説明

流体塗布器システム

【課題】目標の領域に流体を所望の投与量で正確に分与すること。
【解決手段】(a)消毒流体を皮膚の目標領域に塗布する塗布装置(10)であって、末端と基端とを有するハンドル(100)、ハンドルの基端に結合されたベース(102)、ベースに結合された実質的に親水性のフォーム材(112)、ならびにハンドルに結合された終片部(108)を有する、消毒流体を塗布する塗布装置、および(b)塗布装置の少なくとも一部を内部に封入するべく構成された室を有する貯蔵装置(30)、とを有し、終片部は貯蔵装置と係合して密封された界面を形成して、汚れが室内に侵入するのを充分に防止する塗布器システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を塗布するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば手術などの様々な医療処置の前処理として、患者に消毒液などの局部塗布溶液(流体)を塗布するようにして被医療処置領域の衛生を保つことが含まれる。局部塗布溶液は、スポンジ状の材料に当該用溶液を浸み込ませて、例えば一対のピンセットや血管鉗子などの手持ち装置を使用して塗布することができる。典型的には、スポンジ材料あるいはフォーム材料を開放皿やその他の容器に入れた流体中に浸す。
【0003】
ある場合には、溶液塗布用の既存の装置は、種々の不利益を呈している。例えば、典型的な塗布器は、効率的に保液しないスポンジを使用しているために漏れを生ずることになる。よって、防菌清浄に備えて目標の領域への前処理が非衛生的なものになる。これに加え、被処理領域の外部領域に種々の漏れ液体がかかると、これが溜まってひりひりさせたりして気持ちが良くない。
【0004】
さらなる不利益は、目標の領域に流体を所望の投与量で分与することが困難なことである。流体塗布時、消毒液などの流体量を制御すること、すなわち塗布器からの分与を制御することが望まれる。しかしながら既存の塗布器は、流体の分与が非効率的であり、目標の領域に流体を正確な量で供給するよう決定することが困難である。結果として、所望の量より多いか少ない量の流体が目標の領域に塗布されてしまうことになる。さらに、典型的な塗布器は、適時に流体を正確な量で分与(投与)しえないフォーム(泡)および/もしくは流体供給システムを使用している。例えば、流体を収容する内部アンプル付きのある塗布器は、流体がスポンジに浸み込むまでに時間がかかり、よって患者に塗布できるまでに時間がかかる。結果として、所望の溶液の塗布が期待できず、正確さを欠く。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
好適実施例によれば、流体を塗布するための塗布装置は、基端と末端とを有するハンドルと、ハンドルの基端に結合されたベースと、このベースに結合された実質的に親水性のフォーム材とを含み、この実質的に親水性のフォーム材が流体を受けるようになっている。
好適実施例によれば、塗布装置は、必要により包装から取り出す手間以外の操作の必要性なくして、直ぐに使用可能なように供給可能である。
【0006】
好適実施例によれば、流体器システムは、基端と末端とを有するハンドル、ハンドルの基端に結合されたベースならびにこのベースに結合された実質的に親水性のフォーム材を含み、この実質的に親水性のフォーム材が流体を受けるようになっている塗布装置と、塗布装置を収容する貯蔵装置を含むものである。
【0007】
好適実施例によれば、流体を塗布する方法は、流体を実質的に親水性のフォーム材に流体を導入する段階と、目標領域に流体の所望部分を付着させる段階を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】本発明の実施例の塗布装置を図示する斜視図。
【図1B】本発明の実施例の塗布装置を図示する上面図。
【図1C】本発明の実施例における実質的に親和性のフォーム材を図示する側面図。
【図1D】本発明の実施例における実質的に親和性のフォーム材を図示する上面図。
【図2A】本発明の実施例の塗布器システムを図示する斜視図。
【図2B】本発明の実施例の塗布器システムを図示する側面図。
【図3A】本発明の実施例の剛性容器を図示する斜視図。
【図3B】本発明の実施例の剛性容器を図示する側面図。
【図4A】本発明の実施例の塗布装置を図示する側面図
【図4B】本発明の実施例の塗布装置を図示する上面図。
【図4C】本発明の実施例の実質的に親水性のフォーム材を図示する側面図。
【図4D】本発明の実施例の実質的に親和性のフォーム材を図示する上面図。
【図5A】本発明の実施例の一部を除去した塗布装置を備える塗布器システムを図示する側面図。
【図5B】本発明の実施例の塗布装置を備える塗布器システムを図示する側面図。
【図6A】本発明の実施例の塗布器システムをハンドルが引き込んだ状態で図示する側面図。
【図6B】本発明の実施例の引っ込み可能のハンドル付の塗布器システムをハンドルが引き出された状態で図示する側面図。
【図6C】本発明の実施例の塗布器システムをハンドルが引き出され、かつ塗布装置を一部除去した状態で図示する側面図。
【図7A】本発明の実施例の中間末端部付の塗布器システムをハンドルが引っ込んだ状態で図示する側面図。
