の長短による洗面器置きテーブルに設けたカランの吐水口からの吐水を下に通過させる穴の適応の状況を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明を実施するための形態を、自立型の洗面器置き台を実施例1として、浴槽懸架型の洗面器置き台を実施例2として図を用いて説明するとともに、各実施例に分類されるいくつかの形態も図を用いて以下に説明を行う。
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明の実施例1として、自立型の洗面器置き台の実施例の浴室の洗い場での使用の状況を示したものである。ここでは脚部5によって支持された洗面器置きテーブル1及び洗面器置きテーブル2が、上下2段に階層を成し、カランの吐水口25から吐水される湯27が、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24に注がれ溜められ、やがて前記洗面器24から湯が溢れ出る。洗面器置きテーブルは、奥側から手前側に下り勾配を有しているので、溢れ出る湯28は前記洗面器24の手前側から集中して溢れ出る。この溢れ出た湯28は、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24に垂下し湯を溜め始める。下段の洗面器置きテーブル2は、洗面器置きテーブル1よりも前面が手前に張り出しているので、下段の洗面器置きテーブル2に載置される洗面器24は、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24から溢れ出て垂下する湯28をその内側に受けるように洗面器置きテーブル2に載置することができる。これによりカランの吐水口25から吐水される湯27を上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24から下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと連続して溜めることができる。
【0026】
また図1において、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24を、その湯を使用するために洗面器置きテーブル1から一時的にどかした際に、上段の洗面器置きテーブル1に設けられたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4によって、吐水される湯27は、上段の洗面器置きテーブル1の面で遮られ飛び散ることなしに、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと直接吐水することが可能となるため、吐水される湯27を常に有効に溜めることができる。
【0027】
また、上段の洗面器置きテーブル1には、両サイドから手前側に隆起した土手6が設けられ、土手6は、洗面器置きテーブル1の手前側で、適宜の間隔をもって切れている。この土手6により、仮に上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24からの溢れ湯がきれいに手前側から垂下せず、一部洗面器置きテーブル1の面に垂下した場合においても、洗面器置きテーブル1に垂下した湯は、勝手な箇所から下に垂下するのではなく、洗面器置きテーブル1に設けられた勾配と土手6により洗面器置きテーブル1の土手6の切れた部分から下へと垂下することとなり、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器へと垂下されることとなる。これにより、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24から溢れた湯はすべて下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと垂下し溜めることができることとなる。
【0028】
洗面器置きテーブル1の配置される高さであるが、洗面器置きテーブル1に洗面器24を載置した際にカランのハンドル26の開閉操作に邪魔にならないようにする方が好ましい。そのため上段の洗面器置きテーブル1に洗面器24を載置した際に、前記洗面器24の上面が、カランのハンドル26よりも低くなる高さで洗面器置きテーブル1が配置されることが好ましい。
また、洗面器置きテーブル2の配置される高さであるが、洗面器置きテーブル1に対してなるべく間隔を広くとる方が好ましい。洗面器置きテーブル1と洗面器置きテーブル2の間隔が広ければ広いほど、洗面器置きテーブル2に洗面器24を載置した際、洗面器置きテーブル2に載置した洗面器24の中に溜めた湯でタオル等を洗う場合に、支障なくタオル等を洗うことができる。洗面器置きテーブル1と洗面器置きテーブル2の間隔が狭いと、洗面器置きテーブル2に載置された洗面器の中でタオル等を洗う場合に、上段の洗面器置きテーブル1に手が当たってしまい快適にタオル等を洗うことができないものとなる。
【0029】
図2は、図1の洗面器置き台の浴室における使用例のうち、本発明の自立型の2段の洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【0030】
図3は、図2の洗面器置き台を上から見た平面図と、平面図に示した各方向から洗面器置き台を見た場合の側面図、正面図、背面図である。平面図、側面図により、上段の洗面器置きテーブル1に対して下段の洗面器置きテーブル2の前面が手前に張り出していることが示されている。また、各洗面器置きテーブルは、奥側から手前側に下り勾配を有していることが図示されている。
【0031】
図4は、図2に示される洗面器置き台の構成例のうち下段の洗面器置きテーブル2を有さない洗面器置き台である。下段の洗面器置きテーブル2に載置される洗面器を浴室の洗い場の床に直接載置することにより、洗面器置き台の構成要素を減らしながら、図2の洗面器置き台の構成例と同様にカランの吐水口25から吐水される湯27を上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器に溜め、上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器から溢れ出た湯28を浴室の洗い場の床に載置した洗面器に溜める事ができる。ただし、浴室の洗い場の床に載置される洗面器の勾配は、浴室の洗い場の床の勾配に準ずるものとなる。また図4に図示されているように洗面器置き台の安定を図るために、脚部を安定させる横棒12を洗面器置き台の構成要素として加えても良い。
