流体を分配する為の装置及び方法
流体を分配する為の方法及び装置が記載されている。流体は本体の開口中に受け入れられて、そして、流体の少なくとも幾分かが、前記本体に連結されている第1排出要素の第1出口と連通している第1導管へと分配される。その開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かは、第2排出要素の連結及び連結解除に応じて本体及び第1排出要素の少なくとも一方に連結可能な第2排出要素の第2出口と連通している第2導管へと選択的に分配される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、大略的には流体を分配すること(distributing)に関係しており、そしてより詳細には流体を分配する為の方法及び装置に関係している。
【背景技術】
【0002】
例えばシャワーへッドの如き流体を分配する為の装置は、流体を受け入れ、そして例えば体の清浄の如き種々の目的の為に流体流出(dispensing)端の外に流体を分配する。しかしながら、幾つかの公知の体を清浄にする為の装置は、固定された寸法の流体流出端のみを有していて、そして従って、例えば内部オリフィスを清浄する如き特別な清浄機能を容易に適用可能にすることができない。他の知られている流体流出装置は異なった寸法の選択可能な流体流出端を含んでいるが、これ等の知られている装置は異なった寸法のこれ等の選択可能な流体流出端を提供する為の簡素な機構を提供していない。さらに他の流体流出装置は、流体流出端の選択された寸法とともに自動的に変更可能でない単一の流体流量のみを提供する。これ等の装置は従って、一般的な体の清浄の為にはあまりにも少ない流体の流れを、例えば内部オリフィスを清浄する為には不当に高い流量を、好ましくなく提供する。
【発明の概要】
【0003】
この発明の1つの概念に従えば、流体を分配する方法が提供される。この方法は、本体の開口中に流体を受け入れること、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記本体に連結されている第1排出要素の第1出口に連通している第1導管へと分配すること、そして、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に連結されている第2排出要素の第2出口に連通している第2導管へと選択的に分配すること、を含む。前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第2導管へと選択的に分配することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を介する流体の流れを制御することを含む。前記第3導管を介する流体の前記流れは、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して通過することが許容され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御される。前記方法はさらに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第1導管中に受け入れられている前記流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配することを含む。
【0004】
前記第3導管を介した流体の流れを制御することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第3導管を介して流体が通過することを許容するよう弁の弁座が前記第3導管から離される開位置に弁を位置決めすること、そして、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記第3導管を介した流体の通過を阻止するよう前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触する閉位置に前記弁を位置決めすること、を含んで良い。
【0005】
前記開位置に前記弁を位置決めすることは、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達すること、を含んで良い。
【0006】
前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素から前記第2排出要素に隣接した前記弁の弁頭部へと前記力を伝達する、ことを含んで良い。
【0007】
前記閉位置に前記弁を位置決めすることは、前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し前記便座を弾性的に付勢すること、を含んで良い。
【0008】
前記方法は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に固定すること、をさらに含んで良い。
【0009】
前記方法は、前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源からの流体を受け入れるようにすること、をさらに含んで良い。
【0010】
この発明のもう1つの概念に従えば、流体を分配する為の装置が提供される。この装置は:流体を受け入れる為の開口を有している本体と;前記本体に連結されていて、第1出口及び前記第1出口と連通している第1導管を有している第1排出要素と;前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記第1導管へと分配する為の手段と;前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方と連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有している第2排出要素と;そして、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する為の手段と、を含む。流れを選択的に制御する為の手段は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を含む。前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて前記第3導管を介した流体の前記流れが、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御される。前記装置はさらに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第1導管中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配する為の手段を含む。
【0011】
選択的に制御する為の前記手段がさらに:開位置と閉位置とに位置決め可能な弁座を有しており、前記開位置においては前記弁座が前記第3導管から離されて前記第3導管を介して流体が流れることを許容し、前記閉位置においては前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触して前記第3導管を介した流体の通過を阻止する、弁と;前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開位置に前記弁を位置決めする為の手段と;そして、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記閉位置に前記弁を位置決めする為の手段と、を含んで良い。
【0012】
前記開位置に前記弁を位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達する為の手段を含んで良い。
【0013】
前記弁が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有して良く、そして、前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達する為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁の前記弁頭部へと前記力を伝達する為の手段を含んで良い。
【0014】
前記弁を前記閉位置に位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に、前記弁座を前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し弾性的に付勢しているとともに前記弁を前記閉位置に位置決めする為の手段を含んで良い。
【0015】
前記装置が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定する為の手段をさらに含んで良い。
【0016】
前記装置が、前記本体を流体源に連結して前記開口が前記流体源からの流体を受けいれる手段をさらに含んで良い。
【0017】
この発明のもう1つの概念に従えば、流体を分配する為の装置が提供される。この装置は:流体を受け入れる為の開口を有している本体と;前記本体に連結されているとともに、第1出口及び前記第1出口と連通する第1導管とを有している第1排出要素と;前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記第1導管に分配するよう動作的に構成されている流体分配機と;そして、前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に対し連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有している第2排出要素と、を含む。前記第2排出要素は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第1導管中に受け入れられていた流体の少なくとも幾分かを受け入れるよう動作的に構成されている。この装置は、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する流れ制御機をさらに含んでいて、前記流れ制御機は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2排出要素と連通される第3導管を規定している。前記流れ制御機は、前記第3導管と協働するとともに前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、そして、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう制御される弁を含む。
【0018】
前記弁は弁座を有して良く、そして、前記弁は、前記弁座が前記第3導管から離れて流体が前記第3導管を介して通過することを許容する開位置と前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる前記流れ制御機の表面に接触して流体が前記第3導管を介し通過することを阻止する閉位置とに位置付け可能であって良い。
【0019】
前記第2排出要素は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、力を前記弁に伝達し前記弁を前記開位置に位置決めさせるよう動作的に構成されていて良い。
【0020】
前記弁は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有して良く、そして、前記第2排出要素は前記力を前記弁の前記弁頭部に伝達するよう動作的に構成されていて良い。
【0021】
この装置は、前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するとともに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除した時に前記弁を前記閉位置に位置付けるよう動作的に構成されている弾性装置をさらに含んで良い。
【0022】
前記弾性装置は、前記弁の前記弁座に接触して前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するよう動作的に構成されていて良い。
【0023】
前記弾性装置は、ばねを含んで良い。
【0024】
前記ばねが、円錐形状−円板ばね(coned-disc spring)を含んで良い。
【0025】
この装置は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結した時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定させるよう動作的に構成されている固定機をさらに含んで良い。
【0026】
この装置は、前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源から流体を受け取るよう動作的に構成されている連結機をさらに含んで良い。
【0027】
この発明の他の概念及び特徴は、添付の図面と関連してこの発明の特定の複数の実施形態の以下の記載を見ることにより、当該技術分野に習熟した通常の人々には明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
この発明の複数の実施形態を図示している図面において、
【図1】図1は、この発明の第1実施形態に従っている、流体を流出する(dispensing)為の装置の断面図であり、
【図2】図2は、図1の装置の本体の断面図であり、
【図3】図3は、図1の装置の第1排出(discharge)要素の第1断面図であり、
【図4】図4は、図3中に示されている線IV−IVに沿って示されている、図3の第1排出要素の第2断面図であり、
【図5】図5は、図1の装置の第2排出要素の断面図であり、
【図6】図6は、図1の装置の第1弁の第1斜視図であり、
【図7】図7は、図6の弁の第2斜視図であり、
【図8】図8は、図6の弁の平面図であり、
【図9】図9は、図2の本体から図5の第2排出要素が連結を解除されている、図1の装置の断面図であり、
【図10】図10は、この発明の第2実施形態に従っている、流体を流出(dispensing)する為の装置の第1断面図であり、
【図11】図11は、図10の装置の本体の断面図であり、
【図12】図12は、図10の装置の第1排出要素の第1断面図であり、
【図13】図13は、図12中に示されている線XIII−XIIIに沿って示されている、図12の第1排出装置の第2断面図であり、
【図14】図14は、図10の装置の第2排出要素の断面図であり、
【図15】図15は、図10中に示されている線XV−XVに沿って示されている、図10の装置の第2断面図であり、そして
【図16】図16は、図11の本体から図14の第2排出要素が連結を解除されている、図10の装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1を参照すると、この発明の第1実施形態に従っている、流体を分配する(distributing)為の装置は、10で全体が示されている。装置10は、本体12,第1排出要素14,そして第2排出要素16を含む。
【0030】
