説明

流体流路の接続装置

【課題】塗料等の流体の垂れ落ちが防止でき、洗浄が効率良く行え、装置の小型化が図れる流体流路の接続装置を提供する。
【解決手段】塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置22側の塗料供給通路17とを接続する接続装置118は、塗料が流れる塗料供給通路17の接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112と、接続部17Aに接続される塗料通路52の接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111と、雌型結合部材112又は雄型結合部材111のどちらか一方を、シール組立体114が雌型結合部材112の内周面に嵌合する範囲で接続部17Aと接続部52Aとの接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能な分離装置とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体流路の接続装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の流体流路の接続装置として、流体としての塗料を使用する塗料給送システムの塗料供給源側と塗料供給経路側とを接続するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3689837号公報
【0003】
特許文献1の図8を以下の図12で説明する。なお、符号は振り直した。
図12は従来の流体流路の接続装置の説明図であり、少量塗料給送システム400は、塗料カートリッジ401内の塗料を押出す押出し手段402と、塗料カートリッジ401の塗料吐出口に設けられた塗料カップラー403に塗装のために基本カップラー404を接続したり、基本カップラー404に洗浄のために洗浄カップラー406を接続するための接続手段407と、基本カップラー404と塗装機408とを連通させるための塗料配管411とを備える。
【0004】
上記の少量塗料給送システム400の作用を次に説明する。
塗装を行うには、接続手段407を作動させて塗料カートリッジ401側の塗料カップラー403と基本カップラー404とを接続し、押出し手段402を作動させて、塗料カートリッジ401内の塗料を塗料カップラー403と基本カップラー404との接続部及び塗料配管411を介して塗装機408に供給する。これにより、塗装機408から塗料が噴射され、塗装が行われる。
【0005】
また、洗浄を行うには、接続手段407を作動させて基本カップラー404と洗浄カップラー406とを接続し、洗浄カップラー406に取付けられている図示せぬ洗浄液供給手段から洗浄液を洗浄カップラー406と基本カップラー404との接続部及び塗料配管411を介して塗装機408に供給する。これにより、塗料供給経路の洗浄が行われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
塗装を終えた後、塗料カップラー403と基本カップラー404とを分離したときに、塗料カップラー403と基本カップラー404との接続部に溜まっていた塗料は、その量が少なければ接続部に付着したままであるが、その量が多くなると、垂れ落ちたりする不具合がある。
【0007】
基本カップラー404は、塗料カップラー403から外した後にしか洗浄カップラー406に接続できないから、塗料カップラー403と基本カップラー404とを分離する前に接続部を洗浄することはできない。
【0008】
また、塗料カートリッジ401を使用して塗装を終了した後、別の色の異なる塗料が入った塗料カートリッジに交換して塗装を行う場合、洗浄カップラー406に基本カップラー404を接続して基本カップラー404から塗装機408に至る塗料供給経路の全体を洗浄するが、例えば、同色の塗料が入った塗料カートリッジに直ちに交換して塗装を行う場合は、接続時に外気に触れて塗料が乾きやすい塗料カップラー403と基本カップラー404との接続部のみを洗浄すれば済むが、この少量塗料給送システム400では、塗料供給経路の全体を洗浄する構造であるから、洗浄が非効率となる。
更に、洗浄するために、洗浄カップラー406を設置する洗浄ステーションが必要になり、装置の大型化を招く。
【0009】
本発明の目的は、塗料等の流体の垂れ落ちが防止でき、洗浄が効率良く行え、装置の小型化が図れる流体流路の接続装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、塗料等の流体が流れる流路の接続部となる第1接続部を底面に有する雌型結合部材と、第1接続部に接続される流路の接続部となる第2接続部を先端に有する雄型結合部材とからなる流体流路の接続装置において、雌型結合部材が、底面近傍に、第1接続部及び第2接続部に洗浄用流体を供給する供給孔と、第1接続部及び第2接続部に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材が、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で第1接続部と第2接続部との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能な分離手段を備えることを特徴とする。