【図7B】本発明の実施例の中間末端部および引っ込み可能のハンドルを有する塗布器システムをハンドルが引き出された状態で図示する側面図。
【図7C】本発明の実施例の中間終片部付の塗布器システムをハンドルが引き出され、塗布装置を一部削除した状態で図示する側面図。
【図8A】本発明の実施例の除去可能の終片部付の塗布器システムを図示する側面図。
【図8B】本発明の実施例の塗布システムを除去可能終片部を除去した状態で図示する側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願において、単一に使用しているものは、特記せぬ限り複数である場合も含んでいる。本発明で「又は」は、特記せぬ限り「および/もしくは」を意味する場合も含んでいる。さらに「含む」は、非限定的に解釈するものとする。さらに、特記せぬ限りは、「素子」あるいは「構成部品」は、一つのユニットおよび一つ以上のサブユニットからなる素子および構成部品を含む要素ならびに構成部品も包含するものとする。可能な限り、同一参照番号は、全図面を通して同一あるいは類似の部品を示すものとする。
【0010】
本明細書に用いている各章の表題は、ただ体裁的な目的のためであり、記述の主旨を限定するものと解釈すべきものでない。限定的でないが、例えば、特許、特許出願、論文、書籍、条文など本願で引用する全ての文献は、本発明の説明を補足するものであり、その内容の詳細は、これら文献を参照されたい。
【0011】
本明細書で「流体」と記載しているものは、特定の実施例では。様々な医療処置に備えて治療領域を衛生的にするために使用する液体である。種々の溶液の活性成分は、当該技術分野で既知のものであり、非限定的例として、エタノール、イソプロピルアルコール、その他のアルコール、あるいはこれらの組合せ、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸塩クロルヘキシジン、アルコール含有グルコン酸塩クロルヘキシジン、クロロキシレノール、クロフルカーバン、フルオロサラン、ヘキサクロロフェン、ヘキシルレソルシノール、ヨウ素含有化合物、ポビドンヨウ素、アルコール、エタノール、イソプロピルアルコールおよびその他のアルコールを含有するポピドンヨウ素ならびにそれらの組合せなどがある。
【0012】
特定の実施例では消毒液は、米国特許第5376686号に開示されているような、ビガナイド誘導体および/もしくはその塩類、すなわち例えば、活性成分としてのオラネキシジン[1(3,4−ジクロロベンジル)−5−オクチルビガニド]およびその塩類を含む。消毒液は、さらに例えば、異なる量でのポリエチレンベースの非イオン界面活性剤および/もしくはアルコール、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、その他のアルコール、および/もしくは水などの界面活性剤を含むものとすることができる。有益な界面活性剤は、ポリエチレンオキシド(20)あるいはポリエチレンオキシド(20)グリコールとして日本国の東京都のアサヒ電化社で販売されている、当業者に既知であるポロキシマー124(a/k/aポリキシプロピレンブロック共重合体124)、POE(9)ラウリルエーテル(BL−9EXとして日本国東京都の日光科学工業社で販売)、ノノキシノール10あるいはNP―10(日本国京都市のサンヨー化学工業社で “Emulin NL−100”として販売)などがある。
【0013】
特定の実施例では、消毒液は、活性成分およびポリエチレンオキシドベースの非イオン界面活性剤を異なる濃度で含む。例えば、特定の実施例では、ビガニド誘導体および/もしくはその塩類が0.05から5.0%(ビガニドベースのw/v)の濃度で存在し得、かつポリエチレンオキシドベースの非イオン界面活性剤は、約0.05から16%(w/v)の濃度で存在し得る。
【0014】
本明細書で使用している「実質的に親水性のフォーム材」は、水に対して親和性を有する高分子ベースのフォーム材であり、例えば、本発明の特定の実施例では、連続気泡の多孔質のポリウレタンフォーム材を用いることが可能である。ある場合には、実質的に親水性のフォーム材は、流体吸収率が高くなるように設計され、例えば、フォーム材の重量の約20倍の吸収率を有するものである。理論的に束縛されるものでないが、実質的に親水性のフォーム材は、水和性を示し、その媒介メカニズムとして、非限定的であるが活性プロトンおよび/もしくはヒドロキシル基を含む水あるいは液体との水素結合形成可能のポリマー鎖における極性基の存在、毛細管力により気泡構造体へ液体を導入する微細連続気泡多孔質および/もしくは気泡母材に超吸収体および/もしくは海面活性剤などの吸収材の添加などのメカニズムを含む。本発明の特定の実施例で使用しうる実質的に親水性のフォーム材は、例えば以下の企業から購入可能である。すなわち、Rynel社(Boothbay,Maine)、Avitar社(Canton,MA,米国),Lendel Manuracturing社(Chares MI米国)Copura社(デンマーク)。さらに、Henmann等の米国特許第5135472号などの米国特許には、本発明の特定の実施例で使用可能な実質的に親水性のフォーム材が開示されている。
【0015】