図2を参照すると、本体12は、流体を受け入れる為の開口18を有している。示されている実施形態においては、本体12は開口18の直後に雌ねじ19を規定しており、そして雌ねじ19は例えばシャワーヘッドホース(showerhead hose)の如き流体源(図示されていない)の雄ねじと協働出来る。雌ねじ19は従って、本体12を流体源に連結して開口18が流体源からの流体を受け取る連結機として機能する。
【0031】
示されている実施形態において本体12は、開口25を有している略円柱形状の空洞24を規定している内表面22を有している環状壁21を有している。壁21は、開口25を取り囲んでいる環状リム(rim)27を有している。導管26が本体12中に形成されていて、そして、開口18及び空洞24と連通している。開口25に隣接して、内表面22はまた、O−リング32を保持した環状溝30を規定している。内表面22はまた、導管26と連通した環状凹所36を規定している端部分34を有している。
【0032】
壁1はまた、外表面38及び略半径方向の突起40を有している。突起40は、固定機、示されている実施形態においては固定レバー44、を枢動可能に保持している枢軸42を含む。枢軸42の一方の側では、固定レバー44が保持部分48を有していて、保持部分48は、リム27に対面しているとともに、第2排出要素16(図1中に示されている)を本体12に対し固定する為にそこから離れている保持表面50を有している。枢軸42の反対側では、固定レバー44はまた操作部分(actuator portion)52を有しており、操作部分52は固定レバー44を枢軸42の回りに回転させる為の力を受け入れ、それにより保持表面50を第2排出要素16から遠ざけるよう移動させて本体12に対し第2排出要素16を連結し連結解除することを容易にする。
【0033】
図3及び4を参照すると、第1排出要素14は略円柱形状の基部54を含む。基部54は、略円形状端表面58及び反対側の略環状表面60を有する。基部54はまた、第1及び第2の軸及び直径方向に正反対の導管62及び64を規定している。第1及び第2導管62及び64は、端表面58中の個々の開口66及び68と環状表面60中の個々の開口70及び72との間を延出している。
【0034】
第1排出要素14はまた、基部54から軸方向に延出している細長い突起74を含む。突起74は、出口78,80,そして82を規定している複数の開口を有している全体が76で示されている流体流出(dispensing)端を有する。3つの出口78,80,そして82が示されているが、流体流出端76は、別の実施形態においては、1つ又はそれ以上の出口を含んで良い。突起74はまた、端表面58中の開口86に連通しているとともに出口78,80,そして82に連通している導管84を規定している。第1排出要素14はまた、開口86に隣接して導管84中に接着剤により保持されている流体流れ制限機88を含む。流体流れ制限機88は、制限された割合での導管84を介した流体流れを許容する為のオリフィス90を規定している。
【0035】
図5を参照すると、第2排出要素16は、そこを通った導管94を規定している細長い突起92を含む。突起92は、出口98,100,102,そして104を規定している複数の開口を有している96で全体が示されている流体流出端を有する。4つの出口98,100,102,そして104が示されているが、別の実施形態に於いては、流体流出端96は1つ又はそれ以上の出口を含んで良いと判断される。第2排出要素16は一体に形成されて示されているが、流体流出端96は代わりに突起92の残りから着脱可能であって良い。突起92は開口108を規定している環状端壁106を有しており、そして導管94が開口108と連通しているとともに出口98,100,102,そして104とも連通している。突起92は、第2排出要素16を本体12(図1及び2中に示されている)に固定するよう保持表面50(図2中に示されている)と協働する為の保持表面114を有している環状フランジ112を規定している外壁110を有している。
【0036】
図1へと戻り参照すると、装置10は第1及び第2導管62及び64中に第1及び第2弁116及び118を夫々含む。図6,7,そして8を参照すると、第1弁116は、円形状の端表面122を有している略テーパ形状にされている弁座120、そして、端表面122とは反対に弁座120から軸方向に延出している弁棒124を含む。弁棒124は、円柱形状の外壁126及び弁頭部128を有する。外壁126は、略半径方向の複数の突起130,132,そして134を規定している。第2弁118は、第1弁116と略同じである。
【0037】
図1中に戻って参照すると、示されている実施形態においては、装置10は、本体12の内表面22の端部分34に対し位置決めされているとともに環状凹所36中に延出している円錐形状−円板ばね(coned-disc spring)136を含む。第1弁116の弁棒124は第1導管62内に受け入れられて、弁座120が第1排出要素14の端表面58内で開口66を取り囲んでいる基部54の表面に接触し、そして弁頭部128が環状表面60内の開口70の外に突出している。突起130,132,そして134(また図6,7,そして8中に示されている)は、第1導管62の内壁に摺動可能に接触して第1弁116の弁棒124を第1導管62内で中心線に対し中心に置く。第2弁118は、第2導管64内に同様に受け入れられている)。
【0038】
第1排出要素14は、本体12の内表面22の一部分を第1排出要素14の基部54の外表面と、例えば接着剤で、固定させることにより本体12に対し連結されている。このようにして、第1弁116の端表面122はばね136に接触し、第2弁118の対応している表面も同様である。また、第1排出要素14の端表面58内の開口66,68,そして86は、導管26及び開口18と連通している本体12の空洞24内に受け入れられていて、そして第1及び第2導管62及び64は従って空洞24,導管26,そして開口18と流体連通している。
【0039】
図1中に示されている如く、第2排出要素16は、第2排出要素16の突起92の一部分を本体12の空洞24内に受け入れることにより、本体12に連結されている。環状フランジ112は本体12に接触し、そして、第2排出要素16の保持表面114は固定レバー44の保持表面50に接触する。固定レバー44は従って、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16を本体12に固定する。代わりの実施形態においては、例えば、捩じり固定(twist lock),急速解除(quick discharge)又はカム固定(camlock),又は蹄鉄型保持具(horseshoe type retainer)の如き他の機構が、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16を本体12に固定して良い。
【0040】
図1中にさらに示されている如く、第2排出要素16が本体12に連結された時に、導管94は第1排出要素14の環状表面60の開口70及び72と連通し、そして導管94は従って第1及び第2導管62及び64と連通する。また、第2排出要素16が本体12に連結された時に、導管94は第1排出要素14の出口78,80,そして82と連通し、そして、O−リング32が第2排出要素16の外壁110に接触して空洞24を密封する。従って、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第1排出要素14の導管84内に受け入れられている流体の少なくとも幾分かが第2排出要素16の導管94に分配され、そして、第2排出要素16の導管94が従って、第1排出要素14の導管84内に受け入れられている流体の少なくとも幾分を受け入れる。
【0041】
また図1中に示されている如く、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出本体の端壁106が第1弁116の弁頭部128、そして第2弁118の対応している表面に接触する。第1弁116の弁頭部128、そして第2弁118の対応している表面は従って、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16に隣接する。第2排出要素16が本体12に連結された時、第2排出要素16は、第1弁116の弁頭部128上に、そして第2弁118の対応している表面上に、力を伝達する。この力は、ばね136に対し第1及び第2弁116及び118を付勢させる。第1弁116の弁座120は従って第1排出要素14の開口66から遠ざかって位置付けされ、そして第1弁116は第1導管62を介して開口18から流体が流れることを許容する開位置にある。同様に、第2弁118は従って、第2導管64を介して開口18から流体が流れることを許容する開位置へと移動される。従って、第2排出要素16の端壁106は、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第1及び第2弁116及び118を夫々の開位置に位置付けする。
【0042】
固定レバー44は、例えばコイルばね(示されていない)により、固定された位置に付勢されていて良く、それにより固定レバー44の保持表面50は、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16の保持表面114に接触して第2排出要素16を本体12に固定する。固定レバー44の操作部分52を操作することにより、固定レバー44の保持表面50は第2排出要素16の保持表面114から離れ、そして第2排出要素16は本体12の空洞24から離れ、そして従って本体12から連結解除される。
【0043】
図9を参照すると、装置10は、第2排出要素16が本体12から連結解除されて、示されている。第2排出要素16が本体12から連結解除された時、第2排出要素の端壁106は第1弁116の弁頭部128又は第2弁118の対応している表面とはもう接触しない。ばね136は第1弁116の端表面122及び第2弁118の対応している表面と接触する。ばね136は従って、第1排出要素14の開口66を取り囲んでいる端表面58の部分に対し第1弁116の弁座120の端表面122を弾性的に付勢し、そして、第1排出要素14の開口68に対し第2弁118の対応している部分を弾性的に付勢する。
【0044】
第1及び第2弁116及び118は従って閉位置に付勢されて開口66及び68を閉鎖し、そしてそれにより、第2排出要素16が本体12から連結解除された時に流体が第1及び第2導管62及び64の夫々を介し流れることを阻止する。ばね136は従って、第2排出要素16が本体12から連結解除された時に、第1及び第2弁116及び118を夫々の閉位置に位置付ける弾性装置である。
【0045】
図1に戻り参照すると、動作時には、本体12は流体源(図示されていない)に連結されて、開口18が流体源から流体を受け入れる。第2排出要素16が本体12に連結された時、第1及び第2弁116及び118は夫々の開位置に位置決めされる。本体12の開口18を介して受け入れられた流体は従って、導管26介して空洞24中に通過でき、第1及び第2導管62及び64を介して第2排出要素16の導管94中に通過できる。同時に、第2排出要素16が本体12に連結された時、本体12の開口18を介し受け入れられた流体は、導管26を介して空洞24中に通過でき、流体流れ制御機88のオリフィス90を介し第1排出要素14の導管84中に通過し、第1排出要素14の出口78,80,そして82を出て第2排出要素16の導管94中に通過することが出来る。上に記載されている如く第1導管62,第2導管64,又は第1排出要素14の導管84から受け入れることが出来る、第2排出要素16の導管94中に受け入れられている流体は、出口98,100,102,そして104を介し第2排出要素16を出る。従って、開口18で受け入れられた幾分かの流体は第1排出要素14の導管84へと分配され、そして、使用者が第2排出要素16を本体12に連結した時には、開口18で受け入れられた流体の他の幾分かがそれによって第1及び第2導管62及び64を介し第2排出要素16の導管94へと選択的に分配される。幾つかの実施形態においては、使用者は、例えば通常のシャワー(shower)使用の為に、本体12に第2排出要素16を連結して良い。
【0046】
或いは、使用者は操作部分52を操作して第2排出要素16を本体12から連結解除させることが出来る。第2排出要素16が本体12から連結解除された時、ばね136は第1及び第2弁116お酔いb118を夫々の閉位置に位置付けし、そしてその為に、開口18を介し受け入れられた流体は第1及び第2導管62及び64を介し通過することを阻止される。開口18を介し受け入れられた流体は従って、導管26介し空洞24中に通過でき、流体流れ制御機88のオリフィス90を介し、第1排出要素14の導管84を介し、そしてその出口78,80,そして82の外に通過できる。しかしながら、第2排出要素16が本体12に連結された時には、追加の流体が第1及び第2導管62及び64を介し流れる。従って、流体は、第2排出要素16が本体12に連結された時には、より大きな流量で装置10から排出され、そして第2排出要素16が本体12から連結を解除された時には、減少された流量で装置10から排出される。
【0047】
第1及び第2弁116及び118は、従って、第1排出要素14と協働し、本体12に対する第2排出要素16の連結及び連結解除に対応して第1及び第2導管62及び64を介した流体の流れを選択的に制御することにより開口18中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第2排出要素16の導管94へと選択的に分配する流れ制御機として機能し、第2排出要素16が本体12に対し連結された時には流体が第1及び第2導管62及び64を介して通過することを許容し、第2排出要素16が本体12から連結解除された時には流体が第1及び第2導管62及び64を介して通過することを阻止する。第2排出要素16が本体12に対し連結されているかどうかに係らず、本体12及び第1排出要素14は開口18に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第1排出要素14の導管84へと分配する流体分配機として作用する。
【0048】
第1排出要素14の流体流出端76は第2排出要素16の流体流出端96よりも小さく、そして従って図9中に図示されている動作モードでは、使用者は減少された流体排出面積、そしてまた上に指摘された如く減少された流体容積、を有益に有する。図1中に図示されている動作モードは例えば一般的な清浄化の為に適していることが出来、そして、図9中に図示されている動作モードは例えば膣洗浄(douching)としても知られている体内洗浄の如き特別な適用の為に適していることが出来る。装置10は従って、例えば洗浄及び衛生の為のシャワーヘッド(showerhead)として機能することが出来る。
【0049】
図10を参照すると、この発明の第2実施形態に従っている、流体を分配する為の装置の全体が140で示されている。装置140は、本体142,第1排出要素144,そして第2排出要素146を含む。
【0050】
