説明

流動層装置

【課題】放散シートを容易に着脱可能な爆発安全装置を備えた流動層装置を提供する。
【解決手段】流動層装置1は、カートリッジフィルタ15を収容したフィルタケーシング5の天板14に爆圧放散用の爆発安全装置30を備える。爆発安全装置30は、爆発放散口31と、爆発放散口31に装着される放散シート32と、天板14上のキャッチフック38に取り付けられるフランジ固定枠34を有する。放散シート32には、固定バンド42を用いて環状フランジ39が取り付けられる。フランジ固定枠34は、キャッチフック38に係止されるコーナキャッチクリップ33を備える。爆発放散口31を覆うように放散シート32を配し、環状フランジ39を取り付ける。放散シート32上にフランジ固定枠34を配し、コーナキャッチクリップ33により、天板14上にフランジ固定枠34を固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体の造粒、コーティング等に使用される流動層装置に関し、特に、処理容器内における粉塵爆発等の爆圧を放散させるための爆発安全装置を備えた流動層装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品や化粧品、食品などの分野では、粉末や顆粒等の粉粒体を気体流によって流動化し、造粒、コーティング、混合、撹拌、乾燥等の処理を行う流動層装置が広く使用されている。一般に、流動層装置では、円筒状の処理容器内に粉末等の被処理物を投入し、処理容器内に流動気体を供給して粉粒体を流動化させる。流動化された粉粒体にはバインダ液やコーティング液等がスプレーノズルにて供給され、造粒やコーティング等の処理が実施される。その際、処理中に発生した粉塵は、装置外に排出しないように、集塵用フィルタによって粉塵と空気に分離されている。
【0003】
一方、このような流動層装置では、処理容器内を流動する粉粒体や、コーティング処理等に使用される溶剤ガスが、例えば、静電気等の理由により爆発する場合がある。このため、流動層装置では、粉粒体や溶剤ガスの爆発(以下、粉塵爆発等と称する)が発生した場合の人的、物的な被害を最小限に抑えるため、処理容器の一部に爆発放散口を設けている。例えば、特許文献1,2の公報には、処理容器の天井部に、粉粒体処理時は閉鎖され、爆圧を受けると開口して内部の爆圧を放散させる放散口を備えた流動層装置が示されている。
【0004】
また、近年、集塵用フィルタを収容したフィルタケーシングユニットの天板に爆発放散口を設け、そこに、合成樹脂製の放散シートを用いた爆発安全装置を装備した流動層装置も提案されている。この爆発安全装置では、爆発放散口を放散シートにてカバーした後、シートを金属製フランジにて押さえる。爆発放散口の周囲には、金属製フランジを固定するためのボルト孔が放散口周縁に沿って複数個設けられており、フランジはボルトによってユニット天板上に固定される。爆発放散口は、天板内に通常5個程度設けられており、放散シートは、各放散口に複数本(10本程度)のボルトを用いて固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭54-138871号公報
【特許文献2】特開昭61-249536号公報
【特許文献3】特開2005-48892号公報
【特許文献4】特開平07-227834公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような放散シートを用いた爆発安全装置は、前述のように、1つの放散口ごとに多くのボルトを用いて取り付けられるため、取り付け・取り外し作業が非常に煩雑となるという問題があった。特に、爆発放散口が複数個設けられている流動層装置では、放散シートの着脱作業が倍増し、作業工数が嵩むという問題があった。このため、爆発放散口を洗浄する場合、放散シートの着脱に手間が掛かり、作業員の作業負荷が増大するという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、放散シートを容易に着脱可能な爆発安全装置を備えた流動層装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の流動層装置は、気体供給源から供給される処理気体により流動化された粉粒体を収容する処理容器を備え、前記処理容器内に爆圧放散用の爆発安全装置が設けられた流動層装置であって、前記爆発安全装置は、前記処理容器内に設置された天板に開口形成された爆発放散口と、前記爆発放散口に取り付けられる合成樹脂製のシート部材と、前記シート部材に取り付けられ、前記爆発放散口に配置される金属製の環状フランジと、前記天板に取り付けられたフック部材と、前記フック部材に係止されるクリップ部材を備え、前記クリップ部材により、前記天板に固定され前記環状フランジ上に配置されるフランジ固定枠と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の流動層装置にあっては、クリップ部材の操作だけで、放散シートを爆発放散口に着脱することができる。