流体吐出ノズル
本発明は吐出ノズルを有する液体分配装置に関する。吐出ノズルは流量制御装置を有する。流量制御装置は逆止弁と排出口とを含んでいる。吐出逆止弁は、閉じている間に真空圧を生成できる。排出口は少なくとも1枚の多孔板から形成される。多孔板は透設された複数の開口を有する。複数の開口は、少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットを含む。少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットは、より大きなサイズの開口のセットおよびより小さいサイズの開口のセットを含む。より大きなサイズの開口のセットは、多孔板内の中央に設置される。本発明は、吐出ノズルの排出口の中心の液体の垂直の流れの衰える部分に、最大の真空圧を集中させることを支援する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出ノズルを有する液体分配装置、特に流量制御装置を有する吐出ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
液体充填機は、容器、ボトルおよび屋根形箱型紙容器を、液体あるいは他の流動性物質で満たすために一般に用いられ、そのようなものは、例えばミルク、ジュース、ソーダ、味が付いている水および味が付けられていない水などでボトルを満たすために飲料産業で用いられている。消費者によって増加する製品需要により、飲料包装業者は、液体充填機が、1つの容器を満たすことができ、容器にインデックスを付けることができ、次の容器を満たす準備ができることが可能な生産ラインの速度あるいは割合を増加させる方法を求めている。ある単一のラインの液体充填機は、1リットルサイズの容器用に、毎分約150容器に近づくあるいは超過する割合で、現在運転されている。より速いライン速度に対する願望は、多くの飲料包装業者にとって継続している関心事である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の概要
典型的な液体充填機は、液体が容器の中に入るすぐ前に通り抜けるノズルの出口端で、垂直に位置する管状の充填ノズルおよび少なくとも1つの多孔板を含んでいる。1つの容器がノズルの下から移動され、空容器がノズルの下の位置へ移動される間、液体がノズルの多孔板を介して流れ続けると、汚れ、たれ流し、および浪費が生じる場合がある。この意図しない液流動の中断を支援するために、あるノズルは、多孔板内の均一径開口で液体の表面張力を利用している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は液体分配ノズルを提供する。液体分配ノズルはハウジングを有する。ハウジングは透設された液体流路を有する。多孔板は液体流路内のハウジングに支持される。多孔板は透設された複数の開口を有し、少なくとも2つの異なるサイズの開口がある。少なくとも2つの異なるサイズの開口は、より大きなサイズの開口と、より小さいサイズの開口とを含む。より大きなサイズの開口は、より小さいサイズの開口の内側に放射状に位置する。より大きいサイズの開口は、多孔板内の中央に設置されることができる。液体流路内に複数の多孔板をさらに含むことができる。ハウジングは、吐出逆止弁を含む。吐出逆止弁は、閉じている間に真空圧を生成できる。
【0005】
別の実施例において、液体分配ノズルは、透設された液体流路を有するハウジングを含む。吐出逆止弁がハウジング内にある。吐出逆止弁は閉じている間に真空圧を生成できる。多孔板は液体流路内の前記ハウジングに支持される。多孔板は透設された複数の開口を有する。複数の開口は、少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットを含む。少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットは、より大きなサイズの開口のセットおよびより小さいサイズの開口のセットを含む。より大きなサイズの開口のセットは、多孔板内の中央に設置される。複数の多孔板をさらに含むことができる。多孔板の少なくとも1つは、ワイヤーメッシュから形成される。他の開口とは異なる形状を有する少なくとも1つの開口がある。少なくとも1つの開口は、実質的に長方形である。スペーサーをさらに含むことができる。スペーサーは少なくとも1枚の多孔板と他の多孔板間の分離を維持するために位置される。
【0006】
なお別の実施例において、流体吐出ノズルが提供される。流体吐出ノズルは、ノズル本体内に流量調整装置を含むノズル本体を含む。流量調整装置は逆止弁と排出口とを含む。逆止弁は閉じている間に真空圧サイクルを生成することができる。排出口は多孔板から形成される。多孔板は複数の開口を含む。少なくとも1つの開口は少なくとも1つの他の開口より大きい。少なくとも1つのより大きいサイズの開口は、少なくとも1つの他の開口の内側に放射状に位置する。より大きいサイズの開口は、多孔板内の中央に設置される。液体流路内に複数の多孔板をさらに備えることができる。排出口にスペーサーを備えることができる。スペーサーは多孔板間の分離を維持する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
詳細な説明
本発明のこの詳細な説明において、ここに参照されるあらゆる特許あるいは非特許文献、およびそこに含まれるいかなる開示も、意図的に参考文献としてここに組み込まれる。
【0008】
ここで図1を参照すると、本発明による分配ノズル50を有する液体分配装置10が図示されている。液体分配装置10は、液だめ(図示せず)にその液体分配装置10を接続する給水管20を含んでいる。
【0009】
給水管20は、入口逆止弁25を含む弁ホルダー28に接続される。入口逆止弁25が閉鎖位置にある場合、カバー24が入口リング22を密閉するように、入口逆止弁25は一方に偏向される。入口逆止弁25は、第1のスプリング26によって閉鎖位置の方に偏向される。入口逆止弁25が閉じている場合、カバー24は進入ポート23を密閉する。弁ホルダー28は、コネクタチューブ37の上方端38に、この入口逆止弁25を接続する。
【0010】
コネクタチューブ37もコネクタチューブ37の下端末39でシリンダ33に接続されている。コネクタチューブ37の下端末39は、キャップ35によってシリンダ33に接続される。シリンダ33内には、ピストン30がある。ピストン30はシリンダ33内で移動可能である。ピストン30は、液だめから入口逆止弁25を介して液体を吸い込むことができ、ストロークが反転される場合、ピストン30は、シリンダ33からそのような液体を放出するために、シリンダ33内に含まれるあらゆる液体も加圧することができる。
【0011】
コネクタチューブ37は、輪縁46で放流管40の隣接する端部42に接続される。分配ノズル50は、コネクタチューブが接続される隣接する端部42に対向する放流管40の遠位端部44に接続される。ハウジング52の上方部51は、放流管40の遠位端部44に接続され、その結果として液体流路59を生成する。液体流路59は、給水管20から、進入ポート23を経由して入口逆止弁25を介してコネクタチューブ37内へ、および放流管40を介して、分配ノズル50の外へ通り抜ける。ピストン30は、液体が分配ノズル50を介して液体分配装置10から意図的に放出されるように、放流管40を介してシリンダ33およびコネクタチューブ37から液体を移動させるのを支援する。
【0012】
分配ノズル50は、第2のスプリング56によって閉鎖位置のバルブ本体72に対して偏向される吐出逆止弁54を含んでいる。ハウジング52は、上方部51および下方部53を備え、下方部53はバルブ本体72を制限し、吐出逆止弁54の位置決めをする。吐出逆止弁54は、ディスプレイサー74によって排出口60から間を置いて配置される。
【0013】
ここで図2aを参照すると、分配ノズル50が2つの主要構成要素から構成される流量制御装置58と、吐出逆止弁54である第1の構成要素と、排出口60である第2の構成要素とを含むことが示されている。吐出逆止弁54は、ハウジング52に隣接している上
方部51と、ハウジング52の下方部53内に閉じ込められたディスプレイサー74によって上方部51から間を置いて配置された排出口60との中に位置する。弁本体72内側は、弁本体72内の環状壁55に隣接し、ディスプレイサー74と対向し、弁座75である弁がさ57とかみ合うための環状壁55である。本実施例において、弁座75は円錐台形状の構成を有する。
【0014】