図11を参照すると、示されている実施形態における本体142は、第1環状端表面148及び第2環状端表面150を有している略環状壁を含む。端表面148及び150は開口152及び154を夫々有し、そして本体142は開口152と154との間を延出している導管156を有している。本体142は開口152に隣接して雌ねじ157を規定している。雌ねじ157は、例えばシャワーヘッドホ−ス(showerhead hose)の如き流体源(示されていない)の雌ねじ157と協働出来、そして、雌ねじ157は従って本体142を流体源に連結し開口152が流体源から流体を受け取る連結機として機能する。
【0051】
図12を参照すると、第1排出要素144は、全体が164で示されている略円柱形状の基部と基部164から中心線方向に突出している突起166とを含む。基部164は、空洞172を規定している内表面170を有している環状壁168を含む。環状壁168はまた環状端表面176を含み、そして、基部164は空洞172に隣接して円形状端表面178を有している。端表面178は、空洞172と連通している、中央開口180及び直径方向に正反対の開口182及び184を有している。
【0052】
基部164はまた、外表面188及び略環形状端表面190を有している略円柱形状部分186を有している。外表面188はO−リング194を保持している為の環状溝192を規定しており、そして端表面190は端表面178の開口182及び184の夫々と中心線が整列されている開口196及び198を有している。
【0053】
図12及び13を参照すると、基部164の略円柱形状部分186は、端表面178の開口180と連通している導管200,端表面178及び190の夫々の開口182及び196と連通している導管202,そして端表面178及び190の夫々の開口184及び198と連通している導管204を規定している。
【0054】
図12に戻って参照すると、第1排出要素144はまた、開口180に隣接して導管200中に流体流れ制御機206を有している。流体流れ制御機206は、制限された割合で導管200を介して流体が流れるのを許容するオリフィス208を規定している。
【0055】
突起166は、全体が210で示されているとともに出口212,214,そして216を規定している複数の開口を有している流体流出端を有する。3つの出口212,214,そして216が示されているが、流体流出端210は、別の実施形態においては、1つ又はそれ以上の出口を含んで良い。突起166はまた、導管200,開口180,そして出口212,214,そして216と連通している導管218を規定している。
【0056】
図14を参照すると、第2排出要素146は、略環形状の壁220,壁220に隣接した略環形状の端壁222,そして、壁220とは反対で端壁222から中心線方向に遠ざかり突出している細長い突起224を有している。壁220は、円柱形状内表面226及び略環状のリム(rim)228を有する。壁220はまた、示されているこの実施形態では固定レバー236である、固定機を枢動可能に保持する為の枢軸234を有している略半径方向の突起230を有している。枢軸234の一方の側では、固定レバー236が、リム228に対面しているとともに第2排出要素146を第1排出要素144(図10,12,そして13中に示されている)に固定する為にそこから離間している保持表面240を有している保持部分238を有する。枢軸234の反対側では、固定レバー236がまた、力を受けて固定レバー236を枢軸234の回りに回転させる為の操作部分242を有していて、それにより保持表面240を第1排出要素144から遠くに移動させて第1排出要素144に対する第2排出要素146の連結及び連結解除を容易にする。
【0057】
端壁222は内表面243を有しており、そして内表面226及び243が略円柱形状の空洞244を規定している。
【0058】
突起224は、全体が246で示されているとともに出口248,250,そして252を規定している複数の開口を有している流体流出端を有している。3つの出口248,250,そして252が示されているが、流体流出端246は、代わりの実施形態に於いては、1つ又はそれ以上の出口を含んで良い。第2排出要素146は一体的に形成されて示されているが、流体流出端246は代わりに、突起224の残りから着脱可能であって良い。突起224はまた、空洞244及び出口248,250,そして252と連通している導管254を規定している。
【0059】
図15を参照すると、第1排出要素144の円柱形状部分186が半径方向に正反対に延出している円柱形状空洞270及び272を有していて、それらは、個々のコイルばね274及び276、そして、示されている実施形態においては個々の保持部分282及び284を有している摺動可能体278及び280である、個々の固定装置、そして個々のコイルばね274及び276を受け入れている個々の受け290及び292を規定している個々の環状壁286及び288を有している。保持部分282及び284は壁286及び288よりも小さな直径を有していて、そして従って壁286及び288は円柱形状部分186により個々に形成されている肩294及び296の後ろに保持され、そして肩294及び296は従って空洞270及び272中に本体278及び280を保持する。第2排出要素146の壁220は、保持部分282及び284を夫々受け入れる為の半径方向に正反対の開口298及び300を規定している。図10中に示されている如く第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、保持部分282及び284は開口298及び300の夫々に受け入れられ、そして従って、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時に第2排出要素146を第1排出要素144に固定するよう固定レバー236(図10中に示されている)と協働する。或いは、固定レバー236そして本体278及び280の1つ又はそれ以上は削除されて良い。
【0060】
図10に戻り参照すると、装置140は導管202中に第1弁256を、そして導管204中に第2弁258を含む。第1及び第2弁256及び258は、図6,7,そして8中に示されている第1弁116と実質的に同じである。第1及び第2弁256及び258は従って、図6,7,そして8中に示されている弁座120と実質的に同じである弁座260及び262を有しているとともに、図6,7,そして8中に示されている弁頭部128と実質的に同じである弁頭部264及び266を有している。第1及び第2弁256及び258は、導管62(図1中に示されている)中における第1弁116と同様に導管202及び204中に夫々が受け入れられている。従って、第1及び第2弁256及び258の弁座260及び262が夫々、第1排出要素144の開口182及び184に夫々隣接している。装置140はまた、本体142の端表面150に対し位置付けられた円錐形状−円板ばね(coned-disc spring)268を含む。
【0061】
第1排出要素144は、例えば接着剤により、第1排出要素144の内表面170の一部を本体142の外表面158の一部に固定することにより、本体142に対し連結される。このような方法においては、第1及び第2弁256及び258の弁座260及び262は夫々ばね268に接触する。また、本体142の開口154は第1排出要素144の空洞172内に受け入れられ、そして導管202及び204はそれ故に本体142の導管156及び開口152に連通する。
【0062】
図10中に示されている如く、第2排出要素146は、第1排出要素144の突起166が第2排出要素146の導管254中に受け入れられることによるとともに、第1排出要素144の円柱形状部分186が第2排出要素146の空洞244(図14中に示されている)中に受け入れられることにより、第1排出要素144に連結されている。O−リング194が第2排出要素146の内表面226に摺動可能に接触し、そして、第1排出要素144の端表面190が第2排出要素146の内表面243に接触する。また、固定レバー236の保持表面240は第1排出要素144の端表面176に接触する。固定レバー236は従って、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146を第1排出要素144に対し固定する。図15を参照すると、保持部分282及び284は開口298及び300内に夫々同時に受け入れられ、そして従ってまた、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146を第1排出要素144に対し固定する。代わりの実施形態においては、例えば捩じり固定(twist lock),急速解除(quick discharge)又はカム固定(cam lock),又は蹄鉄型保持具(horseshoe type retainer)の如き他の機構が、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146を第1排出要素144に固定して良い。
【0063】
図10に戻って参照すると、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146の導管254は第1排出要素144の開口196及び198と、そして従って導管202及び204と、連通する。また、図10中に示されている如く、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時には、第2排出要素146の導管254が第1排出要素144の出口212,214,そして216に連通し、そして従って第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時には、第1排出要素144の導管218中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かが第2排出要素146の導管254へと分配され、そして第2排出要素146の導管254が従って第1排出要素144の導管218中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かを受け入れる。
【0064】
また図10中に示されている如く、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146の内表面243は第1及び第2弁256及び258の弁頭部264及び266の夫々に接触する。弁頭部264及び266の夫々は従って、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146に隣接する。第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146は弁頭部264及び266上に力を伝達する。この力は第1及び第2弁256及び258をばね268に対し付勢させる。弁座260及び262は従って第1排出要素144の開口182及び184から離れて位置決めされ、そして、第1及び第2弁256及び258は従って、流体が開口152から導管202及び204の夫々を介して流れることを許容する夫々の開位置に移動される。従って、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146の端壁222の内表面243は第1及び第2弁256及び258を夫々の開位置に位置付ける。
【0065】
図10及び図15を参照すると、固定レバー236が、例えばコイルばね(示されていない)により固定位置に付勢されているので、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、固定レバー236の保持表面240は第1排出要素144の端表面176に接触して第2排出要素146を第1排出要素144に固定する。固定レバー236の操作部分242を操作することにより、固定レバー236の保持表面240は第1排出要素144の端表面176から離れる。同時に、保持部分282及び284が内方に向かい付勢されることが出来、第2排出要素146の開口298及び300から離れる。固定レバー236の保持表面240が端表面176から離れるとともに保持部分282及び284が開口298及び300から離れた時、第2排出要素146は第1排出要素144から結合解除されることができる。
【0066】
図16を参照すると、装置140は、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除されて示されている。第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時、第2排出要素146(図14中に示されている)の内表面243は第1及び第2弁256及び258の弁頭部264及び266の夫々ともはや接触しない。ばね268が第1及び第2弁256及び258の弁座260及び262の夫々と接触し、そして従って弁座260及び262を開口182及び184を取り囲んでいる第1排出要素144の個々の表面部分に対し弾性的に付勢する。ばね268は従って第1及び第2弁256及び258を開口182及び184を閉じる閉位置に弾性的に付勢し、それにより、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時に、導管202及び204を介した流体の流れを阻止する。ばね268は従って、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時に、第1及び第2弁256及び258を夫々の閉位置に位置決めさせる弾性装置である。
【0067】
図10に戻り参照すると、動作時には、本体142が流体源(示されていない)に連結されて開口152が流体源から流体を受け入れる。第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第1及び第2弁256及び258は夫々の開位置に位置決めされる。本体142の開口152を介し受け入れられた流体は従って、導管156を介し空洞172中に、導管202及び204を介し第2排出要素146の導管254中に、通過できる。同時に、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、本体142の開口152中に受け入れられた流体は、導管156を介し空洞172中に、流体流れ制限機206のオリフィス208を介し第1排出要素144の導管200及び218中に、第1排出要素144の出口212,214,そして216の外へ、そして第2排出要素146の導管254中へと通過することが出来る。上に記載されている如く導管202,導管204,又は第1排出要素144の導管200及び218から受け入れられることが出来る、第2排出要素146の導管254中に受け入れられた流体は、出口248,250,そして252を介し第2排出要素146を出る。従って、開口152に受け入れられた流体の幾分かは第1排出要素144の導管208及び218中へと分配され、そして使用者が第2排出要素146を第1排出要素144に連結した時、開口152に受け入れられた流体の他の幾分かは従って第2排出要素146の導管254へと選択的に分配される。幾つかの実施形態においては、使用者は、例えば通常のシャワー(shower)使用の為に第2排出要素146を第1排出要素144に連結することが出来る。