特定の実施例では、図1A又は図4Aに図示のように、塗布装置10は、ハンドル100、ベース102ならびに実質的に親水性のフォーム材112で構成されている。ハンドル100は、種々の横断面形状を有している。例えば、円形、オ−バル形、長方形、多角形および/もしくはこれらの組合せを含む複雑形状などがある。特定の実施例では、ハンドル100は、その長さ方向にスムースであり、図4A図示のように、特定の実施例では、ハンドル100の長さ方向に沿って種々の凹凸106が複数設けられ、ユーザによる塗布装置の操作など使用を容易にしている。凹凸106は、ハンドル100の周囲の様々な部分に設けられる。特定の実施例では、ハンドル100の少なくとも一部をゴムなどで表面を被覆して、塗布装置の使用を容易にしている。さらに特定の実施例では、ハンドル100の一部の表面に繊維を貼り付けてハンドル100から不要の液体を搬出し、またユーザーの把持を確実にしている。
【0016】
特定の実施例では、図1Aから図1Bに図示のように、ハンドル100に開口107を設けても良い。特定の実施例の場合、開口107は、非限定的であるが楕円形、円形、矩形、多角形などの種々の形状を取りうる。特定の実施例では、開口107に異なる把持位置を多数取りうる。
【0017】
特定の実施例によれば、図4Aに図示のごとく、ハンドル100は、終片部108を画成しうる末端12を含んでも良い。終片部108は、特定の実施例においては、ハンドル100の一体部品であり、例えば、中実の棒体あるいは管の端部となる。特定の実施例では、終片部108はハンドル100とは別の部品であって、ハンドル100に取り付けられるものとすることができる。特定の実施例では、図5Aに図示のように、終片部108は、ハンドル100より大きい横断面サイズを有するものであり、これにより終片部108は、例えば、貯蔵装置52に封入係合されることができる。特定の実施例では、終片部108は、ハンドル100より小さな横断面サイズを有し、これにより終片部108は、例えば、ハンドル100内で少なくとも部分的にスライドできるようになっている。終片部108のハンドル100へ取り付は、非限定的な実施例であるが、圧入、締まり嵌め、機械的相互錠鎖、ヒンジ、キイ溝、螺条などおよびこれらの組合せで行われる。
【0018】
特定の実施例では、図6Aに図示のように、第2ハンドル101が終片分108に結合されている。特定の実施例では、第2ハンドル101と終片部108は、一つの連続した部品となっている。特定の実施例では、第2ハンドル101は、人間工学的設計となっている。例えば、第2ハンドル101は、塗布装置10をユーザーが握りやすいような形状となっている。図6Aでは、このような設計を考慮した一つの可能な形状を図示しているが、同様な目的を達成するべくいろいろな形状を様々な方法で取ることができる。
【0019】
特定の実施例では、図1Aに図示のように、ハンドル100は、1つ以上の異なる形状を有していても良い。すなわち、例えば、曲線、曲げ、角度などがハンドル100の長手方向の異なる位置に付けられている。特定の実施例では、以上の変形は、ハンドル100は、複数の軸に沿って、あるいは一つの軸に沿って設けられていて人間工学的設計となっている。例えば、特定の実施例では、ハンドル100は、ほぼ垂直軸に沿って設けた第1曲げ部109を含んでも良く、特定の実施例では、以下に詳述するように、第1曲げ部109は、水平軸とある角度110をなすものでも良い。特定の実施例では、ハンドル100に第2曲げ部111を形成しても良い。特定の実施例では、第2曲げ部111によりハンドル100が水平軸と整合するようなものとしても良い。特定の実施例では、ハンドル100に延長ハンドル(図示せず)を設け、非限定的であるが、例えば、てこ作用や到達範囲を増すようにするなど様々な用途を視野に入れることもできる。特定の実施例では、図1Aに図示のように、ハンドル100は、なんら変形のないものでも良い。すなわち、ハンドル100をほぼ真っ直ぐなものとしても良い。
【0020】
特定の実施例では、ハンドル100は、中実のロッドなど、中実部品で構成するようにしても良い。特定の実施例では、図4Aに図示のように、少なくともハンドルの一部が中空領域104を含んでも良い。中空領域104は、流体を直接あるいは間接的に受けるように構成されている。特定の実施例では、直接受けられる流体は、中空領域104に流入させるか注入するようにしても良い。特定の実施例では、例えば、ハンドル100の長手方向に沿って、あるいは末端部に設けた実質的にシール可能の膜を通して中空領域104に注入しても良い。特定の実施例では、流体は、流体の入ったカートリッジや容器などの流体含有装置を中空領域104に少なくともその一部を挿入するようにして間接的に受けるようにしても良い。特定の実施例では、以上のカートリッジや容器は、終片部108の一部としても良い。
【0021】
特定の実施例では、ハンドル100および/もしくはベース102は、非限定的であるが、金属、金属合金、プラスティック、ナイロン、合成材料、これらの組合せを含むその他のポリマーなどの多数の種々材料製となる。ハンドル100は、非限定的であるが、例えば、成型、射出成型、機械加工、鋳造、押出し成型および/もしくはこれらの組み合わせなどの種々の加工により製造可能である。
【0022】
