説明

流体収納パッケージ及び現像剤収納容器及び収納方法

【課題】簡易な操作手順でユーザの身体や衣服を汚すことなくシール部材の分離を行うことが可能な流体収納容器と外装部材とを有する流体収納パッケージを提供する。
【解決手段】内部に流体を収納すると共に前記流体が流出する流出口3bを有する収納容器3と、前記流体が流出口3bより流出することを防止すべく流出口3bを封鎖するシール部材4と、収納容器3を収納する外装部材2とを有し、シール部材4はその一部4aを引っ張ることにより収納容器3より離脱する流体収納パッケージ1において、一部4aを保持する保持部2d,2hを有し、収納容器3の取り出し動作時において保持部2d,2hがシール部材4を保持した状態で収納容器3が取り出されることによりシール部材4が収納容器3より離脱し、離脱したシール部材4を外装部材2の内部に保持する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体を収納した収納容器及びこれを収納する外装構造に関し、詳しくは流体が流出する流出口に流出防止用のシール部材を有する収納容器とこれを収納する外装部材とを有する流体収納パッケージの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体、粉体、粒体、ゲル状体等の流体を内部に収納する容器が知られており、このような容器の一例として、画像形成装置に着脱自在であると共に画像形成に供される現像剤を収納したプロセスカートリッジ、画像形成装置に着脱自在であると共に画像形成に供されるトナーを収納したトナーカートリッジやトナーボトル等が挙げられる。これ等は、製造元から出荷される際に、輸送時における損傷や荷積み性を向上させるために梱包箱等の外装部材に収納される。
【0003】
このようなプロセスカートリッジやトナーカートリッジにおいては、収納されている現像剤が他の構成部材に干渉しないためあるいは収容されているトナーがカートリッジの流出口であるシャッタ部より流出しないため等の理由により、現像剤あるいはトナーの流出口にシール部材を貼付し、現像剤やトナーが流出口より流出しないように構成している。このようなプロセスカートリッジやトナーカートリッジでは、使用時において装置本体への装着に先立ちシール部材を本体より離脱する。
【0004】
しかし、上述のプロセスカートリッジやトナーカートリッジでは、使用時にシール部材を取り忘れてしまうという問題点があった。そこで、プロセスカートリッジを外装する梱包箱にシール部材を連結させ、梱包箱の開梱時にシール部材をプロセスカートリッジから離脱させる技術が、例えば「特許文献1」に開示されている。また、シール部材を取り外す際に、内部に収納されている現像剤やトナーが飛散してしまうという問題点があった。そこで、トナーカートリッジを外装する外装箱の外部にシール部材を延出させると共に、トナーカートリッジの流出口に設けられたシャッタ部材を閉じた状態で保持する部材を外装箱に設け、トナーカートリッジが外装箱の内部に収納された状態でシール部材を引き抜くことにより、外部へのトナー飛散を防止する技術が、例えば「特許文献2」に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし上述した各技術では、プロセスカートリッジやトナーカートリッジから引き剥がされたシール部材が外部へと露出するため、シール部材に付着している現像剤やトナーによってユーザの身体や衣服が汚れてしまうという問題点がある。また、「特許文献2」に開示された技術では、シール部材を引き抜く動作とトナーカートリッジを外装箱から取り出す動作とを行うため、操作手順を説明する必要もある。
【0006】
本発明は上述した問題を解決し、簡易な操作手順でユーザの身体や衣服を汚すことなくシール部材の分離を行うことが可能な流体収納容器と外装部材とを有する流体収納パッケージの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、内部に流体を収納すると共に前記流体が流出する流出口を有する収納容器と、前記流体が前記流出口より流出することを防止すべく前記流出口を封鎖するシール部材と、前記収納容器を収納する外装部材とを有し、前記シール部材はその一部を引っ張ることにより前記収納容器より離脱する流体収納パッケージであって、前記シール部材の前記一部を保持する保持部を有し、前記収納容器の取り出し動作時において前記保持部が前記シール部材を保持した状態で前記収納容器が取り出されることにより前記シール部材が前記収納容器より離脱し、離脱した前記シール部材を前記外装部材の内部に保持することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の流体収納パッケージにおいて、さらに前記外装部材は、前記収納容器を取り出す第1開口部を一端に有すると共に、製造時に前記収納容器