【0032】
図5は、図2に示される洗面器置き台の構成例の上段の洗面器置きテーブル1と下段の洗面器置きテーブル2の間に中段の洗面器置きテーブル3を設け、上段、中段、下段の上下3段の洗面器置きテーブルを有する洗面器置き台の実施例を示したものである。各洗面器置きテーブルの間隔は、等間隔でも良いが、段落番号0028に記載するように上段の洗面器置きテーブル1は洗面器24を載置した際に洗面器24の上面がカランのハンドル26の高さより低くなることが好ましく、中段の洗面器置きテーブル3と下段の洗面器置きテーブル2の間隔はできるだけ広げた方が好ましい。それは、同じく段落番号0028に記載するように下段の洗面器置きテーブル2に載置した洗面器24の中でタオル等を洗う際に、中段の洗面器置きテーブルとの間隔が狭いと、中段の洗面器置きテーブル3に手が当たってしまい快適にタオル等を洗うことが妨げられることによる。
【0033】
また、図5においては、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、その洗面器置きテーブルに載置された洗面器を洗面器置きテーブルからどかした場合、カランの吐水口から吐水される湯がその洗面器置きテーブル面に当たってその洗面器置きテーブル面で湯が止まることがないための、カランの吐水口から吐水される湯をその洗面器置きテーブルの下に載置された洗面器に吐水して溜めることを可能とする下段への吐水の通過穴を有する洗面器置きテーブルを実施するために、中段の洗面器置きテーブル3においても、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルであるため、上段の洗面器置きテーブル1と同様にカランの吐水口から吐水される湯27を下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器に、上段の洗面器置きテーブル1の洗面器と中段の洗面器置きテーブル3の洗面器の両方が洗面器置きテーブルに載置されていない場合に、カランの吐水口から吐水される湯27を下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器に直接吐水するための穴4を設けても良い。
【0034】
また、図5においては、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、その洗面器置きテーブル上面の両サイドの縁から手前側の縁にかけて、隆起した土手が築かれ、その隆起した土手はその洗面器置きテーブルの手前側で適宜な間隔を有して切れていることを特徴とした洗面器置きテーブルを実施するために、中段の洗面器置きテーブル3においても、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルであるため、上段の洗面器置きテーブル1と同様に洗面器置きテーブル上面の両サイドの縁から手前側の縁にかけて、隆起した土手6が築かれ、その隆起した土手6はその洗面器置きテーブルの手前側で適宜な間隔を有して切れている構成を有する。これにより、中段の洗面器置きテーブル3の上面にこぼれた湯も、勝手な箇所から垂下するのではなく、洗面器置きテーブル1と同様に洗面器置きテーブル3に設けられた勾配と土手6により、洗面器置きテーブル3の土手6の切れた部分から下へと垂下することとなり、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器へと垂下されることとなる。これにより、洗面器置きテーブル1及び洗面器置きテーブル3に載置された洗面器から溢れた湯はすべて下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器へと垂下し溜めることができることとなる。
【0035】
また、図5の実施例においても、上段の洗面器置きテーブル1よりも中段の洗面器置きテーブル3は前面が手前に張り出しており、中段の洗面器置きテーブル3よりも下段の洗面器置きテーブル2は前面が手前に張り出しているため、上段に載置された洗面器の溢れた湯を中段に載置された洗面器が受け、中段に載置された洗面器から溢れた湯を下段の洗面器が受けることが可能となる。これにより、上段の洗面器から中段の洗面器、下段の洗面器と連続して湯を溜めることができ、より一層水資源を無駄にせずに利用することが可能となる。
【0036】
図6は、図5に示される洗面器置き台の構成例のうち下段の洗面器置きテーブル2を有さない洗面器置き台である。図5において下段の洗面器置きテーブル2に載置される洗面器を浴室の洗い場の床に直接載置することにより、図5の構成例として示す洗面器置き台の構成要素を減らしながら、図5の構成例の洗面器置き台と同様に、上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器から中段の洗面器置きテーブル3に載置した洗面器、そして下段の浴室の洗い場の床に載置した洗面器へと連続して湯を垂下させて溜めることができる。ただし、浴室の洗い場の床に載置される洗面器の勾配は、浴室の洗い場の床の勾配に準ずるものとなる。
【0037】
図7は、前脚部の洗面器置きテーブルの支持部9に回動機能、奥脚部の洗面器置きテーブルの支持部13に蝶番機能を持たせることにより折りたたみ可能とした洗面器置き台の構成例の斜視図である。ここでは折りたたみの実施例として図2の洗面器置き台の構成例を代表例として描いたが、図5、図6のいずれの洗面器置き台の構成例でも同様な方法により折りたたみ可能であり、図4においては、脚部を安定させる横棒12を設けない場合には同様の方法により折りたたみが可能であるのでそれらの図は省略した。また、図4に示される洗面器置き台の構成例に関しては、脚部を安定させる横棒12を設けた場合には、脚部を安定させる横棒12と脚部5の接続部分で、奥の脚部と手前の脚部に反対方向に折りたたむ蝶番機能を持たせることにより同様に折りたたみ可能となるが、図としては省略した。