【0011】
作用として、雌型結合部材及び雄型結合部材の第1接続部及び第2接続部を洗浄するには、分離手段で雌型結合部材と雄型結合部材とを所定距離だけ離し、第1接続部及び第2接続部に洗浄用流体を流す。これにより、第1接続部及び第2接続部に付着、あるいは溜まった塗料等の流体は洗浄用流体で洗い流される。従って、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材が内周面に嵌合しない位置まで分離したときに、塗料等の流体が外部へ垂れ落ちない。
【0012】
請求項2に係る発明は、雄型結合部材に、雌型結合部材の外周部に嵌合するガイド部を設けたことを特徴とする。
作用として、雄型結合部材のシール部材が雌型結合部材の内周面に嵌合するときに、雄型結合部材のガイド部が雌型結合部材の外周面に嵌合してシール部材の軸直角方向の位置決めが行われ、シール部材が横振れしにくくなってスムーズに雌型結合部材の内周面に嵌合する。
また、シール部材の周囲にガイド部を設けた場合、雄型結合部材のシール部材が雌型結合部材の内周面に嵌合しないときには、シール部材がガイド部によって保護される。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、雌型結合部材が、底面近傍に、第1接続部及び第2接続部に洗浄用流体を供給する供給孔と、第1接続部及び第2接続部に供給された洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、雄型結合部材が、外周部に雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、雌型結合部材又は雄型結合部材のどちらか一方を、シール部材が内周面に嵌合する範囲で第1接続部と第2接続部との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能な分離手段を備えるので、雌型結合部材と雄型結合部材とを分離手段で所定距離だけ離し、第1接続部及び第2接続部に洗浄用流体を流すことで、洗浄用流体で第1接続部と第2接続部に付着、あるいは溜まった塗料等の流体を洗い流すことができ、第1接続部、第2接続部に塗料等の流体が固化して残留するのを防止することができる。従って、雌型結合部材と雄型結合部材とを、シール部材を内周面に嵌合しない位置まで雌型結合部材と雄型結合部材とを分離したときに、塗料等の流体が外部へ垂れ落ちるのを防止することができる。
【0014】
更に、第1接続部及び第2接続部のみを洗浄可能なため、洗浄用流体の使用量が少なくて済み、効率良く洗浄することができる。また更に、雌型結合部材と雄型結合部材とを所定距離だけ離した状態で洗浄できるため、特別に洗浄ステーションを設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
【0015】
請求項2に係る発明では、雄型結合部材に、雌型結合部材の外周面に嵌合するガイド部を設けたので、雌型結合部材と雄型結合部材とを接続するときに、ガイド部と雌型結合部材の外周面との嵌合によってシール部材が軸直角方向に位置決めされて横振れしにくくなり、シール部材を雌型結合部材の内周面にスムーズに嵌合させることができる。
また、シール部材が内周面に嵌合しない場合には、ガイド部によってシール部材を保護することができる。
以上より、シール部材の大きな摩耗や破損を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る塗料供給装置の説明図であり、塗料供給装置10は、ベース部11と、塗料12が充填された塗料カートリッジ13(輪郭を太線で示した部分である。)を固定するためにベース部11に設けられたカートリッジ固定部14と、固定された塗料カートリッジ13から塗料12を塗装ガン16へ供給する塗料供給通路17を開閉する第1バルブ18及び第2バルブ21を備え、ベース部11にスライド自在に取付けられた第1バルブ装置22と、塗料12を排出するときに塗料カートリッジ13へ流体23を供給する流体供給通路24を開閉する第3バルブ25を備え、ベース部11にスライド自在に取付けられた第2バルブ装置26と、塗料カートリッジ13内の塗料12を押出すことで塗料カートリッジ13に形成された塗料吐出口から塗料を排出させる流体排出部28と、第1バルブ装置22を塗料カートリッジ13に接続するためにベース部11の支持板29に取付けられた第1シリンダ装置31と、第2バルブ装置26を塗料カートリッジ13に接続するためにベース部11の支持板29に取付けられた第2シリンダ装置32と、塗料カートリッジ13に第1バルブ装置22を接続したときに第1バルブ装置22をわずかに後退させて塗料カートリッジ13と第1バルブ装置22との間に隙間を形成するためにベース部11の支持板29に取付けられた第3シリンダ装置33と、上記の隙間に洗浄液、エア等の洗浄用流体を流して洗浄する接続部洗浄部34と、塗料供給通路17に洗浄用流体を流して洗浄する塗料供給通路洗浄部36とからなる。
【0017】