吐出逆止弁54は開放位置内にあることとして図示される。分配逆止弁54の開放位置は、弁がさ57と弁本体72との間を通過する液体流路59で図示される。弁がさ57が弁本体72の内部の環状壁55から離れたところで置き換えられる場合、開口部は分配ノズル50を介してこの液体流路59を生成し形成される。吐出逆止弁54の開放位置において、第2のスプリング56は圧縮される。さらに、開放位置において、吐出逆止弁54の弁がさ57はディスプレイサー74に隣接している。
【0015】
ここで図2bを参照すると、分配ノズル50が、最小の離間距離(接触はない)が存在するように、弁がさ57が環状壁55に隣接し、緊密に環状壁55の内径に一致する閉鎖位置に移動する中間位置内に吐出逆止弁54を有することが示されている。吐出逆止弁54が閉鎖位置に移動するとともに、第2のスプリング56は伸びる。この中間状態において、弁本体72と弁がさ57との間を通過する液体流路59は最小化されている。Oリング61とともに弁がさ57の弁座75への環状壁55に沿った移動にしたがって、真空状態が生成され、吸引力が、排出口60を通過していた液体に印加される。このように、吐出逆止弁54は、分配ノズル50内に真空圧サイクルを生成する。Oリング61が圧縮され、弁座75に向かって環状壁55にわたって滑走するとともに、この吸引力が印加され続ける。環状壁55に対するOリング61のスライドにしたがって、この真空圧サイクルあるいは吸引力に必要な期間に依存する、より長いもしくはより短い軸方向長が環状壁55にありうることは理解される。
【0016】
ここで図2cを参照すると、分配ノズル50が、吐出逆止弁54が閉鎖位置内にある排出口60および吐出逆止弁54を含む流量制御装置58を有することが示されている。第2のスプリング56は完全に伸ばされ、弁がさ57の上のOリング61が環状壁55を通っており、Oリング61が弁本体72内の弁座75に対して固定し、密閉されるように、動力伝達路59が閉じられる。閉じられた構成において、ディスプレイサー74から離れたところで移動することを可能にされ、排出口60による意図的な流出が終わるところまで、弁がさ57は置き換えられる。弁座75は、この閉鎖位置内のOリング61に対して密閉してふさぐためにサイズを合わせられる。
【0017】
流量制御装置58と共に分配ノズル50を有するそのような液体分配装置10は、様々なアイテム(例えば、ビン、ボトル、ボウル、箱、バケット、缶、パック、容器、カップ、ジャー、水差し、パウチ、など)に液体を充填するための飲料包装でしばしば用いられる。1つの実施例において、屋根形フィラーは、例えば、スタンフォード(コネチカット)のインターナショナル・ペーパー社から市販で入手可能なEPE Q-16の高速フィラーを含めて利用することができる。別の実施例において、市販で入手可能な液体の分配装置10は、例えばSpikkestad(ノルウェー)のエロパック社から市販で入手可能なPure-Pak(R) P-S90基準断面充填機のように利用することができる。本発明と共に用いることができる1つの液体分配装置10は、「Device for Filling Specified Amount of Liquid」と題する米国特許第4,958,669号に記載されている。
【0018】
ここで図3aを参照すると、分配ノズル50の排出口60の部分的な断面図が示されている。示された実施例において、排出口60は4枚の重なる多孔板62から形成される。多孔板62は各々外スペーサー64の使用によって互いに離れて一定間隔で配置される。外スペーサー64は、各多孔板62間のエアギャップを形成する。あるいは、外スペーサ
ー64は省略することができ、すべての多孔板62はエアギャップを除去して、互いに直接乗せることができる。本実施例において、多孔板62は、排出口60内に閉じ込められ、ハウジング52の下方部53に支持されながら液体流路59にわたって位置する。これらの多孔板62は、下方部53の端部上の内部に伸びる唇弁76間を占め、ディスプレイサー74による所定の位置で維持される。各多孔板62には、多孔板62を通して広く行き渡った複数の開口65がある。開口65は、多孔板62の上側66から底側68にまで広く行き渡る。多孔板62は、フィルター材82で構成される。本明細書で用いられるように、フィルター材82は、金属、プラスチック、グラス、布、紙など、織布でも不織布でも、その他にかかわらず、もしくは多孔性であるか否かに関係なく作られる、いかなるプレート、メッシュ、スクリーン、シート、パネル、フラップ、間仕切り、シールド、プラグ、基板など、不浸透性であるか否かに関係なく可能である。多孔板62は、多孔板62を通過する液体が主として開口65を通過するように、フィルター材82内に形成された複数の開口65を含んでいる。
【0019】
排出口60の他の実施例は、図3bに示される。この実施例は、液体流路59の両端にわたる2枚の多孔板62を含んでいる。多孔板62は、ハウジング52の下方部53の内部に伸びる唇弁76とディスプレイサー74との間で閉じ込められることにより支持される。外スペーサー64は、第2の多孔板62とディスプレイサー74との間と同様に、第1および第2の多孔板62の間にも配置される。外スペーサー64は、2枚の多孔板62の間にエアギャップを生成する。下部の多孔板62の上側66は、上部の多孔板62の隣接した底側68である。複数の開口65は、両方の多孔板62の上側66から底側68にまで広く行き渡る。図3bで示されるように、多孔板62内の複数の開口65は、互いに一直線に並ぶことができるし、あるいは、その代わりに、図3aで示されるように、各々の重なる多孔板62内の開口65は、その列を乱すこともできる。隣接する多孔板62間のエアギャップは、外スペーサー64の高さ「T」を増加させるか減少させることにより、変更することができる。
【0020】
排出口60の別の実施例において、図3cに示されるように、単一の多孔板62を利用することができる。多孔板62は、ハウジング52の下方部53の唇弁76とディスプレイサー74との間を占める。液体が多孔板62内の複数の開口65を通り抜けるために、液体流路59の両端にわたるように、多孔板62は位置する。図示されるように、外スペーサー64は下方部53の唇弁76に対する多孔板62を閉じ込める。多孔板62が直接ディスプレイサー74と接触するように、外スペーサー64を位置決めすることができ、また、外スペーサー64は、それが直接唇弁76と接触するように、その結果として下方部53内に埋め込まれた排出口60を形成するために多孔板62の位置を決めて配置されるということを、理解されるべきである。このように、多孔板62の底側68は、唇弁76から離れたところで間隔を置いて配置され、また、上側66はディスプレイサー74に接するであろう。
【0021】
ここで図4を参照すると、多孔板62の周囲に外スペーサー64を有する単一の多孔板62によって形成された排出口60の透視図が示されている。この図において、多孔板62を形成するフィルター材82の上面66は見て明らかである。しかし、底側68は見ることができない。外スペーサー64は高さまたは厚さTを有して示される。複数の開口65が示されている。中心部に位置するかまたは多孔板62の中央にある開口65は、多孔板62の中心から放射状に外側に位置する開口65より大きい。
【0022】
多孔板62の中心部の両端に複数の開口65を有するフィルター材82の部分的な断面図が、図5に示される。図5は、図4の断面線5−5で取られた断面図である。この図において、複数の開口65とともに、多孔板62および底側68の上側66が示される。各開口65は多孔板62のフィルター材82を通過する。上側66の各開口65は入口67
を有しており、相応して、実際は、側面の68各開口65には出口69がある。開口65の1つの実施例において、入口67および出口69は環状であり、開口65は直円柱を形成することができる。そのような実施例において、より小さい開口65は、直径dの出口69および直径Dの入口67を有し、より大きな開口65は、入口67での対応する直径Dおよび出口69での対応する直径dを有している。より大きな開口65に関連した入口67および出口69エリアが、より小さい開口65に関連した入口67および出口69エリアより大きいことは、この図の中で理解される。他の実施例において、入口67の直径Dは出口69直径dと同様に同サイズである必要がない。また、同じあるいは異なるサイズでありうる直径Dおよび直径dの間で、一定間隔で配置された中間径がさらにあるかもしれない。そのような他の実施例は、「Liquid Charging Nozzle Plate」と題する欧州特許出願公開第784010号にて開示されているように、開口65を介して流体抵抗を増加させることによって、液体の意図しない滴下を防ぐことを支援するために表面張力を増加させることに利用することができる。