【0038】
図8は、図7の折りたたんだ状態の洗面器置き台の構成例を上から見た平面図と、平面図に示した各方向から洗面器置き台を見た場合の側面図、正面図、背面図である。
洗面器置きテーブルの奥の脚部との支持部に蝶番機能13をもたせ、洗面器置きテーブルの前脚部との支持部9を回動可能とすることで洗面器置き台は、図8のD−D’側面図に示されるように折りたたみが可能となり、これにより収納時と移動時の省スペース化を図ることができる。
洗面器置きテーブルの上面で奥の脚部に当たる箇所にストッパー14を設けることにより、洗面器置き台を使用する際に洗面器置きテーブルが脚部に対して定まった角度で止まり、洗面器置きテーブルと脚部の使用時の角度を固定することが可能であるが、蝶番機能13及び回動部9の可動範囲を定めることにより洗面器置きテーブルと脚部の使用時の角度を固定することもできる。
【0039】
図9は、前脚部の洗面器置きテーブルの支持部9と奥脚部の洗面器置きテーブルの支持部10に回動機能をもたせることにより折りたたみ可能とした洗面器置き台の構成例の斜視図である。ここでも折りたたみの実施例として図2の洗面器置き台の構成例を代表例として描いたが、図5、図6のいずれの洗面器置き台の構成例でも同様の方法により折りたたみ可能であり、図4においては、脚部を安定させる横棒12を設けない場合には同様な方法により折りたたみが可能であるのでそれらの図は省略した。また、図4に示される洗面器置き台の構成例に関しては、脚部を安定させる横棒12を設けた場合には、脚部を安定させる横棒12と脚部5の接続部分で、奥の脚部と手前の脚部に反対方向に折りたたむ蝶番機能を持たせることにより同様に折りたたみ可能となるが、図としては省略した。
【0040】
図10は、図9の折りたたんだ状態の洗面器置き台の構成例を上から見た平面図と、平面図に示した各方向から洗面器置き台を見た場合の側面図、正面図、背面図である。
洗面器置きテーブルの全脚部との支持部9及び支持部10を回動可能とすることで洗面器置き台は、図10のG−G’側面図に示されるように折りたたみが可能となり、これにより収納時と移動時の省スペース化を図ることができる。
洗面器置きテーブルの上面で奥の脚部に当たる箇所にストッパー14を設けることにより、洗面器置き台を使用する際に洗面器置きテーブルが脚部に対して定まった角度で止まり、洗面器置きテーブルと脚部の使用時の角度を固定することが可能であるが、回動部9及び回動部10の回動範囲を定めることにより洗面器置きテーブルと脚部の使用時の角度を固定することもできる。
【0041】
図11は、個別に高さを微調整する調整ネジ15を、洗面器置き台の各脚部5の下に設けたものを描いた正面図である。
通常浴室の洗い場の床は、床面上の水を排水溝へと排水するためにあらかじめ勾配が設けられている。しかしながら、各家庭それぞれの浴室の洗い場の床に設けられた勾配は、すべて同一であるということはない。
本発明の洗面器置き台を様々な家庭の浴室の洗い場の床に設置した場合、それぞれの浴室の洗い場の床独自の勾配により、本発明の洗面器置き台の洗面器置きテーブルの勾配の大きさも方向も、その設置された浴室の洗い場の床の勾配に応じて変化することとなる。この場合浴室の洗い場の床の勾配の状態によっては、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器の手前側から洗面器に溜まった湯があふれ出すのではなく、少しずれた側面から湯が溢れ出すことも想定される。この場合、溢れ出た湯が下段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器に対して直接垂下せずに、一旦上段の洗面器置きテーブル面に溢れたその後、下段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器に垂下する場合や、もっと勾配が変わってしまえば、下の洗面器置きテーブルに載置された洗面器に全く垂下せずに、下の洗面器置きテーブルの洗面器の外に垂下し、排水されてしまうことも考えられる。
こういった場合に高さを微調整する調整ネジ15を調整し、洗面器置きテーブルの勾配を任意に変更し、各洗面器置きテーブルに載置された洗面器の手前側から洗面器の溢れ湯が垂下されるようにすることが可能となる。これにより、各家庭においてまちまちな浴室の床に設けられた勾配に自立型の洗面器置き台を設置した際に、洗面器置きテーブルの勾配を、任意に希望する勾配とすることができる。
図示しないが、板面により洗面器置きテーブルが支持される洗面器置き台の場合においても、高さを微調整する調整ネジ15を浴室の洗い場の床に接する下部に適宜設けることで、同様に調整を行うことが可能である。
個別に高さを微調整する調整ネジ15を洗面器置き台の脚部または板面の下部に設けることにより、様々な浴室の洗い場の床の個別の勾配にも対応することができる。
【実施例2】
【0042】
図12は、本発明の実施例2として、浴槽の外側にフックで掛けて洗面器置き台を使用した状況を示したものである。ここでは浴槽の外側に掛けられたフック7によって支持された洗面器置きテーブル1及び洗面器置きテーブル2が、上下2段に階層を成し、カランの吐水口25から吐水される湯27が、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24に注がれ溜められ、やがて前記洗面器24から湯が溢れ出る。洗面器置きテーブルは、奥側から手前側に下り勾配を有しているので、溢れ出る湯28は前記洗面器24の手前側から集中して溢れ出る。この溢れ出た湯28は、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24に垂下し湯を溜め始める。下段の洗面器置きテーブル2は、洗面器置きテーブル1よりも前面が手前に張り出しているので、下段の洗面器置きテーブル2に載置される洗面器24は、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24から溢れ出て垂下する湯28をその内側に受けるように洗面器置きテーブル2に載置することができる。これによりカランの吐水口25から吐水される湯27を上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24から下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと連続して溜めることができる。