を挿入する第2開口部を他端に有し、前記保持部が第2開口部近傍に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の流体収納パッケージにおいて、さらに第2開口部には複数の舌片部が設けられ、該各舌片部により前記保持部を形成することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の流体収納パッケージにおいて、さらに前記外装部材は少なくとも第2開口部の近傍において前記収納容器の挿抜方向とほぼ平行な外周面を5面以上有し、前記各舌片部のうち少なくとも1つは前記外周面の3面以上と辺を共有することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の流体収納パッケージにおいて、さらに前記外装部材は少なくとも第2開口部の近傍において前記収納容器の挿抜方向とほぼ平行な外周面を6面以上有し、前記各舌片部のうち少なくとも2つは前記外周面の少なくとも3面以上と辺を共有することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の流体収納パッケージにおいて、さらに前記シール部材は前記一部が他の部位に比して曲げ剛性が高く構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の流体収納パッケージにおいて、さらに前記シール部材は前記一部と前記他の部位とが接着または溶着により接続されていることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の流体収納パッケージにおいて、さらに前記シール部材は前記一部と他の部位とが同一または近似した物性の材料により構成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、内部に現像剤を収容する現像剤収納容器であって、前記現像剤が流出する流出口と前記流出口を封鎖するシール部材とを有し、外装部材に内包される現像剤収納容器において、前記シール部材はその一部が前記外装部材に係止され、前記外装部材からの取り出し時において前記シール部材による前記流出口の封鎖が解除されることを特徴とする。
【0016】
請求項10記載の発明は、内部に現像剤を収容し前記現像剤が流出する流出口と前記流出口を封鎖する離脱可能なシール部材と有する現像剤収納容器を、その端部が複数の舌片部によって構成された外装部材に収納する収納方法であって、前記シール部材の一部を前記舌片部により保持することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、収納容器を外装部材より引き出す際に、保持部により保持されたシール部材の一部が外装部材側に引っ張られることによりシール部材が収納容器から離脱し、離脱したシール部材は外装部材内に残ることからユーザの手や衣服がシール部材に付着したトナーによって汚れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に用いられる外装部材の展開図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いられる外装部材の組立手順を説明する概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に用いられるトナーカートリッジを説明する概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に用いられるシール部材を説明する概略図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における外装部材によるシール部材の保持を説明する概略図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における外装部材によるシール部材の保持を説明する概略図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における外装部材によるシール部材の保持を説明する概略図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における他の作用効果を説明する概略図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に用いられるシール部材の機能を説明する概略図である。
【図10】本発明の第1の実施形態の変形例に用いられるシール部材を説明する概略図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の変形例に用いられるシール部材を説明する概略図である。
【図12】本発明の第3の実施形態の変形例に用いられるシール部材を説明する概略図である。