【0023】
ここで図6に転ずると、図6は本発明を通して流れる間の液体の圧力の理論上のグラフ式の図である。充填サイクル中(それは、ピストン30がシリンダ33内の入口逆止弁25に向かって移動する場合である)に、ピストン30は、シリンダ33内に含まれるあらゆる液体をシリンダ33から押し出す。液体がシリンダ33から押されるとともに、それはコネクタチューブ37に入り、液体が分配ノズル50内の吐出逆止弁54に向かって放流管40を介して加圧され押し進められるように、入口逆止弁25によって給水管20を通して逆流れから遮断される。この液体流路59は、流量制御装置58に向かって液体を導く。また、多孔板62を通って開口65の外に通過する排出口60であるが、液体が流れることを可能にしながら吐出逆止弁54が開かれる。
【0024】
典型的な液体分配装置10の充填サイクル中に、3つの別個の段階があってもよい。第1は、分配ノズル50内への放流管40を通して、液体がシリンダ33からのピストン30によって押される加速段階である。液体が運動を開始するとともに、図6のグラフ内に示されたカーブの傾斜は、圧力の上昇を表わしている。次は、任意に、ピストン30によって多孔板62内の開口50を通って分配ノズル65を液体が押し出されている等速段階である。最後に、ピストン30が液体を押し出すことをやめており、液体の圧力が衰えている場合の減速段階がある。
【0025】
この充填サイクルが完了した後、ピストン30が、方向を逆転し、シリンダ33内の入口逆止弁25から移動するとともに、詰め替えサイクルが開始する。ピストン30のこの運動は、負の流量として1分当たりのガロンで図6に表わされた真空圧または吸引力を生成する。真空圧が生成されるとともに、図2bで示されるように、吐出逆止弁54は開放位置から閉鎖位置に移動する。
【0026】
この詰め替えサイクルは、また、真空圧サイクル、あるいは図7でさらに示される「サックバック」サイクルと呼ぶことができ、図7において矢印92および94は真空圧あるいは吸引力を図示している。矢印94は多孔板62の中心部で真空圧効果を図示している。中央に位置する真空圧の矢印94は集中されており、多孔板62内の中央に位置している、より大きなサイズの開口65の結果である。この真空圧92および94は液体80の流れに吸引力を印加する。液体80は、矢印96によって図示された重力に対抗する方向の多孔板62を通過している。
【0027】
通常、重力96が多孔板62から遠くで液体を加速するのに従って、多孔板62を通して排出口60から出て来る液体80の流れは、多孔板62の底側68ではより大きい逆円錐型として形成され、より小さくなる。充填サイクルが逆円錐型形状を終了するとともに、最後にすべての流出が断ち切られるまで、液体80の流れはより小さく、より細くなる
。
【0028】
吐出逆止弁54が閉じる方に向ったその中間位置へ移動する場合(図2bで示されたように)、意図的な液体流が断ち切られるため、液体80の流れに加えられた付加的な液体はない。真空圧92および94は、液体80の流れに際して重力96を打ち消している。その点で、液体80の流れは減衰流動であり、多孔板62の底側68にまだ接しているが、液体80のこの流れは減少する。多孔板62の上側66と、そして、特に多孔板62内の中央に位置する、より大きな開口65で印加された真空吸引は、真空圧力94の最大値が液体80の流れの中心部に印加されるのを可能にする。この吸引力がシリンダ33内の方向を逆転するピストン30によって発生させられる場合、この真空圧94は液体80の流れが液体の小滴の形で多孔板62の底側68から、より速く遮断することを引き起こしながら液体80の流れを減衰させる速さを増加させる。減衰時間が短いほど、充満した容器は、より速く分配ノズル50の真下から移動させることができ、空の容器は、液体分配装置10によって充満するための位置へより迅速に移動させることができる。多孔板62の中心に位置する大きな開口65とともにこの真空圧サイクルは、いかなる容器の液体の外部にも不注意にこぼさずに、充填操作の間に交替される容器を移動させることができる速度が著しく増加するレートを可能にする。多孔板62の開口65内の毛細管作用で、流体の流れが止められた後にどのような流出あるいは雫も生じずに、分配ノズル50の排出口60は液体を保持することができる。
【0029】
本発明は、多孔板62の中心の液体80の流れの衰える部分に最も大きな真空力をまさに集中するのを支援する。分配ノズル50の下の液体80の流れが衰えている多孔板62の中心で、より大きな開口65、あるいはよりきめの粗い網状部を加えることによって、真空圧94は最も大きな効果がある。液体がもはや吐出逆止弁54に押し出されていない場合、吐出逆止弁54が閉じ始めるのは、真空圧サイクルが開始するときである。逆流が多孔板62を通って真空圧94によって引き起こされるため、この真空圧サイクル中に、排出口60でおよび吐出逆止弁54の下から利用された多数の多孔板62がある場合、液体も多孔板62の間から、真空圧94によって、吸収することができる。多孔板62の下に垂れる液体80の流れの逆円錐型がなお存在してもよい。しかし、この真空圧94は、液体80の流れの崩壊を促進する分配ノズル50へ逆流するこのいくつかの液体を吸うことを支援する。
【0030】
図8に示されるように、多孔板62の実施例を含み、そこに広く行き渡った複数の開口65を有する本発明において、様々な多孔板62を利用することができる。多孔板62のこの平面図には環状の周囲があり、その開口65はフィルター材82によって広く行き渡され、そして、開口65は形状においていくぶん長方形である。多孔板62の中心部において、複数のより小さい隙間65に囲まれて配置された、より大きな開口65がある。ワイヤーメッシュの形をしているフィルター材82からこの性質の代表的な多孔板62を構築することができた。
【0031】
多孔板62の他の実施例は、図9に示される。その中心部を囲み、フィルター材82によって広く行き渡される、より小さい開口65と共に、中心部にあるより大きな開口65を有する多孔板62は、多孔板62の周囲に外スペーサー64を有して、図示される。また、内スペーサー63は、多孔板62の中心にある、より大きな開口65の周囲に位置する。この実施例において、外スペーサー64の厚さあるいは高さは、多孔板62が排出口60において複数の多孔板62構成の中で一緒に積み重ねられる場合に、中央の支持物を備える内スペーサー63と同じであってもよい。複数の多孔板62間で形成されたエアギャップは、外スペーサー64および内スペーサー63によって維持される。分配ノズル50によって分配されており、多孔板62内の排出口60を通って複数の開口65を通過する厚いあるいは高粘性液体の場合、そのような構成は有用である。
【0032】
多孔板62の別の実施例は、図10に示される。この実施例において、多孔板62は多孔板62の中心に単一の大きな開口65を有している。この大きな開口65は、フィルター材82によって広く行き渡され、多孔板62内の複数のより小さい開口65に囲まれる。
【0033】
ここで図11を参照すると、多孔板62のさらに別の実施例が図示されている。多孔板62は、フィルター材82によって広く行き渡される開口65を伴う一般に円板の形をしているフィルター材82から構築されるように示されている。開口65は、形状において一般に環状である。また、複数のより小さい環状の開口65によって囲まれる多孔板62の中心には、より大きな開口65がある。実質的に環状で多孔板62が示されている一方、規則的でもあるいは不規則であっても、様々な他の形状が液体流路59および排出口60の構造および配置で利用することができる。
【0034】
図12に示された実施例は、多孔板62内にフィルター材82の3つの異なる領域の開口65の3つの異なるサイズを有している。特に、多孔板62のこの実施例では、大きな六角形の開口87を囲む複数の環状の中間サイズの開口86と共に、多孔板62の中央領域内に大きな六角形の開口87を位置させている。中間サイズの開口86を囲みながら、多孔板62を通して広く行き渡った複数のより小さい開口85が存在する。さらに、そのような開口65は、長方形、三角形、八角形、あるいは他の望ましい形状になりえる。液体が多孔板62を通過するように、開口65の形状は、特別の分配ノズル50のための好ましい流体の流れ特性のために選ばれてもよい。多孔板62のこれらのおよびより多くのすべて代替構成は、排出口60で流量制御装置58を変更するために流量制御装置58の一部として利用することができる。