【0043】
また図12において、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24を、その湯を使用するために洗面器置きテーブル1から一時的にどかした際に、上段の洗面器置きテーブル1に設けられたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4によって、吐水される湯27は、上段の洗面器置きテーブル1の面で遮られ飛び散ることなしに、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと直接吐水することが可能となるため、吐水される湯27を常に有効に溜めることができる。
【0044】
また、上段の洗面器置きテーブル1には、両サイドから手前側に隆起した土手6が設けられ、土手6は、洗面器置きテーブル1の手前側で、適宜の間隔をもって切れている。この土手6により、仮に上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24からの溢れ湯がきれいに手前側から垂下せず、一部洗面器置きテーブル1の面に垂下した場合においても、洗面器置きテーブル1に垂下した湯は、勝手な箇所から下に垂下するのではなく、洗面器置きテーブル1に設けられた勾配と土手6により洗面器置きテーブル1の土手6の切れた部分から下へと垂下することとなり、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器へと垂下されることとなる。これにより、上段の洗面器置きテーブル1に載置された洗面器24から溢れた湯はすべて下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと垂下し溜めることができることとなる。
【0045】
洗面器置きテーブル1の配置される高さであるが、洗面器置きテーブル1に洗面器24を載置した際にカランのハンドル26の開閉操作に邪魔にならないようにする方が好ましい。そのため上段の洗面器置きテーブル1に洗面器24を載置した際に、前記洗面器24の上面が、カランのハンドル26よりも低くなる高さで洗面器置きテーブル1が配置されることが好ましい。
また、洗面器置きテーブル2の配置される高さであるが、洗面器置きテーブル1に対してなるべく間隔を広くとる方が好ましい。洗面器置きテーブル1と洗面器置きテーブル2の間隔が広ければ広いほど、洗面器置きテーブル2に洗面器24を載置した際、洗面器置きテーブル2に載置した洗面器24の中に溜めた湯でタオル等を洗う場合に、支障なくタオル等を洗うことができる。洗面器置きテーブル1と洗面器置きテーブル2の間隔が狭いと、洗面器置きテーブル2に載置された洗面器の中でタオル等を洗う場合に、上段の洗面器置きテーブル1に手が当たってしまい快適にタオル等を洗うことができないものとなる。
【0046】
図13は、図12の洗面器置き台の浴室における使用例のうち、本発明の浴槽懸架型の2段の洗面器置き台の構成例を示した斜視図である。
【0047】
図14は、図13の洗面器置き台を上から見た平面図と、平面図に示した各方向から洗面器置き台を見た場合の側面図、正面図、背面図である。平面図、側面図により、上段の洗面器置きテーブル1に対して下段の洗面器置きテーブル2の前面が手前に張り出していることが示されている。また、各洗面器置きテーブルは、奥側から手前側に下り勾配を有していることが図示されている。
また、浴槽に掛けるフック7と洗面器置きテーブルの支持部11の他に、洗面器置きテーブルをフックに支持する補助として吊り下げ支持金具8を用いることにより、洗面器置きテーブルに載置された洗面器に湯が溜められた際の重量に対して、洗面器置きテーブルの定められた勾配が変化することを防止することもできるものである。吊り下げ金具8は、洗面器の容量を10リットル以下と想定するなら10キログラム前後の重量に耐え得るものであれば良く、必ずしも金属製でなくても良い。
また、図示しないが、吊り下げ金具8は洗面器置きテーブルをフック7から吊り下げる形で支持を補助しているが、洗面器置きテーブルの下に配置してフック7から洗面器置きテーブルが下がらないように洗面器置きテーブルを下側から支持するものでも構わない。
【0048】
図15は、図13に示される洗面器置き台の構成例のうち下段の洗面器置きテーブル2を有さない洗面器置き台である。下段の洗面器置きテーブル2に載置される洗面器を浴室の洗い場の床に直接載置することにより、洗面器置き台の構成要素を減らしながら、図13の洗面器置き台の構成例と同様にカランの吐水口25から吐水される湯27を上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器に溜め、上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器から溢れ出た湯28を浴室の洗い場の床に載置した洗面器に溜める事ができる。ただし、浴室の洗い場の床に載置される洗面器の勾配は、浴室の洗い場の床の勾配に準ずるものとなる。
図15においては、斜視図だけでは洗面器置き台と浴槽及び浴室の洗い場の床面との関係性が捉えにくいので、側面図を描き洗面器置き台と浴槽及び浴室の洗い場の床面との関係性が分かるようにした。以下の洗面器置き台の構成例を示す図に関しても、適宜必要に応じて側面図を記載した。
【0049】
図16は、図13に示される洗面器置き台の構成例の上段の洗面器置きテーブル1と下段の洗面器置きテーブル2の間に中段の洗面器置きテーブル3を設け、上段、中段、下段の上下3段の洗面器置きテーブルを有する洗面器置き台の実施例を示したものである。各洗面器置きテーブルの間隔は、等間隔でも良いが、段落番号0045に記載するように上段の洗面器置きテーブル1は洗面器24を載置した際に洗面器24の上面がカランのハンドル26の高さより低くなることが好ましく、中段の洗面器置きテーブル3と下段の洗面器置きテーブル2の間隔はできるだけ広げた方が好ましい。それは、同じく段落番号0045に記載するように下段の洗面器置きテーブル2に載置した洗面器24の中でタオル等を洗う際に、中段の洗面器置きテーブルとの間隔が狭いと、中段の洗面器置きテーブル3に手が当たってしまい快適にタオル等を洗うことが妨げられることによる。
