説明

流体搬送装置

【課題】製品サイズが小さくても高密度の渦輪を放出することができる流体搬送装置を提供する。
【解決手段】流体を貯蔵するように設けられた流体貯蔵部と、流体貯蔵部に貯蔵された流体を気化又は霧化させて高湿空気を生成するように設けられた高湿空気生成部と、高湿空気生成部に生成された高湿空気を保持するように高湿空気生成部の直上に設けられた高湿空気貯留部と、高湿空気貯留部の直上に設けられ、高湿空気貯留部と連通する開口部を有した加圧室と、加圧室内で上下方向に振動することにより高湿空気貯留部に保持された高湿空気を加圧するように設けられた振動部と、振動部に加圧された高湿空気が渦輪となって水平方向に放出されるように高湿空気貯留部の側部に連通した渦輪生成部と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、流体搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
流体搬送装置においては、高湿空気生成部が高湿空気を生成する。当該高湿空気は、配管や送風機を利用して、加圧室まで搬送される。当該高湿空気は、渦輪となって加圧室から放出される(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
しかしながら、これらの流体搬送装置においては、配管や送風ファンの分だけ、製品サイズが大きくなる。
【0004】
これに対し、加圧室内に高湿空気生成部を備えた流体搬送装置が提案されている。当該流体搬送装置によれば、配管や送風ファンを利用しなくても、加圧室内を高湿空気で満たすことができる(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3675203号公報
【特許文献2】特開2010−054146号公報
【特許文献3】特許第4569498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、当該流体搬送装置においては、高湿空気生成部の分だけ加圧室が大きくなる。このため、加圧室内を高濃度の高湿空気で満たすことができない。また、高湿空気に対する加振力が不足すると、搬送距離も保水量も足りない小さな渦輪しか放出されない。すなわち、保水量の多い高密度の渦輪を放出するためには、大きな加振器が必要となる。このため、流体搬送装置は大きく重たいものとなる。
【0007】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、製品サイズが小さくても高密度の渦輪を放出することができる流体搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る流体搬送装置は、流体を貯蔵するように設けられた流体貯蔵部と、前記流体貯蔵部に貯蔵された流体を気化又は霧化させて高湿空気を生成するように設けられた高湿空気生成部と、前記高湿空気生成部に生成された高湿空気を保持するように前記高湿空気生成部の直上に設けられた高湿空気貯留部と、前記高湿空気貯留部の直上に設けられ、前記高湿空気貯留部と連通する開口部を有した加圧室と、前記加圧室内で上下方向に振動することにより前記高湿空気貯留部に保持された高湿空気を加圧するように設けられた振動部と、前記振動部に加圧された高湿空気が渦輪となって水平方向に放出されるように前記高湿空気貯留部の側部に連通した渦輪生成部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、製品サイズが小さくても高密度の渦輪を放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1における流体搬送装置の縦断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1における流体搬送装置を下方から見た平面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における流体搬送装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2における流体搬送装置の縦断面図である。
【図5】この発明の実施の形態2における流体搬送装置を下方から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における流体搬送装置の縦断面図である。図2はこの発明の実施の形態1における流体搬送装置を下方から見た平面図である。
【0013】
図1において、1は本体ケースである。本体ケース1は、略円筒状に形成される。本体ケース1の上部には、ふた1aが分割点Aに対して着脱自在に設けられる。ふた1aの外形は、略円錐状に形成される。
【0014】
本体ケース1内の奥側には、給水タンク2が着脱自在に取り付けられる。給水タンク2の下部には、給水弁2aが設けられる。給水弁2aの下方では、本体ケース1内の下部の奥側に給水部3が形成される。給水部3の下部には、給水路4の一端が接続される。給水路4の他端には、流体貯蔵部として、貯水部5が接続される。貯水部5は、本体ケース1内の一側に設けられる。
【0015】