塗料カートリッジ13は、有底としたシリンダ部41と、このシリンダ部41に隣接するカートリッジバルブ装置42と、これらのシリンダ部41とカートリッジバルブ装置42とを連結するためにシリンダ部41に被せられるとともに端部がカートリッジバルブ装置42にねじ結合された筒状の連結部材43と、シリンダ部41及びカートリッジバルブ装置42の内側に挿入されたスリーブ44と、このスリーブ44に移動自在に挿入されたフリーピストン46と、このフリーピストン46の両側に形成された第1室47と第2室48とにそれぞれ充填された前述の流体23及び塗料12とからなる。
【0018】
シリンダ部41は流体23を流すために第1室47に連通する流体通路51を備える。
カートリッジバルブ装置42は、本体部42Aと、この本体部42内に設けられた塗料通路バルブ53及び流体通路バルブ56とからなり、本体部42Aに、第2室48から第1バルブ装置22の塗料供給通路17に至る塗料通路52と、流体供給通路24と流体通路51とを連通させる流体通路54とが形成されている。
塗料通路バルブ53は塗料通路52を開閉し、流体通路バルブ56は流体通路54を開閉する。なお、58は流体通路51,54間を連結する連結管である。
【0019】
カートリッジ固定部14は、カートリッジバルブ装置42を載せる載置部61と、連結部材43の付根部に嵌合するU字形状の切欠きを有する起立部62とからなる。
第1バルブ装置22は、本体部22Aに、塗料通路バルブ53と第1バルブ18との接続部64に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給通路65と、塗料供給通路17に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給通路66と、接続部64から洗浄用流体を排出する洗浄用流体排出通路67とを備え、第1シリンダ装置31に連結するための第1連結部68を付設したものである。
【0020】
第1連結部68は、連結部本体71と、この連結部本体71を第1バルブ装置22に締結するナット部材72とからなり、連結部本体71とナット部材72とはねじ結合されている。
第2バルブ装置26は、第2シリンダ装置32に連結するための第2連結部74を付設したものである。
【0021】
流体排出部28は、流体23の供給部となる流体供給部28Aと、流体供給通路24と、流体通路54と、流体通路51と、第1室47と、フリーピストン46とからなる。なお、76は流体供給部28Aから第3バルブ25まで流体23を流す流体通路である。
流体供給通路24は、流体通路76と、第3バルブ25内の通路とで構成されている。
【0022】
第1シリンダ装置31は、支持板29に取付けられた第1シリンダ部31aと、この第1シリンダ部31a内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに取付けられて第1シリンダ部31aに対して進退するロッド31cとからなり、ロッド31cの先端が第1連結部68に連結されている。
【0023】
第2シリンダ装置32は、支持板29に取付けられた第2シリンダ部32aと、この第2シリンダ部32a内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに取付けられて第2シリンダ部32aに対して進退するロッド32cとからなり、ロッド32cの先端が第2連結部74に連結されている。
【0024】
第3シリンダ装置33は、支持板29に取付けられた第3シリンダ部33aと、この第3シリンダ部33a内に移動自在に挿入されたピストン(不図示)と、このピストンに取付けられて第3シリンダ部33aに対して進退するロッド33cとからなり、ロッド33cが第3シリンダ部33aから進出したときにその先端がストッパ77に当たる。
【0025】
接続部洗浄部34は、洗浄用流体供給部78と、この洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路65に至る洗浄用流体供給通路81と、洗浄用流体供給通路65と、洗浄用流体排出通路67と、この洗浄用流体排出通路67に一端が接続された洗浄用流体排出通路82と、接続部64から排出された洗浄用流体を溜めるために洗浄用流体排出通路82の他端に接続された洗浄用流体タンク83とからなる。
【0026】
塗料供給通路洗浄部36は、接続部64を介して塗料供給通路17を洗浄する第1洗浄部86と、第2バルブ21以降の塗料供給通路17を洗浄する第2洗浄部87とからなる。
【0027】
第1洗浄部86は、洗浄用流体供給部78と、洗浄用流体供給通路81と、洗浄用流体供給通路65と、第1バルブ18から塗装ガン16に至る塗料供給通路17とからなる。
第2洗浄部87は、洗浄用流体供給部78と、洗浄用流体供給通路81と、洗浄用流体供給通路81から分岐して先端が洗浄用流体供給通路66に接続された洗浄用流体供給通路91と、洗浄用流体供給通路66と、第2バルブ21から塗装ガン16に至る塗料供給通路17からなる。
【0028】
図2は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置とを所定距離だけ分離する分離装置を示す説明図であり、第1連結部68の連結部本体71は、第1シリンダ装置31のロッド31cに中間板101を介して連結された部材であり、中間板101には、一対のロッド102,102が連結され、これらのロッド102,102の端部に端部板103が渡して取付けられ、この端部板103に前述のストッパ77が、第3シリンダ装置33のロッド33cの先端に対向するように取付けられている。なお、105,105は、支持板29に取付けられてロッド102,102のそれぞれをスライド自在にガイドするガイド部材である。