従って、これまでのボルト固定に比して、放散シート着脱工数が大幅に削減され、特に、爆発放散口が複数箇所ある流動層装置では、その削減効果は非常に大きい。
【0010】
前記流動層装置において、前記クリップ部材として、前記フック部材に係合するフックピンを有するコーナキャッチクリップを使用しても良い。このように、例えば、ワンタッチ動作にて操作可能なコーナキャッチクリップをクリップ部材として使用することにより、放散シート着脱作業がさらに容易となる。
【0011】
また、前記シート部材を、前記環状フランジを包み込むように該環状フランジに取り付けられるシート部と、前記シート部の対向辺に一端側が固定された一対の固定バンドと、前記固定バンドに設けられ、対向する前記固定バンド同士を接続する貼着部と、を有する構成としても良い。この場合、貼着部として、面ファスナを使用しても良い。本発明にあっては、シート部にて環状フランジを包み込み、対向する固定バンド同士を貼着固定することにより、シート部材を容易に環状フランジに取り付けることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の流動層装置によれば、処理容器内に爆圧放散用の爆発安全装置が設けられた流動層装置にて、当該爆発安全装置を、処理容器内に設置された天板に開口形成された爆発放散口と、爆発放散口に取り付けられる合成樹脂製のシート部材と、シート部材に取り付けられ爆発放散口に配置される金属製の環状フランジと、天板に取り付けられたフック部材と、フック部材に係止されるクリップ部材を備えクリップ部材により天板上に固定され環状フランジ上に配置されるフランジ固定枠と、を有する構成としたので、クリップ部材の操作だけで、放散シートを爆発放散口に着脱することができ、従来のボルト固定に比して、放散シート着脱工数を大幅に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例である流動層装置の外観を示す正面図である。
【図2】図1の流動層装置の側面図である。
【図3】図1の流動層装置に使用される天板の平面図である。
【図4】爆発放散口部分の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である流動層装置の外観を示す正面図、図2は、図1の流動層装置の側面図である。図1の流動層装置1は、例えば、顆粒状の医薬品や食品等の製造に使用され、装置内では、処理気体によって流動化された粉粒体にバインダ液やコーティング液が噴霧される。
【0015】
流動層装置1には、原料材となる粉粒体が収容され、所望の造粒コーティング処理等が行われる円筒状の処理容器2が設けられている。処理容器2はステンレス鋼にて形成されており、図1,2に示すように、支持台3によって支持されている。流動層装置1の処理容器2は、上から順に、カバーユニット4、フィルタケーシングユニット5、スプレーケーシングユニット6、原料容器コンテナユニット7及び給気ユニット8の各ユニットを重ねて配置した構成となっている。カバーユニット4とフィルタケーシングユニット(以下、フィルタケーシングと略記する)5間など各ユニット間にはリング状のシール部材が介設されており、粉粒体処理時には、各ユニット間は気密状態で接続される。
【0016】
カバーユニット4は、カバーブラケット11によって支持台3に固定支持されている。カバーユニット4の側面には、排気口12が形成されている。この排気口12には、図示しない排気ダクトが接続される。カバーユニット4の下面側には、フィルタケーシング5が取り付けられる。フィルタケーシング5は、スプレーケーシングユニット(以下、スプレーケーシングと略記する)6とは別に形成されている。当該流動層装置1では、フィルタケーシング5は、支持台3に組み込まれた昇降機構13によって、上下方向に移動可能なように設けられている。
【0017】