特定の実施例によれば、ハンドル100は、ベース102に係合され、特定の実施例によれば、ベース102は、ハンドル100と一体の部品である。一体のベースとハンドルの組合せでは、当該分野で既知の工程、すなわち例えば、非限定的であるが成型、射出成型、鋳造、機械加工あるいはこれらの組合せにより製造可能である。特定の実施例では、ハンドル100は、機械分野で既知の種々の方法、例えば、非限定的であるが、ヒンジ、接着剤、機械的連結、ねじ部、圧入、摩擦嵌合、締まり嵌め、滑り嵌め、および/もしくはこれらの組合せなどよる取付でベース102に結合できる。
【0023】
特定の実施例では、塗布装置10は、ハンドル100とベース102との間での互換性ある取付けを含めることができる。互換性ある取付けとは、例えば、同じハンドル100にサイズの異なるベース102を取り付けるようにできるし、その逆も可能である。これにより、異なるサイズの実質的に親水性のフォーム材112を同じハンドル100で使用することが容易になる。
【0024】
特定の実施例では、ベース102は、種々の形状を取りうる。例えば、図1Bおよび図4Bに図示するように、特定の実施例では、ベース102は、角を丸めたほぼ三角形の形状である。さらにベース102は、非限定的であるが、矩形、円形、玉子形、各多角形および/もしくはこれらの組合せを含む複合形状などの形を取りうる。
【0025】
特定の実施例によれば、ハンドル100とベース102は、角度110をなしても良い。図1Aおよび4Aでは、角度110がほぼ45度であるが、特定の実施例では、角度が0度から180度の範囲を取りうる。角度110が幅の広い範囲で変化し得るようにすれば、人間工学的ファクタなど、種々のファクタを含めて塗布装置の設計にフレキシビリティを持たせることが可能である。特定の実施例では、ヒンジ等によりベース102へハンドル100を取り付けることにより、角度110を異ならせることが可能である。特定の実施例では、ヒンジ等による接合は、錠止可能の位置を設けることにより、塗布装置10の角度を変えて使用できる。
【0026】
特定の実施例では、実質的に親水性のフォーム材112のベース102への取り付けは、接着剤での接合、機械的相互錠鎖、フックおよびループ機構(登録商標名でのVelcroなど)、ねじ機構など種々のメカニズムで行うことができる。
【0027】
特定の実施例では、ユーザは、実質的に親水性のフォーム材112を圧して、すなわち実質的に親水性のフォーム材112を圧縮して中に含まれる流体を分与することができる。結果として、実質的に親水性のフォーム材112の圧縮により、実質的に親水性のフォーム材112に留置されている流体の分与が容易となる。特定の実施例では、実質的に親水性のフォーム材112の容積で、実質的に親水性のフォーム材112から分与できる流体の量(すなわち分与する所望の量)が決まる。すなわち、塗布装置から多量の流体を分与したければ、実質的に親水性のフォーム材112の容積を増大することができる(所望量の増大)。また、塗布装置から少量の流体を分与したければ、実質的に親水性のフォーム材112の容積を減少することができる(所望量の減少)。例えば、図1Aから1Dおよび図4Cから4Dに図示の実施例では、実質的に親水性のフォーム材112の厚みを変更することにより、すなわち実質的に親水性のフォーム材112の横断面積をほぼ一定として実質的に親水性のフォーム材112の厚さの変化にほぼ一致して変化する流体の量の分与を容易とする。あるいは、実質的に親水性のフォーム材112の厚みと横断面積の双方を変更して分与する流体の量を変化させることもできる。
【0028】
特定の実施例によれば、摩擦層114を実質的に親水性のフォーム材112に接合しても良い。特定の実施例によれば、摩擦層114は、例えば、表皮などの患部領域を擦過させるようにしても良い。擦過は、流体の分与前、分与中および/もしくは分与後に行うこともできる。特定の実施例では、擦過は、ある種の生体物質、例えばボディオイル、ボディソイルおよび/もしくはバクテリアを浮かせて患部領域の処置を容易にする。例えば、消毒液を塗布する前に、ユーザーは、患者の表皮を擦過してバクテリアを浮かせて防菌処理の効果を向上させることができる。特定の実施例では、摩擦層114を複数の材料で構成して擦過量を増大させるか浄化の困難な領域の擦過を可能とする。特定の実施例では、摩擦層114は、ガーゼ状の材料などの種々の繊維材料を含むものでも良い。特定の実施例では、摩擦層114は、非限定的であるが、綿、レーヨン、ナイロン及び/もしくはこれらの組合せで形成可能である。特定の実施例では、摩擦層114を形成する材料は、異なる摩擦度を示す多数の材料の中から選択することができる。例えば、未熟児の表皮は、薄く脆弱であるから、ナイロンやレーヨン製の摩擦層を有する塗布装置は、綿製の摩擦層よりも好ましい。特定の実施例では、摩擦層114は、異なる材料の複数層を有するものとすることが可能である。
【0029】
図1Aから図1Cおよび図4Aから図4Cに示されている実施例では、摩擦層114は、実質的に親水性のフォーム材112の形状に相当する形状とすることができる。しかしながら、特定の実施例では、摩擦層114は、その他の形状、例えば非限定的であるが、円形、矩形、三角形あるいは多角形などおよび/もしくはこれらの形状を複数含む複合形などを取りうる。特定の実施例では、摩擦層114は実質的に親水性のフォーム材112に、種々の取付け構成、例えば、非限定的であるが、接着接合、融合接合、機械的錠止、面ファスナ機構(例えば、登録商標Vectro)、ねじ機構などで結合しても良い。特定の実施例では、摩擦層114は、実質的に親水性のフォーム材112に積層可能である。フォーム材に種々の材料を積層あるいは装着する技術は既知であり、例えば、米国特許第10/829919号、米国仮特許出願第60/464306号あるいはPCTUS04/012474などでポリウレタンフォーム材に材料を装着する方法及び装置が開示されている。