【0035】
他の多くの他の実施例および構成は、当業者には明白かもしれない。例えば、フラッパー型吐出逆止弁54により分配ノズル50を構築することができるかもしれない。なお、飲料および他の流すことができる食物物質に加えて、本発明の液体分配装置10は、食料品グラード以外の流すことができる物質および液体、例えば、ビューティケア製品、健康管理用品、調合薬、潤滑剤、燃料、添加物、溶剤、殺虫剤、除草剤および他の液体のようなものあるいは流体物質に用いることができる。液体の意図した流出を変更するか、あるいは液体の意図しない流出を止め、こぼしを回避するために、満たされた容器は他の容器を詰めるか満たすための液体分配装置10のために分配ノズル50の排出口60から移されるように、さらに、開口の大小各種および形状は液体80の流れ上の重力を打ち消す適切な真空圧サイクルを得るために利用することができる。様々な開口65の形状は、一般に知られている方法、および例えばレーザー、噴射水、通常の掘削あるいはポンチプレス、ウィービングあるいは他のプロセスの使用通じたプロセスを用いて、形成することができる。
【0036】
様々な開口65を有する複数の多孔板62であろうと、一定領域のメッシュサイジングにおけるバリエーションを有する複数の多孔板62であろうと、あるいは両方のコンビネーションをも存在する。中心部により大きな開口65を有している複数の開口65を有する多孔板62は、網目スクリーンにより混ぜ合わせて、一定の開口65サイズをその中に有しているプレートを穿孔することができる。開口65のサイズおよび形状は、液体の粘性、流体表面張力、放出される液体の流速、多孔板62の毛細管作用、および排出口60へ逆流させ吸引する液体の空気に抵抗する能力の関数として変更することができる。
【0037】
本発明の多くの詳細な実施例が記述され図示されたが、様々な追加の変更および変形が本発明の精神および範囲から外れることなく行なうことができることは、当業者に理解されるだろう。従って、添付のクレームにおいて、本発明の範囲の中にあるそのようなすべ
ての変化と変形を含むのは、意図的である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
明細書が特に指摘し明確に本発明の権利を請求するクレームで締めくくる一方、同一参照番号が同様の要素を特定する添付の図面に関連して、以下の記述から本発明が一層よく理解されるものと信じる。
【図1】図1は、容器に液体を分配するための装置の断面図である。
【図2a】図2aは、開放位置において示される本発明の流体吐出ノズルの断面図である。
【図2b】図2bは、開放位置から閉鎖位置に移動する中間位置において示される本発明の流体吐出ノズルの断面図である。
【図2c】図2cは、閉鎖位置において示される本発明の流体吐出ノズルの断面図である
【図3a】図3aは、4枚の多孔板を有する実施例において示される図1の排出口の部分的な断面図である。
【図3b】図3bは、2枚の多孔板を有する代替の実施例において示される図1の排出口の部分的な断面図である。
【図3c】図3cは、単一の多孔板を有する代替の実施例において示される図1の排出口の部分的な断面図である。
【図4】図4は、本発明の多孔板の透視図である。
【図5】図5は、図4の多孔板の部分的な断面図である。
【図6】図6は、本発明の充填および詰め替えサイクルの間の流体圧力のグラフ式の図である。
【図7】図7は、図2bで図示されたような閉鎖位置に吐出逆止弁が移動する場合に、流体吐出ノズルに液体が存在するときの流体の流れにおける減衰の図である。
【図8】図8は、本発明による多孔板の平面図である。
【図9】図9は、本発明による多孔板の他の実施例の平面図である。
【図10】図10は、本発明による多孔板の別の他の実施例の平面図である。
【図11】図11は、本発明による多孔板のさらに別の他の実施例の平面図である。
【図12】図12は、本発明による多孔板のさらになお別の他の実施例の平面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出ノズルを有する液体分配装置、特に流量制御装置を有する吐出ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
液体充填機は、容器、ボトルおよび屋根形箱型紙容器を、液体あるいは他の流動性物質で満たすために一般に用いられ、そのようなものは、例えばミルク、ジュース、ソーダ、味が付いている水および味が付けられていない水などでボトルを満たすために飲料産業で用いられている。消費者によって増加する製品需要により、飲料包装業者は、液体充填機が、1つの容器を満たすことができ、容器にインデックスを付けることができ、次の容器を満たす準備ができることが可能な生産ラインの速度あるいは割合を増加させる方法を求めている。ある単一のラインの液体充填機は、1リットルサイズの容器用に、毎分約150容器に近づくあるいは超過する割合で、現在運転されている。より速いライン速度に対する願望は、多くの飲料包装業者にとって継続している関心事である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の概要
典型的な液体充填機は、液体が容器の中に入るすぐ前に通り抜けるノズルの出口端で、垂直に位置する管状の充填ノズルおよび少なくとも1つの多孔板を含んでいる。1つの容器がノズルの下から移動され、空容器がノズルの下の位置へ移動される間、液体がノズルの多孔板を介して流れ続けると、汚れ、たれ流し、および浪費が生じる場合がある。この意図しない液流動の中断を支援するために、あるノズルは、多孔板内の均一径開口で液体の表面張力を利用している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は液体分配ノズルを提供する。液体分配ノズルはハウジングを有する。ハウジングは透設された液体流路を有する。多孔板は液体流路内のハウジングに支持される。多孔板は透設された複数の開口を有し、少なくとも2つの異なるサイズの開口がある。少なくとも2つの異なるサイズの開口は、より大きなサイズの開口と、より小さいサイズの開口とを含む。より大きなサイズの開口は、より小さいサイズの開口の内側に放射状に位置する。より大きいサイズの開口は、多孔板内の中央に設置されることができる。液体流路内に複数の多孔板をさらに含むことができる。ハウジングは、吐出逆止弁を含む。吐出逆止弁は、閉じている間に真空圧を生成できる。
【0005】
別の実施例において、液体分配ノズルは、透設された液体流路を有するハウジングを含む。吐出逆止弁がハウジング内にある。吐出逆止弁は閉じている間に真空圧を生成できる。多孔板は液体流路内の前記ハウジングに支持される。多孔板は透設された複数の開口を有する。複数の開口は、少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットを含む。少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットは、より大きなサイズの開口のセットおよびより小さいサイズの開口のセットを含む。より大きなサイズの開口のセットは、多孔板内の中央に設置される。複数の多孔板をさらに含むことができる。多孔板の少なくとも1つは、ワイヤーメッシュから形成される。他の開口とは異なる形状を有する少なくとも1つの開口がある。少なくとも1つの開口は、実質的に長方形である。スペーサーをさらに含むことができる。スペーサーは少なくとも1枚の多孔板と他の多孔板間の分離を維持するために位置される。
【0006】
なお別の実施例において、流体吐出ノズルが提供される。流体吐出ノズルは、ノズル本体内に流量調整装置を含むノズル本体を含む。流量調整装置は逆止弁と排出口とを含む。逆止弁は閉じている間に真空圧サイクルを生成することができる。排出口は多孔板から形成される。多孔板は複数の開口を含む。少なくとも1つの開口は少なくとも1つの他の開口より大きい。少なくとも1つのより大きいサイズの開口は、少なくとも1つの他の開口の内側に放射状に位置する。より大きいサイズの開口は、多孔板内の中央に設置される。液体流路内に複数の多孔板をさらに備えることができる。排出口にスペーサーを備えることができる。スペーサーは多孔板間の分離を維持する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
詳細な説明
本発明のこの詳細な説明において、ここに参照されるあらゆる特許あるいは非特許文献、およびそこに含まれるいかなる開示も、意図的に参考文献としてここに組み込まれる。
【0008】