フィルタケーシング5の上端部には、円板状の天板14が固定されている。天板14には、カートリッジフィルタ15が取り付けられている。天板14は、フィルタケーシング5の内周に隙間なく溶接固定されており、流動層装置1では、ケーシング−天板間から粉漏れが生じないようになっている。流動層装置1のカートリッジフィルタ15には、ポリエステル製の不織布を用いたフィルタ材16が使用される。フィルタ材16の中央には、ステンレス製のリテーナ17が挿通される。リテーナ17の上端は、天板14に固定される。リテーナ17の下端には、エンドキャップ18とフィルタ固定ノブ19が取り付けられる。フィルタ材16は、フィルタ固定ノブ19を締め込むことにより、リテーナ17をガイドにして天板14に固定される。
【0018】
また、流動層装置1の天板14には、粉塵爆発等が生じた場合の爆圧を逃がすための爆発安全装置30が設けられている。図3は、天板14の平面図である。図3に示すように、天板14には、爆発放散口31が5箇所設けられている。爆発放散口31は、略正方形のもの(符号31a)が天板14の中央、四隅がR形状となった略長方形のもの(符号31b)が放散口31aの四方に4箇所設けられている。各爆発放散口31には、合成樹脂製の放散シート(シート部材)32が取り付けられており、コーナキャッチクリップ33を備えたフランジ固定枠34によって天板14上に固定されている。
【0019】
図4は、爆発放散口31a部分の構成を示す説明図である。なお、爆発放散口31b部分も寸法は異なるが爆発放散口31aと同様の構成となっている。爆発放散口31の周囲には、爆発放散口31を取り囲むように側壁35が立設(溶接固定)されている。側壁35の上端部には、シリコンゴム製のドアパッキン36が装着されている。また、爆発放散口31の近傍には、開口縁に沿って6個のタップベース37が配置されている。タップベース37は天板14に溶接固定されており、その上部には金属製のキャッチフック(フック部材)38が取り付けられている。
【0020】
放散シート32は、ステンレス製の環状フランジ39に取り付けられている。環状フランジ39は、爆発放散口31の形状に合わせて、中央が開口孔となった環状に形成されている。放散シート32は、シリコンラバーとポリエステルの複合材にて形成された可撓性の布部材であり、環状フランジ39を包み込むように取り付けられる。放散シート32は、環状フランジ39の形状に合わせて形成されたシート部41と、放散シート32を環状フランジ39に装着するための固定バンド42とから構成されている。
【0021】
固定バンド42は、放散シート32の長手方向に沿って3個設けられており、2つのバンド片42a,42bから形成されている。各バンド片42a,42bは、一端側がシート部41の対向辺41a,41bに固定されている。放散シート32を環状フランジ39に装着すると、各バンド片42a,42bは、対向辺41a,41bから中央方向に向かって対向配置される。バンド片42a,42bの先端部には、面ファスナ(貼着部)43a,43bが取り付けられている。面ファスナ43a,43bを貼り合わせることにより、バンド片42a,42b同士が接続固定される。これにより、放散シート32が環状フランジ39に取り付けられる。
【0022】
環状フランジ39に取り付けられた放散シート32は、側壁35のドアパッキン36上に載置される。この状態で、放散シート32及び環状フランジ39上にフランジ固定枠34を取り付けることにより、放散シート32が爆発放散口31に固定される。フランジ固定枠34は、放散シート32を押さえ込むための押さえ枠44を有している。押さえ枠44は、環状フランジ39と同様に、中央が開口孔となった環状に形成されている。また、押さえ枠44の断面はL字形となっており、側片44aと上枠片44bとから構成されている。押さえ枠44には、タップベース45を介して、コーナキャッチクリップ(クリップ部材)33が取り付けられている。コーナキャッチクリップ33をキャッチフック38に取り付けると、押さえ枠44の側片44aはタップベース37と側壁35の間に挿入され、上枠片44bは上方から放散シート32に当接する。
【0023】
