説明

流体抵抗低減構造及びその構造を用いた顔面又は頭部装着具

【課題】簡単な構造でありながら、流体抵抗低減効果の高い流体抵抗低減構造を提供すると共に、その流体抵抗低減構造を用いた流体抵抗低減効果の高い顔面又は頭部装着具を提供する。
【解決手段】流体抵抗低減構造は、物体の流体接触面1に、相互にmm単位の間隔iをあけると共に、mm単位の複数の凸条2を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。顔面又は頭部装着具は、前記流体抵抗低減構造をその流体接触面1に用いたものとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液体や気体に対する流体抵抗を低減する流体抵抗低減構造、及びその構造を用いたゴーグル、眼鏡、ヘルメット等の顔面又は頭部装着具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液体や気体に対する流体抵抗を低減する流体抵抗低減構造として、例えば図9、10に示したように、物体の流体接触面11に相互に間隔をあけて形成されたμm単位の複数の凸部12と、前記凸部12の上面13に略平行に形成されたμm単位の複数の突条部14とを備えたものが存在する(特許文献1)。
【0003】
このように構成した従来の流体抵抗低減構造は、凸部12の上面13に形成された突条部14が、表面流を層流化し液体や空気等の流体の流れを安定化させるとともに、表面流が凸部12と凸部12に囲まれて流れることにより層流化され、層流領域、乱流領域のいずれにおいても流体抵抗を低減させることができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2010−7846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に示された従来の流体抵抗低減構造は、流体接触面11に前記μm単位の複数の凸部12を形成し、これら凸部12の上面13に略平行にμm単位の複数の突条部14を形成したものとしており、前記凸部12及び突条部14が形成される物体としては、船舶、水中ロボット、潜水機、航空機、鉄道車両、自動車等の移動体、プロペラ、風力発電ブレード等の回転体、水着等を挙げることができるとしていることからして、流体接触面が比較的大きい物体においての流体抵抗低減構造であり、その加工が微小で、困難であるという問題点を有していた。
【0006】
さらに、上記特許文献1に示された従来の流体抵抗低減構造は、流体抵抗低減効果が約10%(水流速度0. 5m/s)であり、流速が大きくなる(水流速度2m/s)と顕著になるとの記載があるが、未だ流体抵抗低減効果が低く、流体接触表面が小さい物体には非効率であるという問題点を有していた。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、簡単な構造でありながら、流体抵抗低減効果の高い流体抵抗低減構造を提供すると共に、その流体抵抗低減構造を用いた流体抵抗低減効果の高い顔面又は頭部装着具を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の流体抵抗低減構造は、物体の流体接触面1に、相互にmm単位の間隔iをあけると共に、mm単位の複数の凸条2を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。
【0009】
さらに、この発明の流体抵抗低減構造は、物体の流体接触面1に、相互にmm単位の間隔iをあけると共に、mm単位の複数の凹条3を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。
【0010】
また、この発明の流体抵抗低減構造は、物体の流体接触面1に、相互にmm単位の間隔iをあけると共に、mm単位の複数の凹凸条4を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。
【0011】
さらにまた、この発明の流体抵抗低減構造は、物体の流体接触面1にmm単位の複数の凹凸条4を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。
【0012】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記間隔iを0<i≦250mmにしたものとしている。
【0013】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記間隔iを0<i≦250mmにし、前記凸条2の高さhを0<h≦5mm、幅wを0<w≦250mmにしたものとしている。
【0014】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記間隔iを0<i≦250mmにし、前記凹条3の深さdを0<d≦5mm、幅wを0<w≦250mmにしたものとしている。