ここで図1を参照すると、本発明による分配ノズル50を有する液体分配装置10が図示されている。液体分配装置10は、液だめ(図示せず)にその液体分配装置10を接続する給水管20を含んでいる。
【0009】
給水管20は、入口逆止弁25を含む弁ホルダー28に接続される。入口逆止弁25が閉鎖位置にある場合、カバー24が入口リング22を密閉するように、入口逆止弁25は一方に偏向される。入口逆止弁25は、第1のスプリング26によって閉鎖位置の方に偏向される。入口逆止弁25が閉じている場合、カバー24は進入ポート23を密閉する。弁ホルダー28は、コネクタチューブ37の上方端38に、この入口逆止弁25を接続する。
【0010】
コネクタチューブ37もコネクタチューブ37の下端末39でシリンダ33に接続されている。コネクタチューブ37の下端末39は、キャップ35によってシリンダ33に接続される。シリンダ33内には、ピストン30がある。ピストン30はシリンダ33内で移動可能である。ピストン30は、液だめから入口逆止弁25を介して液体を吸い込むことができ、ストロークが反転される場合、ピストン30は、シリンダ33からそのような液体を放出するために、シリンダ33内に含まれるあらゆる液体も加圧することができる。
【0011】
コネクタチューブ37は、輪縁46で放流管40の隣接する端部42に接続される。分配ノズル50は、コネクタチューブが接続される隣接する端部42に対向する放流管40の遠位端部44に接続される。ハウジング52の上方部51は、放流管40の遠位端部44に接続され、その結果として液体流路59を生成する。液体流路59は、給水管20から、進入ポート23を経由して入口逆止弁25を介してコネクタチューブ37内へ、および放流管40を介して、分配ノズル50の外へ通り抜ける。ピストン30は、液体が分配ノズル50を介して液体分配装置10から意図的に放出されるように、放流管40を介してシリンダ33およびコネクタチューブ37から液体を移動させるのを支援する。
【0012】
分配ノズル50は、第2のスプリング56によって閉鎖位置のバルブ本体72に対して偏向される吐出逆止弁54を含んでいる。ハウジング52は、上方部51および下方部53を備え、下方部53はバルブ本体72を制限し、吐出逆止弁54の位置決めをする。吐出逆止弁54は、ディスプレイサー74によって排出口60から間を置いて配置される。
【0013】
ここで図2aを参照すると、分配ノズル50が2つの主要構成要素から構成される流量制御装置58と、吐出逆止弁54である第1の構成要素と、排出口60である第2の構成要素とを含むことが示されている。吐出逆止弁54は、ハウジング52に隣接している上
方部51と、ハウジング52の下方部53内に閉じ込められたディスプレイサー74によって上方部51から間を置いて配置された排出口60との中に位置する。弁本体72内側は、弁本体72内の環状壁55に隣接し、ディスプレイサー74と対向し、弁座75である弁がさ57とかみ合うための環状壁55である。本実施例において、弁座75は円錐台形状の構成を有する。
【0014】
吐出逆止弁54は開放位置内にあることとして図示される。分配逆止弁54の開放位置は、弁がさ57と弁本体72との間を通過する液体流路59で図示される。弁がさ57が弁本体72の内部の環状壁55から離れたところで置き換えられる場合、開口部は分配ノズル50を介してこの液体流路59を生成し形成される。吐出逆止弁54の開放位置において、第2のスプリング56は圧縮される。さらに、開放位置において、吐出逆止弁54の弁がさ57はディスプレイサー74に隣接している。
【0015】
ここで図2bを参照すると、分配ノズル50が、最小の離間距離(接触はない)が存在するように、弁がさ57が環状壁55に隣接し、緊密に環状壁55の内径に一致する閉鎖位置に移動する中間位置内に吐出逆止弁54を有することが示されている。吐出逆止弁54が閉鎖位置に移動するとともに、第2のスプリング56は伸びる。この中間状態において、弁本体72と弁がさ57との間を通過する液体流路59は最小化されている。Oリング61とともに弁がさ57の弁座75への環状壁55に沿った移動にしたがって、真空状態が生成され、吸引力が、排出口60を通過していた液体に印加される。このように、吐出逆止弁54は、分配ノズル50内に真空圧サイクルを生成する。Oリング61が圧縮され、弁座75に向かって環状壁55にわたって滑走するとともに、この吸引力が印加され続ける。環状壁55に対するOリング61のスライドにしたがって、この真空圧サイクルあるいは吸引力に必要な期間に依存する、より長いもしくはより短い軸方向長が環状壁55にありうることは理解される。
【0016】
ここで図2cを参照すると、分配ノズル50が、吐出逆止弁54が閉鎖位置内にある排出口60および吐出逆止弁54を含む流量制御装置58を有することが示されている。第2のスプリング56は完全に伸ばされ、弁がさ57の上のOリング61が環状壁55を通っており、Oリング61が弁本体72内の弁座75に対して固定し、密閉されるように、動力伝達路59が閉じられる。閉じられた構成において、ディスプレイサー74から離れたところで移動することを可能にされ、排出口60による意図的な流出が終わるところまで、弁がさ57は置き換えられる。弁座75は、この閉鎖位置内のOリング61に対して密閉してふさぐためにサイズを合わせられる。
【0017】
流量制御装置58と共に分配ノズル50を有するそのような液体分配装置10は、様々なアイテム(例えば、ビン、ボトル、ボウル、箱、バケット、缶、パック、容器、カップ、ジャー、水差し、パウチ、など)に液体を充填するための飲料包装でしばしば用いられる。1つの実施例において、屋根形フィラーは、例えば、スタンフォード(コネチカット)のインターナショナル・ペーパー社から市販で入手可能なEPE Q-16の高速フィラーを含めて利用することができる。別の実施例において、市販で入手可能な液体の分配装置10は、例えばSpikkestad(ノルウェー)のエロパック社から市販で入手可能なPure-Pak(R) P-S90基準断面充填機のように利用することができる。本発明と共に用いることができる1つの液体分配装置10は、「Device for Filling Specified Amount of Liquid」と題する米国特許第4,958,669号に記載されている。
【0018】
ここで図3aを参照すると、分配ノズル50の排出口60の部分的な断面図が示されている。示された実施例において、排出口60は4枚の重なる多孔板62から形成される。多孔板62は各々外スペーサー64の使用によって互いに離れて一定間隔で配置される。外スペーサー64は、各多孔板62間のエアギャップを形成する。あるいは、外スペーサ
ー64は省略することができ、すべての多孔板62はエアギャップを除去して、互いに直接乗せることができる。本実施例において、多孔板62は、排出口60内に閉じ込められ、ハウジング52の下方部53に支持されながら液体流路59にわたって位置する。これらの多孔板62は、下方部53の端部上の内部に伸びる唇弁76間を占め、ディスプレイサー74による所定の位置で維持される。各多孔板62には、多孔板62を通して広く行き渡った複数の開口65がある。開口65は、多孔板62の上側66から底側68にまで広く行き渡る。多孔板62は、フィルター材82で構成される。本明細書で用いられるように、フィルター材82は、金属、プラスチック、グラス、布、紙など、織布でも不織布でも、その他にかかわらず、もしくは多孔性であるか否かに関係なく作られる、いかなるプレート、メッシュ、スクリーン、シート、パネル、フラップ、間仕切り、シールド、プラグ、基板など、不浸透性であるか否かに関係なく可能である。多孔板62は、多孔板62を通過する液体が主として開口65を通過するように、フィルター材82内に形成された複数の開口65を含んでいる。
【0019】
排出口60の他の実施例は、図3bに示される。この実施例は、液体流路59の両端にわたる2枚の多孔板62を含んでいる。多孔板62は、ハウジング52の下方部53の内部に伸びる唇弁76とディスプレイサー74との間で閉じ込められることにより支持される。外スペーサー64は、第2の多孔板62とディスプレイサー74との間と同様に、第1および第2の多孔板62の間にも配置される。外スペーサー64は、2枚の多孔板62の間にエアギャップを生成する。下部の多孔板62の上側66は、上部の多孔板62の隣接した底側68である。複数の開口65は、両方の多孔板62の上側66から底側68にまで広く行き渡る。図3bで示されるように、多孔板62内の複数の開口65は、互いに一直線に並ぶことができるし、あるいは、その代わりに、図3aで示されるように、各々の重なる多孔板62内の開口65は、その列を乱すこともできる。隣接する多孔板62間のエアギャップは、外スペーサー64の高さ「T」を増加させるか減少させることにより、変更することができる。