【0068】
或いは、使用者は操作部分242及び保持部分282及び284(図15中に示されている)を操作して第1排出要素144から第2排出要素146を連結解除することが出来る。第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時、ばね268は第1及び第2弁256及び258を夫々の閉位置に位置決めし、そしてその為に開口152を介し受け入れられた流体は導管202及び204を介して通過することを阻止される。開口152を介し受け入れられた流体は従って、導管156を介し空洞172中へと、流体流れ限定機206のオリフィス208を介し、第1排出要素144の導管200及び218を介し,そしてその出口212,214,そして216を出る。しかしながら、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時には、更なる流体が導管202及び204を介し流れ、そして流体が、第1排出要素144から第2排出要素146が連結解除された時に比べた時により大きな流量で装置140から排出される。
【0069】
第1及び第2弁256及び258は従って第1排出要素144と協働して、第1排出要素144に対する第2排出要素146の連結及び連結解除に対応して導管202及び204を介した流体を流れを選択的に制御することにより、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時には流体が導管202及び204を介して通過することが許容され、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時には流体が導管202及び204を介して通過することが阻止されて、開口152中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第2排出要素146の導管254へと選択的に分配する流れ制御機として機能する。第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結されているかどうかとは関係なく、本体142及び第1排出要素144は、開口152に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第1排出要素144の導管200及び218へと分配する流体分配機として作用する。
【0070】
図1中に示されている装置10中では、第1排出要素144の流体流出端210が第2外出要素146の流体流出端246よりも小さく、従って、図16中に図示されている動作モードにおいては使用者は減少された流体排出面積及び減少された流体容量を有益に有する。図10中に図示されている動作モードは例えば一般的な洗浄の為に適していて、そして図16中に図示されている動作モードは例えば膣洗浄(douching)としても知られている体内洗浄の如き特別な適用の為に適していることが出来る。装置140は従って、例えば洗浄及び衛生の為のシャワーヘッド(showerhead)として機能することが出来る。
【0071】
この発明の複数の特別な実施形態が記載されそして図示されていたが、これら複数の実施形態はこの発明の図示のみを考慮していて添付の特許請求の範囲に従って構成されているこの発明を限定することを考慮しないとすべきである。
【技術分野】
【0001】
この発明は、大略的には流体を分配すること(distributing)に関係しており、そしてより詳細には流体を分配する為の方法及び装置に関係している。
【背景技術】
【0002】
例えばシャワーへッドの如き流体を分配する為の装置は、流体を受け入れ、そして例えば体の清浄の如き種々の目的の為に流体流出(dispensing)端の外に流体を分配する。しかしながら、幾つかの公知の体を清浄にする為の装置は、固定された寸法の流体流出端のみを有していて、そして従って、例えば内部オリフィスを清浄する如き特別な清浄機能を容易に適用可能にすることができない。他の知られている流体流出装置は異なった寸法の選択可能な流体流出端を含んでいるが、これ等の知られている装置は異なった寸法のこれ等の選択可能な流体流出端を提供する為の簡素な機構を提供していない。さらに他の流体流出装置は、流体流出端の選択された寸法とともに自動的に変更可能でない単一の流体流量のみを提供する。これ等の装置は従って、一般的な体の清浄の為にはあまりにも少ない流体の流れを、例えば内部オリフィスを清浄する為には不当に高い流量を、好ましくなく提供する。
【発明の概要】
【0003】
この発明の1つの概念に従えば、流体を分配する方法が提供される。この方法は、本体の開口中に流体を受け入れること、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記本体に連結されている第1排出要素の第1出口に連通している第1導管へと分配すること、そして、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に連結されている第2排出要素の第2出口に連通している第2導管へと選択的に分配すること、を含む。前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第2導管へと選択的に分配することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を介する流体の流れを制御することを含む。前記第3導管を介する流体の前記流れは、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して通過することが許容され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御される。前記方法はさらに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第1導管中に受け入れられている前記流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配することを含む。
【0004】
前記第3導管を介した流体の流れを制御することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第3導管を介して流体が通過することを許容するよう弁の弁座が前記第3導管から離される開位置に弁を位置決めすること、そして、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記第3導管を介した流体の通過を阻止するよう前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触する閉位置に前記弁を位置決めすること、を含んで良い。
【0005】
前記開位置に前記弁を位置決めすることは、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達すること、を含んで良い。
【0006】
前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素から前記第2排出要素に隣接した前記弁の弁頭部へと前記力を伝達する、ことを含んで良い。
【0007】
前記閉位置に前記弁を位置決めすることは、前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し前記便座を弾性的に付勢すること、を含んで良い。
【0008】
前記方法は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に固定すること、をさらに含んで良い。
【0009】
前記方法は、前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源からの流体を受け入れるようにすること、をさらに含んで良い。
【0010】
この発明のもう1つの概念に従えば、流体を分配する為の装置が提供される。この装置は:流体を受け入れる為の開口を有している本体と;前記本体に連結されていて、第1出口及び前記第1出口と連通している第1導管を有している第1排出要素と;前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記第1導管へと分配する為の手段と;前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方と連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有している第2排出要素と;そして、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する為の手段と、を含む。流れを選択的に制御する為の手段は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を含む。前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて前記第3導管を介した流体の前記流れが、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御される。前記装置はさらに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第1導管中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配する為の手段を含む。
【0011】
選択的に制御する為の前記手段がさらに:開位置と閉位置とに位置決め可能な弁座を有しており、前記開位置においては前記弁座が前記第3導管から離されて前記第3導管を介して流体が流れることを許容し、前記閉位置においては前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触して前記第3導管を介した流体の通過を阻止する、弁と;前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開位置に前記弁を位置決めする為の手段と;そして、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記閉位置に前記弁を位置決めする為の手段と、を含んで良い。
【0012】
前記開位置に前記弁を位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達する為の手段を含んで良い。
【0013】
前記弁が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有して良く、そして、前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達する為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁の前記弁頭部へと前記力を伝達する為の手段を含んで良い。
【0014】
前記弁を前記閉位置に位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に、前記弁座を前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し弾性的に付勢しているとともに前記弁を前記閉位置に位置決めする為の手段を含んで良い。
【0015】
前記装置が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定する為の手段をさらに含んで良い。
【0016】
前記装置が、前記本体を流体源に連結して前記開口が前記流体源からの流体を受けいれる手段をさらに含んで良い。
【0017】
この発明のもう1つの概念に従えば、流体を分配する為の装置が提供される。この装置は:流体を受け入れる為の開口を有している本体と;前記本体に連結されているとともに、第1出口及び前記第1出口と連通する第1導管とを有している第1排出要素と;前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記第1導管に分配するよう動作的に構成されている流体分配機と;そして、前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に対し連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有している第2排出要素と、を含む。前記第2排出要素は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第1導管中に受け入れられていた流体の少なくとも幾分かを受け入れるよう動作的に構成されている。この装置は、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する流れ制御機をさらに含んでいて、前記流れ制御機は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2排出要素と連通される第3導管を規定している。前記流れ制御機は、前記第3導管と協働するとともに前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、そして、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう制御される弁を含む。
【0018】
前記弁は弁座を有して良く、そして、前記弁は、前記弁座が前記第3導管から離れて流体が前記第3導管を介して通過することを許容する開位置と前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる前記流れ制御機の表面に接触して流体が前記第3導管を介し通過することを阻止する閉位置とに位置付け可能であって良い。
【0019】
前記第2排出要素は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、力を前記弁に伝達し前記弁を前記開位置に位置決めさせるよう動作的に構成されていて良い。
【0020】
前記弁は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有して良く、そして、前記第2排出要素は前記力を前記弁の前記弁頭部に伝達するよう動作的に構成されていて良い。
【0021】
この装置は、前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するとともに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除した時に前記弁を前記閉位置に位置付けるよう動作的に構成されている弾性装置をさらに含んで良い。
【0022】
前記弾性装置は、前記弁の前記弁座に接触して前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するよう動作的に構成されていて良い。
【0023】
前記弾性装置は、ばねを含んで良い。
【0024】
前記ばねが、円錐形状−円板ばね(coned-disc spring)を含んで良い。