【図13】本発明の一実施形態に用いられるトナーカートリッジを外装部材から取り出す状態を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態に用いられる外装部材の展開図を示している。同図において、外装部材2は厚紙等の折り曲げ可能な材質によって構成されており、複数の折り曲げ線2aを有している。外装部材2の一側部には糊代2bが設けられており、図1における左上端には開封側を示す印を有する舌片部2cが、同左下端には非開封側を示す印を有する舌片部2dが設けられ、さらに同右上端には切欠2eを有する舌片部2fが、同右下端には切欠2gを有する舌片部2hがそれぞれ設けられている。
【0020】
図2(A)は、外装部材2を組み立てている状態を示している。図1に示す状態より折り曲げ線2aに沿って折り、糊代2bをこれと反対側の端部に接着剤やテープ等により固定した後、開封側の各舌片部2c,2fを、舌片部2fが内側となるように折り込んでこれを接着剤やテープ等によって固定する。そして、図2(B)に示すように非開封側の各舌片部2d,2hを、舌片部2hが内側となるように折り込み、図2(C)に示すように外装部材2が完成する。
【0021】
図3は、外装部材2に収納容器としてのトナーカートリッジ3が収納されつつある状態を示している。トナーカートリッジ3はその内部に流体であるトナーを収納しており、その一端には首部3aを備えている。首部3aには、図4に示すように収納されているトナーが流出する流出口3bが形成されており、流出口3bの外側には開閉自在なシャッタ部材3cが設けられている。トナーカートリッジ3に収納されているトナーは、トナーカートリッジ3が所定の画像形成装置に装着されてシャッタ部材3cが開放された際に、トナーカートリッジ3自体の回転動作あるいは図示しないアクチュエータの作動等により流出口3bから流出し、画像形成装置の所定の部位に供給される。また、トナーカートリッジ3の他端には、図13に示すようにトナーカートリッジ3を外装部材2から取り出すときに把持される把持部3dが設けられている。
【0022】
流出口3bとシャッタ部材3cとの間には、搬送中等において流出口3bから流出したトナーがシャッタ部材3cとの間で詰まってしまうことを防止すべく、流出口3bを封鎖するためのシール部材4が配設されている。シール部材4は、図4に示すように折りたたまれた状態で流出口3bとシャッタ部材3cとの間に配設され、流出口3bに密着してトナーの流出を防止しており、その一端に設けられた一部であるタブ部4aはシャッタ部材3cの外部に延出している。シール部材4は、タブ部4aを引っ張ることにより流出口3bを封鎖している他の部位であるシール部4bがタブ部4aと共に首部3aより離脱し、流出口3bからトナーの流出が可能となる。タブ部4aはある程度の曲げ剛性を有する樹脂板、例えばポリエチレンテレフタラートやポリウレタンゴム等によって、シール部4bは弾性を有する薄膜樹脂、例えばポリエチレンテレフタラートシートやポリウレタンシート等によってそれぞれ構成されており、両者は溶着や接着等の方法によって固着されている。このようなシール部材4が取り付けられたトナーカートリッジ3を外装部材2の内部に収納することにより、図3に示す流体収納パッケージであるトナーパッケージ1が完成する。
【0023】
次に、本発明の特徴部である外装部材2へのトナーカートリッジ3の収納方法について説明する。先ず、外装部材2の糊代2bをこれと反対側の端部に固定した後、開封側の各舌片部2c,2fを舌片部2fが内側となるように折り込んで固定し、外装部材2が図2(A)に示す状態となったところで外装部材2の内部にトナーカートリッジ3を収納する。このとき、トナーカートリッジ3に付随しているシール部材4のタブ部4aが外装部材2の外部に露出する状態とし、次に舌片部2hを図2(B)に示すように折り込む。そして図5に示すように、切欠2gにシール部4bが入り込む状態で折り込んだ舌片部2h上にタブ部4aを載置し、図6に示すように舌片部2dを折り込んで各舌片部2d,2hによりタブ部4aを挟持する。この状態で各舌片部2d、2hを固定してトナーパッケージ1が完成する。
【0024】
このように構成されたトナーパッケージ1によれば、図13に示すように開封側である舌片部2c,2fを開放した後、把持部3dを把持してトナーカートリッジ3を外装部材2より引き出す際に、保持部として機能する各舌片部2d,2hにより挟持されたタブ部4aが外装部材2側に引っ張られることによりシール部材4がトナーカートリッジ3から離脱し、離脱したシール部材4は外装部材2内に残ることからユーザの手や衣服がシール部材4に付着したトナーによって汚れることを防止することができる。
【0025】