【0015】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記凹凸条4の長さ方向の断面形状を波形状にしたものとしている。
【0016】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記波形状の波長λと振幅aの関係を、0. 020≦a/λ≦0. 050にしたものとしている。
【0017】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記角度αを、45〜135度の範囲にしたものとしている。
【0018】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記流体接触面1に、親水性又は撥水性を付与したものとしている。
【0019】
この発明の流体抵抗低減構造において、前記流体接触面1に、親水性及び撥水性を付与したものとしている。
【0020】
そして、この発明の顔面又は頭部装着具は、前記流体抵抗低減構造を用いたものとしている。
【発明の効果】
【0021】
この発明は、以上に述べたように構成されているので、簡単な構造でありながら、流体抵抗低減効果の高い流体抵抗低減構造を提供することができ、流体接触面が小さい物体においても、その流体抵抗低減構造を簡単に実施することができるものとなった。
【0022】
さらに、この発明は、流体接触面が小さい物体である顔面又は頭部装着具において、その流体抵抗低減構造を簡単に実施することができ、その顔面又は頭部装着具の流体抵抗低減効果も高いものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の流体抵抗低減構造を用いた顔面又は頭部装着具の一例であるスイミンゴーグルの斜視図である。
【図2】図1に示すスイミングゴーグルにおけるアイカップの表面の一形態の拡大図である。
【図3】図1に示すスイミングゴーグルにおけるアイカップの表面の他の形態の拡大図である。
【図4】図2に示すアイカップの正面図である。
【図5】図2のA −A 線によるアイカップの一部拡大断面図である。
【図6】図2のB −B 線によるアイカップの拡大断面図である。
【図7】図3のA −A 線によるアイカップの一部拡大断面図である。
【図8】図3のB −B 線によるアイカップの拡大断面図である。
【図9】従来の流体抵抗低減構造の部分拡大斜視図である。
【図10】従来の流体抵抗低減構造の凸部の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、この発明の流体抵抗低減構造及びその構造を用いた顔面又は頭部装着具を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
この発明の流体抵抗低減構造は、物体の流体接触面1に、相互にmm単位の間隔iをあけると共に、mm単位の複数の凸条2を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。このようにすることにより、この発明では、流体との界面に発生する表面摩擦抵抗を低減することができる。なお、この発明において、前記凸条2に代えて、凹条3又は凹凸条4を形成したものとしてもよい。しかも、凹凸条4にした場合には、間隔iをあけなくても実施することができる。
【0026】
この発明の流体抵抗低減構造は、前記流体接触面1には、流体が水である場合において、水との界面に発生する表面摩擦抵抗をより低減するため、親水性を付与したり、撥水性を付与することができる。前記親水性を付与したり、撥水性を付与するには、親水性と撥水性の一方を前記流体接触面1の全体に付与しても、部分的に付与してもよく、また親水性と撥水性の両方を前記流体接触面1の全体に付与しても、部分的に付与してもよい。
【0027】
この発明の顔面又は頭部装着具は、前記流体抵抗低減構造を用いたものであり、例えば図示したように、スイミングゴーグルに実施した場合には、そのスイミングゴーグルの流体接触面1に、相互にmm単位の間隔iをあけると共に、mm単位の複数の凸条2、凹条3又は凹凸条4を、流体の流れ方向に角度αを付けて形成したものとしている。
【0028】
この発明の顔面又は頭部装着具としては、前記スイミングゴーグルの他に、各種のスポーツ時に装着する眼鏡やサングラス、オートバイに乗ったり、スキーをする時に装着するヘルメット、ゴーグル等が挙げられるが、水泳時やオートバイ乗車時などにおいて、プールの水、風雨などの流体が流れている環境で顔面又は頭部に装着する物であればよい。
【0029】
前記流体接触面1とは、スイミングゴーグルにおいては、図示したように、アイカップCのレンズ前面1a、上面1b、下面1c、外側面1dが該当し、眼鏡やサングラスにおいては、レンズ前面、フレームの上面、下面、外側面が該当し、ヘルメットにおいては、シールド前面、ヘルメット上面、ヘルメット両側面が該当する。なお、アイカップCのレンズ前面1a、眼鏡やサングラスのレンズ前面、ヘルメットのシールド前面は、装着者の視界の妨げになるので、前記凸条2、凹条3又は凹凸条4を形成しないものとするのが好ましい。