【0030】
特定の実施例では、図2Aおよび図2Bに示されているように、塗布器システム210は、塗布装置100、封入可能の容器200ならびに貯蔵装置30で構成される。特定の実施例では、封入可能の容器200は、塗布装置10を受け入れ可能としている。特定の実施例では、封入可能の容器200は、塗布装置10を保持するシール領域204を画成するシール202を含むものである。特定の実施例では、封入可能の容器200は、除去可能なカバーあるいは容器でも良い。これら双方ともフレキシブルでも剛性でも良い。例えば、図2Bに図示のように、底部および側壁が高密度ポリエチレンおよびその他のポリマーおよび/もしくはこれらの組合せの材料製で、頂部が積層アルミフォイルあるいはその他の適正の材料、例えば、チベック(Tyvek)、プラスチックなどの材料製である剛性の封入可能の容器であっても良い。特定の実施例では、封入可能の容器200は、非限定的であるが、一つあるいは複数のポリマーベースの材料(プラスティックトレイなど)、チベック(Tyvek)、金属材料構成、積層構成、紙及び/もしくはこれらの組合せなど、シール領域204に外部からほこりの侵入を防止する材料のいずれのものからでも製造可能である。
【0031】
特定の実施例では、塗布器システムは、即使用可能な構成でユーザに提供可能である。例えば、図2Aおよび図2Bに示されているように、塗布装置10は、予め計量した量の流体を実質的に親水性のフォーム材112および/もしくは摩擦層114に含ませて封入可能容器200に挿入させることができる。よって、ユーザは、封入可能の容器200を開いて塗布装置にアクセスでき、なんら別の操作を加えることなく、そのまま塗布装置の使用を開始できる。同様に、図5Aから図8Bに例示するように、塗布装置10は、壁500を有する貯蔵容器52に収容可能である。貯蔵装置52は、実質的に親水性のフォーム材112および/もしくは摩擦層114に含ませるための流体506を、予め計量した量だけ入れておくことが可能である。以下に詳細に説明するように、壁500は、塗布装置10の終片部108との協同でシール516(例えば図5Bを参照)を形成できる。よって、ユーザは、貯蔵装置52から塗布装置10を単に取り出して壁500から終片部108を開封するようにすることができる。結果として、以上の構成を用いることにより、種々の使用状況に応じて塗布装置を効率的に使用することができる。
【0032】
特定の実施例では、図2A、図2B、図3Aならびに図3Bに示されているように、貯蔵装置30は、ベース102、実質的に親水性のフォーム材112及び/もしくは摩擦層114を受け入れることが可能な構成とすることができる。特定の実施例では、貯蔵装置30は、剛性材料製とし、実質的に親水性のフォーム材112および摩擦層114が実質的に圧縮されてしまうのをほぼ確実に防止している。特定の実施例の貯蔵装置30における剛性材料としては、非限定的であるが、金属、プラスチック及びその他のポリマー、ガラス、複合材料およびその組合せが含まれる。特定の実施例では、貯蔵装置30は、本体300および閉止体302とで構成される。特定の実施例では、貯蔵装置30は、塗布装置10の少なくとも一部が入る内部304を画成している。特定の実施例では、本体300は、内部304内にベース102、実質的に親水性のフォーム112および/もしくは摩擦層114の配置を容易とするような形状とされている。特定の実施例では、閉止体302は、ヒンジ303にて開閉可能にされ、ベース102、実質的に親水性のフォーム材112及び/もしくは摩擦層114を内部に封入するのを容易にしている。特定の実施例では、閉止体302は、ハンドル100が貯蔵装置30を通過可能なように凹所306を画成している。
【0033】
特定の実施例では、凹所306は、シール(図示せず)を内蔵し内部304に流体を実施質的に含ませ、および/もしくは内部302への微生物の侵入を実質的に防止可能としている。特定の実施例では、シールは、柔軟であり、ハンドル100の周囲に巡らすことが可能である。特定の実施例では、閉止体302は、タブ305を有することができる。タブ305は、図3Bに図示のように、本体300の天井面301を超えて延在可能である。特定の実施例では、タブ305は、ユーザが閉止体302を開閉するのを容易なさしめるものである。例えば、タブ305は、ユーザが手袋を装着している場合にも閉止体302の開閉を容易にするものでもある。
【0034】
図5Aは、塗布装置10を入れる貯蔵装置52を含む塗布器システム50を図示する。貯蔵装置52は、室504を画成する壁500および底部502を有する。特定の実施例では、壁500および/もしくは底部502は、透明としても良い。特定の実施例では、壁500および/もしくは底部502は、半透明としても良い。特定の実施例では、壁500および/もしくは底部502は不透明としても良い。貯蔵装置52は、種々の横断面形状が取れ、例えば、非限定的であるが、円形、玉子形、矩形、三角形、多角形あるいはこれらの組合せを含む複合形状を取りうる。