コーナキャッチクリップ33は、ベースプレート46と、ベースプレート46にレバーピン47によって回動自在に取り付けられたレバー48とを備えている。レバー48の両側には、支持ピン49を介してフックプレート51が揺動自在に取り付けられている。なお、図4にはフックプレート51が1個のみ記載されているが、レバー48の裏側にもフックプレート51がもう1個取り付けられている。フックプレート51には、スプリング52が装着されている。スプリング52は、レバー48を図4の状態から上方に持ち上げると上方に引っ張られるようになっている。フックプレート51の先端部にはフックピン53が取り付けられており、フックピン53は2個のフックプレート51の間に介設された状態となっている。
【0024】
当該流動層装置1では、次のようにして放散シート32を爆発放散口31に取り付ける。ここではまず、ドアパッキン36上に放散シート32を載置し、その状態で放散シート32に環状フランジ39を取り付ける。前述のように、放散シート32と環状フランジ39は、固定バンド42を貼り合わせるだけで固定できる。次に、フランジ固定枠34のコーナキャッチクリップ33をロック解除位置(レバー48を持ち上げた状態)とし、キャッチフック38にフックピン53を引っ掛け、フランジ固定枠34をタップベース37上に取り付ける。そして、レバー48を図4の状態に倒し、コーナキャッチクリップ33をロック位置とする。この際、レバー48はスプリング52の付勢力に抗して図4の状態に回動され、スプリング52の付勢力によって、トグルクランプ状にその状態が維持される。これにより、フランジ固定枠34がタップベース37上に固定され、放散シート32は、フランジ固定枠34によって押さえ込まれた状態で爆発放散口31に固定される。
【0025】
一方、放散シート32を取り外す場合は、レバー48をスプリング52の付勢力に抗して持ち上げる。これにより、フックピン53とキャッチフック38との間の締結状態が緩み、フランジ固定枠34を簡単に取り外すことができるようになる。フランジ固定枠34を天板14上から外した後、放散シート32と環状フランジ39をドアパッキン36上から取り除く。これにより、爆発放散口31から放散シート32が取り外され、爆発放散口31の洗浄を行うことが可能となる。また、放散シート32を洗浄あるいは交換する場合には、固定バンド42を外して放散シート32を環状フランジ39から取り外し、適宜、洗浄等を行う。
【0026】
このように、流動層装置1の爆発安全装置30では、コーナキャッチクリップ33を備えたフランジ固定枠34を使用することにより、コーナキャッチクリップ33の操作だけで、放散シート32を爆発放散口31に着脱することができる。この場合、コーナキャッチクリップ33はほぼワンタッチ動作にて操作可能であり、従来のボルト固定に比して、放散シートの着脱工数を大幅に削減することが可能となる。特に、爆発放散口31が5箇所ある当該流動層装置1のような装置では、その削減効果は非常に大きい。また、放散シート32の放散シート32も固定バンド42の着脱により容易に交換可能であり、この点においても作業工数の削減が図られる。
【0027】
スプレーケーシング6内には、粉粒体にバインダ液やコーティング液を噴霧するためのスプレーノズル21が設けられている。スプレーケーシング6は、スウィングブラケット22にて支持台3に取り付けられており、水平方向にスウィング移動可能に設けられている。スウィングブラケット22は、水平方向へのスウィング移動の他に、スプレーケーシング6に下から力が作用した際にスプレーケーシング6が上方に移動可能なスライド機構を有している。スプレーケーシング6内には、流動室23が形成されている。流動室23内にはスプレーノズル21が配置されている。スプレーノズル21には、図示しないチューブによって、装置外に設けられたポンプからバインダ液やコーティング液が供給される。
【0028】
スプレーケーシング6の下方には、原料容器コンテナユニット(以下、原料容器コンテナ)7が配置される。原料容器コンテナ7内には、被処理物となる粉粒体が投入される。原料容器コンテナ7は、下方に向けて小径となった逆円錐台形状の円筒となっている。原料容器コンテナ7には、コンテナが床面上を自在に移動可能なように台車24が取り付けられている。原料容器コンテナ7の内部には、原料収容室25が形成されている。原料容器コンテナ7の下部、すなわち、原料収容室25の底部には、通気性を有する目皿板26が設けられている。原料収容室25内に投入された粉粒体はこの目皿板26上にて支持される。
【0029】
原料容器コンテナ7の下方には、内部に給気室27を有する給気ユニット8が据え付けられている。給気ユニット8は、給気室27に連通する給気ダクト28に接続されている。給気ダクト28は、装置外に設けられた図示しない気体供給源に接続されている。給気室27内には、この給気ダクト28を介して、粉粒体を流動化するための処理気体(流動気体)が供給される。