【0020】
排出口60の別の実施例において、図3cに示されるように、単一の多孔板62を利用することができる。多孔板62は、ハウジング52の下方部53の唇弁76とディスプレイサー74との間を占める。液体が多孔板62内の複数の開口65を通り抜けるために、液体流路59の両端にわたるように、多孔板62は位置する。図示されるように、外スペーサー64は下方部53の唇弁76に対する多孔板62を閉じ込める。多孔板62が直接ディスプレイサー74と接触するように、外スペーサー64を位置決めすることができ、また、外スペーサー64は、それが直接唇弁76と接触するように、その結果として下方部53内に埋め込まれた排出口60を形成するために多孔板62の位置を決めて配置されるということを、理解されるべきである。このように、多孔板62の底側68は、唇弁76から離れたところで間隔を置いて配置され、また、上側66はディスプレイサー74に接するであろう。
【0021】
ここで図4を参照すると、多孔板62の周囲に外スペーサー64を有する単一の多孔板62によって形成された排出口60の透視図が示されている。この図において、多孔板62を形成するフィルター材82の上面66は見て明らかである。しかし、底側68は見ることができない。外スペーサー64は高さまたは厚さTを有して示される。複数の開口65が示されている。中心部に位置するかまたは多孔板62の中央にある開口65は、多孔板62の中心から放射状に外側に位置する開口65より大きい。
【0022】
多孔板62の中心部の両端に複数の開口65を有するフィルター材82の部分的な断面図が、図5に示される。図5は、図4の断面線5−5で取られた断面図である。この図において、複数の開口65とともに、多孔板62および底側68の上側66が示される。各開口65は多孔板62のフィルター材82を通過する。上側66の各開口65は入口67
を有しており、相応して、実際は、側面の68各開口65には出口69がある。開口65の1つの実施例において、入口67および出口69は環状であり、開口65は直円柱を形成することができる。そのような実施例において、より小さい開口65は、直径dの出口69および直径Dの入口67を有し、より大きな開口65は、入口67での対応する直径Dおよび出口69での対応する直径dを有している。より大きな開口65に関連した入口67および出口69エリアが、より小さい開口65に関連した入口67および出口69エリアより大きいことは、この図の中で理解される。他の実施例において、入口67の直径Dは出口69直径dと同様に同サイズである必要がない。また、同じあるいは異なるサイズでありうる直径Dおよび直径dの間で、一定間隔で配置された中間径がさらにあるかもしれない。そのような他の実施例は、「Liquid Charging Nozzle Plate」と題する欧州特許出願公開第784010号にて開示されているように、開口65を介して流体抵抗を増加させることによって、液体の意図しない滴下を防ぐことを支援するために表面張力を増加させることに利用することができる。
【0023】
ここで図6に転ずると、図6は本発明を通して流れる間の液体の圧力の理論上のグラフ式の図である。充填サイクル中(それは、ピストン30がシリンダ33内の入口逆止弁25に向かって移動する場合である)に、ピストン30は、シリンダ33内に含まれるあらゆる液体をシリンダ33から押し出す。液体がシリンダ33から押されるとともに、それはコネクタチューブ37に入り、液体が分配ノズル50内の吐出逆止弁54に向かって放流管40を介して加圧され押し進められるように、入口逆止弁25によって給水管20を通して逆流れから遮断される。この液体流路59は、流量制御装置58に向かって液体を導く。また、多孔板62を通って開口65の外に通過する排出口60であるが、液体が流れることを可能にしながら吐出逆止弁54が開かれる。
【0024】
典型的な液体分配装置10の充填サイクル中に、3つの別個の段階があってもよい。第1は、分配ノズル50内への放流管40を通して、液体がシリンダ33からのピストン30によって押される加速段階である。液体が運動を開始するとともに、図6のグラフ内に示されたカーブの傾斜は、圧力の上昇を表わしている。次は、任意に、ピストン30によって多孔板62内の開口50を通って分配ノズル65を液体が押し出されている等速段階である。最後に、ピストン30が液体を押し出すことをやめており、液体の圧力が衰えている場合の減速段階がある。
【0025】
この充填サイクルが完了した後、ピストン30が、方向を逆転し、シリンダ33内の入口逆止弁25から移動するとともに、詰め替えサイクルが開始する。ピストン30のこの運動は、負の流量として1分当たりのガロンで図6に表わされた真空圧または吸引力を生成する。真空圧が生成されるとともに、図2bで示されるように、吐出逆止弁54は開放位置から閉鎖位置に移動する。
【0026】
この詰め替えサイクルは、また、真空圧サイクル、あるいは図7でさらに示される「サックバック」サイクルと呼ぶことができ、図7において矢印92および94は真空圧あるいは吸引力を図示している。矢印94は多孔板62の中心部で真空圧効果を図示している。中央に位置する真空圧の矢印94は集中されており、多孔板62内の中央に位置している、より大きなサイズの開口65の結果である。この真空圧92および94は液体80の流れに吸引力を印加する。液体80は、矢印96によって図示された重力に対抗する方向の多孔板62を通過している。
【0027】
通常、重力96が多孔板62から遠くで液体を加速するのに従って、多孔板62を通して排出口60から出て来る液体80の流れは、多孔板62の底側68ではより大きい逆円錐型として形成され、より小さくなる。充填サイクルが逆円錐型形状を終了するとともに、最後にすべての流出が断ち切られるまで、液体80の流れはより小さく、より細くなる
。
【0028】
吐出逆止弁54が閉じる方に向ったその中間位置へ移動する場合(図2bで示されたように)、意図的な液体流が断ち切られるため、液体80の流れに加えられた付加的な液体はない。真空圧92および94は、液体80の流れに際して重力96を打ち消している。その点で、液体80の流れは減衰流動であり、多孔板62の底側68にまだ接しているが、液体80のこの流れは減少する。多孔板62の上側66と、そして、特に多孔板62内の中央に位置する、より大きな開口65で印加された真空吸引は、真空圧力94の最大値が液体80の流れの中心部に印加されるのを可能にする。この吸引力がシリンダ33内の方向を逆転するピストン30によって発生させられる場合、この真空圧94は液体80の流れが液体の小滴の形で多孔板62の底側68から、より速く遮断することを引き起こしながら液体80の流れを減衰させる速さを増加させる。減衰時間が短いほど、充満した容器は、より速く分配ノズル50の真下から移動させることができ、空の容器は、液体分配装置10によって充満するための位置へより迅速に移動させることができる。多孔板62の中心に位置する大きな開口65とともにこの真空圧サイクルは、いかなる容器の液体の外部にも不注意にこぼさずに、充填操作の間に交替される容器を移動させることができる速度が著しく増加するレートを可能にする。多孔板62の開口65内の毛細管作用で、流体の流れが止められた後にどのような流出あるいは雫も生じずに、分配ノズル50の排出口60は液体を保持することができる。
【0029】
本発明は、多孔板62の中心の液体80の流れの衰える部分に最も大きな真空力をまさに集中するのを支援する。分配ノズル50の下の液体80の流れが衰えている多孔板62の中心で、より大きな開口65、あるいはよりきめの粗い網状部を加えることによって、真空圧94は最も大きな効果がある。液体がもはや吐出逆止弁54に押し出されていない場合、吐出逆止弁54が閉じ始めるのは、真空圧サイクルが開始するときである。逆流が多孔板62を通って真空圧94によって引き起こされるため、この真空圧サイクル中に、排出口60でおよび吐出逆止弁54の下から利用された多数の多孔板62がある場合、液体も多孔板62の間から、真空圧94によって、吸収することができる。多孔板62の下に垂れる液体80の流れの逆円錐型がなお存在してもよい。しかし、この真空圧94は、液体80の流れの崩壊を促進する分配ノズル50へ逆流するこのいくつかの液体を吸うことを支援する。
【0030】