【0050】
また、図16においては、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、その洗面器置きテーブルに載置された洗面器を洗面器置きテーブルからどかした場合、カランの吐水口から吐水される湯がその洗面器置きテーブル面に当たってその洗面器置きテーブル面で湯が止まることがないための、カランの吐水口から吐水される湯をその洗面器置きテーブルの下に載置された洗面器に吐水して溜めることを可能とする下段への吐水の通過穴を有する洗面器置きテーブルを実施するために、中段の洗面器置きテーブル3においても、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルであるため、上段の洗面器置きテーブル1と同様にカランの吐水口から吐水される湯27を下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器に、上段の洗面器置きテーブル1の洗面器と中段の洗面器置きテーブル3の洗面器の両方が洗面器置きテーブルに載置されていない場合に、カランの吐水口から吐水される湯27を下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器に直接吐水するための穴4を設けても良い。
【0051】
また、図16においては、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、その洗面器置きテーブル上面の両サイドの縁から手前側の縁にかけて、隆起した土手が築かれ、その隆起した土手はその洗面器置きテーブルの手前側で適宜な間隔を有して切れていることを特徴とした洗面器置きテーブルを実施するために、中段の洗面器置きテーブル3においても、下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルであるため、上段の洗面器置きテーブル1と同様に洗面器置きテーブル上面の両サイドの縁から手前側の縁にかけて、隆起した土手6が築かれ、その隆起した土手6はその洗面器置きテーブルの手前側で適宜な間隔を有して切れている構成を有する。これにより、中段の洗面器置きテーブル3の上面にこぼれた湯も、勝手な箇所から垂下するのではなく、洗面器置きテーブル1と同様に洗面器置きテーブル3に設けられた勾配と土手6により、洗面器置きテーブル3の土手6の切れた部分から下へと垂下することとなり、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器へと垂下されることとなる。これにより、洗面器置きテーブル1及び洗面器置きテーブル3に載置された洗面器から溢れた湯はすべて下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器へと垂下し溜めることができることとなる。
【0052】
また、図16の実施例においても、上段の洗面器置きテーブル1よりも中段の洗面器置きテーブル3は前面が手前に張り出しており、中段の洗面器置きテーブル3よりも下段の洗面器置きテーブル2は前面が手前に張り出しているため、上段に載置された洗面器の溢れた湯を中段に載置された洗面器が受け、中段に載置された洗面器から溢れた湯を下段の洗面器が受けることが可能となる。これにより、上段の洗面器から中段の洗面器、下段の洗面器と連続して湯を溜めることができ、より一層水資源を無駄にせずに利用することが可能となる。
【0053】
図17は、図16に示される洗面器置き台の構成例のうち下段の洗面器置きテーブル2を有さない洗面器置き台である。図16において下段の洗面器置きテーブル2に載置される洗面器を浴室の洗い場の床に直接載置することにより、図16の構成例として示す洗面器置き台の構成要素を減らしながら、図16の構成例の洗面器置き台と同様に、上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器から中段の洗面器置きテーブル3に載置した洗面器、そして下段の浴室の洗い場の床に載置した洗面器へと連続して湯を垂下させて溜めることができる。ただし、浴室の洗い場の床に載置される洗面器の勾配は、浴室の洗い場の床の勾配に準ずるものとなる。
【0054】
図18は、洗面器置き台のフック7に対する洗面器置きテーブルの支持部11を回動可能とすることにより、折りたたみ可能とした洗面器置き台の構成例の斜視図である。ここでは、折りたたみの実施例として図13の洗面器置き台の構成例を代表例として描いたが、図15、図16、図17のいずれの洗面器置き台の構成例でも同様な方法により折りたたみ可能であるので図は省略した。
【0055】
図19は、図18の折りたたんだ状態の洗面器置き台の構成例を上から見た平面図と、平面図に示した各方向から洗面器置き台を見た場合の側面図、正面図、背面図である。
浴槽に掛けるフック7と洗面器置きテーブルとの支持部11を回動可能とすることで洗面器置き台は、図19のM−M’側面図に示されるように折りたたみが可能となり、これにより収納時と移動時の省スペース化を図ることができる。
また、段落番号0047で記載した、浴槽に掛けるフック7に洗面器置きテーブルを支持する補助としての吊り下げ支持金具8の内側に、ガイドレールを設ける等の方法により、折りたたみ時に浴槽に掛けるフック7の支持部32に対して、折りたたみを可能とする吊り下げ支持金具8を構成することができる。また、図示はしないが、吊り下げ支持金具8を鎖やバンドで置き換えた場合も、洗面器置きテーブルの折りたたみを可能とすることができるので、吊り下げ支持金具8は鎖やバンドで置き換えて構成しても良い。
【0056】