【0025】
この装置は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結した時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定させるよう動作的に構成されている固定機をさらに含んで良い。
【0026】
この装置は、前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源から流体を受け取るよう動作的に構成されている連結機をさらに含んで良い。
【0027】
この発明の他の概念及び特徴は、添付の図面と関連してこの発明の特定の複数の実施形態の以下の記載を見ることにより、当該技術分野に習熟した通常の人々には明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
この発明の複数の実施形態を図示している図面において、
【図1】図1は、この発明の第1実施形態に従っている、流体を流出する(dispensing)為の装置の断面図であり、
【図2】図2は、図1の装置の本体の断面図であり、
【図3】図3は、図1の装置の第1排出(discharge)要素の第1断面図であり、
【図4】図4は、図3中に示されている線IV−IVに沿って示されている、図3の第1排出要素の第2断面図であり、
【図5】図5は、図1の装置の第2排出要素の断面図であり、
【図6】図6は、図1の装置の第1弁の第1斜視図であり、
【図7】図7は、図6の弁の第2斜視図であり、
【図8】図8は、図6の弁の平面図であり、
【図9】図9は、図2の本体から図5の第2排出要素が連結を解除されている、図1の装置の断面図であり、
【図10】図10は、この発明の第2実施形態に従っている、流体を流出(dispensing)する為の装置の第1断面図であり、
【図11】図11は、図10の装置の本体の断面図であり、
【図12】図12は、図10の装置の第1排出要素の第1断面図であり、
【図13】図13は、図12中に示されている線XIII−XIIIに沿って示されている、図12の第1排出装置の第2断面図であり、
【図14】図14は、図10の装置の第2排出要素の断面図であり、
【図15】図15は、図10中に示されている線XV−XVに沿って示されている、図10の装置の第2断面図であり、そして
【図16】図16は、図11の本体から図14の第2排出要素が連結を解除されている、図10の装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1を参照すると、この発明の第1実施形態に従っている、流体を分配する(distributing)為の装置は、10で全体が示されている。装置10は、本体12,第1排出要素14,そして第2排出要素16を含む。
【0030】
図2を参照すると、本体12は、流体を受け入れる為の開口18を有している。示されている実施形態においては、本体12は開口18の直後に雌ねじ19を規定しており、そして雌ねじ19は例えばシャワーヘッドホース(showerhead hose)の如き流体源(図示されていない)の雄ねじと協働出来る。雌ねじ19は従って、本体12を流体源に連結して開口18が流体源からの流体を受け取る連結機として機能する。
【0031】
示されている実施形態において本体12は、開口25を有している略円柱形状の空洞24を規定している内表面22を有している環状壁21を有している。壁21は、開口25を取り囲んでいる環状リム(rim)27を有している。導管26が本体12中に形成されていて、そして、開口18及び空洞24と連通している。開口25に隣接して、内表面22はまた、O−リング32を保持した環状溝30を規定している。内表面22はまた、導管26と連通した環状凹所36を規定している端部分34を有している。
【0032】
壁1はまた、外表面38及び略半径方向の突起40を有している。突起40は、固定機、示されている実施形態においては固定レバー44、を枢動可能に保持している枢軸42を含む。枢軸42の一方の側では、固定レバー44が保持部分48を有していて、保持部分48は、リム27に対面しているとともに、第2排出要素16(図1中に示されている)を本体12に対し固定する為にそこから離れている保持表面50を有している。枢軸42の反対側では、固定レバー44はまた操作部分(actuator portion)52を有しており、操作部分52は固定レバー44を枢軸42の回りに回転させる為の力を受け入れ、それにより保持表面50を第2排出要素16から遠ざけるよう移動させて本体12に対し第2排出要素16を連結し連結解除することを容易にする。
【0033】
図3及び4を参照すると、第1排出要素14は略円柱形状の基部54を含む。基部54は、略円形状端表面58及び反対側の略環状表面60を有する。基部54はまた、第1及び第2の軸及び直径方向に正反対の導管62及び64を規定している。第1及び第2導管62及び64は、端表面58中の個々の開口66及び68と環状表面60中の個々の開口70及び72との間を延出している。
【0034】
第1排出要素14はまた、基部54から軸方向に延出している細長い突起74を含む。突起74は、出口78,80,そして82を規定している複数の開口を有している全体が76で示されている流体流出(dispensing)端を有する。3つの出口78,80,そして82が示されているが、流体流出端76は、別の実施形態においては、1つ又はそれ以上の出口を含んで良い。突起74はまた、端表面58中の開口86に連通しているとともに出口78,80,そして82に連通している導管84を規定している。第1排出要素14はまた、開口86に隣接して導管84中に接着剤により保持されている流体流れ制限機88を含む。流体流れ制限機88は、制限された割合での導管84を介した流体流れを許容する為のオリフィス90を規定している。
【0035】
図5を参照すると、第2排出要素16は、そこを通った導管94を規定している細長い突起92を含む。突起92は、出口98,100,102,そして104を規定している複数の開口を有している96で全体が示されている流体流出端を有する。4つの出口98,100,102,そして104が示されているが、別の実施形態に於いては、流体流出端96は1つ又はそれ以上の出口を含んで良いと判断される。第2排出要素16は一体に形成されて示されているが、流体流出端96は代わりに突起92の残りから着脱可能であって良い。突起92は開口108を規定している環状端壁106を有しており、そして導管94が開口108と連通しているとともに出口98,100,102,そして104とも連通している。突起92は、第2排出要素16を本体12(図1及び2中に示されている)に固定するよう保持表面50(図2中に示されている)と協働する為の保持表面114を有している環状フランジ112を規定している外壁110を有している。
【0036】
図1へと戻り参照すると、装置10は第1及び第2導管62及び64中に第1及び第2弁116及び118を夫々含む。図6,7,そして8を参照すると、第1弁116は、円形状の端表面122を有している略テーパ形状にされている弁座120、そして、端表面122とは反対に弁座120から軸方向に延出している弁棒124を含む。弁棒124は、円柱形状の外壁126及び弁頭部128を有する。外壁126は、略半径方向の複数の突起130,132,そして134を規定している。第2弁118は、第1弁116と略同じである。
【0037】
図1中に戻って参照すると、示されている実施形態においては、装置10は、本体12の内表面22の端部分34に対し位置決めされているとともに環状凹所36中に延出している円錐形状−円板ばね(coned-disc spring)136を含む。第1弁116の弁棒124は第1導管62内に受け入れられて、弁座120が第1排出要素14の端表面58内で開口66を取り囲んでいる基部54の表面に接触し、そして弁頭部128が環状表面60内の開口70の外に突出している。突起130,132,そして134(また図6,7,そして8中に示されている)は、第1導管62の内壁に摺動可能に接触して第1弁116の弁棒124を第1導管62内で中心線に対し中心に置く。第2弁118は、第2導管64内に同様に受け入れられている)。
【0038】
第1排出要素14は、本体12の内表面22の一部分を第1排出要素14の基部54の外表面と、例えば接着剤で、固定させることにより本体12に対し連結されている。このようにして、第1弁116の端表面122はばね136に接触し、第2弁118の対応している表面も同様である。また、第1排出要素14の端表面58内の開口66,68,そして86は、導管26及び開口18と連通している本体12の空洞24内に受け入れられていて、そして第1及び第2導管62及び64は従って空洞24,導管26,そして開口18と流体連通している。
【0039】
図1中に示されている如く、第2排出要素16は、第2排出要素16の突起92の一部分を本体12の空洞24内に受け入れることにより、本体12に連結されている。環状フランジ112は本体12に接触し、そして、第2排出要素16の保持表面114は固定レバー44の保持表面50に接触する。固定レバー44は従って、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16を本体12に固定する。代わりの実施形態においては、例えば、捩じり固定(twist lock),急速解除(quick discharge)又はカム固定(camlock),又は蹄鉄型保持具(horseshoe type retainer)の如き他の機構が、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16を本体12に固定して良い。
【0040】
図1中にさらに示されている如く、第2排出要素16が本体12に連結された時に、導管94は第1排出要素14の環状表面60の開口70及び72と連通し、そして導管94は従って第1及び第2導管62及び64と連通する。また、第2排出要素16が本体12に連結された時に、導管94は第1排出要素14の出口78,80,そして82と連通し、そして、O−リング32が第2排出要素16の外壁110に接触して空洞24を密封する。従って、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第1排出要素14の導管84内に受け入れられている流体の少なくとも幾分かが第2排出要素16の導管94に分配され、そして、第2排出要素16の導管94が従って、第1排出要素14の導管84内に受け入れられている流体の少なくとも幾分を受け入れる。
【0041】
また図1中に示されている如く、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出本体の端壁106が第1弁116の弁頭部128、そして第2弁118の対応している表面に接触する。第1弁116の弁頭部128、そして第2弁118の対応している表面は従って、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16に隣接する。第2排出要素16が本体12に連結された時、第2排出要素16は、第1弁116の弁頭部128上に、そして第2弁118の対応している表面上に、力を伝達する。この力は、ばね136に対し第1及び第2弁116及び118を付勢させる。第1弁116の弁座120は従って第1排出要素14の開口66から遠ざかって位置付けされ、そして第1弁116は第1導管62を介して開口18から流体が流れることを許容する開位置にある。同様に、第2弁118は従って、第2導管64を介して開口18から流体が流れることを許容する開位置へと移動される。従って、第2排出要素16の端壁106は、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第1及び第2弁116及び118を夫々の開位置に位置付けする。
【0042】
固定レバー44は、例えばコイルばね(示されていない)により、固定された位置に付勢されていて良く、それにより固定レバー44の保持表面50は、第2排出要素16が本体12に連結された時に、第2排出要素16の保持表面114に接触して第2排出要素16を本体12に固定する。固定レバー44の操作部分52を操作することにより、固定レバー44の保持表面50は第2排出要素16の保持表面114から離れ、そして第2排出要素16は本体12の空洞24から離れ、そして従って本体12から連結解除される。
【0043】
図9を参照すると、装置10は、第2排出要素16が本体12から連結解除されて、示されている。第2排出要素16が本体12から連結解除された時、第2排出要素の端壁106は第1弁116の弁頭部128又は第2弁118の対応している表面とはもう接触しない。ばね136は第1弁116の端表面122及び第2弁118の対応している表面と接触する。ばね136は従って、第1排出要素14の開口66を取り囲んでいる端表面58の部分に対し第1弁116の弁座120の端表面122を弾性的に付勢し、そして、第1排出要素14の開口68に対し第2弁118の対応している部分を弾性的に付勢する。
【0044】
第1及び第2弁116及び118は従って閉位置に付勢されて開口66及び68を閉鎖し、そしてそれにより、第2排出要素16が本体12から連結解除された時に流体が第1及び第2導管62及び64の夫々を介し流れることを阻止する。ばね136は従って、第2排出要素16が本体12から連結解除された時に、第1及び第2弁116及び118を夫々の閉位置に位置付ける弾性装置である。
【0045】
図1に戻り参照すると、動作時には、本体12は流体源(図示されていない)に連結されて、開口18が流体源から流体を受け入れる。第2排出要素16が本体12に連結された時、第1及び第2弁116及び118は夫々の開位置に位置決めされる。本体12の開口18を介して受け入れられた流体は従って、導管26介して空洞24中に通過でき、第1及び第2導管62及び64を介して第2排出要素16の導管94中に通過できる。同時に、第2排出要素16が本体12に連結された時、本体12の開口18を介し受け入れられた流体は、導管26を介して空洞24中に通過でき、流体流れ制御機88のオリフィス90を介し第1排出要素14の導管84中に通過し、第1排出要素14の出口78,80,そして82を出て第2排出要素16の導管94中に通過することが出来る。上に記載されている如く第1導管62,第2導管64,又は第1排出要素14の導管84から受け入れることが出来る、第2排出要素16の導管94中に受け入れられている流体は、出口98,100,102,そして104を介し第2排出要素16を出る。従って、開口18で受け入れられた幾分かの流体は第1排出要素14の導管84へと分配され、そして、使用者が第2排出要素16を本体12に連結した時には、開口18で受け入れられた流体の他の幾分かがそれによって第1及び第2導管62及び64を介し第2排出要素16の導管94へと選択的に分配される。幾つかの実施形態においては、使用者は、例えば通常のシャワー(shower)使用の為に、本体12に第2排出要素16を連結して良い。
【0046】