図8に示されるように、多孔板62の実施例を含み、そこに広く行き渡った複数の開口65を有する本発明において、様々な多孔板62を利用することができる。多孔板62のこの平面図には環状の周囲があり、その開口65はフィルター材82によって広く行き渡され、そして、開口65は形状においていくぶん長方形である。多孔板62の中心部において、複数のより小さい隙間65に囲まれて配置された、より大きな開口65がある。ワイヤーメッシュの形をしているフィルター材82からこの性質の代表的な多孔板62を構築することができた。
【0031】
多孔板62の他の実施例は、図9に示される。その中心部を囲み、フィルター材82によって広く行き渡される、より小さい開口65と共に、中心部にあるより大きな開口65を有する多孔板62は、多孔板62の周囲に外スペーサー64を有して、図示される。また、内スペーサー63は、多孔板62の中心にある、より大きな開口65の周囲に位置する。この実施例において、外スペーサー64の厚さあるいは高さは、多孔板62が排出口60において複数の多孔板62構成の中で一緒に積み重ねられる場合に、中央の支持物を備える内スペーサー63と同じであってもよい。複数の多孔板62間で形成されたエアギャップは、外スペーサー64および内スペーサー63によって維持される。分配ノズル50によって分配されており、多孔板62内の排出口60を通って複数の開口65を通過する厚いあるいは高粘性液体の場合、そのような構成は有用である。
【0032】
多孔板62の別の実施例は、図10に示される。この実施例において、多孔板62は多孔板62の中心に単一の大きな開口65を有している。この大きな開口65は、フィルター材82によって広く行き渡され、多孔板62内の複数のより小さい開口65に囲まれる。
【0033】
ここで図11を参照すると、多孔板62のさらに別の実施例が図示されている。多孔板62は、フィルター材82によって広く行き渡される開口65を伴う一般に円板の形をしているフィルター材82から構築されるように示されている。開口65は、形状において一般に環状である。また、複数のより小さい環状の開口65によって囲まれる多孔板62の中心には、より大きな開口65がある。実質的に環状で多孔板62が示されている一方、規則的でもあるいは不規則であっても、様々な他の形状が液体流路59および排出口60の構造および配置で利用することができる。
【0034】
図12に示された実施例は、多孔板62内にフィルター材82の3つの異なる領域の開口65の3つの異なるサイズを有している。特に、多孔板62のこの実施例では、大きな六角形の開口87を囲む複数の環状の中間サイズの開口86と共に、多孔板62の中央領域内に大きな六角形の開口87を位置させている。中間サイズの開口86を囲みながら、多孔板62を通して広く行き渡った複数のより小さい開口85が存在する。さらに、そのような開口65は、長方形、三角形、八角形、あるいは他の望ましい形状になりえる。液体が多孔板62を通過するように、開口65の形状は、特別の分配ノズル50のための好ましい流体の流れ特性のために選ばれてもよい。多孔板62のこれらのおよびより多くのすべて代替構成は、排出口60で流量制御装置58を変更するために流量制御装置58の一部として利用することができる。
【0035】
他の多くの他の実施例および構成は、当業者には明白かもしれない。例えば、フラッパー型吐出逆止弁54により分配ノズル50を構築することができるかもしれない。なお、飲料および他の流すことができる食物物質に加えて、本発明の液体分配装置10は、食料品グラード以外の流すことができる物質および液体、例えば、ビューティケア製品、健康管理用品、調合薬、潤滑剤、燃料、添加物、溶剤、殺虫剤、除草剤および他の液体のようなものあるいは流体物質に用いることができる。液体の意図した流出を変更するか、あるいは液体の意図しない流出を止め、こぼしを回避するために、満たされた容器は他の容器を詰めるか満たすための液体分配装置10のために分配ノズル50の排出口60から移されるように、さらに、開口の大小各種および形状は液体80の流れ上の重力を打ち消す適切な真空圧サイクルを得るために利用することができる。様々な開口65の形状は、一般に知られている方法、および例えばレーザー、噴射水、通常の掘削あるいはポンチプレス、ウィービングあるいは他のプロセスの使用通じたプロセスを用いて、形成することができる。
【0036】
様々な開口65を有する複数の多孔板62であろうと、一定領域のメッシュサイジングにおけるバリエーションを有する複数の多孔板62であろうと、あるいは両方のコンビネーションをも存在する。中心部により大きな開口65を有している複数の開口65を有する多孔板62は、網目スクリーンにより混ぜ合わせて、一定の開口65サイズをその中に有しているプレートを穿孔することができる。開口65のサイズおよび形状は、液体の粘性、流体表面張力、放出される液体の流速、多孔板62の毛細管作用、および排出口60へ逆流させ吸引する液体の空気に抵抗する能力の関数として変更することができる。
【0037】
本発明の多くの詳細な実施例が記述され図示されたが、様々な追加の変更および変形が本発明の精神および範囲から外れることなく行なうことができることは、当業者に理解されるだろう。従って、添付のクレームにおいて、本発明の範囲の中にあるそのようなすべ
ての変化と変形を含むのは、意図的である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
明細書が特に指摘し明確に本発明の権利を請求するクレームで締めくくる一方、同一参照番号が同様の要素を特定する添付の図面に関連して、以下の記述から本発明が一層よく理解されるものと信じる。
【図1】図1は、容器に液体を分配するための装置の断面図である。
【図2a】図2aは、開放位置において示される本発明の流体吐出ノズルの断面図である。
【図2b】図2bは、開放位置から閉鎖位置に移動する中間位置において示される本発明の流体吐出ノズルの断面図である。
【図2c】図2cは、閉鎖位置において示される本発明の流体吐出ノズルの断面図である
【図3a】図3aは、4枚の多孔板を有する実施例において示される図1の排出口の部分的な断面図である。
【図3b】図3bは、2枚の多孔板を有する代替の実施例において示される図1の排出口の部分的な断面図である。
【図3c】図3cは、単一の多孔板を有する代替の実施例において示される図1の排出口の部分的な断面図である。
【図4】図4は、本発明の多孔板の透視図である。
【図5】図5は、図4の多孔板の部分的な断面図である。
【図6】図6は、本発明の充填および詰め替えサイクルの間の流体圧力のグラフ式の図である。
【図7】図7は、図2bで図示されたような閉鎖位置に吐出逆止弁が移動する場合に、流体吐出ノズルに液体が存在するときの流体の流れにおける減衰の図である。
【図8】図8は、本発明による多孔板の平面図である。
【図9】図9は、本発明による多孔板の他の実施例の平面図である。
【図10】図10は、本発明による多孔板の別の他の実施例の平面図である。
【図11】図11は、本発明による多孔板のさらに別の他の実施例の平面図である。
【図12】図12は、本発明による多孔板のさらになお別の他の実施例の平面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透設された液体流路を有するハウジングと、
前記液体流路内の前記ハウジングに支持される多孔板とを有し、
前記多孔板は透設された複数の開口を有し、少なくとも2つの異なるサイズの開口があること
を特徴とする液体分配ノズル。
【請求項2】
前記少なくとも2つの異なるサイズの開口は、より大きなサイズの開口と、より小さいサイズの開口とを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の液体分配ノズル。
【請求項3】
前記より大きなサイズの開口は、前記より小さいサイズの開口の内側に放射状に位置することを特徴とする請求項2に記載の液体分配ノズル。
【請求項4】
前記より大きいサイズの開口は、前記多孔板内の中央に設置されることを特徴とする請求項3に記載の液体分配ノズル。
【請求項5】
前記液体流路内に複数の多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液体分配ノズル。
【請求項6】
前記ハウジングは、吐出逆止弁を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体分配ノズル。
【請求項7】
前記吐出逆止弁は、閉じている間に真空圧を生成できることを特徴とする請求項6に記載の液体分配ノズル。
【請求項8】
透設された液体流路を有するハウジングと、
前記ハウジング内の吐出逆止弁であって、前記吐出逆止弁は閉じている間に真空圧を生成できる吐出逆止弁と、