図20は、洗面器置きテーブルに設けた、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4の使用状況を斜視図で示したものである。上段の洗面器置きテーブル1に載置した洗面器を、上段の洗面器置きテーブル1からどかした際に、カランの吐水口から吐水される湯27は、洗面器置きテーブル1に遮られることなく洗面器置きテーブル1に設けられたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4を通過し、下段の洗面器置きテーブル2に載置された洗面器24へと直接吐水され、上段の洗面器置きテーブル1に洗面器が戻るまでのわずかな間も吐水される湯を無駄にせずに溜めることができることを示している。
図20においては、図1に描かれる洗面器置き台の構成例を用いて、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4の機能を示しているが、図示しないが、図22に記載される網目の洗面器置きテーブルで構成される洗面器置き台及び図23に記載される格子の洗面器置きテーブルで構成される洗面器置き台以外の本発明において示される洗面器置き台で、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4は、上段の洗面器置きテーブル1と中段の洗面器置きテーブル2の2箇所にある場合でも、この上段と中段のカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4は鉛直方向に穴4の位置がそろっているため、カランの吐水口から吐水される湯の垂下を妨げることが無くその機能が利用できるものである。
【0057】
図21は、洗面器置きテーブルの表面に、洗面器置きテーブルの勾配に対して垂直方向に帯び状の凹部を設けたことによる滑り止めの溝21を施した実施例と、洗面器置きテーブルの勾配に対して垂直方向に帯び状の凸部を設けたことによる滑り止めの帯び状の凸部22を施した実施例と、洗面器置きテーブルに滑り止めの表面のざらつき加工または、貼付された滑り止め加工されたシート類23を施した実施例を示したものである。
図21では、図2の洗面器置き台の構成例を用いて図示しているが、洗面器置きテーブルの表面に凹凸を設け、または滑り止めの表面のざらつき加工または、貼付された滑り止め加工されたシート類23による滑り止め加工は、図22記載の網目の洗面器置きテーブル及び図23記載の格子の洗面器置きテーブル以外の洗面器置きテーブルに実施可能である。
【0058】
図22は、洗面器置きテーブルを網目により構成した洗面器置き台の構成例の図である。洗面器置きテーブルを網目とした場合、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4を設けなくても、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器をどけた場合に、カランの吐水口から吐水される湯は網目を通って下段に載置された洗面器に吐水されることとなる。また、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4においては、あまり大きくしてしまうと洗面器置きテーブルに洗面器を載置した際に洗面器が穴に落ち傾いたり、洗面器が穴によりがたついたりすることとなるため、穴4の大きさが制限されるが、網目により構成した洗面器置きテーブルにおいては、当該洗面器置きテーブルに載置した洗面器ががたついたりすることなく、洗面器置きテーブルのいずれの位置においても、カランの吐水口から吐水される湯を通過させるので、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4に比して、より大きなカランの吐水口の可動範囲への対応が可能とされる。
図22では、図2の洗面器置き台の構成例を用いて図示しているが、洗面器置きテーブルを網目で構成した洗面器置き台は、図23記載の格子の洗面器置きテーブル以外の洗面器置きテーブルに実施可能である。
【0059】
図23は、洗面器置きテーブルを格子により構成した洗面器置き台の構成例の図である。洗面器置きテーブルを格子とした場合、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4を設けなくても、上段の洗面器置きテーブルに載置された洗面器をどけた場合に、カランの吐水口から吐水される湯は格子の穴を通って下段に載置された洗面器に吐水されることとなる。また、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4においては、あまり大きくしてしまうと洗面器置きテーブルに洗面器を載置した際に洗面器が穴に落ち傾いたり、洗面器が穴によりがたついたりすることとなるため、穴4の大きさが制限されるが、格子により構成した洗面器置きテーブルにおいては、当該洗面器置きテーブルに載置した洗面器ががたついたりすることなく、洗面器置きテーブルのいずれの位置においても、カランの吐水口から吐水される湯を通過させるので、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4に比して、より大きなカランの吐水口の可動範囲への対応が可能とされる。
図23では、図2の洗面器置き台の構成例を用いて図示しているが、洗面器置きテーブルを格子で構成した洗面器置き台は、図22記載の網目で構成した洗面器置きテーブル以外の洗面器置きテーブルに実施可能である。
【0060】
図24は、洗面器置きテーブルが、脚部ではなく垂直に立つ平面の板面によって支持されている自立型の洗面器置き台の構成例である。この図では洗面器置き台を上から見た場合L字型の板面で洗面器置きテーブルを支持しているが、洗面器置きテーブルを支持する板面は矩形状の洗面器置きテーブルとした場合、洗面器置き台を上から見た場合コの字型の板面で洗面器置きテーブルを支持する洗面器置き台であっても良い。
【0061】
図25は、洗面器置きテーブルが、脚部ではなく垂直に立つ曲面からなる板面によって支持されている自立型の洗面器置き台の構成例である。
【0062】
図26〜図33は、自立型の洗面器置き台および浴槽懸架型の洗面器置き台の形状の多様性のある構成例を示したものであり、図26〜図33に関しては、図面の簡単な説明の項目に記載されているので、ここでは省略する。
【0063】