或いは、使用者は操作部分52を操作して第2排出要素16を本体12から連結解除させることが出来る。第2排出要素16が本体12から連結解除された時、ばね136は第1及び第2弁116お酔いb118を夫々の閉位置に位置付けし、そしてその為に、開口18を介し受け入れられた流体は第1及び第2導管62及び64を介し通過することを阻止される。開口18を介し受け入れられた流体は従って、導管26介し空洞24中に通過でき、流体流れ制御機88のオリフィス90を介し、第1排出要素14の導管84を介し、そしてその出口78,80,そして82の外に通過できる。しかしながら、第2排出要素16が本体12に連結された時には、追加の流体が第1及び第2導管62及び64を介し流れる。従って、流体は、第2排出要素16が本体12に連結された時には、より大きな流量で装置10から排出され、そして第2排出要素16が本体12から連結を解除された時には、減少された流量で装置10から排出される。
【0047】
第1及び第2弁116及び118は、従って、第1排出要素14と協働し、本体12に対する第2排出要素16の連結及び連結解除に対応して第1及び第2導管62及び64を介した流体の流れを選択的に制御することにより開口18中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第2排出要素16の導管94へと選択的に分配する流れ制御機として機能し、第2排出要素16が本体12に対し連結された時には流体が第1及び第2導管62及び64を介して通過することを許容し、第2排出要素16が本体12から連結解除された時には流体が第1及び第2導管62及び64を介して通過することを阻止する。第2排出要素16が本体12に対し連結されているかどうかに係らず、本体12及び第1排出要素14は開口18に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第1排出要素14の導管84へと分配する流体分配機として作用する。
【0048】
第1排出要素14の流体流出端76は第2排出要素16の流体流出端96よりも小さく、そして従って図9中に図示されている動作モードでは、使用者は減少された流体排出面積、そしてまた上に指摘された如く減少された流体容積、を有益に有する。図1中に図示されている動作モードは例えば一般的な清浄化の為に適していることが出来、そして、図9中に図示されている動作モードは例えば膣洗浄(douching)としても知られている体内洗浄の如き特別な適用の為に適していることが出来る。装置10は従って、例えば洗浄及び衛生の為のシャワーヘッド(showerhead)として機能することが出来る。
【0049】
図10を参照すると、この発明の第2実施形態に従っている、流体を分配する為の装置の全体が140で示されている。装置140は、本体142,第1排出要素144,そして第2排出要素146を含む。
【0050】
図11を参照すると、示されている実施形態における本体142は、第1環状端表面148及び第2環状端表面150を有している略環状壁を含む。端表面148及び150は開口152及び154を夫々有し、そして本体142は開口152と154との間を延出している導管156を有している。本体142は開口152に隣接して雌ねじ157を規定している。雌ねじ157は、例えばシャワーヘッドホ−ス(showerhead hose)の如き流体源(示されていない)の雌ねじ157と協働出来、そして、雌ねじ157は従って本体142を流体源に連結し開口152が流体源から流体を受け取る連結機として機能する。
【0051】
図12を参照すると、第1排出要素144は、全体が164で示されている略円柱形状の基部と基部164から中心線方向に突出している突起166とを含む。基部164は、空洞172を規定している内表面170を有している環状壁168を含む。環状壁168はまた環状端表面176を含み、そして、基部164は空洞172に隣接して円形状端表面178を有している。端表面178は、空洞172と連通している、中央開口180及び直径方向に正反対の開口182及び184を有している。
【0052】
基部164はまた、外表面188及び略環形状端表面190を有している略円柱形状部分186を有している。外表面188はO−リング194を保持している為の環状溝192を規定しており、そして端表面190は端表面178の開口182及び184の夫々と中心線が整列されている開口196及び198を有している。
【0053】
図12及び13を参照すると、基部164の略円柱形状部分186は、端表面178の開口180と連通している導管200,端表面178及び190の夫々の開口182及び196と連通している導管202,そして端表面178及び190の夫々の開口184及び198と連通している導管204を規定している。
【0054】
図12に戻って参照すると、第1排出要素144はまた、開口180に隣接して導管200中に流体流れ制御機206を有している。流体流れ制御機206は、制限された割合で導管200を介して流体が流れるのを許容するオリフィス208を規定している。
【0055】
突起166は、全体が210で示されているとともに出口212,214,そして216を規定している複数の開口を有している流体流出端を有する。3つの出口212,214,そして216が示されているが、流体流出端210は、別の実施形態においては、1つ又はそれ以上の出口を含んで良い。突起166はまた、導管200,開口180,そして出口212,214,そして216と連通している導管218を規定している。
【0056】
図14を参照すると、第2排出要素146は、略環形状の壁220,壁220に隣接した略環形状の端壁222,そして、壁220とは反対で端壁222から中心線方向に遠ざかり突出している細長い突起224を有している。壁220は、円柱形状内表面226及び略環状のリム(rim)228を有する。壁220はまた、示されているこの実施形態では固定レバー236である、固定機を枢動可能に保持する為の枢軸234を有している略半径方向の突起230を有している。枢軸234の一方の側では、固定レバー236が、リム228に対面しているとともに第2排出要素146を第1排出要素144(図10,12,そして13中に示されている)に固定する為にそこから離間している保持表面240を有している保持部分238を有する。枢軸234の反対側では、固定レバー236がまた、力を受けて固定レバー236を枢軸234の回りに回転させる為の操作部分242を有していて、それにより保持表面240を第1排出要素144から遠くに移動させて第1排出要素144に対する第2排出要素146の連結及び連結解除を容易にする。
【0057】
端壁222は内表面243を有しており、そして内表面226及び243が略円柱形状の空洞244を規定している。
【0058】
突起224は、全体が246で示されているとともに出口248,250,そして252を規定している複数の開口を有している流体流出端を有している。3つの出口248,250,そして252が示されているが、流体流出端246は、代わりの実施形態に於いては、1つ又はそれ以上の出口を含んで良い。第2排出要素146は一体的に形成されて示されているが、流体流出端246は代わりに、突起224の残りから着脱可能であって良い。突起224はまた、空洞244及び出口248,250,そして252と連通している導管254を規定している。
【0059】
図15を参照すると、第1排出要素144の円柱形状部分186が半径方向に正反対に延出している円柱形状空洞270及び272を有していて、それらは、個々のコイルばね274及び276、そして、示されている実施形態においては個々の保持部分282及び284を有している摺動可能体278及び280である、個々の固定装置、そして個々のコイルばね274及び276を受け入れている個々の受け290及び292を規定している個々の環状壁286及び288を有している。保持部分282及び284は壁286及び288よりも小さな直径を有していて、そして従って壁286及び288は円柱形状部分186により個々に形成されている肩294及び296の後ろに保持され、そして肩294及び296は従って空洞270及び272中に本体278及び280を保持する。第2排出要素146の壁220は、保持部分282及び284を夫々受け入れる為の半径方向に正反対の開口298及び300を規定している。図10中に示されている如く第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、保持部分282及び284は開口298及び300の夫々に受け入れられ、そして従って、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時に第2排出要素146を第1排出要素144に固定するよう固定レバー236(図10中に示されている)と協働する。或いは、固定レバー236そして本体278及び280の1つ又はそれ以上は削除されて良い。
【0060】
図10に戻り参照すると、装置140は導管202中に第1弁256を、そして導管204中に第2弁258を含む。第1及び第2弁256及び258は、図6,7,そして8中に示されている第1弁116と実質的に同じである。第1及び第2弁256及び258は従って、図6,7,そして8中に示されている弁座120と実質的に同じである弁座260及び262を有しているとともに、図6,7,そして8中に示されている弁頭部128と実質的に同じである弁頭部264及び266を有している。第1及び第2弁256及び258は、導管62(図1中に示されている)中における第1弁116と同様に導管202及び204中に夫々が受け入れられている。従って、第1及び第2弁256及び258の弁座260及び262が夫々、第1排出要素144の開口182及び184に夫々隣接している。装置140はまた、本体142の端表面150に対し位置付けられた円錐形状−円板ばね(coned-disc spring)268を含む。
【0061】
第1排出要素144は、例えば接着剤により、第1排出要素144の内表面170の一部を本体142の外表面158の一部に固定することにより、本体142に対し連結される。このような方法においては、第1及び第2弁256及び258の弁座260及び262は夫々ばね268に接触する。また、本体142の開口154は第1排出要素144の空洞172内に受け入れられ、そして導管202及び204はそれ故に本体142の導管156及び開口152に連通する。
【0062】
図10中に示されている如く、第2排出要素146は、第1排出要素144の突起166が第2排出要素146の導管254中に受け入れられることによるとともに、第1排出要素144の円柱形状部分186が第2排出要素146の空洞244(図14中に示されている)中に受け入れられることにより、第1排出要素144に連結されている。O−リング194が第2排出要素146の内表面226に摺動可能に接触し、そして、第1排出要素144の端表面190が第2排出要素146の内表面243に接触する。また、固定レバー236の保持表面240は第1排出要素144の端表面176に接触する。固定レバー236は従って、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146を第1排出要素144に対し固定する。図15を参照すると、保持部分282及び284は開口298及び300内に夫々同時に受け入れられ、そして従ってまた、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146を第1排出要素144に対し固定する。代わりの実施形態においては、例えば捩じり固定(twist lock),急速解除(quick discharge)又はカム固定(cam lock),又は蹄鉄型保持具(horseshoe type retainer)の如き他の機構が、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146を第1排出要素144に固定して良い。
【0063】
図10に戻って参照すると、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時に、第2排出要素146の導管254は第1排出要素144の開口196及び198と、そして従って導管202及び204と、連通する。また、図10中に示されている如く、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時には、第2排出要素146の導管254が第1排出要素144の出口212,214,そして216に連通し、そして従って第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時には、第1排出要素144の導管218中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かが第2排出要素146の導管254へと分配され、そして第2排出要素146の導管254が従って第1排出要素144の導管218中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かを受け入れる。
【0064】
また図10中に示されている如く、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146の内表面243は第1及び第2弁256及び258の弁頭部264及び266の夫々に接触する。弁頭部264及び266の夫々は従って、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146に隣接する。第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146は弁頭部264及び266上に力を伝達する。この力は第1及び第2弁256及び258をばね268に対し付勢させる。弁座260及び262は従って第1排出要素144の開口182及び184から離れて位置決めされ、そして、第1及び第2弁256及び258は従って、流体が開口152から導管202及び204の夫々を介して流れることを許容する夫々の開位置に移動される。従って、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第2排出要素146の端壁222の内表面243は第1及び第2弁256及び258を夫々の開位置に位置付ける。
【0065】
図10及び図15を参照すると、固定レバー236が、例えばコイルばね(示されていない)により固定位置に付勢されているので、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、固定レバー236の保持表面240は第1排出要素144の端表面176に接触して第2排出要素146を第1排出要素144に固定する。固定レバー236の操作部分242を操作することにより、固定レバー236の保持表面240は第1排出要素144の端表面176から離れる。同時に、保持部分282及び284が内方に向かい付勢されることが出来、第2排出要素146の開口298及び300から離れる。固定レバー236の保持表面240が端表面176から離れるとともに保持部分282及び284が開口298及び300から離れた時、第2排出要素146は第1排出要素144から結合解除されることができる。
【0066】