【0029】
上記した第1連結部材68、中間板101、ロッド102,102、端部板103、ガイド部材105,105及びストッパ77は連結機構106を構成する部品であり、第3シリンダ装置33と連結機構106とは分離装置107を構成するものである。
【0030】
図3(a)〜(c)は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造及び作用を示す概略図である。
(a)において、塗料カートリッジ13は、塗料通路52の端部であって第1バルブ装置22側の塗料供給通路17との接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111を備え、第1バルブ装置22は、塗料供給通路17の端部であって塗料カートリッジ13側の塗料通路52との接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112を備え、これらの雄型結合部材111と雌型結合部材112は嵌合可能に形成されている。
【0031】
上記した雄型結合部材111の接続部52Aを含めた先端面13aと雌型結合部材112の接続部17Aを含めた底面22aとは、前述の接続部64(図1参照)を構成する部分である。
【0032】
雄型結合部材111は、先端部に雄型結合部材111と雌型結合部材112との間をシールして塗料が接続部64から洩れるのを防止するシール組立体114を取付けたものである。
【0033】
雌型結合部材112は、底面22a近傍に、接続部64に洗浄用流体を供給する洗浄用流体供給孔116と、接続部64から洗浄用流体を排出する洗浄用流体排出孔117とを形成したものである。
【0034】
第1シリンダ装置31(図1参照)を作動させて、雌型結合部材112を白抜き矢印のように前進させたのが(b)の状態である。即ち、(b)は、雌型結合部材112が雄型結合部材111と結合し、接続部52Aと接続部17Aとが接続して塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置22側の塗料供給通路17とが連通したことを示す。
【0035】
(c)は、第3シリンダ装置33(図1参照)が作動することにより、雌型結合部材112が白抜き矢印で示すように(b)の状態からわずかに後退し、接続部52Aと接続部17Aとの間に空間115が形成されたことを示す。この空間115は洗浄用流体供給孔116と洗浄用流体排出孔117とに連通するため、洗浄用流体供給孔116から空間115内に供給された洗浄用流体は、空間115を形成する壁面(先端面13a及び底面22aを含む面である。)を洗浄し、洗浄用流体排出孔117から排出される。
【0036】
以上の図1〜図3(a)〜(c)において、塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置22側の塗料供給通路17とを接続する接続装置118は、塗料12が流れる塗料供給通路17の第1接続部としての接続部17Aを底面22aに有する雌型結合部材112と、接続部17Aに接続される塗料通路52の第2接続部としての接続部52Aを先端面13aに有する雄型結合部材111と、雌型結合部材112又は雄型結合部材111のどちらか一方(ここでは雌型結合部材112)を、シール組立体114が雌型結合部材112の内周面に嵌合する範囲で接続部17Aと接続部52Aとの接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能な分離手段としての分離装置107とを備え、雌型結合部材112は、底面22a近傍に、接続部17A及び接続部52Aに洗浄用流体を供給する供給孔171cと、接続部17A及び第2接続部52Aに供給された洗浄用流体を排出する排出孔171dとを備え、雄型結合部材111は、外周部に雌型結合部材112の内周面に嵌合するシール部材としてのシール組立体114を備える。
【0037】
図4は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図であり、雄型結合部材111は、塗料通路バルブ53を構成するバルブシート121と、このバルブシート121の外周面に装着されたシール組立体114からなる。
【0038】
塗料通路バルブ53は、二方向形弁であり、本体部42Aに開けられた第1横穴123にねじ結合する段付き筒部材124と、この段付き筒部材124の内周面に移動自在に挿入されたピストン126と、このピストン126に取付けられた第1ニードルバルブ127と、この第1ニードルバルブ127をバルブシート121に押し付けるためにピストン126を付勢するスプリング128と、段付き筒部材124内にピストン126と共に空気室131を形成するために配置された隔壁部材132と、この隔壁部材132を固定するために段付き筒部材124の端部にねじ結合された固定部材133と、この固定部材133の端部にねじ結合された上記のバルブシート121と、上記のシール組立体114とからなる。なお、141は第1ニードルバルブ127の端部にピストン126を取付けるためのナット部材、142はピストン126の外周部に装着されたシール部材、143〜148はOリングである。