図34は、図12〜図19で描かれる浴槽懸架型の洗面器置き台の構成例のフック7が、板面からなるフック20である構成を図示したものである。浴槽懸架型の洗面器置き台のフックは、フック7を用いてもフック20を用いても実施可能である。
【0064】
図35は、カランの吐水口の可動範囲を示したものである。ここで描いたカランの吐水口は、通常見られるカランの吐水口の1つの代表的な例であるので、図35に図示されるカランの吐水口と異なる形状のものも数多くあるが、本発明の洗面器置き台は、可動するカランの吐水口を想定して構成されているので、図35のように可動するカランの吐水口を用いて説明を行う。
ここでは、カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴4(以下、穴4とも記載)に関して、図36及び図37を用いて以下に説明を行う。
【0065】
図36は、浴室の洗い場に対して左側に浴槽があるタイプの浴室において、本発明の自立型の洗面器置き台の構成例を設置した際の、上から見た平面図である。洗面器置きテーブル1の穴4は、図35に示されるカランの吐水口25の可動範囲に対して、図36に示されるカランの吐水口25の可動範囲に対応するものなっている。また、図36のカランの吐水口25aは、カランの吐水口25に比べて吐水口の長さが短いものであり、カランの吐水口25bはカランの吐水口25に比べて吐水口の長さが長いものであるが、図示するようにカランの吐水口25、カランの吐水口25a、カランの吐水口25bにも本発明の穴4は適応性をもち、本発明の穴4は、単一の長さのカランの吐水口にのみ対応したものではないことを図示している。
【0066】
また、図37は、浴室の洗い場に対して右側に浴槽があるタイプの浴室において、本発明の自立型の洗面器置き台の構成例を設置した際の、上から見た平面図である。洗面器置きテーブル1の穴4は、図35に示されるカランの吐水口25の可動範囲に対して、図37に示されるカランの吐水口25の可動範囲に対応するものなっている。また、図37のカランの吐水口25aは、カランの吐水口25に比べて吐水口の長さが短いものであり、カランの吐水口25bはカランの吐水口25に比べて吐水口の長さが長いものであるが、図示するようにカランの吐水口25、カランの吐水口25a、カランの吐水口25bにも本発明の穴4は適応性をもち、本発明の穴4は、単一の長さのカランの吐水口にのみ対応したものではないことを図示している。
【0067】
図36と図37に示すように、本発明の自立型の洗面器置き台及び洗面器置きテーブルに設けられた穴4は、単一の長さのカランの吐水口にのみ対応したものでなくかつ、浴室の洗い場に対して浴槽が左右どちらに配置されている浴室にも対応することができることを特徴とするものである。
図36、図37では、自立型の洗面器置き台の構成例を設置した場合を図示しているが、図示しないが、本発明の浴槽懸架型の洗面器置き台及び洗面器置きテーブルに設けられた穴4に関しても、単一の長さのカランの吐水口にのみ対応したものでなくかつ、浴室の洗い場に対して浴槽が左右どちらに配置されている浴室にも対応することができることを特徴とするものである。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、洗面器等の容器を上下に階層をもって配置し、吐水される水を上段から下段の洗面器等の容器に連続して溜めることができるため、水の有効利用に役立ち産業上の利用価値を有するとともに、工業的に量産することが可能であるため、産業上利用の可能性を有する。
【符号の説明】
【0069】
1 洗面器置きテーブル 上段
2 洗面器置きテーブル 下段
3 洗面器置きテーブル 中段
4 カランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴
5 脚部
6 土手
7 浴槽に掛けるフック
8 吊り下げ支持金具
9 前脚部のテーブル支持部
10 奥脚部のテーブル支持部
11 浴槽に掛けるフックのテーブル支持部
12 脚部を安定させる横棒
13 蝶番
14 ストッパー
15 高さを微調整する調整ネジ
16 網目で構成されたテーブル
17 格子で構成されたテーブル
18 平面をなす板面
19 曲面をなす板面
20 浴槽に掛けるフックで板面で構成されたもの
21 滑り止めの溝
22 滑り止めの帯び状の凸部
23 滑り止めの表面のざらつき加工または、貼付された滑り止め加工されたシート類
24 洗面器
25 カランの吐水口
25a カランの吐水口25に対して長さが短いカランの吐水口
25b カランの吐水口25に対して長さが長いカランの吐水口
26 カランのハンドル
27 カランの吐水口から吐水される湯
28 洗面器から溢れて垂下する湯
29 浴槽
30 浴室の洗い場の床
31 浴室の壁
32 浴槽に掛けるフックの、吊り下げ金具8の支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部または板面によって洗面器を置くテーブルが支持される自立する洗面器置き台であり、前記洗面器を置くテーブルは奥から手前にかけて1%〜15%、好ましくは3%〜8%程度の下り勾配を有する洗面器置き台であって、前記洗面器を置くテーブルが、上下2段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して、下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とする洗面器置き台。
【請求項2】
請求項1記載の洗面器置き台において、上下2段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項1の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台。
【請求項3】
請求項1記載の洗面器置き台において、請求項1記載の洗面器置きテーブルが上下2段に構成されていることに対して、洗面器置きテーブルが上段中段下段の3段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して中段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出しており、中段の洗面器置きテーブルに比して下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とした洗面器置き台。