図16を参照すると、装置140は、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除されて示されている。第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時、第2排出要素146(図14中に示されている)の内表面243は第1及び第2弁256及び258の弁頭部264及び266の夫々ともはや接触しない。ばね268が第1及び第2弁256及び258の弁座260及び262の夫々と接触し、そして従って弁座260及び262を開口182及び184を取り囲んでいる第1排出要素144の個々の表面部分に対し弾性的に付勢する。ばね268は従って第1及び第2弁256及び258を開口182及び184を閉じる閉位置に弾性的に付勢し、それにより、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時に、導管202及び204を介した流体の流れを阻止する。ばね268は従って、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時に、第1及び第2弁256及び258を夫々の閉位置に位置決めさせる弾性装置である。
【0067】
図10に戻り参照すると、動作時には、本体142が流体源(示されていない)に連結されて開口152が流体源から流体を受け入れる。第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、第1及び第2弁256及び258は夫々の開位置に位置決めされる。本体142の開口152を介し受け入れられた流体は従って、導管156を介し空洞172中に、導管202及び204を介し第2排出要素146の導管254中に、通過できる。同時に、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時、本体142の開口152中に受け入れられた流体は、導管156を介し空洞172中に、流体流れ制限機206のオリフィス208を介し第1排出要素144の導管200及び218中に、第1排出要素144の出口212,214,そして216の外へ、そして第2排出要素146の導管254中へと通過することが出来る。上に記載されている如く導管202,導管204,又は第1排出要素144の導管200及び218から受け入れられることが出来る、第2排出要素146の導管254中に受け入れられた流体は、出口248,250,そして252を介し第2排出要素146を出る。従って、開口152に受け入れられた流体の幾分かは第1排出要素144の導管208及び218中へと分配され、そして使用者が第2排出要素146を第1排出要素144に連結した時、開口152に受け入れられた流体の他の幾分かは従って第2排出要素146の導管254へと選択的に分配される。幾つかの実施形態においては、使用者は、例えば通常のシャワー(shower)使用の為に第2排出要素146を第1排出要素144に連結することが出来る。
【0068】
或いは、使用者は操作部分242及び保持部分282及び284(図15中に示されている)を操作して第1排出要素144から第2排出要素146を連結解除することが出来る。第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時、ばね268は第1及び第2弁256及び258を夫々の閉位置に位置決めし、そしてその為に開口152を介し受け入れられた流体は導管202及び204を介して通過することを阻止される。開口152を介し受け入れられた流体は従って、導管156を介し空洞172中へと、流体流れ限定機206のオリフィス208を介し、第1排出要素144の導管200及び218を介し,そしてその出口212,214,そして216を出る。しかしながら、第2排出要素146が第1排出要素144に連結された時には、更なる流体が導管202及び204を介し流れ、そして流体が、第1排出要素144から第2排出要素146が連結解除された時に比べた時により大きな流量で装置140から排出される。
【0069】
第1及び第2弁256及び258は従って第1排出要素144と協働して、第1排出要素144に対する第2排出要素146の連結及び連結解除に対応して導管202及び204を介した流体を流れを選択的に制御することにより、第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結された時には流体が導管202及び204を介して通過することが許容され、第2排出要素146が第1排出要素144から連結解除された時には流体が導管202及び204を介して通過することが阻止されて、開口152中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第2排出要素146の導管254へと選択的に分配する流れ制御機として機能する。第2排出要素146が第1排出要素144に対し連結されているかどうかとは関係なく、本体142及び第1排出要素144は、開口152に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを第1排出要素144の導管200及び218へと分配する流体分配機として作用する。
【0070】
図1中に示されている装置10中では、第1排出要素144の流体流出端210が第2外出要素146の流体流出端246よりも小さく、従って、図16中に図示されている動作モードにおいては使用者は減少された流体排出面積及び減少された流体容量を有益に有する。図10中に図示されている動作モードは例えば一般的な洗浄の為に適していて、そして図16中に図示されている動作モードは例えば膣洗浄(douching)としても知られている体内洗浄の如き特別な適用の為に適していることが出来る。装置140は従って、例えば洗浄及び衛生の為のシャワーヘッド(showerhead)として機能することが出来る。
【0071】
この発明の複数の特別な実施形態が記載されそして図示されていたが、これら複数の実施形態はこの発明の図示のみを考慮していて添付の特許請求の範囲に従って構成されているこの発明を限定することを考慮しないとすべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を分配する方法であって:
本体の開口中に流体を受け入れること;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記本体に連結されている第1排出要素の第1出口に連通している第1導管へと分配すること;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に連結されている第2排出要素の第2出口に連通している第2導管へと選択的に分配すること;
ここにおいては、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと選択的に分配することが、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を介する流体の流れを制御することを備えていて、前記第3導管を介する流体の前記流れは、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して通過することが許容され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御され;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時には、前記第1導管中に受け入れられている前記流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配すること、
を備えている、流体を分配する方法。
【請求項2】
前記第3導管を介した流体の流れを制御することは:
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第3導管を介して流体が通過することを許容するよう弁の弁座が前記第3導管から離される開位置に弁を位置決めすること;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記第3導管を介した流体の通過を阻止するよう前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触する閉位置に前記弁を位置決めすること、
を備えている請求項1の方法。
【請求項3】
前記開位置に前記弁を位置決めすることは、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達すること、を備えている請求項2の方法。
【請求項4】
前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素から前記第2排出要素に隣接した前記弁の弁頭部へと前記力を伝達すること、を備えている請求項3の方法。
【請求項5】
前記閉位置に前記弁を位置決めすることは、前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し前記便座を弾性的に付勢すること、を備えている請求項2,3,又は4の方法。
【請求項6】
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に固定すること、をさらに備えている請求項1乃至5のいずれか1項の方法。
【請求項7】
前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源からの流体を受け入れるようにすること、をさらに備えている請求項1乃至6のいずれか1項の方法。
【請求項8】
流体を受け入れる為の開口を有している本体と;
前記本体に連結されていて、第1出口及び前記第1出口と連通している第1導管を有している第1排出要素と;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記第1導管へと分配する為の手段と;
前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方と連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有している第2排出要素と;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する為の手段であって、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を備えていて、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて前記第3導管を介した流体の前記流れが、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御される、流れを選択的に制御する為の手段と;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第1導管中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配する為の手段と、
を備えている、流体を分配する為の装置。
【請求項9】
選択的に制御する為の前記手段が:
開位置と閉位置とに位置決め可能な弁座を有しており、前記開位置においては前記弁座が前記第3導管から離されて前記第3導管を介して流体が流れることを許容し、前記閉位置においては前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触して前記第3導管を介した流体の通過を阻止する、弁と;
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開位置に前記弁を位置決めする為の手段と;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記閉位置に前記弁を位置決めする為の手段と、
をさらに備えている請求項8の装置。
【請求項10】
前記開位置に前記弁を位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達する為の手段を備えている請求項9の装置。
【請求項11】
前記弁が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有しており;そして
前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達する為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁の前記弁頭部へと前記力を伝達する為の手段を備えている、
請求項10の装置。
【請求項12】
前記弁を前記閉位置に位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に、前記弁座を前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し弾性的に付勢しているとともに前記弁を前記閉位置に位置決めする為の手段を備えている、請求項9,10,又は11の装置。
【請求項13】
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定する為の手段をさらに備えている、請求項8乃至12のいずれか1項の装置。
【請求項14】
前記本体を流体源に連結して前記開口が前記流体源からの流体を受けいれる手段をさらに備えている、請求項8乃至13のいずれか1項の装置。
【請求項15】
流体を受け入れる為の開口を有している本体と;
前記本体に連結されているとともに、第1出口及び前記第1出口と連通する第1導管とを有している第1排出要素と;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記第1導管に分配するよう動作的に構成されている流体分配機と;
前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に対し連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有していて、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第1導管中に受け入れられていた流体の少なくとも幾分かを受け入れるよう動作的に構成されている第2排出要素と;そして
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する流れ制御機であって、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2排出要素と連通される第3導管を規定していて、前記第3導管と協働する弁を備えており、前記弁は、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて制御されて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止される、流れ制御機と、
を備えている、流体を分配する為の装置。
【請求項16】
前記弁は弁座を有していて;そして