【0030】
前記間隔iは、0<i≦250mmにすることができ、流体の流れが速くなるにつれて0<i≦250mmの範囲で狭くし、流体の流れが遅くなるにつれて0<i≦250mmの範囲で広くするなどして、流体の速度に応じて抵抗が小さくなるように設定しておくことができる。
【0031】
前記凸条2は、幅方向の断面形状を半円形、楕円形、三角形、正方形、長方形、台形等の各種の形状にすることができ、高さhを0<h≦5mm、幅wを0<w≦250mmにすることができ、流体の流れが速くなるにつれて高さhを0<h≦5mmで低くし、幅wを0<w≦250mmの範囲で狭くし、流体の流れが遅くなるにつれて高さhを0<h≦5mmで高くし、幅wを0<w≦250mmの範囲で広くするなどして、流体の速度に応じて抵抗が小さくなるように設定しておくことができる。
【0032】
前記凹条3は、幅方向の断面形状を半円形、楕円形、三角形、正方形、長方形、台形等の各種の形状にすることができ、深さdを0<d≦5mm、幅wを0<w≦250mmにすることができ、流体の流れが速くなるにつれて深さdを0<d≦5mmで浅くし、幅wを0<w≦250mmの範囲で狭くし、流体の流れが遅くなるにつれて深さdを0<d≦5mmで深くし、幅wを0<w≦250mmの範囲で広くするなどして、流体の速度に応じて抵抗が小さくなるように設定しておくことができる。
【0033】
前記凹凸条4は、幅方向の断面形状、高さh、深さd、幅wを前記凸条2及び凹条3と同様にすることができるが、長さ方向の断面形状を図3、8、9に示したように波形状とすることができる。この場合、前記波形状の波長λと振幅aの関係を、0. 020≦a/λ≦0. 050になるようにして、流体抵抗を効果的に小さくするように設定しておくことができる。
【0034】
なお、前記凸条2、凹条3及び凹凸条4をスイミングゴーグルのアイカップCに形成する場合には、合成樹脂からなるアイカップCでは、その一体成形時に同時に形成することができるが、顔面又は頭部装着具が合成樹脂で一体成形できないものや、合成樹脂以外からなるものでは、あらかじめ合成樹脂シートに前記凸条2、凹条3及び凹凸条4を形成しておき、この合成樹脂シートをその顔面又は頭部装着具の流体接触面に貼り付けることができる。
【0035】
前記角度αは、0度を超え180度未満、好ましくは45〜135度、より好ましくは90度にすることができる。なお、スイミングゴーグルを装着して泳ぐ場合の流体の流れ方向は、図示したように、顔を真正面に向けるような泳法のときは、アイカップCのレンズ前面1aに略垂直になることが想定できるが、顔を斜め下に向けるような泳法のときは、アイカップCのレンズ上面1bに対して略垂直になることが想定できるので、前記角度αは泳法によって異なったものになるが、何れの場合も45〜135度であれば好ましい。また、眼鏡やサングラスを装着して自転車に乗る場合などの流体の流れ方向は、顔を真正面に向けるような姿勢のときは、眼鏡やサングラスのレンズ前面に対して略垂直になることが想定でき、顔を前傾姿勢にしたときには、眼鏡やサングラスのレンズ前面に対して傾斜することが想定できるので、前記角度αは自転車に乗る姿勢によって異なったものになるが、何れの場合も45〜135度であれば好ましい。さらに、オートバイ用のヘルメットやゴーグルを装着してオートバイを運転する場合の流体の流れ方向も、顔を真正面に向けている姿勢のときは、ヘルメットやゴーグルのシールド前面に対して略垂直になることが想定でき、顔を前傾姿勢にしたときには、ヘルメットやゴーグルのシールド前面に対して傾斜することが想定できるので、前記角度αは運転する姿勢によって異なったものになるが、何れの場合も45〜135度であれば好ましい。
【0036】
この発明の顔面又は頭部装着具は、前記流体接触面1には、流体がプールの水や雨水のような水である場合において、その水との界面に発生する表面摩擦抵抗をより低減するため、親水性を付与したり、撥水性を付与することができる。親水性を付与したり、撥水性を付与するには、親水性材料や撥水性材料をコーティングすることにより行うが、ナノピン構造にすることもできる。ナノピン構造とは、ナノ構造のピンが多数配列された構造をいい、ダイヤモンド切削加工などで微細凹凸加工を施すことにより得られる。なお、前記親水性や撥水性は、流体接触面1の凸条2と間隔i、凹条3と間隔i、凹凸条4と間隔i、凹凸条4の凹凸のそれぞれの個所に交互に付与したり、これらの個所に何れか一方のみを付与することができる。
【0037】
次に、この発明の流体抵抗低減構造を、顔面又は頭部装着具の一例であるスイミンゴーグルに用いたときの実施例について詳細に説明する。
【0038】
(実施例1)
スイミンゴーグル(山本光学株式会社、商品名:スナイパーSR-10)のアイカップの上面、下面及び外側面に、それぞれ幅方向の断面形状を半円形にした高さ0. 2mmの凸条を0. 4mm間隔で形成し、前記アイカップの上面では角度αを90度とし、アイカップの下面では角度αを90度とし、アイカップの外側面では角度αを90度とし、流水速度1. 4m/secのときの流体抵抗を測定した。測定結果を表1に示す。