上述の構成では、各舌片部2d,2hがトナーカートリッジ3を挿入する側の端部、すなわちトナーパッケージ1を作製する際に最後に封鎖される端部である非開封側端部近傍に設けられているので、タブ部4aを外装部材2に保持する作業を容易に行うことができ、各舌片部2d,2hが逆側の端部、すなわちトナーパッケージ1を作製する際に最初に封鎖される端部に設けられている場合に比して生産性を大幅に向上することができる。
【0026】
上述の構成では、外装部材2として六角柱形状のものを用いているので図7に示すように各舌片部2d,2hは外周面の3面以上と辺を共有し、両端の稜線2i,2jによって各舌片部2d,2hの剛性が確保されるため、通常の四角柱形状の外装部材に比して外装部材2からトナーカートリッジ3を取り出す際に各舌片部2d,2hが変形することがなく、変形によりタブ部4aが各舌片部2d,2hから抜けることが防止されている。本実施形態では外装部材2を六角柱形状としたことにより、舌片部2dは外側へと開きにくくかつ舌片部2hは内側へと倒れにくく構成されている。なお、外装部材2に代えて五角柱形状の外装部材を用い、タブ部4aを挟持する各舌片部のうちの1つを、外周面の3面以上と辺を共有する構成としても、四角柱形状の外装部材に比して各舌片部の変形を防止することができる。また、本実施形態で示した外装部材2において、側面6面の内面がそれぞれ内部のトナーカートリッジ3に外接する寸法とすることにより、各舌片部2d,2hが倒れる方向に外力が作用した際に六角形断面が四角形断面に近付く方向に作用する力に抗して六角形断面形状を維持することができ、各舌片部2d、2hによるタブ部4aの保持力を向上することができる。
【0027】
さらに上述の構成では、各舌片部2d,2hによってタブ部4aを挟持しているため接着やはめ込み等が不要な簡易な構成であって製造が容易であると共に、図8に示すように非開封側端部からトナーパッケージ1を開封してしまった場合であってもシール部材4が外装部材2から分離されるので、トナーカートリッジ3を外装部材2の内部に残したまま手動にてシール部材4を引き抜くことや、外装部材2よりトナーカートリッジ3を取り出した後にシール部材4を引き抜くこと等、ユーザビリティの向上が可能となる。なお、タブ部4aを外装部材2に貼付すると、タブ部4aが貼付された状態のままトナーカートリッジ3を取り出そうとしたときに想定外の方向よりシール部4bが引っ張られることからシール部4bが破損する虞があるが、本構成ではその不具合が解消されている。
【0028】
上記実施形態では、各舌片部2d,2hによってシール部材4のタブ部4aを挟持することにより保持する構成であるため、タブ部4aとしてある程度の曲げ剛性を有する部材を用いない場合には、図9(A)に示すように、外装部材2からトナーカートリッジ3を取り出す際に、取り出し時の外力によってタブ部4aが変形し、挟持されている各舌片部2d,2h間から抜けてしまう虞がある。これを防止すべく、本発明では図9(B)に示すようにタブ部4aとしてある程度の曲げ剛性を有する部材、例えば樹脂板等を用い、タブ部4aが変形して各舌片部2d,2h間から抜けてしまう不具合の発生を防止している。
【0029】
上記実施形態では、ある程度の曲げ剛性を有する樹脂板によってタブ部4aを、弾性を有する薄膜樹脂によってシール部4bをそれぞれ構成し、両者を溶着や接着等の方法によって固着したシール部材4を示したが、シール部材4としては、図10に示すように、弾性を有する薄膜樹脂によってタブ部4cとシール部4dとを一体構成し、タブ部4cを折り返すと共にその内部にある程度の曲げ剛性を有する板状部材4eを配置し、斜線で示すタブ部4cの周囲を熱により溶着してタブ部4cと板状部材4eとを一体化したものを用いてもよい。
【0030】
図11は、本発明の第2の実施形態に用いられるシール部材を示している。このシール部材5は、ある程度の曲げ剛性を有する樹脂等の板状部材からなる一部としてのタブ部5aと、弾性を有する薄膜樹脂によって構成された他の部位としてのシール部5bとを有し、タブ部5aに形成された孔部5cにシール部5bを通して折り返し、折り返し部5dを熱によって溶着することにより構成されている。この構成によれば、トナーパッケージ1の開封後に切断部5eにおいてシール部5bを切断することによりタブ部5aとシール部5bとを分離することができ、タブ部5aはリユースが可能となり、シール部5bはマテリアルリサイクルや燃料への転用が可能となり、コストダウンを図ることができる。
【0031】
図12は、本発明の第3の実施形態に用いられるシール部材を示している。このシール部材6は、シール部4b,5bと同様の弾性を有する薄膜樹脂によって構成されており、上述した各シール部材4,5におけるタブ部4a,5aを有しておらず、粘着テープ7によって舌片部2h上に固着されている。この構成によれば、タブ部を有さないことからコストダウンを図ることができると共に生産性も向上し、回収後にマテリアルリサイクルに供することができることから省資源化を図ることができる。
【0032】