【0035】
特定の実施例では、塗布装置10は、貯蔵装置52の室504へ挿入でき、かつこれから除去しうるようになっており、これにより、実質的に親水性のフォーム112および/もしくは摩擦層114を流体506に曝すようになっている。特定の実施例では、貯蔵装置52は、受け508を有するものでも良い。受け508は、一つあるいは複数の角度領域510を含み、これにより流体506を少なくとも一部を留める溜が画成される。図5Bに図示のように特定の実施例では、角度領域510は、実質的に親水性のフォーム112および/もしくは摩擦層114の表面にほぼ相当するものであり、これにより実質的に親水性のフォーム112および摩擦層114と流体506が互いに接触し易くなっている。結果として流体506は、実質的に親水性のフォーム112および/もしくは摩擦層114と溜512の間に良く行き渡り、後の分与を良好にしている。図5Aから図8Bでは、実質的に親水性のフォーム112および/もしくは摩擦層114はそれぞれの角度領域(すなわち510)と合致するように図示されているが、当業者であれば、種々の製造公差により上記合致に対してずれが生じうることが理解される。
【0036】
引き続き図5Bを参照するに、終片部108が貯蔵装置52に装着され、境界面514を形成している。終片部108と壁500は、ほぼ境界面514に位置するシール516を形成可能である。シール516は、各種の汚れが室504および/もしくは流体506に侵入するのを充分に防止している。結果として、室504内の構成要素(すなわち例えばハンドル104、受け508および/もしくは流体506)の殺菌状態が確保される。特定の実施例では、シール516は、終片部108と壁500との間に柔軟材(すなわち例えばゴム)を配置することにより形成される。特定の実施例では、シール516は、機械分野で既知のさまざまなメカニズムで形成可能であり、すなわち非限定的であるが、ねじスクリュウ式機構、圧入およびもしくは滑り嵌合メカニズム、摩擦嵌合メカニズムなど、および/もしくはこれらの組合せで形成される。
【0037】
特定の実施例では、図6Aから図6Cに示されているように、ハンドル100は、延長又は短縮可能であり、大小の塗布器システム50に適合可能となっている。これにより、特定の実施例では、塗布装置10および塗布器システム50は、省スペースでの設計が可能となる。終片部108および壁500は、上記に詳述したようにシールを形成可能である。図6Bに図示のように、ハンドル100は、上部600および下部602で構成されている。特定の実施例では、下部602は、上部600内に入れ子式にスライド可能である。また特定の実施例では、上部600が下部602内でスライド可能である。その他、非限定的であるが、上部600と下部602のアコーデオン式伸縮、上部600と下部602とを相対的にねじって伸縮可能とするねじ機構および/もしくは上部600を下部602上に折りたためるようなそれらの間に設けたヒンジなどによりハンドル100が伸縮可能である。特定の実施例では、相互接続部604が上部600と下部602と遷移部分を画成している。特定の実施例では相互接続部604は、ハンドル100のほぼ中心に設けることができる。特定の実施例では、相互接続部604は、ハンドル100の中心からずれて配置されている。特定の実施例では、相互接続部604は、ハンドル100を伸長した状態で保持するべく錠止機構が設けられている。錠止機構としては、当該分野で公知であり、非限定的であるがスプリング負荷のメカニカルストップなどがある。
【0038】
特定の実施例によれば、図7Aから図7Cによれば、塗布器システム50は、中間終片部700を有するものでも良い。中間終片部700は、ハンドル100を伸長および/もしくは短縮可能とし、また中間終片部700は、壁500との接触を維持する。結果として、ハンドル100を伸縮させたとしても中間終片部700と壁500との間に形成されたシールが、不所望の汚れが室504に侵入するのを持続的に防止する。
【0039】
特定の実施例によれば、図8Aから図8Bに図示のように、終片部108は、ハンドル100から除去可能となっている。終片部108は、既知の種々の方法でハンドル100に取付け可能であり、これらの方法には例えば、非限定的であるが、圧入、摩擦嵌合、ねじ装着、ねじ止め、接着などがある。特定の実施例では、終片部108は、空洞を含むものでも良い。例えば、空洞の横断面は、角度部分109と平坦部分110とを含み、終片部108を貯蔵装置52に装着した際に、角度部分109はハンドル100を平坦部110の方向に向けることができる。すなわち、特定の実施例では、空洞は、終片部108が貯蔵装置52に接続された際に貯蔵装置52の中心にハンドル100を配置可能である。
【0040】
特定の実施例によれば、塗布装置および/もしくは塗布器システムは、当業界で既知の種々の方法、すなわち非限定的であるが、酸化エチレン((Et)2O)、ガンマ放射、電子ビームおよび/もしくは水蒸気への曝しなどにより殺菌しても良い。各種実施例によれば、流体は、種々の方法により、すなわち非限定的であるが、ろ過あるいはガンマ放射、電子ビームおよび/もしくは水蒸気へ曝しなどにより殺菌可能である。例えば、米国特許第6682695号に開示の本発明の特定の実施例と符合する流体の殺菌方法などがある。
【0041】
