説明

活性物質送達系及び活性物質を保護し投与する方法

【課題】吸収パラメータ及び安定性に関する活性物質の性能を改善しながら、活性物質に付随する技術面、調節面及び財政面のリスクを低減できる新しい分子組成物の使用を可能にする薬物送達系等を提供すること。
【解決手段】
活性物質送達系、より特定的には活性物質に対し共有結合している単一アミノ酸又はペプチドといったようなアミノ酸を含む組成物、及び共役した活性物質組成物。より具体的には、キャリアペプチドにC末端で共有結合しているか、散在しているか、側鎖付着しているか、又はそれらの組合せである少なくとも1つの活性物質を含むキャリアペプチドを含む組成物であって、前記キャリアペプチドがさらに50個未満のアミノ酸を含み、血流中への前記活性物質の放出に適した形態である組成物。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアペプチドにC末端で共有結合しているか、散在しているか、側鎖付着しているか、又はそれらの組合せである少なくとも1つの活性物質を含むキャリアペプチドを含む組成物であって、
前記キャリアペプチドがさらに50個未満のアミノ酸を含み、血流中への前記活性物質の放出に適した形態である組成物。
【請求項2】
前記キャリアペプチドは、単一アミノ酸である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記キャリアペプチドは、ジペプチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記ジペプチドは、グルタミン、グルタミン酸、アルパラギン酸、セリン、リジン、システイン、トレオニン、チロシン、アスパラギン又はアルギニンのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記キャリアペプチドは、トリペプチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記トリペプチドは、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、リジン、システイン、トレオニン、チロシン、アスパラギン、又はアルギニンのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記キャリアペプチドは、4〜8個のアミノ酸という長さを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記キャリアペプチドは、4〜15個のアミノ酸という長さを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記キャリアペプチドは、9〜50個のアミノ酸という長さを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記活性物質は、表2の中から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
多数の活性物質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記キャリアペプチド活性物質組成物は、−Ser−Ser、−PolySer、−Lys、−Glu−Glu、Asp−Asp、Asp−Asp−Asp、Asp−Asp−Glu、Asp−Asp−Ser、Asp−Asp−Lys、Asp−Asp−Cys、Ala−Glu、Ala−Ser、Ala−Asp、Ala−Asn、Ala−Thr、Ala−Arg、Ala−Cys、Ala−Gln、Ala−Tyr、LeuGlu、Leu−Ser、Leu−Asp、Leu−Asn、Leu−Thr、Leu−Arg、Leu−Cys、Leu−Gln、Leu−Tyr、PheGlu、Phe−Ser、Phe−Asp、Phe−Asn、Phe−Thr、Phe−Arg、Phe−Cys、Phe−Gln、Phe−Tyr、Val−Glu、Val−Ser、Val−Asp、Val−Asn、Val−Thr、Val−Arg、Val−Cys、Val−Gln、Val−Tyrに結合された活性物質の群の中から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記活性物質は、アミノ酸活性物質であり、前記キャリアペプチド内で共有結合により散在させられている、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
脂肪酸に対し共有結合している前記キャリアペプチドをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記キャリアペプチドはPEGに対して共有結合している、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
前記キャリアペプチドは、シクロデキストリンに対し共有結合している、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記キャリアペプチドは、シクロデキストリンに対し非共有結合的に会合している、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
重合体の処方が活性物質の徐放を提供する、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
前記キャリアペプチドは、吸収を増強する、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
前記キャリアペプチドは、ホモ重合体又はヘテロ重合体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項21】
前記キャリアペプチドは、天然アミノ酸を含むホモ重合体である、請求項23に記載の組成物。
【請求項22】
前記キャリアペプチドは、合成アミノ酸を含むホモ重合体である、請求項23に記載の組成物。
【請求項23】
前記キャリアペプチドは、2つ以上の天然アミノ酸を含むヘテロ重合体である、請求項23に記載の組成物。
【請求項24】
前記キャリアペプチドは、2つ以上の合成アミノ酸を含むヘテロ重合体である、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記キャリアペプチドは、1つ以上の天然アミノ酸と、1つ以上の合成アミノ酸とを含むヘテロ重合体である、請求項23に記載の組成物。
【請求項26】
前記キャリアペプチドに付着した少なくとも1つの添加剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
前記添加剤は、吸収を増強する、請求項29に記載の組成物。
【請求項28】
前記添加剤は、生体接着性を増強させる、請求項29に記載の組成物。