前記弁は、前記弁座が前記第3導管から離れて流体が前記第3導管を介して通過することを許容する開位置と前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる前記流れ制御機の表面に接触して流体が前記第3導管を介し通過することを阻止する閉位置とに位置付け可能である、
請求項15の装置。
【請求項17】
前記第2排出要素は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、力を前記弁に伝達し前記弁を前記開位置に位置決めさせるよう動作的に構成されている、請求項16の装置。
【請求項18】
前記弁は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有していて、そして、前記第2排出要素は前記力を前記弁の前記弁頭部に伝達するよう動作的に構成されている、請求項17の装置。
【請求項19】
前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するとともに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除した時に前記弁を前記閉位置に位置付けるよう動作的に構成されている弾性装置をさらに備えている、請求項16,17,又は18の装置。
【請求項20】
前記弾性装置は、前記弁の前記弁座に接触して前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するよう動作的に構成されている、請求項19の装置。
【請求項21】
前記弾性装置はばねを備えている、請求項19又は20の装置。
【請求項22】
前記ばねが円錐形状−円板ばねを備えている、請求項21の装置。
【請求項23】
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結した時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定させるよう動作的に構成されている固定機をさらに備えている、請求項15乃至22のいずれか1項の装置。
【請求項24】
前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源から流体を受け取るよう動作的に構成されている連結機をさらに備えている、請求項15乃至23のいずれか1項の装置。
【請求項1】
流体を分配する方法であって:
本体の開口中に流体を受け入れること;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記本体に連結されている第1排出要素の第1出口に連通している第1導管へと分配すること;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に連結されている第2排出要素の第2出口に連通している第2導管へと選択的に分配すること;
ここにおいては、前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと選択的に分配することが、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を介する流体の流れを制御することを備えていて、前記第3導管を介する流体の前記流れは、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して通過することが許容され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御され;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時には、前記第1導管中に受け入れられている前記流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配すること、
を備えている、流体を分配する方法。
【請求項2】
前記第3導管を介した流体の流れを制御することは:
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記第3導管を介して流体が通過することを許容するよう弁の弁座が前記第3導管から離される開位置に弁を位置決めすること;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記第3導管を介した流体の通過を阻止するよう前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触する閉位置に前記弁を位置決めすること、
を備えている請求項1の方法。
【請求項3】
前記開位置に前記弁を位置決めすることは、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達すること、を備えている請求項2の方法。
【請求項4】
前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達することは、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素から前記第2排出要素に隣接した前記弁の弁頭部へと前記力を伝達すること、を備えている請求項3の方法。
【請求項5】
前記閉位置に前記弁を位置決めすることは、前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し前記便座を弾性的に付勢すること、を備えている請求項2,3,又は4の方法。
【請求項6】
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に固定すること、をさらに備えている請求項1乃至5のいずれか1項の方法。
【請求項7】
前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源からの流体を受け入れるようにすること、をさらに備えている請求項1乃至6のいずれか1項の方法。
【請求項8】
流体を受け入れる為の開口を有している本体と;
前記本体に連結されていて、第1出口及び前記第1出口と連通している第1導管を有している第1排出要素と;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを、前記第1導管へと分配する為の手段と;
前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方と連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有している第2排出要素と;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する為の手段であって、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2導管と連通される第3導管を備えていて、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて前記第3導管を介した流体の前記流れが、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止されるよう、制御される、流れを選択的に制御する為の手段と;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第1導管中に受け入れられている流体の少なくとも幾分かを前記第2導管へと分配する為の手段と、
を備えている、流体を分配する為の装置。
【請求項9】
選択的に制御する為の前記手段が:
開位置と閉位置とに位置決め可能な弁座を有しており、前記開位置においては前記弁座が前記第3導管から離されて前記第3導管を介して流体が流れることを許容し、前記閉位置においては前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる表面に接触して前記第3導管を介した流体の通過を阻止する、弁と;
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開位置に前記弁を位置決めする為の手段と;そして
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に前記閉位置に前記弁を位置決めする為の手段と、
をさらに備えている請求項8の装置。
【請求項10】
前記開位置に前記弁を位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁へと力を伝達する為の手段を備えている請求項9の装置。
【請求項11】
前記弁が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有しており;そして
前記第2排出要素から前記弁へと前記力を伝達する為の前記手段が、前記第2排出要素から前記弁の前記弁頭部へと前記力を伝達する為の手段を備えている、
請求項10の装置。
【請求項12】
前記弁を前記閉位置に位置決めする為の前記手段が、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時に、前記弁座を前記第3導管を取り囲んでいる前記表面に対し弾性的に付勢しているとともに前記弁を前記閉位置に位置決めする為の手段を備えている、請求項9,10,又は11の装置。
【請求項13】
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定する為の手段をさらに備えている、請求項8乃至12のいずれか1項の装置。
【請求項14】
前記本体を流体源に連結して前記開口が前記流体源からの流体を受けいれる手段をさらに備えている、請求項8乃至13のいずれか1項の装置。
【請求項15】
流体を受け入れる為の開口を有している本体と;
前記本体に連結されているとともに、第1出口及び前記第1出口と連通する第1導管とを有している第1排出要素と;
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かを前記第1導管に分配するよう動作的に構成されている流体分配機と;
前記本体及び前記第1排出要素の少なくとも一方に対し連結可能であるとともに連結解除可能であり、第2出口及び前記第2出口と連通している第2導管を有していて、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時に、前記第1導管中に受け入れられていた流体の少なくとも幾分かを受け入れるよう動作的に構成されている第2排出要素と;そして
前記開口中に受け入れられた流体の少なくとも幾分かの前記第2導管への流れを選択的に制御する流れ制御機であって、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に前記開口と連通されるとともに前記第2排出要素と連通される第3導管を規定していて、前記第3導管と協働する弁を備えており、前記弁は、前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との前記第2排出要素の連結及び連結解除に応じて制御されて、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結された時には流体が前記第3導管を介して連通され、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除された時には流体が前記第3導管を介して通過することを阻止される、流れ制御機と、
を備えている、流体を分配する為の装置。
【請求項16】
前記弁は弁座を有していて;そして
前記弁は、前記弁座が前記第3導管から離れて流体が前記第3導管を介して通過することを許容する開位置と前記弁座が前記第3導管を取り囲んでいる前記流れ制御機の表面に接触して流体が前記第3導管を介し通過することを阻止する閉位置とに位置付け可能である、
請求項15の装置。
【請求項17】
前記第2排出要素は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、力を前記弁に伝達し前記弁を前記開位置に位置決めさせるよう動作的に構成されている、請求項16の装置。
【請求項18】
前記弁は、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方に連結された時に、前記第2排出要素に隣接した弁頭部を有していて、そして、前記第2排出要素は前記力を前記弁の前記弁頭部に伝達するよう動作的に構成されている、請求項17の装置。
【請求項19】
前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するとともに、前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方との連結を解除した時に前記弁を前記閉位置に位置付けるよう動作的に構成されている弾性装置をさらに備えている、請求項16,17,又は18の装置。
【請求項20】
前記弾性装置は、前記弁の前記弁座に接触して前記弁を前記閉位置に弾性的に付勢するよう動作的に構成されている、請求項19の装置。
【請求項21】
前記弾性装置はばねを備えている、請求項19又は20の装置。
【請求項22】
前記ばねが円錐形状−円板ばねを備えている、請求項21の装置。
【請求項23】
前記第2排出要素が前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と連結した時に、前記第2排出要素を前記本体及び前記第1排出要素の前記少なくとも一方と固定させるよう動作的に構成されている固定機をさらに備えている、請求項15乃至22のいずれか1項の装置。
【請求項24】
前記本体を流体源に連結し前記開口が前記流体源から流体を受け取るよう動作的に構成されている連結機をさらに備えている、請求項15乃至23のいずれか1項の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2013−517849(P2013−517849A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550273(P2012−550273)
【出願日】平成22年1月25日(2010.1.25)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000119
【国際公開番号】WO2011/088544
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(512194547)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月25日(2010.1.25)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000119
【国際公開番号】WO2011/088544
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(512194547)
【Fターム(参考)】
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