【0039】
(実施例2)
スイミンゴーグル(山本光学株式会社、商品名:スナイパーSR-10)のアイカップの上面、下面及び外側面に、それぞれ幅方向の断面形状を半円形にした深さ0. 2mmの凹条を0. 4mm間隔で形成し、前記アイカップの上面では角度αを90度とし、アイカップの下面では角度αを90度とし、アイカップの外側面では角度αを90度とし、流水速度1. 4m/secのときの流体抵抗を測定した。測定結果を表1に示す。
【0040】
(実施例3)
スイミンゴーグル(山本光学株式会社、商品名:スナイパーSR-10)のアイカップの上面、下面及び外側面に、それぞれ幅方向の断面形状を波形にした波長5. 7mm、振幅0. 2mmの凹凸条を形成し、前記アイカップの上面では角度αを90度とし、アイカップの下面では角度αを90度とし、アイカップの外側面では角度αを90度とし、流水速度1. 4m/secのときの流体抵抗を測定した。測定結果を表1に示す。
【0041】
(比較例1)
スイミンゴーグル(山本光学株式会社、商品名:スナイパーSR-10)のアイカップの上面、下面及び外側面に、凸条2、凹条3及び凹凸条4を形成することなく、前記アイカップの上面では角度αを90度とし、アイカップの下面では角度αを90度とし、アイカップの外側面では角度αを90度とし、流水速度1. 4m/secのときの流体抵抗を測定した。測定結果を表1に示す。
【0042】
【表1】

【0043】
表1に示したように、スイミンゴーグルのアイカップにおける流体抵抗低減率は、15. 4〜40. 7%となり、流体抵抗低減効果が高いものとなった。
【0044】
したがって、以上の実施例から、この発明の流体抵抗低減構造は、簡単な構造でありながら、流体抵抗低減効果の高いものとなり、その流体抵抗低減構造を用いた顔面又は頭部装着具は、流体抵抗低減効果が高いものになることが実証された。
【符号の説明】
【0045】
1 流体接触面
2 凸条
3 凹条
4 凹凸条
α 角度
λ 波長
a 振幅
d 深さ
h 高さ
i 間隔
w 幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体の流体接触面(1)に、相互にmm単位の間隔(i)をあけると共に、mm単位の複数の凸条(2)を、流体の流れ方向に角度(α)を付けて形成したことを特徴とする流体抵抗低減構造。
【請求項2】
物体の流体接触面(1)に、相互にmm単位の間隔(i)をあけると共に、mm単位の複数の凹条(3)を、流体の流れ方向に角度(α)を付けて形成したことを特徴とする流体抵抗低減構造。
【請求項3】
物体の流体接触面(1)に、相互にmm単位の間隔(i)をあけると共に、mm単位の複数の凹凸条(4)を、流体の流れ方向に角度(α)を付けて形成したことを特徴とする流体抵抗低減構造。
【請求項4】
物体の流体接触面(1)にmm単位の複数の凹凸条(4)を、流体の流れ方向に角度(α)を付けて形成したことを特徴とする流体抵抗低減構造。
【請求項5】
前記間隔(i)を0<i≦250mmにし、前記凸条(2)の高さ(h)を0<h≦5mm、幅(w)を0<w≦250mmにしたことを特徴とする請求項1記載の流体抵抗低減構造。
【請求項6】
前記間隔(i)を0<i≦250mmにし、前記凹条(3)の深さ(d)を0<d≦5mm、幅(w)を0<w≦250mmにしたことを特徴とする請求項2記載の流体抵抗低減構造。
【請求項7】
前記間隔(i)を0<i≦250mmにしたことを特徴とする請求項3記載の流体抵抗低減構造。
【請求項8】
前記凹凸条(4)の長さ方向の断面形状を波形状にしたことを特徴とする請求項4記載の流体抵抗低減構造。
【請求項9】
前記波形状の波長(λ)と振幅(a)の関係を、0. 020≦a/λ≦0. 050にしたことを特徴とする請求項8記載の流体抵抗低減構造。
【請求項10】
前記角度(α)を、45〜135度にしたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の流体抵抗低減構造。
【請求項11】
前記流体接触面(1)に、親水性又は撥水性を付与したことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の流体抵抗低減構造。
【請求項12】
前記流体接触面(1)に、親水性及び撥水性を付与したことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の流体抵抗低減構造。
【請求項13】
請求項1〜12の何れかの流体抵抗低減構造を用いたことを特徴とする顔面又は頭部装着具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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