上記各実施形態では、流体としてトナーを収容するトナーカートリッジ3を収容した流体収納パッケージとしてのトナーパッケージについて説明したが、本発明が適用可能な流体はトナーには限られず、トナーとキャリアとを混合した現像剤や他の液体、粒体、粉体、ゲル状体等の流体を収容した流体収納パッケージにも本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 流体収納パッケージ(トナーパッケージ)
2 外装部材
2d,2h 保持部(舌片部)
3 収納容器(トナーカートリッジ)
3b 流出口
4,5,6 シール部材
4a,5a 一部(タブ部)
4b,5b 他の部位(シール部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0034】
【特許文献1】特開平2−304460号公報
【特許文献2】特開平8−119357号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に流体を収納すると共に前記流体が流出する流出口を有する収納容器と、前記流体が前記流出口より流出することを防止すべく前記流出口を封鎖するシール部材と、前記収納容器を収納する外装部材とを有し、前記シール部材はその一部を引っ張ることにより前記収納容器より離脱する流体収納パッケージであって、
前記シール部材の前記一部を保持する保持部を有し、前記収納容器の取り出し動作時において前記保持部が前記シール部材を保持した状態で前記収納容器が取り出されることにより前記シール部材が前記収納容器より離脱し、離脱した前記シール部材を前記外装部材の内部に保持することを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項2】
請求項1記載の流体収納パッケージにおいて、
前記外装部材は、前記収納容器を取り出す第1開口部を一端に有すると共に、製造時に前記収納容器を挿入する第2開口部を他端に有し、前記保持部が第2開口部近傍に設けられていることを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項3】
請求項2記載の流体収納パッケージにおいて、
第2開口部には複数の舌片部が設けられ、該各舌片部により前記保持部を形成することを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項4】
請求項3記載の流体収納パッケージにおいて、
前記外装部材は少なくとも第2開口部の近傍において前記収納容器の挿抜方向とほぼ平行な外周面を5面以上有し、前記各舌片部のうち少なくとも1つは前記外周面の3面以上と辺を共有することを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項5】
請求項3記載の流体収納パッケージにおいて、
前記外装部材は少なくとも第2開口部の近傍において前記収納容器の挿抜方向とほぼ平行な外周面を6面以上有し、前記各舌片部のうち少なくとも2つは前記外周面の少なくとも3面以上と辺を共有することを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1つに記載の流体収納パッケージにおいて、
前記シール部材は前記一部が他の部位に比して曲げ剛性が高く構成されていることを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項7】
請求項6記載の流体収納パッケージにおいて、
前記シール部材は前記一部と前記他の部位とが接着または溶着により接続されていることを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項8】
請求項1ないし5の何れか1つに記載の流体収納パッケージにおいて、
前記シール部材は前記一部と他の部位とが同一または近似した物性の材料により構成されていることを特徴とする流体収納パッケージ。
【請求項9】
内部に現像剤を収容する現像剤収納容器であって、前記現像剤が流出する流出口と前記流出口を封鎖するシール部材とを有し、外装部材に内包される現像剤収納容器において、
前記シール部材はその一部が前記外装部材に係止され、前記外装部材からの取り出し時において前記シール部材による前記流出口の封鎖が解除されることを特徴とする現像剤収納容器。
【請求項10】
内部に現像剤を収容し前記現像剤が流出する流出口と前記流出口を封鎖する離脱可能なシール部材と有する現像剤収納容器を、その端部が複数の舌片部によって構成された外装部材に収納する収納方法であって、
前記シール部材の一部を前記舌片部により保持することを特徴とする収納方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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