特定の実施例によれば、図5Aから図5Bに図示のように、塗布装置10は、貯蔵装置52に挿入されて実質的に親水性のフォーム材112および摩擦層114(例えば、図4Aを参照)を流体506に接触させている。挿入後、終片部108は、貯蔵装置52の壁500と共に、例えば、スクリュウ機構を用いてシールを形成しても良い。実質的に親水性のフォーム材112と摩擦層114が流体506に接触するので、流体506は、実質的に親水性のフォーム材112と摩擦層114に転移し得る。塗布器システムがシールされ、同時に塗布器システム52を、例えば、(Et)O、ガンマ放射線、電子ビームおよび/もしくは蒸気に曝して殺菌可能である。処置(治療)する目標領域が定まると、ユーザは、例えば、終片部108をねじり戻すことにより、終片部108のシールを除去する。その後、流体を含んでいる実質的に親水性のフォーム材112と摩擦層114と共に塗布装置10を貯蔵装置52から除去することができる。ユーザは、次いで摩擦層114(例えば、図4Aを参照)で処置するべき領域の表皮をなぞるか擦って擦過させることできる。所望により、ユーザは、塗布装置10を圧して実質的に親水性のフォーム材112と摩擦層114を圧縮させて所望量の流体506を目標領域に分与できる。
【0042】
例1:塗布器の有効性を制御された実験室状態で豚表皮モデルを実行して評価した。この制御された実験室モデルを構成して塗布器の臨床的皮膚利用をシミュレーションして皮膚に殺菌剤溶液を分与塗布した。この制御された実験室モデルは、皮膚上のバクテリアの数の減少に対する、塗布器および殺菌剤溶液の有効性の判断に寄与した。
【0043】
オラネキシジン[1−(3,4−ジクロベンジル)−5−オクチルビガニド]を消毒液溶液の活性成分として使用して当明細書に記載の本発明の塗布器の4つの実施例で試験をした。豚表皮の表面上のバクテリアのコロニー数の低減を測定した。すなわち、Log10単位がこのコロニー数を表示するために用いられた。コロニー形成体の数を表示する方法は、Tentative Final Monograph for Health−Care Antiseptic Drug Products; Prposed Rule (1994年6月17日付け)の規定で推奨されている。豚表皮の検討結果でコロニー形成単位の数が決定された。
【0044】
バクテリアの広い範囲のオラネキシジン最小反応抑制濃度(MIC)を決定するべく設計した体外研究で、オラネキシジンは、≦32μg/mlのオラネキシジン溶液で1050生体の>95%の抑制を示した。MIC試験の研究に用いたバクテリアは、ある数のバクテリアとカビ種からの臨床的分離菌を含む。MIC方法は、抗菌作用を体外で決定および比較するのに有益な方法論として広く受け入れられており、また豚表皮モデルは、使用の条件をシミュレーションした状態での作用を決定するのに有益である。以下の表は、豚表皮モデルで得られた試験結果の一覧である。
【0045】
【表1】

【0046】
明細書ならびに明細書記載の発明の考察から本発明のその他の種々の実施例が当業者には明らかに理解しうるものである。明細書の例は、単なる例示であり、本発明の真の技術範囲および概念は、特許請求の範囲により決定されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)消毒流体を皮膚の目標領域に塗布する塗布装置であって、
末端と基端とを有するハンドル、
ハンドルの基端に結合されたベース、
ベースに結合された実質的に親水性のフォーム材、ならびに
ハンドルに結合された終片部を有する、消毒流体を塗布する塗布装置
および
(b)塗布装置の少なくとも一部を内部に封入するべく構成された室を有する貯蔵装置、
とを有し、終片部は貯蔵装置と係合して密封された界面を形成して、汚れが室内に侵入するのを充分に防止する塗布器システム。
【請求項2】
塗布装置が、所望量の流体を含む請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項3】
塗布装置および貯蔵装置が殺菌されている請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項4】
さらに殺菌流体を含む請求項3に記載の塗布器システム。
【請求項5】
流体が、局所的防菌剤である請求項4に記載の塗布器システム。
【請求項6】
局部防菌剤が、エタノール、イソプロピルアルコール、その他のアルコールおよびこれらの組合せ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸塩クロルヘキシジン、クロロキシレノール、クロフルカーバン、フルオロサラン、ヘキサクロロフェン、へキシルソルシノール、ヨウ素含有化合物、ビガナイド誘導体(あるいはその塩分)、アルコール、エタノール、イソプロピルアルコール、その他のアルコールならびにその組合せを含むポビドンヨウ素から選んだ少なくとも一つの活性成分を含んでいる請求項5に記載の塗布器システム。
【請求項7】
少なくとも一つの活性成分が、ビガナイド誘導体またはその塩類である請求項36に記載の塗布器システム・
【請求項8】
ビガナイド誘導体またはその塩類が、オラネキシジン[1−(3,4−ディクロロベンジール)−5−オクチルビガナイド]またはその塩類である請求項7に記載の塗布器システム。
【請求項9】