【請求項29】
前記添加剤の前記生体接着性は、消化管内の活性物質の徐放型薬物動態を付与する、請求項31に記載の組成物。
【請求項30】
前記添加剤は、消化管内の特定の場所、体循環内の特定の細胞、又は腸管腔又は刷子縁膜内の特定の酵素に対しキャリアペプチドの送達をターゲティングする、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記添加剤は、ペプチド自体である、請求項29に記載の組成物。
【請求項32】
前記キャリアペプチドは、水性溶剤又は有機溶剤中での活性物質の溶解度を増強する形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項33】
前記溶解性は重合体処方中での均等な分散を可能にする、請求項35に記載の組成物。
【請求項34】
前記キャリアペプチドは、親薬物に対する吸収の徐放型動態を提供する形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項35】
ゼロ次動態に従って前記活性物質の放出を可能にするように設計された形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項36】
前記活性物質の毒性を減少させ、前記活性物質のクリアランス速度を低減させ、前記活性物質の定常状態濃度を増大させ、活性物質の長時間にわたる治療レベルを維持するか又は、前記活性物質の有効レベルの低下を回避することによって又はそれらの組合せによって、前記活性物質の治療的効能を増強する形態であえる、請求項1に記載の組成物。
【請求項37】
前記活性物質のin vivo安定性を増強する形態である請求項1に記載の組成物。
【請求項38】
前記活性物質のin vitro安定性を増強する形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項39】
N末端でキャリアペプチドに共有結合している少なくとも1つの活性物質を含むキャリアペプチドを含む組成物であって、
前記キャリアペプチドは、個々にGlu、Tyr、Ala、Met又はGly−Glyではなく、50アミノ酸未満の長さを有する、血流中への前記活性物質の放出に適した形態である組成物。
【請求項40】
キャリアペプチドに対し共有結合している少なくとも1つの活性物質を含むキャリアペプチドを含む組成物であって、
前記キャリアペプチドは、1〜500アミノ酸の長さを有し、消化管から血流内に前記活性物質を放出するのに適した形態である、組成物。
【請求項41】
1〜50アミノ酸の長さをもつキャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに対し共有結合している少なくとも1つの活性物質と、
を含み、小腸内で組成物の薬理的効果の変調に適した形態である組成物。
【請求項42】
3〜9アミノ酸の長さをもつキャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに共有結合している少なくとも1つの活性物質と、
を含む組成物。
【請求項43】
キャリアペプチドに対して共有結合している少なくとも1つの活性物質を含むキャリアペプチドを含む組成物であって、アミノ酸がアラニン、グルタミン、チロシン、メチオニンでないことを条件として、前記キャリアペプチドが単一アミノ酸である組成物。
【請求項44】
キャリアペプチド及びそれに対して共有結合している少なくとも1つの活性物質を含む組成物であって、ジペプチドがgly−glyでないことを条件として前記キャリアペプチドがジペプチドである組成物。
【請求項45】
活性物質がサリチル酸でないことを条件としてキャリアペプチドに対して共有結合している少なくとも1つの活性物質を含むキャリアペプチドを含む組成物であって、前記キャリアペプチドが血流中への前記活性物質の放出に適した形態である組成物。
【請求項46】
1〜50アミノ酸の長さを有し、被験者の小腸内での薬理的効果に適した形態であるキャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに対し共有結合しており、血流中に放出される、少なくとも1つの活性物質と、
を含む組成物。
【請求項47】
1〜50アミノ酸の長さを有し、血流中への前記活性物質の放出に適した形態であるキャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに対し共有結合している少なくとも2つの活性物質と、
を含む組成物。
【請求項48】
前記活性物質が体循環内に送達される形態をした、1〜50アミノ酸の長さを有するキャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに対して共有結合している活性物質と、
を含む組成物。
【請求項49】
薬物吸着メカニズムを受動形から態動形摂取へと転換させる形態での1〜50アミノ酸の長さを有するキャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに対して共有結合している活性物質と
を含む組成物。
【請求項50】
請求項1に記載の組成物を投与する段階を含む、1つの疾病又は障害の治療方法。
【請求項51】
キャリアペプチドと、
前記キャリアペプチドに対し共有結合している少なくとも1つの活性物質と、を含み、
前記キャリアペプチドは、50未満のアミノ酸の長さを有し、前記キャリアペプチドは、血流中への送達に適した形態である組成物を、被験者に対し投与する段階を含む、障害の治療方法。
【請求項52】
消化管内での変調に適した形態でPEGに対して共有結合している少なくとも1つの活性物質を含む組成物。
【請求項53】
消化管内での変調に適した形態でシクロデキストリンに共有結合している少なくとも1つの活性物質を含む組成物。
【請求項54】
消化管内での変調に適した形態で脂肪酸に共有結合している少なくとも1つの活性物質を含む組成物。
【請求項55】
さらに、前記キャリアペプチドに対し非共有結合している添加剤を含む、請求項48に記載の組成物。
【請求項56】
共役体−薬物組成物ではなく親薬物が体循環に到達する、請求項48に記載の組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−229140(P2010−229140A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−114223(P2010−114223)
【出願日】平成22年5月18日(2010.5.18)
【分割の表示】特願2003−577805(P2003−577805)の分割
【原出願日】平成15年2月24日(2003.2.24)
【出願人】(507055017)シャイア エルエルシー (29)
【Fターム(参考)】