【0030】
このような流動層装置1では、給気ダクト28から給気室27に流動気体を供給すると、この気体が目皿板26を通って原料収容室25に流入する。これにより、原料収容室25内の粉粒体が吹き上げられ、原料収容室25や流動室23内にて流動状態となる。この状態にて、スプレーノズル21から、適宜、バインダ液やコーティング液をスプレー状に噴霧することにより、粉粒体の造粒処理やコーティング処理が実行される。その際、粉粒体を流動状態とした気体は、微細な固体粒子がカートリッジフィルタ15によって除去されて清浄化される。カートリッジフィルタ15を通った気体は、その後、排気ダクトを通って装置外へと排出される。
【0031】
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例は、粉粒体にコーティング処理を施すための流動層装置を示したが、粉粒体を造粒する装置あるいは乾燥する装置にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 流動層装置
2 処理容器
3 支持台
4 カバーユニット
5 フィルタケーシングユニット
6 スプレーケーシングユニット
7 原料容器コンテナユニット
8 給気ユニット
11 カバーブラケット
12 排気口
13 昇降機構
14 天板
15 カートリッジフィルタ
16 フィルタ材
17 リテーナ
18 エンドキャップ
19 フィルタ固定ノブ
21 スプレーノズル
22 スウィングブラケット
23 流動室
24 台車
25 原料収容室
26 目皿板
27 給気室
28 給気ダクト
30 爆発安全装置
31 爆発放散口
31a,31b 爆発放散口
32 放散シート(シート部材)
33 コーナキャッチクリップ(クリップ部材)
34 フランジ固定枠
35 側壁
36 ドアパッキン
37 タップベース
38 キャッチフック(フック部材)
39 環状フランジ
41 シート部
41a,41b 対向辺
42 固定バンド
42a,42b バンド片
43a,43b 面ファスナ(貼着部)
44 押さえ枠
44a 側片
44b 上枠片
45 タップベース
46 ベースプレート
47 レバーピン
48 レバー
49 支持ピン
51 フックプレート
52 スプリング
53 フックピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体供給源から供給される処理気体により流動化された粉粒体を収容する処理容器を備え、前記処理容器内に爆圧放散用の爆発安全装置が設けられた流動層装置であって、前記爆発安全装置は、
前記処理容器内に設置された天板に開口形成された爆発放散口と、
前記爆発放散口に取り付けられる合成樹脂製のシート部材と、
前記シート部材に取り付けられ、前記爆発放散口に配置される金属製の環状フランジと、
前記天板に取り付けられたフック部材と、
前記フック部材に係止されるクリップ部材を備え、前記クリップ部材により、前記天板に固定され前記環状フランジ上に配置されるフランジ固定枠と、を有することを特徴とする流動層装置。
【請求項2】
請求項1記載の流動層装置において、前記クリップ部材は、前記フック部材に係合するフックピンを有するコーナキャッチクリップであることを特徴とする流動層装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の流動層装置において、前記シート部材は、
前記環状フランジを包み込むように該環状フランジに取り付けられるシート部と、
前記シート部の対向辺に一端側が固定された一対の固定バンドと、
前記固定バンドに設けられ、対向する前記固定バンド同士を接続する貼着部と、を有することを特徴とする流動層装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−5416(P2011−5416A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−151083(P2009−151083)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(000112912)フロイント産業株式会社 (55)
【出願人】(000149310)株式会社大川原製作所 (64)
【Fターム(参考)】