ポリオキシエチレンベース非イオン界面活性剤を更に含む請求項7に記載の塗布器システム。
【請求項10】
非イオン界面活性剤が、ポロクサマー124、POE(9)ラウリルエーテルならびにPOE(10)ラウリルーテルから選んだ少なくとも一つの界面活性剤である請求項9に記載の塗布器システム。
【請求項11】
ビガナイド誘導体またはその塩類が約0.05から約5.0%(ビガナイドベースのw/v)の濃度で存在し、ポリオキシエチレンベースの非イオン界面活性剤が、約0.05から約16%(w/v)の濃度で存在している請求項9に記載の塗布器システム。
【請求項12】
実質的に親水性のフォーム材は、流体の所望の部分を受ける請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項13】
更に、実質的に親水性のフォーム材に結合された少なくとも一つの摩擦層を有する請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項14】
少なくとも一つの摩擦層が繊維組織および/もしくは織布材料を含むことを特徴とする請求項13に記載の塗布器システム。
【請求項15】
ガーゼ材料が、綿、レーヨン、ナイロン又はこれらの組合せである請求項14に記載の塗布器システム。
【請求項16】
さらに複数の摩擦層を含み、複数の摩擦層の少なくとも一つが実質的に親水性のフォーム材に結合されている請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項17】
塗布装置のベースが取外し可能である請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項18】
塗布装置のハンドルが延長可能である請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項19】
塗布装置のハンドルが少なくとも一つの変形部を有する請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項20】
塗布装置のハンドルの少なくとも一部が、実質的にゴム状の表面処理を施されている請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項21】
塗布装置のハンドルの少なくとも一部が実質的に繊維組織の表面処理を施されている請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項22】
塗布装置のハンドルが少なくとも一つの凹みを有する請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項23】
塗布装置のハンドルが少なくとも一つの突起を有する請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項24】
塗布装置のハンドルが少なくとも一つの中空領域を有する請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項25】
塗布装置のハンドルが少なくとも一つの実質的にシール可能の膜を有する請求項24に記載の塗布器システム。
【請求項26】
中空領域が、少なくとも直接あるいは間接的に流体を受ける請求項24に記載の塗布器システム。
【請求項27】
塗布装置のハンドルとベースとの間で角度が画成される請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項28】
角度が約45度である請求項27に記載の塗布器システム。
【請求項29】
角度が調節可能である請求項27に記載の塗布器システム。
【請求項30】
貯蔵装置が、流体を保持する溜を形成する受けを含む請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項31】
塗布器システムが即使用状態で提供される請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項32】
貯蔵装置が、除去可能のカバーおよび容器から選択された少なくとも一つのシール可能の容器である請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項33】
貯蔵装置が消毒液を含むように構成された塗布装置および貯蔵装置が殺菌されている請求項1に記載の塗布器システム。
【請求項34】
ハンドルが入れ子式に伸縮可能なように構成されている請求項1に記載の塗布器システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2012−157735(P2012−157735A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−110694(P2012−110694)
【出願日】平成24年5月14日(2012.5.14)
【分割の表示】特願2007−543128(P2007−543128)の分割
【原出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(507160469)オオツカアメリカファーマシューティカル、インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】