給水部3には、水位検知手段6が設けられる。貯水部5下部の外周面には、ヒータ7が取り付けられる。貯水部5下部の外周面には、温度検出手段として、サーミスタ8が取り付けられる。貯水部5の底面には、高湿空気生成部として、超音波素子9が取り付けられる。
【0016】
貯水部5の直上には、高湿空気貯留部として、霧化室10が設けられる。霧化室10は、貯水部5よりも本体ケース1中央側に突出するように形成される。霧化室10の下部の本体ケース1中央側には、傾斜面10aが形成される。傾斜面10aは、貯水部5よりも本体ケース1中央側から下方に傾斜する。傾斜面10aの下縁部は、貯水部5の上縁部の本体ケース1中央側に連結する。
【0017】
霧化室10の直上には、加圧室11が設けられる。加圧室11の下面の中央には、開口部11aが設けられる。加圧室11は、開口部11aを介して、霧化室10の本体ケース1中央側と連通する。
【0018】
加圧室11の直上には、加圧部として、加振器12が設けられる。加振器12は、一般的なスピーカと同様の構造である。すなわち、加振器12は、ボイスコイル12a、振動板12b、マグネット12cを備える。
【0019】
ボイスコイル12aは、開口部11aの略中央の鉛直線上に配置される。ボイスコイル12aの下部の定位置には、振動部として、振動板12bが接着層を介して固着される。振動板12bは、耐熱性を有する材料で形成される。振動板12bの下面は、水平投影面上において開口部11aの面積よりも大きくなるように形成される。振動板12bは、加圧室11との間で気密を保持するように設けられる。この際、気密空間の容積は、霧化室10の容積と同等以下となるように設定される。振動板12bに接するように、ゴム等の振動減衰能の大きい材料が配置される場合もある。ボイスコイル12aの周辺かつ振動板12bの直上には、マグネット12cが配置される。加振器12の後部には、任意形状の空気弁(図示せず)が形成される。
【0020】
霧化室10の側部には、渦輪生成部として、渦輪生成管13が連通する。渦輪生成管13は、本体ケース1の中心に対して貯水部5とは反対側に設けられる。渦輪生成管13は、長手方向が床面に対して平行となるように形成される。渦輪生成管13の長手方向は、任意の寸法に設定される。渦輪生成管13の先端には、出口開口部13aが形成される。出口開口部13aは、床面に対して垂直に開口する。出口開口部13aの下方には、空間が形成される。空間の高さは、一定の距離Bとなるように設定される。出口開口部13aの下部以外の淵は、本体ケース1の外周面と完全に合致する。
【0021】
図2において、14は制御装置である。制御装置14は、本体ケース1の中心に対して給水タンク2と反対側で本体ケース1内の下部に設けられる。制御装置14には、ヒータ7の入力端が接続される。制御装置14には、サーミスタ8の出力端が接続される。制御装置14には、超音波素子9の入力端が接続される。制御装置14には、ボイスコイル12aの入力端が接続される。
【0022】
次に、図3を用いて、流体搬送装置の動作を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1における流体搬送装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0023】
まず、本体ケース1の外部において、給水タンク2に水が供給される。その後、給水タンク2は、タンク挿入部(図示せず)に沿って、本体ケース1内に挿入される。当該挿入により、給水タンク2内の水は、給水弁2aを介して給水部3に流れ込む。当該水は、給水路4を介して貯水部5に流れ込む。この際、給水タンク2からの給水量は、給水弁2aにより一定量に保たれる。その結果、貯水部5は、ヒータ7の上端と同等高さまで水で満たされる。
【0024】
その後、ステップS1で、電源SW(図示せず)が押されると、流体搬送装置の電源がON状態となる。当該状態により、流体搬送装置の運転が開始される。その後、ステップS2に進み、制御装置14は、ヒータ7をON状態にする。当該状態により、ヒータ7に電流が流れる。当該電流により、ヒータ7が熱を発する。当該熱により、貯水部5が加熱される。当該加熱により、貯水部5内の水温が上昇する。
【0025】
その後、ステップS3に進み、制御装置14は、サーミスタ8の検出温度に基づいて、貯水部5の水温が摂氏80度よりも高いか否かを判断する。
【0026】
貯水部5の水温が摂氏80度以下の場合は、ステップS2に戻る。貯水部5の水温が摂氏80度よりも高い状態が1分継続した場合は、水の殺菌が完了する。この場合、ステップS4に進み、制御装置14は、ヒータ7をOFF状態にする。
【0027】
その後、ステップS5に進み、制御装置14は、超音波素子9と加振器12とをON状態にする。超音波素子9の間欠運転により、貯水部5内の水は、界面で微細化される。すなわち、貯水部5内の水は、霧化する。当該霧化により、霧化室10と加圧室11の略中央部は、高湿空気15で満たされる。このとき、高湿空気15は、拡散せずに、霧化室10と加圧室11の略中央部に保持される。
【0028】
この際、水滴が貯水部5から水柱として跳ね上がる。当該水滴は、霧化室10の壁面をつたって貯水部5に回収される。これに対し、霧化室10内には、結露した水分が付着する。当該水分は、傾斜面10aをつたって貯水部5に回収される。