【0039】
固定部材133は、塗料通路52を構成するバルブ内塗料通路151が形成された部材である。
バルブシート121は、第1ニードルバルブ127の外径よりも内径が大きいバルブ内塗料通路152(塗料通路52を構成する)であって、第1ニードルバルブ127が挿入されるバルブ内塗料通路152が固定部材133と共に形成されている。
【0040】
図中の121aは第1ニードルバルブ127の先端が当てられる雌テーパであり、図示するように、雌テーパ121aに第1ニードルバルブ127が当たった状態では塗料通路52は閉じた状態にある。なお、121bはバルブシート121の開口であり、塗料通路バルブ53の塗料吐出口であって、図3(a)に示された接続部52Aである。
【0041】
121cは湾曲させたバルブシート121の端面であり、端面121cを湾曲させることで、塗料通路バルブ53が第1バルブ装置22側と密着するを防止し、塗料カートリッジ13側と第1バルブ装置22側とを分離し易く、また、洗浄性を向上させるようにしている。この端面121cは図3(a)に示された先端面13aである。
【0042】
シール組立体114は、バルブシート121に嵌合された環状部材155と、この環状部材155の両側で且つバルブシート121の外周面及び環状部材155の外周面にそれぞれ装着されたOリング156,156と、バルブシート121に嵌合されるとともに環状部材155及び本体部42Aのそれぞれの間に挟持された副環状部材157とからなる。
【0043】
空気室131は、圧縮空気供給部161から空気通路162を介して圧縮空気が供給される空間であり、空気室131に圧縮空気を供給することで、空気室131内の圧力が上昇し、ピストン126がスプリング128の弾性力に抗して図の右方に移動するため、ピストン126と一体的に第1ニードルバルブ127が図の右方へ移動して第1ニードルバルブ127の先端が雌テーパ121aから離れ、塗料通路52が開いた状態になる。
【0044】
雌型結合部材112は、塗料供給通路17を構成するバルブシート171と、このバルブシート171を本体部22Aに固定するために本体部22Aにねじ結合したナット部材172とからなる。
【0045】
第1バルブ18は、二方向形弁であり、本体部22Aに開けられた第2横穴175に挿入された端部部材176と、この端部部材176にねじ結合された段付き筒部材177と、この段付き筒部材177の内側に固定された隔壁部材178と、段付き筒部材177の内周面に移動自在に挿入されたピストン191と、このピストン191に取付けられ、隔壁部材178、端部部材176を貫通して先端がバルブシート171の雌テーパ171aに当てられた第2ニードルバルブ192と、この第2ニードルバルブ192をバルブシート171に押し付けるためにピストン191を付勢するスプリング193と、段付き筒部材177を第2横穴175に固定するナット部材194と、第2ニードルバルブ192の先端が押し当てられた前述のバルブシート171とからなる。なお、201は第2ニードルバルブ192の端部にピストン191を取付けるためのナット部材、202はピストン191の外周部に装着されたシール部材、203〜210はOリングである。
【0046】
端部部材176は、塗料供給通路17を構成するバルブ内塗料通路211が形成された部材である。
バルブシート171は、本体部22A、端部部材176と共に、第2ニードルバルブ192の外径よりも内径が大きいバルブ内塗料通路212(塗料供給通路17を構成する通路である。)であって、第2ニードルバルブ192が挿入されるバルブ内塗料通路212が形成されている。
【0047】
雌テーパ171aは、第2ニードルバルブ192の先端が当てられる部分であり、図示するように、雌テーパ171aに第2ニードルバルブ192が当たった状態では塗料供給通路17は閉じた状態にある。なお、171bはバルブシート171の開口であり、第1バルブ18に塗料が供給される塗料供給口であって、図3(a)に示された接続部17Aである。
【0048】
171c,171dはバルブシート171に形成された洗浄用流体通路であり、洗浄用流体通路171cは洗浄用流体供給通路65の一部を形成し、洗浄用流体通路171dは洗浄用流体排出通路67の一部を形成している。洗浄用流体通路171cは図3(c)に示された洗浄用流体供給孔116、洗浄用流体通路171dは図3(c)に示された洗浄用流体排出孔117である。
【0049】
隔壁部材178とピストン191とで形成される空気室215は、圧縮空気供給部216から空気通路217を介して圧縮空気が供給される空間であり、空気室215に圧縮空気が供給されることで、空気室215内の圧力が上昇し、ピストン191がスプリング193の弾性力に抗して図の左方に移動するため、ピストン191と一体的に第2ニードルバルブ192が移動して第2ニードルバルブ192の先端が雌テーパ171aから離れ、塗料供給通路17が開いた状態になる。
【0050】
図5は本発明に係る第1バルブ装置の第2バルブを説明する断面図であり、第1バルブ装置22の洗浄用流体供給通路65,66(図4参照)及び洗浄用流体排出通路67(図4参照)は省略した。