【請求項4】
請求項3記載の洗面器置き台において、上中下3段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルと中段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項3の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台。
【請求項5】
請求項1乃至4に記載の洗面器置き台であって、前脚部の洗面器置きテーブルの支持部に回動機能、奥脚部の洗面器置きテーブルの支持部に蝶番機能を持たせ、もしくは全ての脚部の洗面器置きテーブルの支持部に回動機能を持たせることにより、折りたたみ可能とした洗面器置き台。
【請求項6】
請求項1乃至5に記載の洗面器置き台において、洗面器置きテーブルを支持する脚部および板面の下部に個別に高さを微調整する調整部を有する洗面器置き台。
【請求項7】
浴槽の外側に洗面器置き台を掛けるフックを有し、そのフックに洗面器を置くテーブルが支持される浴槽に縣架する洗面器置き台であり、前記洗面器を置くテーブルは奥から手前にかけて1%〜15%、好ましくは3%〜8%程度の下り勾配を有する洗面器置き台であって、前記洗面器を置くテーブルが、上下2段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して、下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とする洗面器置き台。
【請求項8】
請求項7記載の洗面器置き台において、上下2段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項7の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台。
【請求項9】
請求項7記載の洗面器置き台において、請求項7記載の洗面器置きテーブルが上下2段に構成されていることに対して、洗面器置きテーブルが上段中段下段の3段に構成され、上段の洗面器置きテーブルに比して中段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出しており、中段の洗面器置きテーブルに比して下段の洗面器置きテーブルの前面が1cm〜15cm、好ましくは2cm〜6cm程度手前に張り出していることを特徴とした洗面器置き台。
【請求項10】
請求項9記載の洗面器置き台において、上中下3段の洗面器置きテーブルのうち、上段に相当する洗面器置きテーブルと中段に相当する洗面器置きテーブルは有するが下段に相当する洗面器置きテーブルを有さない洗面器置き台であって、請求項9の洗面器置き台で下段に相当する洗面器置きテーブルに載置される洗面器は、浴室の洗い場の床に直接置くことを特徴とした洗面器置き台。
【請求項11】
請求項7乃至10に記載の洗面器置き台において、浴槽に掛けるフックの洗面器置きテーブルの支持部を回動可能とすることにより、折りたたみ可能とした洗面器置き台。
【請求項12】
下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、当該洗面器置きテーブルに洗面器を載置した際に洗面器が穴に落ち傾いたり、洗面器が穴によりがたついたりしない大きさのカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有し、当該洗面器置きテーブルに載置された洗面器に対してカランの吐水口から吐水されている最中に、当該洗面器置きテーブルから洗面器をどけた際に当該洗面器置きテーブルの下に載置された洗面器に、カランの吐水口から吐水された湯が前記穴を通過し直接吐水されることを特徴としたカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成される洗面器置き台であって、前記穴が上段の洗面器置きテーブルと中段の洗面器置きテーブルに有る場合には、上段の洗面器置きテーブルの穴と中段の洗面器置きテーブルの穴は、鉛直方向に同位置となるカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を形成することを特徴とするカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成される洗面器置き台であって、各家庭の浴室によって様々なカランの吐水口の長さに対して対応可能であることを特徴とするカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成される洗面器置き台であるとともに、洗い場に対して浴槽が左右どちら側に配置されている浴室に対しても、そこに配置されているカランの吐水口から吐水される湯を通過させる穴を有する洗面器置きテーブルにより構成されることを特徴とした請求項1乃至11の洗面器置き台。
【請求項13】
下に洗面器を置くことが想定される洗面器置きテーブルにあっては、その洗面器置きテーブル上面の両サイドの縁から手前側の縁にかけて、隆起した土手が築かれ、その隆起した土手はその洗面器置きテーブルの手前側で適宜な間隔を有して切れていることを特徴とした洗面器置きテーブルを有する請求項1乃至12の洗面器置き台。
【請求項14】
洗面器置きテーブルの表面に、凹凸を設け、または、ざらつきを設け、または、表面に滑り止めのシート類を貼り付ける事により、洗面器置きテーブルの表面に滑り止め加工を施した請求項1乃至13の洗面器置き台。
【請求項15】
洗面器置きテーブルを網目、または格子で構成することを特徴とした請求項1乃至11の洗面器置き台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2011−55866(P2011−55866A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205568(P2009−205568)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(598059756)
【Fターム(参考)】