前記液体流路内の前記ハウジングに支持される多孔板とを備え、
前記多孔板は、透設された複数の開口を有し、前記複数の開口は、少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットを含むこと
を特徴とする液体分配ノズル。
【請求項9】
前記少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットは、より大きなサイズの開口のセットおよびより小さいサイズの開口のセットを含むことを特徴とする請求項8に記載の液体分配ノズル。
【請求項10】
前記より大きなサイズの開口のセットは、前記多孔板内の中央に設置されることを特徴とする請求項9に記載の液体分配ノズル。
【請求項11】
複数の多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の液体分配ノズル。
【請求項12】
前記多孔板の少なくとも1つは、ワイヤーメッシュから形成されることを特徴とする請求項11に記載の液体分配ノズル。
【請求項13】
少なくとも1つの開口が他の開口とは異なる形状を有していることを特徴とする請求項12に記載の液体分配ノズル。
【請求項14】
少なくとも1つの開口は、実質的に長方形であることを特徴とする請求項13に記載の液体分配ノズル。
【請求項15】
スペーサーをさらに備え、前記スペーサーは少なくとも1枚の多孔板と他の多孔板間の分離を維持するために位置されることを特徴とする請求項14に記載の液体分配ノズル。
【請求項16】
ノズル本体内に流量調整装置を含む前記ノズル本体を備え、
前記流量調整装置は逆止弁と排出口とを含み、前記逆止弁は閉じている間に真空圧サイクルを生成することができ、前記排出口は多孔板から形成されており、前記多孔板は複数の開口を含み、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの他の開口より大きいこと
を特徴とする流体吐出ノズル。
【請求項17】
前記少なくとも1つのより大きいサイズの開口は、前記少なくとも1つの他の開口の内側に放射状に位置することを特徴とする請求項16に記載の流体吐出ノズル。
【請求項18】
より大きいサイズの開口は、前記多孔板内の中央に設置されることを特徴とする請求項17に記載の流体吐出ノズル。
【請求項19】
前記液体流路内に複数の多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の流体吐出ノズル。
【請求項20】
前記排出口にスペーサーをさらに備え、前記スペーサーは前記多孔板間の分離を維持することを特徴とする請求項19に記載の流体吐出ノズル。
【請求項1】
透設された液体流路を有するハウジングと、
前記液体流路内の前記ハウジングに支持される多孔板とを有し、
前記多孔板は透設された複数の開口を有し、少なくとも2つの異なるサイズの開口があること
を特徴とする液体分配ノズル。
【請求項2】
前記少なくとも2つの異なるサイズの開口は、より大きなサイズの開口と、より小さいサイズの開口とを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の液体分配ノズル。
【請求項3】
前記より大きなサイズの開口は、前記より小さいサイズの開口の内側に放射状に位置することを特徴とする請求項2に記載の液体分配ノズル。
【請求項4】
前記より大きいサイズの開口は、前記多孔板内の中央に設置されることを特徴とする請求項3に記載の液体分配ノズル。
【請求項5】
前記液体流路内に複数の多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液体分配ノズル。
【請求項6】
前記ハウジングは、吐出逆止弁を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体分配ノズル。
【請求項7】
前記吐出逆止弁は、閉じている間に真空圧を生成できることを特徴とする請求項6に記載の液体分配ノズル。
【請求項8】
透設された液体流路を有するハウジングと、
前記ハウジング内の吐出逆止弁であって、前記吐出逆止弁は閉じている間に真空圧を生成できる吐出逆止弁と、
前記液体流路内の前記ハウジングに支持される多孔板とを備え、
前記多孔板は、透設された複数の開口を有し、前記複数の開口は、少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットを含むこと
を特徴とする液体分配ノズル。
【請求項9】
前記少なくとも2つの異なるサイズの開口のセットは、より大きなサイズの開口のセットおよびより小さいサイズの開口のセットを含むことを特徴とする請求項8に記載の液体分配ノズル。
【請求項10】
前記より大きなサイズの開口のセットは、前記多孔板内の中央に設置されることを特徴とする請求項9に記載の液体分配ノズル。
【請求項11】
複数の多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の液体分配ノズル。
【請求項12】
前記多孔板の少なくとも1つは、ワイヤーメッシュから形成されることを特徴とする請求項11に記載の液体分配ノズル。
【請求項13】
少なくとも1つの開口が他の開口とは異なる形状を有していることを特徴とする請求項12に記載の液体分配ノズル。
【請求項14】
少なくとも1つの開口は、実質的に長方形であることを特徴とする請求項13に記載の液体分配ノズル。
【請求項15】
スペーサーをさらに備え、前記スペーサーは少なくとも1枚の多孔板と他の多孔板間の分離を維持するために位置されることを特徴とする請求項14に記載の液体分配ノズル。
【請求項16】
ノズル本体内に流量調整装置を含む前記ノズル本体を備え、
前記流量調整装置は逆止弁と排出口とを含み、前記逆止弁は閉じている間に真空圧サイクルを生成することができ、前記排出口は多孔板から形成されており、前記多孔板は複数の開口を含み、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの他の開口より大きいこと
を特徴とする流体吐出ノズル。
【請求項17】
前記少なくとも1つのより大きいサイズの開口は、前記少なくとも1つの他の開口の内側に放射状に位置することを特徴とする請求項16に記載の流体吐出ノズル。
【請求項18】
より大きいサイズの開口は、前記多孔板内の中央に設置されることを特徴とする請求項17に記載の流体吐出ノズル。
【請求項19】
前記液体流路内に複数の多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の流体吐出ノズル。
【請求項20】
前記排出口にスペーサーをさらに備え、前記スペーサーは前記多孔板間の分離を維持することを特徴とする請求項19に記載の流体吐出ノズル。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2008−536680(P2008−536680A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507648(P2008−507648)
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/002614
【国際公開番号】WO2006/112907
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(507346409)エバーグリーン・パッケージング・インターナショナル・ベスローテン・フエンノートシャップ (1)
【氏名又は名称原語表記】EVERGREEN PACKAGING INTERNATIONAL B.V.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月24日(2006.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2006/002614
【国際公開番号】WO2006/112907
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(507346409)エバーグリーン・パッケージング・インターナショナル・ベスローテン・フエンノートシャップ (1)
【氏名又は名称原語表記】EVERGREEN PACKAGING INTERNATIONAL B.V.
【Fターム(参考)】
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