第2バルブ21は、三方向形弁であり、本体部22Aに開けられた第3横穴221に挿入された端部部材222と、この端部部材222にねじ結合された段付き筒部材223と、この段付き筒部材223の内側に固定された隔壁部材224と、段付き筒部材223の内周面に移動自在に挿入されたピストン226と、このピストン226に取付けられ、隔壁部材224、端部部材222を貫通して先端が端部部材222の雌テーパ222aに先端が当てられた第3ニードルバルブ227と、この第3ニードルバルブ227を雌テーパ222aに押し付けるためにピストン226を付勢するスプリング228と、段付き筒部材223を第3横穴221に固定するナット部材231とからなる。なお、234は第3ニードルバルブ227の端部にピストン226を取付けるためのナット部材、235はピストン226の外周部に装着されたシール部材、241〜248はOリングである。
【0051】
端部部材222は、塗料供給通路17を構成するとともに第3ニードルバルブ227の頭部227aを移動自在に収納するバルブ室251と、塗料供給通路17を構成するとともにバルブ室251に連通するバルブ内塗料通路252(塗料供給通路17を構成する通路である。)と、洗浄用流体供給通路66を構成するとともに第3ニードルバルブ227より大径としたバルブ内洗浄流体通路253と、洗浄用流体供給通路66を構成するとともに洗浄用流体通路253に連通するバルブ内洗浄流体通路254と、第3ニードルバルブ227の頭部227aが当てられる雌テーパ222bとが形成された部材である。
【0052】
端部部材222の雌テーパ222aに第3ニードルバルブ227の頭部227aが当たり、雌テーパ222bから頭部227aが離れた状態では、塗料供給通路17は閉じ、洗浄用流体供給通路66は開いた状態にある。なお、222cは端部部材222の開口である。
【0053】
また、端部部材222の雌テーパ222aから第3ニードルバルブ227の頭部227aが離れ、雌テーパ222bに頭部227aが当たった状態では、塗料供給通路17は開き、洗浄用流体供給通路66は閉じた状態にある。
【0054】
隔壁部材224とピストン226とで形成される空気室261は、圧縮空気供給部262から空気通路263を介して圧縮空気が供給される空間であり、図の状態では、空気室261に圧縮空気が供給されていないので、ピストン226がスプリング228の弾性力で右方に移動した状態にあり、ピストン226と一体的に移動している第3ニードルバルブ227の頭部227aが雌テーパ222bから離れ、洗浄用流体供給通路66が開き、塗料供給通路17が閉じた状態にある。
【0055】
空気室261に圧縮空気が供給されると、空気室261内の圧力が上昇し、ピストン226がスプリング228の弾性力に抗して図の左方に移動するため、ピストン226と一体的に第3ニードルバルブ227が移動して第3ニードルバルブ227の頭部227aが雌テーパ222aから離れ、塗料供給通路17が開き、洗浄用流体供給通路66が閉じたた状態になる。
【0056】
このように、第2バルブ21は、第1バルブ18から塗装ガン16に至る塗料供給通路17の連通と、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路66を介して塗装ガン16に至る洗浄用流体供給通路の連通とを切り換える三方向形弁である。
【0057】
図6は本発明に係る塗料カートリッジと第2バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図である。
第3バルブ25は、第1バルブ18(図4参照)とほぼ同一構造であり、第2バルブ装置26の本体部26Aに開けられた第4横穴271に挿入された端部部材176と、段付き筒部材177と、隔壁部材178と、ピストン191と、第2ニードルバルブ192と、スプリング193と、ナット部材194と、第2ニードルバルブ192の先端が押し当てられるバルブシート273とからなる。なお、273aは第2ニードルバルブ192の先端を当てるためにバルブシート273に形成された雌テーパ、274は空気室215に空気通路272を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である。
バルブシート273は、バルブシート171(図4参照)から洗浄用流体通路171c,171d(図4参照)を無くした部材である。
【0058】
流体通路バルブ56は、塗料通路バルブ53(図4参照)と同一構造であり、本体部42Aに開けられた第5横穴276にねじ結合された段付き筒部材124と、ピストン126と、第1ニードルバルブ127と、スプリング128と、隔壁部材132と、固定部材133と、バルブシート121と、シール組立体114とからなる。なお、277は空気室131に空気通路278を介して圧縮空気を供給する圧縮空気供給部である。
【0059】
以上の述べた塗料供給装置10の作用を次に説明する。
図7(a)〜(c)は本発明に係る塗料供給装置への塗料カートリッジの装着要領を示す作用図である。
(a)において、第1バルブ装置22を第1シリンダ装置31で後退させ、第2バルブ装置26を第2シリンダ装置32で後退させた状態で、塗装カートリッジ13を白抜き矢印で示すように下降させ、(b)に示すように、塗装カートリッジ13をカートリッジ固定部14に載せる。
【0060】
(c)において、白抜き矢印で示すように、第1バルブ装置22及び第2バルブ装置26を、それぞれ第1シリンダ装置31、第2シリンダ装置32で前進させ、塗装カートリッジ13に接続する。これで塗料供給装置10における塗料カートリッジ13の装着が完了する。