【0029】
ON状態となった加振器12においては、ボイスコイル12aに駆動信号が入力される。当該入力により、ボイスコイル12aは、マグネット12cとの間で電磁駆動する。当該電磁駆動により、振動板12bは、加圧室11壁面と接触せずに、加圧室11内を駆動領域11bとして間欠的に上下方向に振動する。
【0030】
当該振動により、加圧室11内の容積が変動する。当該変動により、加圧室11内の高湿空気15が加圧される。この際、振動板12bの中央部近傍において、加振力が最も強くなる。当該加圧により、加圧室11内の高湿空気15は、開口部11aを通過して、霧化室10に移動する。当該移動により、霧化室10の高湿空気15も加圧される。この際、加圧室11内で生じる異音の共鳴による増幅等は、ゴム等により防止される。
【0031】
当該高湿空気15は、渦輪生成管13内を水平方向外側へ移動する。この際、高湿空気15は、渦輪生成管13の内周面との摩擦により減速する。このため、渦輪生成管13の内周面近傍と渦輪生成管13中心との間に、高湿空気15の風速分布が形成される。当該風速分布により、渦輪生成管13内周面近傍で、渦流が生成される。当該渦流により、全体として、渦輪状の高湿空気15が出口開口部13aから放出される。
【0032】
当該高湿空気15は、本体ケース1から離れる方向に並進する。その後、当該高湿空気15の渦輪外周部は、徐々に拡散する。その結果、その後、当該高湿空気15は、渦輪の形状を保持できなくなる。その結果、当該高湿空気15は、他の空気と混じり合う。
【0033】
その後、ステップS6に進み、制御装置14は、サーミスタ8の検出温度に基づいて、貯水部5の水温が摂氏80度よりも高いか否かを判断する。貯水部5の水温が摂氏80度以下の場合は、ステップS2に戻る。貯水部5の水温が摂氏80度よりも高い場合は、ステップS7に進む。
【0034】
ステップS7では、制御装置14は、電源SWがOFF状態となっているか否か、タイマーの設定時間が経過したか否か、水位検知手段6の検知結果に基づいて給水タンク2内の水量が0になったか否かを判断する。いずれの条件も成立していない場合は、ステップS3に戻る。いずれかの条件が成立した場合は、ステップS8に進む。ステップS8では、流体搬送装置の動作が終了する。
【0035】
次に、図1を用いて、流体搬送装置の動作が終了した後のメンテナンス方法を説明する。
【0036】
まず、利用者は、分割点Aでふた1aを取り外す。その後、利用者は、給水タンク2、給水部3、給水路4、貯水部5に残った水を本体ケース1外へ排出する。当該排出により、流体搬送装置の未使用時に、給水タンク2等での菌の繁殖や悪臭の発生が抑制される。この際、利用者は、振動板12bの加圧面(下面)に残った水を確実に拭くことができる。このため、振動板12bでの菌の繁殖や悪臭の発生が抑制される。
【0037】
以上で説明した実施の形態1によれば、高湿空気15は、最小限の空間に高密度で機密状態となる。当該高湿空気15は、加振器12により効率よく加圧される。このため、流体搬送装置の製品サイズが小さくても、高密度で安定した推進力のある渦輪を生成することができる。
【0038】
また、高湿空気15の搬送に配管や送風ファンを利用する必要がない。このため、部品点数も少なくなる。その結果、流体搬送装置を安価にすることができる。
【0039】
また、高湿空気15の接する空間を小さくすることで、加圧されにくい箇所への高湿空気15の流入が抑制される。このため、流体搬送装置を衛生的に保つことができる。
【0040】
また、振動板12bは、水平投影面上において開口部11aよりも大きな面積を有する。このため、霧化室10内の高湿空気15を確実に加圧することができる。
【0041】
また、開口部11aは、振動板12bの略中央の直下に形成される。このため、霧化室10内の高湿空気15をより確実に損失なく加圧することができる。
【0042】
また、渦輪生成管13は、高湿空気15が放出される際に渦輪となるように水平方向の長さが設定される。このため、高湿空気15が渦輪にならずに自然流出することを抑制できる。従って、流体搬送装置が周辺の床を濡らすこともない。また、流体搬送装置の美観が損なわれることもない。
【0043】
また、渦輪生成管13の出口開口部13aの下方には、空間が形成される。渦輪生成管13の出口開口部13aの下部以外の淵は、本体ケース1の側面に合致する。このため、出口開口部13aから放出された渦輪が流体搬送装置の部品と接触することはない。従って、渦輪が崩壊することもない。
【0044】
また、霧化室10の壁面、加圧室11の壁面に結露した水分は、傾斜面10aをつたって貯水部5に回収される。従って、水を効率よく衛生的に再利用することができる。また、水分の回収経路が不要となる。このため、流体搬送装置を小型かつ安価にすることができる。
【0045】
また、貯水部5は、加圧室11の開口部11aの直下に隣接して設けられる。このため、水柱による水滴の散乱を防ぐことができる。
【0046】
なお、ヒータ7の加熱により貯水部5の水を気化させて、高湿空気15を生成してもよい。この場合、超音波素子9が不要となる。このため、制御回路等を簡素化することができる。その結果、流体搬送装置を小型かつ安価にすることができる。この場合、渦輪の視認性はやや悪くなる。しかしながら、当該渦輪は、接することで体感できる。