【0061】
図8は本発明に係る塗料供給装置の塗料供給の作用を示す作用図である。
流体23を、流体供給部28Aから第2バルブ装置26を介して塗料カートリッジ13の第1室47に供給すると、第1室47内の圧力が高まり、フリーピストン46が白抜き矢印で示すように図の左方に移動するため、第2室48内の塗料12は押し出され、矢印で示すように、塗料供給通路17を通じて塗装ガン16に至り、塗装ガン16から噴射される。
【0062】
図9(a),(b)は本発明に係る第1バルブ装置と塗料カートリッジとの接続部の洗浄の要領を示す作用図である。
(a)において、第3シリンダ装置33を作動させ、第3ロッド33cを白抜き矢印で示すように進出させ、第3ロッド33cの先端をストッパ77に当て、更に進出させる。
【0063】
この結果、白抜き矢印で示すように第1連結部68の連結部本体71が図の左方に移動する。
図中のSTは第3ロッド33cの全ストローク量であり、全ストローク量STは、第3ロッド33cが進出する前の第3ロッド33cの先端とストッパ77とのクリアランスCと、第3ロッド33cの先端がストッパに当たった後のストローク量αとの和である。
【0064】
(b)において、連結部本体71の移動に伴って、白抜き矢印で示すように、第1バルブ装置22が図の左方に移動する。この結果、図3(c)で説明したのと同様に、塗料通路バルブ53側の接続部52Aと第1バルブ18側の接続部17Aとの間に空間115が形成される。図中のCLは接続部52Aと接続部17AとのクリアランスCL(即ち、バルブシート121,171間のクリアランスLである。)であり、前述のストローク量αに等しい。
【0065】
次に、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から矢印で示すように洗浄用流体供給通路65を介して空間115内に流し、洗浄用流体で空間115内を洗浄し、洗浄に使用された洗浄用流体は、矢印で示すように、洗浄用流体排出通路67を介して洗浄用流体タンク83に流れて溜まる。
【0066】
図10は本発明に係る塗料供給通路17の洗浄要領を示す作用図である。
塗料通路バルブ53と第1バルブ18との間に空間115(図9(b)参照)を形成した状態で、第1バルブ18、第2バルブ21をそれぞれ開けて、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路65、空間115、第1バルブ18、第2バルブ21に流し、更に塗装ガン16まで流して塗料供給通路17を洗浄する。
【0067】
また、塗料供給通路17の別の洗浄要領を次に説明する。
図1において、洗浄用流体を、洗浄用流体供給部78から洗浄用流体供給通路81,91,66に順に流し、図5において、第2バルブ21内のバルブ内洗浄流体通路254,253、バルブ室251、バルブ内塗料通路252に順に流し、更に塗装ガン16まで流して塗料供給通路17を洗浄する。
【0068】
以上の図1〜図3で説明したように、塗料カートリッジ13側の塗料通路52と第1バルブ装置22側の塗料供給通路17とを接続する接続装置118を設けたことで、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを分離手段としての分離装置107で所定クリアランスCLだけ離し、第1接続部としての接続部17A及び第2接続部としての接続部52Aに洗浄用流体を流すことで、洗浄用流体で接続部17Aと接続部52Aに付着、あるいは溜まった塗料12を洗い流すことができ、接続部17A、接続部52Aに塗料12が固化して残留するのを防止することができる。従って、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを、シール部材としてのシール組立体114を雌型結合部材112の内周面に嵌合しない位置まで雌型結合部材112と雄型結合部材111とを分離したときに、塗料12が外部へ垂れ落ちるのを防止することができる。
【0069】
更に、接続部17A及び接続部52Aのみを洗浄可能なため、洗浄用流体の使用量が少なくて済み、効率良く洗浄することができる。また更に、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを所定クリアランスCLだけ離した状態で洗浄できるため、特別に洗浄ステーションを設ける必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
【0070】
図11(a)〜(c)は本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造の別実施形態とその作用を示す概略図である。図3(a)〜(c)に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)において、塗料カートリッジ270は、雄型結合部材111と、この雄型結合部材111の周囲を覆うように突出させた筒状のガイド部271とを備え、第1バルブ装置275は、雌型結合部材112と、この雌型結合部材112の外周部に取付けられた筒状の被ガイド部276とを備え、被ガイド部276がガイド部271にガイドされて嵌合するように形成され、雄型結合部材111と雌型結合部材112が嵌合可能に形成されている。
【0071】
第1シリンダ装置31(図1参照)を作動させて、雌型結合部材112を白抜き矢印のように前進させたのが(b)の状態である。即ち、(b)は、被ガイド部276がガイド部271にガイドされながら雌型結合部材112と雄型結合部材111とが結合し、接続部17Aと接続部52Aとが接続されて塗料カートリッジ270側の塗料通路52と第1バルブ装置275側の塗料供給通路17とが連通したことを示す。
【0072】
(c)は、分離装置107(図2参照)が作動することにより、被ガイド部276がガイド部271にガイドされながら雌型結合部材112が白抜き矢印で示すように(b)の状態からわずかに後退し、接続部52Aと接続部17Aとの間に空間115が形成されたことを示す。
【0073】
以上の(a)〜(c)で説明したように、雄型結合部材111に、雌型結合部材112の外周部に嵌合するガイド部271を設けている。
これにより、雌型結合部材112と雄型結合部材111とを接続するときに、ガイド部271と雌型結合部材112の外周面との嵌合によってシール部材としてのシール組立体114が軸直角方向(雌型結合部材112の進行方向と直交する方向であり、例えば、図では上下方向)に位置決めされて横振れしにくくなり、シール組立体114を雌型結合部材112の内周面にスムーズに嵌合させることができる。
【0074】
また、シール組立体114が雌型結合部材112の内周面に嵌合しない場合には、ガイド部271によってシール組立体114を保護することができる。
以上より、シール組立体114の大きな摩耗や破損を防止することができる。
【0075】
尚、本実施形態では、図4に示したように、シール組立体114に2つのOリング156,156を備えたが、これに限らず、一つのOリング156のみを備えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の流体流路の接続装置は、塗料供給装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明に係る塗料供給装置の説明図である。
【図2】本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置とを所定距離だけ分離する分離装置を示す説明図である。
【図3】本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造及び作用を示す概略図である。
【図4】本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図である。
【図5】本発明に係る第1バルブ装置の第2バルブを説明する断面図である。
【図6】本発明に係る塗料カートリッジと第2バルブ装置との接続部の詳細構造を示す断面図である。
【図7】本発明に係る塗料供給装置への塗料カートリッジの装着要領を示す作用図である。
【図8】本発明に係る塗料供給装置の塗料供給の作用を示す作用図である。
【図9】本発明に係る第1バルブ装置と塗料カートリッジとの接続部の洗浄の要領を示す作用図である。
【図10】本発明に係る塗料供給通路の洗浄要領を示す作用図である。
【図11】本発明に係る塗料カートリッジと第1バルブ装置との接続部の構造の別実施形態とその作用を示す概略図である。
【図12】従来の流体流路の接続装置の説明図である。
【符号の説明】
【0078】
13a…先端(先端面)、17…流体流路(塗料供給通路)、17A…第1接続部(接続部)、22a…底面、52…流体流路(塗料通路)、52A…第2接続部(接続部)、107…分離手段(分離装置)、111…雄型結合部材、112…雌型結合部材、114…シール部材(シール組立体)、118…接続装置、171c…供給孔(洗浄用流体通路)、171d…排出孔(洗浄用流体通路)、271…ガイド部、CL…所定距離(クリアランス)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料等の流体が流れる流路の接続部となる第1接続部を底面に有する雌型結合部材と、
前記第1接続部に接続される流路の接続部となる第2接続部を先端に有する雄型結合部材とからなる流体流路の接続装置において、
前記雌型結合部材は、前記底面近傍に、前記第1接続部及び前記第2接続部に洗浄用流体を供給する供給孔と、前記第1接続部及び前記第2接続部に供給された前記洗浄用流体を排出する排出孔とを備え、
前記雄型結合部材は、外周部に前記雌型結合部材の内周面に嵌合するシール部材を備え、
前記雌型結合部材又は前記雄型結合部材のどちらか一方を、前記シール部材が前記内周面に嵌合する範囲で前記第1接続部と前記第2接続部との接続状態から所定距離だけ離れた位置で停止可能な分離手段を備えることを特徴とする流体流路の接続装置。
【請求項2】
前記雄型結合部材に、前記雌型結合部材の外周部に嵌合するガイド部を設けたことを特徴とする請求項1記載の流体流路の接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−73578(P2008−73578A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−253237(P2006−253237)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】