【0047】
また、精油などの香りを含む空気を搬送してもよい。この場合、渦輪の視認性はない。しかしながら、当該渦輪は、嗅ぐことで体感できる。
【0048】
また、分割点Aによってふた1aを取り外して、貯水部5に直接給水してもよい。この場合、流体搬送装置の運転継続時間が短くなる。しかしながら、給水タンク2や給水路4等が不要となる。このため、流体搬送装置を小型かつ安価にすることができる。当該構成は、特に、加湿が不要のときに香りを搬送する場合に有効である。
【0049】
また、超音波素子9によって、渦輪ひとつ分の高湿空気15を生成してもよい。この場合、霧化室10で渦輪ひとつ分を保持し、振動板12bを上下方向に振動させることで、渦輪を確実に放出することができる。また、霧化室10を小型にすることができる。
【0050】
また、制御装置14の位置を限定する必要はない。
【0051】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2における流体搬送装置の縦断面図である。図5はこの発明の実施の形態2における流体搬送装置を下方から見た平面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。実施の形態2の水分搬送機の制御は図3と同様である。
【0052】
実施の形態1の貯水部5は、加圧室11の開口部11aの直下に隣接して設けられていた。一方、実施の形態2の貯水部5は、振動板12bの開口部11aの直下に設けられる。渦輪生成管13は、任意の長さを設定される。このため、高湿空気15や水柱の水滴が、流体搬送装置の外部に流出することはない。
【0053】
以上で説明した実施の形態2によれば、実施の形態1よりも流体搬送装置を小さくすることができる。
【符号の説明】
【0054】
1 本体ケース
1a ふた
2 給水タンク
2a 給水弁
3 給水部
4 給水路
5 貯水部
6 水位検知手段
7 ヒータ
8 サーミスタ
9 超音波素子
10 霧化室
10a 傾斜面
11 加圧室
11a 開口部
11b 駆動領域
12 加振器
12a ボイスコイル
12b 振動板
12c マグネット
13 渦輪生成管
13a 出口開口部
14 制御装置
15 高湿空気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を貯蔵するように設けられた流体貯蔵部と、
前記流体貯蔵部に貯蔵された流体を気化又は霧化させて高湿空気を生成するように設けられた高湿空気生成部と、
前記高湿空気生成部に生成された高湿空気を保持するように前記高湿空気生成部の直上に設けられた高湿空気貯留部と、
前記高湿空気貯留部の直上に設けられ、前記高湿空気貯留部と連通する開口部を有した加圧室と、
前記加圧室内で上下方向に振動することにより前記高湿空気貯留部に保持された高湿空気を加圧するように設けられた振動部と、
前記振動部に加圧された高湿空気が渦輪となって水平方向に放出されるように前記高湿空気貯留部の側部に連通した渦輪生成部と、
を備えた流体搬送装置。
【請求項2】
前記振動部は、水平投影面上において前記開口部よりも大きな面積を有する下面を有した請求項1記載の流体搬送装置。
【請求項3】
前記開口部は、前記振動部の中央の直下に形成された請求項1又は請求項2記載の流体搬送装置。
【請求項4】
前記渦輪生成部は、前記高湿空気が水平方向から放出される際に渦輪となるように水平方向の長さが設定された管からなる請求項1〜請求項3のいずれかに記載の流体搬送装置。
【請求項5】
前記流体貯蔵部と前記高湿空気生成部と前記高湿空気貯留部とを収納した本体ケース、
を備え、
前記渦輪生成部は、前記本体ケースの側面と合致した高湿空気の出口開口部を有した請求項1〜請求項4のいずれかに記載の流体搬送装置。
【請求項6】
前記渦輪生成部は、高湿空気の出口開口部の周りに空間が形成されるように設けられた請求項1〜請求項4のいずれかに記載の流体搬送装置。
【請求項7】
前記高湿空気貯留部は、前記流体貯蔵部の上縁部の外側から下方に傾斜して前記流体貯蔵部の上縁部に連結した傾斜部を有した請求項1〜請求項6のいずれかに記載の流体搬送装置。
【請求項8】
前記高湿空気生成部は、前記渦輪生成部により形成される渦輪ひとつ分の高湿空気を生成し、
前記高湿空気貯留部は、前記高湿空気生成部が生成した渦輪ひとつ分の高湿空気を保持する容量を有し、
前記振動部は、前記高湿空気貯留部が渦輪ひとつ分の高湿空気を保持した際に、上下方向に振動する請求項1〜請求項7のいずれかに記載の流体搬送装置。
【請求項9】
前記流体貯蔵部は、前記振動部の中央の直下に設けられた請求項1〜請求項8のいずれかに記載の流体搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−92319(P2013−92319A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235608(P2011−235608)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】